東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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患者さまの声(30代女性、便秘、胃痛、眼精疲労、頭痛、倦怠感など)

2010.02.12

「患者さんの声」をいただきましたのでご紹介いたします。

30代 女性 

症状:便秘、胃痛、眼精疲労、頭痛、慢性の疲労倦怠感etc..

 

 

1年ほど前に転職をして、24時間365日眠らない会社に入社してしまってから、生活のリズムというものをすっかり失い、

気付くと毎日がプチ体調不良で、今日は胃が痛い、今日は目が疲れて頭痛がする、便がたまりすぎて気持ちが悪い、などなど。。。

 
元気なんだけど元気じゃない状態が続いていました。

特に便秘はひどく、2週間、便が出ない時もありました。

万年寝不足で寝ても疲れが取れず、重い体を引きずって仕事をやっとの思いでこなす日々を1年続け、心身共に随分疲れていたと思います。


 
その時期に、私の従兄弟と祖母がすでに清明院にお世話になっていて

「とにかく一度竹下先生の鍼治療を受けてみなさい!」

と祖母と叔母にしつこく言われていて、

「そんなに言うならじゃあお試しで・・。」

と、軽い気持ちで最初に清明院に行ったのは去年の10月です。

正直、鍼は怖くて苦手なので長期で通える自信はありませんでした。

 
竹下先生の治療は他の鍼治療と違って1、2本しか鍼を刺しません。

・・・が、正直に言うと、しばらくはその1、2本の鍼も怖くて治療の前は少し気が重かったです。

 
それでも辞めずに通った理由は、1回目から効果が実感できて、2回目、3回目と確実に身体が軽くなっていくのがわかり、身体が喜んでいるのを実感したからです。

 
平均して1週間に1度くらいしか便が出ず、下剤にもあまり反応しなくなり、多少腐った物を食べても全く壊れない、

ある意味強靭で鈍感な私の腸を初回の1本の鍼が動かした、というのは感激でした。

 
鍼が終るとその日は少しだるいのですが、そのだるさのまま寝るとぐっすり眠れて、朝起きると頭の霧が晴れたみたいにすっきりしています。

 
そうしてもっと元気になりたい、と思って通っていくうちに気付いたらゴワゴワだった髪の毛がサラサラになっていて、パンパンだった肩こりもあまり感じなくなっていました。

 
先生は、

「これは治療の副産物だよ、これからお肌もきれいになるよ。」

とおっしゃって下さいました。

嬉しくてまた真面目に通っていくうちに今までの重い身体を引きずって仕事をする、という感覚はなくなっていて、疲れの感じ方が違ってきたように思います。

 
そのほかにも胃が痛い、と言えばその日の治療後には治っているし、まぶたが痙攣する、と言えば痙攣を止めてくれます。

清明院に通い始めて3ヶ月経ちますが、3ヶ月前に比べて体も心もとても軽くて元気に生活している事を幸せに思います。

 
たまに竹下先生は魔法使いなのでは!?と思います。

先生的には東洋医学の方程式に基づいて結果を出して下さっているのだと思いますが、

ツボに鍼、って???ツボがどこに見えているんだろうか?

とか、よくよく考えると謎だらけですが、誠実に、確実に治療をして下さるので

「不思議だよね~・・・。」

って言いながら家族でお世話になっています。

 
祖母も昨年から体調を崩し、週に4回往診して頂いてますが、鍼の後は元気と食欲を取り戻して起きてくるので安心します。

祖母の気分が落ち込んでいる時も先生が優しい言葉をかけてくださるそうで、祖母自身も鍼の後は安心しています。

本当に感謝です。


 
私も仕事柄生活が不規則で体調を崩しやすいので、まだまだお世話になっていく予定なのでよろしくお願いします。

そして世の中の清明院を知らない人に、是非お勧めしたいです。

〈清明院からのコメント〉

この方は、凄まじいハードワーカーで、当院に見える以前から、すでに患者さんであった御家族の方から、

「是非診てもらいたい家族がいる」

というお話を伺っていました。

 


初診の時は、ご本人も書いておられるように、「お試し」な感じがにじみ出ていましたが(笑)、1回目の治療で、1週間近く出ていなかったお通じが4日後の2診目までに続けて3回もあり、

