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この時期多い、カゼひきさん。
まあ、この時期のカゼって言っても、色々なパターンがあって、
「どんな人が」
「どんな状況で」
ひいたか、また、
「それがどういう経過をたどっていて」
「今現在どういう状況に置かれているか」
によって、治療方法も予後の推定も千差万別なんですが、かの有名な「花粉症」なんかも、東洋医学的には「カゼ」と判断して治療すると、
上手くいくことが多いということは、以前書きました。
カテゴリ 花粉症と東洋医学 参照
今日は、その絡みで、ちょうど昨日今日と、何人か診たので、「ノド痛」についてちょっと考えてみようと思います。
東洋医学では、痛みがあって、腫れる、ということは、その部分の気の流れが停滞している、あるいは足りてない、
ということを示す、と考えます。
・・・で、治療して、そこの部分の気の流れが通じれば、とりあえず痛みは取れるはずです。
ただ、喉を通る経絡というのは、実はほぼ全ての経絡であり、非常に複雑に入り組んでいるので、どの経絡の気の停滞かを、
一つ一つ明らかにするやり方は、ないではないけど、あまり効率が良くないので、僕はほとんどやりません。
そうなった原因をよく考えて、それを解決できるツボにバシッといくことが多いです。
ノドの部分の気の停滞だからって、ノドばっかり鍼をやったり、関係する経絡をやっても、なかなか治らない場合があります。
それはつまり、
「ノドの部分で気が停滞した理由(原因)」
が取れてないからです。
これには色々な原因がありますが、「腎の臓」「肺の臓」「胃の腑」の弱りや、「こもった熱」によるもの、あるいは東洋医学の言う「カゼ」、
つまり「外邪(がいじゃ)」によるものや、「陰の不足」などに分けられます。
この中で、「こもった熱」と「余分な水」が結びついて、「痰」の絡んでいるものは、比較的うるさく、しかもこの「痰」に加えて「陰の不足」も兼ねているものは、
しっかりと休息をとり、しかも飲食を節制してもらわないと取れてくれず、なかなかうるさいものです。
西洋医学でも、咽喉痛と言ったら、扁桃炎から喉頭癌まで、実に幅広くあります。
このように、ノドが痛いと言ったらここ、みたいに、病因病理を考えず、焦って治療しようとしても、まっすぐにはいかないものなのです。
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2012.01.24
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昨日の大雪で、ビックリして家で丸っこくなっていたら、ブログの更新を忘れました。(笑)
22日の日曜日は、高田馬場にある、日本医学柔整鍼灸専門学校にて行われた、(社)北辰会関東支部定例勉強会に参加してきました!!
午前中は、川田浩之学術副部長による、
「病因病理・弁証」
の講義。
コレは我々にとって基礎として非常に重要なテーマであり、しかも来月、これを受けての「治則治法・選穴」という内容の講義を、私が担当することになっているので、
ぜひ聴きたかったんですが、実は今回、都合により午後からの参加となってしまいました・・・。(苦笑)
清明院スタッフの何人かは午前中から参加していたようですので、内容、感想についてはスタッフブログ『清明なる日々』をご参照いただくことにします。
そして、午後からは、今回のメイン講義として、本部講師で、『内経気象学入門』の著者である、橋本浩一先生による
「季節天候と病証」
という講義でした!!
すでに関東支部で4回目を数える、橋本先生による内経気象学の講義・・・。
非常にハイレベルな内容であるため、多くの聴講者は話についていくのが大変だっただろうとは思いますが、
こういう、鍼灸師によるハイレベルな東洋医学の話を聴けるのが北辰会の魅力でもあります。
やっぱ、本物の東洋医学、鍼灸の先生を目指すなら、
「分からないけど面白そう!」
とか、
「分からないけど、分かるようになるためにもっと勉強しよう!」
と思える人じゃないとねえ・・・。
正直、お話にならないと思います。
そして終わった後は酒・・・。
今回の飲み会は、聴講性の方も参加していて活気があり、非常にイイ感じでしたね♪
よしよし・・・。
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2011.12.07
清明院では現在、スタッフを急募しております!!
