東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「旧暦」とは。

2020.01.15

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令和二年の年が明けています。

 

 

2020年のあなたの運勢!とか、そういうサイトや動画がたくさん上がっていますが、よく

 

「気学では旧暦で考えます!!」

 

なんて言葉を聞いたことがあると思います。

 

 

多くの人が良く聞いたことがあるであろう、この「旧暦」ですが、意外ときちんと説明できる人が少ない。。。

 

 

「昔の暦(こよみ)でしょ??」

 

って、そのままやん!(=゚ω゚)ノ

 

 

・・・ということで、今日は旧暦とは何か??というお話☆

 

参考サイト 国立国会図書館『日本の暦』 参照

 

 

「旧暦」とは、「改暦」以前の暦のことだそうです。

 

 

日本では6世紀に百済から暦が伝来し、その後、何度かの改暦を経て、平安時代(862年)からはずーっと、中国の宣命暦(せんみょうれき)を使ってきたそうです。

 

(それ以前にも、604年の推古天皇以来、確認できるいくつかの暦法があったようです。)

 

 

江戸時代になり、天文学の進歩と合わせて、これが月の満ち欠けなどの実態と合わなくなってきたことから、暦を改訂しようという動きが起こりました。

 

 

そして1685年、映画『天地明察』でも有名な渋川春海(1639-1715)によって超久々の改暦が行われました。(貞享の改暦)

 

 

この時の渋川の苦労や、改暦を成功させたのちに幕府の天文方になったエピソードは有名です。

 

 

江戸時代にはその後、「宝暦の改暦(1755)」「寛政の改暦(1798)」そして「天保の改暦(1844)」の全部で4回の改暦が行われました。

 

(約50年に一回のペースだね☆)

 

 

まあ、それまでの間違いを補正して、より日本の天文学の実情に合った、しかも安定感のある暦法の構築を目指したんですね。

 

 

 

続く

 

 

 

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無駄を省くことの大事

2019.10.31

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実は清明院、この春から全業務の「最適化」を進めてきました。

 

 

今年(2019年)の10月10日で10周年を迎えた清明院ですが、外来、往診ともに、この10年は言わば「拡大路線」できました。

 

 

患者さんはもちろん、スタッフも増やす。

 

 

施設も拡大する。

 

 

このブログもそうだし、学会、学校、勉強会、あらゆるところで情報を発信する。

 

 

・・・お陰様で、色々ありつつも患者さんもスタッフも増えていますし、清明院の移転も、法人化も成しましたが、ガタイがデカくなった分、

 

もちろん筋肉も付きましたが、やはりぜい肉も付きました。(苦笑)

 

 

外来、往診ともに、至ることに無駄や不合理、不具合がある。

 

 

そこで、新往診事業部長の齋藤君を中心に、これを一つ一つ点検し、修正修正を繰り返してきました。

 

 

結果的に、たった半年だけど、膨大な無駄の削減に成功しています。

 

(今までどんだけだったんだと、我が目を疑うレベルです。。。(^^;))

 

 

これをもっともっとシビアに進めていって、1、2年かけて、まったく無駄や不効率のない状態を構築しようと思っています。

 

 

・・・さーて、11年目以降は、生まれ変わった清明院で、これまでとは違った形で、さらに攻めることが出来そうです。(゚∀゚)

 

 

 

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「土用」に入りました!!

2019.10.22

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昨日チョロッと書いたように、二十四節気では寒露から霜降に入ろうとしています。

 

 

霜降の後にはいよいよ「立冬」です。

 

 

この「立冬」の前の18日間を「土用」と言います。

 

 

実は昨日、21日から立冬の前18日間なんで「秋の土用」と言います。

 

 

「四立(立春・立夏・立秋・立冬)」の4つの節の前の18日間のことを言い、1年で4回あります。

 

 

この時期にはよく、引っ越しするなとか、土いじりをするなとか言われます。

 

(丑の日にはウナギを食えとかね。(笑・・・これは平賀源内のアイデアらしいが。))

