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2022.02.01
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1.27(木)の夜は、第36回の順天堂東医研に参加してきました!!
今回の講師も、いつもお世話になっている吉祥寺中医クリニック院長の長瀬眞彦先生。
講義の内容は
「六淫:内邪について 自分の内面をみてみると… 」
という内容。
以前このブログにも書きましたが、東洋医学には、西洋医学のように細菌やウイルス、細胞などという考え方はなく、独特な病因論があります。
それが「邪気」と呼ばれるものですね。
カテゴリ 邪気(発病因子) 参照
これは、主に自然界の極端な環境変化によって、外界から侵襲して来ると考えられる「外邪」と、様々な原因によって体内から発生する「内邪」とに分けられます。
外邪は中医学ではよく「六淫(りくいん)の外邪」と呼ばれて「風・寒・暑・湿・相・火」の6種類に分類され、それぞれに症状や病理、治療法が深く検討されています。
今話題のコロナウイルスなんかも、こういった考え方を応用して対処し、高い効果を得たという報告があったことは、すでに伝えた通りです。
新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン試行第8版(中華人民共和国国家衛生健康委員会弁公庁)日本語訳版
内邪については「内生五邪(ないせいごじゃ)」と呼ばれて「風・寒・熱・湿・燥」の5種類に分類されて、それぞれに症状や病理、治療法が検討されています。
(ここで、外邪も内邪も、性質はほとんど一緒であることは注目に値しますね。)
今回は上記のうちの「内生五邪」に関するお話。
暴飲暴食などの飲食の不摂生や、過度のストレス、睡眠不足などなど、日常生活における様々な要因によって、体内に「内邪」が発生すると、それに応じた症状、病変が起こってきます。
例えば、暴飲暴食から体内に「湿邪」が発生したとなると、湿邪性の症状や病変が起こることは勿論、外邪としての「湿邪」をも、感受しやすくなります。
それまでは大丈夫だったのに、曇りなどの湿気の多い日や、雨の日などには、鈍重感や鈍痛や痺れなどの「湿邪」による病変を起こしやすくなります。
雨天前にこういった症状が強くなったという御経験のある方も多いでしょう。
中医学ではこれを、内と外の邪気が合わさってしまっている、という意味で「内外合邪(ないがいごうじゃ)」と言います。
これは場合によってはかなり危険で、急性の脳卒中や心筋梗塞などは、東洋医学的にはこういうメカニズムで発症することが少なくないです。
だから、その人に起こりうる病理を予測しておき、予め生活養生をし、内邪を作らないことが、あらゆる病気を予防することになる訳ですね。
今回も非常に分かり易い解説で、全国津々浦々の医大生の皆さんから、鋭い質問が乱れ飛んでいたのが印象的でした。
さて、次回は先日告知したように、2.24(木)19:00~21:00に行われる、
第三回 特別公開シンポジウム「東洋医学の学び方~伝統医学とどう向き合っていくか~」
です!!
今回は千葉大の和漢診療科の教授である並木隆雄先生をゲストにお招きして、いつもながら大変豪華な特別回となっております。
お申込みされた方には、事後のアーカイブ配信もありますので、当日視聴できない方もぜひご参加ください!!
お申し込みはこちらから、お早めにどうぞ!!
2022.01.20
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1.16の日曜日の10時から行われた(一社)北辰会症例解説ライブ配信を視聴しました!
(後からオンデマンドで 笑)
今回の症例は大久保莉紗先生の
「友人関係のトラブル後に発症した胸悶の1症例」
です!
