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2015.08.26
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東洋鍼灸専門学校、2015年度の後期授業が始まります!
今回、色々と事情がありまして、前期は毎週水曜日に朝一の一コマだけ講義しに行っていたのですが、後期からはさらに3コマ増えまして、
なんと1日4コマ、担当することになりました。
(苦笑・・・ほぼ朝から晩まで、東洋医学を喋りっぱなしです。)
患者さんには、大変なご迷惑をおかけします。
これも東洋医学、鍼灸医学のため、何卒、ご理解ご協力ください。<m(__)m>
増えた3クラスに喋る内容は内容は前期と同じ、
「北辰会方式概論+実技」
であります。
因みに、北辰会方式と銘打っていても、内容は非常に学生に合わせた基礎的なものであり、この医学の基本を何度も何度も確認しながら、
北辰会方式の考え方のエッセンスを紹介するような形で、概論的に浅く広く講義するように心がけています。
ですので、北辰会に全く興味がない学生にも、極力楽しく聴けるように工夫した内容になっております。
(宣伝とか言われたら胸クソ悪いしね。<(`^´)>)
これで、昼夜4クラス、合計100名以上の学生を、半年間受け持つことになります。
どんなことが起こるか、楽しみですな。(*’ω’*)
前期、受け持っていた昼の一クラスについては、同じ講義をもう半年繰り返す訳にもいかないので、北辰会方式の理論の根幹部分であり、
全鍼灸師が治療理論の基礎に置くべきである
「臓腑経絡学」
を、全臓腑経絡、やろうと思います。
さてさて、なかなか大変な日々になりそうです。
しかしだからこそ、やりがいがあります。
因みにここに、この半年間、前期に行った20コマの内容を記しておきます。
1.4.8 ガイダンス~北辰会方式概論
2.4.15 中医学概論 実技デモ
3.4.22 胃の気の脈診 実技
4.4.30 舌診 実技
5.5.13 腹診 実技
6.5.20 背候診 実技
7.5.27 原穴診・八脈交会八穴診 実技
8.6.3 顔面気色診・眼診 実技
9.6.10 井穴診・爪甲診 実技
10.6.17 空間診 実技
11.6.24 臓腑経絡学総論 実技
12.7.1 弁証問診①総論 実技
13.7.8 弁証問診②各論 実技
14.7.15 弁証問診③女性カルテ 実技
15.7.22 弁証問診④男性カルテ 実技
16.7.29 刺鍼術・施灸術 実技
17.9.2 難病症例解説 実技
18.9.9 テスト 実技
19.9.16 公開臨床①(問診)
20.9.30 公開臨床②(体表観察~刺鍼~養生指導)
・・・専門家の皆さん、なかなかのラインナップでしょ??(笑)
上記講義、どのコマも、一切の手抜きナシです。
やるからにはマジです。
・・・でも、辞めろと言われればすぐに辞めます。(笑)
講義が本業ではないのでね。
その分、患者さんをやるだけです。
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2015.04.06
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今日書くような問題は、根本的な哲学的問題として非常に重要なので、思いだしたら何度でも書きます。(笑)
清明院の鍼灸治療理論である北辰会方式が、医学理論と医学用語のベースにおいている「現代中医学」は、唯物論医学です。
「中医学」とは何なのか。 参照
そして現在、世界の一般的な標準となっている西洋医学も、唯物論医学です。
まあ要は「物質を基本にした」医学です。
因みに、「東洋医学」とか、「伝統中医学」とか言われるものと、「現代中医学」というものは違う、という話は以前しました。
各時代の、医学を纏める人も、それを実践する現場の医師も、大天才みたいな人や大秀才みたいな人はたまにいたとしても、神様ではないので、病気をこの世からまったくナシにするような、