 

 

これは陰陽道の神である「土公神(どくじん、どこうしん)」の怒りを買うからだと言われます。

 

 

これが発展したのか拡大解釈されたのか、結婚や就職も良くないと言われます。

 

 

日本人はこうやって色々、占い的に考えるのが好きですね。

 

 

自然界の様相を数字や記号に置き換えて、現実と照らし合わせては理論に落とし込んで、吉凶を考える占術というのも、なかなか面白いものです。

 

 

何かをつかまえているのでしょう。

 

 

・・・まあかといって、治療においては、時節以外の要因も数限りなくあるわけですから、言うまでもなく時節に拘り過ぎれば失敗します。

 

 

土用だから絶対的に脾胃をいじっちゃいけないとかは僕は思いませんね。(∩´∀`)∩

 

 

 

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「芎帰調血飲第一加減」と鍼灸と。

2019.07.12

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ここまでのお話し

 

「温経湯」というお薬

「芎帰調血飲」というお薬   

「温経湯」と「芎帰調血飲」と鍼灸と。

「温経湯」と「芎帰調血飲」と鍼灸と。  2       参照

 

 

◆「芎帰調血飲第一加減」なる薬。

 

 

先日、「芎帰調血飲」という薬を紹介した。

 

 

これの出典は明代(1587年)、龔廷賢(16-17世紀)先生『万病回春』であり、そこには30パターンもの加減方が紹介されていることをお話しした。

 

 

ある先輩から、臨床的には芎帰調血飲より芎帰調血飲第一加減の方がよく効く印象、と聞いた。

 

 

・・・で、どう違うんだろう、と思って調べた。

 

 

芎帰調血飲第一加減ていうのは、『万病回春』芎帰調血飲の加減方では3番目に出てくる加減方を、あの漢方の流派、一貫堂医学が名付けた処方のようで、

 

矢数格先生『漢方一貫堂医学』や、松本克彦先生『漢方一貫堂の世界』に詳しく書かれています。

 

一貫堂医学について 10(患者の死と道伯先生の臨床)   参照

 

 

これは、まあ簡単に言えば、芎帰調血飲桃仁紅花、延胡索などを加え、瘀血をとる作用を強めたものだそうです。

 

 

血虚があるにはあるけど、瘀血をとるのに、理気に寄せるか、活血に寄せるか、みたいな使い分けですね。

 

(瘀血>血虚であれば、瘀血を攻めても血を傷ることはない、という考えですね)

 

 

一貫堂では、これよりもさらに瘀血がきつくなったら活血散瘀湯、さらにきつかったら通導散加減、となっていくようです。

 

 

まあやっぱ、瀉法を強めた方が、使っている側としてはバシッと効いた印象が強くなるのかもしれませんね。

 

 

これは鍼灸の臨床においても良くあることです。

 

 

鍼灸では、瘀血をとるのにも、その深さや程度、正気の虚とのバランスで、選穴や手法を考えますが、芎帰調血飲であれ芎帰調血飲第一加減であれ、

 

三陰交に上手に鍼すりゃ、イケちゃいそうな気も。。。(゚∀゚)

 

 

また、そんなこと言うと怒られるか。(^^;)

 

 

暫くはこれ、意識して診てみよっと☆

 

 

因みに一貫堂では、この処方の流れと腹診所見を合わせて論じていますので、そこも興味深いです。

 

 

 

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「温経湯」と「芎帰調血飲」と鍼灸と。

2019.07.06

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ここまでのお話し

 

 

「温経湯」というお薬

「芎帰調血飲」というお薬      参照

 

 

 

◆では、使い分けはどうする??

