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2017.03.21
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3.19の日曜日は、三旗塾、中医オープンセミナーに行ってきました!!
このセミナーは、金子朝彦先生の主催する「三旗塾」が開催する、年に一回のイベントだそうで、普段やっている中医学の勉強ではなく、
他の流派の先生をゲストに呼んで講演してもらうという、斬新な試みです。
(まあ、随分過去にはこういうのは、他の流派間でもあったらしいんですが、いつの間にか行われなくなった、言わば対外試合、
対外交流みたいな感じですかね。)
去年の日本中医学会で、以前から気になっていた金子先生とお会いして、FBで繋がって以来、この日がちょうどオフの日だったんで、
行ってみることにしました。(*‘∀‘)
会場に行ってみると、かなり知っている顔が。。。(笑)
今年は積聚会の西岡由記先生、長野式の伊藤弘隆先生による特別講義でした。
西岡先生は、そのご著書である『易経と難経』を数年前に読まさせていただいて以来、ずうっと講義を聴いてみたいと思っていた先生ですし、
長野式は、実は僕は15年以上前に、毎月足しげく勉強しに行っていた時があります。
ですが、この講座では面白いことに、積聚の先生が積聚治療の話をしない、長野式の先生が、長野式の話をしないのです。
一人の鍼灸臨床家として、自分の研究や、普段の治療を語る、といった、これまた斬新な企画でした。
金子先生のアイデアが、イー感じで炸裂してると思います。
西岡先生は傷寒論と難経と易経を絡めて、脈診に関する話しを非常に分かりやすく講義されていましたし、伊藤先生は非常に難しい、
患者さんのトラウマに対する独自のアプローチを紹介して下さいました。
久々にガンガンメモって、ガンガン質問しまくっちゃいました。(笑)
大変、いい刺激をいただきました☆
今はIT情報化社会、他流派の勉強会の様子なんかも、ネットで即時的に、かつ写真入りでリアルに覗くことが出来ます。
しかも何か情報発信したら、一瞬で地球の裏側まで届く時代。
これから、各流派が健全に刺激し合って、みんなで過去よりももっといいものが構築出来たら、素晴らしいですね。
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2017.03.20
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前回のお話
参照
◆「伝統」辞書的には
「伝統」を簡易な辞書でひくと
前の時代から受け継いだ風俗、制度、思想など。また、受け継ぐこと。
『三省堂 国語辞典 第四版』
と、出て来ます。
また、桑原武夫著『伝統と近代化』(『岩波講座 現代思想11』所収・1957・岩波書店)によれば、
文字どおりの意味では、歴史的に伝承された物質文化、思考や行為の様式、人やできごとなどについてのイメージ、
さまざまな象徴群などを意味する。
とあり、
広義に解すれば、過去から伝えられた文化遺産である。
とあります。
・・・で、これをどうとらえるかが、人によって違う、と、書いてあります。
伝統を重んじる立場の人と、軽んじる立場の人。
むしろ伝統の方が、社会秩序を守る上で重要であり、新しい文化や価値観を、伝統的な社会をかき乱す因子、ととらえるか、
あるいはその逆に、伝統なんてものは新しいもの、より良いものを構築する際に阻害因子となるものだ、ととらえるか。
桑原氏は、
進歩や発展が望ましいとされる時代においては、伝統は過去の無知の産物、進歩の障害物とみなされる傾向が強い。
といいます。
まさにこのような考えに基づいて、今から150年前、明治維新の時代に、日本の東洋医学は排斥されたんですね。
ただ、桑原氏はそう書きつつも、
伝統の担い手に、伝統をよりよきものに精練したいという願いがあれば、外発的な衝撃を契機として、古い遺産の中からより真なるもの、
より良きものが抽出され、新しい状況に適応するように再構成、再解釈された形で伝統はしばしば強調された。