生命を完全に差配するような、完全無欠な、完璧な医学なんてのはもちろん存在しない訳だけれど、この唯物論医学というものに、改善すべき問題点はあるでしょうか。
あるとすれば、それはどんなものでしょうか。
〇
よく聞く悪口として、
「西洋医学は、病気を診て病人を診ない。」
というのがあります。
血液検査、尿検査、検便、画像診断等々、徹底的で詳細な西洋医学の検査(物理的異常の発見)をして、異常ナシと言われたけども、明らかに具合が悪い、症状がある、という人は意外といる。
そしてそれを、西洋医学の医師に一生懸命訴えても、医師はPCの画面を見ながら、
「検査上は異常ないので、様子見てください。」
と冷たく返される。
それに対する不満から来るディスですね。
・・・まあ、よくある話かと思います。
じゃあ中医学の方には、そういう問題はないのか。
東洋医学的に考えて、一生懸命「弁証問診」して、「体表観察(四診)」して、「証」をたてて、その「証」に基づいて治療して、結果的に、脈が調い、舌の色が調い、
腹診や背侯診や経穴の病的な反応もゆるんだが、患者さんの症状は全然楽になってない、治っていかない、という状況がもしあったらば、これは西洋医学と同じではないのか。
中医学だって「証」を診て、病人を診てないじゃないか、と言われかねないのではないか。
・・・まあ、言われるかもしれないが、実はこれは違う。
東洋医学的に、もし本当に正確に「証」を立てて、正確に論理的に治療したならば、早いとか遅いとかの時間的な問題や、状況的な得手不得手の問題、
患者さんが治療者からの養生指導をきちんと守ってくれるかの問題とか、術者と患者が人間的、性格的に合う合わないという問題はあれども、
「誤診」や「逆証」でない限り、必ず病は治癒する方向には傾けられる筈です。
(僕はそう思っています。)
東洋医学的な診察の結果、治療時点における「証」や、その症状が出るに至った「病因病機」を捉まえることが出来れば、少なくとも患者さんに起こっている異常はキャッチ出来ています。
どうしても治療直後に症状が少しでも楽になっていないとイヤだとか、お金の問題で治療にたまにしか来れないとか、そういう場合は別の問題です。
主訴が治っていかないのであれば原因は必ずあるので、それを冷静に考えて、修正すべきを修正していくことになります。
しかしそこで、四診上の異常所見と、それが改善したかばかりに目をやって、患者さんの心理状態を無視してしまえば、けっきょくは同じような批判を受けることになるでしょう。
これでは、東洋医学の良さを活かしきれているとは言えないのではないかと思います。
〇
では、両医学の本質的な違いは何か。
そもそも、西洋医学や中医学のベースになっている、この「唯物論」というもの、そのものが抱える問題はないのか。
こないだ書いた、マルクス主義の歴史の流れを学ぶと、唯物論そのものに、なにか大きな問題があるような気がしてなりません。(苦笑)
マルクスの弁証法 5 参照
現在、私が教鞭をとらせて頂いている、東洋鍼灸専門学校の二代目校長である医師、丸山昌朗先生の遺稿集『鍼灸医学と古典の研究』の序文に、
御令息である丸山太郎氏がこう書いています。
「・・・人間不在の現代医学に対し、人間性を基盤とした東洋医学こそ医学の正統であるとの信念をもって父はその生涯を貫きました・・・」
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2015.04.05
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我々がやっている治療を、東洋医学の専門用語でいうと、「弁証論治」と言います。
「”証(しょう)”を”弁(わきま)”えて”論”理的に”治”療する」
でしたよね。
ここで、北辰会方式では、まず治療時点の「証」を弁えるときに、それが「順証」 なのか、「逆証」なのか、という判断をしています。
これは、その患者さんの病が、その術者にとって治せるものであるか、治せないものであるかの、極めて重要な判断です。
簡単に言うと、
順証・・・治せる、治っていく病
逆証・・・治せない、治っていかない病
のことです。
因みに中医学の成書では「順証」「逆証」という言い方は、外科の分野以外ではあまりしないようですが、
