東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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患者さんの声(50代女性 口腔扁平苔癬、肩こり、疲労倦怠感など)

2017.03.31

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。

50代女性 会社員

【症状】 

 

口腔扁平苔癬 肩こり、疲労倦怠感など

 

 

 

一昨年から、歯磨きが出来ないほどの口内の痛みが続いたかと思うと治まる、といった日々の繰り返しでした。

 

口の中が熱いというか、モノが当たると痛いんです。

 

それでも何日かすると治まるので、あまり深く考えていませんでした。

 

その痛みが治まっている間に歯医者へ行ったところ、

 

「あっ、おそらく口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)です。大きな病院で調べてもらってください。」

 

とのこと。

 

その頃、下の歯茎に白いレース状のものができていました。

 

大きな病院の口腔科で生検した結果、「前がん状態」とのことでした。

 

しかも

 

「治療法は特にありません」

 

と大きな病院の先生は仰います。

 

「えっ?では私はどうすればいいんでしょう」

 

「定期的に経過観察をしていきます。もしガンになったらその部分を切除します。ならないように気をつけてください」

 

「切除したら顔変わります?」

 

「…変わります」

 

む、難しいですよね、ガンにならないように気をつけるなんて……。

 

わたくし、顔が変わるのはイヤだ、との思いから、なんとか治療法を探ろうとネット検索致しました。

 

で、

 

“鍼で扁平苔癬が治った!”

 

という患者さんの声に辿り着き、こちらの清明院にすぐさま予約を入れた次第です。

 

そこからは真面目に通いました。

 

竹下先生の技術は素晴らしいのひと言。

 

通い始めてからは一度も痛みの症状は出ませんでした。

 

先日、3か月後の定期検診で大きな病院へ行ったところ

 

「扁平苔癬が消えてる! なぜ? 奇跡!?」

 

と、先生が驚く驚く。

 

ドヤ顔で、清明院の鍼治療を話したところ、他の患者さんにも教えてあげていいか?と逆に聞かれました。

 

口腔扁平苔癬で悩んでいる方々にお伝えします。

 

その痛みは改善する可能性があります。

 

どうぞ、竹下先生の鍼治療を受けてみてください。

 

泣きたいくらいの毎日から解放され、新しい自分になれるかもしれません。

 

私は現在50代半ばですが、60代も明るく楽しく生活できそうな気がしております。

 

 

 

【清明院からのコメント】 

 

 

 

感動が伝わってくる文章をいただき、こちらも嬉しいです。(^^) 

 

最近、チョイチョイ診ます、口腔扁平苔癬

 

以前にも、他の患者さんの声を紹介致しました。

 

患者さんの声(50代女性 口腔扁平苔癬 イボ、ホクロの急激な増加、疲労倦怠感など) 参照

 

まあ、たとえ西洋医学の病名が付いていても、それで東洋医学的な診察診断に大きな影響が出るというものでもないのですが、

 

臨床的には肝が悪かったり、脾が悪かったり、正気の虚が関与したりと、色々な病理があるようです。

 

(もちろん西洋医学の診断名や予後予測も参考にはしますが。)

 

この方の場合は初診時「脾虚肝乗」と証を立て、治療を進めると、3診目には明らかな変化を実感されたようです。

 

そのまま治療を継続し、約3か月後、最近の検査にて、専門病院にて、奇跡的に苔癬が消失している、という結果を得ました。

 

その間、治療回数は15回です。

 

僕も以前、禁煙後の口内炎に苦しんだ経験があるので、口腔内の痛みという症状の不快さはよく分かります。(苦笑)

 

タバコと東洋医学(その6) 参照

 

この患者さんのように、大きな病院から

 

「前癌病変です。現時点ではやりようがないです。」

 

なんて言われたら、その先の人生、暗くなっちゃいます。

 

でも、鍼灸ではちゃんとやりようがアリアリです。

 

 

お困りの方は、清明院に相談してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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最近よく診る病

2017.03.13

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二十四節気では啓蟄を迎え、1週間がたち、春分まで1週間となりました。

 

 

もう完全に春ですな。(゚∀゚)

 

 

・・・というか、もはや夏に向かっています。

 

