東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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三旗塾オープン講座に参加してきました!!

2019.03.18

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17日の日曜日は、目黒で行われた三旗塾オープン講座に参加してきました!!

 

 

この講座、当初の会場側のキャパは60名だったらしいですが、なんと参加者130名、ギュウギュウに詰めて、実にいい感じの熱気でした☆

 

(キャンセル待ちもずいぶん出たようです。)

 

 

やっぱ講演会場はすし詰めがいいね☆

 

 

この日の演者さんは、テレビ等のメディアで大活躍されている鍼灸師の若林理砂先生と、(一社)北辰会代表、藤本新風先生でした。

 

 

若林先生の取り組みは、非常に分かりやすく、人柄的にもストレートであり、しかもそれをご自身が楽しんでやっておられるなあ、という印象を受けました。

 

 

今後、ご自身の治療院を、数人の武術の指導者と組んで、薬店とトレーニングスペースを併設した治療院にするらしく、こういったやり方も、

 

今後の一つの在り方だろうと思います。

 

 

また、SNSなど、ネットを駆使して、体調不良を抱えている人などの「特定の条件の」人とどんどん繋がれる時代、若林先生のおやりになっているような、

 

「東洋医学的な健康相談を目的としたオンラインサロン」

 

や、

 

「メディアを駆使した情報発信」

 

をなさる鍼灸師の先生は、今後どんどん増えそうな予感を感じました。

 

(ただ若林先生も仰っていたように、そうそう簡単ではないと思いますが。。。)

 

 

オンラインサロン上の患者さんは極端な虚証が多いというのも、個人的には興味深いと思いましたね。

 

 

そして後半は新風先生による講義と実技。

 

 

多少の機材トラブルや準備不足なんかはありましたが、いつも通り、マズマズうまくいったと思います。

 

 

アンケートが楽しみですね。

 

 

終わった後は三旗塾の先生方と呑み。。。

 

 

最終的にはヒドイことになりました。(苦笑)

 

 

そして今日は東京衛生学園の謝恩会です。

 

 

昨日会ったメンバーと、また会います☆(^^)

 

 

 

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補中益気湯について

2019.03.08

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ここまでのお話し

 

四君子湯と六君子湯

平胃散について 

安中散について

大建中湯について

小建中湯について  

小建中湯について 2   参照

 

 

別にシリーズ化する気もなかったんだけど、書き始めたら何となく、

 

「あれも書いとこ、これも書いとこ。」

 

ってなって、徐々に続いてしまった、この「脾胃モノ有名漢方薬」シリーズ。(笑)

 

 

特に脈絡もなく、患者さんを診ていて、よく使われているものを書いています。

 

(こんなん書いてたら、キリがないね。。。)

 

 

もちろんながら、漢方薬というのは、鍼灸と同じように、芯となる流儀や考え方に基づいて、論理的整合性、一貫性をもって処方されるべきもので、

 

決して症状のみ、病名のみから場当たり的に処方されるものではないと理解しています。

 

 

だから僕は、全くの素人さんが、エキス剤とはいえ、ドラッグストアで簡単に漢方薬を購入できる現状、ネット通販で自分の症状から調べて入手しては、

 

サプリメント感覚で次から次に試しまくる現状にも、正直反対です。

 

 

もちろん、自分で鍼や温灸を買って適当に試すことにも、厳しいようですが反対です。

 

 

僕は鍼灸臨床家であり、畑は違いますが、今後も優れた漢方家の先生方と協調しながら、真面目に東洋医学をやっていきたいですね。(^^)

 

 

前置きが長くなりましたが、今日は「補中益気湯」です。

 

(これで一応いったん締めとしましょう。)

 

 

実は2013年の記事に、チラッと登場しました。

 

金元の4大医家 李東垣(りとうえん)   参照

 

 

この方剤の出典はあの中国金元の4大医家の一人、李東垣(1180-1251)先生『脾胃論』であり、『中医臨床のための方剤学』によれば、構成生薬は

 

人参9g、白朮9g、黄耆15~30g、当帰9g、柴胡3g、陳皮6g、炙甘草6g、升麻3g

 

となっています。

 

金元の4大医家 朱震亨(しゅしんこう)

金元の4大医家 張従正(ちょうじゅうせい)

