東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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ラッシュ!!

2011.11.02


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今日のラストはなかなかのもんでした・・・。

(さらに…)

「疲労」によって籠った熱

2011.09.28

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半年ほど診ているアトピーの患者さん。

皮膚の方は、パッと見、まったくアトピーとは分からないぐらいに改善しています。

随伴症状としてあった、喘息の方も、薬を飲まなくてもいられるほどに改善。

今では、2週間に1回くらいのペースで、健康管理目的で来院されております。

そんな訳で、バリバリと仕事しておられるのはいいのですが、ここ最近、ちょっと気になる所見が・・・。

仕事で、睡眠時間や趣味の時間を削って働いて、へとへとになって来るわけですが、いつも、お腹の「とあるところ」に熱が籠っております。

ここに直接鍼をしますと、脈や舌の状態、本人の疲労感そのものなどが、非常によくなります。

人間には、主に発汗、排便、排尿という、強力な「余分な熱排出機構」が整っております。

それらの細かい仕組みは、これまでに五臓六腑シリーズに書いてきた通りです。

興味のある方は、右のカテゴリ一覧から、ぜひお読みください。(笑)

ハードな仕事で肉体的、精神的に「疲労」した結果、体内の「余分な熱」を排出する機構が徐々に徐々に機能不全に陥り、

結局は気の動きの「弱い部分」や「停滞している部分」に余分な熱が鬱積してくるのです。

これ、マメに取っとかないと、コワいんです。

東洋医学では、癌などの非常に頑固な病気を、このメカニズムで考えます。

何年、何十年もかけて鬱積した余分な熱が、他の「余分なもの(血とか水とか)」と結びついて、非常に頑固な塊になったモノ、

それがおおよそ西洋医学の言う「癌」というものだ、という考え方があります。

(もちろんこれが全てではありませんが。)

この患者さんは、そのことをよく分かって下さっていて、定期的に「疲労によって籠った熱」を取りに来ております。

上記の話は、東洋医学的な考え方で、毎回毎回患者さんの生活状況を聞いて、お腹を診ているから分かることだし、患者さん自身も実感できることなのです。

病院の診療体制への批判としてよく言われるように、電子カルテのPC画面ばかり見て、患者さんの顔すら見ない、検査数値ばかり気にして、

 

実際の患者さんの訴えには耳を貸さない、こういう医療の現実がまだまだまかり通っている日本の世の中で、こういう診方、考え方には非常に

 

「重い価値を置くべき」だと”僕は”思っています。

 

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患者さんの声(40代男性 パニック障害様の諸症状、アトピー性皮膚炎、フケ症、頭痛、下痢、倦怠感など)

2011.08.10

 

 

 

 

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「患者さんの声」をいただきましたので、ご紹介いたします。

 

40代 男性 

症状:アトピー性皮膚炎による皮膚の痒み、フケ、激しい頭痛、下痢、倦怠感、パニック障害様の諸症状(人ごみや車の運転で不安感、緊張感など)

 

