東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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(一社)北辰会エキスパートライブを視聴しました!

2021.11.29

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11.21(日)の午前中は、(一社)北辰会エキスパートコースライブ配信を視聴しました!

 

 

この日は日本未病学会の学術大会ともダブっていたんですが、例によってオンラインの御蔭で、そこは解消。笑

 

 

今回は医師をゲストに招いて講演して頂くシリーズ。

 

 

今回の医師は、北辰会会員であり、著名な小児科医である児玉和彦先生の御講演です。

 

事前インタビュー動画

 

 

開業小児科医として、鍼灸臨床において、こういうのが来たら気付いてほしい、気を付けてほしい、小児科、場合によっては救急に紹介してほしいというようなケースを、非常に分かり易く講義してくださいました。

 

 

鍼灸院での、結果的な西洋医学的な重篤疾患の見逃し、というのは、非常に怖いことですし、患者さんの不利益に繋がります。

 

 

児玉先生は御著書も多く、西洋医学の世界でも著名な先生なんですが、十年くらい前から御自身の不調をきっかけに、北辰会で鍼灸を学んでおられます。

 

 

患児の吐物、便をきちんと観察しよう、場合によっては親御さんに写真を撮ってきてもらうか、持ってきてもらって、という主張は非常に重要だと思いました。

 

 

児玉先生は各種の学会や勉強会でも盛んに発表しておられますので、動画などを駆使したスライドも、プレゼンも非常に上手で、分かり易かったです。

 

 

蓮風先生も以前、本当は『舌診アトラス』だけではなく、『二便アトラス』もなければダメなんだ、と仰っていました。

 

 

中医学でも、今では希少本らしいですが、中国医薬科技出版社『人体排出物異常証診断治療学』張介眉ほか主編 という本があります。

 

(今や、ネットで検索しても出てこない。。。苦笑)

 

 

我々開業鍼灸師も、もちろん東洋医学は素晴らしいけども、いつまでも東洋医学の殻に頑迷固陋に閉じこもっていては、なかなか世に認めてもらえません。

 

 

そういう意味で、哲学は違えども、同じように毎日患者さんを診て、効果を挙げておられる、東洋医学に肯定的な西洋医学の医師から学ぶことは多いと思います。

 

 

上手く手を組んだら、鬼に金棒であるばかりか、患者さんにとって大いに福音だと思います。

 

 

 

 

 

 

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第49回 日本伝統鍼灸学会を視聴しました!

2021.11.27

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11.13(土)~14(日)に行われた、第49回、日本伝統鍼灸学会学術大会を視聴しました!!

 

 

昨日書いたように、日曜日は日本東洋医学会九州支部と重なっていて、以前であればどちらかを諦めないといけなかったのが、オンラインになったことで、

 

両方出られるし、気になった講義は何度でも視られるという。。。

 

 

オンライン最高!笑

 

 

学会なんて、好きじゃなかった俺が、人生、分からんもんですね。笑

 

 

今回も色々と興味深い内容が多かったですが、目立っていたのは前会長の形井先生と、現会長の石原先生の二つの御講演。

 

 

これまでの日本鍼灸界の歩み、特にここ10年ほどは国際化、日本鍼灸とは何ぞや?という問題に直面する、激動の時代でした。

 

 

歴史的経緯を分かり易くまとめた形井先生と、今後の展開に関して、得意なスピリチュアルな世界を盛り込んでお話しされた石原先生。

 

 

なかなかいいコントラストだったと思います。

 

 

実技でも、お灸に焦点を当てたり、特殊鍼法である挫刺鍼など、普段なかなか見ることのできない技術をたくさん見させていただきました。

 

 

実技を見せるには、今後は手元をアップにした動画上映がメインになりそうな気もしますね。

 

 

まあ臨床家としては患者さんも入れた全体像、つまり「引きの画(え)」も見たいんですが、きれいな画質で、手元をアップで、の方が視聴者的には圧倒的にウケるでしょうな。

 

 

 

コロナ禍によって状況が二転三転する中、運営の先生方は大変だったことと思います。

 

 

来年は50回大会なんですね。。。

 

 

 

節目ですなあー(゚∀゚)

 

 

 

 

 

 

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2021年度 日本東洋医学会関西支部例会を視聴しました!!