その後も回を重ねるごとに、鍼の様々な効果を実感されたようです。

現在は便秘についてはほぼ問題なく、ハードな仕事から来る疲労感などの改善のため、御一家で治療に通っていただいております。

本来の鍼、東洋医学では、病の根本にアプローチします。

最近、「美容鍼灸」というものがブームになっているようですが、清明院では、なにも特別なことをしなくても、この患者さんのように、

病の根本にアプローチ出来れば、肌荒れやダメージヘアなどの美容に関する女性の悩みにも、十分に対応できる、と考えております。

今後も、ハードな仕事を乗り切れる、健康な体づくりのお手伝いをさせていただければ、と思います。

 

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患者さんの声(50代男性:慢性腰痛、坐骨神経痛、疲労性網膜剥離手術後の眼精疲労など)

2009.12.06

引き続き、新しく届いた患者さんの声をアップします。

50代 男性 

 

 
症状:腰痛、坐骨神経痛、眼精疲労(疲労性網膜剥離手術後)

 

学生時代にやっていた柔道で腰を痛めてから、坐骨神経痛持ちになりました。


スポーツで痛めたものは鍼治療が効くと聞き、過去にも受けていましたが、仕事の忙しさも相まって治療が途切れていました。

 
 
そんな時、家族がお世話になっていた竹下先生に十数年ぶりに鍼治療していただき、今日に至っています。

長時間のデスクワークや車の運転などで痛みが出ることが多く、先生から体の歪みによる不良姿勢も影響していると言われ、

姿勢や歩き方なども気を付けるようになりました。

 
 
仕事の都合もあって、
2週に1
度程度の診察しか受けられませんが、治療の都度、日常生活で出来る運動などアドバイスしていただき、

それを実行することで随分楽になったと実感します。

治療間隔が空いても継続して受けることは大きいですね。

 
 
治療後は体が少し重だるい感じで、とても眠くてひと眠りしますが、夜には再びぐっすりと熟睡できます。

翌朝の爽快感と身体の軽さは鍼治療ならではの感覚だと思います。

 

 
毎日の晩酌を週末だけにしたり、それまでの自転車通勤をやめて歩くようにしたりと、それなりに努力しているつもりですが、

筋肉量に対して骨が細めだから膝にも注意して、と言われ、自分では全く想像もしない盲点がまだまだあるのだと思いました。

 
 
43
歳の時に過労から網膜剥離になり手術を受けて以来、目の疲れには特に気をつけているつもりでしたが、治療の時に

「少し熱を持ってるから気をつけて下さい。」

と指摘されてハッとすることもよくあります。

 
これからも竹下先生の治療とアドバイスに従い、身体をこき使わないように注意して、仕事にプライベートに充実した日々を送りたいと思います。

 

<清明院からのコメント>

 


この方は仕事がら肉体労働とPC作業の両方をなさる方で、目も体も酷使するため、
10年前に疲労から網膜剥離を起こしてしまいました。

それに学生時代から持病として抱えている坐骨神経痛もあり、治療の相談を受けました。

「肝鬱気滞、湿熱(かんうつきたい、しつねつ)」と証を立て、2週間に1回、継続的に治療しています。


 
患者さん自身がおっしゃっているように、ご自分で会社を経営されている方などに多いのですが、仕事が忙しいとつい仕事に気が集中してしまい、

自分の体に蓄積している疲労には無頓着になってしまっていることがよくあります。

 
そういう方がある日突然パタッと倒れてしまったり、知らず知らずに大病が進行していて、気づいた時にはもう手遅れ、なんてことは実際にあります。


 
不況と言われる現代で、社会で生き残っていくのは大変なことだと思いますが、自分が倒れてしまったらそれこそ大変です。

鍼灸治療は完全ではないにせよ、それを未然に防ぐことに資するでしょう。

 
忙しくて自分の体と向き合うことがなかなかない方は、是非ご相談していただきたいと思います。

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2024年7月の活動記録

2024.08.03

 

 

 

 

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2024年7月は、比較的まったりと過ごせました。

 

 

7.14(日)北辰会の関西部会。

 

 

7.15(月)藤本玄珠堂での研修。

 

(7月は海の日だったもんで、漢祥院ではなく玄珠堂でした。)

 

 

北辰会で教わったことが、私の学術の源泉であります。

 

(鍼灸業界には、今は北辰会の会員でなくても、そういう先生、少なくない筈。)