 

空気が、日差しが、もうすでに、いくらか夏です。(笑)

 

 

これだけ自然界が明瞭に変化しますと、人間も当然影響を受けます。

 

 

まずは花粉症

 

 

定番ですね。

 

 

このブログでも何度も書いております。

 

花粉症と東洋医学 参照

 

 

そして意外とうつ病。

 

精神科疾患と東洋医学 参照

 

 

これは、春になって、少しヤル気が出て、治療する気になった、というパターンもあれば、肝乗脾でガクッと悪化して、

 

慌てて治療に来たというパターンがあります。

 

 

そして最近多いのが突発性難聴

 

「突発性難聴」を含む記事 参照

 

 

どれも非常に、清明院は得意です。

 

 

上記3疾患で苦しむ多くの患者さん達、試してみませんか、東洋医学、伝統鍼灸。

 

 

全て完璧に治せるとは言いませんが、モノによってはいいことあると思いますよ。

 

 

 

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(一社)日本東洋医学会、東京都部会に参加してきました!

2017.03.07

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3.5に日曜日は、北里大学で行われた、(一社)日本東洋医学会、東京都部会に参加してきました!!

 

 

今回は東京衛生学園の専攻科時代に教わったことのある、小曽戸洋先生による

 

「山田業広とその周辺」

 

花輪壽彦先生による

 

「『井見集・附録』を読む」

 

東京農大御影先生による

 

「漢方生薬の国産化に向けて」

 

北里大学伊藤剛先生による

 

「再び津田玄仙に後世方派医学を学ぶ」

 

という、なかなか強力な4本立てでした。

 

 

山田業精『井見集』については、以前書きました。

 

山田業精著『井見集』を読み始めました。 参照

 

 

そして、山田業精のお父さんである山田業広については以前書きました。

 

山田業広という人物

墓マイラー 23 山田業広先生  参照

 

 

このブログの読者には言うまでもなく、明治維新後の、東洋医学受難の時代に、それでも東洋医学だ!という、アツいアツい主張をした団体である「温知社」の初代代表が、山田業広先生です。

 

(群馬県人です。)

 

 

この山田業広先生の息子さんであり、非常に優れた才能を持っていたのが、山田業精先生です。

 

 

この親子の業績、主張は、もっともっと評価されていいと思う、という、大塚敬節先生の言葉に、僕も全く同感ですね。

 

大塚敬節という人物

墓マイラー 29 大塚敬節先生 参照

 

 

さて、講義内容はどうだったかというと、非常に素晴らしかったです。

 

 

中でも花輪先生の『井見集』の拾い読みが素晴らしかったです。

 

 

少数鍼がいい、とか、抑肝散を罷極にも使う、という観点なんかは、僕も『井見集』を読んで線を引いた部分だったので、嬉しかったですね。

 

 

・・・まあでも、ちょっと気になったというか、残念だったのは、フロアに若い人が少なかったことです。

 

 

数人、見たことある顔は居ましたが、もっともっと、若い人がいていい。

 

(特に医師、薬剤師の若い連中!!)

 

 

そして、もっともっと活発な発言があっていい。

 

 

・・・でも、そういう雰囲気はない。orz

 

 

そう思いましたね。

 

 

でも、ないなら作りゃいい。

 

 

・・・今度行った時は、そろそろ僕も発言しようかな。(゚∀゚)

 

 

 

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精神病は春先に悪化する?

2017.02.26

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清明院には、毎日、いわゆる「精神科疾患」の患者さんがお見えになります。

 

 

うつ病、統合失調症、パニック障害、摂食障害などなど。。。

 

 

病名はともかく、皆さん西洋医学の治療のみでは、なかなかコントロールしきれないと仰います。

 

 

こういった疾患をお持ちの患者さんが不安定になりやすい、なんてよく言われる時期の一つが「春先」です。

 

 

季節の変化の影響を、体が受けます。

 

 

・・・で、体の変化の影響を、精神が受けると。

 

 

分かりやすい話です。

 

 

東洋医学では、春先は、夏にかけて、自然界の陽気が徐々に盛んになる。

 

 

これに連動して、人体内の陽気も盛んになる。

 

