東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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謹賀「鍼」年!!!

2011.01.04

・・・皆様、遅ればせながら、明けまして、

おめでとうございます!!<m(__)m>


(去年の6月に祖母が亡くなっておりますので、竹下個人的には喪中ですが、清明院としてのご挨拶です。)

年末年始、僕は愛すべき地元である、群馬県前橋市に帰省してまして、毎日毎日お酒、お酒、睡眠、お酒・・・。

という、怠惰極まりない正月を満喫してまいりました。(苦笑)

去年の年末近くに患者さんからいただいたお酒も、全てあけさせていただきました。(笑)

(おいしかったです。ごちそうさまでした<m(__)m>)

まーこういうのは1年に数回しかないから満喫できるけど、三が日が終わる頃にはもう飽きてましたね・・・。

やっぱり常に鍼してないと調子が出ません!

(笑・・・自分で自分には鍼してましたけどネ。酒は正しく大辛大熱でありました!)

今年も清明院は去年以上に気合入れていこう、走ろう、疾走しよう、飛ぼう、飛び跳ねよう、突き抜けよう、

と思っていますので、宜しくお願いいたします。(笑)

・・・今年は清明院に早くも大きな「変化」がおとずれる年になりそうです。

どんな変化かはお楽しみに。(笑)

年末年始もせっせとブログを更新し続けたスタッフの森岡と松木、残念ながら更新されなかった僕のブログのランキングボタンを、

更新されない日も押して下さったコアな読者の方、

患者さまをはじめ、いつも支えて下さる皆々様に大いに感謝し、今年も気持ち新たに邁進します!!

合掌

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「腎」って何ですか?(その3)

2010.12.17

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)

 

さあさあ、どんどんいきましょう!!

 



☆「腎の臓」の形と位置(その2)

「腎」の形と位置については、もう少し書きたいことがありますので、書きます。(笑)

 


・・・前回、「腎」は腰椎(ようつい)の2番に付着している、と東洋医学では説く、というお話をしました。

 


この位置というのは、人体を上、中、下の3つに区切った場合、「下」にあたる部分です。

 


東洋医学ではこのように、人体を上中下の3つに区分する考え方を、よく用います。

 


その、”上”の部分のことを「上焦(じょうしょう)」と呼び、みぞおちよりも上の部分を指し、ここには「心の臓」と「肺の臓」が存在している、と説き、

”中”の部分はみぞおちからおへその高さで、ここを「中焦(ちゅうしょう)」と呼び、ここには「脾の臓」と「胃の腑」、それから「肝の臓」の一部分と、

 

「胆の腑」が存在すると説き、”下”の部分はおへそから下の部分で、ここを「下焦(げしょう)」と呼び、ここには「腎の臓」「肝の臓」、

それから「大腸の腑」「小腸の腑」「膀胱の腑」などが存在する、と説きます。

 


そしてこの「腎の臓」というのは、この”下焦”における中心的な存在、言わば主役、と考えられています。

 


なぜ主役なのかは、また後ほど解説していこうと思います。

 

・・・東洋医学に、理想的な体の状況を示す言葉で「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉があります。

 


これは、頭は涼やか、足は温かい、という、体の”上下”のバランスがキチッと取れた状態を指す言葉です。

 


病的な状態になると、これが逆転してしまいます。

 


これを、

「上熱下寒(じょうねつげかん)」

あるいは

「上実下虚(じょうじつかきょ)」

と呼びます。

 


そして、”下焦”の主役である「腎の臓」が何らかの原因で弱った時、こういう状態になりやすい、という考え方があります。

(もちろんそれが全てではありませんが。)

 


よく話題になる、更年期障害の代表的な症状に、”ホットフラッシュ(急激な顔面のほてり感、胸から上での発汗、動悸etc..)”というものがありますが、

コレなんかはまさに東洋医学の言う、「上熱下寒」の状態になっていることが多く、その根本原因に、「腎の臓の弱り」が見られることが少なくありません。

 

 


そして「腎の臓」の働きを助け、機能が最大限発揮できるように治療していくと、症状が改善することが多いです。

 


・・・また、話がそれましたネ。(笑)

 

続きは次回。

 

 

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東洋医学と「痛み」(その4)