金元の4大医家 劉完素(りゅうかんそ)       参照

 

 

効能は補中益氣、昇陽挙陥、甘温除大熱であり、主治は気虚下陥、気虚発熱とあります。

 

 

まあ要は、”黄耆”という生薬を主薬とし、結果的には中焦の気(脾気)を補って、気を昇らせ、脱肛や子宮脱などの”中気下陥”の症状を改善させ、

 

場合によっては気虚発熱を改善するという目論見の薬です。

 

 

李東垣は『内外傷弁惑論(1247)』の中で、発熱には外邪が入って邪正闘争の結果発熱するものと、脾胃が弱ったことにって発熱するものがあり、

 

脾胃が弱った場合については甘温剤で脾胃をフォローすることによって清熱することが出来ると主張しました。

 

 

ここで重要なのは、熱証モノは脾胃を補えばいい、という理解ではもちろんなく、その熱証症状、所見が、”何によるものなのか”を鑑別診断できる物差しを身に付けることですね。

 

 

この物差しになるのが脈診、腹診をはじめとした”多面的観察”であります!!

 

 

患者さんが、

 

「先生風邪ひいたー。。熱が出たー。。。」

 

と、言っていたからといって、それがどういう病因病機によるものなのかに対する理解ですね。

 

 

意外と臨床上、脾胃を補うことによって熱証症状が取れていくことはあります。

 

 

アトピー性皮膚炎なんかでも、たまに経験しますね。

 

 

実際に漢方家の先生の中には、補中益気湯を使ってアトピーに効果を挙げておられる先生も少なからずおられるようです。

 

 

刮目すべき理論です。

 

 

 

 

 

 

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安中散について

2019.03.02

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ここんとこ、

 

四君子湯と六君子湯

平胃散について

 

という記事を書きました。

 

 

ついでなんで、中焦(脾胃)モノを、もうちょっと書いときましょう。

 

 

単純に脾胃の病と言っても、寒熱虚実、他臓腑との関わり、色々あるんです。

 

 

それをきちんと分析して、きちんとした処置をしていかなかったら、治るもんも治りません。

 

 

今日は「安中散」です。

 

 

こないだ、これを処方されている胃痛、パニック障害の患者さんが見えました。

 

 

マズマズ効いていたようです。

 

 

これも出典は中国宋代、『和剤局方』であります。

 

 

『中医臨床のための方剤学』によると、

 

組成は肉桂(桂枝)4g、延胡索3g、牡蛎3g、小茴香1g、甘草1g、縮砂(砂仁)2g、高良姜1g

 

効能は温中降気、止痛

 

主治は裏寒の疼痛

 

と、あります。

 

 

これは「温裏剤」のグループであり、『金匱要略』に出てくる、有名な「大建中湯」の附方(方意が類似している薬)として紹介されています。

 

『金匱要略(きんきようりゃく)』という書物   参照

 

 

要するに中焦を温めて寒邪を散らし、冷え痛みをとるのが方意な訳ですが、方意が似ているのに、組成はまったく違います。(苦笑)

 

 

ここが漢方の面白いところなんでしょうね。

 

 

・・・まあ、鍼灸もそうですね。

 

 

同じ効果を狙って、全然違う経穴に、全然違う鍼灸をすることは、日常的にあります。

 

 

「大建中湯」の場合は、脾胃+主に肺腎を意識しながら、急いで冷えと上逆を取りにいく方剤であるのに対して、「安中散」脾胃+主に肝を意識して、

 

長期的な冷えに対して、”理気”というアプローチをかけていますね。

 

 

鍼灸でも、大建中湯的な効果を狙うのと、安中散的な効果を狙うのとでは、配穴から手技から違います。

 

 

・・・ところで「大建中湯」は、消化器外科でエラク使われるようです。

 

 

これにも触れときましょうか。

 

(キリがねえなー(;’∀’))

 

 

 

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ノニと巴戟天

2019.02.21

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こないだ、患者さんで、

 

「生理痛にノニジュースが良いと聞いて、飲むようにしたら痛み止めを使わないでもいられるようになった!」

 

という人がいらした。

 

 

この手の話は、臨床をやっているとゴマンと出会うが、バカにしてはならないと思っています。

 

藤本鉄風先生の教えですね。)