 

気血が上に外に向かい始める。

 

 

ここで、もともと気血が上に偏っている人や、外(皮膚や粘膜)にこもっている人は、状態が悪化しやすい、というワケです。

 

 

また、春先は五臓の中の肝の臓胆の腑の気が盛んになりやすい。

 

 

・・・ということは、肝や胆がもともと機能亢進しているような人は、状態が悪化しやすい。

 

 

いわゆる精神病の患者さんというのは、気血が上に偏っており、肝胆が亢進している人が少なくない。

 

 

こういう人は悪化しやすい。

 

 

でも半面、これまで元気のなかった患者さんが、妙に元気になったりする場合もあります。

 

 

「季節の変化」による「体の生理的変化」が、その患者さん固有の「病理」に与えた影響、それらを冷静に斟酌して補瀉しないと、間違えます。

 

 

決めてかかってはだめだし、慎重に、冷静に進めないといけません。

 

 

 

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間違った養生法(水分多飲+ホットヨガ)

2017.01.21

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随分前に、けっこうしつこく書いてたんだけど、

 

「なんか、キリがねえや(‘Д’)」

 

と思って止めた経験のある、養生法に関する話題。

 

 

まあ、ネットを中心とした情報化社会である昨今、実にキャッチーな

 

「〇〇すれば健康美人!」

 

「〇〇で美ボディーゲット!」

 

などなど、メディアの美辞麗句の毒牙にかかって、深刻な病になっている患者さんを、清明院ではよく診ます。

 

 

よくあるのが、

 

「日頃から水分をガンガンとって、休日はホットヨガで大汗をかく。」

 

という健康法のようなものを一生懸命続けている患者さん。

 

 

しかもこれ、20代後半から30代の女性で、管理職などのハードワーカーの方に多かったりします。

 

 

これは非常に危なっかしいです。

 

(全否定はしませんが。)

 

 

東洋医学的には、水分を必要以上にたくさん取ることによって、脾にも腎にも無用な負担がかかります。

 

(もちろん膀胱にも三焦にも胃にも小腸にも大腸にも、場合によっては肝胆にも心肺にも、無用な負担がかかります。)

 

 

そして、捌ききれない水分は、余った水となり、体内に停滞し、「湿痰(しったん)」という病理産物になります。

 

 

・・・で、ホットヨガに行くとこの「湿痰」が排出されて、それとともに他の毒も出る、という、まるでマッチポンプのような健康法なんですが(苦笑)、

 

それでスッキリしてめでたしめでたしかと言うと、そうでもない人が多い。

 

 

人間は水道管じゃないし、水は排水管洗浄剤じゃない。(苦笑)

 

 

日頃のハードワークで、飲み会も多い、睡眠不足も多い、ストレスも多い、運動不足、そういう生活習慣によって、主に脾腎による、

 

水分の出納調整機能が極端に減退しているところに持ってきて、「デトックス」とか称して過剰に水分を取り、しかも暑い部屋で一定時間体操させて、

 

無理やり発汗させることで、必要な津液(有用な水分)を失い、疲労を助長する。

 

 

このメカニズムによって、耳鳴り、突発性難聴、ニキビや皮膚炎、生理痛や生理不順などなど、起こりうる病、症状は数知れずです。

 

(もちろん、水分の調整機能が十分な人は大丈夫ですが。)

 

 

各人がよくよく考えて、自分の体は自分で守らないと。

 

 

流行っているからとか、テレビや雑誌で取り上げられてるからとかじゃなくて、「自分自身の体質と生活習慣にあった養生法」というのを真剣に考えないと、

 

10年後、20年後を考えたとき、大きなマイナスになる可能性があるということを、よく考えた方が良いと思います。

 

 

 

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患者さんの声(10代男児 多動症、広汎性発達障害に伴う諸症状)

2017.01.17

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。

 

 

 

10代 男児 

 

【症状】多動、不眠(入眠障害)、夜間頻尿、独り言、イライラ、自傷行為、幻覚、妄想など

 

【既往歴】ケトン性低血糖、広汎性発達障害、多動症

 

 

 

小学6年生の息子が、こちらの院でお世話になっております。

 

