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2019.12.11
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清明院では最近、非常に難しい病の相談や紹介が増えています。
原因不明の重篤な症状、原因は分かっていても手の出しようのない疾患、あるいは西洋医学的な治療を患者さん自身が拒否しているようなものもあります。
気合いが入るとともに、本当に慎重にならないといけません。
こういった疾患を毎日多数扱わせていただけるのは、もちろん鍼灸師冥利に尽きるけど、よーく集中しないと。
ぼやぼやしてたら、バサッと斬られるでしょう。
鍼は凄いけど、僕はまだまだ全然凄くない。
僕に出来ることを考えて、よく弁えた上で、一つ一つ確実に。
2019.12.03
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こないだの日本伝統鍼灸学会学術大会の参加レポートを書いている途中ですが、今日はちょっと一休みして、12.22(日)に東京衛生学園で行われる、
毎年年末恒例の(一社)北辰会代表特別講演の申し込み期限が迫ってきましたので、ここに再度告知しときます!!
講演会ポスター(PDF)はこちら!!
この講演会は、かれこれ10年くらい前から、東京衛生学園の同窓会(掌友会)と共催という形でやらせていただいております。
今年も(一社)北辰会代表理事、藤本新風先生をお迎えして、1日通じて、東洋医学の診察法にとって欠かせない「脈診」に特化した講演内容となっております。
私も北辰会の勉強会に参加するようになって20年ほど経っていますが、ここまで「脈診」に特化した講演会というのは、これまでになかったと思います。
また、あまり知られていませんが、藤本新風先生は、20代の頃から脈診には非常に強い興味を持ち、30年近く、臨床や文献において、研究を重ねて来られました。
今回、その一端が見れることと思います。
超貴重なこの機会、「一言も」聴き逃がしなく!!
午前中は筒井まりか先生の基礎中医学講義「津液の病症について」から始まり、
尾崎真哉支部長による「脈診の歴史」、
私から「様々な脈診と胃の気の脈診」、
最後は藤本新風先生から「切脈指南ー鍼と共鳴する脈診ー」と題して、脈診と鍼の実技、指導の様子も見せて下さいます。
丸1日かけて、脈診のことが全部わかる!!という内容になっています。(笑)
新風先生より、
「実技公開時、数名の方と一緒に脈を取り、脈診のアドバイスも行います。少しの工夫で脈がはっきり取れるようになること、また、北辰会の1本の鍼がどれだけ効果があるのか、を実感して頂けると思います。」
とのことです。
私の方も、学生さんからすると恐らくよく分からないであろう「脈診」の世界を最大限に分かり易く、また、臨床家の先生方にも、生意気申せば、
歴史的経緯や、段階論と現状論を踏まえて、俯瞰で脈診のことが理解できていて、実臨床で運用出来ている先生は少ないように思います。
今回、ここら辺を、ズバーッと、いつもの感じで語ろうと思っています。(゚∀゚)
気合い入れていくんで、どうぞ宜しく!!!
お申し込みは12.8(日)までで、期限が迫っています!!!
すでに申し込みは100名を大きく超えていますが、まだ若干入れるようですので、お申し込みはこちらから!!!
2019.12.01
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これまでのお話し
2日目の朝一は東京有明医療大学 保健医療学部 鍼灸学科教授である川嶋朗先生による「日本を救うのは日本の鍼灸?!」を聴講。
(因みに有明医療大学というのは私の母校である花田学園が作った大学です。)
川嶋先生は長年東京女子医大の自然医療研究所の所長として活躍しておられた先生で、(一社)北辰会の会長である藤本蓮風先生とも古くから親しい間柄の先生です。
現在復刻されている、かつて産経関西の公式サイトで行った蓮風先生の対談集「蓮風の玉手箱」に、そろそろ登場されると思いますので、是非チェックしてみてください!!!