「一般に、表から裏へ伝入するのは、悪化する”逆”であり、裏から表へ出るのは軽快する”順”である」
とあります。
(燎原『基礎中医学』P144 参照)
因みに因みに、「順逆」や「逆順」、「順」や「逆」という熟語、単語は、古典では『黄帝内経』『難経』『傷寒論』『金匱要略』にも多数散見されます。
また、日本では江戸期や幕末の川越衡山(1758-1828)や浅田宗伯(1815-1894)が、『傷寒論』を解釈する中で、「順逆」という考え方を使って解説しています。
まあ、もともとの意味としては
順・・・ノーマルな、セオリー通りの病の進み方や組み合わせや、病が快方に向かう時の表現
逆・・・アブノーマルな、イレギュラーな病の進み方や組み合わせや、病が悪化する時の表現
というほどの意味であり、病の予後(転帰)に関していう際は、『黄帝内経素問』平人気象論(18)の
「人無胃氣曰逆.逆者死.(患者さんに胃の気がないものを”逆”といって、逆の人は死んでしまうよ)」
を、基本として理解していいと思います。
そして、順逆は当然、医者のウデによって変わってきます。
ある先生にとっては逆証であっても、ある先生にとっては順証、ということは十分にあり得ます。
これが初診時に正確に判断できれば一番いいのですが、場合によっては少し経過を追ってみないと分からない場合もあります。
仮に、治せない病を、いつまでも診ていた場合、患者さんと術者に、精神的、肉体的、経済的にかかる負担はハンパじゃないです。
また、ここの判断のユルさは、患者さんからの評価を大きく二分します。
ヤブ医者と言われるか、名医と言われるか、です。
前者であれば、辛い鍼灸師人生です。
後者であれば、幸せな鍼灸師人生です。
非常にシビアな判断が要求されます。
そして、全病気、全患者さんの中の、自分が診た場合の「順逆」の割合のうち、順証の割合を極限まで高めるのが、我々鍼灸を天職とする者の使命でしょう。
◆参考文献
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践編』緑書房
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社
『基礎中医学』燎原
論説『『傷寒論』で少陽病篇が陽明病篇のあとに位置する理由』藤平健
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2015.03.11
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「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します。
40代女性 会社員
【症状】
更年期障害によるのぼせ(ホットフラッシュ)、足裏の痛み、腰痛、肩こり、右目まぶたが開きにくいなど
一年ほど前の冬、突然顔が熱く火照り出し、流れ落ちるほどの大量の汗が吹き出す症状に悩まされるようになりました。
それは、いつでもどこでもおかまいなしに起こり、そのたびにトイレなどに駆け込んで、顔を冷やし、汗を拭き取らなければならないほどでした。
もしやこれが、更年期・・・!?
婦人科の病院に通い、漢方薬を処方してもらいましたが、あまり効果が実感できなかったため、インターネットでいろいろと検索し、
ようやく辿り着いたのが清明院でした。
最初の問診はHPに書かれている通り、本当に丁寧で多岐に渡りました。
のぼせ以外にも、足裏の痛み、腰痛、肩こり、右目まぶたが開きにくい…etc.と、最近気になっているあれこれの体の不調についても、
じっくりと話を聞いていただけたことで、ここならおまかせしても大丈夫!と徐々に安心感が増していったことを覚えています。
鍼治療というと、体に何本も鍼をさすイメージでしたが、竹下先生の治療はたった一本の鍼のみ。
痛みはまったくありませんでした。
しかし、その効果は感動ものでした。
一日に何度も頻繁に現れていたのぼせが翌日には3、4回に、そして何度か通ううちにまったく出なくなっていったのです。
短期間で、しかもこんなに劇的に良くなるとは!