とも書いています。
これは蓮風先生もよく仰るところで、夢分流の打鍼術を現代風にアレンジした経緯の説明の時に、よくこの話をなさいますね。
「現代中医学」「ディスポ鍼」「市販の温灸」というものだって、ある意味そうだと、僕なんかは思いますしね。
そして桑原氏は、
この意味で、伝統はかならずしも停滞的ではなく、創造の要素でもある。
と説き、
社会成員の共属の感情を継続させるためにも、成員の共感を呼び起こす伝統は、ある程度保持される必要がある。
と結んでいます。
まあ、新しい何かを発展的に構築していくにしても、伝統は無視、排斥するべきではない、という考えに、僕も一票です。
また、いつまでも伝統に固執して、発展や異文化を嫌うのは、極端すぎてどうかと思っています。
後はその背反する二つの考え方のバランスの問題でしょう。
続く
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2017.02.21
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清明院には、「いわゆる」慢性難治性疾患の患者さんが、「それ自体を主訴として」多くいらっしゃいます。
今後、そういう疾患をお持ちの患者さんが、鍼灸、東洋医学に期待を寄せるケースは増えるでしょう。
こういう病の多くは、少しずつ少しずつ、体をいい方向に傾けていくしかない場合が多いと思います。
僕ら、街なかの平凡な鍼灸院では、例えば患者さんを入院させて、3食、衣食住全て管理して治療を行うことは出来ませんし、
どうしても、その患者さんにとって、時間的経済的に無理のない範疇で出来うる、最大限の治療をするしかありません。
ホントなら毎日でも、1日何回でも治療したいような疾患であっても、です。
そこを含めて、最初によーく説明して、ご納得いただいた上で、そのつもりで、治療を受けていただくということが大事じゃないかな、と思います。
鍼灸は、時に西洋医学の常識から考えたら、あり得ないような劇的で即効的な変化が患者さんに起こることがあります。
でもそれは「時に」です。
いわゆる「慢性、難治性」なんて呼ばれる疾患の患者さんであれば、少しずつ少しずつ、体調を整えて、少しでもいい方向にと、
やっていくしかないことはよくあります。
術者も患者も、最初から奇跡みたいな変化を求めてやるのは、ちょっとどうかと思いますね。
むしろ最初に平易にキチッと説明して、互いに納得した上で、腰を据えて治療を進めてみた結果、時に奇跡のような変化が起こって、
術者も患者も一緒になって喜ぶ、これが健全だろうと思いますね。
大事なことです。
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2017.02.06
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この医学を本格的にやろうと思ったら、避けて通れない『黄帝内経』。
この医学のバイブルと言ってもいい本です。
この本に書いてあることが全くの迷信で、信じるに足りないインチキ本である、という立場に立つならば、それはもう東洋医学の否定です。
東洋医学の道ではない道、東洋医学と接点を持たない人生をどうぞ、ということになります。(゚∀゚)
約2500年前に書かれたと言われる、この本に書いてある内容を、現代の患者さんの前でも十分に使える考え方であり、一面の真実だ、
というのが、東洋医学を実践する者の、普通の立場です。
ただ、『黄帝内経』に書いてあることと言えど、盲信する訳ではなく、現代の現実に照らし合わせて理解し、運用していくのが、
一番理性的で常識的な立場だと思います。
いかに聖典であり、優れた本であると言っても、所詮は2500年も前の外国の本です。
現代日本の現実と完全に一致するはずはないです。
そこで、この本を研究していくのに重要な書籍は、何があるか。
まずは東洋学術出版社の『現代語訳 黄帝内経素問 上中下巻』『現代語訳 黄帝内経霊枢 上下巻』でしょうね。
僕はまず、この5冊から入りました。
値段的にも手に入りやすいし、凄く丁寧な本だと思います。