 

 

あくまでも、私は湯液に関しては専門家ではないので、実際に使ってみての印象は語れませんが、何人かの専門家にも質問させていただいたので、ここに簡単にまとめてみます。

 

 

『中医臨床のための方剤学』では、温経湯芎帰調血飲は、「理血剤」のグループです。

 

 

「理血」とは、”血の病変を治す薬”という意味であり、「活血袪瘀剤」「止血剤」に分けられます。

 

 

「活血袪瘀剤」の代表選手は、有名な桃核承気湯、血府逐瘀湯、桂枝茯苓丸あたりでしょう。

 

 

「止血剤」にはマニアックな処方が多いのですが、『金匱要略』にも出てくる芎帰膠艾湯は有名ですね。

 

(ここにも”芎帰”が!(゜o゜))

 

 

このうちの、「活血祛瘀剤」の中に出てくるのが、温経湯芎帰調血飲であります。

 

 

温経湯は下焦(足厥陰肝経、場合によっては肝の臓まで)を温め、血流を改善し、瘀血を去って新血を作ります。

 

 

芎帰調血飲は、気血の巡りをよくすることに主眼が置かれていますが、出典である『万病回春』にあるように、患者さんの状態に合わせて、約30パターンにもわたって、臨機応変に加減して使う薬です。

 

(そういう汎用性のある処方だからこそ、龔廷賢”産後一切の諸病”とまで言いきっているのでしょう。)

 

 

温経湯では冷え(下焦の寒邪の邪実による気血の停滞)が中心になりますから、例えば月経痛なんかの下腹部痛はさすったくらいでは引かない、きついものです。

 

 

しかも口唇が乾燥したり、手が火照ったりと、上焦には熱も持ちます。

 

 

このような上熱下寒のバランスを調えつつ、血の流れをよくして瘀血を去り、新血を作るのが温経湯

 

 

それに対して、肝気を巡らせて、結果的に血を巡らせるのが芎帰調血飲

 

 

・・・さてこれ、鍼灸ではどうやるか。

 

 

長くなったので続く。。。

 

 

 

 

 

 

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「芎帰調血飲(きゅうきちょうけついん)」というお薬

2019.07.05

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昨日、「温経湯」という漢方薬に関して書いた。

 

「温経湯」というお薬    参照

 

 

我々鍼灸師が、なぜ湯液を勉強しないといけないかというと、僕が思うのは、単純に飲んでいる患者さんが多いからです。

 

 

漢方薬を飲んでいる患者さんを治療する以上、その漢方薬が東洋医学的にどういう作用を患者さんに及ぼしているかを考えて、それを加味して診たて、処置しないといけません。

 

 

まあこれは西洋薬もしかりなんですが、西洋薬の場合は、即東洋医学の理論に置き換えるのはなかなか難しいのに対して、漢方薬であれば理論上は簡単に変換することが出来ます。

 

 

それが効いてるとか効いてないとかの意味を考えることが出来ます。

 

 

これに対して、西洋薬や外科手術を、一つ一つ、東洋医学的にどう評価するのか、という問題は、今後の課題でしょう。

 

(西洋医学の先生方、是非一緒に研究しましょう。)

 

 

ともかく、こないだとある先生とやり取りしていて、「温経湯」のついでに話題に出てきた「芎帰調血飲」という漢方薬があります。

 

 

これも、温経湯ほどではないけど、たまに飲んでおられる患者さんがおります。

 

 

『中医臨床のための方剤学』には、「温経湯」の附方(似た薬)として紹介されています。

 

 

・・・さて、どんなお薬か。

 

 

この薬の出典はあの『万病回春』です。

 

『万病回春』を含む記事    参照

 

 

『万病回春』は中国明代、1587年に龔廷賢(きょうていけん)先生がまとめた本で、全8巻、その内容は、江戸期の偉大な医家たちに大きな影響を与えまくった本です。

 

 

「芎帰調血飲」の別名は「芎帰補血湯」と言います。

 

 

『金匱要略』では、温経湯”閉経後の婦人”を例に挙げて紹介されているのに対し、『万病回春』に出てくる芎帰調血飲、”産後の夫人”を例にとって、

 

30パターン近い、様々なバリエーション(加減方)とともに紹介されています。

 

 

ド頭に「産後一切の諸病」と書いているくらいだから力強い。(笑)

 

 

