東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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日本東方医学会、第16回中医学研修講座(臨床の部)視聴しました!!

2021.07.13

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7.10(土)の夜は、日本東方医学会第16回中医学研修講座(臨床の部)に参加してきました!!

 

 

今回のテーマは「皮膚科・泌尿器科」

 

 

講師の先生は菅沼栄先生

 

 

菅沼先生については、私の手持ちの御著書『いかに弁証論治するか』シリーズと、『東洋医学が教える食養生』を通じてと、お名前のみしか存じ上げなかったので、

 

どんな先生か知らなかったので、楽しみにしていました。

 

 

菅沼先生は1954年に北京にお生まれになり、1970年代後半から北京中医薬大学で講師を務め、1980年代には来日され、その後帰化され、

 

日本における中医学啓蒙の旗振り役を長年やってこられた先生です。

 

 

今回、皮膚科と泌尿器科の病の中医学的な考え方を基礎から臨床的な話も含めて分かり易くお話ししてくださいました。

 

 

皮膚科において、有名な黄連解毒湯という漢方薬を迂闊に使うと、かえって血虚や津液の不足を助長してしまって悪化させる場合があるというお話は、訳も分からずに

 

「皮膚科=皮膚の熱=黄連解毒湯」

 

みたいに、短絡的な発想からこの薬を使って悪化させてしまった経験のある人にとっては耳が痛い話ではないかと思いますし、皮膚疾患において、

 

邪気の種類や、皮膚は皮膚でも、病変が起こる深さの微妙な違いの問題はやはり非常に重要で、先生の臨床上の工夫が随所に盛り込まれた内容でした。

 

 

こういう、非常にストレートでスクエアな中医学の話を、実は久しぶりに聞いたんですが、やはりこういう基本が、完璧に頭に入っているかどうかというのは、

 

臨床上非常に重要なことだと思いました。

 

 

臨床では、必ず行き詰まる場面に出くわすことがある訳ですが、一つ一つの方剤、一つ一つの生薬に対する理解が的確であれば、乗り越えていくことが出来る筈ですね。

 

 

泌尿器科においても、同じ利水でも、ゆっくりと利水するのか、激しく利水するのか、場面場面に応じて使い分けることが必要ですね。

 

 

 

これは鍼灸も同じですので、非常に初心に帰ることが出来ました。

 

 

 

 

 

 

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順天堂東医研に参加してきました!!

2021.05.28

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昨日の夜は、毎月恒例、順天堂東医研に参加してきました!!

 

 

コロナ禍でも、学びの火は消しません☆

 

 

今回の講師はいつもお世話になっている日本東方医学会会長の長瀬眞彦先生

 

 

今回の講演テーマは「生薬について知ろう」です。

 

 

これはこれから東洋医学をやる医師にとって、非常に重要なテーマですね。

 

 

・・・と同時に、掘り下げていったらキリがないテーマでもあるんですが、いつもながら、長瀬先生の講義は分かり易いです。

 

 

色々難しい内容や発展的な内容についても十分に分かった上で、東洋医学の初学者である学生にとって、あえてちょうど理解し易いところ、

 

興味を引くところで講義を構成しておられ、そのジェントルな心遣いがサスガでした。

 

 

学生もずいぶん興味を持ったことと思います。

 

 

あらゆる素材から「精製された」西洋薬と、精製をせずに、自然のままの天然物に由来する「生薬」を組みあわせて使う漢方薬。

 

 

ここにもよく、西洋医学と東洋医学の基本的なスタンスの違いが表れていると思いますし、現代で毎年作られている新薬の6割は天然物からヒントを得て作られているということも、生薬学を学ぶ意義の一つでしょう。

 

 

また今回、数名の学生が、実際に長瀬先生が経験した症例について考えるという、先生の講義の恒例になりつつある「宿題」に答えていたのですが、その答えがどれも実に素晴らしかった!!