原文、読み下し文、現代語訳、解説文と、全て付いていて、参考文献も豊富です。
次に築地書館の『意釈黄帝内経』シリーズ。
これは素問と霊枢の他に、運気と難経と神農本草経もあります。
これも平易な現代文で読みやすい。
次に雄渾社の柴崎保三著、『黄帝内経』25巻セット。
これはなかなかお高いし、揃いで手に入れるのは難しいのかもしれませんが、持っといて損はないでしょう。
まずは上記をキチーッとやること。
・・・で、いよいよ漢文も読めるようになってきて、本格的になって来たら、森立之の『素問攷注』、渋江抽斎の『霊枢講義』を入手しましょう。
渋江抽斎という人物 参照
この二冊は、日本の考証学派が世界に誇る二冊です。
『黄帝内経』が出てから2500年、ここまで詳細に読み込んだ本はなかなかない、とまで評価される、日本人が書いた、
世界最高峰と言われる『黄帝内経』解説書の金字塔です。
幕末~明治初期、日本人の東洋医学研究の水準は、本家中国を凌ぐほどだったんですよ。
今でこそ、中国共産党が国家主導でまとめ上げたと言っても過言ではない「現代中医学」が東洋医学教育のグローバルスタンダードになっていますが、
中医学が成立していく際にも、日本人の多くの書籍が影響を与えているんです。
ここらへんをよーく踏まえて、日本人の誇りを持って学ぶべしです。
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2016.10.22
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僕ら東洋医学、特に鍼灸医学の世界では、手首の脈を診る「脈診」という診察法を非常に重要視します。
僕も、臨床では必ず脈を診てから治療に入り、治療後も脈を診て、治療効果のほどを確認します。
この「脈診」には、2500年前の『黄帝内経』の時代から、実に多くの診方、考え方、方法論が存在します。
先人の知恵の結晶と言っていいでしょう。
日本の鍼灸学校では、数ある脈診の方法の中から、「六部定位脈診(ろくぶじょういみゃくしん)」という脈診法が中心になって教育されています。
というか、それしか教育されてないような、嘆かわしい現実があったりします。。。
(場合によってはそれすらも。。。(苦笑))
「六部定位脈診」は、近代日本における、伝統鍼灸の一番大きな流派(研究会)である経絡治療学会が提唱している脈診法です。
この脈診法は、経絡治療学会の先生方の全くの独創というワケではなく、中国の元の時代に居た、滑伯仁(かつはくじん)という名医の、
『診家枢要』という本の中で説かれている脈診法です。
ですので、六部定位脈診の根拠は、滑伯仁の『診家枢要』という風に、私は理解しています。
(僕は経絡治療家ではないので、これを読んでくれている経絡治療学会の先生方、ここ、もし間違っていたらご指摘くださいネ。)
因みに経絡治療学会というのは、このブログでも紹介した柳谷素霊先生の高弟の先生方が、昭和初期に立ち上げた団体です。
墓マイラー 15 参照
この脈診の考え方が、今や国家試験にも出てきます。
こないだ、東京衛生学園の教員養成科で講義してきましたが、あそこには全国の鍼灸学校から鍼灸マッサージの資格を取った、
鍼灸学校の教員を目指す優秀な人が集まってくるのですが、そこでも、
「脈診と言えば、六部定位脈診しか知らない。」
という人がほとんどでした。
しかしですねー、「脈診」ていうのは、歴史的に見ますと、「六部定位脈診」以外にも、もっともっと、実に色々な診方考え方がありますので、
それを歴史的に、平易に、客観的に説いた方がいいと思うんですけどね。
(特に学校教育、国家試験レベルでは。)
で、学生さんが卒業して現場に出てから、自分に合った方法を学べばよいと。
そう思うんですけどねー。。。(~_~;)
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2016.08.20
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いやー、最近も、ヒマさえありゃあ映画観てます!!