 

 

・・・今回も、ほう、と思って、少し調べた。

 

 

清明院から歩いてすぐのところに、巨大なビルが建っている「ノニ」

 

 

こないだ話題になった「青汁王子」じゃないけど、こういった健康食品産業ってのは、スゴイもんだね。(゜o゜)

 

 

新宿にビルが建つなんて、鍼灸院ではとても無理っす☆

 

 

10代の頃から、朝から晩まで勉強して、臨床して、休みの日は勉強会行って、やっとこさっとこ学術を身に付けて、それでもやっとこさっとこメシが食えているくらいなのに、

 

とある健康食品を開発して、上手に宣伝して、通販で全国に売ったら、新宿に巨大なビルが建つ。。。

 

 

これが社会の現実です。(;’∀’)

 

 

・・・まあいいっす、僕は僕で、大都会新宿の片隅で、コツコツとやります。(`・ω・´)ゞ

 

 

さてこの「ノニ」ですが、東南アジアからオーストラリアにかけての太平洋熱帯地域全域に生育する常緑低木または小木だそうです。

 

 

日本では沖縄に「ヤエヤマアオキ」という和名の自生種があるそうで、古くから果実や根や茎が薬用に使われてきた歴史があるそうです。

 

 

まあ、「ノニ」の効果については、色んなサイトで、色んなこと(効果効能)が実に景気よく書かれています。(苦笑)

 

 

・・・でもまあ、こちらのサイト様に書かれているように、科学的根拠は不十分、という、いつものやつではないでしょうか。

 

 

ただ、冒頭にも述べたように、「科学的根拠が不十分」だから大したものではない、と即断するのは違う。

 

 

因みにノニは、morinda属の植物なんだそうだが、同じmorinda属の植物を使う生薬に「巴戟天(はげきてん)」という生薬があります。

 

 

毓麟丸(いくりんがん)、巴戟丸(はげきがん)、金剛丸(こんごうがん)といった、聞きなれない処方に使われるようで、中薬学では「補益薬」のグループで、特に「助陽薬」に分類されます。

 

(まあ、陽気を補うグループです。)

 

 

巴戟天は根っこの部分を使うらしいが、腎陽虚+寒湿邪の女子胞の冷えからくる不妊症や生理痛、生理不順などによく使う生薬だそうで、

 

ノニもこれと似たような効果が期待できるとすれば、生理痛が取れたというのも納得できる。

 

 

しかし、熱帯地域にある植物で、冷えを取るとは。

 

 

清熱にいきそうなイメージを持っていましたが、陰虚熱、湿熱には禁忌だそうです。。。

 

 

意外とこういう、患者さんのいう、健康食品で奇効が得られたという話が、鍼灸治療や、養生研究の役に立つことがある。

 

 

 

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臨床メモ ③ 不眠

2019.02.18

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眠れない患者さん、よくいます。

 

 

安定剤、導入剤に頼っているケースが大多数。

 

 

暫く使っていると、効かなくなってきたのでと、分量を増やしたり、より強い薬に変えていく。

 

 

雪だるま式に増えていく。

 

 

・・・そうなる前に、鍼灸をお勧めしたい。

 

 

不眠症は、東洋医学では「不寝(ふしん)」と呼んだりする。

 

 

明代の大名医、張介賓(張景岳 1563-1640)『景岳全書』(1624)に曰く。

 

 

不寝はただ邪正の二字すなわちこれを尽くすと知るなり。

 

 

神が安定すれば眠れる。

 

 

神を不安定せしめるものは邪の擾か、営気の不足。・・・

 

 

 

 

と、単純明快に喝破する。

 

 

また、清代の呉鞠通(呉瑭 1736-1820)『温病条弁』(1798)に曰く。

 

 

不寝の原因は甚だ多い。

 

 

陰虚で陽納出来ないもの、陽亢で陰に入れないもの、胆熱、肝気(肝用)不足、心気虚、心陰虚、心血虚、蹻脈不和、痰飲擾心。

 

 

 

 

と、多数のパターンを上げております。

 

 

どっちも正しいと思うが、張景岳先生の「所詮は虚実」という斬り方が個人的には好き。

 

 

標本主従あるけど、心神の関与はあると診た方がいい。

 

 

そして、蹻脈と心神、肝胆と心神に関して、生理と病理を整理するべき。

 

 

その上での「所詮は虚実」

 

 

 

【参考文献】

 

 

『症状による中医診断と治療』燎原出版

 

 

 

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(一社)北辰会冬季研修会「順雪会」に参加してきました!!

