東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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患者さんの今までとこれから

2013.10.26

清明院では現在、スタッフを急募しております!!

ぜひ我々とともに、切磋琢磨しましょう!!詳細はこちら。


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患者さんの話を聞いていると、多くは一定の「体質傾向」が出てくる。

幼少の頃から、ストレスの影響を体が受けやすい体質だったとか、暴飲暴食しやすく、便秘体質だったとか。

運動し過ぎで常に疲労していたとか。

・・・で、そうこうしているうちにこういう症状が出てきて、次にこういう症状が出てきて、で、今はこうなって・・・、と、これまでのストーリーが明らかになっていくと、

もともとのその人が持つ特性(体質)が、今現在のその人の症状に大きく関与していることは少なくない。

同じ条件に置かれても、その症状を発症するかは、その人の固有の体質が大きく関わっている。

人間性(性格)も含めて。

きのう書いたように、こういう風に、メカニズムを明確にするのが重要。

東洋医学的な病のメカニズム 参照

・・・で、その患者さんのストーリー、メカニズムが明確になると、

「じゃあ今後、どうなっていく可能性が高いか。」

が分かる。

それに基づいて、間違った方向に転ばないように、養生指導できる。

今後、どういう病にかかる可能性が高いか、予測できる。

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花粉症考(鼻水篇②)

2013.03.26

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これまでのお話

カテゴリ 花粉症と東洋医学 参照

 

今日は、”鼻から酒が出てくる”という話です。(笑)

まあ花粉症に限らず、慢性鼻炎、アレルギー性鼻炎、蓄膿症などの、鼻の疾患で悩んでいる患者さんは意外と多いものです。

そしてこれは、命に関わるような疾患ではないものの、なかなかしつこく、常に気になる、イヤな疾患であります。

鼻がズルズルになってくると、仕事に集中できない、何をしてても気になって、楽しくない、ということになります。

これにも東洋医学的には色々な考え方、分類、治療があるのですが、ある種の鼻の疾患は、「飲酒」つまりアルコールで、てきめんに悪化するものがあります。

誰あろう、僕がそうです。(笑)

僕は疲労(寝不足)と飲酒が重なると、翌日、鼻から酒が溢れて来ます。

 

(苦笑・・・特に春先ね)


酒にも色々な種類があって、それぞれに微妙に発現する効果は違うようですが、まあ基本的には“大辛大熱(だいしんたいねつ)”といって、

 

体を温める力が強い飲み物とされています。

酒については、以前書きました。

患者さんの質問 参照

まあ、一口に「酒」と言っても、”何を”、”どのくらい”、”どういう状況で”呑んだのかによって、評価は変わってきますが、基本的にはこの大辛大熱の酒が、

 

脾の臓胃の腑(ザックリと中焦ですね)に熱を持たせ、その熱が上焦、特に肺の臓を脅かした時に、鼻の症状を悪化させます。


また、もっと浅い部分、つまり熱の”経絡”への影響の場合は、ここをシャープに狙わないといけません。

その患者さんの体質(素因)における肺と脾胃のもともとの関係性や、もともと「いかほど」「どこに(深さと位置)」熱がこもっていたか、によって診断や治療が変わってきます。

治療も、肺から熱をとるか、脾胃から熱をとるか、あるいはその両方か、それをどこで取るか、となってきますし、その判断を間違うと、全然効果が違ってきます。


いつも、

「鼻って、シビアだナー。。」

と思うところです。

 

 

伝統的に「芳香醒脾」「芳香理気」なんて言う治療法があるように、「臭香」というのは、人体にとって特別な作用を持つという認識があるようで、

 

興味深い部分の一つです。

 

 

◆参考文献

 

東洋学術出版社『食材効能大事典』

メディカルユーコン『東方栄養新書』

 

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東洋医学への正しい理解

2013.03.17

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この10年で、東洋医学に対する期待、関心は、高まっただろうか。

現場でこの10年以上やってきた者の印象としては、高まったように思う。

患者さんも、同業者も、昔は冷たかった。

鍼灸といえば、慰安的なマッサージの延長で、せいぜい肩こりか、さほど深刻でない腰痛、膝痛ぐらいにしか効かない、という認識が一般的で、

 

医学、医療であることを真面目な顔をして主張すると、嘲笑されるような向きがあった。

 

また、鍼灸と言ったら、

「飯が食えてるだけでスゴイ。」

みたいな、”食うのがやっと”の職業であるなんてことも、よく言われた。


それが今では、アレルギーや自己免疫疾患、癌や糖尿病、婦人科疾患など、現代の西洋医学が苦手とするような様々な疾患に対して、有効である可能性がある医学だ、

 

という認識が、少しづつではあるが、高まってきたように思う。

 

この1カ月の、清明院の新患さんの主訴を見ていても、そう思う。

 