◆『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』
・・・うーん、これねえ、前作が20年くらい前で、ちょうど僕が16歳くらいのことでしたか。
正直、当時はさほど面白くはなかったけど、友人にこういうのが好きなやつが居て、アツく勧められ、観た後もアツく語られたのを覚えていました。(苦笑)
・・・で、今回、20年ぶりの2作目だったんですけど、やっぱりイマイチでした。。。(爆)
なんかねえ、エイリアンの侵略による世界の終わり、って話しなんだけど、そこに妙に家族愛だの、友情だの、個人の確執だの、
色々な人間的普遍的テーマを強引にたくさん織り込もうとし過ぎてて、終盤は辟易しました。。。
もう、アメリカ映画のこういうCGの派手さとか精巧さで、別にビビらなくなってんだよね。
となると、そこに深いメッセージ性とかストーリー性を見出したくなるんだけど、それがあまりにも見え見えっていうか強引っていうか。。。
珍しく辛口です。(苦笑)
◆『シン・ゴジラ』
エヴァンゲリオンの庵野監督がやったことで、公開前から超話題の作品。
”エヴァンゲリオン✕ゴジラ”という組み合わせが、映画ファン、アニメファンの心を完全に躍らせたのでしょう。
ファンにそう思わせるクリエイターの人たち、本当に素晴らしいです。
・・・で、観た感想としては、まあ確かに面白かったし、謎解きの部分とか、ラストシーンの意味とか、色々気になって、
あとで家に帰ってから調べてしまいました。
(石原さとみの”ガッジーラ”という英語発音がどうしても気になりましたが。。。)
僕は小学生の時の『ゴジラVSビオランテ』でゴジラを知り、その後チョイチョイ観てる程度の”浅い”ゴジラウォッチャーですが、
これを機に初回の作品から観てみようかな、と思いましたね。
ネットでレビューを見ても、多くの映画ファンの、日本が生んだ「ゴジラ」というアイコンへの愛を非常に感じるレビューが多かったです。
なんかもう、あの音楽と、ゴジラに対する自衛隊とか政府の必死になってる感じで、もう童心に帰るというか、持っていかれますね。(笑)
きっと庵野監督もゴジラファンの一人なんでしょうね。
アメリカがゴジラを作ると、ジュラシックパークみたいなゴジラになりますが、やっぱゴジラはあの形でしょ。(笑)
また、色々なシーンの見せ方や、テーマやメッセージなんかが、エヴァンゲリオンファンまでも唸らせているようなので、
エヴァンゲリオンの方も見てみようかな、という気になりましたね。
(因みに僕は全くエヴァンゲリオンを知りません。熱狂的なファンからの噂では、昔から色々聞いていますが、知るとハマりそうで恐いのです。。。)
いずれにせよおススメです。
次回作も楽しみ!!
◆『葛城事件』
上記のようなド派手な話題作映画も好きなんですが、僕はこういう、知る人ぞ知る、重ーいテーマの、暗ーい映画とか、
映像や音楽が妙にきれいで、内容は別に無いような映画とかの方が、むしろ好きなんです。
この映画は、連続通り魔事件を起こした犯人と、その家族の話です。
架空の話ではありますが、近年、たまに起こってしまっている、いくつかの無差別通り魔事件を詳細に取材し、題材にしたらしいです。
なぜ、ああいう狂気が醸成されてしまったのか。
一見普通の家庭の中にある、家族一人一人の心の闇、ちょっとしたボタンの掛け違い、意識、感覚のズレの、数年、数十年に渡る蓄積から起こる悲劇。
犯人の父親役に三浦友和、犯人の兄役に新井浩文、母役に南果歩という、実にいい感じのキャスティング。
バルト9でやってる時は、なかなか時間が合わなくて観に行けなかったんですが、奥渋谷(文化村の裏の辺にある、小さいおしゃれな街。通称奥渋。(笑))にある
「アップリンク渋谷」という劇場で何とかやってくれていたので、観ることが出来ました。
これはおススメですが、あまりにも切ないので、ハートの弱い人はやめておきましょう。
宇多丸さんも観終った後、しばらく精神不安定になってしまったようです。。。
まあともかく、映画最高!!