川嶋先生の御講演は何度か拝聴したことがあるのですが、非常に聴きやすく、スライドも見やすく、分かり易いです。
テレビにもよくお出になる先生だけあって、非常に講演に慣れておられる感じがしますね。
川嶋先生がよく問題になさるのが、高騰する日本の医療費の問題です。
多くの日本人が認識しているように、少子高齢化、医療費の増大で、このままでは日本の財政は回らなくなるのは目に見えています。
そこに、予防医学である東洋医学が力を発揮出来るのではないか、と。
検査数値には異常がなくても、患者さんの訴える症状から、あらゆる病態が類推出来て、見て触って、病体の異常が分かり、それを瞬時に正すことの出来る鍼灸は、
日本を救うのではないかと、鍼灸師にとってはこの上ない、援護射撃的な発言をして下さいました。
・・・ただ、我々鍼灸師側も、川嶋先生の激励に応えられるウデを持たないといけませんね。
川嶋先生が仰るような仕事の出来る鍼灸師が、この日本にどれだけいるでしょうか。
今後、どれだけ増えるんでしょうか。
僕は聴いていて、嬉しさよりも、むしろそっちを強く感じ、天を仰いでしまいました。
川嶋先生と蓮風先生の対談サイトは、今見ても、いわゆる「代替医療」の嫌いな人からは、スクショされて、ずいぶん悪口言われていますね。(苦笑)
それでもああやって、公に鍼灸を援護射撃して下さる、心ある医師の期待に反しない仕事ができるか。
そこが何より重要だと思います。
続く
2019.11.28
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前回のお話し
学術部セミナーの3コマ目は天野陽介先生による「明治・大正・昭和初期の鍼灸界の動向」。
天野先生は中国学で博士号を持ち、現在様々な学校で講師をなさっている、医学史の分野で非常に有名な先生です。
天野先生の話は、分かり易いし聴き取りやすい。
スライドも見やすい!
非常に講義に慣れているナー、と思いました。
(そういう意味でも講師の端くれとして参考になりました。)
で、今回の内容も、鍼灸師が知りたいけど、どこにも書いてないし、誰も調査していないようなことを、希少な文献からボンボン引っ張って来ておられ、
素晴らしい内容でした。
(あんな、国会図書館にも置いてないような文献や名簿、一体どうやって入手したんだろうか。。。)
幕末、明治の時代に、国を挙げて漢方医学廃止の機運が高まると、漢方医はそれに抵抗するために「温知社(おんちしゃ)」という組合を作って猛抵抗したことは何度もこのブログに書いた通りですが、
そこに、鍼灸師(鍼医)がどう関わったのかについては、あまり出てきません。
天野先生には、今後もそこら辺の詳細をぜひ解き明かしていただきたいと思いましたね。
・・・まあ、また秘密の飲み会で聞いておきたいと思います。(゚∀゚)
午後一からは一般口演18連発。(笑)
今回はなんと、全て聴講させていただきました。
(これも初体験☆)
印象として、
1.若い発表者が多い。
2.意欲的な発表が多い。
3.症例報告だけでなく、文献研究などの研究発表もあり、バランスがいい。
4.中には独創的な発表もあったが、それはそれでいい。
という感じです。
今回、北辰会からは、若手のホープである坂井祐太先生の症例、「内経気象学」研究の重鎮である橋本浩一先生の発表もあり、清明院初代副院長であった松木宣嘉先生の発表もあり、
座長では、藤本新風先生、奥村裕一先生の御発言は、ピリッと緊張感のある質問で、それも良かったと思います。
今回、過去最高人数を動員した日本伝統鍼灸学会ですから、若い学生さんもずいぶん来ていたことと思います。
どんどん若い、パワーある人に入って来てほしいと思いますね。
僕もそろそろ40のオッサンになるので、サスガに20代の体力にはかないません。。。(^^;)
ガンガン、「無茶なやつ」に入って来てほしいですね。
続く
2019.11.27
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前回のお話し
さて、1日目の開会式をサッと見た後は、小ホールに移って、学術部セミナーです。
一人目の登壇者は学術副部長である平地治美先生の「医道における”医の倫理”」。
平地先生は鍼灸師で薬剤師であり、鍼灸院と漢方薬局を開業され、千葉大の和漢診療科でもご活躍なさっている、大変高名な先生です。
