お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2013.01.27
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清明院では、初診の際に、尿の状況について、詳しくうかがう。
尿の色、臭い、泡立ち具合、残尿感、夜間尿の有無、回数などなど、出来るだけ詳しくうかがう。
尿というのは、その時の、その人の体の状態を示すバロメーターの、最たるものの一つ。
東洋医学以外では、チベットの伝統医学なんかでも、診断に使うそうだ。
診かたや考え方は違うが、西洋医学でも、尿の状態は極めて重要視する。
体に不調が起こっている時、この尿が何らかの異常を起こしていることが多い。
東洋医学では特に、「寒熱」「邪気の種類」などをよく示す。
全身の状態が冷えに傾いたら、小便の色は透明に近づき、薄くなる。
長時間寒いところにいて、体が冷えて来ると、尿意を感じ、小便を出すと、色の薄い尿が出て、少し体が温まるのを経験したことがある人はいるだろう。
外的環境に対応するため、体内の水を排出して、少しでも体を温める方向に傾けようとするのだ。
また、尿が出ることにより、これとは逆に、体に籠った余分な熱が排泄される場合がある。
アトピーや糖尿病など、キツイ熱がこもった、ある種の病の時、小便の出がよくなると、症状が好転することがある。
小便自体は水(水分)なのに、コレが出ることによって「熱」が排出される。
「汗」もそう。
詰まっている治療が、現状打破できるチャンス。
排尿の状況の意味ついて、よくよく考えるべきだ。
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2012.11.16
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毎年この時期になると、カゼひきさんをよく診ます。
いつも書いているように、いわゆる「カゼ」というものに鍼灸は大変有効であり、東洋医学を勉強しているものにとって、
ウデの見せどころでもあります。
なぜならば、一言でカゼと言ってもパターンは無数にあり、これをしっかりと東洋医学的に分析、把握したうえで治療しないと、
なかなかスッキリと治ってくれないからです。
ノドが痛くなるもの、腹を下すもの、咳、痰がきつくなるもの、発熱するもの、などなど・・・、挙げていったらキリがないです。
こういう様々なパターンを、東洋医学的にきちんと表裏、寒熱、虚実、関連する臓腑、経絡、正邪のバランス、こういうことを勘案しながら慎重に治療を進めないとですし、
急性外感熱病の場合は経過が早いので、短期決戦になりますから、正確性がより厳密に要求されます。
最近、まあこういう言い方は良くないのかもしれないのけども、患者さんから、色々学ばせていただいております。
自分自身のカゼ治療の弱点、盲点を狙いすましたかのような患者さんが来ることもあります。(苦笑)
日々、勉強。
まったく、「ありがたい」の一言。
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2012.10.20
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我々にとってバイブルと言っていい、『黄帝内経(こうていだいけい)』という書物。
およそ2500年前頃に中国で成立したといわれる、言わば医学(哲学も含む)論文集のようなものです。
この中で表明されている学説や指摘の多くは、2500年経った現代において、中国から離れた外国である、この日本の東洋医学者にも、世界中に多大な影響を与え続けています。
その本の中に、『徴四失論(ちょうししつろん)』という篇があります。
ここでは、医者が決して犯してはならない4つの過ちが書かれております。
ここでの『徴』は、いわゆる「懲罰」の『懲』という意味だと思います。
つまり、
”ここに書かれている4つの過ちをやる奴を懲らしめる!”
そんな刺激的な篇名です。(苦笑)
・・・で、そこに書かれている4つの過ちとは、以下の通り。
1.陰陽についてよく勉強しないこと。
2.師匠につかず、みだりに各種の療法を行い、でたらめな説を真理とし、勝手な名前を付けて自慢し、乱用し、勘違いと誤りを犯すこと。
3.患者ごとの様々な生活(貴賎、住環境、飲食、性格、寒熱)を考えず、自ら乱れ、迷うこと。
4.問診をせず、やみくもに脈を診て、でたらめな病名を付けること。
・・・と、書かれてあります。
(意訳by竹下)
これ、現代日本の鍼灸業界そのもののような気がしますが・・・。(苦笑)
『徴四失論』の中では最後に、
「この医学は、天地よりも広く、海よりも深い。その前提が分からないやつは、何を言っても理解できないから、救いようがない。」
と、吐き捨てるように非常に痛烈に指摘して終わっています。
〇
こういう、金言至言が、『黄帝内経』の中にはたくさんたくさんありますが、それを活かすか殺すかは、読んだ先生次第なんだと思います。
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2012.08.08
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これまでのお話・・・
乳製品は体にいい?
