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前回のお話・・・
「左肝右肺」に関して 参照
では続き行きます。
左肝右肺の論を考えるときに、東洋医学の基本である「天人合一思想」を思い出す必要があるように思います。
「天人合一思想」に関して、鍼灸学校の現行教科書である『新版 東洋医学概論』によると、
1.人体の形と機能とが、天地自然(自然環境)と相応していること
2.人と自然は一体であること
だそうです。(P13)
因みに『黄帝内経』には、『霊枢』邪客篇(71)に「人與天地相應者也.」とあり、『素問』五蔵生成篇(10)には「五藏之象.可以類推.」ともあります。
歴史的には、すでに中国、春秋戦国時代の孟子などの諸子、あるいはそれ以前から、この思想の原型がみえるようですが、これは要するに天と人を対立するものとせず、
本来それは一体のものである、とする思想だそうです。
なお、朱子学でいう「天理人欲」という命題も、ひとつの天人合一論でしょうし、南宋の道教経典の一つであり、日本でも盛んに翻訳された『太上感応篇』の内容(司過神など)も、
天人合一思想の現れと言えると思います。
・・・まあ、儒教も道教も、この天人合一思想の影響を、少なからず受けている、ということなんですね。
「荘子」という人物
カテゴリ 「道教・道家思想」
カテゴリ 「儒教・儒家思想」
「朱子学」 を含む記事 参照
この壮大な考え方に則って、人体を医学的、生理学的にみていくと、例えば前回お話したような「顔面」とか、「腹部」なんていう、人体における”一部分”も、
全体(大宇宙)の縮図である、という発想が起こり、全宇宙、大宇宙と同じ、同一性、相似性、大いにあり、という考え方に繋がってきます。
そうして、その仮説を、現実の臨床と重ね合わせながら、突き詰めて考えていった結果、腹部や顔面における異常所見が、
「左は肝、右は肺」
と診ることが出来る、と結論付けられるようになっていったのでしょう。
続く
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2014.10.11
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これまでのお話
「気」の字解き
「気」の字解き 2
「気」の字解き 3
「気」の字解き 4
「気」の字解き 5
「気」の字解き 6
「気」の字解き 7 参照
では続きいきます!
今日は「気」の「ケ」という読み方について考えてみたいと思います。
そもそも、漢字には色々な読み方があります。
それを「音読み」と言ったり「訓読み」と言ったりし、さらにその音読み訓読みの中にも、また様々な種類(呉音とか漢音とか。。。)がありますね。
外国の人から見たら、さぞかしややこしい言語でしょうね、日本語は。
しかも会話ではイントネーションや言い方で意味が変わってくるという。。。
それだけに奥ゆかしいですね、日本語というのは。
音読みと訓読みの違い、見分け方は、こちらのサイト様がたいへん参考になりますが、残念ながら簡単で完璧に見分ける方法というのはないようです。(苦笑)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1434456034
まあともかく、「気」の読み方には「キ」以外に「ケ」(両方とも音読み)があります。
訓読みとしては「いき」という読み方もあるようですが、これは現在では”表外読み”と言って、常用漢字表にはない読み方なんだそうです。
日本での歴史的には、「氣」という文字が入ってきた時、最初は意訳として「イキ」と読み、次に呉音で「ケ」と読み、近代では漢音で「キ」と読むようになった、と考えられているようです。
(『一語の辞典 気』佐藤喜代治 参照 )
「気」に対する「ケ」という読み方については、以前、蓮風先生の著名人、文化人や医師との対談集『蓮風の玉手箱』の中の岡本彰夫権宮司との対談の中にも出てきましたね。
(『蓮風の玉手箱』はとても面白い話がたくさん出ていますので、是非ともお読みになってください。)
また、このことについては、以前このブログでもちょこっと触れています。
清めの塩 参照
「ケ」と「ハレ」は、ついこないだの椎名林檎さんの歌の歌詞の中にも出てきましたね。
「気」を「ケ」と読むようになったのはもともと、
”人間、自然(草木、山河、天候)を支配する秩序”
という概念として、「顕」、「怪」、「異」、「化」、「疫」などと同じ種類の語と考えられたからのようです。
それが「キ」に変化したのは、時間と関係する「機」との互換性や、朱子学(理気二元論)の影響によって、徐々に「気」の意味のとらえ方に、
それまでとは違いが出てきたからなんじゃないか、という考え方があります。
僕的には「ケ」の意味で考えた方が日本的な感じがして好きだったりしますが、「キ」の意味で考えた方が、理解しやすいだろうな、とは思います。
ここら辺の違いが、現代において、我々のやっている東洋医学の分野においても、日本と中国における「気」に対するとらえ方の微妙な違いと、
一つには関係しているように思います。
・・・「ケ」と「キ」の違い、皆さんは、どちらが好みでしょうか?
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2014.08.03
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今書いている、「衛気」の解釈を進めていく上で、これが外せないので、スピンオフ企画ですが、「気」という文字について、ここらで詳しく解釈しておきます。
この医学を考える上で、「気」というものをどう解釈するか、という問題は、根本的な問題として重要です。
以前にも、チョイチョイ書いてます。
根本的な部分であり、ここがよく分からないまま、東洋医学の話を進めていくわけにはいきませんよね。
「気」というものについて理解を深めることが、そのまま、
”人間、及び天地自然は全て「気」で出来ている”
という立場(気一元論)から展開される、東洋医学への理解を深めることに繋がります。
そのための一助として、この「気」という漢字の意味を深く理解することも重要でしょう。
・・・で、まずは意味調べとして、諸橋轍次先生の『廣漢和辞典』からいきますと、
1.雲気、水蒸気
2.空気、大気
3.天地間の自然現象
4.いき
5.元気(万物生成の根源力)
6.身体の根源となる活動力
7.ちから、いきおい
8.きだて、気性
9.こころもち
10.うまれつき、持ち前、質性
11.宇宙の万物を生成する質料(朱子学の考え方)
12.におい、かおり
13.においをかぐ
14.いきを吹きかける
15.いかる
16.おもむき、ようす
17.時候、季節
18.客に贈るまぐさと米
・・・とのことです。
(なげえ~)
たった一文字の漢字に、ここまで色々な意味があるとはねえ。。。
外人からしたら、日本語って難しいでしょうね。
この中で興味深いのは3.です。
天地間の自然現象そのものを”気”という訳です。
人間の存在そのものが、自然現象に他なりません。
だから人間も「気」なんです。
続く
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