ぜひ我々とともに、切磋琢磨しましょう!!詳細はこちら。
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今日は空いた時間に、私用をこなす。
2011.11.07
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昨日、11月6日の日曜日は、大阪、上本町で行われた、(社)北辰会本部臨床コースに参加してきました!!
今回は午前中は
「実技練習 腹診」
でした。
僕は今回も、愛媛の水本淳先生の班でした。
問診から体表観察まで、素晴らしい思考のスピードと病因病理の組み立て・・・。
長い長い臨床経験と、絶え間ない勉強の成果なんだと思います。
水本先生の技を見ると、そのあまりの精密さに、いつも感心してしまうんだけど、感心してる場合じゃないよな、もっともっと頑張らなくちゃな、
と、いつも思わせてくれます。
ありがたい大先輩です。
午後は以前このブログにも登場した、『内経気象学入門』の著者である、橋本浩一先生による講義
「季節天候と病証~来年の傾向予測~」
でした!!
※『内経気象学入門』に関してはこちら!
相変わらずの、素晴らしい研究内容です。
来年の春夏秋冬に、内経気象学の立場からみると、どんな病が流行ると予測出来るか、バッチリ聞いてきましたので、どんどん臨床で先手先手を打っていきたいと思います。
最後の30分は、藤本彰宣(あきのり)先生による
「医学史~金元の四大医家まとめ~」
・・・東洋医学の数ある科目の中で、とかく、つまらない、眠くなる講義になりがちな「医学史」というテーマを、スピード感ある、ハッキリとした語り口で、
明快に分かりやすく講義されていました。
・・・サスガでした。
そして終わった後はお酒・・・。
そこでまた、とある大先輩から、鍼灸とは別の、これまた貴重なお話をいただきました・・・。
う~ん、今回も勉強になった・・・。
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2010.12.03
今日往診中に、信号待ちでふと上を見上げると、市川海老蔵さんの顔がデカデカと載った、「お~いお茶」のポスターが。
・・・ということで、久々の時事ネタ。(笑)
ここのところ連日、歌舞伎界のプリンス、市川海老蔵さんの事件のことが盛んに報道されております。
今日も年配の患者さんと、この話になりました。
その患者さんも、
「正直ガッカリした。自覚が足らな過ぎる。だからお坊ちゃんは困る。あの位で済んだんだから、彼にとっていい薬だ。」
とおっしゃっていました。
まーあれだけやられて、ここまで世間に同情されない人も珍しい、と思うと同時に、あまりにも冷た過ぎる意見には、若干の「怖さ」を感じることもあります。
確かに、新婚家庭を持つ若い男が、仕事をさぼって、しかも女性を連れて酒を飲みに行き、悪い連中に酔っ払って絡み、返り討ちにあっただけの話し、
と考えれば、海老蔵さん側が非難されるのは当然でしょう。
僕も一面、そう思います。
しかも彼自身も相手に手を出したんであれば、喧嘩両成敗で、彼自身も傷害罪に問われるか、双方ともに被害届を取り下げて、穏便に解決するべきでしょう。
まあしかし、決して彼を擁護する訳ではないけど、この事件の「病因病理」を冷静に考えると、海老蔵さんという人は、きっと幼いころから歌舞伎界のプリンスとして、
周囲の大人から、それこそ腫れ物に触るように、大事に大事に育てられてきた人なんでしょう。
同時に、芸事に関しては、よく言えば英才教育、悪く言えば半強制的に仕込まれてきたことでしょう。
(あくまで推測ですが。)
周囲の一般人からは、それも含めて羨望の的であり、誰から見ても恵まれた人生を送っているかに見えました。
でもそれだけに、歌舞伎を離れた「外側の」世界に彼が興味を持ち、逆にそれを「彼自身が」うらやましがる傾向が、幼いころから実は彼の本心の中にはあったんじゃないでしょうか。
そんな彼が、夜の街で自由気ままに呑んだくれている悪い連中に興味を持ち、泥酔して挑発めいたことを言ってしまう、あるいはしてしまうのは、
実はある意味当然の、彼にとって、
”自分自身の、一見恵まれた人生”
に対する「反発」の表れの一つだったのかな、とも思えます。
幼いころから溜まりに溜まったストレスマグマが、”大辛大熱”の酒の力を借りて、一気に噴出した結果だろう、と思います。
(平素から鍼治療をやってれば、未然に防げた事件かもね・・・。)
もちろん、だからといって報道されているような執拗な挑発行為、それを言われた方、やられた方はたまらないし、彼の今回の行動は、一社会人として考えても許されるものではありませんがネ。