乳製品は体にいい?(その2)
乳製品は体にいい?(その3)
乳製品は体にいい?(その4)
乳製品は体にいい?(その5)
では、どんどんいきます!
今日はいよいよ、ムスタファさんからご質問の、コーヒーについてです。
ご質問の内容は、
1.コーヒーの寒熱がよく分からない。
2.ロースト(焙煎)すると寒熱が変化するのか。
とのことでした。
これについて考えてみました。
1.については、コーヒーは四気五味説で言うと四気は「温」、五味は「甘・苦」です。(メディカルユーコン『東方栄養新書』参照)
すなわち、コーヒーそのものについては、
「熱」というほどではないけど、どちらかというと温める方向に作用する
と、東洋医学では考えております。
2.については、乳製品の「酸化」の話の中でも述べましたが、変化すると思います。
コーヒーに限らず、「食品」というのは、熱を加えたり、冷やしたり、発酵させてみたり、味付けや食べ合わせによって、複雑で微妙に寒熱温涼などの陰陽バランスが変化するものだと思いますし、
しかも最終的にはそれ単品ではなく、様々な食材を実に複雑に組み合わせた「料理」という形で、しかも固形物やりゅう動物なども相まって体に入るワケですし、しかも料理も単品ではないですし、朝昼晩でも品目が違います。
超複雑系であり、ある一品について考察しても、それだけを摂って生きているわけではないので、極端に大量摂取でもしていないのであれば、いきおい、考察する意味自体あるのか??という気すらしてきます。苦笑
さらに現代においては、恐ろしいことに加工食品や添加物まみれの形で体内に入ってきますから、それぞれの食品(原材料)が持っている四気五味が、必ずしも絶対的な指標になるとも限らないと思います。
毎日、実に色々なものを口に入れてる中で、ある食材一品のみ捕まえて、
「東洋医学的には四気五味説で〇〇だ」
といっても、実際はその組み合わせのパターンは無限にある訳です。
ですので、まずはその人のもともとの体質を的確に分析し、さらに、その食生活や嗜好品を摂るようになってから具体的に何が起こったのか、
という結果から、慎重に帰納してみないと何とも言えない面もある、なかなか難しい問題です。
コーヒーについても、もともとは豆なわけですが、その豆を乾燥させ、さらに熱を加えて、煎った状態から、さらに煮出す、という飲み物なので、ある意味、もともとの豆をかなり陽性に傾けたものを使っていると考えられるので、
四気では結果的に「温」と解釈するんだと思いますが、コレがキンキンに冷えたアイスコーヒーなのか、砂糖を入れるのかミルクを入れるのかで、当然変わってきますし、豆そのものの焙煎の程度によっても変わってくるでしょう。
(いわゆる、”深煎り”か”浅煎り”かの問題ね。)
清明院の問診でも、「嗜好品がコーヒーです。」と患者さんがおっしゃった場合でも、1日何杯くらい飲むかはもちろん、それは夏冬問わずにアイスなのかホットなのか、
ブラックなのか加糖なのか、ミルク入れるのか、飲むとどのような反応が得られるのか(ホッとするのか、シャキッとするのか、症状に変化はあるのか)等々、
細かく絞り込んだ上で臨機応変に考えます。
ここに、ただ単に、”嗜好品がコーヒー”とか、”コーヒーは飲めない”というだけの問診情報では、東洋医学的な診断意義はあまり持たない、ということを付け加えておきます。
〇