 

 

北辰会方式をきちんと身に付けるのに、先ずは北辰会の定例会に毎月出て、座学をEラーニングや書籍で学んで、ある程度基礎基本を固めたら、藤本漢祥院や藤本玄珠堂で研修する、

 

蓮風先生や新風先生自身から治療を受ける、ってのは、会員全員にとって必要不可欠なことだと思うんですけどね・・・。苦笑

 

 

6.8(月)日本東方医学会の分科会であるDAPA(医鍼薬地域連携研究会)カンファレンス

 

 

今回は、清明院スタッフの永井由梨先生による「脳梗塞の既往を有する肥満患者の四肢疼痛、痺れ、歩行困難の1症例」の症例検討会。

 

 

肥満、歩行困難の在宅の患者さんに関して、しっかりと寄り添い、一生懸命対処し、結果を出した、彼女の真面目さが伝わる症例でした。

 

 

「医師と鍼灸師で、鍼灸師の症例を検討する」この活動も、今後伸びて欲しい活動の一つです。

 

 

因みにこの勉強会は、毎月オンラインで開催しております。

 

 

どなたでも参加できますので、次回は9.9(月)の20時~90分、是非こちらのページからお申し込み下さい。

 

(アーカイブ配信もあります!!)

 

 

また前回書いたように、6月から、清明院の二代目研修医でもある家庭医の丸山晃央先生の御厚意で、足立区入谷にある北足立生協診療所にて、清明院スタッフの見学研修を開始していました。

 

 

実は今回のDAPAがあった6.8(月)は私が研修に伺った日であり、思いがけず病院からオンラインで参加し、コメンテーターとして丸山先生にも出張って頂きました。

 

 

そして7.25(木)順天堂東医研に参加してきました!!(今回で第66 回目です!)

 

 

今回の講師は長瀬眞彦先生で、講義テーマは

 

「臨床の実際をみてみよう〜学生だから臨床のことを知らないのは当たり前 まずは友達の相談にのってみよう〜」

 

というお話。

 

 

僕も学生の頃は、臨床のことを学校の先生や先輩に質問しても、

 

「まあ現場で経験積めばわかるよ。」

 

とか言って逃げられる、スカされるのが非常に嫌いで、自分自身の友人を症例にして、臨床家さながらの、背伸びした質問をよくしていました。笑

 

 

学生にとっては、教室を見渡せば生理痛や生理不順、PMSや軽い精神病、肩こり腰痛だって、みんないる筈です。

 

 

そういうのを全てモルモット化してしまうのが、上達の早道かもしれません。

 

(しかし、無理は禁物なのと、人間関係の悪化にはよくよく注意して下さい。苦笑)

 

 

7.29(月)日本東方医学会主催「新・中医臨床カンファレンス」です。

 

 

こちらも月に一回のオンライン開催で、ここでは、医師による中医学的な臨床の最前線が、ありありと分かると思います。

 

 

今回の症例はベテラン鍼灸師の先生による「6カ月近く続く疲労とフラマー症候群」

 

 

この聞き慣れない、フラマー症候群というのは、

 

「自律神経系の異常によって血管の調節に障害がおきて、からだのさまざまな部位に支障が出る症候群」

 

だそうで、緑内障にも繋がる、意外と怖い疾患だそうです。

 

 

医師の先生方の対応や御見解が、非常に勉強になるカンファレンスでした。

 

 

次回は9.30(月)20時〜 (60分程度)となります。

 

 

お申込みはこちらから!!

 

 

・・・てなわけで7月も、毎日数十人治療しつつ、なんかあれやこれや、色々やってます。笑

 

 

政府の行動制限解除から1年以上が経ち、ようやくコロナ前の清明院に、完全に戻って来つつあります。

 

(スタッフが足らないのが困りごとですが・・・。苦笑 求人情報はこちら!!)

 

 

 

さて、どんどんいきましょう!!!