2021.11.12

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夜な夜な、10.24に京都タワーで行われた、日本東洋医学会、2021関西例会を視聴しました!!

 

(オンデマンド配信最高!!笑)

 

 

私も一応名前だけ会員になっている(一社)日本東洋医学会ですが、最近、毎日のように地方会のお知らせが来ます。笑

 

 

でもこれは素晴らしいことです。

 

 

オンライン配信が出来るようになったことで、比較的簡単に、日本全国の有名な先生を招いて講演してもらえる。

 

 

会場までいかなくても、しかも時間に縛られずに、いつでもどこでも講演が聴ける。

 

 

地方の先生方にとって、この上なく有難いのではないでしょうか。

 

 

しかも喋るのがゆっくりな先生の講演は、オンデマンドなら倍速再生できる。笑

 

 

完成度の高いスライドはスクショしておいて復習できる。

 

 

欲しい情報を、以前よりも全然効率的に得ることが出来る時代、ついに到来です。

 

 

向学心のある人にとっては、もはやこの上ないシステムが完成しつつあるでしょう。

 

 

まあその分、よく指摘されるように、リアルでの付き合いがしにくくなるというマイナス面はありましょうが、それがしたい人は会場に行けばいい訳なので、

 

今後はハイブリッド開催が基本になるでしょうね。

 

 

まああとは、簡単に出来てしまう録音、録画、流出等の問題もよく言われますが、これは恐らく、厳罰化が進むでしょうし、今は正義感旺盛なネット自警団も多数いますので、問題ないでしょう。

 

 

あとは、便利な分、供給される情報がこれまでよりも圧倒的に過多になりますので、そこら辺にいる、ただの頭でっかちにならないように、

 

情報を受容する側の取捨選択能力、情報処理能力はこれまで以上に、大いに問われるでしょうね。

 

 

余分な情報をいちいち拾わないこと、また、必要と感じて拾った情報に関しては、本当に必要だったかどうかきちんと咀嚼して、必要であれば自分のものにすること、

 

まあよく言う、「情報リテラシー」ってやつが、今後ますます問われるでしょう。

 

 

今回、なんといっても最初の「煽り映像」が素晴らしかったです。笑

 

 

僕の好きな、種々の格闘技イベントでも、イベント開始前、あるいは試合前の会場のテンションを上げるのに欠かせないのが、カッコいい音楽と映像で演出される「煽り映像」なわけですが、

 

今回、どなたが作ったのか分かりませんが、映画のオープニング(スターウォーズ風?)のような映像、大変素晴らしかったです。

 

 

やはり今後は、講演者やそのスタッフにはYoutuber的な素質が求められそうですね。苦笑

 

 

これも時代の要請です。

 

(真贋を見分ける目が、ホントに問われますね)

 

 

今回も印象的な講演が多く、ザッと挙げると以下の通りです。

 

 

中村真理先生の「末梢性顔面神経麻痺完全脱神経型に対する鍼灸治療の効果-発症1年以内、14名-」

 ☞顔面神経麻痺の柳原スケールは清明院でも使っていますが、詳細なデータについてまでは知らなかったので、大変参考になりました。

 

篠原明徳先生の「肝気虚の理法方薬」

 ☞肝の病理の中でも、等閑視されがち、あるいは腎気虚と混同されがちな「肝気虚」という病理ですが、今回、非常に分かり易く解説して頂きました。

 

北村順先生の「循環器領域における漢⽅の現状と今後」

 ☞心臓、腎臓などの循環器領域の疾患に対して、東洋医学は、古代から当たり前に扱ったきた訳ですが、現代医学的なエビデンスは非常に少なく、近年、エビデンス構築、臨床実践が進んでいるようです。一臨床家として、この動きは見逃せないですね。

 

山本昇伯先生の「東西医学融合の2例と分断の2例」

 ☞以前から存じ上げている山本先生ですが、主に眼科領域で、漢方医的、総合内科医的な視点をもって診療にあたっておられる先生で、とても分かり易いご講演でした。

 

福原慎也先生、千福貞博先生の「新型コロナウイルス感染症の諸症状に対して葛根湯合小柴胡湯加桔梗石膏が奏功した透析患者の1例」

 ☞これも非常に刺激的な症例で、透析患者の重症化リスクは非常に高いのですが、早期(疑い段階)で漢方薬で介入して見事に効果を上げた症例でした。個人的にも、コロナ禍以降、最もお世話になった漢方は「桔梗石膏」です。笑