※この文章は、患者さんの奥様が書いて下さいました。

夫は、昔から病院が嫌いで、ひどい頭痛や下痢、倦怠感に悩まされていたのにもかかわらず、

病院で重大な病名を告げられる事が怖くて、診察を受けることなく、何年もそういった症状を市販の薬でごまかし続けていました。

はたから見ていて、毎日の胃薬や頭痛薬の消費量が異常に多かったので、何度も病院でちゃんと診察を受けるように勧めましたが、

数年前、夫の父が、会社の健康診断で突然癌があると指摘され、それまで何の症状も無く元気に見えた父が、

入院、手術した途端にみるみる弱って、数か月で亡くなったことがとてもショックだったらしく、

「怖い病気が発見されたら、俺も病気を気に病んで死ぬよ。病気があったとしても、知らない方が長生きできる。」

と言って、聞き入れてはくれませんでした。

・・・その後、縁あって娘が清明院にお世話になったのをきっかけに、「鍼なら悪いデータやレントゲン写真を見せられることもないだろう」と、

渋々ではありましたが夫も竹下先生に診て頂くようになったのです。

竹下先生が、いつかTVで見た中国の鍼師さんのように、体が針山のようになる程たくさんの鍼を刺すのではなく、

一回の施術に1本しか鍼を使わない、という事も夫にとっては恐怖感が軽減出来た理由のようです。
 
その頃の夫は、3年程家の中での事務的な仕事を続けていたので、家の中で用を足すのと、たまに駅前の本屋さんに行くなどの15~20分位しか歩くことが無くなり、

これといった運動もせず、また、家族以外の人と会って話す機会がほとんど無く、外見を気にすることも無いためか、

外で働いていた時と比べると20キロ近く太ってしまっていました。


そして、従来からある体調不良に加えて、人ごみの中に行く事や、緊張する車の運転がとても苦手になり、すぐに冷や汗をかいたり、

具合が悪くなってしまう為、よけいに家にこもりがちになってしまう、という悪循環に陥っておりました。
 
治療を始めてすぐに、頭痛や下痢が少なくなり、また、皮膚の状態がとても良くなり、ずっとひどいフケに悩まされていたのが、気が付くと気にならなくなっていました。

その後、だんだん体調が良くなったようで、半年位経った頃、もうこのまま一生外で働けないのでは、と思っていた私の予想に反して、

前に勤めていた事務所に復職をする事になりました。

 
その後、過剰な食欲もだんだんとなくなったようで、家でもあまり食べ過ぎるという事が無くなりました。

また、毎回毎回毎回先生が食養生のお話をしてくださったのが効いたためか、食事の嗜好が少しずつ変わり、好きだった肉類よりもあっさりした物や、

野菜を良く食べるようになり、どんなに私に咎められても止められなかった程大好きだった甘いもの(一時期は、飴を毎日1袋食べていました!)もあまり欲しがらなくなったので、

体重がどんどん減っていき、2か月ほどで計10キロ以上痩せました。

 
一時、逆に悪い病気にでもなったのかしら、と心配しましたが、体調は前よりもずっと良くなったようなので、夫も、やはり、鍼の効果なのかなぁ・・・、などと話していました。

今では、体重は安定しており、食欲は前より少し増していますが、リバウンドすることもありません。

 
また、毎年冬に風邪をこじらせて高熱を出していたのですが、この冬はとても元気に過ごしておりました。
まだ時々、頭痛や腹痛がありますが、以前のように毎食後胃薬を飲むという事はなくなりました。
現在は、なんとあの引きこもりさんが、独立して3人の所員を抱えた司法書士事務所の所長として、日々楽しそうに働いております。

ただ一つ、残念なことは、夫は何故か「何となく自然に治った。」と思っているふしがあり、鍼のすごさを今一つ理解できていないということです。

(治療していただいている時には、いつもあんなにリラックスして人前でぐうぐう寝ているくせに!)

 
夫が「自然治癒」と感じているのは、私の主観では、夫が「今日は治療の時、院長先生と全然話さなかった。」という日もある程に、

人と話す時に緊張しがちな夫に余計な気を使わせないようにと、(空気)のように接してくださった院長先生の「技術」の賜物ではないかと思っております。

 
竹下先生にご紹介いただいた藤本蓮風先生のご本に

「鍼は運命を変える。」

というようなことが書かれていましたが、この1年弱の間に夫に起こった変化は、本当に「運命が変わった」としか言いようの無いようなことで、

鍼で、体から、心を、さらに運命まで整えて頂けたのだなあと、感動と感謝の念でいっぱいです。

今後ともどうぞよろしくおねがいいたします。

 
また、拙文を読んだ心の弱っている方が「鍼灸治療を受けてみようかしら・・・。」と思って下さることを、切に望んでおります。

 
 

【清明院からのコメント】

この方は、まだ幼い娘さんが治療に来ていたついでに、奥様のすすめもあって、渋々、清明院で治療を受けるようになった患者さんです。(苦笑)

なかなか自分の思っていることや考えていることを人に伝えるのが苦手な方で、あまり無理に喋らせようとすると過緊張が起こってしまうので、

問診よりも体表観察 に重きを置いて、「肝陽上亢(かんようじょうこう)、湿熱(しつねつ)」と証を立て、治療を進めました。

治療中は極力笑わせたり、和ませたりすることに重きを置き、症状のことを細かく細かく聞いていく、ということはあえてあまりしませんでした。

その結果、患者さん御本人としては、鍼がよく効いたというよりは、「自然治癒」だとお考えになったようです。(苦笑)