2010.12.08

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先日、このブログの過去の記事を赤面しながら読んでおりましたら、今年の2月に書いた、こんな記事を発見・・・。

「痛み」と「鍼灸」

(自分で書いといて、完全に忘れてました・・・。(苦笑))

この過去記事にあるように、東洋医学における「痛み」というのは、ここまで述べた1.2.のパターン以外に

 
「痛みを感じる仕組みそのものの異常」
 
を入れるならば、3パターンに分けることも出来ます。
 

前回の話では、1.2.のパターンを考える上での問題はその「原因」に、いかに効果的にアプローチ出来るかだ、というお話をしました。
 

・・・それで、この記事の3パターン目にある、

「痛みを感じる仕組みそのものがおかしくなっている場合」

について今日はお話したいと思います。

 

「痛み」というものは、西洋医学的に言うと「感覚」の1種であります。
 
 
痛覚受容体が刺激を感知して、脳で痛みとして感じているというような説明がなされますね。
 

東洋医学で「感覚」というものを考える場合、脳や神経ではなく、「心の臓」や「肺の臓」が中心的に関わります。

(もちろん他の五臓六腑も関与しますが。)

カテゴリ「心・小腸」について

カテゴリ「肺・大腸」について 参照

ここは細かく言うと難しいから、簡単に言うと、見たり聞いたり、臭いをかいだり、味わったり、触られたり、熱いとか冷たいとか、いわゆる外界の「刺激」というものに正常に反応するのは、

 
心と肺、この2つの臓が正常に働いているためなんです。
 

もちろん「痛み」に関してもしかりです。
 

ただ、「痛み」というのは、要は「気の滞り」ですから、普通は生じたら体がすぐに是正しようとします。
 

そういう機能が、ちゃんと人間には備わっています。
 

しかし、「気の滞り」を感知する機能、または、それを是正する機能そのものがおかしくなっていたら大変です。
 

すなわち、「感覚」を正常に認識、最適化する機能そのものがうまく働かない、というケースもあるのです。
 

その場合に中心となる、東洋医学的な治療対象が「心の臓」なのであります。
 

年末に「神主学説」でお話しする内容も、ここらあたりが中心になると思います。
 
 

次回に続く
 
 

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「養生」の大事

2010.12.07

最近、随分と寒くなってきました。

・・・というよりも昼と夜の寒暖差、湿度の差が激しいですねえ。

以前も、養生や、急激な気候変動について書きました。

「養生」と「鍼灸」
急激な温度差と湿度差 参照


まあ、いずれにせよ本格的な真冬はもうすぐそこです。

こういう時の過ごし方を誤ると、普段から精神的、肉体的に疲れている人は特に、大概カゼをひきます。

そして、そこにさらに誤った養生法を重ねることによって、さらにこじれていきます。

早い段階で正しい治療と正しい養生をしてしまえば、カゼなんてものはどうってことありません!

コワいコワいと思って、カゼの人を避けてたってこの時期避けきれませんし、始まりませんから(笑)、

まずは正確な自分の体質を知って、正しい養生法はどんなものかを知るところからスタートするべきでしょう。

西洋医学では、インフルエンザや、肺炎が恐いということもあって、ワクチン接種や、ひいてしまったら解熱剤、抗生剤なんかを使って対応しています。

東洋医学では当然ながら、昔から今日に至るまで、鍼灸と漢方で対応します。


でも双方とも、その前に、まずは「養生」が大事です。

いざひいてしまって、治療しなければならない状況になったとしても、まずは「正しい養生」ありきです。

手洗いうがいはもちろんのこと、普段からのぼせ易い人は足腰をしっかりと防寒しておく必要があるし、

暴飲暴食から胃腸を弱らせている人は飲食を減らし気味にし、胃腸に負担をかけないことがポイントになるでしょう。

また、ハードワーカーで睡眠不足、過労気味の人はしっかりとした睡眠時間の確保、

運動不足で体がなまっていたり、精神的ストレスでイライラしている人は散歩等の軽い運動や、

そういう時間が取れないのであれば、せめて少しぬるめのお湯にゆっくりつかって少し汗を出してあげてから布団に入るとか、

必ずその人の弱点をうまくフォローできるような養生法が効果的です。

よく巷で目にする、

「〇〇さえ食べていればカゼ知らず!」

とかそういう、

”これさえやってればオールオーケー”方式は絶対に間違いです。


これだけ個体差があって、なおかつその個体が置かれている環境も千差万別な訳で、特定の何かをしとけばオールオーケーなんて、どう考えてもありえません。

 

