東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「治未病」「治已病」

2018.10.23

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何か今日は妙に「治未病」の重要性を再認識した。

 

 

何か意味があるんだろう。

 

 

朝から、何人かの患者さんから連続で

 

「清明院に来てから、体調が崩れても軽く済むようになった。」

 

というお言葉を、異口同音に、何人もの患者さんからもらった。

 

 

今日の東京はだいぶ本格的に気温が下がっている。

 

 

ここまで極端な気候変化があっても、例年と比べ、体調の悪化がない、あるいはあっても大したことがない、ということを実感されたのだろう。

 

 

素晴らしいことだ。

 

 

そうかと思えば、しばらくぶりに来た患者さんが大きく崩れていた。

 

 

色々と忙しく、なかなか治療に来れなかったそうだ。

 

 

また次回の治療も、ずいぶん先になってしまうという。

 

 

こういうことだと、治すのは大変なのだ。

 

(でもやるしかない訳だけど)

 

 

今日は妙に「治未病」「治已病」について考えさせられた。

 

 

 

 

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「治未病」という考え方を疑う

2010.09.24

東洋医学には、

「未病(みびょう)を治(ち)す」

という言葉(考え方)があります。


・・・この意味は、

「実際に病気として症状が出る前に治してしまう。」

という意味です。

 


個人的にはこれは、まさに”東洋医学の真骨頂”とでも言うべき部分じゃないかな、と思っています。

(今では、です。)

 


東洋医学では、自然界はすべて「気」というもので出来ている、と考えます。

「気」ってなんですか? 参照

 


・・・ということは当然、人間の体も「気」から出来ていて、なおかつ体を「経絡の気(脈気、経気)」が正常によどみなく循環することによって、健康が保たれる、と考えています。

「経絡(けいらく)」って何ですか? 参照

 


そしてそのためには、ココロの問題も含めた”陰陽バランスの調和”が極めて重要だ、という考え方を持っています。

「陰陽(いんよう)」って何ですか? 参照

 


この考え方からすれば、例え患者さんに自覚症状がなくても、あらかじめ巧みにバランスをとっておけば、今後起こりうる、あらゆる病を未然に防げる、予防できる、という考え方が成り立ちます。

 


・・・しかし実は、僕は昔、東洋医学のこの考え方(未病を治す)が非常に気に食わなかったんです。

 


なぜなら、ある一人の患者さんについて、その人がどんな乱れた生活してようが、鍼さえやってりゃ100%何の病気にもならない、なんてことはありえない訳で、


たとえば5年なら5年、10年なら10年鍼治療を続けて、非常に健やかな毎日を送っている患者さんがいたとして、ではその患者さんがもし鍼を「やってなかったら」どうなってたか、

 

を検証することが不可能である以上、本当に未病が治せてるかどうかなんて、分からんじゃないか!希望的観測でもって、いい加減なこと言うな!!

 


・・・と思って、批判していたんです。

 


しかし、これは浅はかでした。

 


いかにも自分が言ってることは論理的で正しい、と偏狭な”自分ビュー”だけから見た、狭い狭い世界の中で、アホな勘違いをしていたと、今では反省しています。

 


なぜならば、今となっては、毎日現実に患者さんをやっていて、ホントにその通りだなあ、と”実感”しているからです。

 


つまり、この考え方を疑ってかかっていた頃の僕は、未病を治したことがなかったんですね。

 


実際の東洋医学の臨床を本気でやったことある人間なら、

 

「気」や「陰陽」や「経絡」の存在や「未病を治す」という考え方の真実性

 

というのは、当たり前に”実感”出来ると思います。

 


また、日々、患者さんの発言を聞いていても、

「鍼をするようになってから、毎年冬になるとカゼをひいてたのがひかなくなった!」

とか、

「お酒を飲んでも以前みたいに二日酔いしなくなった!」

とか、明らかに体質そのものが変化していることがうかがい知れる発言を聞くことなんかは、日常茶飯事です。

 


このようにして我々は、その「実践」の中から、「理論」の真偽を確認することが出来るんです。

 

 

というよりも、そもそも東洋医学、中国伝統医学というのは、研究室での実験ではなく、そういった絶え間ない”臨床実践”、”臨床事実”の中からのみ、生まれたものなんです。

 

 

だから信頼するに値するし、しかもそれが数千年も続いているから、なおさら信憑性が高い、と考えられるわけです。

 

そしてまた、そういう絶え間ない臨床実践の日々の中から生まれた新たな「理論(仮説)」が、より高度な「実践」を指導するんです。

 


だからどんどん上達するんです。

 


真剣にやればやるほど。

 

 

・・・少し話がそれたけど、要するに、患者さんに対して言いたいのは、「早め早めの治療」が大事だよ、ということです。(笑)

 


来るのが遅くなればなっただけ、治しにくくなります!