・・・まあ、鍼というのは、人間にもともと備わった「治る力」を引き出すためのものなので、僕としてはそう思っていただいてもいいと思っています。

清明院HPでも、このブログ上でも、何度も書いているように、あくまでも「自然治癒(治る力)」の手助けをするのが鍼灸治療です。

「”正しい”鍼灸をする」
  ↓
「体が本来のいいバランスを取り戻す」
  ↓
「相対的に自然治癒力(治る力)が治療前より上がる」
  ↓
「諸々の症状がとれる」

というメカニズムなのです。

決して鍼灸が患者さんの心身を「完全に」コントロールしている訳ではありません。

「医療」というのはどんなものであれ、あくまでもサポート、「手助け」なのであります。

ですので、この「手助け」に対してどれぐらい重い価値を見い出すかが、人によって違うというのは当たり前です。

ここは興味深いところですネ・・・。

ともかく、本症例の場合は、鍼が明らかに「治る力」の手助けになっている、ということは、上記のような、

治療を開始してからのご主人の心身の著しい変化が、結果から証明してくれていると思います。

初診の時の、御自宅での引きこもり状態から考えると、現在の仕事スタイルは、考えられないほどの激変であり、ちょっと心配な面もありますが、

今後もさらなる症状の改善、心身の安定を目指して、治療を続行していきたいと考えております。

・・・それにしても、この方の「病気を気に病んで死ぬ、知らない方が長生きできる。」という言葉・・・、考えさせられるものがあると思います。

 

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(社)北辰会7月本部臨床コース

2011.07.04

昨日、7月3日の日曜日は、大阪、上本町で開催された、(社)北辰会本部臨床コースに参加してきました!!

今回、僕は前日から大阪に入って、ちゃっかり先輩のうちに泊めてもらっていました。

そしてちゃっかり、本まで貰ってきました。(笑)

・・・まあともかく、当日午前中は実技練習、

「背候診」。

僕は渡辺厳優先生、水本淳先生に教えていただいていたのですが、やっぱ大先輩たち、スゴイです。

素早い体表観察の中に、重要なポイントを見逃さない慎重さ、治療方針の組み立てと予後予測の分厚さ・・・、普段の自分の臨床を反省しまくりでした。

午後は蓮風先生による「経穴解説の解説」のあと、足立尚哉先生による症例レポート「乳癌再発予防と膝痛」

そして最後は、神野英明先生による「医易学」と、充実、盛りだくさんの内容でした。

いつも症例レポートでは、僕は色々質問させていただくんですが、今回はあえて黙って他の先生方の質問をよ~く聞いていました。

(これホントに気分的に。深い意味等々はまったくなく。)

そしたら終了後、色んな先生から、

「何で質問せーへんかったんや??」

「今日は来てへんのかと思った!」

「なんや体調悪いんか??」

と関西弁で色々言われて(苦笑)、ちょっと複雑な気持ちになりました。

・・・う~ん、やっぱすればよかったネ!質問。(笑)

また今回の勉強会は、ドクターが大勢参加しておられたのが印象的でした。

午前、午後通じて、どの講義内容も、それ一つでまる1日かけたっていいような、膨大な内容です。

それを部分的に取り出したものを、わずか1、2時間でまとめて話すワケですから、発表する方、教える方は大変です。

そして終わった後は、飲み会・・・。

今回は妙に人数が多くて、にぎやかでした。(笑)

小人数もいいけど、多人数もイイ!

・・・ということで、色んな先生と色んなお話が出来て、楽しかったです!

まー充実の週末、といった感じ。

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「膀胱(ぼうこう)」って何ですか?

2011.02.18

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・・・さて、五臓六腑シリーズを再開したいと思います。

 


最近、奇経八脈の勉強をやっているせいか、どんどんマニアックな知識が入ってきてしまい、
このブログも話が逸れていってしまいそうになりますが、

 

やはりあくまでも「基本」が大事です!(笑)

 

「基本」あっての「応用」!


