東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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患者さんの声(30代女性 不妊症 冷え性 ノドのつまり感など)

2015.03.26

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「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します。

(さらに…)

患者さんの声(40代女性 更年期障害によるのぼせ(ホットフラッシュ)、足裏の痛み、腰痛、肩こり、右目まぶたが開きにくいなど)

2015.03.11

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「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します。

 

40代女性 会社員


【症状】


更年期障害によるのぼせ(ホットフラッシュ)、足裏の痛み、腰痛、肩こり、右目まぶたが開きにくいなど


一年ほど前の冬、突然顔が熱く火照り出し、流れ落ちるほどの大量の汗が吹き出す症状に悩まされるようになりました。


それは、いつでもどこでもおかまいなしに起こり、
そのたびにトイレなどに駆け込んで、顔を冷やし、汗を拭き取らなければならないほどでした。

もしやこれが、更年期・・・!?

婦人科の病院に通い、漢方薬を処方してもらいましたが、あまり効果が実感できなかったため、
インターネットでいろいろと検索し、

ようやく辿り着いたのが清明院でした。

 

最初の問診はHPに書かれている通り、本当に丁寧で多岐に渡りました。


のぼせ以外にも、足裏の痛み、腰痛、肩こり、右目まぶたが開きにくい…etc.と、
最近気になっているあれこれの体の不調についても、

じっくりと話を聞いていただけたことで、ここならおまかせしても大丈夫!と徐々に安心感が増していったことを覚えています。

 

鍼治療というと、体に何本も鍼をさすイメージでしたが、竹下先生の治療はたった一本の鍼のみ。


痛みはまったくありませんでした。

 

しかし、その効果は感動ものでした。

 

一日に何度も頻繁に現れていたのぼせが翌日には3、4回に、そして何度か通ううちにまったく出なくなっていったのです。


短期間で、しかもこんなに劇的に良くなるとは!


竹下先生の鍼の効果には本当に驚き、これで救われた・・・と、大げさではなく心底思いました。

 

寒くなったりムリをしたりするとのぼせが再発することもあるため、それ以降も定期的に通い、今では足裏の痛みや腰痛など、

他の様々な不調も治していただいています。

 

こちらが多くを語らなくても、脈に触れただけでその日の体調を言い当て、適切な処置をしてくださる竹下先生は救世主のよう。


体全体をトータルに診てくださる先生の存在は本当に心強く、
この安心感を手に入れられたおかげでしょうか、

精神的にもずいぶんとラクに、軽く過ごせるようになりました。


もう感謝の言葉しかありません。

 

清明院と出会えた私は本当にラッキーだと思っています。


そしてこのラッキーはもっと多くの方に体験していただくべきだと思います。

 

私のように更年期で苦しんでいる方、なんだかわからない不調に悩んでいる方、鍼治療に不安を感じている方・・・、


ぜ ひ一度清明院を訪れてみることをおすすめします。


きっと体調ばかりではなく、心境の好転をも実感できると思います。

私自身、更年期とはこれからも気長に付き合っていかなければいけないのかなと感じていますが、竹下先生の鍼があればきっと乗り切っていけると信じています。

竹下先生、スタッフの皆様、今後ともお世話になります。

どうぞよろしくお願い致します。

 

【清明院からのコメント】

大変素敵な「患者さまの声」をいただきました。

この方の訴える”のぼせ(ホットフラッシュ)”という症状は、なった人にした分からない、非常に辛い症状です。

しかも、病院などで相談しても、

「年齢のせいでしょう。」

とか、

「更年期だからしょうがない。」

とか、冷たくあしらわれることもあり、また、この方の様に、全く的外れな漢方薬が処方されたりしていることも多く、結果的に、

この方のように泣き寝入り状態になっていることも少なくありません。

初診時、入念な問診、体表観察の後、

「腎虚>肝鬱気逆証」

と弁証し、治療を開始すると、一診目から大きく症状が改善し、週1、2回のペースで治療し、7診目には主訴であったのぼせ感は、

ほぼ消失しております。

もともとハードワーカーであったり、プライベートでも大きな環境変化を控えていたことから、その後も治療を継続し、現在に至ります。

清明院の治療によって劇的に体が良性の変化を見せたことが、この方の日々の生活の安心感に繋がっているようで、嬉しい限りです。

こういった症状でお困りの方は、更年期障害だからとか、年齢だからと諦めてしまわず、是非御相談下さい。

 


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小半夏加茯苓湯と船酔い 5

2015.03.07

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これまでのお話


小半夏加茯苓湯と船酔い

小半夏加茯苓湯と船酔い 2  
小半夏加茯苓湯と船酔い 3  
小半夏加茯苓湯と船酔い 4
        参照

 


では続きいきます!!