精神的にショックなことや嫌なことがあった後、何らかの症状を発症するということは良くあることですが、そういうものには鍼灸が良く効くことが多いです。
また、そういう時に鍼灸で体を調えることで、精神的にも落ち着いてくる、ということもよくあります。
心身一如の鍼灸治療の真骨頂の一つですね。
今回の症例でも、十二分に話を聞いて、術者が積極的に患者さんに関わろうとすることで、正確な弁証も得られ、早期に症状改善に導いた症例だった思います。
初級~中級の先生方にとっては、基本として学ぶべきことが非常に多かったと思うし、中級~上級の先生にとっても、もっと早く、もっときれいに、
劇的に治すにはどうしたらいいか、という目線で見ると、なかなか興味深い症例だったと思います。
今回も神戸の原元氣先生と、東京の坂井祐太先生の明快な解説で、大変分かり易かったと思いますし、大久保先生も非常に落ち着いて発表しておられ、
彼女が入会した頃から知っている私としては、その成長ぶりに感激しましたね。
北辰会方式は、四診にしても治療技術にしても、勉強しなくてはならない内容は多く、いつまで経ってもなかなか自信が持てない会員さんもいらっしゃるかと思いますが、
自分の学術レベルを飛躍的に高める方法の一つとして、1つの症例を、1から10まですべて自分で情報をとって、紙に纏めてみる、というのが非常にいい方法だと思います。
それを数例やると、非常に全体像が見えてきて、自分に何が出来ていて、何が出来ていないのかがよく分かってきます。
あとは弱い部分を埋めていけば、徐々に完成度の高い症例を表現できるようになってきます。
次はどんな症例が出てくるか、楽しみですね☆
〇
2021.12.02
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11.25 (木)の夜は、第35回の順天堂東医研に参加してきました!!
今回、感染状況が落ち着いているので、実に久々のハイブリッド開催。
今回の講師は、いつもお世話になっている日本東方医学会会長の長瀬眞彦先生と、現在、長瀬先生の医院である吉祥寺中医クリニックにて、
日本東洋医学会の専門医の研修を行っている武蔵野赤十字病院総合診療科部長である上田研先生です。
テーマは
長瀬先生から「邪気とは何か?身の回りにある邪気について-科学者なのにそんなこと言ってて大丈夫なのか?-」
上田先生から「東洋医学研究会の思い出」
の二本立て。
東洋医学の病因論(邪気)に関しては、私も北辰会で講義したことがあります。
(因みに今でもeラーニングで視聴できます☆)
西洋医学に慣れ親しんでいる医大生にとって、いきなり「邪気」とか言われると、途端に怪しい雰囲気を感じて(苦笑)、戸惑う学生さんもいることでしょうけども、
実はこれはれっきとした古代中国のサイエンスなんですね。
今回は人体の外から侵襲する「六淫の外邪」に焦点を当てて分かり易く解説してくださいました。
そして最後に、「科学論」に関しても、簡単にご説明頂き、学生は認識を改めた部分があったのではないかと思います。
さらに今回は特別編ということで、上田研先生から、数十年前(?)の医大生時代の東医研の活動について発表して頂きました。
上田先生が発表して下さったように、医学部に東洋医学研究会が出来ても、なかなか続かなかったり、発展しにくかったりと、色々な問題が起こるものなのですが、
順天堂東医研に関しては、発足してすぐに、いきなりコロナ禍に見舞われたものの(苦笑)、禍を福に転じて、オンライン講義によって全国の医大生と繋がり、
基礎講義を動画でアーカイブ化することが出来たことで、いつまで経っても基礎の繰り返し、というループからは、徐々に脱出できそうです。
今回の講義はどちらも医学生にとって、なかなか刺激的な内容だったと思います。
オンライン講義が当たり前にインフラ化するようになって、動画が撮れて、高画質、高音質で、半永久的に基礎講義を残せる、良い時代ですね。
(そのぶん、講義する側は発言に気を付けないと、舌禍問題も増えるかもしれませんが。。。)
この医学の勉強を進めていく上での基礎中の基礎(基礎中医学と臓腑経絡学など)は、ある意味その内容は永久不変な訳ですから、同じ講義を何回もやるよりは、
動画でもって、視たい時に学習するようにした方が絶対合理的です。
ただ、勉強する側からすると、視たい講義が多すぎて大変かもしれませんが。。。苦笑
向学心のある人にとっては、学習を効率的に進めやすいインフラが整ってきている、ということです。
・・・さて、オミクロン株が騒がれる中、12月は対面講義が果たして出来るのか。苦笑
2021.11.29
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11.21(日)の午前中は、(一社)北辰会エキスパートコースライブ配信を視聴しました!