「基本」なくして「上達」なし!!


「一流の技」には「一流の基本」!!!

 


一生、そのスタンスを堅持していきたいと思っています。

 

コレは僕が北辰会で教わった、非常に大事なことの一つです。

ところで、一口に「基本」と言っても、色々あります。

 


理論の基本、技術の基本、仕事の基本、会話の基本、礼儀礼節の基本などなど・・・。

 


まあこのブログに書けるのは、せいぜい「理論の」基本ぐらいだけど、その方が一般の患者さんも理解しやすいし、僕自身の復習にもなるし、

 

東洋医学の普及啓蒙にもなるし、色々と都合がよいのです。


・・・さて、皆さんなじみの深い、というか、必ず聞いたことはあるであろうこの「膀胱」という内臓ですが、(膀胱炎とか膀胱癌とか・・・ネ。)

コレもやっぱり西洋医学と東洋医学では内容、概念が大きく異なります。

 


それについては、これから述べていくとして、まずはこないだまで書いていた、「腎の臓」との関係性を確認しておきたいと思います。

「腎」って何ですか?(その11) までの11話参照

 

東洋医学の言う「膀胱」というのは、「五臓六腑」の中の「腑」の一つです。

 


以前述べたように、「ある腑」には、それと最も関係の深い「臓」が存在します。

 


コレを一対で、「表裏する臓腑」とか、「表裏関係にある臓腑」と呼びます。

「表裏(ひょうり)」する臓腑 参照

 


東洋医学言う「膀胱の腑」と表裏の関係にあるのは「腎の臓」であります。

 


そしてこの2つの臓腑は、「排尿」という重大な生理イベントに際して、大きく関わっております。

 


ここら辺は大枠としては西洋医学ともオーバーラップする考え方だと思います。

 


西洋医学では、血液中の不要な成分を腎臓が濾し取って、その老廃物を尿管を通じて膀胱に一時的に溜めて、ある一定の量がたまると、神経を介して「尿意」が生じ、

 

腹圧と括約筋の協調作用でもって、正常な「排尿」というイベントが起こる、と考えます。

 


尿が作られるプロセスには、東西の医学の認識には大きな違いがあります。

 

・・・この辺のことを、これから何回かに分けて書いていきます。

 

 

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東洋医学と「痛み」(その5)

2010.12.09

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これまでのお話・・・

スピリチュアルペイン(その4)
東洋医学と「痛み」(その1)
東洋医学と「痛み」(その2)
東洋医学と「痛み」(その3)
東洋医学と「痛み」(その4)

・・・まあ、つらつらと書いてきましたが、この辺でいったん区切りましょう。

 


僕が年末にしゃべるネタが尽きてしまっても困りますんで・・・。(笑)

 


西洋医学では、人間の感情や感覚、思考については「脳=brain」を中心に考えます。

 


それに対し、東洋医学ではこれらのものについても「五臓六腑」、とりわけ「心の臓」を中心に考えます。

 


・・・と言っても、当然「脳」というものを無視した訳ではなく、もちろん「脳」や「頭部」は重要視はするけれども、人間の正常な生命活動維持には、

 

あくまでも五臓六腑だぜ!頭部や脳の機能がいくら重要でも、その根本には五臓六腑の正常な働きがあってこそだぜ!!という立場で、生理学、

 

医学が説明されています。

 


徹頭徹尾その立場で、このシリーズの最初の方に述べた、緩和ケアにおける「スピリチュアルペイン」のようなものについても考えていきます。

 


ですから当然、東洋医学では、そういったものに対する対応も、

「気」を正しく動かし、五臓六腑の陰陽、虚実のバランスを整える、

という方法に、結局は帰結します。

(もちろん、傾聴、ともにいる、といった、緩和ケア医療に出てくる方法論も、上記に含まれます。)

・・・話を戻すと、「痛み」をはじめ、あらゆる不快な感覚(症状)というものを取れにくくさせる大きな要因に「不安感」というものがあります。

 


この「不安感」というものと、「心の臓」は、大変関わりが深いです。

 


「不安」と症状の関係については、以前も書きました。

「不安」と「症状」
「不安」と「症状」(その2) 参照

この「不安感」というものが現れる東洋医学的な原因として、「心の臓」の異常を考える場合が多いです。

 