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2016.05.06
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いやー、明けましたねえ、GW。
清明院も3連休いただきまして、患者さん各位、ご迷惑おかけしました。<m(__)m>
今日から再び、全力鍼でいきますのでよろしくお願い致します。
〇
僕は群馬に帰ってダラダラしてたら一瞬にして3日経ちました。(苦笑)
今回地元に帰ってみて、意外とみんな、GW中も仕事している、ということに気づきました。
来年は仕事しようかな。(‘Д’)
それとも、旅にでも出るか。(笑)
いずれにせよ、友達と3人で回転ずしに10時間滞在して、3人で100皿食って、日本酒を2升空けて、完全に充電されました。(笑)
清明院も今日は移転後で、一番混んでたかな?
ちょうど3階でやってた時も、開業で半年くらいした休み明けに、バーッと混んだことがあって、
「これならやれる!」
と、妙に自信がついたのを思い出しました。
しかもあの時とは、来院している患者さんの重症度、難易度が全然違いますねー。
・・・でもまだまだ、こんなもんじゃないです。
このままもっともっと行って、
「コレ、やり過ぎでしょ。」
ぐらいやります。
さーて、ドンドン治しますよー!!(*‘∀‘)
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2016.04.22
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これまでのお話・・・
補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法
補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法
補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法
補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法
補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法
補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法
補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法
補瀉 8 『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法
補瀉 9 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法
補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法
補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法
補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法
補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法
補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法
補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ
補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ
補瀉 17 『難経』71難における補瀉
補瀉 18 『難経』76難における補瀉
補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き
補瀉 20 『難経』78難における補瀉
補瀉 21 『難経』79難における補瀉
補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ
補瀉 23 孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉
補瀉 24 金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉
補瀉 25 金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉
補瀉 26 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉
補瀉 27 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2
補瀉 28 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3
補瀉 29 明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉
補瀉 30 明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉
補瀉 31 現代中医学における補瀉
補瀉 32 日本における補瀉の受容
補瀉 33 『針道秘訣集』における補瀉
補瀉 34 『杉山真伝流』における補瀉 1
補瀉 35 『杉山真伝流』における補瀉 2
補瀉 36 永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉
補瀉 37 『杉山流三部書』における補瀉
補瀉 38 岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉
補瀉 39 岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉
補瀉 40 本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉
補瀉 41 菅沼周桂(1706-1764)『鍼灸則』における補瀉
補瀉 42 石坂宗哲(1770-1841)『鍼灸茗話』における補瀉
補瀉 43 坂井豊作(1815-1878)『鍼術秘要』における補瀉
補瀉 44 澤田流における補瀉
補瀉 45 柳谷素霊先生、経絡治療学会における補瀉
補瀉 46 北辰会における補瀉
補瀉 47 北辰会における補瀉 2
補瀉 48 北辰会における補瀉 3 参照
では続きいきます!!
◆北辰会の補瀉は、何故ほとんど手技を使わないのか その3(練達自然と無為自然)
前回、北辰会がほとんど補瀉手技を使わないのは、老子の「無為自然」という考え方に基づいている面がある、というお話をしました。
しかし、鍼灸治療においての「無為自然」というのは、素人が、ただ何も考えず、ワケも分からずする、という意味ではありません。
徹底的で的確な診察診断(四診)と、徹底的な学術の鍛錬、修行を踏まえた上で、「無為」を志向しよう、ということなのです。
ですから老子ではなく荘子の言う「練達自然」を踏まえての、「無為自然」です。
修行、練習を十分にやった上での自然、これを「練達自然」と言います。
(因みに練達自然については、『荘子』養生主篇 第三の庖丁のお話を参照してください。)
荘子についてはこのブログでも以前紹介しました。
『荘子』の渾沌のお話 参照
ここを変にカン違いして、