まあ簡単にまとめて極言すれば、要は、産後に気血が弱って気滞血瘀、瘀血が残留したものでしかも寒証のものに使う、というワケです。

 

 

名前に「芎帰」とついているくらいですから、主薬は川芎当帰でしょう。

 

 

川芎と言えば活血行気、当帰と言えば「血中の気薬」といわれ補血活血行気、であります。

 

 

温経湯芎帰調血飲の違いは、呉茱萸が入っているかどうかが大きいでしょうね。

 

 

・・・これをどう考えるか。

 

 

どう使い分けるか。

 

 

鍼ではどうか。

 

 

呉茱萸「暖肝」てナニしてんの??

 

 

疑問は尽きません。

 

 

 

続く

 

 

 

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6月(一社)北辰会定例会東京会場

2019.06.25

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6.23の日曜日は高田馬場で行われた(一社)北辰会定例会東京会場へ。

 

 

今回は本部から鍼灸 大仙堂院長、山本克仁先生もお見えでした。

 

 

朝から清明院元副院長、現寧心堂院長の森岡健介先生による基礎中医学講義「津液」。

 

過去記事 森岡  参照

 

 

(一社)北辰会は、中医学を理論のベースに置いていますが、今では『北辰会方式 理論編』として全面的に理論化、書籍化され、非常に学びやすくなったと思います。

 

 

朝イチは私と森岡の鍼灸学校の同期でもある伝統鍼灸かみなり院長、土田丈先生による経穴解説「肺経・大腸経・胃経」。

 

 

朝二は春宵堂治療院本山裕子先生による経穴解説「脾経・心経・小腸経」。

 

 

経穴は解説はかつて「北辰会常用腧穴講義」と題して、蓮風先生がシリーズで講義して下さった、北辰会の人気講義なんですが、

 

今では『経穴解説』として書籍化され、非常に勉強にしやすくなったと思います。

 

 

3名とも、”読めばわかる”部分を超えた講義をやってくれたと思います。

 

 

午後は現在、北辰会の育成運営の責任者である山本克仁先生の鮮やかな実技デモの後、各班に分かれて実技練習「原穴診・背侯診・取穴」

 

 

これも今では、『体表観察学』『北辰会方式 実践編』という二冊がありますので、大変勉強しやすくなっております。

 

 

書籍も充実、講師も充実、やってますね~、北辰会。

 

 

2005年くらいから、藤本新風先生を中心に、次世代に向けて様々な改革を進めてきました。

 

 

最近では、2018年に新代表に就任した藤本新風先生が、伝統鍼灸学会では他流派の先生方と実技コラボしたり、三旗塾で講演したり、良導絡自律神経学会で講演したり、

 

今度大阪で行われる鍼灸フェスタで講演したりと、外へ外へと力が向いてきております。

 

 

他流派の先生方ともどんどん交流して、日本の鍼灸界、今後も盛り上げたいですね☆

 

 

 

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中国の宇宙論 ⑥ 地動説との接触

2019.06.01

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これまでのお話し

 

 

中国の宇宙論 ① イントロ

中国の宇宙論 ② 蓋天説 

中国の宇宙論 ③ 渾天説

中国の宇宙論 ④ 宣夜説  

中国の宇宙論 ⑤ その他の説         参照

 

 

◆地動説との接触

 

 

古代から諸説紛々であった中国の宇宙論、まあ最終的には渾天説が最も支持を集めたようで、そのまま大きな変化はないまま、明代まで来たようです。

 

 

因みに、宇宙論に伴う日月星辰に関する学問(天文学)、暦に関する学問(暦法、運気論)、西洋の天文学に関しては、また長い話になってしまうので、

 

いつか書くことにして、ここでは立ち入りません。(^^;)

 

(まあそんなん書き出したらエライことになるー てかムリー 時間とお金があれば大学で一から教わりたいー )

 

 

明代に至って、あのコペルニクス(1473-1543)地動説地球球体説がイエズス会士によって中国に流入して、ようやく変更を迫られたようです。

 

 