理屈では分かっていても不安である、何をしていても何となく不安である、考え過ぎてしまう、

 


それにより、症状がなかなかとれない、そして余計に不安になる、という悪循環を何とか断ち切る方法として、「心の臓」へのアプローチを考える場合が、東洋医学にはあります。

 


これがうまくいくと、

非常に強力な鎮痛効果+何とも言えない安心感、安堵感

を、鍼で表現することが出来ます。

(言葉で言うほど簡単ではありませんがネ。)


しかしこれまで、この考え方、方法論に、何度僕自身が救われたことか・・・。

 


末期癌の患者さん、重度の精神病の患者さん、あらゆる「心に残る」「忘れられない」症例が、頭を駆け巡ります・・・。

 

以上で一旦、このシリーズを完結したいと思います。


詳しい話は、年末にしようと思っております。

 

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「肺」って何ですか?(その12)

2010.09.20

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これまでのお話・・・


「肺」って何ですか?(その1)

「肺」って何ですか?(その2)
「肺」って何ですか?(その3)
「肺」って何ですか?(その4)
「肺」って何ですか?(その5)
「肺」って何ですか?(その6)
「肺」って何ですか?(その7)
「肺」って何ですか?(その8)
「肺」って何ですか?(その9)
「肺」って何ですか?(その10)
「肺」って何ですか?(その11)

 

☆「肺」を病むとどうなるか


・・・これまで長々と、肺について語ってまいりましたが、ここらでそろそろ完結しようかな、と思います。

まー、いつも言うように、東洋医学の言う「五臓六腑」というのは、西洋医学の言う「内臓」というモノとは全然違うのだ、ということがお分かりいただけているかと思います。

今日は、では実際に「肺の臓」を病むと、どういう現象(症状)が出てくるか、について考えて、「肺」シリーズを一旦完結しようと思います。

一般的には、「肺」の病気と言えば、”肺炎”、”肺癌”、”肺結核”などなど、”肺〇〇”という病名が多く、そしてその症状は主に呼吸器の異常(呼吸困難、咳、痰など)ですよね?

 


東洋医学の言う、「肺の臓」は、これまで述べてきたように、人間のあらゆる機能に関わりますので、当然症状も、呼吸器の症状のみにとどまりません。

(もちろん呼吸器の症状も出るけどネ。)

 

具体的には、たとえば

 

カゼに伴う諸症状(寒気、ノド痛、肩こりetc..)、喘息、尿の色が変わる、胸が苦しい、

 

などなど、呼吸の症状がメインでありながらも、実に様々な症状が出てきます。

 

また東洋医学では、

「呼吸器の症状がある」=「肺の臓が中心の病」

とは考えません。

「呼吸器の症状がある」=「肺の臓が異常を起こしている」=「その異常を起こさしめた中心はどこか」

という風に、もう一枚深く考えます。

 


その上で、その病理の中心が「肺」であれば、治療の対象はそのまま「肺」になりますが、「肺」以外の臓腑の異常が中心であった場合、

 

そこを治療していくことが出来るのが、東洋医学の賢いところだと思います。

 

病の中心は何か、

そしてそれはどこか、

こういうところを明らかにして治療するから、あっちもこっちも触る必要はなく、極めて少数の鍼での治療が可能になるのです。

 

 


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「胃」って何ですか?(その9)

2010.08.06

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これまでのお話・・・


「胃」って何ですか?

「胃」って何ですか?(その2)
「胃」って何ですか?(その3)
「胃」って何ですか?(その4)
「胃」って何ですか?(その5)
「胃」って何ですか?(その6)
「胃」って何ですか?(その7)
「胃」って何ですか?(その8)

 

☆胃が関わる範囲

 


さて今日はいよいよ、東洋医学的な「胃の腑」を病むと、実際にどういうことが体に起こるか、という問題です。

 


でも、これを細かく解説したら、難しくなるし、教科書みたいになっちゃうから、しません。概要を述べます。

 


・・・一般的には、西洋医学的な「胃の病気」と言うと、胃炎とか、胃潰瘍とか、胃癌とか、要は「胃〇〇」という病名が多いと思います。

 


