東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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日本東方医学会「新・中医臨床カンファレンス」に参加してきました。

2022.09.29

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9.26(月)の夜は、いつもお世話になっている長瀬真彦会長にお声がけ頂き、日本東方医学会の分科会である「新・中医臨床カンファレンス」を視聴してきました!!

 

 

これは、参加者の先生(主に医師・鍼灸師)が症例を1例持ち寄って、それに対して、考えられる中医学的な病因病理と証に関して、中医学専門のベテランの医師の先生が解説して下さるという、

 

初級~中級の先生方にとっては非常にありがたい内容の講座です。

 

 

講師の先生方は以下の通り。

 

長瀬 眞彦 吉祥寺中医クリニック 院長 ・ 日本東方医学会 理事長
髙橋 博樹 東銀座タカハシクリニック 院長 ・ 日本東方医学会 理事
菅沼 栄  えみクリニック東大前 中医師 ・ 日本東方医学会 講師

 

 

どの先生も、大変高名な先生方です。

 

 

東方医学会の現会長である長瀬眞彦先生も、駆け出しの頃、この講座で非常に勉強され、成長したと仰っておりました。

 

 

今回の症例は、鍼灸師の先生による

 

大腸と右足のすねの内側からの出血、日中の倦怠感、16時頃からの微熱、不眠・中途覚醒

 

という、往診治療中のご高齢の女性患者さんの症例でした。

 

 

この患者さんは、上記以外にも、うつ病であったり、癌であったり、様々な重篤な既往歴を持っておられる患者さんであり、現状はどうにか改善傾向ではあるものの、対応に苦慮しておられる、という症例でした。

 

 

こういう症例に、駆け出しの先生が鍼灸単独で臨むというのは、ある意味非常に危険なことではありますが、私も在宅医療を20年以上やっていますので、

 

苦慮しながらも一生懸命やっている、また、こういう症例をこそやりたい、と考える気持ちはよく分かります。

 

 

しかし、その清らかな気持ちと同時に重要なのは、そもそも往診治療を成立させてくれている、同意書を書いて下さっている医師の先生との綿密なコミュニケーションや、

 

患者さんの服薬内容などの西洋医学的な処置にも複眼的に注意を払いながら、置かれている環境まで含めて患者さんを俯瞰で見て、「三方よし」で慎重に進める姿勢でしょう。

 

 

また、それと同時に、基礎中医学的な「出血」「発熱」のメカニズムをキチッと押さえながら、学術的に的確な弁証論治も進めないといけません。

 

 

解説の先生方が問題点を絞って解説して下さり、僕はある意味出る幕がありませんでしたが、私自身の経験から、症例を公に出す際の注意点として、気付いた点をいくつかコメントさせて頂きました。

 

 

まあ何にしろそうですが、自分の症例を、自分の考えだけで完結させていると、うまくいっていても、うまくいっていなくても、自分に都合よく解釈し、裸の王様になっていく危険性があります。

 

 

ある程度の熟練度を得るまでは、恥を忍んでせっせと発表し、諸先輩方の御批判、御指摘を積極的に仰ぐべきですね。

 

 

この講座は、毎月第4月曜の20:00~やるようです。

 

 

お申込みはこちらから、ご興味のある医師、鍼灸師、薬剤師の方はぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会関東支部定例会に参加してきました。

2022.09.28

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9.25(日)に東京、高田馬場で行われた(一社)北辰会定例会に参加してきました!

 

 

テーマは本部と同じ、打鍼実技。

 

 

前回同様、丸1日、中級班の指導をさせて頂き、皆さん大変熱心で感心しました。

 

 

まず、打鍼というのは、日々使ってないと、うまくなりません。

 

 

たまの勉強会の時だけ引き出しから出してきて触ったところで、いつまで経ってもダメでしょう。

 

 

そこで、自分の患者さんが少ないからどうこうとか、打鍼をさせてくれる担当患者がいなくてどうこうとか、職場環境や人のせいにばかりして、ことを嘆くようなのは、単なる甘えです。

 

 

僕は20代の頃、寝る前にほぼ毎日、自分自身に打鍼をしてから寝ていました。

 

 

布団やクッションなどの曲面に対して、打鍼を正確に叩く練習をやっていました。

 

 

そういうことを日々反復練習するのとしないのとでは、まったく違います。

 

 

まあ、プロボクサーで言えば、そういう基礎練習は走り込みやミット打ちに相当するもので、モデル患者に対して打鍼をするのはスパーリング、で、実際の臨床が試合なわけですね。