今回、学校の授業でもほとんど触れられることの無い、医の倫理の問題を、ヒポクラテスから中神琴渓まで、非常に分かり易くご講演下さいました。
(最後にまさかの麻原彰晃が出てきたのも良かったですね。(笑))
墓マイラー 7 参照
二人目は伝統鍼灸学会の副会長であり、学術部長の戸ヶ崎正男先生による「刺鍼施灸技術」。
戸ヶ崎先生も、鍼灸院を開業しつつ、和ら会(やわらかい)という伝統鍼灸の研究会を主宰されている、大変高名な先生です。
私は今回、座長という立場で聴講させていただきました。
戸ヶ崎先生は、戦前から現在まで続く「経絡治療」という学派の主張の、見直しと改善を図ることが重要だと主張され、そのために、江戸期の鍼灸家の残した文献を調査し、
そこから、経絡治療に欠けているもの、積み残してきたものを浮き彫りにしようと試みておられます。
今回はその講演シリーズの第三回目ということで、再び多くの情報を提供していただきました。
先生がご提供くださった情報を参考に、これだけ東洋医学の国際化が進む中、やはり世界に打ち出すべき、
「真の日本伝統鍼灸とは何か」
ということを、今後もみんなで考えていく必要があると思います。
続く
2019.11.12
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10日の日曜日は、(一社)北辰会定例会東京会場に参加してきました!!
今回は本部から大阪の「鍼灸 大仙堂」院長、山本克仁先生がお見えになって、実技デモ。
山本先生の話は分かり易く、体表観察も非常に丁寧です。(*^^*)
皆さん釘付けになっていましたね☆
午前中は二時間まるまる使って実技訓練。
内容は先月に続き「腹診・空間診・尺膚診」に加えて、「照海、外関の取穴」です。
皆さんいつもながら、熱心に取り組んでいましたね。
午後は目黒の「伝統鍼灸 寧心堂」院長、森岡健介先生による症例検討会「蛇串瘡(ヘルペス)後神経痛」です。
森岡先生は我が清明院、二代目副院長でもあります。
まあ彼らしい、分かり易い症例でした。
ヘルペス後神経痛というのは、意外と鍼灸院ではよく診る症状だったりします。
ものによっては、病気の中でもトップクラスに「痛い」病気です。
今回のは、短期間で見事に症状改善、減薬、廃薬に導いた症例でした。
ぜひ学会発表、論文投稿まで仕上げて、世に出してほしいですね。(‘ω’)
関東支部、終了後の飲み会も盛り上がってきています☆
2019.11.04
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前回のお話し
前回述べたように、東洋医学の言う五臓六腑の一つである、小腸の腑、大腸の腑には、「左旋」「十六曲」という形態的特徴が付されている。
(『霊枢』腸胃(31)です。)
カテゴリ 五臓六腑
もちろん、実際に人体を解剖してみれば、小腸は左旋も16曲もしていない訳ですが、現代西洋医学的な現実的、写実的解剖学ではなく、
気一元論、太極陰陽五行論を前提とした、観念論的、機能的解剖学の”より完璧な”構築に腐心した古代中国、あるいは東アジアの医者たちとしては、
ここにどんな意味を込めたのか。
・・・昔から感じるけど、こういう問題に興味を抱き、気にするかどうかっちゅーのも、感性、センスという意味で、この医学を実践、ないし研究していく者にとっては重要かもしれない。
まず「左旋」からだけど、左旋ときたらまず思い浮かぶのが河図洛書の洛書だ。
河図洛書に関して、詳しい説明はここではしない(てか素人なんで出来ない(-_-;))けど、洛書では陰の動きは四隅における左回旋(2→4→8→6)であらわされる。
(アルテミシア『臓腑経絡学』p13)
つまり小腸の腑、大腸の腑における廻腸の「左回り=左旋」という形態的特徴の意味は、「陰の動き(収斂、収蔵、ある意味で成熟)」を表現しているのではないか、と、個人的には愚考している。
つまり形態的に「左旋」であらわされる「陰の場」である小腸大腸において、飲食物(水穀)は収斂、収蔵されていき、ある意味で「人体にとっては使い物にならない」二便が成熟していくわけだ。
(しかも左旋しながら上から下に動くわけだしね。(^^♪)
因みに、五藏六府の中で、奇恒之腑も含めて、回旋、螺旋のイメージであらわされるのは小腸の腑、大腸の腑のみだ。