これらは基本的に内臓の一部である胃(stomach)の形態的な異常、腹部の消化器症状が主な診断ポイントです。

 


しかし東洋医学では違います。

 

 

「全然」違います。(笑)

 

「胃の腑」が関わる範囲は「胃」そのものや腹部の症状だけではありません。

 


ちなみにこれは「胃の腑」以外の他の臓腑でも、全て同じことが言えます。

 


いつも言うように、東洋医学では、ある臓腑、ある部分、というのは、「あくまでも全体の中の一部にすぎない」という観点をどこまでも外さないため、

 

常に全体を意識しながら診察診断していきます。

 


そして、一見まったく関係ない部分(例えば手足や顔)の異常でも、常に五臓六腑と関連付けて考えるのです。


その「五臓六腑」それぞれと「一見関係ない離れた部分」とを結びつけるモノこそが「経絡(けいらく)」と呼ばれるものなのです。

「経絡(けいらく)」って何ですか? 参照

 

・・・まあ、あまり難しい言い方は嫌いなので、簡単に言いたいと思いますが、この「経絡」というものを介して、「胃の腑」が関わる体の各部分というのは、非常に広範囲にわたります。

 


まず顔面(特に目、鼻、口、歯)から始まり、のど(首の前面)、胸(乳房、心の臓も含む)、お腹、背中、陰部、股関節、膝、足首・・・と、ほぼ全身各所に関わります。

 


特徴は、全身なんだけど特に「前側」の異常に大きく関わる、ということです。

 


なので当然、上記の各部分の病には「胃の腑」の異常から起こるものが多々あり、「胃の腑」を調えることによって治っていくものがある、ということです。

 

だから例えば西洋医学的な目や鼻の病気、のどや乳房の病気の中には、「胃の腑」に着眼して治療することにより治すことが出来るものがある、

 

という発想になる訳です。

 


・・・これが、発想だけで終わったらつまんないけど、実際にそうなるから、スゴイ訳です。

 


分かっていただきたいのは、例えば花粉症で鼻がつまって目が痒い、なんて時に、足に1本、「胃の腑」を調整する鍼を打ったら、症状が劇的によくなって、その先生から、

「あんたは胃が悪い!」

なんて言われたとして、この場面て、患者さんとしては意味分からんと思うけど、そこにはこういう理論がちゃんとあるんだよ、ということです。

 

 


次回に続く

 

 



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北辰会代表ブログ!?

2010.06.29

 

 

 

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これはニュースです。

 

 

なかなかのニュースです。

 

 

僕も驚きました。

 

 

僕の所属する(社)北辰会の代表理事、藤本蓮風先生が、なんとブログを書き始めました!!

(タイトルもパンチ効いてるヨ!)

「鍼狂人の独り言」

 

 

・・・僕も、ブログというものを書き始めて半年以上たち、

 

「あー、ブログっていいもんだなー。」

 

と思う反面、あまりに忙しい時なんかは、

 

「毎日ブログ書くの、正直大変だなー・・・。」

 

と思うこともあります。

 

 

そんな中、僕ごときよりもはるかに多忙であろう蓮風先生が、70歳を目前にしながら、新たにブログを書き始める、という行動に、ホントに襟を正されます。

 

 

蓮風先生という人は、この業界内では知らない人はほぼいないであろう、という有名人です。

 

 

周囲からの、”名人”とか、”天才鍼灸師”といった評価を、その実績からも、実力からも、「ほしいまま」にしている先生、と言っていいでしょう。

 

 

奈良にある、蓮風先生が院長を務める藤本漢祥院は、完全自由診療の、鍼灸専門治療院で、1日の来院患者数は約100名(これまでに最高では約200名)、

 

しかも来院患者のほとんどが、重度の慢性の難治性疾患や癌などの重病を主訴とした患者さんです。

 

 

先生はこれを全て1人で診療するという、量的にも質的にも、一般的な常識とは別次元の鍼灸臨床を、実に45年以上展開されています。

 

 

僕は蓮風先生の鍼に対する考え方、患者さんに対する態度に強く共感し、数多くの素晴らしい同業の先輩の中で、最もリスペクトしています。

 