今回の事件で彼が休演した講演が大成功していることもあって、一部には、
「もう歌舞伎やめちゃえば!?」
なんていう、心ない意見もあるようですが、僕としては、めちゃくちゃキツイだろうけども、今回のことをよくよく反省して、何とか這い上がって、
そういう意見をはじき飛ばして欲しい、とも思います。
これをもし反省出来ずに、同じことを何度も繰り返すようであれば、マーシーの様になっていきかねませんしね。
(あれは見ていていやなもんです・・・。)
・・・しかしまあ、最近ではのりピーしかり、朝青龍しかり、これまで散々おだてておいて、こういうことがあると、一斉に容赦なく叩く、
マスコミのあり方、それに乗っかって悪口、当事者の人格を無視した誹謗中傷を言いまくる世間の風潮は、いつも思うけど、何なんだろうナー・・・、と思います。
先日も、清明院副院長の松木先生がスタッフブログ「清明なる日々」の中で、”他者の気持ちを考える”ということに触れています。
自分のことは棚に上げて、人を貶めることは簡単に出来てしまう、してしまう、
今の世の中は、
「人の振り見て我が振り直せ」
という考え方の、出来にくい世の中になってしまっているんでしょうかねえ・・・。
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清明院に皆様のお力を!<m(__)m>
2010.07.27
早速ですが、通りすがりさんから、質問コメントをいただきましたので、忘れないうちに(笑)、「再分析」の重要性について、具体例を示してちょっと説明しましょう。
・・・まあ、専門用語は使わず、なるべく簡単にいきましょう。
「よく分からん」と言われたらイヤなので。
あとちなみに、この話題に関するこれまでのお話は以下の3つです。
再分析(病因病理について)
再分析(標本について)
続・再分析(標本について)
清明院には、アトピー性皮膚炎の患者さんが多いのですが、とあるアトピーの患者さんを例に挙げて説明してみようと思います。
僕は初診時の情報から、東洋医学的に、その患者さんの皮膚のかゆみの原因を、
A.仕事による過度のストレスによる血行不良
B.甘いものや脂っこい物の食べ過ぎによる消化機能の弱り
と考えました。
そしてこれの優先順位は「A>B」でした。
この場合、AもBも同時に治療してしまうと、本当の中心がどっちなのかはっきりしませんし、この方の場合は明らかにAの方が中心でした。
というわけで、よりシャープな効果を狙って、まずは「Aのみ」から治療し始めました。
要するに血行をどんどん良くする治療です。
治療が進むにつれて、皮膚の状態が改善してきました。
しかし、最初の症状の強さを数字の10だとすると、4ぐらいまで改善してきたところで、症状の改善が止まってしまいました。
そこで「再分析」してみると、体の状態が、「A>B」から、「B>A」に変化しています。
そこで今度は「Bのみ」に対する治療に切り替えました。
要するに胃腸の機能を活性化する治療です。
すると、再び皮膚の状態が快方に向かい始め、最終的にかゆみのレベルとしては、最初を10だとしたら1か2ぐらいで安定しています。
現在もAとBとの優先順位に注意しながら、完治を目指して治療続行中です。
・・・とまあこのように、
「皮膚のかゆみの原因はAとBで、中心はAである」
ということも、途中で症状の改善が停滞してきた時に
「原因の中心がAからBに移ってきた」
ということも、結局は初診時にキッチリ情報が取れているか、それをキッチリ分析、治療できているか、ということにかかって来るんです。
また、病理の中心のなかの中心を明確にして、そこにシャープにアプローチできた治療の方が、効果もシャープに出ます。
ちなみに、通りすがりさんがおっしゃったような、アトピーの経過中に肩こりが出てきた、というような場合であれば、
・何かきっかけはなかったのか
・そもそもこの場合、皮膚と肩こりには関係があるのか
・どういう時に肩がこり、どういう時は楽なのか
・その時皮膚の状況はどうなのか
などという観点から、再分析します。
そして、肩こりも考慮に入れながらの治療をやる場合や、肩こりは皮膚とはまた別の病、という認識で治療をやる場合など、対策を考えます。
このように我々は、患者さんが日々訴える様々な症状に「振り回される」のではなく、それらがどうして起こっているのか、
「冷静に東洋医学的に分析」
しながら治療にあたっているのです。
少しでもお分かりいただけましたら幸甚です。
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2010.07.26
いや~、しかし毎日毎日暑いですね~!!