「北辰会の鍼は手技を使わないから、手指の不器用な俺に向いてるわーー(*‘∀‘)」
とか、浅薄かつ短絡的に考えた人は、まあドボンです。(笑)
失敗のマザーです。(笑)
結末は見えていると言ってもいい。(゜レ゜)
蓮風先生は常々、
「鍼をするには指の力が重要なんだ!」
と仰り、弟子と指での押し合いをよくやっています。
また過去には、 ”硬物通し”と言って、堅いものを捻鍼で貫く練習を重ね、ついには鹿の頭蓋骨を刺し抜いたという逸話もあります。
このように、十二分に修行したうえでの「無為自然」なのであって、ただ適当にやるのとはワケが違います。
ですので、鍼を練習し始めたら、まずは今生体に気が集まっているのか散っているのか、そういう「鍼先の感覚」というものをしっかりと認識できるようになることがまず第一歩で、
次に、捻鍼や雀啄を加えるとそれがどうなるか、とか、そういう練習を重ねることが重要で、そこで身に付いたものは、決して無意味ではありません。
むしろ非常に大事なことです。
今年の関東支部の実力強化合宿「順雪会」でも、硬物通しの練習をしました。
こういうことを大事にする姿勢を忘れないことは、非常に大事です。
蓮風先生や、北辰会のそれ以外の幹部の先生方の臨床を見ていても、刺鍼後に微妙に手技を加えている場合は、実際にあります。
もちろん理想は「無為自然」であるけれども、臨床ではどんな場合であっても、そうやって気の動きを絶妙に調整(補瀉)することが出来るかどうか、
これが重要なのです。
ただその手技を加える際(瞬間)に、作為的にやるのではなく「体が勝手にそう動いた」、その結果として、気が正しく動いた、
そういう世界に至ることが重要なんだと思います。
鍼に限らず、多くの、その道のプロ、一流の仕事というのは、そういうものだと思います。
簡単ですが、北辰会の補瀉は以上です。
(医易学的な補瀉に関しては、長くなるんで、そのうち気が向いたら書きましょう。)
・・・まあ、臨床家は結果責任、どんな美辞麗句、理想論を述べたとしても、治せなかったらそれは単に「ヘタ」だっちゅうことです。
蓮風先生のお父様である和風先生が、よく仰っていたそうです。
「治せる者が医者なんだ、治せない者は医者ではない。治せないなら、医者を辞めた方が人助けだ。」
と。
(キビシー( ゚Д゚))
〇
さて、いよいよこの補瀉に関して、私なりの、今現在における考え、結論を述べて終わりたいと思います。
続く
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2016.04.16
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これまでのお話・・・
補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法
補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法
補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法
補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法
補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法
補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法
補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法
補瀉 8 『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法
補瀉 9 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法
補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法
補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法
補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法
補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法
補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法
補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ
補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ
補瀉 17 『難経』71難における補瀉
補瀉 18 『難経』76難における補瀉
補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き
補瀉 20 『難経』78難における補瀉
補瀉 21 『難経』79難における補瀉
補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ
補瀉 23 孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉
補瀉 24 金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉
補瀉 25 金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉
補瀉 26 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉
補瀉 27 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2
補瀉 28 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3
補瀉 29 明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉
補瀉 30 明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉
補瀉 31 現代中医学における補瀉
補瀉 32 日本における補瀉の受容
補瀉 33 『針道秘訣集』における補瀉
補瀉 34 『杉山真伝流』における補瀉 1
補瀉 35 『杉山真伝流』における補瀉 2
補瀉 36 永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉
補瀉 37 『杉山流三部書』における補瀉
補瀉 38 岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉
補瀉 39 岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉
補瀉 40 本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉
補瀉 41 菅沼周桂(1706-1764)『鍼灸則』における補瀉
補瀉 42 石坂宗哲(1770-1841)『鍼灸茗話』における補瀉
補瀉 43 坂井豊作(1815-1878)『鍼術秘要』における補瀉
補瀉 44 澤田流における補瀉
補瀉 45 柳谷素霊先生、経絡治療学会における補瀉 参照
では続きいきます!!