 

王宝禮先生の「本邦の歯学部における漢方医学教育の現状と考察」

 ☞これもなかなかレアな内容。虫歯だけでない、あらゆる口内トラブルに対して、東洋医学は有用だと思います。歯学部でも、積極的に東洋医学教育、行うべきだと思いました。

 

 

・・・まあー、この他にも面白い講演が多数あり、関西のまだ見ぬツワモノの先生方、素晴らしいと思いました。

 

 

また今回は、いつもお世話になっている北辰会の漢方医、竹本喜典先生も座長として参加されており、先生も今後ますますご活躍されるのだろうと思いましたね。

 

 

さて、今週末は日本伝統鍼灸学会もありますし、東洋医学会の九州支部もあります。苦笑

 

(これもオンデマンドなんで、両方の聴きたい講演のみ聴ける!!)

 

 

 

便利な仕組みを最大活用して、サクサクと欲しい情報を拾って、サクサクと鍼灸臨床家としてのレベル上げに勤しみましょう☆

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会ライブ配信を視聴しました。

2021.10.06

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10.3の日曜日は、朝と夜に(一社)北辰会ライブ配信を視聴しました!!

 

 

今回のテーマは「症例解説 動悸、胸痛」でした。

 

 

解説者は関東支部のエースである坂井祐太先生、本部の重鎮である油谷真空先生という良いコンビです。

 

 

本部の若手である高繁先生が、動悸、胸痛というなかなか怖い症状に、果敢に挑んだ症例でした。

 

 

僕も20代の頃、こういう、循環器の薬を使ってもなかなか症状が改善しない、精密検査をしてもなかなかはっきりしないようなものを、東洋医学の論理と手法で治せるようになりたくて、

 

一例一例チャレンジし、掘り下げて勉強、考察しては、よく失敗していました。苦笑

 

 

その中でも、このような胸部の症状というのはある意味怖い症状であり、ちょっと対応をミスすれば悪化したり、深刻な結果を招く可能性も考えられるものです。

 

 

高繁先生の果敢なチャレンジと、その中でのまだ甘い部分を鋭く解説した、良い症例検討会だったと思います。

 

 

やっぱり我々は鍼灸臨床家集団ですから、鍼灸の実際の症例を通じて、それを掘り下げて、自分に置き換えて、自分ならそこでどう考え、どう行動するか、と考えながら学ぶのが一番いいと思います。

 

(もちろんそれを主軸にしつつ、各時代の文献学や、この医学の歴史的経緯を学ぶことも重要なのは言うまでもないですが)

 

 

そして夜は緊急講義として、再び坂井祐太先生による「B試験解説」という講義。

 

(関東支部のホープ、大活躍です☆)

 

 

これは、数年前から北辰会では講師希望や、講師候補以上の会員の先生方を対象にした、試験制度がありまして、この医学の基礎的な知識を問う「A試験」と、

 

実際の症例を通じて、より臨床的な推論能力を要求される「B試験」があるのですが、今回は先日行われた「B試験」の解説講義でした。

 

 

この解説講義は私も過去にやったことがあるのですが、今回の坂井先生の解説も、素晴らしく分かり易い解説だったと思います。

 

 

まあ、あのように、理路整然とした解説を聞くと

 

「なんだーそうかーそういうことかー(*´Д`)」

 

となるのですが、要はそういう思考を、実際の臨床現場では常に頭フル回転で使いながら治療にあたっているのです。

 

 

我々臨床家は、その場で患者さんの愁訴を楽にしてあげることはもちろん大事ですが、同時に、長いスパンで考えて、その患者さんの経過をいい方向に導いていかないといけません。

 

 

これを実現するには、毎回の弁証と同時に、東洋医学的な患者さんの病のメカニズム(病因病理)を考えることが重要です。

 

 

ここがなかなか難しく、初学者にとっては伝わりにくいところでもあろうかと思いますが、臨床をやっていると、その重要性がよく分かります。

 

 

朝と夜、両方参加された会員の先生方にとっては、非常に濃い1日になったのではないでしょうか。(^^)

 

 

次回は10.20(水)21:00~藤本新風先生と奥村裕一先生による会員限定有料配信の「古典ライブ」です!!