 

 

医学生から、

 

「この症例において、まず八綱弁証では・・・、」

 

とか、

 

「さらに気血津液で考えると・・・、」

 

とか、

 

「臓腑的には肝が中心と考えられるけど、脾の異常も見えるので、この場合は木克土の関係性から・・・、」

 

とか、

 

「この腹診所見からは・・・、」

 

などの発言があり、粗削りながら、何気にしっかりと東洋医学の世界観、弁証論治の思考過程を身に付けており、そこに僕としては鳥肌モンの大感動。(笑)

 

 

あれが聴けたことが、今回の講義の一番の衝撃でしたね。

 

 

いやー、うれしかったわー。

 

 

 

順天堂東医研を始めて二年半、構想段階から考えたら5年以上、やっぱり何でもやってみるもんだと実感した、40歳の初夏。(笑)

 

 

 

 

 

 

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順天堂東医研で喋ってきました!!

2021.04.27

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4.22の木曜日の夜は、2021年度一発目の順天堂東医研にて喋ってきました!!

 

 

この活動は2021年度から、大学に認可を受けた、正式な部活動「学生のための順天堂大学東洋医学研究会」として再始動しました!

 

(・・ややネーミングが長いですが、略称は同じということで。(^^;)

 

 

これまでは、活動実績もないし、部員も少ないので、単に「同好会」という扱いだったのですが、ささやかですが、大学内にきちんとした立ち位置を得たようです。

 

(めでたい!!そして尽力した学生諸氏、素晴らしい!!(^^))

 

 

正式な発足一発目の講義で、しかも新入部員の方も多く、オンライン講義、ということだったので、ここは一つ初心に帰って、

 

2018年の12月に、初めて私が順天堂に伺って講義した内容を、リビルドして1コマ目に喋りました。

 

 

というワケで今回の講義は

 

「これから東洋医学を学ぶ皆さんへ -2021-」

 

「東洋医学のキホン 気・血・津・液・精・神の生理と病理」

 

の二本立てでやりました。

 

 

 

 

順天堂大学の前身は、今から183年前の1838年、長崎で3年間蘭学を学んで帰ってきた佐藤泰然先生が東京、薬研堀に開いた「和田塾」という蘭学塾が始まりです。

 

順天堂大学HP 参照

 

 

 

佐藤先生の息子さん(実子で長男)は、かの有名な松本良順先生、養子は佐藤尚中先生、この二人は現在の東京大学医学部と、順天堂医院の初代の長となった先生です。

 

 

つまり幕末以降、現在まで続く、日本の西洋医学振興の歴史の中心、根本、旗振り役は順天堂大学の創立者一家なのです。

 

『易経』にある”天の道理に順(したが)う”順天堂に、創立からちょうど180年後に東洋医学研究会が出来たという面白さ。)

 

 

また、明治時代に国策的に東洋医学を撲滅した側の中心人物である、済生学舎(現:日本医科大)の祖である長谷川泰先生は、佐藤尚中先生の教え子でした。

 

 

そして、明治の終わりになって、なんとその済生学舎の学生の中から、昭和の漢方復興運動の火付け役となる和田啓十郎先生が現れるのです。

 

 

和田啓十郎-湯本求真-大塚敬節の流れは、今でも北里大学や慶応大学の東洋医学に繋がっていると言っていいと思います。

 

 

とてもドラマチックですよね。

 

 

・・・まあ何にせよ、歴史を踏まえ、未来を見据え、考え、行動することは重要です。

 

 

東洋医学と西洋医学は協力、連携出来ます。

 

 

清明院では実際にしょっちゅうやってます。

 

 

しかし、きれいごとを言うようかもしれないが、これはお互いにリスペクトしあうことが大前提として肝要であり、一方が一方を尊大な態度で支配しようとしたり、

 

一方が事大主義に陥り、矜持をなくして阿諛追従や、面従腹背の態度をとったら、それは連携、協力とは名ばかりの、非常にいびつで不自然なものとなるでしょう。

 

 

2コマ目は、この医学の基本となる、人体を流動するエネルギーである「気・血・津・液・精・神」について、生理と病理を簡単に説明しました。

 

 

新入部員や初参加の人には若干難しかったかもしれませんが、オンライン講義であり、動画で復習できることもあって、あえてやや早い説明にしてみました。

 

 

繰り返し話を聞いて、復習して、を繰り返していると、徐々に東洋医学の世界観が分かってくる筈です。

 

 

 

まあーなにしろ、これからが楽しみな会ですね。(^^♪

 

 

 

 

 

 

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第18回 三旗塾オープン講座を聴講しました!