竹下先生の鍼の効果には本当に驚き、これで救われた・・・と、大げさではなく心底思いました。
寒くなったりムリをしたりするとのぼせが再発することもあるため、それ以降も定期的に通い、今では足裏の痛みや腰痛など、
他の様々な不調も治していただいています。
こちらが多くを語らなくても、脈に触れただけでその日の体調を言い当て、適切な処置をしてくださる竹下先生は救世主のよう。
体全体をトータルに診てくださる先生の存在は本当に心強く、この安心感を手に入れられたおかげでしょうか、
精神的にもずいぶんとラクに、軽く過ごせるようになりました。
もう感謝の言葉しかありません。
清明院と出会えた私は本当にラッキーだと思っています。
そしてこのラッキーはもっと多くの方に体験していただくべきだと思います。
私のように更年期で苦しんでいる方、なんだかわからない不調に悩んでいる方、鍼治療に不安を感じている方・・・、
ぜ ひ一度清明院を訪れてみることをおすすめします。
きっと体調ばかりではなく、心境の好転をも実感できると思います。
私自身、更年期とはこれからも気長に付き合っていかなければいけないのかなと感じていますが、竹下先生の鍼があればきっと乗り切っていけると信じています。
竹下先生、スタッフの皆様、今後ともお世話になります。
どうぞよろしくお願い致します。
【清明院からのコメント】
大変素敵な「患者さまの声」をいただきました。
この方の訴える”のぼせ(ホットフラッシュ)”という症状は、なった人にした分からない、非常に辛い症状です。
しかも、病院などで相談しても、
「年齢のせいでしょう。」
とか、
「更年期だからしょうがない。」
とか、冷たくあしらわれることもあり、また、この方の様に、全く的外れな漢方薬が処方されたりしていることも多く、結果的に、
この方のように泣き寝入り状態になっていることも少なくありません。
初診時、入念な問診、体表観察の後、
「腎虚>肝鬱気逆証」
と弁証し、治療を開始すると、一診目から大きく症状が改善し、週1、2回のペースで治療し、7診目には主訴であったのぼせ感は、
ほぼ消失しております。
もともとハードワーカーであったり、プライベートでも大きな環境変化を控えていたことから、その後も治療を継続し、現在に至ります。
清明院の治療によって劇的に体が良性の変化を見せたことが、この方の日々の生活の安心感に繋がっているようで、嬉しい限りです。
こういった症状でお困りの方は、更年期障害だからとか、年齢だからと諦めてしまわず、是非御相談下さい。
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2015.01.13
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先週土曜日の夜から昨日まで、群馬県、水上温泉で行われた、(一社)北辰会関東支部主催、宿泊型研修会「順雪会」に参加してきました!!
順雪会については
今回は蓮風先生の特別講義
『体表観察学、実技』
でした。
今や、蓮風先生が直々に実技を披露し、会員の手を取って実技指導するなんてのは、非常に貴重な機会です。
順雪会でしか得られない機会だと思います。
そして午後は新風先生による特別講義
『弁証、病因病理図作図』
です。
北辰会方式の理論面での真骨頂は、患者さんの病を東洋医学的に分析し、そのメカニズムを徹底的に把握できることだと思います。
それが出来ているから、たった一本の鍼で全身に大きな変化を起こさしめることが出来るし、その変化の意味についても、
正確に理解することが出来るのです。
そしてまさにそれ(術者の思考の流れとその患者さんの病因病理)を、スッキリとしたチャート図にしたのが「病因病理図」です。
これがシャープに、的確に描けているほど、的確な治療が実現できます。
超重要部分だと思います。
そして、宿泊型ならではの、夜中の3時までなんやかんやと勉強会。。。
翌朝もさらに勉強会。。。
(もちろん、蓮風先生と一緒にスキーに行くグループもいます。)
今回も順雪会、非常によかったです。
今後の方向性というか、諸々のために、非常に大きな示唆になったと思います。
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2014.10.13
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これまでのお話
「衛気(えき)」って何ですか?
「衛気」って何ですか? その2
「衛気」って何ですか? その3
「衛気」って何ですか? その4
「衛気」って何ですか? その5
「衛気」って何ですか? その6
「衛気」って何ですか? その7 参照
では続きいきます!!