 

 

会員の方はお見逃しなく!

 

 

また、これを機に入会の方もぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会、第5回古典ライブを視聴しました!!

2021.09.17

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9.15(水)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!

 

 

水曜日は毎週、東洋鍼灸専門学校での講義なので、21:10まで講義なんですが、学校を出て、21:15くらいからスマホで講義を聴きながら、

 

チャリこいで家に帰り、家で片付けと明日の準備をしながら、講義を聴けるという素晴らしさ。

 

 

もう、オンライン講義なしでは生きていけない。。。笑

 

 

しかも、分かりにくかったところを翌日にOD配信で確認できるというお得さ。。。

 

 

北辰会会員に限らず、対面実技指導が受けられないコロナ禍のうちに、しっかりと学術のレベル、特に「学」のレベルは、最高まで高めましょう。

 

 

臨床家にとって、学と術は両輪の輪です。

 

 

今回の第5回古典ライブのテーマも

 

「古典に学ぶ病因病機 ~万病回春病因指南を題材として~」

 

であり、今回は

 

「内傷(脾胃)」

 

にフォーカスした内容でした!

 

 

奥村学術部長の圧倒的知識量と、新風代表のサクッとしたまとめ、というコンビネーションで語られるこの講義ですが、回を重ねるごとに分かり易さが増している感じがあります。

 

 

今回は、今の晩夏~初秋の時期にタイムリーな「内傷」で、主に金元の4大医家の一人である李東垣(1180-1251)の説を引きながら、

 

内傷のほとんどは中気(中焦の気≒脾胃の働き)が関係している、従って脾胃に着眼した治療は重要、という内容でした。

 

(なかなかの極論ではありますが。。。)

 

 

食欲の秋であり、また、夏の間にした暴飲暴食の影響が悪い面で出てきやすい時期でもありますので、このことについて知っておく、意識するのはとても重要です。

 

 

今回は、なぜか僕だけ(苦笑)画面がフリーズしましたが、どうにかリカバリーできました。(^^;

 

 

まあこういう不具合とか操作上の問題なんかも、今後の5Gの時代ではどんどん改善されてくるのでしょう。

 

 

こうやって何回もやっていくうちに、講師の方も、視聴者の方も、オンライン講義に慣れて、コロナもまだまだ長引きますから、今後は座学はこれが間違いなく主流になることと思います。

 

 

こんな便利なことに慣れたら、もはや以前に戻れるわけないですな。(*‘∀‘)

 

 

今回、印象的だったのは、「補中益気湯の中に柴胡と升麻が入っていることの重要性」というお話。

 

 

金元の4大医家の中でも、特に脾胃の働きを重視し、”補土派”と言われる李東垣(1180-1251)が創方した薬として有名で、現代の臨床でも非常によく使われる「補中益気湯」という薬(補気剤)があります。

 

 

これの中身(構成生薬)は、各古典によって多少の違いはありましょうが、基本的には

 

人参・白朮・黄耆・当帰・柴胡・陳皮・炙甘草・升麻(by『中医臨床のための方剤学』)

 

なのですが、この薬の中に入っている柴胡と升麻は、表証の薬(辛凉解表薬)でありながら、補気剤に配合すると升陽作用を発揮します。

 

 

これを鍼で表現しようとすれば、脾胃を補う配穴に、臨泣などの木気を巡らせる配穴を足すと、補中益気湯のそういう側面が表現できたりします。

 

 

臨床上、上實下虚や上熱下寒、いわゆる冷えのぼせや、人体の上下のアンバランスが起こった状態の患者さんに接する機会は多いですが、

 

意外と中焦脾胃に注目して「補気昇提」という考え方で治療するとうまくいくケースがあります。

 

 

何でも清熱や降気を考えりゃいいってもんじゃない。

 

 

中焦を補気し、清陽を押し上げることで、かえって邪気が降りる、足が温もる。

 

 

ここもなかなか、東洋医学の臨床家の腕の見せ所でしょう。

 

 

改めて、よくよく考えておくべきだと思いましたね。

 

 