2021.04.09

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先日、2021.3.21に行われた、中医鍼灸・漢方の勉強会である三旗塾の第18回のオープン講座を聴講させて頂きました!!

 

 

この講座は本来、2020年3月に、対面で行う予定であった講座ですが、コロナ禍によって1年ずれて、しかもオンラインでの開催となりました。

 

 

しかし、今回私は、当日は私用ですぐに中座しなければならなかったので、オンラインになったことで後日、動画で一時停止しながらじっくりと視聴することできました。

 

(これがオンライン講義の素晴らしい点ですね。なかなかコロナ禍が終息しないので、今後はオンラインとハイブリッドが講演会の主流になるでしょう。。)

 

 

今回の講師の一人目は、この業界の人なら誰でも知っている業界誌『中医臨床』を1980年から発刊し(現在通巻164巻)、東洋医学を学ぶ上で大変重要な、

 

数多くの書籍を出版し続けてきた東洋学術出版社井ノ上匠社長

 

 

講演テーマは「中国における鍼灸弁証論治の歴史」です。

 

 

井ノ上先生のことは以前から存じ上げておりまして、歴史ある出版社の二代目の社長さんであり、中医学に関しては学者さん並の勉強量であります。

 

 

先生の情報リサーチの能力は大変素晴らしく、そしてよく纏まっているので、話が非常に分かり易いです。

 

(スライドも見やすい。)

 

 

僕も以前から、各学校での講義や、北辰会での講義で、近代中国や日本における歴史的経緯などに関して分からないことがあると、ご教示いただいている先生です。

 

 

今回の講義の内容も、以前に何度かやり取りさせて頂いたことがある内容の、先生による再編集、最新版ともいえる内容で、知らない内容や意外な事実がたくさんあり、非常に勉強になりました。

 

 

聴講後にも、メールで多くの質問をさせて頂き、非常に丁寧にお答えいただきましたので、さっそく今年度以降の学校講義や北辰会での講義に反映させようと思います。<m(__)m>

 

 

今回のような講義の内容を、引きでも寄りでも深く理解し、あそこまで語れる人材は、日本国内に非常に少ないのではないでしょうか。

 

 

実に貴重な存在です。

 

 

二人目の講師は三旗塾代表の金子朝彦先生

 

 

この業界では、知らない人のいない先生です。

 

 

講義テーマは「定位が子宮にある18穴の使い方」

 

 

金子先生は以前から経穴の「穴性(穴位効能)」というものを研究してこられ、各経穴が持つ作用については、近代の日本鍼灸界において第一人者と言っていい先生です。

 

 

今回、「子宮(女子胞)」に焦点を当てて、様々な経穴の臨床的な使い方を説明して下さいました。

 

 

清明院でも、子宮や卵巣にまつわる婦人科疾患といえば、毎日たくさん診ますが、北辰会ではあまり使わない経穴についても、先生の御経験を踏まえて丁寧に解説して下さり、非常に興味深かったです。

 

 

ぜひ書籍化してほしいですね。

 

 

このオープン講座では、終了後の懇親会で、普段会うことの無い、色々な会派の先生方とお話しできるので、それも楽しみの一つだったんですが、

 

まあ暫くは、仕方ないですね。(苦笑)

 

 

こういう時はひたすら机に向かって、新しい知識を増やしたり、これまでの知識を整理しておきましょう。

 

 

もちろん太らないように、運動もキッチリと!!

 

 

 

 

 

 

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順天堂東医研に参加してきました!!

2021.03.19

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昨日の夜は、順天堂東医研に参加してきました!!