(特定の感染症に対するワクチンなんかの場合は除く)

そうではなく、

「自分自身の正しい体質と、それを取り巻く今現在の環境、状況」

に対する正確な理解と、

「それに合わせた的確な養生法」

があってこそ、病を未然に防げる、あるいはかかってしまったとしても最小限に食い止めることが可能になるのではないしょうか。


患者さんの話を聞いていると、間違った養生法をしていることが非常に多く見受けられます。

上記に書いたような養生法はあくまでも一例であり、その患者さんに合わせた、もっともっと細かい養生指導も、やろうと思えば可能であります。

きちんとした養生、それをするためのきちんとした自分の体質把握、これが健康の第一歩じゃないかな、と思います。

そのために清明院では、初診時の詳細な問診を大事にしているのです。

治らん治らんと、自分の生活の見直しを棚に上げて、あれ飲んでみたりこれ食べてみたり、ウロウロしてても、思うように治らんのは当たり前です。

東洋医学も西洋医学も確かに優れた医学であり、あらゆる病に効果的ではありますが、

 

その効果を最大限生かすためにも、

 

「その人に合った正しい養生の実践」

 

というのは一大事なのであります。

 


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海老蔵さんの事件で思うこと

2010.12.03

今日往診中に、信号待ちでふと上を見上げると、市川海老蔵さんの顔がデカデカと載った、「お~いお茶」のポスターが。

・・・ということで、久々の時事ネタ。(笑)

ここのところ連日、歌舞伎界のプリンス、市川海老蔵さんの事件のことが盛んに報道されております。

 


今日も年配の患者さんと、この話になりました。

 


その患者さんも、

「正直ガッカリした。自覚が足らな過ぎる。だからお坊ちゃんは困る。あの位で済んだんだから、彼にとっていい薬だ。」

とおっしゃっていました。

 


まーあれだけやられて、ここまで世間に同情されない人も珍しい、と思うと同時に、あまりにも冷た過ぎる意見には、若干の「怖さ」を感じることもあります。

 


確かに、新婚家庭を持つ若い男が、仕事をさぼって、しかも女性を連れて酒を飲みに行き、悪い連中に酔っ払って絡み、返り討ちにあっただけの話し、

 

と考えれば、海老蔵さん側が非難されるのは当然でしょう。

 


僕も一面、そう思います。

 


しかも彼自身も相手に手を出したんであれば、喧嘩両成敗で、彼自身も傷害罪に問われるか、双方ともに被害届を取り下げて、穏便に解決するべきでしょう。

まあしかし、決して彼を擁護する訳ではないけど、この事件の「病因病理」を冷静に考えると、海老蔵さんという人は、きっと幼いころから歌舞伎界のプリンスとして、

 

周囲の大人から、それこそ腫れ物に触るように、大事に大事に育てられてきた人なんでしょう。

 


同時に、芸事に関しては、よく言えば英才教育、悪く言えば半強制的に仕込まれてきたことでしょう。

(あくまで推測ですが。)

 


周囲の一般人からは、それも含めて羨望の的であり、誰から見ても恵まれた人生を送っているかに見えました。

 


でもそれだけに、歌舞伎を離れた「外側の」世界に彼が興味を持ち、逆にそれを「彼自身が」うらやましがる傾向が、幼いころから実は彼の本心の中にはあったんじゃないでしょうか。

 

そんな彼が、夜の街で自由気ままに呑んだくれている悪い連中に興味を持ち、泥酔して挑発めいたことを言ってしまう、あるいはしてしまうのは、

実はある意味当然の、彼にとって、

”自分自身の、一見恵まれた人生”

に対する「反発」の表れの一つだったのかな、とも思えます。

 


幼いころから溜まりに溜まったストレスマグマが、”大辛大熱”の酒の力を借りて、一気に噴出した結果だろう、と思います。

(平素から鍼治療をやってれば、未然に防げた事件かもね・・・。)

 