息子の育児には、小さい頃から壁が沢山ありました。

私自身も進むべき方向が分からず、ずっと迷路の中にいたように思います。

小学校1年生のときに、「広汎性発達障害」との診断を受けてからは、病院の先生や心理士の方達に助けて頂きながら、

 

今までトレーニングやカウンセリングなどを受けてきました。

 

しかし、4年生の後半くらいからは、精神的成長の裏返しにより、自分への否定が強まり、徐々に常に脅迫観念に怯えるようになり、

 

内なる攻撃性の高まり、自傷行為、不眠、幻覚、妄想、と、状態が悪化していきました。

 

いわゆる二次障害に突入していました。

 

リタリン、エビリファイ、リスパダールなど、薬も処方されましたがあまり効果を感じることはありませんでした。

私は、それまでの母親としての自分の言動や行動において後悔、反省すべきことが沢山ありました。

 

そして私が全面的に向き合うことで状態は少しだけ落ち着きはしました。

しかし、きっかけさえあれば状態はすぐに悪くなりました。

鍼に通い始めたのは6年生になってすぐの頃からです。

 

最初は私自身が治療を受けていたのですが、そちらの先生から、発達障害の子供も多く来ているから一度連れてきてみたら、

 

と言っていただき、連れて行ったのが最初でした。

 

息子は感覚過敏な上、特に鍼に対しては絶対的な嫌悪があったので、3回目くらいまでは刺す鍼はしませんでした。

 

4回目くらいで鍼を刺せるようになったのですが、そこからは劇的な変化が起きていきました。

 

まず、一番最初に目が変わりました。目の奥が穏やかになったのです。

攻撃性がなくなり、表情は優しく、性格も素直になっていきました。

 

まるで取り憑いていた邪気が出ていったかのような変化でした。

そして、続く会話ができるようになったのです。

 

1~2週間に1度、4ヶ月ほどそちらの院に通いました。

ただ、場所が遠かったため、同じ流派の先生である、こちらの清明院に3ヶ月ほど前から通わせて頂いています。

 

こちらに移ってからも状態は日を追うごとに更によくなっています。

 

夜布団に入ってから2時間以上、15分に一度はトイレに起きてきていたのが、朝まで一度も起きてこなくなりましたし、

 

笑顔が増え、学校の勉強も一生懸命取り組むようになりました。

 

病気の特性上、漢字を覚えることが難しいのですが、自分から根気よく何度も何度も書いて覚え、テストで点を取れるようになってきました。

 

いま、参観日や保護者会で学校に行くたびに、担任の先生に呼び止められ、いったい何があったんですか?と問われます。

 

勉強だけでなく、周りの友達との付き合いや生活面、すべてが変わったと目を丸くして言われます。

 

ただ、一日中、歩き(またはスキップ)をし続けてしまうという多動症の症状はなかなかまだ治りませんが、これは特性として受け入れるしかないのかなとも思っています。

もうすぐ中学に入りますが、去年の今ごろは、不登校児を対象としたのびのびとした中学校への入学を考えておりました。

 

しかし、最近になり、本人の意思にて公立の普通学級に進むことに決めました。

 

現在の息子の状態を見ていて、私にも今は迷いや不安はありません。

 

私は鍼との出会いに心から感謝しております。

大げさなようですが、もうどこにも行くところがなかった私たちを救ってくれました。

 

この文章が、同じような境遇にあり、同じような悩みを抱えた親御さんの目にとまることを願います。

 

 

【清明院からのコメント】

 

 

この症例は、都内で開業している北辰会の先輩とのコラボ症例です。

先輩の治療院には遠くて通いにくいとのことで、ありがたいことに私に白羽の矢が立ちました。

 

初診時は、まだ新しい先生である私への警戒心も強く、なかなか心を開いてくれなかったのですが、何回目かに刺す鍼をするようになりました。

 

この症例は「多動症」「発達障害」と、たいそうな病名が付いていますが、西洋医学の処置ではなかなか効果が見られませんでした。

 

しかし、東洋医学では他の病気と同じで、考え方は変わりません。

望聞問切、四診を行って、丁寧に弁証論治するのみです。

 