溶けかけながらも、精一杯やっております!(笑)
そんな暑いさなかの昨日、25日の日曜日は、代々木オリンピックセンターで行われた、(社)北辰会関東支部定例会に行ってきました!
今回の定例会は、午前中の臨床コースは金子太先生による「鬱証(うつしょう)について」、基礎コースは尾崎真哉支部長による「病因病理学」という内容。
午後は実技指導「腹診」の後、本部学術副部長である藤本彰宣(あきのり)先生による、基礎、臨床合同の特別講義「実用標本学」、という、
充実、盛りだくさんの内容でした。
・・・今や「現代」を、「〇〇病の時代」と名付けるのに最も適した病が「うつ」ではないでしょうか。
(なんてこった・・・。)
清明院にも、様々な心の病を抱えた患者さんがみえます。
東洋医学では、「心身一如(しんしんいちにょ)」と言って、心と体を別々に分けて考えることはしませんので、体のアンバランスを整えることによって、
心を安定させる、という方法をとります。
(簡単に言うとネ。)
実際、心を病んでおられる患者さんのお体を拝見させていただくと、いたるところにアンバランスを起こしています。
これを是正し、体が楽になると、心も楽になる、という変化を、よく見かけます。
「腹診」の実技指導では、僕もひと班担当させていただき、指導させていただきましたが、なんか回を増すごとに、参加者の先生方のヤル気が上がってきているように感じます。
指導しながらも、大変いい刺激になります。
藤本先生の「実用標本学」は、前回このブログに書いた続・再分析(標本について)の内容の、”もっともっと専門家向きの高度な内容”の講義を、
非常に分かりやすく、綺麗なスライドを使って、説明しておられました。
サスガでしたネ。
こないだこのブログ上で述べたように、午前中の尾崎支部長による「病因病理学」も、この「標」と「本」を明確にする上では、欠かせない考え方です。
かなり細かい部分まで説明しておられたので、参加された先生方はついていくのが大変だったかも知れませんが、ココをきっちり抑えてしまえば、
後が楽なんです。
是非時間をかけて、何度も何度も復習して、モノにしていってほしいと思います。
「基本」なんだから。
「基本に対する徹底的把握力=応用力」であります!!
・・・最近の北辰会は、本部も支部も、どんどん参加者、入会希望者が増えているようです。
それを受けて、もっともっと内容、構成のいい、レベルの高い(難解って意味じゃないよ)講義をしようと、講義に関しても、高いプロ意識を持った講師の先生方が増えてきているように思います。
ちゃんとした東洋医学を、本気で世にアピールしようと思ったら、ちゃんとした「臨床」をやって、ちゃんとした「教育」もしないといけません。
これはすごく大変なことなんだけど、志を高く、僕もいっちょ頑張ろうと思っております!