昭和に入り、澤田健先生によって起こった澤田流、柳谷素霊先生によって起こった経絡治療学会、そして、幕末、明治から続く、
鍼灸医学を現代の西洋医学の論理で説明しようとする学派(いわゆる現代医学派)、これらの大きな流れは、その後の鍼灸界に大きな影響を与えていきます。
しかしそんな中、大東亜戦争、そして敗戦によって、日本の鍼灸界は再び受難します。
敗戦後、GHQによって、再び鍼灸を廃止する動きが起こりました。
理由は以下の4つです。
1.視覚障がい者による治療が行われている。
2.消毒の観念が定着していない。
3.医療としての教育制度が整備されていない。
4.治療効果の科学的根拠が証明されていない。
その時も、当時の全国の先生方が一丸となって東奔西走して、1947年(昭和22年)、どうにか制度的廃止を食い止めた歴史があります。
GHQが鍼灸を廃止しようとした理由の一つに、
「医療としての教育制度が整備されていない」
というものがあり、鍼灸の教育制度を整えることは急務であり、昭和30年代以降、徐々に徐々に、全国に鍼灸学校が増え続けました。
私が現在講義させていただいている東洋鍼灸専門学校も、柳谷素霊先生が創立した学校であり、私が卒業した、渋谷にある花田学園の創立者である花田傳先生も、
もともとは柳谷先生のお弟子さん(というか仲間)でした。
(年齢は花田先生の方が10歳くらい上のようです)
そう考えると、何やら縁のようなものを感じますね。
因みに、柳谷先生は、藤本蓮風先生のお父様である藤本和風先生にも、一度会っているそうです。
(出雲の鍼灸師会の勉強会に柳谷先生が見えて、モデル患者を治療したそうです。その主催者サイドだったのが和風先生。実にワクワクする顔合わせですね。)
まあともかく、そういった流れの中で、戦後、様々な鍼灸学校の設立とともに、様々な流派、学派、研究会が全国に誕生していきます。
大きく見れば、その中の一つが、現在私がお世話になっている、北辰会であるわけです。
◆北辰会における「補瀉」
北辰会では、このブログで長々と語ってきたこの「補瀉」という問題について、 その教科書である『北辰会方式 理論編』の中で、
”補瀉と刺鍼”という章を設けて、約30ページに渡って解説しています。
その中で、補法と瀉法を
「補法は気血が虚ろになっている部分に気血を充実させる方法。瀉法は気血や邪気が欝滞しているところを散らし巡らせ、
場合によっては気化させる方法。」
と定義し、さらに”医易学的な補瀉の解釈”を紹介したうえで、補瀉が単純なプラスマイナスではないことを説明し、
実際の臨床事実から、補法よりも瀉法の重要性、また、補法をした結果、瀉法的に働くことや、その逆の例もあることから、
補瀉に関して、単純な二者択一的な判定が出来ないケースもある、ということを述べています。
(医易学については、壮大なテーマですが、いつか語りましょう。)
そして、いくら瀉法が重要であると言っても、瀉法の目的は、邪気を散らすことによって正気を守ることなのである、
という部分をポイントとして強調しています。
つまり補瀉の目的は、正気(治る力)を高めることにあるのです。
また北辰会では、中医学や、他の流派が述べているような複雑な補瀉手技については、もちろん過去に理解、追試した歴史的経緯はあるにせよ、
現在では補瀉するにあたって、ほとんどと言っていいほど手技を使わない、という結論に至っています。
この辺の話をして、いよいよまとめましょう。
続く
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2016.04.14
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これまでのお話・・・
補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法
補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法
補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法
補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法
補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法
補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法
補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法
補瀉 8 『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法
補瀉 9 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法
補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法
補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法
補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法
補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法
補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法
補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ
補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ
補瀉 17 『難経』71難における補瀉
補瀉 18 『難経』76難における補瀉
補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き
補瀉 20 『難経』78難における補瀉
補瀉 21 『難経』79難における補瀉
補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ
補瀉 23 孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉
補瀉 24 金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉
補瀉 25 金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉
補瀉 26 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉
補瀉 27 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2
補瀉 28 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3
補瀉 29 明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉
補瀉 30 明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉
補瀉 31 現代中医学における補瀉
補瀉 32 日本における補瀉の受容
補瀉 33 『針道秘訣集』における補瀉
補瀉 34 『杉山真伝流』における補瀉 1
補瀉 35 『杉山真伝流』における補瀉 2
補瀉 36 永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉
補瀉 37 『杉山流三部書』における補瀉
補瀉 38 岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉
補瀉 39 岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉
補瀉 40 本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉
補瀉 41 菅沼周桂(1706-1764)『鍼灸則』における補瀉
補瀉 42 石坂宗哲(1770-1841)『鍼灸茗話』における補瀉
補瀉 43 坂井豊作(1815-1878)『鍼術秘要』における補瀉
補瀉 44 澤田流における補瀉 参照
では続きいきます!!