また、以前から奥村先生が深く研究されている腹診論に関して、先天易と後天易と境界と、木土の五行の相生相剋の話、また、味岡三伯門下で岡本一抱(1655-1716)の同期で、

 

弟子の中の四傑といわれる浅井周伯(1643-1705)の子孫が記したと言われる「五蔵決用圖」の話など、今回もなかなか含蓄のあるお話を頂きました。

 

 

まあ簡単にいうと、江戸期の医家は腹部に宇宙を見て、治療をやっていた、ということですね。

 

 

これを壮大で、スケールが違う!美しい!!と取るか、Primitiveととるか、非科学的でとるに足らない、思弁的であり、観念論では病気は治らない、と斬るか。

 

 

・・・とまあこのように、2000円では安すぎる、非常に学びのあるこの講座、会員の先生方限定の講座ですが、これを機に入会の方はぜひ☆

 

 

 

「なんちゃって」じゃない、本気の東洋医学の素晴らしい世界が、待っていますよ☆

 

 

 

 

 

 

 

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第32回、順天堂東医研で喋ってきました!!

2021.09.02

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8.26(木)の夜は、第32回、順天堂東医研で喋ってきました!!

 

 

今回のテーマは

 

「中医学総論 -2021-」

「臓腑経絡学総論 -2021-」

 

の二本立てです!!

 

 

 

わざわざ「2021」と打ってあるのには理由があり、これは実は、まだ発足する前段階の2019年の1月と2月に、順天堂東医研で対面で講義した内容になります。

 

 

この二つの内容は、東洋医学の医者が、一生大事にするべき、基本中の基本であると、私は考えています。

 

 

コロナ禍によって、2020年からオンライン講義になってしまったんですが、オンライン講義のいいところは、全国から気軽に参加できることもそうなんですが、

 

動画を録画しておけば、半永久的に何度でも視聴できることです。

 

(しかも昔の8mmビデオのように、画像や音声の劣化はないし、スライドも、会場での講義を撮影したものよりも、全然綺麗。)

 

 

 

・・・何度も言うようですが、東洋医学のキホンは、この数千年変わっていません。笑

 

 

気とは何か、陰陽とは、五行とは、気血とは、五臓六腑とは、十二経絡とは、弁証とは・・・。

 

 

ですので、永久不変の基礎にあたる部分に関する講義は、しっかりとした分かり易いものを作って録画しておけば、半永久的に使える筈です。

 

 

ということで、今回二年半ぶりに、内容をリビルドして、最新情報も盛り込んだものに変え、永久保存版として、講義しました。

 

 

今回も北は北海道から南は九州まで、全国の医学生が参加され、質問もたくさん出て、非常に嬉しかったですね。

 

 

受講した1年生の感想がまた素晴らしく、軽く感動しましたので、一部紹介します。

 

 

 

 

「私は今年漢方を勉強し始めたばかりで、主に日本漢方を勉強していましたが、気血等の根本的な概念すらあまり理解していませんでした。

 

どのように勉強を進めるかも全くわからず途方に暮れていましたが、今回の講義で中医学の視点から東洋医学の概観を見ることができ、日本漢方に対する理解もより深まったように思います。

 

なんとなくではありますが、これからどのように東洋医学を勉強していけばいいかを掴めた気がします。

 

非常に体系的で理解しやすく、参加してよかったと思った講義でした。」

 

 

まだ大学1年生でこれは、ホントに素晴らしい。

 

 

圧倒的学習意欲と理解力・・・。(゜o゜)

 

 

僕が彼と同年代の20歳ぐらいの頃といえば、勉強するにも、臨床するにも毎日なかなかうまくいかず、苦心惨憺する中で、これから東洋医学を一生学んでいく上では、

 

現代中国がまとめてくれた中医学というものを、あえて「批判的に」基礎に置きつつ、西洋医学で言う解剖生理学にあたる臓腑経絡学を基礎に置けば、

 

漢方も鍼灸も、流派や学派を超えて、一元的に

 

「要するに何をやっているのか」

 

を理解することが出来るし、西洋医学の先生方にも、根本哲学の違いから、自分たちがやっていることを平易に説明できると思った、という、

 

けっこう、たどり着くまでに苦労して得た見解を、何となくでも、スッと分かってしまう優秀さに、普通にビビりました。(笑)

 

 

 

順天堂東医研、これからますます楽しみです。

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会、第四回古典ライブを視聴しました!!