 

 


何か症状を抱えているなら、来院はお早めに!

 

 


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(一社)北辰会、第17回古典ライブを視聴しました。

2023.04.26

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4.23(日)の朝に行われた、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴しました!!

 

 

今回も藤本新風代表と、奥村裕一学術部長という、北辰会最強コンビによる、岡本一抱(1655-1716)『万病回春病因指南』を題材とした、「中風を学ぶ」というテーマでの講義でした。

 

 

 

 

中風(脳卒中)が起こった際の医療体制、厳しい予後へのフォローは、16世紀に中国で『万病回春』が書かれた時代と、現代日本とでは、まったく違います。

 

 

もちろん日本でも、岡本一抱が生きた17世紀の江戸時代と現代とでは、まったく違います。

 

 

現在では、脳卒中と思しき症状が起こってしまったら、すぐに救急車、一分一秒を争う処置が大事、というのが常識でしょう。

 

 

現代日本において、万が一自分の鍼灸院なり、目の前で患者さんが脳卒中を起こしたら、救急車を呼ぶのも仕方ないことだとは思いますが、もし自分の学術に自信があり、

 

患者さんとの強固な信頼関係があるのであれば、救急車が来るまでの間に鍼灸で救急に処置を行い、効果を出すことも、不可能ではないでしょう。

 

(もちろん、自信がなかったら触っちゃダメですが。)

 

 

鍼医を題材とした韓国ドラマなどでも出てきたように記憶していますが、日本においても、近代以前の医者は、脳卒中の急性期にも鍼灸で対応しており、効果を上げた事実は記録としても残っています。

 

 

東洋医学が数千年培ってきた、伝統的な中風に対する考え方を学ぶ必要はないかというと、まったくそんなことはありません。

 

 

以前にもこのブログで取り上げています。

 

カテゴリ「中風」に関して。

 

 

まあー、あれほど予防が重要な疾患もないでしょうね。

 

 

まさに「治未病」ですね。

 

 

 

・・・で、もし起こしてしまったら、その日から鍼灸で介入し、後遺症を最小限にするよう努める、ということも重要でしょう。

 

 

ずいぶん前(10年以上?)のことですが、北辰会の勉強会中に聴講者が急にバターンと倒れたことがありました。

 

 

結局、単に一過性の脳貧血だったようで、事なきを得たのですが、ああいう時はなかなか冷静な判断が難しいものですね。

 

 

常に緊張感をもって、いざというときに慌てないように、精進していないといけない部分だと思います。

 

 

なお、本ライブ配信は北辰会会員限定企画です。

 

 

 

これを機に入会の方はこちらからぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

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第22回 DAPAカンファレンスを視聴しました。

2022.11.26

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11.14(月)の夜は、日本東方医学会の分科会であるDAPAカンファレンスを視聴してきました!!

 

 

 

今回のテーマは

 

case41「70代女性 都下での独居高齢者の現状と関りの症例」

case42「60代男性 毎週通院していた患者から脳血栓が見つかった症例」

 

 

という二本立て。

 

 

1例目ですが、私も都内で往診を20年以上やっておりますので、常に在宅のご高齢の患者さんとは関わってきました。

 

 

在宅医療というのは、ただ行って、やって、ハイさよなら、というものではありません。

 

 

独居の高齢者の、生活上の様々な問題というのは、実に多岐に渡ります。

 

 

その高齢者の居住空間のバリアフリーの問題、食事や入浴をどうするかの問題、空き巣などへのセキュリティーの問題、生活動線における手摺の問題、階段の升降の問題、転倒した場合の対処などなど、

 

こうしたいわゆるADL(Activities of Daily Living 日常生活動作)の問題の整備が非常に重要ですし、また、その人自身が、御家族はもちろん、どういう周囲の人間と関わっており、本人がそれに納得できているかなど、

 

その高齢者の生きがいや生活の質(QOL:Quality of Life)の問題、さらに、癌などの予後不良の疾患の患者さんでは、緩和ケア、看取りの問題などなど、

 

鍼灸師が医療人として、また、身近なサポート役として、他の医療従事者、介護従事者とも協調しながら、どのように関わるか、という問題は、果てしなく奥が深いです。

 

 

今回も、非常に学びの多い症例だったと思います。

 