渾天説では、水に浮かんだ大地を天球が取り囲んでおり、日月星辰はその天球上を絶え間なく動く、ということになっていましたが、地動説では大地そのものが動いている、

 

ということになり、話がまったく変わってきます。

 

 

しかし、『春秋』緯書である『元命苞』には「天左旋、地右動」とあり、『運斗枢』には「地動則見於天象」とあり、

 

「中国にはもともと地動説の考え方があった!!」

 

という説もあります。

 

(でもまあ、後出しじゃんけん感は否めない。。。)

 

 

また、公転の問題においても、『書経(尚書)』の緯書である『考霊曜』には

 

「・・・地常動不止・・・」

 

とか、

 

「・・・地体雖静而終日旋転・・・」

 

という記載もあるそうです。

 

 

また唐代の『開元占経』や、宋代の『太平御覧』にも、公転を示唆するような記載は見られるものの、歴史的にはあまり重視されてこなかったようです。

 

 

まあこのように、一見、メインストリームでない、マイナーな理論の中に、実は良いものがある、あるいは良いものどころかメインストリームよりも正しいものがある、

 

というのは、現代も同じですな。

 

 

自転公転説はともかく、地球球体説が、西洋では紀元前からあったのに対して、中国では天円地方論がメインであった、という違いは興味深いと思いますね。

 

 

 

天に対する意識、感覚が西洋と違うからではないか、と愚考しますが、どうなんでしょうね。。。

 

 

 

続く

 

 

 

 

【参考文献】

 

「蓋天説と渾天説の話」日本科学史学会

「梁武の蓋天説」山田慶児

Wikipedia「蓋天説」

『中国古代天文学簡史 日訳版』浅見遼訳 近代出版

『中国天文学研究』小沢賢二著 汲古書院

『東洋天文学史論叢』能田忠亮著 恒星社

『中国天文学・数学集』薮内清 編 朝日出版社

『古代中国の宇宙論』浅野裕一 岩波出版

 

 

 

 

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中国の宇宙論 ③ 渾天説

2019.05.25

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これまでのお話し

 

中国の宇宙論 ① イントロ

中国の宇宙論 ② 蓋天説       参照

 

 

◆渾天説とは。

 

 

古代中国で、「蓋天説」の後に出てきた、もう一つの有名な宇宙構造論が「渾天(こんてん)説」です。

 

 

「渾天」とは、大きく丸い天、というほどの意味です。

 

 

これは、宇宙を卵のようなものと捉え、黄身が大地、殻が天、上半分は空気、下半分は水、と考え、殻である天が動いているとする、いわば

 

「素朴な天動説」

 

です。(笑)

 

 

これまた、こちらのサイト様の図示とご説明がたいへん分かりやすかったです。<m(__)m>

 

 

これで、二十八宿(星座の動き)二至二分(夏至・冬至・春分・秋分)など、色々なことが説明できるようになったのですが、天が水中に潜るという説、

 

天地が水に浮かんでいるという説は、前漢の当時に「蓋天説支持派」から、かなり論難されたようです。(苦笑)

 

 

蓋天渾天論争では、前漢末期の揚雄さん桓譚さんという人がずいぶん激しく論争したことが知られているそうです。

 

 

しかしまあ、結果的には渾天説の方が実際の現象と合致するため、徐々に渾天説が優勢となっていったという経緯があるらしく、現代的な球面天文学からみても、

 

蓋天説から渾天説への変遷は、科学の進歩、ととれます。

 

 

渾天説を大成したと言われる人物に、後漢の科学者、政治家である張衡(78-139)という人物がいます。

 

 

彼は紀元前4世紀からある「渾天儀」という天球モデルを完成させた人物として有名であり、その著書の中で「渾天説」を明確に述べたことで知られています。

 

 

渾天儀に関してはこちらのサイト様の解説が、実に詳しくて参考になります。

 

 

彼が作った渾天儀は、水時計の水の流れを応用して水流で動き、二十八宿の位置など、現実の現象、位置と悉く一致したといいます。

 