ここまで書いてきたことは、
◆衛気の基本的な働き
◆皮膚の西洋医学(解剖学)的構造と機能
◆衛気の「衛」という文字の字解き
◆そこから派生して、「気」という文字の字解き
でした。
最近、蓮風先生のブログ『鍼狂人の独り言』でも、最近、”衛気”についての話が出てきていますね。
蓮風先生ほどの先生がこれについて語って下さっているのであれば、私ふぜいから何も申し上げることはないのですが、一応ここまでの話をまとめると、
1.人体を養い、生命活動を正常たらしめる「気」には、働きによってさまざまな分類があるが、その中の重要なものの一つに「衛気」というものがある。
2.「衛気」は、飲食物と、呼吸によって取り込んだ天空の清気とが原料となり、主に「腎の臓」の働きが中心となり、主に下焦において作られる。
3.作られた「衛気」は、その字の如く、体表面と、体表面から少し離れた部位とを巡り、城壁の外を守る兵隊のように、様々な外的刺激から人体を守る。
4.また、皮脂の分泌や、発汗の調整など、皮膚の生理的な働きも、一部担う。
ということです。
・・・で、臨床的に大事なこととして、「衛気」という一番浅い部分に鍼でアプローチすることで、臓腑など、人体の一番深いところにアプローチできる、という仮説。
これ、実際に試してみると、確かにそういう場合が、大いにあるようです。
(ただもちろん、上手に出来れば、の話ですよ。)
これはどういう訳かというと、今のところの私見ですが、
まず一つには、人体の一番浅い部分と、一番深い部分は、部位的に「深浅」という陰陽をなしているから、浅い部分の気を動かすことが、そのまま深い部分の気を動かすことに繋がる、
という発想と、
もう一つは、「衛気」を操作するときは、皮膚に触れませんので、患者さんが身構えない(身構えるスキを与えない)ために、
余分な緊張ナシに気を動かすことが出来るので、転んだ時に受け身を取らないとか、ノーガードで死角から殴られたようなもんで、
非常に大きな衝撃(気の動き)を与えることが出来る、
という2点から、非常に大きな気の動きを、深い部分に与えることが出来るんじゃないかな、と愚考しております。
(繰り返しますが、正確な証と病因病理を踏まえて、技術的に的確にやれれば、です。)
まあしかし、「衛気」の操作を目的とした翳す鍼、皮毛に触れるだけの鍼をやるにしても、必ず的確に弁証し、「補瀉」を明確にし、施術後の脈診所見、舌診所見、
その他体表情報の変化等々から、その鍼が確かに効いたのかどうか、明瞭に評価できないのであれば、やるべきでないでしょう。
・・・また、蓮風先生が繰り返し、強調して書いておられるように、日々の飽くなき鍛練、勉強、その上での確固たる心持ちがあってこそ、
そういう治療が出来るのだと思います。
これらが揃わないのであれば、単なるカッコつけ、自己満足治療、ということになるでしょう。
衛気シリーズ、とりあえずここまでで一区切りとします。
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2014.08.22
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今日、患者さんから問われた。
「鍼で難病が治るのは、血行が良くなるからですか?」
と。
これは、まあ当たっているけど、ちょっと大雑把過ぎる。(苦笑)
この文章からすれば、血行が良くなっただけで難病が治るなら、風呂入っても難病は治る。(笑)
しかもこの質問の言う「鍼」の定義も、「難病」の定義も、至極あいまいだ。
正確には、
「徹頭徹尾、東洋医学的に正しく弁証し、鍼灸をして人体の気を上手に正しく動かし、人体の陰陽のアンバランスを巧みに調えることで、
結果的に、西洋医学では難病と言われているような病気も、治ることがある、したがって東洋医学的な鍼灸治療をしてみる価値がある。」
という話なんです。
鍼灸なら何だっていいという訳じゃないし、難病と言っても、何でもかんでも100%確実に治るわけではない。
でも可能性があるんだから、やってみませんか?という話です。
どうぞご自由に。
僕は今日も明日も、粛々と治療し続けます。
難病だろうが何だろうが。
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2014.07.30
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今日は学校で、「脱毛症」について喋ってきました!!
チラホラ外来でお見えになる、この「脱毛症」という病気。。。
最近も数例見えまして、専門医とコラボした症例もありましたが、皆さん良好な経過です。
これまでの経験上も、キチッと弁証論治すれば、非常に鍼灸治療の効果の高い疾患、という印象を持っております。
・・・で、もちろん学生さんにはそういう話もしてきたのですが、現状における鍼灸治療に対する世間の評価を踏まえないといけませんので、
日本皮膚科学会が発表している、
「円形脱毛症診療ガイドライン2010」
リンクはこちら
を参考にさせていただきましたが、ここに、興味深い記述が。。。
ここに、CQ(クリニカルクエスチョン)といって、円形脱毛症に有効といわれている治療法のうち、何が推奨出来て、何が推奨できないかを示した記述があります。
ここに、鍼灸治療も出てきます。
出てきますが、なんと、推奨度はD(最低ランク)、行うべきではない、とのことです。
そして、コメント(解説)としては、
鍼灸治療の発毛効果に関して,1 編の症例集積研究と4編の症例報告がある.