(そのうち語りたいけど、この東洋医学的人体の”回旋・螺旋”の問題がまた、色々あって楽しい。(*‘∀‘))
カテゴリ 奇恒之腑 参照
・・・ではもう一つの特徴、「十六曲」はどうか。
五臓六腑では他にも、肝の七葉、肺の八葉、心系の四、三焦の三、脾・胃や心・心包や肝・胆や腎のニコイチなど、数字に拘って特徴づけられたような表現が散見される。
因みに、Wikipediaによると16の正の約数は1、2、4、8、16の5つだそうだ。
そして約数を「5つ」持つ数の中では「最小が16」であり、16の次は81だそうだ。
(もうこの、”最小”とか、”次が81”とか出てきただけで、ヨダレが。。。(笑))
また、約数の和と元の数との積が完全数になる3番目の超完全数であるそうで、1つ前は4、次は64だとか。
(これも、4とか64とか出てくるともう。。(゚∀゚))
数字、数術に詳しい読者の方、16そのものの数学的、数術的意味に関しては、まだまだ色々あると思うんで、ぜひ教えてください。<m(__)m>
・・・ともかく、「16」みたいに、易(河図)の言う生数(せいすう:1~5まで)と成数(じょうすう:6~10まで)を超えた二桁の数字が出てきたときは、
『黄帝内経素問 三部九候論(20)』に「天地之至數.始於一.終於九焉.」とあるように、そこに含まれる生数や成数の組み合わせで意味を考えて妄想したりしますが、
今のところ、小腸大腸の場合の「16」に内包されている意味は4✕4じゃないかな、と思っています。(私見)
「4(四)」は古代中国においては、代表的には地(陰)における東西南北の空間や、四時陰陽(四季)を示し、空間的広がりや、時間の循環を意味します。
(青土社『中国神秘数字』参照)
また、易(河図)の生数では「4」は「金」を意味します。
「五行」のはたらき 4 参照
脾の臓と胃の腑の協調共同作業(胃の受納腐熟、脾の運化昇清のコンビネーション)での結果としての未消化物を、正常な脾胃の働きを土台にしながら、
心腎の陽気の扶助、肝肺の疏泄昇発宣発粛降の扶助によって、滞りなく、完璧に近い形で精濁泌別、糟粕の伝導が行われるためには、空間的に十分な広がり(四方)と、
十分な時間的な有余(四時)を必要とし、最終的には魄門(肛門)からの排泄(死と再生)が待っていますので、この流れは陰の場(左旋)において行われないと。
小腸の腑、大腸の腑における「左旋」「16曲」は、あんな、ある意味で稚拙な蔵象図の中に、上記のような深い意味をサラッと込めているモノなのではないかと、今のところ愚考しています。
(読者の方で、これに関して他の御見解がある方、ぜひご教示ください。)
鍼灸臨床で、便秘や下痢を治療するときに、合谷や後渓や上廉や下廉を当たり前に使うことがありますが、上記のようなことを考えながらやると、
診どころや意識に変化が出てくる筈です。
澤田健による
「リウマチは小腸の熱だ。」
という発言の意味や、北辰会が後渓を使ってあらゆる病を治している現実なんかもね。
・・・ま、どうであれ、結果的に、腸の健常な左旋力、消化吸収に必要不可欠な空間と時間を調整するのではないかと思っています。
今のところ、そう考えています。(゚∀゚)
(因みに今回と前回の話はまったくの私見ですので、悪しからず☆)
2019.11.01
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イヤー今日は仕事の合間に『黄帝内経 霊枢』、経脈篇(10)、経別萹(11)、経筋萹(13)を読んでいたら、一瞬にして時間が過ぎ去った。。。(苦笑)
この三篇の内容が、我々(一社)北辰会が基本に置く『臓腑経絡学』の核心部分です。
20歳の頃、これを読んでいった時、何もかもが分かり易くて、ホントに面白かった。
朝になるまで、時間を忘れて読んだ。
38歳のオッサンになった今でも、読み始めるとやっぱり、心を奪われますな。
20歳の頃と違うのは、病症を読むと、色々な患者さんの顔が浮かんでくる。
自分がやった、色々な処置が頭をかすめる。
後悔や反省や、次回見えた時へのワクワクが始まる。。。
ヤバい、また寝れない。。。
2019.10.19
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10.17の木曜日は、順天堂東医研に行ってきました!!