この日は日本未病学会の学術大会ともダブっていたんですが、例によってオンラインの御蔭で、そこは解消。笑
今回は医師をゲストに招いて講演して頂くシリーズ。
今回の医師は、北辰会会員であり、著名な小児科医である児玉和彦先生の御講演です。
開業小児科医として、鍼灸臨床において、こういうのが来たら気付いてほしい、気を付けてほしい、小児科、場合によっては救急に紹介してほしいというようなケースを、非常に分かり易く講義してくださいました。
鍼灸院での、結果的な西洋医学的な重篤疾患の見逃し、というのは、非常に怖いことですし、患者さんの不利益に繋がります。
児玉先生は御著書も多く、西洋医学の世界でも著名な先生なんですが、十年くらい前から御自身の不調をきっかけに、北辰会で鍼灸を学んでおられます。
患児の吐物、便をきちんと観察しよう、場合によっては親御さんに写真を撮ってきてもらうか、持ってきてもらって、という主張は非常に重要だと思いました。
児玉先生は各種の学会や勉強会でも盛んに発表しておられますので、動画などを駆使したスライドも、プレゼンも非常に上手で、分かり易かったです。
蓮風先生も以前、本当は『舌診アトラス』だけではなく、『二便アトラス』もなければダメなんだ、と仰っていました。
中医学でも、今では希少本らしいですが、中国医薬科技出版社『人体排出物異常証診断治療学』張介眉ほか主編 という本があります。
(今や、ネットで検索しても出てこない。。。苦笑)
我々開業鍼灸師も、もちろん東洋医学は素晴らしいけども、いつまでも東洋医学の殻に頑迷固陋に閉じこもっていては、なかなか世に認めてもらえません。
そういう意味で、哲学は違えども、同じように毎日患者さんを診て、効果を挙げておられる、東洋医学に肯定的な西洋医学の医師から学ぶことは多いと思います。
上手く手を組んだら、鬼に金棒であるばかりか、患者さんにとって大いに福音だと思います。
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2021.11.27
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11.13(土)~14(日)に行われた、第49回、日本伝統鍼灸学会学術大会を視聴しました!!
昨日書いたように、日曜日は日本東洋医学会九州支部と重なっていて、以前であればどちらかを諦めないといけなかったのが、オンラインになったことで、
両方出られるし、気になった講義は何度でも視られるという。。。
オンライン最高!笑
学会なんて、好きじゃなかった俺が、人生、分からんもんですね。笑
今回も色々と興味深い内容が多かったですが、目立っていたのは前会長の形井先生と、現会長の石原先生の二つの御講演。
これまでの日本鍼灸界の歩み、特にここ10年ほどは国際化、日本鍼灸とは何ぞや?という問題に直面する、激動の時代でした。
歴史的経緯を分かり易くまとめた形井先生と、今後の展開に関して、得意なスピリチュアルな世界を盛り込んでお話しされた石原先生。
なかなかいいコントラストだったと思います。
実技でも、お灸に焦点を当てたり、特殊鍼法である挫刺鍼など、普段なかなか見ることのできない技術をたくさん見させていただきました。
実技を見せるには、今後は手元をアップにした動画上映がメインになりそうな気もしますね。
まあ臨床家としては患者さんも入れた全体像、つまり「引きの画(え)」も見たいんですが、きれいな画質で、手元をアップで、の方が視聴者的には圧倒的にウケるでしょうな。
コロナ禍によって状況が二転三転する中、運営の先生方は大変だったことと思います。
来年は50回大会なんですね。。。
節目ですなあー(゚∀゚)
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2021.11.12
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夜な夜な、10.24に京都タワーで行われた、日本東洋医学会、2021関西例会を視聴しました!!