2021.08.20

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8.18(水)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!

 

 

日々感染者が過去最高と大騒ぎになり、医療も逼迫どころか部分的に崩壊しているという報道がなされる中、歩みを止めない北辰会。

 

 

毎月の最新のeラーニング講義配信に加え、随時配信の基礎~応用講座の数々。

 

 

さらに毎月1回のライブ配信に加えて、この古典ライブです。

 

(正直、有り得ないボリュームだと思います。向学心の高い人にとっては、超お得なメニューでしょう。笑)

 

 

しかもOD配信で何度でも視れるというお得さ。。。

 

 

対面実技指導が受けられないコロナ禍のうちに、しっかりと学術のレベル、特に「学」のレベルを最高まで高めましょう。

 

 

臨床家にとって、学と術は両輪の輪です。

 

 

今回の第四回古典ライブのテーマも

 

「古典に学ぶ病因病機 ~万病回春病因指南を題材として~」

 

であり、今回は

 

「火証」

 

にフォーカスした内容でした!

 

 

 

奥村学術部長の圧倒的知識量と、新風代表のサクッとしたまとめ、というコンビネーションで語られるこの講義ですが、回を重ねるごとに分かり易さが増している感じがあります。

 

 

今回は灼熱の夏に「火証」で、タイムリーな内容の筈だったんだけど、最近雨が続き、妙に気温が下がってますね。。。苦笑

 

(まあ昨日今日あたりは上がっていますが。)

 

 

まだまだ残暑で、9月末くらいまでは暑い日が続きますので、「火証」について知っておくのは良いことです。

 

 

今回も、途中でマイクのトラブルもありましたが、すかさずリカバリーできていました。(^^)

 

 

こうやって、やっていくうちに講師の方もオンライン講義に慣れて、コロナもまだまだ長引きますから、今後は座学はこれが間違いなく主流になることと思います。

 

 

・・・もう、昔には戻れませんね。

 

 

切ない気もしますが、仕方ないことです。

 

 

過去にもこうやって、馬での移動から人力車、自動車、飛行機へと変容してきたのが、ここ数百年の人類の歴史です。

 

 

今回もそうなるでしょう。

 

 

今回の講義にしたって、診療が終わって、スマホで聴きながらチャリをこいで家に帰り、洗濯物やら片付けやらなんやらをしながらワイヤレスイヤホンで聴いていました。笑

 

 

こんなこと言うと、

 

「それじゃ集中力が・・・」

 

とかいう批判が聞こえてきそうですが、他のことに気をとられてて聞き逃がしたところとか、不明瞭な印象の部分については、後日オンデマンド配信でじっくり聞き直せば再び頭に入るので、まったく問題ないです。

 

 

こんな便利なことに慣れたら、もはや戻れるわけないですな。(*‘∀‘)

 

 

今回、印象的だったのは、「正治と反治(逆治と従治)」というお話。

 

 

 

「火証」といえば激しい熱証な訳ですから、治療は当然清熱法という、熱をとる、冷ますやり方を行うのが常道なんですが、それをあえて温める治療を行うことで回復させるという方法について。

 

 

これについては、私も臨床上やることはあるのですが、「どういう場合に」行うか、というシャープな判断については、ピタッといかないこともあります。

 

 

ここもなかなか、東洋医学の臨床家の腕の見せ所でしょう。

 

 

また、熱証があるということは陰分の不足がある、陰分の根源は腎の臓なんだから腎に着眼することが重要、というのも、よく言われることですがやはり重要です。

 

 

そこで、腎をどういじるの??という問題に直面しますからね。

 

 

どちらも改めて、よくよく考えておくべきだと思いましたね。

 

 

また、以前から奥村先生が深く研究されている「相火論」「膜」に関して、岡本一抱の行燈の説や、有名な沢庵和尚の『五臓註』の図を引き合いに、

 

なかなか含蓄のあるお話を頂きました。

 

 

 

・・・とまあこのように、2000円では安すぎる、非常に学びのあるこの講座、会員の先生方限定の講座ですが、これを機に入会の方はぜひ☆

 

 

 

「なんちゃって」じゃない、本気の東洋医学の素晴らしい世界が、待っていますよ☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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第9回 DAPAカンファレンスで喋ってきました!!