2019.02.12

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2.10~11の二日間は、熱海の温泉旅館「和風館」で行われた(一社)北辰会、冬季研修会「順雪会(じゅんせつえ)」に参加してきました!!

 

 

これまで、何度となくこのブログでも煽ってきましたが、鍼灸師の先生を中心に、医師、薬剤師の先生も含め、結果的に約100名の参加者が全国から参加され、

 

盛会裏に終了いたしました!!

 

「順雪会」を含む記事 参照

 

 

今回、直前に予想外に風邪をひいて声が枯れていたので、初日の講義「B試験解説」、その後の実技指導、夜の飲み会、二日目の実技指導と、

 

声がもってくれるかどうか、正直心配でありましたが、前日の2.9の夜に藤本新風先生油谷真空先生に、初日、二日目と連続して藤本蓮風先生に超豪華三日連続治療していただき、

 

二泊三日の間、あんなに喋りまくっていたのに、むしろ来た時よりも全然治りました。(笑)

 

声音嘶唖(嗄声・失声)について ③   参照

 

 

・・・いやー、あらためて鍼はスゴイ!!

 

 

やっぱり、自分が本当に調子の悪い時に、先輩の鍼を受けないとイカンですね。

 

 

大変勉強になりました。<m(__)m>

 

 

近々、北辰会の公式ブログでも報告があることと思いますが、年々この研修会の内容は充実してきており、今回も非常に成功したと言っていいと思います。

 

 

蓮風先生の講義も感動的でよかったです。

 

 

天国の中村順一先生にも届いているでしょう。

 

 

アンケートの集計結果を待ちたいと思います。

 

 

・・・さて、来年はさらにブラッシュアップして、北辰会を代表するイベントに成長して欲しいと思います。

 

 

 

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声音嘶唖(嗄声・失声)について ③

2019.02.10

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これまでのお話し

 

参照

 

 

◆今回の治療と反省

 

 

今回、見事に立春とともに起こった、一連の症状でした。

 

 

まず時節柄、内傷としての肝胆の異常は頭に置くべきでしょう。

 

(決めつけてはイカんけどね)

 

 

土曜の食事会での緊張からの緩和、東方医学会での緊張からの緩和、この、「緊張からの緩和」「緩和」の際に症状が重くなるようなものは、

 

北辰会では、多くは肝気実型の病変と考えます。

 

 

今回は、最初の段階で、それにさらに外邪が絡んでいるものと考えた。

 

 

日曜の夜の、発熱時の段階での治療が、あまりにもシャープに決まったため、調子に乗って気を抜いたのがミスでした。

 

 

いくら軽くても、風邪気味であった場合、完全に治ってからも1週間、最低でも3日は、重々気を付けて過ごすべきでしたね。

 

 

その意味で、水曜日の午後、いやむしろ朝、咽喉がおかしい、声が出にくいと感じた時に、即座に病理を分析して手を打つべきでした。

 

 

それを放っておいて、講義で喋り、飲み会で喋り・・・、という流れをもって、迂闊にも「嗄声」という病を完成させてしまいました。(苦笑)

 

 

こうなると、邪熱の発生源を「肝の鬱熱」「中焦の湿熱」と考えて、せっせと治療したものの、「排便や排尿、発汗」というイベントを待って、

 

一定の期間を経過しないと、もはや即座には声は戻りません。。。orz

 

 

・・・いやー、いい勉強になりました。

 

 

しかし立春(というか時節の問題)、やはり恐るべし。。。

 

 

来年は健やかに立春を迎えたいなあ・・・。

 

 

 

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声音嘶唖(嗄声・失声)について ②

2019.02.09

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前回のお話し

 

声音嘶唖(嗄声・失声)について ①       参照

 

 

◆今回の嗄声の大まかな経過

 

 

今回、実は日本東方医学会の前日の土曜の夜にも、やや緊張する食事会があった。(苦笑)

 

 

土曜の、予約パンパンの診療が終わって、すぐに移動し、食事会が終わって、家に帰ったのは夜中。

 