 

 

今回の講師は日本東方医学会理事長である、長瀬眞彦先生

 

 

講義テーマは「COVID-19後遺症と漢方」

 

 

今回の講義も、非常に分かり易かったです。

 

 

COVID-19そのものと、今問題になっているコロナ後遺症のお話しと、『傷寒論』の六経弁証の話を絡めて、分かり易くお話し下さいました。

 

 

後遺症の際によく問題になる「倦怠感」に関しては、西洋医学的には「筋痛性脳脊髄炎」とか「慢性疲労症候群」という概念でくくられることがあるようですが、こういったものに、意外と東洋医学で上手に対処することが出来るのではないか、というお話もあり、

 

また、よく問題になり、特に若い人を震え上がらせていると言っていい後遺症の一つである「脱毛」に関して、東洋医学の考え方を紹介して下さいました。

 

 

コロナ後遺症に限らず、脱毛と一口に言っても程度があり、ちょっとした円形脱毛症から、重いものでは全身の毛という毛が全て抜け落ちてしまうものもあり、

 

ものによってはなかなか難しいものもあるのですが、東洋医学が効果を発揮することがあります。

 

 

「脱毛」に関しては、このブログでも以前何回か書きました。

 

「脱毛」を含む記事 参照

 

 

また、日本の東洋医学で最も大きな学会であり、私も所属している日本東洋医学会でも、COVID-19に関して、研究が進んでいるようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ワクチンが出来たといっても、変異種問題、後遺症問題と、まだまだ話題が尽きないCOVID-19ですが、ここで、日本の東洋医学はどうするのか、って感じですね。

 

 

 

 

また今回は、1年生が多かったのも嬉しかったです。

 

 

なかなか個性的なメンバーが入ったようで、今後が楽しみです。(^^)

 

 

3月までで、1年間順天堂東医研の総括(代表)を務めた学生さんが代替わりするのですが、2020年度は、コロナ禍に見舞われながらも、すぐさまオンライン講義のインフラを整えたことで、

 

むしろ全国の医大生とも繋がることが出来、それまでよりも大きい規模で活動することが出来たし、最近では大学にも正式な部活として認定され、先日の第二回のシンポジウムでは、

 

全国から多くの皆さんに参加していただき、まさに「禍を福に転じる」ことに成功した、立派な1年でした。

 

 

2020年度の総括を務めた須賀君、素晴らしい御功績、大変お疲れ様でした。<m(__)m>

 

 

 

この活動が、末永く続き、やがて多くの患者さんを救うことになることを願っています。

 

 

 

 

 

 

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2021年度、日本東方医学会カリキュラム発表!!

2021.03.18

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いつも順天堂東医研でお世話になっている長瀬眞彦先生が理事長を務める、日本東方医学会の、2021年度のカリキュラムが発表されました!!

 

 

 

この学会は、その前身である医師東洋医学研究所から数えると、昭和48年(1973年)から始まった、約50年の歴史を持つ学会で、中国伝統医学のみならず、

 

全ユーラシアの伝統医学と西洋医学の交流が目的の学会です。

 

(壮大!(゜o゜))

 

 

毎年この学会では、全国的に有名な医師、鍼灸師の先生方がご講演なさるのですが、意外と知っている人が少ないのではないかと思います。

 

 

中医学の講座(基礎~応用まで)以外にも、鍼灸の講座あり、こないだ私も喋らせていただいた、医新薬連携研究会(DAPA)の講座ありと、実に盛り沢山の内容になっています。

 

 

・・・まあ、何かきっかけがあって、東洋医学にせっかく興味を持っても、いきなり細かい部分の勉強とか、マニアックで専門的過ぎる内容にはちょっと抵抗があるので、

 

まずは東洋医学を全体的、俯瞰的に、分かり易く学んでみたいけど、どこに行ったらいいか分からない、誰に聞いたらいいか分からない、

 

そんな医療従事者の方に、非常におススメです。

 

 

 

各講座の詳細はこちらのページから!!