 


前回は生薬の説明をしました。

 

茯苓は幻のキノコでしたね。

 

今日はついでと言っては何ですが、キノコもので有名な生薬をもう一つ紹介します。

 


◆”猪苓(ちょれい)”という生薬

これは、サルノコシカケ科、チョレイマイタケの菌核を乾燥したものです。

 


別名「猪屎(ちょし)」というぐらいで、イノシシの大便のような、イヤ~な見た目をしております。(苦笑)

 

性味は淡、甘、平で、帰経は腎、膀胱で、効果は余分な水分を飛ばすこと(利水滲湿)です。

 

結果的に解熱したり、口渇を止めたり、利尿作用を出したりします。

 

茯苓と同じようにキノコ軍団なのですが、茯苓との違いとして、猪苓は茯苓よりも水分を飛ばす力は強いが、心の臓、脾の臓にはあまり効かないので、

 

鎮静作用が発現しにくいという特徴があります。

 


しかし、これをあまり不用意に使うと、津液を損傷し、腎の臓のダメージになる、だから気を付けて使え、と言われております。

『本草衍義』や、易水学派の創始者である張元素(12世紀)がそのように述べております。)

 

◆キノコと薬

 

ところで、漢方薬に使われるキノコ生薬としては茯苓猪苓が有名なんですが、他にも霊芝(れいし)冬虫夏草(とうちゅうかそう)など、

キノコは、薬としてみた場合、独特な働きを持つものが多いようです。

 

まあ、抗腫瘍作用だとか、制癌作用なんてのが、わりかしセンセーショナルに扱われやすいですね。

(これはちょっと問題だと思いますがネ。。。)

 


キノコというのは菌類です。

 


かの南方熊楠も熱心に研究したという菌類、というのは、自然界では実はけっこう特殊な存在なんだそうです。

 


参考wiki【菌類】↓↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8C%E9%A1%9E

【キノコ】↓↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%8E%E3%82%B3

 


 

僕の出身は群馬です。

 


小さい頃、身の回りのオジサンには山菜取り、キノコ狩りを趣味にしている人が何人かおりまして、毒キノコの怖さをよく聞かされていました。

 


毒と薬は表裏一体なわけですね。

 


医者が、毒にも薬にもならないようなことはやったらイカンですな。(笑)


小半夏加茯苓湯と船酔い 6   
に続く

 

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精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 10

2015.02.01

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これまでのお話

精神の中枢は「脳」か「心の臓」か
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 2 
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 3  
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 4 
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 5  
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 6 
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 7  
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 8
 
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 9
     参照

 


では続きいきます!

 

ややあっちこっちに話がそれた感じがありますが、ここらで、このシリーズもいったん終わりましょう。

 


◆脳の鍼灸治療はどうやる??

 


ここまで、西洋医学、東洋医学における「脳」と「心の臓」のお話をツラツラとしてきました。

 

では実際に、東洋医学では脳の病気をどのようにとらえ、治療しているのでしょう。

 

1998年に出版された、

『中医脳病学』中国医薬科技出版 

という本があります。

 

ここには、中医学における脳に対する考え方が総論で述べられ、脳病の各種の症状、治療法が各論で述べられています。

 


因みに治療法では、主に漢方薬が記載され、鍼灸での治療はほとんど書かれていませんが、ここはまあ、処方名を鍼灸での治療に読み替えて、そこから鍼灸での治療を考えることが出来ます。

 

因みに脳の異常として代表的な「脳卒中」については、以前少しだけ書きました。


脳卒中と鍼灸 その7 参照

 

まあ東洋医学では、脳の異常で起こった様々な症状に対しても、ほかの病と同じように、その病の表裏寒熱虚実の傾き、五臓六腑のアンバランスの程度、

 

気血津液の状況、正気と邪気の状況、邪気の種類などに注意を払って、総合的に陰陽バランスを調整していく、というのが常套手段です。

 

別に脳の病気だからと言って、なにか魔法の杖や、特別な方法論がある訳ではありません。

 

ただ、その患者さんに起こっている現象が「脳の異常」によるものなのかどうかの判断と、そのメカニズムに対する理解は重要だと思います。

 

それを明確にした上で、治療を進め、治療の可否を厳密に判断せねばなりません。

 

 

 

それをするのに、道教の考え方は参考になる面があります。

 

 

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「左肝右肺」に関して

2014.12.10

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本日、東洋鍼灸専門学校にて、「顔面診」のお話をしてきました。

 

『黄帝内経素問』刺熱篇(32)というところには、顔面の左側で肝の臓を、右側で肺の臓の異常を見る、という考え方が載っています。

 


「肝熱病者、左頬先赤。心熱病者、顏先赤。脾熱病者、鼻先赤。肺熱病者、右頬先赤。腎熱病者、頤先赤。」


(『黄帝内経素問』刺熱篇(32)より)

 