 

 

 

 

 

 

 

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患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)

2023.11.25

 

 

 

 

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「患者さんの声」を頂きましたので紹介します。

 

 

下記以外の「患者さんの声」についてはHP内およびGoogleのクチコミページ 参照

 

 

 

 

 

 

70代女性 パートタイマ―

 

 

【症状】

 

耳鳴り、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感

 

【既往歴】

 

10代 盲腸

60代 左右鼓膜閉鎖手術

 

 

(以下本文↓↓)

 

 

今年4月、毎日身体が重だるく、栄養ドリンク・疲労回復の薬を飲んで1日3時間、週4回のパートの仕事を気力でこなして帰宅をし、お風呂に入り、食事をすませて眠る生活が続きました。

 

今度は腰が痛く、足まで痛く成りました。整体に3か所も通いましたが、6月からは頭鳴が毎日、寝ても起きても(ジージー)と蝉の声が頭の中で大きく成ったり、小さく成ったりと、

 

どこかに頭をぶつけてとりたい位に、漢方薬も3、4種類と1か月、2か月と続けて飲みましたが全然効き目がなく、耳鼻科に行き検査を受け、脳外科に行き(MRI)の検査も受けてみました。

 

脳は心配ないですよと言われ、どうしても治したい思いで、ネットで探して東洋医学的な鍼治療に行ってみようと決めました。そして見つけて、清明院に行くことに。

 

新宿駅に着き、場所がわかりませんでしたが、スタッフの方が迎えに来て下さいました。

 

スタッフの皆さん、笑顔で明るく優しく接して頂き、頭鳴や不安も忘れ、じっくりとお話を聞いて頂きました。

 

治療が1本と聞き、へぇ~!!治るの?1本で??と思いながら、1回目2回目と通い、2回目で3日後に1日とまりました。

 

3回目で2日後に音がしない!

 

4回目の鍼を足に1本うちました。1週間以上も音がとまっている状態です。耳鳴の漢方薬も今は飲んでいません。

 

13年も一緒にいるトイプードルと散歩に行ったり、野良猫が毎日来るので、キャットフードを用意し、猫の顔を見ていやされています。

 

先日治療に来た時に、竹下院長に耳鼻科の先生に耳鳴は治らないと言われたことを話しましたら西洋医学で治せないものでも、東洋医学では治せる事も有る、と話をして頂きました。

 

鍼を何本も体に差すことが無いので、鍼一本痛みも無く、料金も払える金額なので続けられるし!

 

院長の魔法の言葉と魔法の鍼!

 

体の事だから心配しても悩んでいてもしょうがないので、勇気を出して東洋医学的な鍼治療をやって良かったと思ってます。

 

笑顔で人と話しも出来、日常生活が普通に出来る事が何より嬉しい事です。

 

竹下院長にめぐり逢う事出来ました事に感謝感謝です。

 

 

 

【清明院からのコメント】

 

 

この方は、60代で仕事をセミリタイアなさり、パートをしながら、両耳を手術なさいました。(鼓膜閉鎖術)

 

手術後、一過性に耳鳴りが出たものの、すぐに治まり、暫くは安定していたものの、70代に入り、お身内の体調不良などが重なり、看病などで負担が増えだした頃、耳鳴りを再発しました。

 

耳鳴りは、頭の中からジージーと鳴っているような感じで非常に不快であり、それ以外にも、倦怠感や腰下肢痛などを発症しておられ、不安感は増すばかりの状況でした。

 

 

病院で精密検査をしても異常なしと言われ、耳鼻科の専門病院では「治らない」と断言された患者さんです。苦笑

 

 

清明院には、こういった患者さんが毎日のように見えます。

 

 

この方の症状は、「心脾両虚≒肝鬱気滞」と弁証し、僅か3診で劇的に軽減しました。

 

 

現在も治療継続中ですが、良好な状態で安定するところまでもっていけそうです。

 

 

もちろん、いつも言うように、私はこの症例をもって、西洋医学的な治療でうまくいかない耳鳴り、頭鳴が全て治せる、などという高言を吐くつもりは全くありませんが、

 

西洋医学の医療機関で「治らない」とか、「これ以上は無理」と言われてしまった患者さん、諦めずに、「東洋医学的な鍼灸治療」を受けることを検討されては如何でしょうか。

 

 

 

清明院の経験上、思いがけず、いい結果が得られることが、割とあるように思います。笑

 

 

 

 

 

 

↑↑今回のコメントは手書きで頂きました。有難いことです。<m(__)m>

 

 

 

 

 

 

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順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。

2023.08.17

 

 

 

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お陰様で、この夏は特に、毎日なかなか忙しくさせて頂いておりまして、ブログの更新が滞りまくっています。苦笑

 

(まあ、もはや、ブログの更新がないことが元気に臨床やってる証拠、と思って下さい。笑笑)

 

 

7.9(日)は、順天堂東医研の学生さん、先生方と、長野にある「森のくすり塾」を見学してきました!!