(オンデマンド配信最高!!笑)
私も一応名前だけ会員になっている(一社)日本東洋医学会ですが、最近、毎日のように地方会のお知らせが来ます。笑
でもこれは素晴らしいことです。
オンライン配信が出来るようになったことで、比較的簡単に、日本全国の有名な先生を招いて講演してもらえる。
会場までいかなくても、しかも時間に縛られずに、いつでもどこでも講演が聴ける。
地方の先生方にとって、この上なく有難いのではないでしょうか。
しかも喋るのがゆっくりな先生の講演は、オンデマンドなら倍速再生できる。笑
完成度の高いスライドはスクショしておいて復習できる。
欲しい情報を、以前よりも全然効率的に得ることが出来る時代、ついに到来です。
向学心のある人にとっては、もはやこの上ないシステムが完成しつつあるでしょう。
まあその分、よく指摘されるように、リアルでの付き合いがしにくくなるというマイナス面はありましょうが、それがしたい人は会場に行けばいい訳なので、
今後はハイブリッド開催が基本になるでしょうね。
まああとは、簡単に出来てしまう録音、録画、流出等の問題もよく言われますが、これは恐らく、厳罰化が進むでしょうし、今は正義感旺盛なネット自警団も多数いますので、問題ないでしょう。
あとは、便利な分、供給される情報がこれまでよりも圧倒的に過多になりますので、そこら辺にいる、ただの頭でっかちにならないように、
情報を受容する側の取捨選択能力、情報処理能力はこれまで以上に、大いに問われるでしょうね。
余分な情報をいちいち拾わないこと、また、必要と感じて拾った情報に関しては、本当に必要だったかどうかきちんと咀嚼して、必要であれば自分のものにすること、
まあよく言う、「情報リテラシー」ってやつが、今後ますます問われるでしょう。
今回、なんといっても最初の「煽り映像」が素晴らしかったです。笑
僕の好きな、種々の格闘技イベントでも、イベント開始前、あるいは試合前の会場のテンションを上げるのに欠かせないのが、カッコいい音楽と映像で演出される「煽り映像」なわけですが、
今回、どなたが作ったのか分かりませんが、映画のオープニング(スターウォーズ風?)のような映像、大変素晴らしかったです。
やはり今後は、講演者やそのスタッフにはYoutuber的な素質が求められそうですね。苦笑
これも時代の要請です。
(真贋を見分ける目が、ホントに問われますね)
今回も印象的な講演が多く、ザッと挙げると以下の通りです。
中村真理先生の「末梢性顔面神経麻痺完全脱神経型に対する鍼灸治療の効果-発症1年以内、14名-」
☞顔面神経麻痺の柳原スケールは清明院でも使っていますが、詳細なデータについてまでは知らなかったので、大変参考になりました。
篠原明徳先生の「肝気虚の理法方薬」
☞肝の病理の中でも、等閑視されがち、あるいは腎気虚と混同されがちな「肝気虚」という病理ですが、今回、非常に分かり易く解説して頂きました。
北村順先生の「循環器領域における漢⽅の現状と今後」
☞心臓、腎臓などの循環器領域の疾患に対して、東洋医学は、古代から当たり前に扱ったきた訳ですが、現代医学的なエビデンスは非常に少なく、近年、エビデンス構築、臨床実践が進んでいるようです。一臨床家として、この動きは見逃せないですね。
山本昇伯先生の「東西医学融合の2例と分断の2例」
☞以前から存じ上げている山本先生ですが、主に眼科領域で、漢方医的、総合内科医的な視点をもって診療にあたっておられる先生で、とても分かり易いご講演でした。
福原慎也先生、千福貞博先生の「新型コロナウイルス感染症の諸症状に対して葛根湯合小柴胡湯加桔梗石膏が奏功した透析患者の1例」
☞これも非常に刺激的な症例で、透析患者の重症化リスクは非常に高いのですが、早期(疑い段階)で漢方薬で介入して見事に効果を上げた症例でした。個人的にも、コロナ禍以降、最もお世話になった漢方は「桔梗石膏」です。笑
王宝禮先生の「本邦の歯学部における漢方医学教育の現状と考察」
☞これもなかなかレアな内容。虫歯だけでない、あらゆる口内トラブルに対して、東洋医学は有用だと思います。歯学部でも、積極的に東洋医学教育、行うべきだと思いました。
・・・まあー、この他にも面白い講演が多数あり、関西のまだ見ぬツワモノの先生方、素晴らしいと思いました。
また今回は、いつもお世話になっている北辰会の漢方医、竹本喜典先生も座長として参加されており、先生も今後ますますご活躍されるのだろうと思いましたね。
さて、今週末は日本伝統鍼灸学会もありますし、東洋医学会の九州支部もあります。苦笑
(これもオンデマンドなんで、両方の聴きたい講演のみ聴ける!!)