よくこれのことを、

「左肝右肺(さかんうはい)の論」

なんて言いまして、これが何でなのか、という疑問は、けっこう東洋医学によく出てくる議題の一つだったりします。

 

ネットで見ると、色々な中医学の先生が、色々なことを言っているようですね。

 

参考サイト① 

 

参考サイト②

 

(中国語サイトです。)

 

顔面の他に、腹診でも同じように、左肝右肺の考え方で診たりもします。

 

れは鍼灸の聖典として有名な『難経』16難に書いてあります。

 

学生さんから、

「何で左で肝を、右で肺を見るんですか?」

という質問が来ました。

 


ド直球の、いい質問だと思います。


(学生さんからしてみれば、解剖学的に肝臓は右上腹部にあるのに何で?というぐらいのつもりだったのかもしれませんが。。。)

 


そういう素朴な疑問を常に持ち続け、曖昧にしないことが、東洋医学を深く理解していく上で、たいへん重要なことだと思います。

 


素朴な疑問、略して「素問(そもん)」です。


(・・・冗談です。(微笑))

 


まあともかく、こういう風に、東洋医学の古典の中に当たり前のように書いていることというのは、本当の本当のところは、一番初めに言い出した、

書いた人に聞いてみるしかありません。

 

しかし、書いた人は数千年前の外国人ですから、聞けるはずもありません。(笑)

 

だから、自分達で考えるしかありません。

 

優秀な先輩方の見解を参考にしながら。

 

 


長くなったんで、続く。

 

 

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爆釣?

2014.12.01

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昨日は、けっこうな大人数で行ってきました!

(さらに…)

女性に髭(ヒゲ)が生えない理由(『黄帝内経霊枢』五音五味萹(65)より)

2014.11.23

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ところで、女性にヒゲが生えない理由は何でしょうか。

 

神のみぞ知る?

 

ホルモンの関係?

 


 

これ、東洋医学には東洋医学なりの見解がございます。

 

みんな大好き、『黄帝内経霊枢』五音五味篇(65)に曰く、

 


「・・・衝脈と任脈は、女子の場合は子宮より起こる。

上行して督脈の裏側をめぐる。

だから、十二経脈の気は皆ここに注いでいるため、経脈の気海と呼ばれる。

衝脈と任脈の流れている部分で、体表部に近いところを循っているものは、腹部を上行して咽喉に集まり、口唇を絡っている。

この部分の気血が盛んだと、その部の肌肉に熱を持つ。

血のみが盛んだと毛(ヒゲ)がはえる。

婦人は月経で血を失う。

したがって気は多いが血は不足がちだ。

血が不足すると口唇を栄養できないため、女子にはヒゲがないのである。」

 


と、あります。(抜粋意訳by竹下)

 

15年ぐらい前、東洋医学を勉強し始めたぐらいの時に、この説明を聞きました。

 

ど~も、納得がいかなかったのを覚えています。(笑)

 

 

しかし現在、婦人科疾患の患者さんを多く診るようになって、婦人科疾患の患者さんの口唇の周りの気色は、非常に重要だと思い、妙に納得しているところであります。

 

 

女性でも、たまに少し髭が生える方がありますが、たいてい婦人科に問題がありますね。

 

(ある有名な歌手の方がそうでした。)

 

 

あるいは、血が少ない分熱を持ちやすく、月経周期によって口唇の周りに肌荒れを起こす人も、これまた婦人科に問題があることが多いです。

 

 

古代中国の医師達の観察眼を、甘く見てはなりません。

 

 

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肩こりと東洋医学 5

2014.11.05

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これまでのお話・・・

肩こりと東洋医学
肩こりと東洋医学 2
肩こりと東洋医学 3
肩こりと東洋医学 4

 


では、続きいきます!!

 

 

◆「肩」という部位と日本人

ここまで、

1.中国も含む外国には、「肩こり」を示す適切な訳語がない。

2.よって、中医学にも、「肩こり」の治療に絶妙な考え方がない。

3.そこで、「肩こり」という現象は日本人独特なのか、という疑問が生じるが、そうではなく、日本人が「肩こり」を過剰に意識し過ぎるから、

よく問題になるのではなかろうか。

4.日本人が「肩こり」を過剰に意識するものだとすれば、そこには色々な原因が想定できるが、文献調査や論文から、一つの仮説として、

 

江戸期の日本人の社会状況や、「滞り」という病因への意識、按摩の流行などが考えられる。


という流れで話を進めてきました。


さて今日は、

”では日本人の「肩」への特別な意識とは、具体的にどういうところに現れているか”

というお話です。


肩こりと東洋医学 3に書いたように、夏目漱石、樋口一葉あたりが「肩がこる」「肩がはる」という表現を使っていますが、この時点では、

 