初診時、「肝鬱≧腎虚」と証を立て、治療を開始すると、

 

「治療後眠い、珍しくよく寝ていた。」

 

という変化を得ました。

 

これはこの症例の場合、非常に重要な変化だと思います。

 

この変化と、体表情報の変化、好転を頼りに治療を進めた結果、1、2週に一回の治療をわずか8回で、上記のような結果が得られています。

 

この春から、普通学級に進むことになりました。

 

この子の人生が変わりましたね。

 

親御さんは、多動の症状に関しては半ば諦めているようですが、これについても、まだまだ改善の可能性はあるとみています。

 

西洋医学がお手上げだった病に、こういう力を発揮するのが、本来の鍼灸治療だと思います。

 

 

同じような病で苦しんでいるお子さんをお持ちの親御さん、まずは清明院の門を叩いてみては如何でしょうか。

 

 

 

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11月(一社)北辰会スタンダードコース大阪会場に参加してきました!!

2016.11.15

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13日の日曜日は、大阪上本町で行われた、(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!

 

 

今回、午前中は墓マイラー。

 

(笑・・・またあとで報告します。)

 

 

午後は大阪で「桂翔院」という鍼灸院を開業しておられる足立尚哉先生による講義

 

「臓腑経絡学 肝・胆」

 

 

北辰会にとって、基本中の基本として非常に重要な「臓腑経絡学」

 

 

その中でも、「肝・胆」については特に重要です。

 

 

「肝・胆」については、このブログでも、かつて解説しました。

 

「肝」って何ですか?(その13)

「胆」って何ですか?(その12)   参照

 

 

今回の足立先生の講義は、講義準備の段階から関わらせていただきましたが、経絡学の中の非常に難しい問題である「三陰三陽学説」に関して、

 

僕自身も色々と得るものがあり、非常に勉強になりました。

 

 

三陰三陽学説については、以前少し書いたのですが、一般向けでない難しい内容であることもあるので、もうちょっと情報を集めて、

 

自分の中でキッチリまとまってから、このブログかどこかで、まとめて吐きだそうと思っています。

 

「三陰三陽」という考え方 8 参照

 

 

そして終わった後は酒。。。

 

 

久々に、藤本新風先生と、アツいアツい、伝統鍼灸学術のエンドレストークになりました。(笑)

 

 

やっぱ北辰会の飲みはああじゃないとね。(゚∀゚)

 

 

 

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「病理」と「病機」

2016.10.25

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先日告知したように、11.27に、北辰会で喋ります!!

 

11.27、三時間喋ります!! 参照

 

 

今、その内容の細かい部分を詰めている作業中です。

 

 

3時間ももらって、対外的に喋るんだから、せっかくなんで、永久保存版の講義にしようと思っています。

 

(数年前から、北辰会の講義は年に数回しかないので、毎回そういう気持ちでやっています。)

 

 

 

 

ところで北辰会では、中医学の言う「病因病機」のことを「病因病理」と呼んでいます。

 

(これらは、いわば疾病のメカニズムみたいなもんです)

 

 

これに関して、「機」「理」の、字義の違いに触れつつ、こないだ述べました。

 

「理」の意味 5 参照

 

 

要約すると、結局、なぜ北辰会方式では「病因病理」と呼ぶのか、明確な回答は先輩に聞いてもなかなか得られず、

 

「どっちでもエエんちゃう??」

 

とか言われて、

 

「だったら中医学の教科書に合わせて、病因病機と言った方が良いんじゃないすか!?」

 

と思ったりして、ハッキリしないイライラ感みたいなものがありましたが、色々とまとめていると、やっぱり「病因病機」という呼称よりも、

 

北辰会方式では「病因病理」という呼称の方がいい気がしている、という話をしました。

 

 

「病機」というのは読んで字のごとく「病の機序」であり、病のメカニズムのことです。

 

(肝鬱気滞→脹痛、みたいなね。)

 

 

それに対して「病理」というのは、先日書いたように「ある病機の、生理面も含めた、理論的根拠」という意味に解します。

 

(肝鬱気滞を緩めんがための生理的欲求として、甘いものや酒を過食過飲したら、結果として胃熱が生じた、みたいなね。)