まあ、もともとはアフリカやブラジルを中心とした暑い国で出来た「豆」ですから、コーヒー豆をもし生で食べれば、冷やす方向に働いても全然おかしくないと思います。
まあ、生のコーヒー豆は食べたことないし、流通も一般人にはほとんどしていないと思いますがネ。(苦笑)
「焙煎」という方法を使って陽性に傾けることで、世界中を魅了する、あの独特の苦みと香り、渋みが得られるのです。
(因みに中国ではお茶と比較するとあまり人気がないそうです。)
当然ながら、嗜好品として成立するには、栄養価や性質だけでなく、「味」や「香り」も、重要な要素なのです。
だからコーヒーは基本的には「温」性ですが、苦みの程度、渋みの程度によって、影響を与える臓腑も変わってくるでしょうから、繰り返しますが、通り一遍にこうと言えない部分がかなりあります。
それを踏まえた上で、知っとくといいかな、と思うのは、基本的には「豆類」というのは腎の臓を強くし、利尿作用があるものが多いので、
豆を食べた人の体の状態によって、結果として温めたり、冷やしたり、寒熱を調整してくれる効果が出る、ということです。
「腎」って何ですか?(その11)
「形象薬理」という考え方 参照
コーヒーについてはまだ色々あるんで、次回もう少し、補足します。
ムスタファさん、ご質問への回答としては、こんなところですが、いかがでしょうか??
何か分からないことがありましたら、またどうぞ。
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2012.08.03
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昨日の記事に、ムスタファさんからご質問いただきましたので、僕なりの回答含め、何回かに分けて、ちょっと補足しようと思います。
乳製品は体にいい? 参照
ちょっと専門用語が出てきたりしてややこしいので、つまんない人は斜め読みして下さい。(笑)
・・・まず、乳製品は冷やす冷やす、と、なぜ東洋医学では言われるのか、という問題からいきます。
コレは、乳製品の過飲が、胃腸に負担をかけるから、結果的に消化力を落とし、他の飲食物の栄養吸収力が下がり、結果的にエネルギーが産生されにくくなったり、
老廃物が停滞したりする場合があるから、ということだろうと思います。
少し専門的な話ですが、東洋医学では「四気五味説(しきごみせつ)」と言って、自然界の飲食物を
”寒・熱・温・涼”の四気、
”酸・苦・甘・辛・鹹”の五味
に分けて考える学説があります。
(この学説についても、そのうち解説しましょう。)
あらゆる漢方薬や薬膳などの生薬、食品の配合も、基本的にはこの「四気五味説」に従います。
これで言うと、牛乳は東洋医学では
「乳ナイ(女+乃)」
と言われ、
四気では平(へい・・・つまり、寒熱どちらにも偏っていない)、
五味では甘、
臓腑では脾胃に主に関わる
とされ、
潤・降の作用がある
ことから、
陰虚や血虚、通便に効果あり
とされております。
ここだけ聞くと、色々なものに効く、魔法の飲み物のように思えますが、「潤・降」の作用が強いということは、逆に言えば陽気の働き(体を温め、清らかな気を昇らせる)を抑えてしまう側面も持っている、ということです。
つまり専門的には、あくまでもその人のキャパを超えて「過飲すると」の話ですが、牛乳は主に脾の臓の陽気を傷める側面がある、だから結果的に冷えるのだ~!