 

2例目は、東洋医学と言えば理想は「治未病」ですので、患者さんによっては、鍼灸漢方をやっていればあらゆる病気が未然に防げる、と思っておられる方は少なくないと思いますし、

 

我々やる側も、当然そのように考えて、日々治療にあたっているわけですが、それでも、不測の事態というのは起き得ます。

 

 

鍼灸や漢方を数年、数十年、定期的に続けていたけど、癌になった、脳梗塞になった、心筋梗塞になった、などなど、例を挙げればいくらでもあるでしょう。

 

 

でもそこで、鍼灸漢方やってたけど、意味がなかった、と考えるのは早計だと思います。

 

 

我々は、患者さんが治療に見えた時はみんな自分なりにベストを尽くしますし、日々の生活における養生法も指導しますが、完全にこちらの言うように通院して下さる患者さんや、こちらの勧めるような養生指導を守って下さる患者さんばかりではないし、

 

患者さん自身のプライベートな日常生活の中で、こちらではどうにもできないような、様々な艱難辛苦に襲われることだって、ままあります。

 

 

ですので、東洋医学を普段から生活に採り入れることは、あらゆる病気の予防としてもちろん意味はあるけど、全ての病気を完全には防ぎきれるものではない、しかし、もし大病が起こってしまったとしても軽く済ませる、また、済むはず、というポジティブな考え方を、術者と患者の双方で共有することが、非常に重要ではないかと思います。

 

 

長く通っていた患者さんが、何らかの病気に倒れたと聞いた時、我々としては非常にショックですし、負の感情に襲われることもありますが、そこを乗り越えるためにも、

 

普段、自分がその患者さんに対して何を目的として、どういう介入をしていたか、が、明瞭に理解できており、しかもそれを患者さんと共有できてないといけないと思います。

 

 

そして出来れば、そういう、未来に起こるであろう不測の事態も、東洋医学の見地から予見出来たら一番いいと思います。

 

(これはなかなかレベルが高いと思いますが)

 

 

次回は12.12(月)の20:00~やるようです。

 

 

 

お申込みはこちらから、ご興味のある医師、鍼灸師、薬剤師の方はぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

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第28回 日本未病学会学術大会を視聴しました!

2021.11.28

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11.20(土)~21(日)に行われた、第28回、日本未病学会学術総会を視聴しました!

 

 

九州、沖縄ときて、今度は大阪です。

 

 

最近、毎週末、自宅のベッドにいながら、全国を飛び回っていますね。笑

 

 

今回、この学会には初めての参加です。

 

 

「未病」というキーワードに反応して、です。

 

 

この学会は、医師が中心の学会で、「予防医学」を中心に研究しているようです。

 

 

しかし、そもそも「未病」という言い方は東洋医学の言葉です。

 

 

我々のバイブルの一つである『黄帝内経素問』四気調神大論(2)に、

 

「是故聖人不治已病.治未病.不治已亂.治未亂.此之謂也.夫病已成而後藥之.亂已成而後治之.譬猶渇而穿井.鬪而鑄錐.不亦晩乎.」

 

「病気になる前に治療するのが大事!病気になってから治療するなんて、喉が渇いてから井戸を掘るとか、戦争が始まってから武器を作るようなもんだぜ!」

 

という有名な文章が出てきます。(意訳by竹下)

 

また、同じ素問の刺熱篇(32)にも

 

「病雖未發.見赤色者刺之.名曰治未病.

 

「五臓の病がどこに出てくるかを、顔の赤みを見て予想して、あらかじめ治療しとく、これを”未病を治す”というのだ~」

 

ともあります。(意訳by竹下)

 

 

また『黄帝内経霊枢』逆順篇(55)にも

 

「黄帝曰.候其可刺奈何.伯高曰.上工刺其未生者也.其次刺其未盛者也.其次刺其已衰者也.下工刺其方襲者也.與其形之盛者也.