 

 

先日も、プロ50戦50勝、5階級制覇の、ボクシング界の「生きる伝説」であるメイウェザー選手が日本に来ていましたが、彼の公開練習を見ていても、

 

試合で勝てる(負けない)ボクサーっていうのは、基礎練習を非常に大事にしていることは言うまでもないですね。

 

 

あそこまではなかなか無理でも、日々ちょっと時間を作って基礎練習をすることぐらいが出来なかったら、それはいつまで経っても・・・、でしょう。

 

 

また、日々打鍼の鍼をやすりや研磨剤などなどで磨き、お金もない中で様々な材質で打鍼用の鍼を作ってみたり、木槌に関しても、色々な種類の木で作ってみたり、

 

色々な種類の油で磨きをかけたりと、より道具が手に馴染むように、しょっちゅう工夫をしてました。

 

 

 

・・・まあ、鍼灸というのは、そういう技術ごとだと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2022年 8月の診療日時

2022.08.03

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◆患者さん各位

 

 

まあー、やたら暑いです。

 

 

プールいきたい。(*‘∀‘)

 

 

コロナは、第7波爆裂中であります。

 

(このまま第100波くらいまで数えんのかね・・??苦笑)

 

 

・・・オミクロンは、デルタの時と違って軽症が多いわけですが、全数が増えれば当然重症化数も増えるわけで、都内では1日2万人越えですから、当然発熱外来や保健所はパンク状態だし、

 

病院も、職員さんに感染者が出まくれば診療体制が保てないわけですので、患者数を制限せざるを得ず・・・、ってな感じで、再びパニック状態です。

 

 

このまま徐々に、政策的にもインフルエンザ扱いに移行しそうな気配もありますが、新たな脅威として、サル痘なんてのもあり、ロシアウクライナの戦争も相変わらず継続しているし、

 

安倍さんは撃たれるし、アルカイダのトップがやられたし、アメリカのエライさんが台湾行ったし、まだまだ世の中、どうなるやら分かりませんな。。。(*´Д`)

 

 

去年の年末に言ったように、これが五黄土星の寅年、ってやつなんですかね。。。

 

 

一連の社会不安の完全終息は、まだまだ先の話どころか、今年はまだ何かデカいことが起こりそうな気ィすらします。

 

 

もおー、早くガンガン働いて、ガンガン遊んで、ガンガン地球を飛び回り、ガンガン飲みたい。。。(*´Д`)

 

 

まあ、結局は今は各人が自分の仕事に集中し、予防と、出来る範囲での備えをするに尽きます。

 

 

疫病予防、夏バテ予防、心身の安定化、の、一番ベーシックな方法としては、自覚的な体の不調に、早め早めに対処しておくことです。

 

 

鍼灸、間違いなく超お勧めです。

 

 

いずれにせよ、終息しない疫病も戦争もありませんので、しっかりと前向いていきましょう。

 

 

清明院は、いつも通り不動心で診療しております。

 

 

 

◆清明院、2022年8月の診療日時

 

 

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してありますので、御予約の際は、予めご参照下さい。

 

 

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

 

◆毎週月曜日は、外来診療のみ、終日休診となります。

 

 (※往診事業部は稼働しておりますので、初診、再診のご予約や、予約時間変更のお電話は受付可能です。)

 

 

◆火曜、木曜、金曜は14時から17時まで、土曜日は14時から15時は、昼休みとさせていただきます。

 

 

◆毎週水曜日は、外来は①14時~、②17時半~、③18時半~の3枠のみの受付とさせていただきます。

 

 

◆8.15(月)、16(火)は、夏季臨時休診とさせて頂きます。

 

 

 

以上、診療時間外の活動等で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、宜しくお願い申し上ます。

 

 

 

 

清明院 院長 竹下有

 

 

 

 

7.9(土)18時から「Dr’s Prime Academia」で喋ります!

2022.07.07

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7.9(土)の夜18時から、ドクターズプライムさんの企画で、

 

「東洋医学へのいざない 診察編②-舌診―」

 

という内容でオンライン講義致します!

 

(因みに無料です。)

 

 

お申込みはこちらから!!