肝機能障害、肝炎、躁鬱病、アトピー性皮膚炎、花粉症、不妊症、月経異常、癌などなど、単純な肩こりや疲労を訴えて見える人は、むしろ少ないぐらい。


東洋医学がこうやって注目され始めたことの背景には、もちろん否定する訳では無いが、明治以来、威信を保ってきた西洋医学への不信感や、

 

実際問題としての西洋医学の「頭打ち」感があることは否めないのではないだろうか。


親や肉親が、がんと診断され、化学療法や外科手術をやった結果、全くいい場面がなく、死んでいった。

難治性のアレルギー疾患で、薬で一生抑えるしかない、と冷たく言われた、など、西洋医学に対するマイナスの印象を患者さんや周りから聞くことはよくあります。

ただ、西洋医学がダメだから東洋医学に頼る、というマイナスからの流れではなく、西洋医学はこういうところが良くて、東洋医学はこういうところがいい、

 

という、双方の特長を正しく理解した患者さんが増える、という流れの方がいいと思います。

今後は、そういう流れが今よりも増えてくるでしょう。

サービスが向上する一番の近道は、消費者が賢くなることではないでしょうか。


医師に言われるがまま、されるがまま、という患者さんは、今後は減ってくるでしょう。

そこで、東洋医学がいかなるものか、正しく理解し、表現、体現できる先生しか生き残れないようになったらいいのではないかと思います。

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「ここに来てから丸くなった」

2013.02.20

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こないだ、清明院に来て7回ほどになる、とある若い女性患者さんが、帰りがけに面白いことをおっしゃった。

(さらに…)

患者さんの声(20代女性 逆流性食道炎 眼瞼痙攣 頭痛 冷え症)

2012.12.30

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「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します。

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鍼をしたら手先足先がジンジンしてきた患者さん

2012.12.21

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とある、冷え症、むくみ、腰痛、のぼせ、胃痛の患者さん。

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手首が痛い患者さん

2012.12.13

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今日は、昨日忘年会だったというのに、新患さんが3人お見えになりました。。。

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どうして眠れないのか

2012.12.06

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「不眠症」に限らず、どんな病気であれ、健やかな睡眠をとれていない患者さんの、なんと多いことか。

食べる、寝る、動く、こういう基本が出来ていないと、どんな症状、病気であれ、治りの良し悪しに大きく関わってくる。

セオリー通りの治療で、スッスッス~ッとよくなっていく患者さんはいいとして、

「・・・ん?な~んか妙に、治りが悪いなあ。」

という患者さんの場合は、上記のポイントを必ず再チェック。

中でも眠れていない、というケースは多い。

あるいは寝てても、常習的に睡眠薬に頼っている、とかね。

睡眠薬というもので、ある意味「気絶」させて、半ば強制的にとらせた睡眠というのは、自然な睡眠と比べて疲労の取れ方が全然弱いように思います。

(患者さんが、皆さん大体そうおっしゃいます。)

まあ、薬によって色々な作用機序はあるでしょうし、使用は仕方ない局面もありましょうが。。。

・・・ともかく、なぜ眠れないのか。

東洋医学では心、腎、肝、胆、脾、熱痰、内熱あたりが原因とされている。

「心」って何ですか?(その7)
「肝」って何ですか?(その13)
「脾」って何ですか?(その9)
「怪病多痰(かいびょうたたん)」という言葉
「疲労」によって籠った熱
「痰(たん)」「瘀血(おけつ)」について
「風」「火」について
「湿熱」について        参照

これ、どういうメカニズムか。

まず、寝るということは、東洋医学的には体を休め、陰気を養う、重要な生理現象だ。

大地に体を預け、瞑目し、呼吸は深くなり、筋は緩み、陽気は体内に深く潜り、臓腑筋骨をめぐり、滋養する。

相対的に体表の気が不足するから、表邪を受けやすくなるため、布団をかぶる。

この時、体内深くに、「気の受け皿」がないと、気が潜れないから眠れない。

 

(つまり陰の器の不足)

あるいは陽気が昂ぶり過ぎてたり、熱が盛んだと、これも、気が深くに潜れないから眠れない、あるいは眠りが浅くなる。

 

(陽の過多、上、外ベクトルへの気機の過剰)

また、気の停滞がきつくてもダメ、神が安定していなくてもダメ。

 

(肝胆、心の異常)

あと、僕の好きな奇経八脈なんかも関わる。(蹻脉)

因みに張景岳大先生は、スッキリとぶった切る。

「不眠のキモは神の安定性だ。しょせんは虚実!」

『景岳全書・雑証膜・不寝』から、抜粋意訳by竹下(笑)

「張景岳(ちょうけいがく)」という人物 参照

・・・不眠(不寐)の治療は滋陰清熱が基本であれども、多くのケースで、神主学説が、応用可能。

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悪戦苦闘の果てに

2012.09.27

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去年から清明院に通院されている、とある患者さん。

(さらに…)

患者さんの声(50代女性 耳鳴り、耳の閉塞感)

2012.07.18

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「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します!!

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