もちろん、だからといって報道されているような執拗な挑発行為、それを言われた方、やられた方はたまらないし、彼の今回の行動は、一社会人として考えても許されるものではありませんがネ。

 


今回の事件で彼が休演した講演が大成功していることもあって、一部には、

「もう歌舞伎やめちゃえば!?」

なんていう、心ない意見もあるようですが、僕としては、めちゃくちゃキツイだろうけども、今回のことをよくよく反省して、何とか這い上がって、

 

そういう意見をはじき飛ばして欲しい、とも思います。

 


これをもし反省出来ずに、同じことを何度も繰り返すようであれば、マーシーの様になっていきかねませんしね。

(あれは見ていていやなもんです・・・。)

 


・・・しかしまあ、最近ではのりピーしかり、朝青龍しかり、これまで散々おだてておいて、こういうことがあると、一斉に容赦なく叩く、

マスコミのあり方、それに乗っかって悪口、当事者の人格を無視した誹謗中傷を言いまくる世間の風潮は、いつも思うけど、何なんだろうナー・・・、と思います。

 


先日も、清明院副院長の松木先生がスタッフブログ「清明なる日々」の中で、”他者の気持ちを考える”ということに触れています。

ニュースを読んで思うこと(その2)
残念な出来事               参照

 


自分のことは棚に上げて、人を貶めることは簡単に出来てしまう、してしまう、

 


今の世の中は、

「人の振り見て我が振り直せ」

という考え方の、出来にくい世の中になってしまっているんでしょうかねえ・・・。

 

 

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カゼのパターン

2010.12.02

最近多いですねえ、カゼひきさん。


清明院にも、

「咳が止まらないんですけど・・・。」

とか、

「熱っぽいんですけど・・・。」

とか、

「ノドがイガイガするんですけど・・・。」

とか、

「ゾクゾク寒気がするんですけど・・・。」

などなど、一口にカゼといっても、あらゆる症状を訴える患者さんがお見えになっております。


・・・まあ、ここ最近、急に寒くなったし、乾燥もしてるし、無理もないとは思いますが、何でこのように、カゼというのは、

ひく人によって色んな症状に分かれるんでしょうか。


・・・これは、その人が元々持っている「弱い部分」や、その人の置かれている環境が、大いに関係するからです。

これにより、同じように気候が寒くなったとしても、人によって様々に症状が分かれるのです。


東洋医学では、カゼをひく前の、もともとのその患者さんの体質素因
、つまり、もともと五臓六腑のどこに問題があったのかを、

問診で得た情報から、あらかじめ明らかにしておきます。


その上で、今回の風邪の症状がなぜ起こったか、今現在の問題の中心はどこかを、論理的に考え、治療をする訳です。

東洋医学的なカゼのパターンは、ひき始めのものも、こじれたものも、非常に多くのパターンがあります。

巷ではよく、

”カゼのひき始めには葛根湯”

だとか、

”くしゃみ3回、小青竜湯”

などという、デフォルメした宣伝文句を目にすることがありますが、本来の東洋医学では、そういう短絡的な結び付け方は致しません。

一人一人に合わせた治療、東洋医学的な的確な診立てを考えていかないと、カゼ一つでもなかなかよくならないんです。

 

 


・・・いずれにしても、しっかりと養生して、カゼをひかないような生活、送りましょう!!

 

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(社)北辰会11月本部基礎コース

2010.11.22

昨日、11月21日の日曜日は、大阪にて行われた、(社)北辰会本部基礎コースに参加してきました!

今回は、午前中は油谷真空先生による「舌診講義とその実技デモンストレーション」

午後は藤本彰宣先生による講義「八綱(はっこう)弁証・正邪(せいじゃ)弁証」

その後、森洋平先生による講義「気血津液(きけつしんえき)弁証」と、

充実のラインナップでございました!