 

(見逃し配信はありますが、オンデマンドではなく、後日決まった日時に再配信、という形になるそうです。)

 

 

前回までは「医師の勉強会」というタイトルの講座だったのですが、今回からは「Dr’s Prime Academia」という、カッチョイイ横文字の講座名に変わったそうです。

 

 

これにより、これまでは一回一回申し込みする必要があったのが、アカウントを作成すれば毎回ログインして視聴することできるようになったようです。

 

 

 

 

西洋医学では、舌癌の有無などを中心に、口内炎や歯周病など、口腔内の病変を察知し、あるいはそれを通じて全身性の疾患を疑う目的でなされる、口腔内の視診の一環としての舌診。

 

 

それに対して東洋医学では、舌の観察を通じて、なんと「全身の状態」を把握します。

 

 

しかもここでいう「全身の状態」というのは、

 

「八綱弁証レベルにおける陰陽の偏差(とりわけ寒熱を中心に)、また、全身における気血津液の偏在状況、流動状況、五臓六腑の病理状況、病邪の判別、また、それを通じて生命力(胃の気)の盛衰など」

 

という意味です。笑

 

 

まあ要は東洋医学における舌診というのは、舌を診ただけで、全身の生理状況、病理状況その他を、一括して診んが為になされるものであります。

 

 

先日書いたように、脈診もそうでしたね。

 

 

今回はそんな深遠な「東洋医学的舌診の世界」のエッセンスを、医師の先生方向けに、極力要約して噛み砕いてお伝えしようと思います。

 

 

内容は東洋医学ビギナーの医師の先生方にアジャストします。

 

(今回からは、リアルタイム参加は医師、医学生の方のみで、それ以外の方は後日アーカイブ配信、という形に、今のところはするようです。)

 

 

 

お楽しみに!!!

 

 

 

 

 

 

 

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第42回 順天堂東医研に参加してきました。

2022.06.22

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6.17(木)の夜は、第42回の順天堂東医研に参加してきました!!

 

 

今回もハイブリッド開催であり、終了後にミーティングもあったので、大学に出向いて参加してきました!!

 

 

今回の講師はいつもお世話になっている吉祥寺中医クリニックの長瀬眞彦先生

 

 

講義タイトルは「生薬って何だ? -症例から学ぶ生薬たちの薬能-」です。

 

 

漢方医にとって欠かせない「生薬」をテーマにした講義は、これまでにも2019年の8月に「煎じの実践」、2021年の5月に「生薬を知ろう」というタイトルで行われましたが、

 

「煎じの実践」の方は動画が残っておらず、今回改めてリビルドして講義して下さいました。

 

(これでまた、順天堂東医研アーカイブが完璧に近づきましたね。。。)

 

 

因みに全国の他大学の医学生の皆さん、順天堂東医研の2018年12月から今日までの講義資料と動画は全て保存してあり、共有可能ですので、是非ご相談ください。

 

(動画は2020年以降になります。)

 

 

講義しつつ、教室で補中益気湯を煎じ、エキス剤との違いを味わいながら講義を進め、学生さんに味の感想をコメントしてもらったり、今学んだ内容をクイズ形式で答えるという試みもあり、素晴らしかったです。

 

 

やっぱ対面はいい!

 

 

しかし、ハイブリッド(オンライン)も重要。

 

 

オンライン参加の学生さんたちに、あの教室の熱気がどの程度伝わったか分かりませんが、今後はオンライン参加でも、まるで教室にいるかのような疑似体験が出来るような、講義の在り方が求められる時代になるのでしょうね。

 

 

目の前の聴講生のみを意識した講義では、イマイチと言われるのかもしれません。

 

 

まあそう考えると、テレビタレントの方やアーティストの方は流石ですね。

 

 

会場も盛り上げつつ、お茶の間も盛り上げてるわけですからね。

 

 

そんなことを考えながら、講義を聴いていました。

 

 

さて、私のこれまでの主要講義はアーカイブ化が終わっていますので、来月からはまた新しい扉を開いていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会、第12回古典ライブを視聴しました。

2022.06.17

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6.5(日)の朝に行われた、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴しました!!

 

 

今回も岡本一抱(1655-1716)『万病回春病因指南』を題材に、「嘔吐・翻胃(おうと・ほんい)」というテーマでの講義でした。

 

 

これねー、意外と多いんです。

 

 

特に若い人で。

 

 

最近も、消化器内科の先生から、比較的若い患者さんの「FD(Functional dyspepsia 機能性ディスペプシア)」の患者さんを紹介して頂き、何例か診ているところです。

 

 

実は僕自身も、20代のある時期に、一過性でしたが、嘔吐癖のようなものがついてしまったことがあって、以前はお酒を飲んでも相当飲まなければ吐くことはなかったのですが、

 

少し飲んだだけで吐くようになり、酒を飲んでいなくても常に悪心があるような状態となり、結構苦労した思い出があります。苦笑

 

 

また、患者さんでは、もう10年以上前ですが、すい臓がんの末期の患者さんで、亡くなる寸前まで診させてもらった患者さんでしたが、最後はもう黄疸が出て、嘔吐が止まらず、

 

吸い飲みの水や、自分の唾液を少し飲んだだけでも真っ黄色の胆汁まで吐いてしまい、非常に可哀想だったのをよく覚えています。

 

(まさに今回の講義で言う”翻胃”、”上膈”の病の状況だったんでしょうね。)

 

 

このように、軽症から重症まで、非常に様々な思い出がよぎる嘔吐ですが、今回の講義では「胃の冷え」に注目しつつ、「脾胃は寒熱の偏りを嫌う」ことに着眼せよ、という内容で、非常に参考になりました。

 

 

具体的には、嘔吐を治す時に、もし胃の冷えが原因のものであれば、生薬では生姜や山椒が重要になるということです。

 

 

酒ばっか飲んで嘔吐する人に、乾姜を使うことが重要とは、湿熱や湿痰を攻下する事ばかりを考えていた、20代の頃の僕にはほとんどない視点でしたね。笑

 

(・・・あの当時、とある有名な漢方の先生が、僕に対して温剤を処方した意味が、少し分かりました。)

 

 

まあ、平たく言えば、吐くことによって邪気を排出する側面と、吐くことによって正気が傷られる側面があり、そのバランスをよく考え、かつ、吐くことの原因を慎重に追及しないと、なかなか治らないよ、ってことですね。

 

 

あとは、酒飲んだら、基本的には運動と利尿が重要で、むやみに下したらいけないよ、とか、奥村先生が以前から盛んに研究されている「膜原」に対する理解、というのも、重要な指摘ですね。

 

 

やはり膈膜ライン、帯脈ライン、その中心にある胃土エリアは重要だ、というところに行き着きますね。

 

 

また、今回も奥村先生の古典研究の精緻さが光っており、日本の江戸期の古典の中に引用されている、中国の古典にさらに当たって、その文章の内容の違いから、

 

各時代、各国の先生方の考えを類推するという、ベーシックだけど非常に重要な研究方法で、いつもながら、頭が下がる思いがしました。

 

 

こうやって、臨床上よくある症状でも、歴史を掘り下げると、非常に奥が深いことがよく分かりますね。

 

 

なお、本ライブ配信は北辰会会員限定企画です。

 

 

これを機に入会の方はこちらからぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会関東支部定例会に参加しました。

2022.05.24

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5.22(日)は、約二年ぶりに(一社)北辰会関東支部の定例会に参加してきました!

 

(4月は私用で欠席したので、5月からの参加です。)

 

 

今年度からは、取り敢えず1日丸々実技指導です。

 

(ただし、会員限定、事前予約性ですのでご注意を。)

 

 

午前中は基礎、午後は臨床ということで、体表観察の一つ一つの実技の基本を、二年ぶりですがいつも通り確認しながら行いました。

 

 

参加者は、二年ぶりに会う人もいれば、チョコチョコ会っている人も。

 

 

清明院の2021年度の研修医であった増田卓也先生も参加されており、非常に熱心に教わっておられました。

 

 

若手の医師が、東洋医学的な体表観察術を朝から教わりに来る、素晴らしいことです。

 

 

今後、きっと多くの患者さんが救われることでしょう。

 

 

二年ぶりの北辰会での実技指導でしたが、皆さんやはり熱心です。

 

 

一つ一つの触り方や、診方考え方をチェックし、所見を得たら、それを問診情報と繋げてまとめ、治療穴をはじき出す必要があります。

 

 

その上で、その治療穴に適切な手技で刺鍼する必要があります。

 

 

てなわけで、この医学をちゃんとやろうと思ったら甘くなく、なかなか先は長いのですが、それでも患者さんのためにも、自分自身のためにも、一歩一歩着実に作り上げていってほしいものです。

 

 

 

 

 

 

 

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順天堂東医研、アクティブラーニングイベントに参加してきました。

2022.05.11

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5.9(月)の夜は、順天堂東医研のAL(アクティブラーニング)イベントに、オブザーバーとして参加しておりました。

 

 

これはどういうものかというと、実は先日行われた第3回シンポジウムのスピンオフ企画のようなもので、あの時シンポジウムに登壇された千葉大教授の並木隆雄先生と、

 

その場で意気投合した順天堂教授の谷川武先生の発案によって、今年度の新入生の歓迎イベントとして、並木先生と、横浜薬科大准教授である伊藤亜希先生が行っている、

 

動画やオンラインを駆使した教育ツールであるAL(アクティブラーニング)というものを使って、全国の医大生みんなで漢方の初歩を学んでみよう、という企画です。

 

 

今回、そこまで大きく告知宣伝したわけでもなかったのに、全国16の医学部から、60名を超える参加者があり、大変盛り上がっていました。(゜o゜)

 

 

学生主催のイベントでこれは、なかなか凄いことで、今はあっという間にネットやSNSを介して全国の仲間と知り合うことが出来、イベントを行える、スゴイ時代です。

 

(もちろん、反面怖い部分もありますがネ。)

 

 

これを上手く使えば、自身の学術の研鑽、同じ考え方を持つ仲間の獲得には絶対有益だと思います。

 

 

また今回、嬉しかったことに、私の地元である群馬大学医学部の学生が多く参加しておりました。

 

 

実は、群大医学部は私の実家から徒歩5分の位置です。笑

 

 

小学生の時は群大のキャンパス内にあるイチョウの木の下で銀杏を拾っていましたし、中高生の時は群大の目の前にあるボーリング場と、併設されているゲーセンにたまっていました。笑

 

 

高卒後、群大医学部に進学し、今では立派な医師になった同級生もいます。

 

 

また、今から数十年前、蓮風先生が群馬で行った講演会の後の懇親会で、参加していた医大生に鍼灸医学を熱く語った様子の一部がテープ起こしされて、

 

北辰会機関誌『ほくと』に載っているんですが、その学生は群大の学生で、現在では有名な先生だったりします。

 

 

因みに私の母も叔母も、現在、群大病院にかかっていたりします。苦笑

 

 

そんなわけで、群大の子らはなんか他人に思えなくて、地元に帰ったような気分もして、なんか嬉しかったですね。

 

(まあ、群大生でも、群馬の子ばかりではなかったようですが。。。笑)

 

 

アクティブラーニングの学習ツールに関しては、私も今回初めて使ってみましたが、まあ、欲を言えば改善した方が良い点はあるとは思いますが、

 

基本的には何回も視れるし、好きな時間に視れるし、基本的知識を身に付けるには非常に有用なツールだな、と思いました。

 

 

東洋医学の概念、例えば「六病位」についてだったら、まずはそれに関する講義動画を視て、その後に知識を確認する問題が出て、回答を選択して、正誤を判定する、というものです。

 

(この動画が短いというのもいいですね。)

 

 

これを繰り返せば、自分が「六病位」のどこが理解できていないのか、すぐに浮かび上がる、というもので、厳しい受験戦争を勝ち抜いてきた医大生にとっては、こういうのはお手の物でしょう。

 

 

今後はもっともっとインターフェースやユーザビリティが向上し、恐らくyoutuberみたいな語り手も現れ、全体的にブラッシュアップされていき、基礎学習の主流になるんでしょうね。

 

(大学で行う座学授業、無くなっちゃうね。。。苦笑)

 

 

東洋医学の内容は膨大ですが、基礎的な内容自体は数千年変わらない訳なんで、こういうツールをうまく活用して繰り返し繰り返し学んで、会得したら、後が楽だと思います。

 

 

懇親会ではほんの少しですが、全国の学生さんとお話しすることが出来ましたが、いつもながら士気が高く、スゴイ可能性を感じましたね。

 

 

 

・・・さてさて、今年度も楽しみなことが色々ありそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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三旗塾主催、第19回中医オープンセミナーを視聴しました。

2022.03.25

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3.20(日)に行われた、お世話になっている金子朝彦先生が主催する第19回、中医オープンセミナーを、OD視聴しました。

 

 

こうやって、当日は用事でリアルタイム参加出来なくても、後からアーカイブ視聴できるのは非常に嬉しいことですね。

 

 

しかも一時停止してメモしたり、聴き直したり、すでに知っている内容のところは倍速再生したりも出来る、これも最高です。

 

 

今回の講師はなんと、清明院の初代副院長である松木宣嘉先生

 

 