便利な仕組みを最大活用して、サクサクと欲しい情報を拾って、サクサクと鍼灸臨床家としてのレベル上げに勤しみましょう☆
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2021.10.06
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10.3の日曜日は、朝と夜に(一社)北辰会ライブ配信を視聴しました!!
今回のテーマは「症例解説 動悸、胸痛」でした。
解説者は関東支部のエースである坂井祐太先生、本部の重鎮である油谷真空先生という良いコンビです。
本部の若手である高繁先生が、動悸、胸痛というなかなか怖い症状に、果敢に挑んだ症例でした。
僕も20代の頃、こういう、循環器の薬を使ってもなかなか症状が改善しない、精密検査をしてもなかなかはっきりしないようなものを、東洋医学の論理と手法で治せるようになりたくて、
一例一例チャレンジし、掘り下げて勉強、考察しては、よく失敗していました。苦笑
その中でも、このような胸部の症状というのはある意味怖い症状であり、ちょっと対応をミスすれば悪化したり、深刻な結果を招く可能性も考えられるものです。
高繁先生の果敢なチャレンジと、その中でのまだ甘い部分を鋭く解説した、良い症例検討会だったと思います。
やっぱり我々は鍼灸臨床家集団ですから、鍼灸の実際の症例を通じて、それを掘り下げて、自分に置き換えて、自分ならそこでどう考え、どう行動するか、と考えながら学ぶのが一番いいと思います。
(もちろんそれを主軸にしつつ、各時代の文献学や、この医学の歴史的経緯を学ぶことも重要なのは言うまでもないですが)
そして夜は緊急講義として、再び坂井祐太先生による「B試験解説」という講義。
(関東支部のホープ、大活躍です☆)
これは、数年前から北辰会では講師希望や、講師候補以上の会員の先生方を対象にした、試験制度がありまして、この医学の基礎的な知識を問う「A試験」と、
実際の症例を通じて、より臨床的な推論能力を要求される「B試験」があるのですが、今回は先日行われた「B試験」の解説講義でした。
この解説講義は私も過去にやったことがあるのですが、今回の坂井先生の解説も、素晴らしく分かり易い解説だったと思います。
まあ、あのように、理路整然とした解説を聞くと
「なんだーそうかーそういうことかー(*´Д`)」
となるのですが、要はそういう思考を、実際の臨床現場では常に頭フル回転で使いながら治療にあたっているのです。
我々臨床家は、その場で患者さんの愁訴を楽にしてあげることはもちろん大事ですが、同時に、長いスパンで考えて、その患者さんの経過をいい方向に導いていかないといけません。
これを実現するには、毎回の弁証と同時に、東洋医学的な患者さんの病のメカニズム(病因病理)を考えることが重要です。
ここがなかなか難しく、初学者にとっては伝わりにくいところでもあろうかと思いますが、臨床をやっていると、その重要性がよく分かります。
朝と夜、両方参加された会員の先生方にとっては、非常に濃い1日になったのではないでしょうか。(^^)
次回は10.20(水)21:00~、藤本新風先生と奥村裕一先生による会員限定有料配信の「古典ライブ」です!!