「八綱」については、以前このブログでも紹介しました。

カテゴリ 「八綱について」 参照

この「八綱」のうち、

”どこに病が存在するのか(表裏)”

”どんな性質の病か(寒熱)”

”病の勢いはどうか(虚実)”

を明確にするのが「八綱弁証」であります。

また、「正邪」というのは、人体の「正気」と、それを阻害する「邪気」のことを示し、その趨勢を明らかにするのが「正邪弁証」であります。

カテゴリ 「邪気」について 参照

これにより、さらに現時点での病の状態がクリアになっていく訳です。

「舌診」、「気血津液」については、まだ詳細はこのブログでも書いていませんが、これらも非常に大事な考え方であり、東洋医学的な治療(鍼灸、漢方薬など)をやる上では欠かせない概念です。

そして、終わった後は例によってお酒・・・。

今僕がつづっている「五行」について、何人かの先輩たちの考え方をうかがい、とてもためになりました。

あまり難解にならないように、ブログの内容に反映させたいと思います。

そして、終電にて東京に・・・。

久々の遠征で疲れていたのか、新幹線に乗った瞬間寝てしまいまして、新大阪―品川間の体感時間は5分程度でした。(笑)

・・・しかしやっぱ、

「基礎ほど重要なものはない」

と、あらためて実感しましたネ。

よく、ベテランの先生や、”名人”と言われる先生なんかがやる、

「応用的でカッコイイ技術」

というのは、

「徹底的な基礎の理解」

なくしては、あり得ないのであります。

このことは、片時も忘れてはいけません。

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「五行」って何ですか?(その6)

2010.11.21

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これまでのお話・・・

「五行(ごぎょう)」って何ですか?(その1)
「五行」って何ですか?(その2)
「五行」って何ですか?(その3)
「五行」って何ですか?(その4)
「五行」って何ですか?(その5)

 

 

◆「五行」の正常な循環

 

「陰陽五行説」においては、五行(木火土金水)の正常な循環の順番は2パターンあります。

 


一つは、

木⇒火⇒土⇒金⇒水⇒・・・・(最初に戻る)

だと言われています。

 


何故この順番(木が最初)になるのかは、ややこしくなるのでここでは細かくは書きませんが、これについては、古代中国人が自然界を素朴に観察していて、


「木が燃えて火が生じて」

    ↓

「燃えきったらその灰が土に還り」

    ↓

「土の中には鉱石(金属)があり」

    ↓

「鉱石の周囲の温度、湿度の変化で表面に水滴が生じ」あるいは「金属に熱を加えると液状(水状)に変化し」

    ↓

「水は木を養うのだ~!」


という、な~んかこじつけっぽい説明が、よくなされます。(苦笑)

 

 


・・・これもこれで、まあ一理あるかとは思いますが、もっと深い意味づけがあるような気もします。

 

ちなみによく、鍼灸学生の方々が、

「おいおい、なんか東洋医学って、言ってること、ヤバくないか?荒唐無稽なんですど・・・。」

とか、

「おおざっぱ過ぎるんですけど・・・。」

とか思って疑念、不信感を持ち、脱落するのも、たいがいこの辺です。(笑)

 

 


・・・ちなみに僕の場合はここで逆に、

「いやいや、そんなはずないっしょ!なんかあるっしょ!!あってほしいナー。」

と思った組です。(笑)

 

 


これはつまり、現代のように「文明的な観察機械」を持たない、当時の人間(学者)たちが、あくまでも”五感”で認識可能な範囲で、理論を組み立てていった結果なんだと思います。

 

 


確かに現代科学文明は、あらゆる道具や計測機器を使って、かつてよりももっともっと細かく精緻に自然を観察し、理解できたとも考えられます。

 

 


しかし、だからといって「自然」とうまくやれているか、うまく付き合っているかと言うと、大いに疑問であります。

 

 


こういう素朴だけど考え尽くされた自然認識だったからこそ、自然と人間がうまくやれた、おおざっぱに捕まえたからこそ、うまくいった。

 

 


そういうことって、人間関係においても、ありますでしょ?

”相手のことを細かく知り過ぎたら、うまくいかなくなった・・・。”

ってやつネ。

(笑・・・ちょっと違う?)