 

ただ、こういう先生というのは、どの業界でもそうだと思うけど、非常に「誤解」されがちです。

 

 

また、同業者からの「嫉妬」、そしてそこから端を発した、冷静さを欠いた「批判」の対象にもなりやすいです。

 

 

そういう、ある意味で偶像的な「藤本蓮風」という人が、本当はいかなる人物なのか、ブログでの生の声を通じて、よく分かると思います。

 

 

これは画期的です。

 

 

この業界の、あのクラスの先生のブログが読めるということは、多くの医療従事者、および患者さんにとっては、非常に大きな「気付き」に繋がると思います。

 

 

僕も、今後に注目したいと思います。

 

 

皆さんもガンガンコメントしましょう!

 

 

今日はワールドカップ日本戦ですね!またスポーツバー、行ってきます・・・。(笑)

 

 

 

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「脾」って何ですか?(その1)

2010.06.15

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さて、五臓六腑シリーズ、続いて「脾(ひ)」についてです。

 


☆「脾の臓」を理解する上で

 


これもまた、西洋医学の言う「脾臓=Spleen」とは違います!

 


僕はこれを、クドいようでもずーっと言い続けようと思います。

 

 

そうでないと話が始まらないし、混同して理解していくと、あとで整合とれなくなるからです。

 


一部に、

「東洋医学の言う”脾”は西洋医学の言う”膵臓(すいぞう)”の働きに相当する。」

という解説がされることがあるようですが、この論、僕は学生のころから「まったく」納得できませんでした。

 


東洋医学における「脾の臓」を正確に説明するにあたって、あまりにも一面的過ぎるように思います。

 


これにもし、そんなことない!とおっしゃる方がいらしたら、是非とも詳細なご説明、実際の症例も踏まえた上でのご見解をお伺いしたいです。

 


こういう、よく分からない理論を聞くと、僕としては、日夜難しい症例に悪戦苦闘しながら勉強しておられる、
西洋医学の膵臓の専門医の先生に、逆に申し訳なく思っちゃいます。

 

「西洋医学の膵臓=東洋医学の脾の臓」という理論が成り立つならば、当然、「あらゆる膵臓病=脾の臓の病」という理論が成り立つことになり、膵臓癌や急性、慢性の膵炎なんかは、

 

全て東洋医学では「脾の病」ということになり、あたかもその分類方法や治療体系があるかのように聞こえますが、そんなものはございません。

 


我々は、例え患者さんが膵臓癌であれ、膵炎であれ、その時点での症状、東洋医学的な所見を正確にとらえて、それを正すのみです。

(つまり、気血津液、五臓六腑のアンバランスを正し、人間が持つ自然治癒力を最大限引き出してあげる訳です。)

 


その結果、患者さんの自覚症状はもとより、西洋医学の画像所見(MRIなど)や血液検査所見でも、症状の改善が確認されることがある、という訳です。

 


じゃあその2つ(東洋医学と西洋医学)を臨床次元で完全に結び付ける、スキのない理論や方法論があるかというと、現状、そんな便利なものはないんです。

 


それがないんであれば、自分で作るか、これまで培われてきた”より確からしい理論”に依拠して治療を進める以外にない、ということになりますよね?

 


前者の場合は、不確定性が強すぎて、とても患者さんにやる気になりません。

 

 

患者さんは我々の実験台ではないのでね。

 


研究所にこもって、ラット相手にやるならまだしも、僕らプロの臨床家が相手にするのは、現実に現代を生きている人間(患者さん)であり、

 

しかもその患者さんからお金(対価)をいただいて行うのです。

 


鍼ともぐさを持って、真剣に患者さんの病と対峙した場合、後者を全力でやる以外にないと、僕は考えています。

 


東洋医学は何千年もの風雪に耐えて、今や世界中に広まりつつある、

”現代で最も確からしい、鍼灸の活かし方”

な訳ですから。

 


これから何回かに分けて、東洋医学の言う「脾」というものを説明していきます。

 


いかに西洋医学の言う「脾臓」や「膵臓」と違うか、”普通の人”なら、よくお分かりになると思います。

 

 

 


次回に続く

 

 

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