2021.08.04

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清明院では現在、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

 

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8.2(月)の夜は、日本東方医学会の分科会であるDAPAカンファレンスに参加してきました!!

 

 

今回のテーマも、「緩和ケアと鍼灸」

 

 

このテーマは話題が盛り沢山なんで、3回に渡って行うようですが、今回はその第二回です。

 

 

緩和ケア専門の医師や看護師の先生方や、大学で緩和ケアについて研究なさっている先生、緩和ケアの現場で働いておられる鍼灸師の先生も参加されての、豪華メンバーでの勉強会でした。

 

 

今回の症例は「訪問看護師によるグリーフケアの症例」と、「認知症(徘徊、譫妄、不安)・胃瘻の1症例」の二症例。

 

 

 

1例目は訪問看護師さんによる、末期の患者さんとその御家族に対する医療的、精神的フォローの実際の症例です。

 

 

 

緩和ケアの現場では、患者さんだけでなく、その御家族へのサポートも非常に重要になります。

 

 

この症例では、患者さんが亡くなくなられる少し前の時点で、すでにご家族に「お看取り」についてレクチャーするということをやっておられ、

 

それは普通にスゴイと思いましたし、必要なことだと思いました。

 

 

二例目は、私の症例です。

 

 

 

亡くなった患者さんの御家族も含め、10年ほど前からお付き合いのあるご一家の、思い出深い症例です。

 

 

 

最終局面が近づくにつれ、私の頭にあったのは、

 

「御本人、御家族含め、関わる全員が、あとで後悔しないように」

 

ということでした。

 

 

 

自身の経験と知識をフル稼働して、よりエレガントに死に導くということは、生易しいことではないですが、本症例に関しては、まあまあの仕事、介入は出来たかな、という症例です。

 

 

あとは今回、この症例を通じて、胃に直接管を入れる経管栄養の方法である「胃瘻」というものについても、皆様に御一考頂きたかったので、強調してお伝えいたしました。

 

 

何がどの程度伝わったかは分かりませんが、アンケートの結果を待ちたいと思います。

 

 

緩和ケアシリーズ、残すはあと1回。

 

 

どんな症例が出てくるか、楽しみです。

 

 

・・・とまあこのように、非常に勉強になるDAPA、回を重ねるごとに受講者数が増えてきております!!

 

 

次回は9.13(月)20:00~ 1時間程度です。

 

 

楽しみです!!

 

 

 

お申込みはこちらから近日中にいけるようになると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2021年 8月の診療日時

2021.08.01

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◆患者さん各位

 

 

 

清明院のある首都東京、またまた、緊急事態宣言。。。

 

 

当初、「8.22まで」といって施行された4度目の緊急事態宣言でしたが、すでに「8月末まで」となり、周囲の3県も緊急事態宣言となりました。

 

 

9月にまた延長される可能性も全然高いと思うし、8.31に明けたとしても、また蔓延防止等重点措置は続くんでしょうから、もはや多くの都民に緊張感はないですし、

 

飲食関係、観光関係の業者の皆様の絶望感はハンパではないでしょう。

 

 

 

オリンピックの日本人選手活躍のニュースは、多少の救いですかね。

 

 

相変わらず連日、マスコミが1日の感染者数のみをセンセーショナルに報道する姿勢がこの1年半全く変わっていないことに辟易するのですが、

 

今回の第5波は、感染者数増加の割には、重症者数、死者数はそこまで増加していないのが現状のようで、これも冷静に見ていないといけませんね。

 

 

今は確定している、信頼できる情報を参考に、冷静に、出来る範囲で感染予防をしつつ、常に心身を調整し、最適化しておくことが一番でしょう。

 

 

自覚的な体の不調があるなら、早め早めに対処しておくことです。

 

 

鍼灸も、大いにご活用下さい。

 

 

いずれにせよ、終息しない疫病はありませんので、しっかりと前向いていきましょう。

 

 

清明院では、感染対策については最新情報を参考に最適化しつつ、この騒動中もいつも通り診療しております。

 

清明院のコロナウイルス対策に関して   参照

 

 

◆清明院、2021年8月の診療日時

 

 

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してありますので、御予約の際は、予めご参照下さい。

 

 

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

 