與其病之與脉相逆者也.故曰.方其盛也.勿敢毀傷.刺其已衰.事必大昌.故曰.上工治未病.不治已病.此之謂也.」

 

「黄帝:鍼するタイミングっていつがいいの?? 伯高:うまい先生は、病が始まる前に鍼して治しちゃいます。まあまあの先生は、病がまだ盛んになる前に鍼して治します。イマイチの先生は、病が衰えた頃に鍼して治します。

 

で、ヤブ鍼医者は、病が猛烈な時に鍼したり、外見は良くても中身がダメなものに鍼したり、病態と脈が合わないものに鍼して失敗します。これが”未病を治す”道理でっせ~!!」

 

とあります。(意訳by竹下)

 

 

未病学会が使う「未病」という熟語は、もともと東洋医学のバイブルである『黄帝内経』の言葉なんですね。

 

 

そして、『黄帝内経』は、漢方薬の古典というよりも、どちらかというと気の医学を説いた、鍼灸の古典です。

 

 

ですので、未病学会に鍼灸の部会がないのは寂しい、という思いから、今回参加してみました。

 

 

発表内容は、公衆衛生学的な内容が多いようです。

 

 

鍼灸の発表もチラホラあるけど、「東洋医学的な鍼灸治療」の発表はないようです。

 

 

こういうところにも、アピールできたらいいですね。

 

 

 

 

 

 

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順天堂東医研に参加してきました!!

2020.10.23

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先日、順天堂東医研に参加してきました!!

 

 

今回の講師はいつもお世話になっている吉祥寺中医クリニック院長、長瀬眞彦先生

 

 

講義テーマは

 

「ストレス性疾患の漢方治療 ストレスばかりが悪者なのか?自分の内面も見てみよう」

 

です!

 

 

いつもながら大変分かり易い内容で、症例も実にリアルなもので、大変参考になりました。

 

 

よく使われ、いい加減に使われ過ぎて問題になったこともある、「柴胡剤」の使い分けの話も、非常に分かり易かったです。

 

 

いつか蓮風先生が

 

「漢方医と組むなら、柴胡剤を上手に使いこなせる医者と組まなきゃいかん!」

 

と仰っていたのを思い出しました。

 

 

ストレスと、様々な不定愁訴。

 

 

現代で鍼灸漢方を使った臨床をやる場合、これが非常に重要なテーマです。

 

 

現代日本はよく言われるように、自殺者も多い、ストレス社会です。

 

(2016年のデータでは、G7の中ではTOPだとか。)

 

 

まあ実際に約20年間、鍼灸臨床に携わった経験から言っても、多くの人は、ストレスから、ありとあらゆる病にかかります。

 

 

本来は、いくところまでいっちゃって、自殺だの、西洋医学的に立派な病名がつく「前」の段階で、何とかするべきだし、出来る筈です。

 

 

じつは、それに強大な力を発揮するのが、東洋医学だと思います。

 

 

まだ血糖値だの血圧だの、検査結果に異常が出てくる前の時点で、体には様々な不調が起こってきます。

 

 

その段階で早々と適切に対処することが出来れば、その先にある、大きな不幸を味わわなくて済みます。

 

 

まさに『黄帝内経』のいう「治未病」が実践できます。

 

 

今回も非常に示唆に富んだ内容でしたし、アンケートでも大変重要な質問や要望が出ていました。

 

 

また、今回は全国の各大学からいよいよ1年生が多く参加して下さり、それも大変嬉しかったですね。

 

 

今から6年間かけて、西洋医学と並行しつつ、ガンガン東洋医学を身に付けたら、将来は素晴らしい医師になることでしょう。

 

 

 

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8.20(木)順天堂東医研zoom講義に参加してきました!!

2020.08.25

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8.20(木)の夜は、毎月恒例、順天堂東医研zoom講義に参加してきました!!

 

 

今回の講師はいつもお世話になっている吉祥寺中医クリニック院長の長瀬眞彦先生です。

 

 

今回のテーマは

 

「この際、夏バテ予防から、身近にある生薬について、さらには症例検討までやってしまおう!

 

という、盛りだくさんの内容。

 

 

毎年、夏には「熱中症」がよく問題になりますが、その前段階と言ってもいい、食欲不振や全身倦怠感などの、いわゆる「夏バテ」に関しては、

 

あまり西洋医学では積極的な治療方法はないみたいです。

 

 

これに対して東洋医学では、その患者さんの体質と、怒っている症状の東洋医学的な病理をきちんと踏まえることで、より適切な養生指導だったり、漢方処方を考えることも出来る、

 

という非常に重要な内容の講義が前半部分で、後半部分は長瀬先生が実際に診た患者さんの症例に対して、学生たちが漢方処方を考えてみるという、実践的な症例検討企画でした。

 

 

今回は某大学の6年生の学生さんも参加されており、その方はなかなかハードに勉強しておられ、症例に対して東洋医学的に理路整然と回答、思考する様子に、

 

他の学生さんも大いに刺激を受けたようでした。

 

 

実に素晴らしかったです。

 

 

また前半部分も、多くの学生さんの興味を引いたようです。

 

 