 

 

こういう風に、ある症状の背景にある「生理的な欲求」についてまで考えることで、各病機の標本主従が明確になり、病の全体像の「本質中の本質」が把握しやすいのではないか、と考えています。

 

 

具体的に言うと、精神的なストレスの過剰から気機が鬱滞し、肝の臓の病変を起こし(病因→病機)、それを緩めんがために甘いものを過食(病機→生理)した結果、

 

二次的に脾の臓や胃の腑の病変を起こした(病因→病機)という患者がいた場合、肝の病機と脾胃の病機の標本を考えると、本は肝、となります。

 

 

ここで、病因病機のみしか意識しなければ、この症例における時系列的、理論的な標本の判断が難しくなります。

 

 

そして、それが分析出来た上で、四診によって現時点、治療時点における各病機の標本主従を明確にして「証」を弁出して、養生指導も欠かさずに、治療を進めていくのです。

 

 

そうすると、治療の結果、何が動いて、何が動いてないかが分かります。

 

 

因みに、例えば上記のケースで、病因病理の上では「本は肝」であっても、初診時の状況(主訴その他の状況)によっては、「急則治標」で胃の熱から叩く、

 

とかいうケースもあり得るワケです。

 

 

やれ弁証論治派、といっても、ここまで理路整然とやっているところもなかなかないと思いますけどね。

 

 

 

11.27は、イヤというほどこういう話をしてやるうー!!(=゚ω゚)ノ

 

 

 

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(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!

2016.10.24

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清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、求人募集しております。

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10.23の日曜日は、(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!

 

 

今回は午前中は実技訓練「胃の気の脈診」

 

 

私も臨床班を一班担当しました!

 

 

どーも今週は、東洋鍼灸専門学校でも、東京衛生学園でも、北辰会でも、ずーっと「胃の気の脈診」の講義をしているように思います。。。

 

 

「胃の気の脈診」をきちんと理解しようと思ったら、まずは北辰会の言う「胃の気」とはどういったものなのか、その原理を理解し、

 

次に「胃の気の脈診」の、実際の実技における脈の診方の4分類と、その根拠を覚えることが、基本中の基本として重要なんですが、

 

正直この、基本中の基本が、出来ていない人が多い。。。

 

 

基本がない中で、ヘンに背伸びして、応用的なことを言ったりやったり、考えたりすることほど、危険なことはありません。

 

 

上記がまずは出来ていないと、何年やっても、「胃の気の脈診」の上達なんてないと思います。

 

 

午後は成増で「伝統鍼灸 松田蓮絲堂」を開業している松田蓮山先生による「臓腑経絡学 肝・胆」

 

 

見た目は中国マフィアみたいにいかついし、長年少林寺拳法をやっていたため、実際に腕っぷしも相当強い松田先生ですが、

 

話してみると、クマのプーさんのような、心優しいひょうきん者です。(笑)

 

 

今回の講義から「蓮」の字を使った号も名乗って心機一転、東京で大暴れしてほしいと思います。

 

 

最後は浅草で「伝統鍼灸 かみなり」を開業している土田丈先生による講義「問診・体表観察」

 

 

土田先生は、実は僕の鍼灸学校時代の同級生です。

 

 

もともとスポーツマンで、スポーツトレーナーの畑に居た先生ですが、今では立派な北辰会の講師になられました。

 

 

チョンマゲも切り落とし、心機一転、ますます東京で暴れてほしいと思います。

 

 

僕も何か、心機一転しようかな。(゚∀゚)

 

 

 

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患者さんの声(20代女性 悪心、胃の痞え、食欲不振、疲れやすい、緊張しやすい、呼吸しにくいなど)

2016.09.16

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。

 

 

20代 女性 

 

【症状】悪心、食欲不振、胃の痞え、疲れやすい、緊張しやすい、呼吸しにくい、生理痛(激痛)

 

【既往歴】栄養失調、自律神経失調症、逆流性食道炎、機能性胃腸症、不安神経症、パニック障害

 

 