 

 


最後にまたまとめようと思っていますが、コレは実はとっても大事なんですよ。

(・・・と僕は思っています。)

 

 


で、もう一つのパターンですが、これは要は、”じゃんけん””グーチョキパー”の関係のようなものです。

 

 

次回はここからいきましょう。

 

 

 
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「五行」って何ですか?(その5)

2010.11.20

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これまでのお話・・・


「五行(ごぎょう)」って何ですか?(その1)

「五行」って何ですか?(その2)
「五行」って何ですか?(その3)
「五行」って何ですか?(その4)

 

前回、もともと別々に出来てきた「陰陽論」「五行論」が、合体して「陰陽五行説」となった、という歴史的な流れを説明しました。

 


今回は、「五行」それぞれのもともとの意味を簡単に述べてみましょう。


木・・・樹木のこと。上へ、外へと、自由にのびのびとする性質(曲直という)のものは、これに属す。

火・・・炎のこと。熱を持ち、上へ上へと向かう性質(炎上という)のものは、これに属す。

土・・・大地のこと。植物の発育を助け、全てのものを載せる。ものを受け止め、変化させ、新たなものを生む性質(稼穡(かしょく)という)のものは、これに属す。

金・・・金属のこと。重く沈み、硬い。縮む、降る、変化する性質(従革(じゅうかく)という)ものはこれに属す。

水・・・お水のこと。潤し、冷やし、降る性質(潤下(じゅんげ)という)のものはこれに属す。
 
 

 
このように、生活に欠かせない5つのもの(五材)から、循環法則、相互関係として「五行」を設定し、これにさらに「陰陽」という考え方がドッキングされ、

 

これらの意味はさらに押し広げられ、複雑化、多様化し、自然界のあらゆる法則を表現する概念にまで発展していくのです。

 

 


あらゆるものを「五行」に割り振って考えていこうとする考え方が生まれてきます。

 

 


・・・まあ、それについてはまたあとで述べるとして、次回は「五行」の循環の順番、力関係について。

 

 


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「小腸」って何ですか?(その5)

2010.11.01

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これまでのお話・・・


「心」って何ですか?(その7)

「小腸」って何ですか?(その1)
「小腸」って何ですか?(その2)
「小腸」って何ですか?(その3)
「小腸」って何ですか?(その4)

 

 

・・・「小腸の腑」シリーズ、いよいよラストでございます!!

 



☆「小腸の腑」と関わる体の部位

 

西洋医学では、小腸が悪くなったら、当然大便に異常が出たり、腹痛が出たりするはず、という風に考え、それを調べたりして、診断をつけていく訳ですが、

 

東洋医学ではそれだけではありません。

 


”五臓六腑””体の色々な部位”というのは、「経絡(けいらく)」というものの存在によって密接に結びついている、と考えているからです。

「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」って何ですか?
「経絡(けいらく)」って何ですか?       参照

 

 

五臓六腑のどれかが悪くなったら、その臓腑に関連する経絡にも異常が起こることがあり、逆に言えば、経絡上の異常を調べることによって、臓腑の異常を診断していく訳です。

 

 


例えば「小腸の腑」を病んだとしたら、手の小指側~肘~肩の後ろ側、首の横~顔面の横側(耳付近)なんかに異常が出てきます。

 


「異常」とは、具体的に言うと、上記の各部分が冷えたり、熱を持ったり、硬く引き攣ったり、あるいは緩んでしまって力が入らない、などの異常です。

 

 

具体的に病名を挙げれば、いわゆるテニス肘や五十肩、寝違いや中耳炎なども、この範疇に入ってきます。

(一般的な考え方からしたら、およそ”小腸”とは結び付かんでしょ?)

 


また、これとは逆に、上記の各部分を慢性的に使い過ぎたりして、悪い状態を放置しておくと、徐々に「小腸の腑」まで病んできて、

 

非常に治りにくい状態になる、というパターンもあります。

 


このように、

「五臓六腑」から「経絡」へ、

「経絡」から「五臓六腑」へ、

という病のルートを、東洋医学では非常に重要視しています。

 


これは、初診の時に、発症した時点から現在までの様子を詳しく問診することの理由の一つでもあります。

 


・・・たまに、初診の患者さんから、

「なんで痛いところに鍼をしないのですか??」

と聞かれることがありますが、それはこのように、東洋医学においては、全身のバランスを考えた上で、最も悪い反応の出ているところ(経穴)に治療を施すことが、

 

最も有効だと考えているし、実際にそうだからです。

なぜ、「痛いところ」に鍼をしないのか 参照

 

このように、五臓六腑と経絡とは非常に深く関わり、その関わり方を熟知した上で、問診し、体表観察し、効果的な鍼をして気血の流れを調え、

 

バランスを調整するする、これが我々の仕事なのであります。

 


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