 

家に帰ってすぐ寝たが、少し飲んだせいもあって、何となく怠く、日曜の目覚めは悪かった。

 

 

東方医学会では、たまにしかお目にかからない全国の先生方にご挨拶させていただき、会の最中から懇親会の時に、咽喉に違和感(軽い嚥下痛)を感じていた。

 

 

また家に帰って、寝ていると、ノド痛はマシになりつつも、今度は熱っぽい感じと怠さが出てきた。

 

 

・・・あー、咽喉痛から来て高熱を発熱、というよくあるパターン、始まっちゃったかなー、と思って、とある経穴に鍼し、とある漢方を飲み、すぐ寝る!

 

 

深夜、発汗するが怠い、頭痛もあった。

 

 

着替えて、水飲んで、また寝る。

 

 

朝には解熱し、怠さに関しても、だいぶ体が軽くなる。

 

 

ただ、まだじゃっかん頭痛、体痛があったが、月曜はオフであり、午後にはほぼ気にならなくなる。

 

 

そんな訳で、火曜はいつも通り仕事。

 

 

普通に出来た。

 

 

しかし火曜の夜、油断してエアコン付けたまま寝てしまい、朝、再びやや咽喉に違和感(痛みまではいかず、イガイガ感)があったが、起きて動き出したらすぐに治まる。

 

 

そのまま、学校で90分喋り、院に戻って診療し、飯食って、一休みしている時にスタッフと話している時に、妙に声が出にくいことに気付く。

 

 

・・・ま、これぐらいなら平気だろ、と思って放置し、夜の診療をガンガンやってから、再び学校で、夜の講義へ。

 

 

この講義中に、いよいよ声が出にくくなってくる。(苦笑)

 

 

講義終了後、とある飲み会で、さらに声が出にくくなるが、体はまったく元気であり、調子に乗って、少し酒を飲む。

 

 

家に帰ったのは夜中、すぐにとある漢方、とある経穴に鍼し、寝る!!

 

 

そして木曜朝、前夜よりはマシなものの、やはりまだ、全然声が出にくい。

 

 

声が出にくいことを、患者さんにヘコヘコと謝りながら、患者さんから心配されながら、ガラガラ声でどうにか診療。(苦笑)

 

 

飴を舐めつつ、水分取りつつ、鍼しつつ、とある漢方を飲みつつ診療。

 

 

・・・で、昨日(金曜)。

 

 

まあ木曜が10だとすれば4くらいかな。

 

 

だいぶ声は出てますが、音域や音量によってはかすれる感じ。

 

 

これがどの音域、音量だか掴めないので、喋っていて、思いがけず声が枯れてストレス。

 

 

普通に、全然違和感なく発音できる音域もある。

 

 

こういうの、五音(角、 徴、 宮、商、 羽 かく、ち、ぐう、しょう、う)で分析したら面白いだろうね。

 

(やり方分かんないけど。。。)

 

 

そして今日。

 

 

さらに良化。

 

 

未だに、とある音域、音量だとかすれるが、まあまあ喋れるようになってきた。

 

 

今夜、寝てさらに回復する機会がありますから、明日の順雪会では、どうにか90分なら喋れるでしょう。(笑)

 

 

いやー、アブねーアブねー(;’∀’)

 

 

これが2,3日ズレてたら、講演を誰かに代わってもらう騒ぎです。

 

 

 

続く

 

 

 

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声音嘶唖(せいおんせいあ)嗄声・失声について ①

2019.02.08

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昨日、立春になり、声を失う。(笑)という記事を書きました。

 

 

ついでなんで、今回私が立春早々見舞われた、声音嘶唖(嗄声・失声)というものについて簡単にまとめておきましょう。

 

 

ネガティブな出来事を、ポジティブに変換。

 

 

この症状は、『症状による中医診断と治療 下巻』「耳鼻咽喉科症状」のところに、

 

「喉痒(いんよう:喉の痒み)」

「咽乾(いんかん:咽の乾き)」

「咽腫(いんしゅ:咽喉の発赤、腫脹)」

「咽喉痛(いんこうつう:咽喉の痛み)」

「咽喉白腐(いんこうはくふ:咽喉部に白い膜が出来るもので、ジフテリアに相当する)」

「喉中梗阻(こうちゅうこうそ:梅核気、ヒステリー球に相当するもの)」

「懸雍下垂(けんようかすい:口蓋垂が腫脹して下垂するもの)」

 