2年半程前に、仕事のストレスと過労から、パニック・胃腸障害・自律神経失調など、とにかく日常生活がままならない程、身体を壊しました。

仕事を辞め、漢方薬で治療をし、2年かけて少しづつ少しづつ良くなってきたのですが、あと一歩というところでなかなか全快せず。

体力勝負の仕事の為、なかなか復帰出来ずにいたところ、ネットで清明院を見つけました。

病気と闘うのにも疲れ果て、金銭的にも悩みましたが

 

「これでダメなら諦めよう」

 

という気持ちでお願いしたのが始まりです。

初めての鍼の最中、感じた事のない頭のモヤモヤした痛み?が起きたので驚いたのですが、たった鍼1本刺しただけなのに身体にこんな反応が出るなんて・・・と、

 

逆に期待が膨らんだのを覚えています。

私の場合、翌日くらいまで少し症状が強くなるけど、そのあとスッと軽くなる、という変化を繰り返し、

 

「あれ?いつもより食べられる」

 

「そういえば疲れにくくなった」

 

と、小さい変化の積み重ねで、気づけば身体はみるみる回復。

鍼灸治療開始以前から服用していた漢方も併用してはいましたが、あれだけ手こずっていた症状が、あっという間に回復したのは間違いなく先生の鍼のお陰です。

そしてたった2カ月でついに念願の仕事復帰が出来ました!

その後、高血圧に悩む母を紹介しました。

 

母もみるみる元気になり、母娘共に長く病気に振り回されて来たので、もっと早く先生に出逢えていれば・・・、と思うばかりです。

そして、あるのが当たり前だった、のたうち回る程の生理痛までなくなり、根本治療の意味を実感しています。

4か月たった今、仕事がハードだと少し体調を崩す事もあるのですが、少し休めば自分で回復出来るようになりましたし、

 

何かあっても清明院があるから大丈夫!と前向きな気持ちで取り組めています。

一回6000円。

 

初めは迷いましたが、元気になった今は、健康で好きな仕事を続けられる為なら惜しいとは思いません。

今後も仕事との向き合い方を改めつつ、身体のバランスをしっかり整える為通い続けたいと思っています。

 

どうぞ宜しくお願い致します!

 

【清明院からのコメント】

 

この方の初診は2016年5月でした。

 

初診時、これまで様々な治療を繰り返してきたけど、どれもなかなか決め手にはならず、苦労しておられる様子がよく分かりました。

 

こういう患者さんが、実は非常に多いのです。

 

西洋医学の専門病院の網の目からこぼれた患者さんです。

 

そして、こういった症状、状態に、鍼灸治療が効く、ということを知っている患者さんが、これまた非常に少ない。

 

そして、それに応えられる鍼灸院も、非常に少ない。

 

嘆かわしいことですね。

 

この患者さんは、初診時、「肝鬱気滞≧脾腎気虚」と弁証し、慎重に治療を開始しました。

 

発症以来の経過が2年と、やや長いことに加えて、これまでに西洋医学、漢方薬など、様々な処置を入れているために、

 

かえって病を複雑化した側面もあったものと思います。

 

治療後は多少の瞑眩現象が起こりますが、体表所見の変化を冷静に追っていくと、確実に改善しています。

 

極力、瞑眩現象が激しく出ないように配慮しつつ、週1、2回ペースで治療を進めること15回ほど、期間にして2カ月弱ほどで、

 

仕事に復帰できるほどに回復しました。

 

この患者さんが診断を受けたような病名の数々は、実は西洋医学は苦手なんじゃないでしょうか?

 

清明院はむしろ得意ですね。

 

また、主訴である諸症状の改善とともに、生理痛(激痛)が改善していることは括目するべき事実であり、西洋医学ではこういう効かせ方は難しいのではないでしょうか。

 

その患者さん自身が持つ「治る力」の最大化という、体質改善、根本治療を目標とする東洋医学の真骨頂だと思います。

 

因みにこの患者さんのお母様は先日紹介した

 

患者さんの声(60代女性 ふらつき、のぼせ、悪心、食欲不振、肩こり、全身倦怠感)

 

の患者さんです。

 

清明院ではこのように、一人をきっかけに、おじいちゃんおばあちゃんから赤ちゃんまで、全家族が患者さんになるケースがよくあります。(笑)

 

 

 

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