 

 

森のくすり塾を主宰されている小川康先生は、日本唯一のアムチ(チベット医)であり、知る人ぞ知る、大変有名な先生です。

 

 

私も以前、2021年に行われた、日本東方医学会の第39回学術大会でご挨拶させて頂いたことがあり、その時に見学を申し込んでいたのですが、コロナ禍によってなかなか叶わず、今回、ついに実現しました!!

 

(すでに順天堂東医研のFBでも、報告がなされています。)

 

 

実は小川先生と、順天堂の公衆衛生学教室の友岡清秀先生は古い付き合いであり、その御縁もあって、今回無事に実現することが出来ました!

 

 

感想としては、小川先生の圧倒的トーク力に脱帽です。笑

 

 

午前中に着いて、夕方に帰るまで、ほぼずーっと喋りっぱなしで、その膨大な薬学、チベット医学の知識から、縦横無尽に繰り広げられる講義(フリートーク?)は、半端じゃなかったです。

 

 

学生も圧倒されていました。

 

 

僕も一応、学生た同業者の前で喋る仕事を、臨床の副業で長年やっている人間の端くれとして、非常に刺激的でした。

 

 

あれだけ喋れるのは、勿論その医学を愛しているからだし、恐らく、仕事として割り切ってやっている感じではないので、我々が帰った後も、さほど疲れておられないんじゃないかと思います。

 

 

何の分野でもそうですが、好きなこと、愛していることをいくら喋っても、ストレス解消にこそなれ、疲労や義務感みたいなものはそれほどない筈です。

 

 

ここには書ききれないほどの、初めての知識のオンパレードで、実に楽しかったです。

 

 

 

 

↑↑小川先生手作りの薬作りの御堂。

 

 

 

↑↑建物の周囲はこんな感じ。(良い感じの神社も隣にあります。)

 

 

 

↑↑結構な人数でお邪魔してしまいました。。。

 

 

 

↑↑熱弁なさる小川先生。

 

 

 

↑↑いい感じの看板

 

 

 

↑↑知らない方のために、2014年の動画ですが、TEDでの小川先生のトークを貼っておきます。

 

 

自然豊かだし、温泉も近いし、また行きたいところです。

 

 

 

 

 

 

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第40回、順天堂東医研に参加してきました!!

2022.04.26

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4.21(木)の夜は、第40回の順天堂東医研に参加してきました!!

 

2018年12月に第一回を行ってから、皆々様の御蔭で、早40回となりました。<m(__)m>)

 

 

今回の講師も、いつもお世話になっている吉祥寺中医クリニック院長の長瀬眞彦先生

 

 

講義の内容は

 

「新型コロナウイルス感染症後遺症の症例から学ぶ東洋医学の基礎理論」

 

という内容。

 

 

コロナは今、第6波が落ち着き加減ではありますが、依然として後遺症問題のニュースもチラホラありますね。

 

 

第7波だって、いつ来てもおかしくないですし、今後またどのような形の変異株になるかも、想像もつきません。

 

 

もう最近の都会では、自分の身の回りにコロナに罹患した人が必ず数人はいるような情勢だと思いますが、コロナ感染後、すぐに治って、以後まったく何の問題もないという人もいれば、

 

ちょっとした倦怠感や嗅覚味覚障害を発症し、数か月経って何となく回復したという人もいれば、「筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群(ME/CFS)」といわれる厳しい状態になってしまい、

 

ほぼ寝たきり状態を余儀なくされたり、因果関係はよく分からないものの、明らかにコロナ罹患後にそれまでなかったような重い症状が出て、それが半年、1年経っても治らず、

 

仕事などを辞めざるを得なくなってしまって、人生が大きく変わってしまった人など、実に様々なようです。

 

 

そんな訳でまだまだ今年も、コロナ禍は続きそうです。

 

 

2020年の秋に私も学会で発表しましたが、それ以降も、コロナ後遺症対応に漢方、鍼灸による東洋医学的な治療が期待されています。

 

 

今回、長瀬先生の方から、実際のコロナ後遺症の症例を通じて、

 