など、喉の炎症症状とともに纏められています。

 

 

「声音嘶唖(せいおんせいあ)」の参考弁証分型としては5つ。

 

1.風寒

2.風熱

3.熱邪犯肺

4.肺腎陰虚

5.血瘀痰聚

 

とあります。

 

 

1.2.は外邪性であり、いわゆる風邪ひき(感冒)の時に声が出にくくなるやつです。

 

4.はご老人や虚弱体質者などの慢性的な嗄声の場合が多いです。

 

5.は西洋医学的に言うと声帯ポリープのようなものですね。

 

 

今回の僕の場合、外邪の問題が水曜の午後の段階で片付いていたとするならば、3.が妥当(というか一番近い)だと考えます。

 

 

今回の嗄声に関しては、外邪の線は考慮しつつも、内傷病として扱いました。

 

 

外邪については、悪寒悪風症状や浮脈などはなかったので、内熱が主、外邪はあったとしても風熱で軽度、と考えています。

 

 

ただこの場合、内熱(熱邪)の発生源を特定しないことには、結局スッとするのど飴を舐めたり、のどを流注する経絡に対する通経などの、

 

対症療法に終始することになります。

 

(もちろん対症療法(標治)も非常に重要ですが。)

 

 

・・・さて、熱邪の発生源はどこであったか。

 

 

【参考文献】

 

『症状による中医診断と治療』燎原

 

 

 

続く

 

 

 

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立春になり、声を失う。(笑)

2019.02.07

20190120_213400.JPG

 

 

 

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二十四節気では立春ですね。

 

 

完全に春です。

 

 

「春ならでは」の症状の患者さんオンパレードです。

 

 

因みに旧暦では今が正月、旧正月というやつですね。

 

 

中国や台湾の人たちは今まさに正月休み中です。

 

 

ちょっと羨ましいですね。(‘ω’)

 

 

ところで、先日の日本東方医学会の後、少しノドに違和感があり、夜じゃっかん発熱しました。

 

日本東方医学会に参加してきました!!   参照

 

 

即座に自分で治療し、そのまま解熱し落ち着き、火曜には問題なく仕事していました。

 

 

そして水曜、治ったことに油断し、エアコンつけっぱなしで寝てしまったせいか、再び、朝からじゃっかん喉の違和感が出たものの、いつも通り東鍼校の講義で喋り、

 

いつも通り院に戻って診療やり、飯食って、一休みしていたら、なんか、声が出にくい。。。

 

 

軽く嗄声(させい)です。(苦笑)

 

 

まあ、痛みが酷い訳でも、発熱した訳でもないので、特に治療もせずに、そのまま午後の診療を終え、さらに夜の講義で喋っていると、講義中にいよいよ悪化。。。

 

 

しかも、この日は講義終了後にも、前から決まっていた、ちょっと外せない大事な飲みがあり、そこでもけっこう一生懸命喋ったので、さらに悪化。。。

 

 

家に帰って、すぐに鍼して漢方を飲んで、朝には少し回復したものの、まだ全然ダメ。

 

 

・・・イヤー情けない。

 

 

今日は完璧に「枯れ声ヤロー」です。

 

 

今日見えた患者さん達に心配かけて、申し訳ない。<m(__)m><m(__)m>

 

 

しかし、ここまで喉を潰したのは、10年以上ぶりぐらいですかね。

 

 

前回、20代の頃に嗄声をやった時は、朝までカラオケで歌いまくって、そのまま寝ずに仕事したらノドが潰れた、って感じだった気がしますので、たった90分の講義を、たかだか二コマ喋って、

 

夜に2時間チョイくらい飲んだだけでノドが完全に潰れるとは、いくら病み上がりだったとはいえ、明らかな「老い」を感じましたね。。。

 

 

・・・まあ、フニャフニャしてても始まらないので、ついでなんで、嗄声(声音嘶唖)について、キチッとまとめておきましょう。

 

 

これも僕なりの春の病なんでしょう。

 

 

 

トホホ。。。(T_T)

 

 

 

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