◆毎週月曜日は、外来診療のみ、終日休診となります。

 

 (※往診事業部は稼働しておりますので、初診、再診のご予約や、予約時間変更のお電話は受付可能です。)

 

 

◆火曜~金曜は14時から17時まで、土曜日は14時から15時は、昼休みとさせていただきます。

 

 

◆8.17(火)は夏季休診日とさせていただきますが、電話は繋がるようにしておきますので、症状急変等、急用のある患者さんは電話下さい。

 

 

◆8.25(水)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来は①14時~、②17時半~、③18時半~の3枠のみの受付とさせていただきます。

 

 

◆8.26(木)は院長が順天堂大学医学部、東洋医学研究会に参加のため、午後は18時~の再診受付、15時半~の初診受付が最終枠となります。

 

 

 

以上、診療時間外の活動等で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上ます。

 

 

 

 

清明院 院長 竹下有

 

 

 

 

(一社)北辰会、エキスパートライブ配信を視聴しました!!

2021.07.14

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清明院では現在、求人募集しております。

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7.11の日曜日は、(一社)北辰会エキスパートライブ配信の症例解説「嘈囃(そうざつ)、食欲不振」を視聴しました!!

 

 

嘈囃(そうざつ)というのは聞き慣れない病名だと思いますが、中医学的な弁病名であり、要は胸やけのことです。

 

 

福岡の筒井先生が、苦心しながらも、よく患者さんに寄り添っている様子が分かる症例であり、同時に、北辰会方式の弁証論治を進めていく上で、

 

初学者から中級者が陥りやすい部分におけるヒントが多く含まれた症例だったと思います。

 

 

また今回、強く感じたのは二つ。

 

 

一つは、質問の数がリアル開催よりも多い!!

 

 

もう一つは、原先生と油谷先生の仕切りが上手い!!

 

 

この二つです。(^^)

 

 

世界広しといえども、鍼灸臨床において、北辰会方式ほど、細かく患者さんの情報を拾う治療方式もないと思います。

 

 

北辰会は1979年の創立以来、一貫してこの姿勢を貫いています。

 

 

それだけに、症例を聞いていると、ハッキリさせたくなる部分も多く、1つの症例を本気で掘り下げたら、ホントは何日もかかるぐらい、質問が山ほど出てくるくらい、素材が豊富だと思います。

 

 

今回、下手するとリアル開催よりも質問が多かったように感じたのは、ネット配信講義であり、顔が見えないからなのか、思ったことをすぐにチャット欄に打ち込めるからなのか、

 

それは分かりませんが、これだったら、やり方をブラッシュアップしていけば、リアル開催よりもある意味盛り上がるのかもしれません。

 

 

また、舌診所見や顔面気色診所見なども、全員がPCやスマホの画面上で綺麗な画像で確認することが出来ますので、大会場のスクリーンに映すよりも正直見やすいし、

 

参加するのに移動する手間や交通費もかからないわけで、以前は北辰会の本部定例会といえば、北海道の先生から沖縄の先生まで飛行機で来られて参加されていましたが、

 

そういう遠方の先生にとっては、非常に参加し易くなったのではないでしょうか。

 

(僕も今回、開始5分前まで家で寝てました。。(笑))

 

 

また今回は原先生と油谷先生の司会コンビが非常に良かったですね。

 

 

進行といい、まとめといい、非常に分かり易かったと思います。

 

 

油谷先生のメガネ+作務衣姿の佇まいは、もはや僧侶の域に達していましたね。

 

 

まあ、いつまで続くか分からない、このコロナ禍の中で、そこら中で、オンライン講座や、非対面非接触サービスのインフラが整いまくってきています。

 

 

治療家youtuberみたいなものも、今後はどんどん増えるでしょう。

 

 

新時代到来ですね。

 

 

30年前は、インターネットどころか、携帯電話すらほとんどなかったのに。。。

 

 

ここから20年後、30年後は、どうなっているか。

 

 

こうなってしまった以上、変わるもの、変えるべきものと、変わらないもの、変えるべきでないものを、それぞれがそれぞれの現場で、よくよく考えざるを得ない時だろうと思います。

 

 

『孫子』の兵法が、いまだによく読まれることの意味を考えなくてはいけませんね。

 

 

 

 

 

 

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