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2010.07.25
これまでのお話・・・
・・・東洋医学的な鍼灸治療において、初診の時にその患者さんが、
・なにで困っているのか
・どうしてそうなったのか
・そうなってから他に変化したことはないか
・普段の生活状況(仕事、家庭環境)はどうか
・それは今後どう変化していくのか
・もともとの体質的な特徴はなにか
・実際に観察してみてどうなっているか
・・・などなどを、つぶさに、丁寧に診察し、それを「東洋医学の考え方に則って」分析し、治療する訳です。
そしてその患者さんが今後どうなっていくのかを、これまた、
「東洋医学の考え方に則って」
予測し、それを説明させていただいた上で、養生法や治療頻度などについても、ご提案させていただく、という訳です。
当然、「病気」というのは、難しいものになればなるほど、1,2回の治療で効果が期待できるようなものは少ないです。
これはどんな名人だろうが仙人だろうが、そうなんです。
病治しの世界は甘くはないんです。
・・・残念ながら。苦笑
しかも、治療していく日々の中で、その患者さん自身が、こちらが期待している通りの生活をしてくれるとは限りません。
患者さんの体の状態や、置かれている状況というのは常に変化、流転する訳です。
悪い方向にも、です。
つまり、たとえ初診の段階で、
「これで完璧だ!」
と思えるような東洋医学的な診断、治療を施したとしても、そこから一直線に何もかもが治癒、快方に一直線に進む、などということはなかなかない、
というのが厳しい現実なんです。
ただしかし、そうであっても、患者さんの変化に迅速についていき、時には先回りして、いち早く、治癒に導いてあげたい、笑顔が見たい、というのが、治療者側の普通の考え方です。
ここで大いにモノを言うのが「再分析力」です。
それも瞬時の。
〇
「標」と「本」という言葉の意味については前回お話しした通りです。
ここで、
「病を治そうと思ったら、根本を治す”本治”だけやり続けるのが一番いいんじゃないの?」
と思う方もいらっしゃるかも知れません。
これは中医学の成書では「治病求本」と言われ、非常に重要な考え方なんですが、いつも必ずそうとは限りません。
しかし、時には”病の枝葉”ともいえる「標」を先にやっつけた方がいい場合もあるのです。
どんな時かというと、急性症状や激しい症状で、まずは症状を治めてしまわないといけないような場合です。
これも「急則治標」という、重要な考え方です。
反対に、症状があるけれども、ある程度安定している状況の時は「緩則治本」といって、本質的な病理を治療するのです。
また、時々刻々と流転する日々の中で、患者さんの病の「標」と「本」の主従が逆転することもあるんです。
その、
「今この瞬間は、標を相手にするか、本を相手にするか、あるいはその両方を相手にするか(標本主従の明確化)」
という判断の正確さ、的確さの下支えになるのが、
「病因病理把握力」+「体表観察力」
なのであります。
前者は基礎理論~応用理論の把握がしっかりしてないと正確性を失うし、後者は感覚の鋭さ、的確さがないとこれまた正確性を失います。
「理論」と「感覚」・・・これ両輪の輪です。
この両者を「バランスよく」鍛え、臨床の精度をより高めようと思ったら、結局は一生懸命勉強して、毎日患者さんに「本気で」向き合い続けるしかないんです。
漫然とやってたら、十年やってもダメです。
常に「本気」でやることです。
ただ、引かれない程度にね。(笑)
とどのつまり・・・、患者さんこそが我々の「先生」なのだ、ということです。
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2010.07.24
以前、治療経過中の「再分析」の重要性を書きました。
そこで重要になってくるのが、「病因病理把握力」だ、という話もしました。
その話の中で、始めは主だった病理が、経過中に2位、3位と変動してくることがある、それを常に見極め、その患者さんに何が起こっているのか考えながら、
結果的に今現在の主要な病理は何かを常に特定しながら治療しなくてはならない、というお話をしました。
〇
東洋医学的な、病気の根本原因のことを「本(ほん)」と言います。
言わば、病気を木や木の実や枝葉に例えると”根っこ”みたいなもんです。
そしてそこから派生した、様々な症状、病理のことを「標(ひょう)」と言います。
これは木の例えで言うと、枝葉や木の実みたいなもんです。
そしてこの「本」を治す目的の治療のことを「本治(ほんち)」、「標」を治す目的の治療のことを「標治(ひょうち)」と言います。
つづく
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
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患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!