まず罹患期間,1 年未満14 名,1 年以上2 年未満18 名,2 年以上3 名の多発型および全頭型35 例に,鍼治療を行い、
50% の領域で毛髪が回復したもの9 例,10% の領域で毛髪が回復したもの16 例であったが,脱毛巣の個数や脱毛範囲,
鍼灸施行間隔や施行回数も不明である.
他にも同様の治療を実施した症例報告があるが,いずれも病状や経過の記載が不十分で,医学的な評価をする水準に達していない.
以上のように,鍼灸治療による発毛効果に関しては,未だ有益性を論じる段階ではないため現時点では推奨できない。
・・・とのことであります。
〇
さて皆さん、この評価、どう思いますか?
これが現実なのです。
これが、冷静で客観的な、円形脱毛症に対する鍼灸治療への、医学的評価です。
皮膚科学会の先生方が、鍼灸界に対して悪意がある訳ではありません。
冷静に見て、こうとしか評価できない、ということだと思います。
ちなみに、”カツラ”や”催眠療法”よりも評価は下です。(苦笑)
・・・いやー、悔しいねえ。
でもこういう現状、変えようと思ったら、「行動」しないといけませんねえ。
嘆いていても始まらない。
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2014.07.10
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昨日、学校で「問診」について講義してきました!!
「問診」については、このブログにも何度も書いています。
東洋医学の問診というのは、「証」と「病因病理(機)」を構築するための問診です。
「弁証論治」って何ですか?
カテゴリ 「再分析」の重要性 参照
西洋医学的な病名を決定するための問診ではありませんし、単なるお喋りでもありません。
また、問診の場というのは、その患者さんと、その治療院が初めて具体的に交流し始める瞬間でもあるので、極めて重要です。
(大きな気の交流は、その患者さんがその治療院を認識した瞬間から始まっていますが。)
〇
今、清明院に新しく加入したスタッフも、問診練習中です。
・・・まあ、何度も言っていますが、申し訳ないが、鍼灸学校を出ただけでは、東洋医学の初心者にすらなれません。
鍼灸学校を出て、何年か臨床経験を積んでいても、本格的に東洋医学を勉強したことがなければ、素人同然です。
だから当然、まともな東洋医学的な問診の”も”の字すら取れません。
だから、”ヤル気があるなら”毎日毎日練習することが必要です。
それでも、初対面の患者さんから、1時間から2時間かけて、ビッチリと話を聞いて、私(治療者)に、よくまとまった、
”まともな”カルテを提出できるようになるには、最低でも2、3カ月はかかると思います。
で、問診というのは、医学的知識に加えて、その問診者の人間性、コミュニケーションスキルを、モロに、思いっきり問われますので、
完璧があり得ないというか、どこまでいっても終わりのない技術でもあります。
東洋医学の始終には、至る所にそういうものがあり、その細部細部に神が宿っています。
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2014.07.02
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これまでのお話
では続きいきますよ~
本日も学校で、
「高血圧症・低血圧症」
について喋ってきました!!
この高血圧、低血圧なるものを、東洋医学ではどう考えるかについては、最初に述べました。
東洋医学には、そもそも「血圧」という概念はないのです。
だから、
「高血圧って、五臓のうち、どれの病気なんですか??」
とかっていう疑問は、ナンセンスなんです。
正しくは、
「ある高血圧の人が持っている頭痛なんですが、これはどのように弁証したらいいのでしょうか?」
が正しい。
高血圧そのものを問題にするのではなく、その人にどんな症状、不具合が出ているかが問題なのです。
従って、高血圧が続くと、西洋医学的な
「心臓」「腎臓」「脳」
には負荷がかかってきますが、それを即座に東洋医学的な
「心の臓」「腎の臓」「脳髄海」
に負担がかかる、という風に短絡的に結び付けるのは間違いです。
・・・しかしまあ、学校で講義していると、これがなかなか、何遍言っても、伝わんないんだよね~~~。。。(~_~;)
ともあれ、我々東洋医学の立場としては、血圧の数値についてはもちろん一定の参考にはしつつ、その患者さんにどのような症状が出ているか、
その東洋医学的な原因や病理は何か、を考えて治療に当たっている、ということが重要で、その結果、血圧に変化が起こるケースはよくありますが、
もちろん100%ではないし、鍼をすれば必ず血圧が上がるとか下がるとかいうものではない、ということです。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール