東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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第73回 日本東洋医学会に参加してきました!

2023.07.21

 

 

 

 

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お陰様で、毎日忙しくさせて頂いております。(感謝合掌)

 

 

マスコミさんの、熱心な9波報道や、連日の酷暑の影響なのか、少し患者さんの戻りが鈍った感じもありますので、コロナ前の野戦病院的な日々と比較すればまだまだですが、やはり5月以降、徐々に忙しくなってきました。

 

(・・・てか、コロナ前って、どうやって毎日欠かさずブログ記事書いていたんだか。もはや思い出せない。。。笑)

 

 

6.16(金)-18(日)は、福岡で行われた第73回日本東洋医学会に参加してきました!!

 

 

今回は私も、「コロナワクチン接種後に発症した動悸などの諸症状の一症例」を発表させて頂きました。

 

 

コロナワクチン後の副反応が遷延した症例です。

 

 

これ、最近意外と、多く診る機会を頂いております。

 

 

まあ、「世界を救った」とか何とか言われる新しいワクチン、稀ではありますが、こういったことがあるのも事実です。

 

 

こういう、少数だが、確かにある問題に、光を当てていかないと。

 

 

世界最先端の科学技術の結晶たるm-RNA型ワクチンが出来たことを喜ぶのは良いが、訝って打たない人をバカ呼ばわりしたり、こういうケースに目を向けない世の中は、個人的に嫌いです。

 

 

そんなメッセージも、込めたつもりです。

 

 

ところで、今回の大会で一番嬉しかったのは、全国の11の大学から東洋医学研究会の学生さんが出て、実際の症例に対して推論を発表するという、学生の全国選手権「第一回 仲景杯」にて、順天堂東医研が見事優勝を果たしました!! 

 

 

なんと、初代チャンピオンです。

 

 

2018年の12月より前は、この世に影も形もなかった順天堂東医研が、約5年経って、見事に全国優勝です。

 

 

立ち上げから関わり、講師を務めさせてもらっている立場として、久々に本気で嬉しかったです。

 

 

ただ、冷静に俯瞰してみれば、全国に医学部が82校あるうちの、11校しか参加していない(確か1校は薬科大だった気もします)訳で、まだまだそのくらいマイナーな訳です。

 

 

でも、今後はオンラインを活用しながら、徐々に徐々に輪を広げ、全国82大学の医学部全てに東医研が存在する世の中になるように、そしてそこに、鍼灸の教育も必ず入って来るように、尽力したいと思います。

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会関東支部定例会に参加してきました!

2023.06.12

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5.28(日)は、新宿で行われた(一社)北辰会関東支部定例会に参加してきました!!

 

 

関東支部もいよいよ定例会再開です。

 

 

今回も、1日通じて実技。

 

 

脈診、腹診をメインテーマに、午後は打鍼を使って指導。

 

 

私は中級版を担当しましたが、皆さん熱心で、素晴らしかったです。

 

 

また、前回あたりから、指導の際にあえて自分の道具を使わず、受講生の道具を使って治療して見せる、というのを裏テーマとしてやっております。

 

(自分の道具、忘れた訳じゃないんですよ 笑)

 

 

こうやって、人の道具に自分の手を合わせる、というのも、なかなか乙なトレーニングになるな、と思いながらやっていました。

 

(同じ道具なのにここまで変化が違う、ってのも見せたいしね。)

 

 

また、あえて少し苦言を呈せば、皆さん熱心なのは良いのですが、一部、基本的な理論が頭に入ってないのは残念でした。

 

 

定例会のテーマはもちろん実技の練習ですが、事前の基礎理論に対する認識が甘いと、その意義は半減します。

 

 

北辰会の旗印は発足以来「実践から理論へ」ですので、まずしっかりとした心持での、絶え間ない実践、実技練習は大事なんですが、色々と患者さんが変化するものに対して「それがなぜそうなるのか」が理論的に分かっていなければ、

 

同じ失敗を何度も繰り返すだけだし、そこからの反省、発展も期待できません。

 

 

北辰会の体表観察をある程度やってくると、「何となく治ってしまった」みたいな症例を経験することはあると思いますが、そこできちんと、

 

自分なりに「なぜそうなったのか」を深く考察するようにすることが大事だと思います。

 

 

まあ何はともあれ、定例会が無事再開したのは良いこと。(*‘∀‘)

 

 

 

 

 

 

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清明院のコロナ後遺症対応に関して

2023.05.12

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2023年5月8日(月)から、新型コロナウイルス感染症は5類に変更となりました。

 

厚労省サイト 参照

 

 

5類になったことで、この3年間の騒動も、ようやく一つの節目を迎えた、と言って良いでしょう。

 

 

この3年間で、職を失い、生活が全く変わってしまった人、また、感染してしまったことで、お身内や近しい方が亡くなってしまった、という方など、無数の悲しみと不幸が、世界中を襲いましたね。

 

 

コロナ以前の当たり前が、当たり前でなかった、ということを嫌というほど思い知らされた3年間だったと思いますし、現在もなお、後遺症で苦しんでいる方が多数おられることと思います。

 

 

ですので、5類になったと言っても、なーんかこう、スッキリ!という感じはないですよね。。。

 

 

またすぐに新しい感染症のパンデミックが起こる可能性だってありますし、地震などの天災も、不穏なペースで続いていますし、戦争のこともありますから、

 

まだまだ慎重に、様子を見つつ、徐々に元の生活に戻していこう、というフェイズに入った、というくらいの感じですね。

 

 

ところで、たまに聞かれるのでここに書いておきますが、清明院でのコロナ後遺症対応ですが、2020年の段階から、普通にやっております。

 

(当たり前のことと考え、特に宣伝もしてきませんでした。苦笑)

 

 

 

個人的には、2020年の秋に、第10回、日本中医薬学会学術大会にて「COVID-19 治癒後の諸症状の⼀症例」と題して、症例発表をさせて頂きました。

 

 

これは恐らく、日本で最初の、コロナ後遺症を鍼灸のみで扱った症例の、学会発表だったであろうと思います。

 

 

コロナ後遺症に関しては、もちろんその後もチョイチョイ、相談されては診ておりまして、いずれも非常に効果的だなあ、という印象を持っております。

 

 

・・・というわけで、いくつかの症例を、ここに簡単に紹介しておきます。

 

 

◆症例1 50代女性 

主訴:全身倦怠感、嗅覚障害、味覚障害、痰

他院の鍼灸師からの紹介

コロナ感染以前からあった倦怠感が、コロナ感染で増悪し、その他の症状も出現し、改善しない。

「肝鬱腎虚」と弁証し、初回治療後、長時間睡眠。数回の治療で改善。

 

◆症例2 30代男性 

主訴:記憶障害、集中力低下、浅眠、頭痛、抑鬱感、倦怠感、胸痛、下痢、腹痛、動悸、唇の荒れ

HPを見て来院

コロナ感染後、諸症状が出現し、無理して仕事を続けて、さらに悪化した。他院の漢方薬で少し改善するも、改善しきらない。

「湿熱中阻>肺腎陰虚」と弁証し、1回の治療で大幅に改善。

 

◆症例3 40代男性 

主訴:関節痛、筋肉痛、下痢、脱毛

清明院患者の紹介

コロナ感染後、脱毛の症状が出る。その1か月後にワクチン接種後、それまでになかった症状が出現。

「肝脾鬱結≧心血不足」と弁証し、5回の治療で大幅に改善。

 

◆症例4 30代男性 

主訴:集中力低下、頭痛、倦怠感、息苦しさ、胸痛、脱毛、動悸

清明院患者の紹介

コロナ感染後、多様な症状が出現。休職を余儀なくされた。

「湿困脾土≧心肝気鬱」と弁証し、6回の治療で職場復帰、15回ほどの治療でほぼ回復する。

 

◆症例5 30代女性 

主訴:嗅覚消失

鍼灸師からの紹介

コロナ感染後、嗅覚が消失。

「肝気犯肺(魄気の異常)」と弁証し、1回で好転。10回ほどの治療でほぼ回復する。

 

 

・・・とまあこんな感じですが、挙げていったらキリがない感じです。

 

(因みに、当院の新規の患者さんのほとんどは、既存の患者さんか、鍼灸師や医師の先生方からの紹介です。(感謝合掌))

 

 

ここで強調しておきたいのは、当院では、「コロナ後遺症だから〇〇穴」とか、「コロナ後遺症だから〇〇証」などといった固定的、画一的な考え方は用いず、

 

あくまでも一例一例において、「その患者さんに」何が起こったのかを東洋医学的に分析、理解して治療に当たっている、ということです。

 

 

また最近では、コロナワクチン接種後に起こった、原因不明の体調不良がなかなか改善しない、という患者さんも多数見えており、こちらに関しても、鍼灸治療は非常に有効である、という印象を持っております。

 

 

今後も、国の方針としてワクチン接種は続けるのでしょうし、コロナに感染してしまって、後遺症に悩まれる患者さんもおられることでしょうから、これからもコロナ後遺症や、ワクチン接種後の体調不良の対応には、

 

「日本の医療の番外地」である路地裏の零細鍼灸院として、力を入れていきたいと思っています。笑

 

 

 

 

 

 

 

 

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Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!

2023.04.25

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清明院、新年度も、お陰様で怒涛の忙しさです。。。(感謝合掌)

 

 

コロナもいよいよ、終わりらしきもの(新たな始まり・・??)が見えてきて、新宿は3年以上ぶりに、外人さんばかりになってきました。。。苦笑

 

 

・・・まあ、マナーを守って、存分に観光を楽しんで頂ければ良し、だと思います。

 

 

清明院にも4月からは期待の新人が二名増え、彼らもどうかこの医学の素晴らしさに気付き、一意専心、頑張って欲しいものです。

 

 

忙しすぎて、報告に大分時間が経ってしまいましたが、3.25、4.15、4.22(いずれも土)の夜は、再び医師、医学生のための勉強会「Dr’s Prime Academia」さんにて喋らせて頂きました!!

 

 

3月からは新シリーズ「東洋医学へのいざない 生理学編」と題して、私がこの20年、いつも大事にしてきたと言っていい、「臓腑経絡学」の世界を、シリーズで十二臓腑経絡全て、講義で展開してみようと思っています。

 

(おそらく、再び1年かかるでしょう。。。)

 

 

・・・まあ、とあるドクターから御縁を頂き、図らずも始めることになった医師、医学生対象のオンライン講座「Dr’s Prime Academia」ですが、ここでポンポン毎月講義が続けられるのは、

 

日々の怒涛の臨床をやる傍ら、15年以上、(一社)北辰会で講義を続け、10年以上、東洋鍼灸専門学校で講義を続け、4年以上、順天堂東医研で講義を続けてきたからこそ、ですね。

 

 

もう、蓄積された講義資料や講義経験、苦い失敗の経験ががたんまりとあるので、それをリビルド、アップデートすれば、ハイペースで系統的な講義を続けることが出来ます。

 

 

やはり「継続は力なり」で、有難いことです。

 

 

しかも今月の4.15は、清明院の初代研修医、増田卓也先生とともに、いまだに話題のコロナ後遺症を題材に、実際にあった症例を用いて、東洋医学版CPS(Clinical problem solving)という、

 

まあ我々が昔からやってきた「症例検討会」みたいなことをやりました。

 

 

初回から70名越えの参加で、20分延長、参加者からのコメント数は30越えと、かなり白熱した内容になりました。

 

 

そして、このCPSでやったような「東洋医学的治療思考」の前提となるのが、「東洋医学固有の解剖生理学」である「臓腑経絡学」であります。

 

 

こちらも100名越えの視聴者数で、コメントや質問もたくさん頂き、嬉しい限り。

 

 

Season2も最後までお付き合い下さい。(^^)

 

 

 

医師、医学生の皆様、お楽しみに!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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第26回 日本病院総合診療医医学会に登壇してきました。

2023.03.06

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2.18(土)~19(日)の二日間、宇都宮で行われた第26回、日本病院総合診療医学会にて登壇させて頂きました!

 

 

今回の大会テーマは「DIAGNOSTIC EXCELLENCE 総合診療、これからの診断学」ということで、大会長の志水太郎先生が、日経メディカルのインタビューに

 

「診断学の未来を創る、歴史的2日間にしたい」

 

とまで仰っている本大会の末席に加えて頂いたことを、大変嬉しく思います。

 

 

時間枠は19日の最後、シンポジウム「東洋医学、とても役立つもう一つの診断学」というテーマで、いつもお世話になっている長崎の寺澤佳洋先生を座長に、

 

清明院初代研修医、三井記念病院の増田卓也先生との三人でやりました。

 

 

いわゆる日本漢方の中心的な考え方である「方証相対」と、中医学の基本的な考え方である「弁証論治」を、西洋医学の診断学における「System 1」「System 2」「Pivot and Cluster Strategy:PCS」と対比させながら説明する、という試みでした。

 

 

巷では、脈も舌も腹も診ずに、また「東洋医学的な問診」もかけずに、西洋医学的な病名や症状のみから、安易に漢方を処方したり、西洋医学的な治療が行き詰まっているからと言って、

 

「まあ漢方でも・・」

 

とか、

 

「漢方ぐらいしか・・」

 

と、いわゆる「病名漢方」「症状漢方」「でもしか漢方」みたいな出され方が横行し、挙句の果てにはその考え方で濫用されたエキス製剤が枯渇するとか、有害事象が発生するという事態に陥り、

 

生薬資源の無駄遣いが囁かれる現代日本において、こういうシンポジウムがなされたことは、大変喜ばしいことだと思います。

 

 

当初は、同時刻に別の会場でやっている講義も非常に強力であることから、100人くらい入る教室で、5人とかしか来なかったらどうしようか・・・、とか言っていたんですが、

 

意外と、数十人もの先生方に熱心に聴きに来ていただき、質問も活発に出て、講演後は多くの先生方と名刺交換し、学会後にメールのやりとりで繋がることが出来て、

 

やはりリアル開催の学会は良いなと、再認識しました。

 

 

今回は他にも、増田卓也先生は一般発表(Best of Best Abstracts)でも「東洋医学の臨床推論―診断学を駆使した弁証論治を目指して―」というタイトルで発表なさり、

 

清明院二代目研修医、丸山晃央先生はポスター発表で「東洋医学的なアプローチが奏功した9歳女性の起立調節障害の一例」を私と連名で発表なさり、

 

(一社)北辰会の小児科医である、和歌山の児玉和彦先生は初日の最後に「小児・青年期の診断」というテーマで御講演なさいました。

 

 

皆さん爆裂してて、最高でした。

 

 

私もこの業界に入って23年になりますが、医師の学会に朝からフルで参加したのは初めてのことで、何から何まで、大変刺激的でした。

 

 

やはり、本当に患者さんのことを考えるなら、東洋医学と西洋医学は積極的に組むべきですね。

 

 

多くの臨床医の、学会での姿に触れることが出来たのは、私にとって大変貴重な経験になりました。

 

 

この学会に登壇するのは去年の夏以来2回目なんですが、今年は他にも、西洋医学の学会で登壇することがありそうです。

 

 

まあこうやって、少しづつでも理解者を増やし、患者さんのために、組める人と組んでいきます。

 

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会、第16回古典ライブを視聴しました!

2023.03.02

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2.5(日)の朝に行われた、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴しました!!

 

(2月、シャレにならんぐらい忙しかったんで、報告遅くなりました。。。苦笑)

 

 

今回も藤本新風代表と、奥村裕一学術部長という、北辰会最強コンビによる、岡本一抱(1655-1716)『万病回春病因指南』を題材とした、「眼目」というテーマでの講義でした。

 

 

 

 

眼科疾患の患者さんを取り巻く環境、生活様式は、16世紀に中国で龔廷賢(きょうていけん)によって『万病回春』が書かれた時代と、現代日本とでは、まったく違います。

 

 

勿論、同じ日本でも、岡本一抱が生きた17世紀の江戸時代とも、まったく違います。

 

 

スマホ、PC、書籍、電子書籍の普及などなど、そんなもんは、昔はありゃしませんでした。

 

 

清明院に来る患者さんも、PC、スマホを常に見ている方は非常に多いです。

 

(もはや依存症レベルの方が多いように見受けられますよね。。。)

 

 

また、清明院では開業以来、疲れ目やかすみ目、ドライアイ等はもちろん、緑内障、白内障、ブドウ膜炎などなど、あらゆる眼科疾患の患者さんを診させて頂くことがあります。

 

 

東洋医学が数千年培ってきた、伝統的な眼科医療に対する考え方は、現代においても一定の力を発揮します。

 

 

もちろん、眼科疾患の場合は失明などのリスクを伴う疾患もありますので、眼科専門医の先生の御見解も参考にしながら治療を進めますが、現代日本の鍼灸の現場においても、漢方の現場においても、

 

眼科の諸疾患、諸症状の相談はしばしばあり、私の少ない経験からも、東洋医学的なアプローチが非常に有効であることは疑いありません。

 

 

今回は「眼目を学ぶ」というテーマで、眼の機能の生理にクローズアップしつつ、眼科疾患全般に対する往時の見解、また、江戸期の医家による鍼灸配穴など、総論的な解説もして頂きました。

 

 

目を養うのは血、だから目の疾患や症状には補血、なんてのは、教科書レベル、ビギナーレベルであって、眼には全臓腑が複雑に関わりますので、血だけでなく精はどうか、昇清昇提不足はないか、それらに関わる臓腑はどれか、

 

そもそもおおきく陰虚(積熱)か、陽虚(沈寒)か、照海や陽池の反応はどうなっているか、こういうことを弁えて、臨機応変に対応しないと、なかなか難しい、ということですね。

 

 

 

なお、本ライブ配信は北辰会会員限定企画です。

 

 

 

これを機に入会の方はこちらからぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

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日本東方医学会「新・中医臨床カンファレンス」に参加してきました。

2023.02.02

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1.23(月)の夜は、日本東方医学会の分科会である「新・中医臨床カンファレンス」を視聴してきました!!

 

 

これは、参加者の先生(主に医師・鍼灸師)が自身の症例を1例持ち寄って、それに対して、考えられる中医学的な病因病理と証に関して、中医学専門のベテランの医師の先生が解説して下さるという、初級~中級の先生方にとっては非常にありがたい内容の講座です。

 

 

講師の先生方は以下の通り。

 

長瀬 眞彦 吉祥寺中医クリニック 院長 ・ 日本東方医学会 理事長
髙橋 博樹 東銀座タカハシクリニック 院長 ・ 日本東方医学会 理事
菅沼 栄  えみクリニック東大前 中医師 ・ 日本東方医学会 講師

 

 

どの先生も、現場の第一線で活躍されている、大変高名な先生方です。

 

 

日本東方医学会の現会長である長瀬眞彦先生も、駆け出しの頃、この講座で非常に勉強され、成長したと仰っておりました。

 

 

今回の症例は、高橋先生による

 

 

手掌を中心とした湿疹(掌蹠膿疱症)

 

という、往診治療中のご高齢の女性患者さんの症例でした。

 

 

なかなか改善しなかったこの病気が、漢方と栄養療法によって改善した、という症例でした。

 

 

中医学では湿疹ときたら、基本的には

 

「皮膚に熱が籠ってしまった状態」

 

と考え、その原因を追究し、治療を進めます。

 

 

我々北辰会の流儀では、さらにそのメカニズムまで細かく絞り込んで、ごく小数穴で治療にあたりますが、一般的な中医学的な治療では、考えられるメカニズムに対して、複数の方剤や、栄養療法も合わせてアプローチすることが多いようです。

 

 

解説にあたった先生方が、本症例の問題点を絞って解説して下さり、僕はある意味出る幕がありませんでしたが、経絡に関する着眼点に関して長瀬先生が振って下さったり、

 

オンラインなので、佐賀県の先生が参加されていて、近くの鍼灸の先生を紹介したり、なかなか有意義な時間となりました。

 

 

今回の症例は大ベテランの高橋先生の症例でしたが、難しい病気じゃなくていいし、治せなかった症例でも良いので、若い先生にこそ、ガンガン症例を出して欲しいですね。

 

 

ここは学会でもないし、小規模だし、少々勉強不足で恥かいたって、大したことないです。笑

 

 

まあ、何にしろそうですが、自分の症例を、自分の考えだけで完結させていると、うまくいっていても、うまくいっていなくても、自分に都合よく解釈し、知らず知らず、裸の王様になっていく危険性があります。

 

 

ある程度の熟練度を得るまでは、恥を忍んでせっせと発表し、諸先輩方の御批判、御指摘を積極的に仰ぐべきでしょう。

 

 

僕自身も、学会発表や論文化した症例以外にも、ボツになってお蔵入りになった症例も合わせたら、発表を企図してまとめた症例はこれまでに数十例はあると思います。

 

 

そういう意味でも、素晴らしい企画だと思います。

 

 

この講座は、毎月第4月曜の20:00~やるようです。

 

 

お申込みはこちらから、ご興味のある、全国の医師、鍼灸師、薬剤師の方はぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

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順天堂東医研に参加してきました!!

2023.01.28

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1.19(木)の夜は、第48回の順天堂東医研に参加してきました!!

 

 

今回の講師はいつもお世話になっている長瀬眞彦先生

 

 

テーマは

 

「水も滴る?」

 

ということで、「津液(水分)の異常」にフォーカスした内容でした。

 

 

 

「津液の異常」を東洋医学的に簡単に言えば、

 

1.津液の流動の停滞

 

2.津液の絶対量の不足

 

の二つに大別できます。

 

 

津液は、手足末梢まで、体の隅々までを潤す作用(滋潤作用)を持っているわけですが、これがうまく発揮できないと、乾燥したり、熱を持ったりする訳です。

 

 

また、津液が体のどこかで停滞すれば、浮腫みになります。

 

 

不足してる部分や過剰な部分が生まれて、いわゆる「ムラ」が生じることもあります。

 

 

この症状で困っておられる患者さんも、非常に多いです。

 

 

乾燥や浮腫みというのは、あらゆる病の原因になり得ますし、あらゆる病を治りにくくさせる要因になり得るでしょう。

 

 

そういうものに、東洋医学(鍼灸・漢方)が効果を発揮します。

 

 

清明院でも、たとえそれが主訴じゃなくても、乾燥や浮腫みを体質的に持っている患者さんを、診ない日はありません。

 

 

私の少ない経験からも、鍼灸を始めてから浮腫みが取れた、乾燥している皮膚に潤いが出た、と患者さんが仰るようになった、なんていう症例は数知れずあります。

 

 

今回は、長瀬先生の症例も参照しつつ、「五苓散」の煎じ薬と、「麦門冬湯」のエキス剤、両方の試飲会もやりました。

 

 

学生さんも非常に勉強になったのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

・・・さて、ここで告知ですが、次回の2.12(日)は、毎年恒例の特別公開シンポジウム「睡眠の生理と改善策」であります!!

 

 

詳しくはまた別記事で紹介しようと思いますが、どなたでも参加可能ですので、是非、上記のリンクからお申し込みください!!

 

 

一般の方は2000円、医療系学生(鍼灸学生含む)は無料となります!!

 

(今回はオンデマンド配信もあります!!)

 

 

また、同日2.12(日)の昼間は、「医歯薬学生のための順天堂大学東洋医学セミナー」を行います!!

 

 

こちらは医歯薬学生限定のセミナーとなりまして、午前中は脈診などの東洋医学的診察法の実技指導なので、対面でのご参加、午後は「コロナ後遺症」の大学対抗の症例検討会なので、

 

オンラインでも参加できる、という企画になっております。

 

(参加費は無料!!お申し込みは上記のリンクから!!)

 

 

次々と色々なイベントが行われて、コロナで疲弊した日本も、徐々にではありますが、活気づいてきておりますね。(^^)

 

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会関東支部定例会に参加してきました。

2023.01.04

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清明院では現在、求人募集しております。

 

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12.18(日)に東京、高田馬場で行われた(一社)北辰会定例会に参加してきました!

 

 

テーマは今回も、打鍼実技。

 

 

前回同様、丸1日、中級班の指導をさせて頂き、皆さん大変熱心で感心しました。

 

 

まあ2022年はまだコロナ禍であり、4月の時点ではどうなるか怪しかったことから、対面の勉強会はまだプレスタート的な感じで、打鍼をテーマに実技指導を繰り返して来ましたが、

 

結果的に何度も実技をやることで、少しずつ触り方がうまくなってきていると思います。

 

 

打鍼についても、徐々にではありますが、上達を見ることが出来ました。

 

 

でも来年度に入って、もし他のテーマになって、打鍼を触らなくなったら・・・、ということだと思います。苦笑

 

 

 

・・・まあ、鍼灸というのは、そうやって少しずつでも、常にやんないと、いつまで経っても・・・、という技術ごとだと思います。

 

 

10年前、20年前と、体を同じ感じで触っているのに、感じ取っている内容、考えている内容は違う訳です。

 

 

また、同じように鍼を体に当てていても、そこで感じ取っている変化は違う訳です。

 

 

そういうものに、価値を置けるかどうか、なんでしょうね。

 

 

プロのスポーツ選手は、必ず定期的に、自分のフォームを少しずつでも改造したり、崩れていないかどうか客観的にチェックしてもらったりしています。

 

 

まあ北辰会が数十年続けている実技指導というのは、そういうものなんでしょう。

 

 

また今回は藤本新風代表が見えて、「補瀉論Ⅳ」という内容で、左右の回旋の補瀉手技を解説して下さいました。

 

 

今回は何故か左右の話なのにスクリーンの画面が左右反転して映し出されるというハプニングがありましたが(苦笑)、刺鍼の奥深さが伝わったんじゃないかと思います。

 

 

北辰会では補瀉手技に関しては細かく言わない、というのが蓮風先生の主張でしたが、それは中医学が言うような手技的な補瀉を踏まえた上での主張です。

 

 

その、蓮風先生が過去に踏まえた部分を、再度見つめ直し、踏まえ直す講義だと思いましたね。

 

 

結果的に今後、北辰会の刺鍼法はさらにブラッシュアップされることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会関東支部定例会に参加してきました。

2022.10.27

_20220530_191316

 

 

 

 

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10.23(日)に東京、西新宿で行われた(一社)北辰会定例会に参加してきました!

 

 

テーマは今回も、打鍼実技。

 

 

前回同様、丸1日、中級班の指導をさせて頂き、皆さん大変熱心で感心しました。

 

 

こないだも述べましたたが、まず、打鍼というのは、日々使ってないと、うまくなりません。

 

 

たまの勉強会の時だけ、引き出しの奥から出してきて触ってみたところで、いつまで経ってもダメです。

 

 

そこで、自分の患者さんは少ないからどうこう、とか、今の職場に打鍼をさせてくれる担当患者がいなくてどうこう、とか、やれ職場環境だの、やれ人のせいにばかりして、ことを嘆いて、愚痴ばかり言っているようなのは、単なる甘えんぼさんです。

 

 

僕は20代前半の頃、寝る前にほぼ毎日、自分自身に打鍼をしてから寝ていました。

 

(今でももちろんやります!)

 

 

当時は職場の担当患者なんて、マッサージの患者さんばかりでした。

 

(それも超強圧の指圧希望の患者さんばかり。若かったからそういう患者さんばかり任されていました。。。笑)

 

 

また、布団やクッションなどの曲面に対して、打鍼を正確に叩く練習をやっていました。

 

 

そういうことを日々反復練習するのとしないのとでは、まったく違います。

 

 

まあ、プロボクサーで言えば、そういう基礎練習は、走り込みやミット打ちに相当するもので、モデル患者に対して打鍼をするのはスパーリングで、実際の患者さんへの臨床が「試合」なわけですね。

 

 

日々ちょっとした時間を作って基礎練習をすることぐらいが出来なかったら、それはいつまで経っても、どんな技術でも・・・、でしょう。

 

 

また、日々打鍼用の鍼をやすりや研磨剤などなどで磨き、お金もない中で様々な材質で打鍼用の鍼を作ってみたり、木槌に関しても、色々な種類の木で作ってみたり、

 

色々な種類の油で磨きをかけてみたりと、より道具が手に馴染むように、しょっちゅう工夫をしてました。

 

 

それが楽しかったし、20代の頃は、僕と同じタイミングで鍼を始めた世界中の誰よりも、打鍼を触っている自負がありました。

 

 

またもちろん、当時の職場の同僚スタッフや友人は、全員、自分のモルモットとして活用させて頂きました。笑

 

 

・・・まあ、鍼灸というのは、そうやってやんないと、いつまで経っても・・・、という技術ごとだと思います。

 

 

 

さて、今週末は第50回、日本伝統鍼灸学会学術大会にて、打鍼の実技講演を行います。

 

 

 

まあ、数百名の前で実技やるのは久々なんですが、張り切って頑張ろうと思います☆

 

 

 

事前申し込みの期限は過ぎていますが、当日参加可能、事後のオンデマンド配信もあり、てことらしいので是非。

 

 

 

 

 

 

 

 

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