僕らは東洋医学の臨床しかやったことがないので、普段から当たり前にやっているようなことでも、西洋医学しか知らない学生さんにとっては、

 

その独特の考え方は、やはり大変魅力的なようです。

 

 

「治未病」という東洋医学の考え方でもって、「積極的予防治療」が出来る医師が増えれば、とってもいいことですね。

 

 

 

イイ感じです。(^^♪

 

 

 

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急激な変化を見逃さない

2018.10.24

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清明院は、重症、難病、難治性疾患、と言われる患者さんだらけです。

 

 

こういう患者さんの中には、当然ながら、

 

「いつ何があっても不思議ではない」

 

レベルの患者さんもいます。

 

 

いつも通り治療室に入り、

 

「お加減は如何ですか?」

 

と問うと、患者さん自身は

 

「お陰様で調子いいです。」

 

と言っているが、脈がおかしい、舌がおかしい、顔面気色がおかしい。

 

 

こういうことはたまにあります。

 

 

ここでキチッとした対応が取れなければ、ドボンです。

 

 

あるいはその逆に、患者さんは

 

「すごく具合が悪いです。どこどこが痛くて、どこどこがこうでああで・・・。」

 

と仰っていても、体表所見を診たら安心できる場合もあります。

 

 

ただ、こちらの安心感と、相手の安心感は比例しませんから、ここでの対応次第では、違った意味でドボンです。(笑)

 

 

昨日、「治未病」「治已病」という記事を書いたけど、僕らは当たり前だけど、「患者さんよりも全然早く」気付かないといけません。

 

 

今日もそういう症例に、何例か出会いました。

 

 

 

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急に寒くなった

2018.06.17

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今週は、急に寒かったですね。

 

 

週の頭の、台風の後からでしたね。

 

 

二十四節気では「夏至」の前だというのに。。。

 

 

これによって、残念ながら風邪をひいてしまった患者さん、相当診ました。

 

 

でもまあ、

 

「平生から鍼をやっていると、軽く済みます、以前はもっと酷かった。」

 

と、分かっていらっしゃる患者さんは仰いますね。

 

 

これがまあ、鍼灸のいいところでもあります。

 

 

カゼをひかせてしまったこと自体は悔しかったりするけど、ここの理解が得られていれば、まあ安心できます。

 

(日常生活を常に監視して不養生を管理することは出来ませんのでね。。。)

 

 

治未病。

 

 

そして治已病。

 

 

 

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癌の最終局面での抜苦与楽の可能性

2017.01.12

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今、癌の患者さんを何人か診させていただいています。

 

 

もうこれまでに、癌そのものを主訴としないものも含めたら、何人診させていただいたでしょうか。

 

 

何十人?百人以上??

 

 

もう分からないくらい、診させていただきました。

 

 

今や、癌は国民病と言っていいですね。

 

 

二人に一人が癌になり、三人に一人が癌死すると。

 

 

僕の友人にも、すでに三人、癌になった人がいます。

 

 

一人は残念ながら、亡くなりました。

 

 

そして先日、身内にも一人出ました。

 

 

西洋医学の方では、手術、放射線、抗癌剤の三大療法が標準です。

 

 

これの是非論については、随分色々な意見が出ているようです。

 

 

いずれにせよ、早期発見、早期治療ももちろん大事だとは思うが、それをかまびすしく言うよりも、もっともっと「予防」あるいは「予防医学」に注力するべきだ、

 

というのが僕の意見。

 

 

そこに「積極的予防医療」として、もっともっと鍼灸、東洋医学を活用するべきです。

 

 

もちろん、治療にも積極的に活用するべきですが、東洋医学の究極の目的が「治未病」であることを忘れてはいけないと思います。

 

 

重篤なものになると、手術も出来ない、放射線や抗癌剤も出来ない、という状態になります。

 

 

最終的には、姑息的に血流や栄養を強引に保つような処置がなされ、強い痛み止め(麻薬)が投与されていきます。

 

 

よくスパゲッティ―症候群、延命処置、緩和ケアなどと言われ、批判もあります。

 

 

それでも、とれない痛みもあります。

 

 

ご家族も、見ていて非常に辛い場面ですね。

 

 

そういう状況で、鍼で抜苦与楽出来るか。

 

 

5年前、(一社)北辰会関東支部の15周年記念講演で、「究極の鎮痛法」というテーマで講義させていただきました。

 

(社)北辰会関東支部設立15周年記念!! 参照

 

 

そういう状況下での抜苦与楽、一定可能であると、今日、実感しました。

 

 

 

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