会員の方はお見逃しなく!
また、これを機に入会の方もぜひ!!
2021.09.17
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9.15(水)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!
水曜日は毎週、東洋鍼灸専門学校での講義なので、21:10まで講義なんですが、学校を出て、21:15くらいからスマホで講義を聴きながら、
チャリこいで家に帰り、家で片付けと明日の準備をしながら、講義を聴けるという素晴らしさ。
もう、オンライン講義なしでは生きていけない。。。笑
しかも、分かりにくかったところを翌日にOD配信で確認できるというお得さ。。。
北辰会会員に限らず、対面実技指導が受けられないコロナ禍のうちに、しっかりと学術のレベル、特に「学」のレベルは、最高まで高めましょう。
臨床家にとって、学と術は両輪の輪です。
今回の第5回古典ライブのテーマも
「古典に学ぶ病因病機 ~万病回春病因指南を題材として~」
であり、今回は
「内傷(脾胃)」
にフォーカスした内容でした!
奥村学術部長の圧倒的知識量と、新風代表のサクッとしたまとめ、というコンビネーションで語られるこの講義ですが、回を重ねるごとに分かり易さが増している感じがあります。
今回は、今の晩夏~初秋の時期にタイムリーな「内傷」で、主に金元の4大医家の一人である李東垣(1180-1251)の説を引きながら、
内傷のほとんどは中気(中焦の気≒脾胃の働き)が関係している、従って脾胃に着眼した治療は重要、という内容でした。
(なかなかの極論ではありますが。。。)
食欲の秋であり、また、夏の間にした暴飲暴食の影響が悪い面で出てきやすい時期でもありますので、このことについて知っておく、意識するのはとても重要です。
今回は、なぜか僕だけ(苦笑)画面がフリーズしましたが、どうにかリカバリーできました。(^^;
まあこういう不具合とか操作上の問題なんかも、今後の5Gの時代ではどんどん改善されてくるのでしょう。
こうやって何回もやっていくうちに、講師の方も、視聴者の方も、オンライン講義に慣れて、コロナもまだまだ長引きますから、今後は座学はこれが間違いなく主流になることと思います。
こんな便利なことに慣れたら、もはや以前に戻れるわけないですな。(*‘∀‘)
今回、印象的だったのは、「補中益気湯の中に柴胡と升麻が入っていることの重要性」というお話。
金元の4大医家の中でも、特に脾胃の働きを重視し、”補土派”と言われる李東垣(1180-1251)が創方した薬として有名で、現代の臨床でも非常によく使われる「補中益気湯」という薬(補気剤)があります。
これの中身(構成生薬)は、各古典によって多少の違いはありましょうが、基本的には
人参・白朮・黄耆・当帰・柴胡・陳皮・炙甘草・升麻(by『中医臨床のための方剤学』)
なのですが、この薬の中に入っている柴胡と升麻は、表証の薬(辛凉解表薬)でありながら、補気剤に配合すると升陽作用を発揮します。
これを鍼で表現しようとすれば、脾胃を補う配穴に、臨泣などの木気を巡らせる配穴を足すと、補中益気湯のそういう側面が表現できたりします。
臨床上、上實下虚や上熱下寒、いわゆる冷えのぼせや、人体の上下のアンバランスが起こった状態の患者さんに接する機会は多いですが、
意外と中焦脾胃に注目して「補気昇提」という考え方で治療するとうまくいくケースがあります。
何でも清熱や降気を考えりゃいいってもんじゃない。
中焦を補気し、清陽を押し上げることで、かえって邪気が降りる、足が温もる。
ここもなかなか、東洋医学の臨床家の腕の見せ所でしょう。
改めて、よくよく考えておくべきだと思いましたね。
また、以前から奥村先生が深く研究されている腹診論に関して、先天易と後天易と境界と、木土の五行の相生相剋の話、また、味岡三伯門下で岡本一抱(1655-1716)の同期で、
弟子の中の四傑といわれる浅井周伯(1643-1705)の子孫が記したと言われる「五蔵決用圖」の話など、今回もなかなか含蓄のあるお話を頂きました。
まあ簡単にいうと、江戸期の医家は腹部に宇宙を見て、治療をやっていた、ということですね。
これを壮大で、スケールが違う!美しい!!と取るか、Primitiveととるか、非科学的でとるに足らない、思弁的であり、観念論では病気は治らない、と斬るか。
・・・とまあこのように、2000円では安すぎる、非常に学びのあるこの講座、会員の先生方限定の講座ですが、これを機に入会の方はぜひ☆
「なんちゃって」じゃない、本気の東洋医学の素晴らしい世界が、待っていますよ☆
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2021.09.02
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8.26(木)の夜は、第32回、順天堂東医研で喋ってきました!!