明治時代に受難にあった東洋医学は、国内全体としては存続の危機を迎えつつも、力強く臨床を続けた先人たち、また何より、
それを熱心に支持した患者さん達の支持によって、命脈を保ってきました。
そして、昭和の時代に入って、
「本来の古典的な考え方に基づく、東洋医学本来の鍼灸治療を復活させよう!!」
という動きが高まり、昨日紹介した澤田健先生と、もう一人、私が現在講義させていただいている東洋鍼灸専門学校を作った、
柳谷素霊先生が登場します。
この二人の先生は、我々北辰会の代表である藤本蓮風先生にも、多大な影響を与えている二人と言っていいと思います。
◆柳谷素霊先生、そして経絡治療学会における補瀉
柳谷素霊先生(1906~1959)は、昭和2年(1927年)に、この業界では非常に有名な言葉である「古典に還れ」というメッセージを強く叫んで、
臨床、教育、研究、古典書籍の出版等々、膨大な仕事をしました。
(本人が言った言葉ではないという説あり。どーでもいいが。(笑))
柳谷先生の著書の中に『補瀉論集』という本があり、その中に、江戸期の様々な先生による「補瀉」に関する考え方が紹介してあります。
その冒頭(第一章)に、
「補は正気を補うのであり、瀉は邪気を排除するのである。」
と述べ、
「鍼灸によって与える刺激の”緩急劇易”こそ、補瀉手技を解明する手がかりであると考える。」
と述べています。
そして、当時、柳谷先生のもとに集まった有力な弟子たちがのちに組織した「経絡治療学会」という学派は、現在の日本の鍼灸界でも、
非常に大きなプレゼンスを示しています。
僕が鍼灸学校に通っていた頃も、学校の有力な先生の中には経絡治療学会の先生が何人かいらして、クラスメイトの何人かは、
学校の勉強の延長のような感じで、当たり前のように経絡治療の勉強会に参加していました。
その学派の考え方を持った学校教員が多いということは、当然そうやってフォロアーも増えますから、その分業界に与える影響も大きくなります。
(反対勢力、対抗勢力の存在も含めて。)
経絡治療学会の前身である「新人弥生会」が発足したのが昭和14年(1939年)ですから、現在、2016年までの約80年の歴史が、
この業界に与えた影響は計りしれません。
因みに、現在も使われている経絡治療学会の教科書である『日本鍼灸医学 基礎編』には、補瀉の基本として、
徐疾の補瀉、強弱の補瀉、開闔の補瀉
について述べ、実際の手法として、
鍼の材質や長さ、迎随、深浅、呼吸、徐疾、開闔、前柔、後柔、捻転、揺動など
の手技を挙げ、気が至ったら(効果が出たら)抜鍼する、と説いています。
なるほど、基本的な内容であり、これまでこのシリーズに書いてきたことを、標準的に網羅したような内容なんですが、
要はこの”気が至る(効果が出た)”、つまり、適切な補瀉がなされたかどうか、ということを、どうやって判断するか、
そして、そう判断できる根拠はなにか、というのが、最も重要なポイントじゃないかな、と思います。
続く
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(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
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2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
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