「画一的、通り一遍に、コロナ後遺症には〇〇湯、みたいな考え方はおかしい。」

 

「患者一人一人の病態に合わせた的確な処方を!」

 

というお話がありました。

 

 

そもそも、中国ではコロナに対して主に「三薬三方」と言われる漢方薬で対応し、高い効果を得たという報告がありましたが、2020年に日本中医薬学会で数回に渡って行われた、

 

中国で実際にコロナの治療にあたった中医師の先生方のオンライン講演を聴くと、そういう、公式見解としての診療ガイドラインは参考にしつつも、現場では各先生方がそれぞれの流儀で、

 

「自分の頭で考えて」患者さん一人一人に合わせた処方をし、効果を挙げたという報告が多かった(ほとんどそうだった)ことが印象的でした。

 

 

東洋医学というのは、本来そのように、その患者さん一人一人の体質と現在の症状を東洋医学的に分析し、臨機応変になされるべきものであって、コロナ後遺症だから〇〇、みたいな処方をするのは間違いの元だと思います。

 

(因みに当たり前ですが、これは鍼灸でも同様です。)

 

 

ただし、その臨機応変をどうやって行うかが、なかなか難しい、ということもまた事実で、今回長瀬先生は「先急後緩」という言葉や、東洋医学のいくつかの重要な治療原則を通じて、

 

治療する際の優先順位のつけ方を、西洋医学の話との絡めながら医学生にも分かり易いように配慮して講義されていました。

 

 

僕は医師でも薬剤師でもないので、湯液に関してエラソーに語るのは憚られますが、西洋医学的に検査してよく分からないから、

 

「とりあえず漢方でも」

 

みたいな、いい加減な処方の仕方で、貴重な生薬資源が無駄遣いされないようにしてほしいものです。

 

 

 

東洋医学に対する、きちんとした正しい認識が、「むしろ臨床家側に」広まってくれることを祈ります。

 

 

 

 

 

 

 

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順天堂東医研に参加してきました!!

2021.03.19

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昨日の夜は、順天堂東医研に参加してきました!!

 

 

今回の講師は日本東方医学会理事長である、長瀬眞彦先生

 

 

講義テーマは「COVID-19後遺症と漢方」

 

 

今回の講義も、非常に分かり易かったです。

 

 

COVID-19そのものと、今問題になっているコロナ後遺症のお話しと、『傷寒論』の六経弁証の話を絡めて、分かり易くお話し下さいました。

 

 

後遺症の際によく問題になる「倦怠感」に関しては、西洋医学的には「筋痛性脳脊髄炎」とか「慢性疲労症候群」という概念でくくられることがあるようですが、こういったものに、意外と東洋医学で上手に対処することが出来るのではないか、というお話もあり、

 

また、よく問題になり、特に若い人を震え上がらせていると言っていい後遺症の一つである「脱毛」に関して、東洋医学の考え方を紹介して下さいました。

 

 

コロナ後遺症に限らず、脱毛と一口に言っても程度があり、ちょっとした円形脱毛症から、重いものでは全身の毛という毛が全て抜け落ちてしまうものもあり、

 

ものによってはなかなか難しいものもあるのですが、東洋医学が効果を発揮することがあります。

 

 

「脱毛」に関しては、このブログでも以前何回か書きました。

 

「脱毛」を含む記事 参照

 

 

また、日本の東洋医学で最も大きな学会であり、私も所属している日本東洋医学会でも、COVID-19に関して、研究が進んでいるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ワクチンが出来たといっても、変異種問題、後遺症問題と、まだまだ話題が尽きないCOVID-19ですが、ここで、日本の東洋医学はどうするのか、って感じですね。

 

 

 

 

また今回は、1年生が多かったのも嬉しかったです。

 

 

なかなか個性的なメンバーが入ったようで、今後が楽しみです。(^^)

 

 

3月までで、1年間順天堂東医研の総括(代表)を務めた学生さんが代替わりするのですが、2020年度は、コロナ禍に見舞われながらも、すぐさまオンライン講義のインフラを整えたことで、

 

むしろ全国の医大生とも繋がることが出来、それまでよりも大きい規模で活動することが出来たし、最近では大学にも正式な部活として認定され、先日の第二回のシンポジウムでは、

 