今回のテーマは
「中医学総論 -2021-」
「臓腑経絡学総論 -2021-」
の二本立てです!!
わざわざ「2021」と打ってあるのには理由があり、これは実は、まだ発足する前段階の2019年の1月と2月に、順天堂東医研で対面で講義した内容になります。
この二つの内容は、東洋医学の医者が、一生大事にするべき、基本中の基本であると、私は考えています。
コロナ禍によって、2020年からオンライン講義になってしまったんですが、オンライン講義のいいところは、全国から気軽に参加できることもそうなんですが、
動画を録画しておけば、半永久的に何度でも視聴できることです。
(しかも昔の8mmビデオのように、画像や音声の劣化はないし、スライドも、会場での講義を撮影したものよりも、全然綺麗。)
・・・何度も言うようですが、東洋医学のキホンは、この数千年変わっていません。笑
気とは何か、陰陽とは、五行とは、気血とは、五臓六腑とは、十二経絡とは、弁証とは・・・。
ですので、永久不変の基礎にあたる部分に関する講義は、しっかりとした分かり易いものを作って録画しておけば、半永久的に使える筈です。
ということで、今回二年半ぶりに、内容をリビルドして、最新情報も盛り込んだものに変え、永久保存版として、講義しました。
今回も北は北海道から南は九州まで、全国の医学生が参加され、質問もたくさん出て、非常に嬉しかったですね。
受講した1年生の感想がまた素晴らしく、軽く感動しましたので、一部紹介します。
〇
「私は今年漢方を勉強し始めたばかりで、主に日本漢方を勉強していましたが、気血等の根本的な概念すらあまり理解していませんでした。
どのように勉強を進めるかも全くわからず途方に暮れていましたが、今回の講義で中医学の視点から東洋医学の概観を見ることができ、日本漢方に対する理解もより深まったように思います。
なんとなくではありますが、これからどのように東洋医学を勉強していけばいいかを掴めた気がします。
非常に体系的で理解しやすく、参加してよかったと思った講義でした。」
まだ大学1年生でこれは、ホントに素晴らしい。
圧倒的学習意欲と理解力・・・。(゜o゜)
僕が彼と同年代の20歳ぐらいの頃といえば、勉強するにも、臨床するにも毎日なかなかうまくいかず、苦心惨憺する中で、これから東洋医学を一生学んでいく上では、
現代中国がまとめてくれた中医学というものを、あえて「批判的に」基礎に置きつつ、西洋医学で言う解剖生理学にあたる臓腑経絡学を基礎に置けば、
漢方も鍼灸も、流派や学派を超えて、一元的に
「要するに何をやっているのか」
を理解することが出来るし、西洋医学の先生方にも、根本哲学の違いから、自分たちがやっていることを平易に説明できると思った、という、
けっこう、たどり着くまでに苦労して得た見解を、何となくでも、スッと分かってしまう優秀さに、普通にビビりました。(笑)
順天堂東医研、これからますます楽しみです。
〇
2021.08.20
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8.18(水)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!