彼は約10年前に清明院を退職し、現在は香川県の高松で開業しながら、鍼灸専門学校で教鞭をとりつつ、岡山大学の大学院に通って、学位をとるために奮闘中です。

 

 

20年前から知っていますが、常に勉強熱心であり、一見クールですがアツい男だと思います。

 

 

松木先生からは腹診のお話。

 

 

このブログにも何度か登場した、江戸末期、あの江戸医学館の多紀元堅(1795?-1857)の著作『診病奇侅』と、和久田叔虎(生没年不詳 18世紀末~19世紀初めころの人物)『腹証奇覧』『腹証奇覧翼』の内容を引きながら、腹診における重要点をまとめた、分かり易い講義。

 

 

章門という経穴、水分という経穴、あるいは腹部における動悸や「離れ」という所見などなど、腹診において重要な内容に関する江戸期の医家の見解をまとめてくれました。

 

 

後半は山梨の保坂明宏先生による「経産婦が逆子になる理由」という講義。

 

 

逆子についてはこのブログでも以前チョロッと書きました

 

 

保坂先生の講義では非常に詳細に、仙骨、仙腸関節、骨盤周辺、胸郭を中心に、患者さんの動作の異常から、それらの診察法を非常に細かく解説して頂き、

 

仙腸関節と側腹部の筋肉を調整することで高確率で逆子が改善できるという理論を解説して頂きました。

 

 

まだ若く、金髪でロン毛という個性的なルックスの先生ですが、非常によく勉強、実践しておられる様子が伝わりましたね。

 

 

講義も上手で、スライドの作り方も非常に上手だし、慣れているなと感じました。

 

 

今回の講師は二人とも僕より年下で若く、こうやってだんだん業界が年下だらけになってきて、俺もジジイになっていくんだろうな、という感じもしましたね。笑

 

 

こういう、まったく毛色の違う若手二人を思い切ってキャスティングした金子先生、流石です。<m(__)m>

 

 

こういうのはとてもいいことですので、今後も30代といわず、20代の無茶なやつらに、ビビらずにガンガン前に出てきてほしいと思います!!

 

 

かつて、昭和初期に東洋医学を復興しようとした先生方の多くは20代ですからね。

 

 

令和だからできないなんてことはない筈です。

 

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会、第10回古典ライブを視聴しました。

2022.02.17

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2.16(水)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!

 

 

今回も岡本一抱(1655-1716)『万病回春病因指南』を題材に、「鬱証」というテーマでの講義でした。

 

 

現代の心療内科分野でいう「鬱病」と、東洋医学のいう「鬱証」は違います。

 

(※クロスオーバーする部分はありますが。)

 

 

まずここを変に混同すると、後々、整合取れてない、訳の分からない話になっていきますのでご注意を。苦笑

 

 

・・・で、東洋医学的な「鬱証」においては、特に現代の都会暮らしの患者さんの多くにおいて重要なのが「肝鬱気滞(かんうつきたい)」という病理。

 

 

北辰会では、江戸期京都の名医、後藤艮山(1659-1733)「一気留滞説」を参考に、「気滞病理学説」を提唱し、様々な病気に鍼で対応しています。

 

 

この「肝鬱」という概念のベースになる「東洋医学的のいう”肝の臓”の疏泄作用」に関して、恐らく初めて述べたのは中国、金元時代の四大医家の一人、朱丹渓(1281-1358)です。

 

 

今回は『万病回春病因指南』以外にも、朱丹渓(1281-1358)『局方発揮』『丹渓心法』や、以前このブログでもとり上げた江戸期の高津敬節『鍼灸遡洄集』などなど、

 

様々な文献や方剤を参考に、北辰会の漢方医である竹本喜典先生の補足解説も頂きながら、東洋医学のいう「鬱証」に関して、非常に多角的に説明して下さいました。

 

 

今回印象的だったのは、「鬱証」の治療において、意外と温剤に力点が置かれている点。

 

 

鬱証を見る時に、その患者さんが冷えに偏っているのか、熱に偏っているのかの判断は重要です。

 

 

ここを見誤ると、余計に心身の状態が悪化してしまう場合があります。

 

 

コロナ禍によって、社会全体に閉塞感が漂っていますが、まさにこういう時に「鬱証」に相当するような病態が起こります。

 

 

清明院でもこの二年は灸法が大活躍しており、大いに納得しました。

 

 

アーカイブ配信で何度も繰り返して聴けるこの講義、2000円は安すぎます!!

 

 

 

会員の方は勿論、これを機に入会の方はぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

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