(「順天堂大学医学部 東洋医学研究会」と表記すると長ったらしいので、今後はこうします。(*‘∀‘))
今回は吉祥寺中医クリニックの長瀬眞彦先生の講義「漢方エキス剤の効かせ方~人生すべからくマッチング〜」でした。
先生の講義は非常に分かり易いです。
いつもながら、高度な症例を交えつつ、学生の興味を引き付けつつ、有名な漢方や生薬に関して、上手に説明しておられました。
今回も漢方を煎じながらの講義でしたが、今回煎じて試飲した薬は「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」です。
この薬は超有名な「小柴胡湯」の変法であり、あの『傷寒論』に、「少陽病」の薬として登場する薬です。
「少陽病」を含む記事 参照
かの折衷派の代表格である和田東郭をして
「半夏瀉心湯の代わりになる薬は後世方にはない。」
とまで言わしめている名方です。
和田東郭という人物 参照
数十年前に蓮風先生も注目されて、この方剤が目当てとする「心下痞(しんかひ:みぞおちの痞え)」という所見を如何にとるか、北辰会方式としてのやり方を教えて下さいました。
(それを初めて関東で発表した時の講義で、モデルになって鍼してもらったのでよく覚えています。)
今回の講義で先生が強調しておられたのは「マッチング」、つまり、その漢方が適応となる「レスポンダー」を如何に見つけるか、という部分です。
これをするには、やはり基礎的な東洋医学理論や、脈診や舌診などの基礎的な診察法を身に付けることが重要で不可欠だ、ということです。
ここを上手に、効率的に説いていくのが僕の仕事かな、と思いますね。(^^)
他にも
「エキス剤と煎じ薬、どっちが効くの??」
とか、
「そもそもどう違うの??」
という話や、半夏瀉心湯も煎じとエキス剤では全然違う味で、なかなか興味深かったです。
2019.10.15
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拒食症(摂食障害)という病があります。
これは大変、難しい病気だと思います。
どういう病なのかについては、以下のサイトが参考になります。
専門家の方用 参照
この病ですが、実は20代の頃から、縁があるのか、チョイチョイ診させていただく機会があります。
(10代の頃も、僕自身の友達にも居ました。)
・・・まあ、当たり前ですが、これは安請け合いは出来ません。
この病気で、電話かなんかで問い合わせて、
「あー、治りますよ!」
とか言われたとしたら、とんでもないヤブか、とんでもない名人でしょう。
(ほぼ100%に近く前者だと思います。)
僕がこの病気にあたった時は、慎重にも慎重を期します。
まあ東洋医学的には、「食欲不振」から「消痩(しょうそう)」という状態に至った、と考えます。
(『症状による中医診断と治療』参照)
理論的には分かり易いし、体を実際に診ても、理論通り出ていることが多いです。
しかし、治療は実に難しいのがこの病です。
いい加減にやってて、たまたま治った、というのは、ここでしている話とは次元が違う。
この病に対して、全てワケ分かった上で治す、ということのハードルの高さ。
患者さんが置かれている環境、また、この病そのものをどう考えているか、に、大いに注意を払わないといけない。
実に難しい。
しかし、もちろん全てとは言わないが、「どう見ても明らかに鍼灸介入後から」色々な状況が改善し、安定するところまでイケることがあります。
20代の頃に、何度か失敗した経験のある病なので、うまくいくと大変嬉しいです。
この病気について考えると、とんでもなく暗い記憶が、いくつか頭をよぎります。
ですので、もちろん病名のみ聞いただけで、確実に治せる、なんて口が裂けても言えませんが、清明院の鍼灸、試してみる価値はあるんじゃないでしょうか。
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!