全国から多くの皆さんに参加していただき、まさに「禍を福に転じる」ことに成功した、立派な1年でした。

 

 

2020年度の総括を務めた須賀君、素晴らしい御功績、大変お疲れ様でした。<m(__)m>

 

 

 

この活動が、末永く続き、やがて多くの患者さんを救うことになることを願っています。

 

 

 

 

 

 

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年末年始もシビアな治療☆

2019.01.06

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今回の年末年始、30日の夜に、母と叔母と食事していると、叔母の顔色が悪いことに気付きました。

 

 

叔母はここ数年、とある重病で闘病中の身です。

 

 

でも、秋くらいに、少し体調を崩したことがありましたが、その後は安定していると聞いていました。

 

 

「んー、それにしてはちょっと顔色が悪いな。。。」

 

と思いつつも、

 

「まあでも、飯食ったら少し戻るかな。」

 

と考え、特に指摘もせずに、一緒に食事していました。

 

 

・・・ところが食事後、顔色がさらに悪くなったので、叔母が帰った後、母親に

 

「あれ、ちょっと心配だねえ。。。注意しといて。」

 

と告げておきました。

 

 

すると翌朝、案の定

 

「発熱した、具合が悪い。」

 

と連絡あり、急遽往診することに。(苦笑)

 

 

地元に帰って、気の抜けきったところで、大みそかに往診することになるとは。。。(苦笑)

 

 

叔母は持病の重病で強い薬を普段から使っていますから、相当に体力が弱っています。

 

 

そこへ持ってきて、母ともう一人の叔母と一緒に、1日動き回って、疲労が出たんですね。

 

 

結局、31日~3日まで、連日往診しましたが、31日、1日くらいの時は状態があまり良くなく、叔母は独り暮らしでもあるので、あわや入院させるレベルかと思いましたが、

 

どうにかこうにか落ち着いてくれて、少しホッとして帰ってきました。

 

(まあまだ、今月一杯くらいは気を抜けませんが。。。)

 

 

平生まあまあ健康な人が、ちょっと肩が凝ってるから鍼してくれとか、そういうレベルでなく、普通にガチの、入院するしないの瀬戸際の治療でしたね。(苦笑)

 

 

けっきょく、年末年始も鍼の神から、

 

「お前なに気ィ抜いてんだ、治療やれ!!」

 

と、頭を小突かれた気分でした。。。(苦笑)

 

 

やっぱ甘くないすね、鍼の神は。。。

 

 

ありがとうございます。

 

 

 

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ネフローゼと口腔扁平苔癬

2018.03.03

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最近、患者さんの紹介や、ネットで見たと仰って、口腔扁平苔癬の患者さんと、ネフローゼの患者さんが多い。

 

(もちろんそれそのものを主訴として、です。)

 

 

この二つについては、かつて症例を簡単に紹介しました。

 

患者さんの声(50代女性 口腔扁平苔癬、肩こり、疲労倦怠感など)

患者さんの声(50代女性 口腔扁平苔癬 イボ、ホクロの急激な増加、疲労倦怠感など)

最近の症例 ② 男児のネフローゼ    参照

 

 

全体として、どちらも結果はまずまずいいようです。

 

 

西洋医学では、なかなか対処に困ってしまう病気なのでしょう。

 

 

ちょっとこの二つについて、今書いている暈厥が終わったら書いてみようと思います。

 

暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学 6  参照

 

 

それで困っている人が一人でも助かるんであれば、という思いからですね。

 

 

 

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暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学 3

2018.02.16

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前回のお話

 

暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学

暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学 2   参照

 

 

では続きいきましょう。

 

 

◆暈厥の弁証

 

 

暈厥には、どんな証が考えられるかというと、以下の通り。

 

1.気虚

2.血虚

3.血気上逆

4.肝陽上亢

5.痰濁上擾

6.暑熱

 

『症状による中医診断と治療』には、以上の6つが挙げられています。

 

(成書によっては、多少多かったり、少なかったりする場合があります。)

 

 

1.2.は虚証、3.4.は肝の病変、5.6.は実証です。

 

 

臓腑では「肝の臓」の異常が中心であり、病態に虚実あり、ということですね。

 

 

だから、一口に暈厥とっても、治療法は、倒れたメカニズムによってそれぞれです。

 

 

もし失敗すれば悪化して、深刻な状態になることも考えられます。

 