まだ「こる」「はる」というように、”動詞”でした。

これが「肩こり」という名詞として、あたかも”病名”のようになりだしたのはいつごろか、という観点があります。

名詞化されることによって、一つの病名のようになっていくんですね。


「頭が痛い」「頭痛」に、「熱っぽい」「発熱」にと、名詞化されることによって、認識が明確化する側面があるのです。

それによって、医者にも患者にも、さらに意識されるようになる。

この辺の話は、立川昭二氏の『からだことば』が参考になります。


「肩こり」という名詞的な使われ方は、志賀直哉(1883年(明治16年)― 1971年(昭和46年))の『暗夜行路』あたりには出て来るようです。

(直子と要の不貞の名シーンですね。)



日本語には他にも、

「肩の荷が重い」

「肩書き」

「肩たたきに遭う」

「肩で風を切って歩く」

「肩をいからせて」

「肩のこる話」

「肩の力を抜いて」

「肩ひじ張らずに」

などなど、”肩”は、緊張や責任、権威や男性らしさの象徴としての、様々な言葉があります。


このように、名詞化されたり、日常生活で使われる言葉になったりすると、暗示効果があるのか、ますます”そういうもの”として意識されだす面があるのです。


そして、意識したところに、気血は集まる。

したがって、そこに気血が滞りやすくなる、という訳です。

江戸時代に(・・まあそれ以前からあったのかもしれないが)、肩こりというものが多くの国民に意識され、様々な過程を経て、現代にいたります。

その流れの中で、「肩」という部位と、日本人のメンタリティーが大きく関わり、医者からも患者からも盛んに「部位的に」意識され、結果的に、

 

ごくありふれた不快な症状として、全国民に広まっていったんじゃないでしょうか。

続く

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肩こりと東洋医学 2

2014.10.26

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前回のお話・・・

肩こりと東洋医学

では、続きいきます!!

では今日は、我々北辰会が用語と理論の基本に据える、「現代中医学」ではこの「肩こり」をどう考えるか、という問題です。


中医学については 「中医学」とは何なのか。 参照

我々が普段よく参考にする『症状による中医診断と治療 上巻』には、おおよそ現代日本人の言う「肩こり」に近いものとして、

「項強(こうきょう・・・項背部の強張り)」

とか、

「頸項痛(けいこうつう)」

という症状について、解説がなされています。

それによれば、「項強」の方は、分類として、

1.外感風寒の項強

2.外感風湿の項強

3.熱盛傷津の項強

4.金瘡風毒の項強

とあり、「頸項痛」の方は、

1.外感風湿の頸項痛

2.風熱挟痰の頸項痛

3.扭傷(ちゅうしょう)の頸項痛

4.落枕の頸項痛

と出てきます。


・・・まあ、細かい説明は避けますが、「項強」の方は首がガチッと堅くなっちゃって動きの悪くなったようなものを指しますし、

「頸項痛」の方は首や肩の”痛み”を指します。

となると、我々日本人が日常的に感じる「肩こり」とは、やっぱりどうもニュアンスが違う気がします。。。

我々はあの、妙に突っ張ったような、重いような、だるいような、何とも言えないイヤな感じを称して、「肩こり」というのです。

 

「強張る」というほどではないし、「痛み」というほどでもない。

あのニュアンスを説明してほしいんだよねー。。。

何でないのかなー。。

さてこれ、何故でしょうか。

続く。

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1年ぶりに教員養成科で講義

2014.10.09

清明院では現在、スタッフを急募しております!!

ぜひ我々とともに、切磋琢磨しましょう!!詳細はこちら。

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今日は朝から、どうにか起きれまして、1年ぶりに大森にある東京衛生学園、教員養成科にお邪魔しまして、講義して参りました!!


ここの教員養成科は、私の母校でもあります。

1年ぶりでしたが、今年の学生さんは、去年よりもおとなしい印象を受けましたね。

このように、学年によって、クラスによって、色々と個性があるものです。

でもまあ、のっけから、しつこくこっちから質問を煽っていると(笑)、ポツポツと質問が出だして、後半にかけて徐々に活気が出てきた、

という感じでしたかね。

まあ、僕もずーっと臨床やりながら、何年か前からは、副業で、こういう講釈垂れる仕事もやらせてもらってますが、だんまりの学生さんに対して、

 

自分が用意してきた内容をただ淡々と喋ることなんて、僕にはとても退屈です。

僕自身が教壇で寝ちゃいます。(-_-)zzz

本来は学生さんと、丁々発止のやり取りしながら、白熱した雰囲気の中で2時間過ごしたいです。

ああいう、おとなしいクラスの場合に、どうすればその雰囲気に近づけることが出来るか、学びになりました。

・・・けどまあ、清明院に帰ってきて、患者さんやると、やーっぱり、鍼もって何やかんややってる方が、全然いいねえ。(笑)

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