(・・・なんかそれ、欲しいな。。(゜o゜))

 

 

この渾天説と人体観、医学の関わりですが、僕としては真っ先に李時珍(1518-1593)の説が思い浮かびます。

 

 

李時珍の『奇経八脈考』冒頭の「八脈」の部分に、

 

「陽維脉は表、陰維脈は裏で乾坤を言い、陽蹻脉は左右の陽、陰蹻脉は左右の陰で東西を言い、督脈は後ろの陽、任脈衝脈は前の陰で南北を言い、帯脈は諸脈を束ねる、六合を言うなり。」

 

とあります。

 

(文章はかなり省略意訳しています。)

 

 

渾天説における天球の、赤道にあたる部分が帯脈、上下(天地、転じて表裏)は維脈、左右(東西)は蹻脈、前後(南北)は任督衝と、奇経八脈それぞれで、

 

球体としての人体(六合、つまり宇宙)の気のバランスをとっている、と考える説です。

 

 

因みに”宇宙”という単語の出典は『尸子』あるいは『淮南子』であります。

 

(”宇”が空間を意味し、”宙”が時間を意味します。つまり宇宙とは時空のことであります。)

 

 

李時珍は恐らく、天文学についても相当深く理解していたことでしょう。

 

 

彼が、小宇宙である人体を、球体(三次元空間における空間物体)として考えた時に、奇経八脉を用いてこのような論を説いたのは、鍼灸臨床家としては非常に面白い説だと感じます。

 

 

 

続く

 

 

 

 

【参考文献】

 

「蓋天説と渾天説の話」日本科学史学会

「梁武の蓋天説」山田慶児

Wikipedia「蓋天説」

『中国古代天文学簡史 日訳版』浅見遼訳 近代出版

『中国天文学研究』小沢賢二著 汲古書院

『東洋天文学史論叢』能田忠亮著 恒星社

『中国天文学・数学集』薮内清 編 朝日出版社

『古代中国の宇宙論』浅野裕一 岩波出版

 

 

 

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順天堂大学医学部に東洋医学研究会が発足!! ③

2019.04.28

20190304_201655.JPG

 

 

 

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これまでのお話し

 

順天堂大学医学部に東洋医学研究会が発足!! ①   参照

 

 

◆まずはリサーチ

 

 

2017年に日本中医学会で成田先生の御活動を知り、何とか関東で同じようなことを出来ないかと考えるとともに、まずは現状を把握してみよう、と思いました。

 

 

ちょうど中医学会に行く前に、千葉大の和漢診療科を見学させていただいたことがあったので、千葉大の先生方に聞いてみたり、東京に帰って来てから、

 

今度は北里大学の東洋医学総合研究所に研修に伺ってみたり、日本東洋医学会の地方会に参加してみたり。。。

 

千葉大学附属病院 和漢診療科にお邪魔してきました!!

北里大学、東洋医学総合研究所にて研修してきました!!  

(一社)日本東洋医学会に参加してきました!        参照

 

 

・・・そうして、大体の現状を把握しました。

 

 

分かったのは、

 

1.鍼灸と漢方をバランスよく教えているところは少ない

(ほとんどは漢方偏重であり、鍼灸は体験させるのみという感じで、体系的に鍼灸医学を教えているとは言えない)

 

2.東洋医学教育は大学間でバラつきがあり、ほとんど教えてない、というところが多い

(全国共通のカリキュラムもない、医師国試にも出ない、教えられる講師が足りない)

 

3.学生には意外と東洋医学を学びたいというニーズはあるが、受け皿がない(少ない)

 

4.大学をまたぐような学生のネットワークも少ない

 

というあたりです。

 

(もし間違っていたらご指摘ください。)

 

 

これは大いに改善の余地があるなあ、と思い、何か出来る筈だよなー、と悶々と考えていたのが去年の春~夏くらい。

 

 

そして、夏のある日、つけ麺でも食いに行くかな、と思って運転していた車の中で、ふと閃きました☆

 

 

 

続く

 

 

 

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