 

ですので、やはり「的確な診断」が重要です。

 

 

・・・で、こないだの先輩のケースはどれに該当するかな~・・・、と考えていく訳ですが、ここ(成書)に挙げられているのはあくまでもひな形的なパターンの羅列であって、

 

これらが時には複合的に、あるいはここに書かれていないパターンでも、暈厥は起こってきます。

 

 

ですので、あまり上記の弁証分類に縛られ過ぎて、無理やり当てはめて考えるのも、失敗のもとだったりします。

 

(教条主義を排す、ってやつね。)

 

 

また北辰会方式としては、どういった機序(病因病理)で、上記の証による暈厥に至ったのか、の把握が重要でしょう。

 

(これは、予後にも関わるからです。)

 

 

まあ、あくまでも実際の体表所見、当日の患者像を参考に、何が起こったのかを考えるべきだと思います。

 

 

そういったことを十分に鑑みつつ、慎重に考えると、あの日、その先輩は倒れる直前に、ホテルの豪華な食事を、普段よりも多くとり、普段ほとんど飲まない酒(ビール)も多く飲んでいました。

 

(瓶ビール二本ほどかな?)

 

 

この時点で、脾胃に常ならぬ負担を強いていたことは十分に考えられます。

 

(飲食不節→湿困脾土、湿熱中阻、脾失健運、胃失和降などの”病因→病理”が考えられます。)

 

 

しかも朝から早起きし、熱海への移動疲れもあったことと思いますし、研修会ですから、精神的緊張もあったことと思います。

 

(睡眠不足→気虚や血虚、新幹線での長時間同一姿勢、精神的緊張→肝鬱気滞、気滞血瘀などが考えられますね。)

 

 

しかも倒れる直前に、露天風呂にて長湯をしている。

 

 

長風呂では、肉体的緊張は緩み(理気活血疏肝)つつも、あまりに長ければ、疲労(気虚や血虚)は助長される面があります。

 

 

また、冬場の露天風呂ですから、そこで風寒邪を感受した可能性もある。

 

(その場合は気が急激に上逆傾向になります。)

 

 

ただ、横で見ていましたが、湯舟には肩まで浸かっておりましたし、一緒に入っていて、そこまで風も強くなく、冷たい風を受けていた感じはしませんでしたね。

 

(そして、風呂から上がった瞬間、一瞬”左に”フラッとよろめいたのが少し気にはなりました。)

 

 

風呂場での会話にも特に参加しておらず、そこで何か七情が乱れるようなことはなかったのではないかと思います。

 

(これは推測ですが。)

 

 

その後、脱衣所で急に後ろにバターンと倒れた時、すぐさま駆けつけて脈を診ていた先生が、

 

「沈んで細くて堅いけど、力はあります。重按がやや弱いです。」

 

と仰っていました。

 

 

この脈は、その後すぐに意識がついた時、その瞬間に、緩みながら浮いてきたそうです。

 

 

ここで、気虚や血虚の暈厥では、顔面蒼白、脈無力が特徴で、肝の病変や暑熱では顔面紅潮が特徴ですが、顔色としては、土気色、という感じで、蒼白でも紅潮でもなかったですね。

 

 

 

また、血虚で倒れると、目が落ちくぼんで輝きがない、というのが特徴のようですが、倒れた瞬間、目は一点を見つめ、妙にギラっとしていました。

 

 

血気上逆では歯を食いしばるのが特徴ですが、口は開いて、歯は食いしばっていなかったです。

 

 

倒れた時に上腹部を触った先生は、極端に冷えていたと仰っています。

 

 

また、ご本人が意識がついてから、

 

「倒れる寸前に悪心がして、気付いたら倒れていた。」

 

と仰っています。

 

 

舌診は、意識がついてすぐの舌は舌背が紫暗、舌腹は淡白傾向、特に舌下静脈が淡白気味だったようです。

 

(血虚と瘀血の所見が両方出ていますが、血虚が本と診てとれますね)

 

 

これらの情報を総合すると、成書の分類からいけば、5.の痰濁上擾が中心でありつつも、背後に若干、2.の血虚があるのでは??となります。

 

 

さて、これを治療して、今後同じ状況にさらされても、暈厥を起こさない体にするにはどうしたらいいでしょうか。

 

 

 

続く

 

 

 

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