 

 

 

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順天堂東医研で喋ってきました!!

2021.01.22

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最近、年が明けてからなんやかんやと猛烈に忙しいので、気付いたら日が経ってしまいましたが、年明け一発目の順天堂東医研、14日に喋ってまいりました!

 

 

せっかく、去年の秋からは対面+オンラインのハイブリッド開催で出来るようになったのに、東京は再び緊急事態宣言ということで、

 

今回からは再び完全オンラインでの開催となりました。(^^;

 

(いつ対面再開できるやら。。。)

 

 

まあ仕方ないですね、やまない雨はないと思って、明るくいきましょう!!(゚∀゚)

 

 

今回の講義テーマは

 

1.奇恒之腑、奇経八脈

 

2.弁証問診(主訴~現病歴の聴取)

 

の二本立てです。

 

 

これまで、順天堂東医研では約二年かけて、「五藏六府」「十二臓腑経絡」という、この医学が最も基本に置いている考え方について説いてきました。

 

 

これらの内容は、西洋医学でいえば「解剖学」「生理学」にあたる部分であり、鍼灸医学も、湯液医学も、けっきょくはこれを前提に理論構築されています。

 

 

だから、数学の問題を解くのに公式や定理を熟知していることが必要なのと同じく、英文を読むときに、単語の意味やイディオムを熟知しているのが必要不可欠であるのと同じく、

 

東洋医学な診療をやろうと思ったら、これらに対する理解というのは不可欠です。

 

 

しかし、では五臓六腑、十二経絡だけ知っていれば十分かというと、それもそうでもない。

 

 

他にも、基本として重要な概念がある。

 

 

・・・ということで今回、”五臓六腑、十二経絡以外の重要な存在”として無視するわけにはいかない、「奇恒之腑」と「奇経八脈」をごく簡単にやってみました。

 

 

これはある意味、どういうリアクションが来るのか、自分の中でチャレンジでもありました。

 

 

・・・で、結果は、「難しい」「抽象論の極み」という反応もありまして(苦笑)、なかなかホロ苦い結果となりました。。。(^^;

 

 

しかし、彼らが今後も勉強を継続し、将来、東洋医学的な臨床をやるようになっていった時には、色々と繋がってくるように、仕掛けたつもりです。

 

 

また今回、後半の「弁証問診」については分かり易かったようで、非常に好評でしたので、バランスは良かったと思います。

 

(・・と考えて自分を慰める(笑))

 

 

今回講義するにあたって、いつもお世話になっている長瀬眞彦先生からおススメいただいた二つの本

 

『Gノート 問診特集』

 

『問診から学べる漢方薬ツールキット』

 

で、総合診療医や漢方医による問診の世界について、ある程度予習させていただいてから臨んだのも、自分的に良かったです。

 

 

鍼灸臨床家ならではの弁証問診の世界については、20年間、自分なりにやってきたつもりですが、医大生に東洋医学的な問診を語る上では、

 

伝え方を少し工夫しないとだなと、改めて思いましたね。

 

 

・・・まあこうやって、毎回調整を重ね、より良いものを作り続けるしかないですな。

 

 

 

また告知しますが、来月には楽しみなイベントがあります。( *´艸`)

 

 

 

 

 

 

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順天堂東医研に参加してきました!!

2020.10.23

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先日、順天堂東医研に参加してきました!!

 

 

今回の講師はいつもお世話になっている吉祥寺中医クリニック院長、長瀬眞彦先生

 

 

講義テーマは

 

「ストレス性疾患の漢方治療 ストレスばかりが悪者なのか?自分の内面も見てみよう」

 

です!