日々感染者が過去最高と大騒ぎになり、医療も逼迫どころか部分的に崩壊しているという報道がなされる中、歩みを止めない北辰会。
毎月の最新のeラーニング講義配信に加え、随時配信の基礎~応用講座の数々。
さらに毎月1回のライブ配信に加えて、この古典ライブです。
(正直、有り得ないボリュームだと思います。向学心の高い人にとっては、超お得なメニューでしょう。笑)
しかもOD配信で何度でも視れるというお得さ。。。
対面実技指導が受けられないコロナ禍のうちに、しっかりと学術のレベル、特に「学」のレベルを最高まで高めましょう。
臨床家にとって、学と術は両輪の輪です。
今回の第四回古典ライブのテーマも
「古典に学ぶ病因病機 ~万病回春病因指南を題材として~」
であり、今回は
「火証」
にフォーカスした内容でした!
奥村学術部長の圧倒的知識量と、新風代表のサクッとしたまとめ、というコンビネーションで語られるこの講義ですが、回を重ねるごとに分かり易さが増している感じがあります。
今回は灼熱の夏に「火証」で、タイムリーな内容の筈だったんだけど、最近雨が続き、妙に気温が下がってますね。。。苦笑
(まあ昨日今日あたりは上がっていますが。)
まだまだ残暑で、9月末くらいまでは暑い日が続きますので、「火証」について知っておくのは良いことです。
今回も、途中でマイクのトラブルもありましたが、すかさずリカバリーできていました。(^^)
こうやって、やっていくうちに講師の方もオンライン講義に慣れて、コロナもまだまだ長引きますから、今後は座学はこれが間違いなく主流になることと思います。
・・・もう、昔には戻れませんね。
切ない気もしますが、仕方ないことです。
過去にもこうやって、馬での移動から人力車、自動車、飛行機へと変容してきたのが、ここ数百年の人類の歴史です。
今回もそうなるでしょう。
今回の講義にしたって、診療が終わって、スマホで聴きながらチャリをこいで家に帰り、洗濯物やら片付けやらなんやらをしながらワイヤレスイヤホンで聴いていました。笑
こんなこと言うと、
「それじゃ集中力が・・・」
とかいう批判が聞こえてきそうですが、他のことに気をとられてて聞き逃がしたところとか、不明瞭な印象の部分については、後日オンデマンド配信でじっくり聞き直せば再び頭に入るので、まったく問題ないです。
こんな便利なことに慣れたら、もはや戻れるわけないですな。(*‘∀‘)
今回、印象的だったのは、「正治と反治(逆治と従治)」というお話。
「火証」といえば激しい熱証な訳ですから、治療は当然清熱法という、熱をとる、冷ますやり方を行うのが常道なんですが、それをあえて温める治療を行うことで回復させるという方法について。
これについては、私も臨床上やることはあるのですが、「どういう場合に」行うか、というシャープな判断については、ピタッといかないこともあります。
ここもなかなか、東洋医学の臨床家の腕の見せ所でしょう。
また、熱証があるということは陰分の不足がある、陰分の根源は腎の臓なんだから腎に着眼することが重要、というのも、よく言われることですがやはり重要です。
そこで、腎をどういじるの??という問題に直面しますからね。
どちらも改めて、よくよく考えておくべきだと思いましたね。
また、以前から奥村先生が深く研究されている「相火論」や「膜」に関して、岡本一抱の行燈の説や、有名な沢庵和尚の『五臓註』の図を引き合いに、
なかなか含蓄のあるお話を頂きました。
・・・とまあこのように、2000円では安すぎる、非常に学びのあるこの講座、会員の先生方限定の講座ですが、これを機に入会の方はぜひ☆
「なんちゃって」じゃない、本気の東洋医学の素晴らしい世界が、待っていますよ☆
〇
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