 

 

いつもながら大変分かり易い内容で、症例も実にリアルなもので、大変参考になりました。

 

 

よく使われ、いい加減に使われ過ぎて問題になったこともある、「柴胡剤」の使い分けの話も、非常に分かり易かったです。

 

 

いつか蓮風先生が

 

「漢方医と組むなら、柴胡剤を上手に使いこなせる医者と組まなきゃいかん!」

 

と仰っていたのを思い出しました。

 

 

ストレスと、様々な不定愁訴。

 

 

現代で鍼灸漢方を使った臨床をやる場合、これが非常に重要なテーマです。

 

 

現代日本はよく言われるように、自殺者も多い、ストレス社会です。

 

(2016年のデータでは、G7の中ではTOPだとか。)

 

 

まあ実際に約20年間、鍼灸臨床に携わった経験から言っても、多くの人は、ストレスから、ありとあらゆる病にかかります。

 

 

本来は、いくところまでいっちゃって、自殺だの、西洋医学的に立派な病名がつく「前」の段階で、何とかするべきだし、出来る筈です。

 

 

じつは、それに強大な力を発揮するのが、東洋医学だと思います。

 

 

まだ血糖値だの血圧だの、検査結果に異常が出てくる前の時点で、体には様々な不調が起こってきます。

 

 

その段階で早々と適切に対処することが出来れば、その先にある、大きな不幸を味わわなくて済みます。

 

 

まさに『黄帝内経』のいう「治未病」が実践できます。

 

 

今回も非常に示唆に富んだ内容でしたし、アンケートでも大変重要な質問や要望が出ていました。

 

 

また、今回は全国の各大学からいよいよ1年生が多く参加して下さり、それも大変嬉しかったですね。

 

 

今から6年間かけて、西洋医学と並行しつつ、ガンガン東洋医学を身に付けたら、将来は素晴らしい医師になることでしょう。

 

 

 

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9.6(日)埼玉県鍼灸師会学術講習会を聴講しました!!

2020.09.15

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9.6(日)は、呉竹医療専門学校の大宮校で行われた、(公社)埼玉県鍼灸師会主催の学術講習会を、スマホで聴講しました!!

 

 

 

実はこの日は私用で、とあるところの山奥にいたのですが(笑)、山奥でも、電波さえあれば、移動中の車の中でも、Bluetoothで飛ばせば車のスピーカーから、

 

ワイヤレスイヤホンから、山奥を歩きながらでも講義の様子を聴くことが出来ますし、スマホで動画も見ることが出来ます。(笑)

 

 

 

新しい教育のあり方を感じましたね。。。

 

 

 

今回は北辰会からは藤本新風先生経絡治療学会からは橋本巌先生東方会からは津田昌樹先生が講師として参加されました。

 

(豪華!!(゚∀゚))

 

 

 

鍼灸界というのは、明治維新以降、特に戦後からですが、何となく大きく、

 

西洋医学派(西洋医学の論理で鍼灸治療を行う先生方)

 

 

東洋医学派(中国伝統医学の論理で鍼灸治療を行う先生方)

 

に分かれており、さらに東洋医学派の中には無数の流派があり、それらがあまり交流がなされていないのが現状です。

 

 

 

そのような現状の中、これまでにも何度か、各流派の交流や、合同の勉強会というのは、単発的に行われてきました。

 

 

 

時に喧嘩し、時に意気投合しながら。(苦笑)

 

 

 

・・・で、今回、(公社)埼玉県鍼灸師会の先生方の御尽力で、久々にこのような企画が実現した、という訳です。

 

(素晴らしい!)

 

 

今回の講義では三者三様に、それぞれの流派のやり方考え方を、丁寧に分かり易く、ご説明、実演して下さっていたと思います。

 

 

 

どの流派にも、数十年に渡る歴史があり、もちろん、それぞれに臨床成果が得られており、その学派の学術を真摯に学んだ先生方は、それで患者さんを治療し、

 

飯が食えている訳ですから、今さら流派間の大きな合併や統合などの、新しい動きを起こすことはなかなか難しいように感じましたが、まあ今後も、

 

各学派間で臨床次元で切磋琢磨しつつ、思い思いに、思い思いの場で発表し、活動し、後学を育成していけばいいのではないかな、と、改めて感じましたね。

 

 

 

こういう交流は、互いの流派にとって大きな刺激になるところもあると思うし、一般会員レベルの先生方にとっては、他流派の見解を参考にして自身の学術を高めるきっかけにもなるのではないかと思います。

 

 

 

また、西洋医学派の先生方にとっても、なかなかとっつきにくいであろう東洋医学派の考え方が、少しは見えたのではないかと期待します。

 

 

 

企画なさる先生方の御苦労を思うと軽々に言えませんが、いろんな意味で、年に1回くらいあってもいい企画だと思いますね。(^^)

 

 

 

 

 

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順天堂東医研、Zoom講義で喋ってきました!!

2020.07.17

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昨日は、順天堂東医研のZoom講義で喋ってきました!!

 

 

今回の講師は私です。

 

 

テーマは

 

「東洋医学のキホン 臓腑経絡学 心包・三焦」

 

「実技動画 経穴診」

 

という二本立ての内容。

 

 

なかなか、二時間で講義するのはしんどいテーマではありますが(苦笑)、どれも、東洋医学独特の、西洋医学にはない概念のオンパレードです。

 

 

さあこれを、明晰な頭脳を持った医大生たちにどうまとめ、講義、表現するか、創意工夫しながら、講義内容を作るのが楽しかったですね。(^^♪

 

 

アンケートを見ますと、まずまず好評のようだったので安堵しています。

 

(ただ、あの実技モデルに関して、アンケートで誰も触れてくれてなかったのが、一抹の不安要素ではありますが。。。(苦笑))

 

 

 

 

2月初めにCOVID-19が日本中で騒がれだしてから、約5か月が経ちました。

 

 

感染者数は、今日も東京を中心に、毎日のように最大を更新していますが、検査数自体が三月より増えていますし、夜の街関連や、感染者との濃厚接触者など、

 

感染している可能性の高い人を重点的に検査(積極的疫学調査)している訳ですから、若年者で、無症状や軽症の感染者も多く、

 

この数字(毎日ひたすらセンセーショナルに報道される感染者数の合計)自体は、報道の雰囲気に流されないように冷静に受け止めつつ、

 

このまま、高齢者や高リスク者に拡大する可能性を常に考えて、感染対策は常に意識して生活すべきではないかと思います。

 

 

リスクをゼロにするために、全員一生(あるいはいつ出来るか分からないワクチン接種の日まで)ずーっとステイホーム、という訳にはいかないのでね。

 

Go toキャンペーン・・・、どうすんでしょうねあれ。。。)

 

 

・・・ともかく、今回も全国から20名以上の医大生の皆さんが参加されました。

 

(今回はテスト時期とぶつかってしまったようで、いつもよりも参加者がやや少なかったですが、どんどん参加大学が増えており、嬉しい限りです。)

 

 

Zoomのいいところは、講義を録画しておいて、終了後、すぐに参加者で共有できることです。

 

 

これなら、聴き逃した部分をすぐに聴き直して、確認することも出来ますね。

 

 

どうしても仕方ない用事で不参加になった人も、あとから動画で受講することも出来る。

 

 

何しろオンライン講義は、終了後のアンケートの集計なんかも早い。

 

(ホント、一瞬です。Google恐るべし。。。)

 

 

しかも全国から、自宅から簡単に参加できる。

 

 

会場の後方からの聴講で、スライドが見にくいなんてこともない。

 

 

実技はまあ、「手から手へ」の指導は無理でも、座学に関しては、もはや生講義よりいいのでは??(苦笑)

 

 

まあ今回は、それら、オンライン講義の良さもよーく鑑みて、内容のボリュームも調整しました。

 

 

これは素晴らしいことであると同時に、少し寂しい感じもしますね。

 

 

黒電話からプッシュホン、FAX、ポケベルに変わり、PHS、携帯に変わっていったように、次の時代の到来を感じます。

 

 

コロナ禍によって、思いがけず始まったzoom講義でしたが、このように、全国と繋がれたり、復習が容易になったりと、思わぬ収穫もあったわけです。

 

 

時代の大きな潮流の影響を受けて、東洋医学、鍼灸医学はどう変化するか。

 

 

 

 

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