という論なんだと思います。
脾の臓については「脾」って何ですか?(その9) 参照
ちなみに牛乳については、現代医学的にも、現代栄養学的にも、
ガン予防、安眠作用、血圧降下作用、骨粗鬆症予防作用など
が謳われていますが、これについて辛辣な反論もある、というのは、前回書いた通りです。
〇
・・・まあただ、「過飲」という量の定義なんて、人によって違い過ぎるので、一概にこの量飲んだらいけません、なんて話は出来ませんし、
一切飲むな、というのも行き過ぎだと、個人的には思います。
そもそも「牛乳を飲む」という食文化が日本に入ってきたのは飛鳥時代以降だそうですが、最初は天皇や皇族のみが利用していたそうです。
一般庶民が飲むようになったのは明治以降、さらに、”アメリカンライフスタイル”なんつって爆発的に普及しまくったのは、戦後の話だそうです。
給食で出るようになったのも、戦後からです。
(・・・ここら辺が、一部の人の思想を大いに刺激して、偏った、感情論的であったり、謀略論的な論調がネットに溢れている一つの要因なんじゃないでしょうか。)
まあ確かに、明治政府や、戦後の日本政府が採用した栄養学の是非論については、僕も興味のあるところで、あれが果たして正しかったのか、
相当見直す必要があるのでは?とは思っています。
『伝統食の復権』(島田彰夫 東洋経済新報社 2000年)には、
「高脂肪・高タンパクを説くドイツ栄養学を無批判に受け入れた明治日本。
戦後は、アメリカの食糧戦略に基づいた食生活改善運動により、伝統的な食文化は否定され破壊された。
高度経済成長の影響もあり、今や日本は “飽食の時代” を迎えている。」
とあり、この指摘は、参考にする価値が高いと思います。
しかしながら、最近のアレルギーベイビ―の問題であったり、三大成人病の問題を、すべてこれのせい、と短絡的に結論付ける風潮も、
いかがなもんか、と思っていますが。
一番イカンのは、最初に無批判に受け入れたことと、時代が変わっても、それに合わせて変えようとしない姿勢だと思いますが。
・・・話が逸れた、次回に続きます。(笑)
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2011.12.06
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「気」を動かし、人体の「陰陽」のバランスを整えて、大自然、大宇宙の「陰陽の動き」にマッチした、健康な体、病気にならない体になろうぜ、というのが、東洋医学の眼目。
理論的立て付け。
・・・で、治療する上では、病の「陰陽」を、人体の「何と何」に設定するかが問題。
そこには、無数の物差しがある。
しかも、その組み合わせもある。
だから診断パターンは無限。
方法論も無限。
この医学は
”陰陽バランスの調和をはかる”
という「治療戦略」そのものは数千年前に確立、完成されているけど、「治療戦”術”」についてはまだまだいくらでも進化可能。
・・・と、いつか先輩から教わった。
〇
表裏の境界線。
内外の境界線。
病が裏へ、内へ行かないようにひたすら工夫。
病がなんとか表へ、外へ赴くようにひたすら工夫。
上下左右前後、寒熱虚実、臓腑、正邪のバランス調整を駆使しながら。
でも、浮かすだけじゃ不十分だったりもする。
あえてピントをぼかした戦術に出た方がいい時もある。
いちいち枝葉に構えてちゃ、キリがなかったりもする。
・・・そういう意味で、「枝葉に構わず」の夢分流はやっぱすごい。
カッコイイ。
「ザコはどいてろ」方式だ。
(by『スラムダンク』水戸洋平(笑))
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2011.11.27
清明院では現在、スタッフを急募しております!!
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以前から分かっていたつもりだったが、最近、これをよく感じる。
経穴(けいけつ)というものは、教科書のような、丸いポチッとした形をして存在してることはほとんどなく、大概はあやふやな、いびつな形をして存在していることが多い。
それが硬かったり、軟弱だったりする訳だ。
しかも皮膚表面に浮いてたり、深部に沈んでたり。
・・・で、それにピタッと合わせた鍼をしなければならない。
そこで大事なのが、「境界線」に対する意識。
虚実の境界線。
寒熱の境界線。
表裏(深浅)の境界線。
隣り合った経穴との境界線。
全体の中で、それが持つ意味。
フェザータッチと論理性、どちらも大事。
・・・で、そこを意識して上手に動かすと、非常に高い効果。
だが反面、危険もある。
意図したベクトルと逆方向に気が動けば、「悪化」だ。
境界線は曖昧だけど大事。
ひかない訳にはいかない。
そして、その両岸には「主従」があり、「法則性」がある。
最近も、夢分流から教わった。
うれしい再発見。
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2011.06.08
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これまでのお話・・・
「錯雑証(さくざつしょう)」という考え方
「錯雑証(さくざつしょう)」という考え方(その2)
・・・ここまでのお話で、病気の中には、
・「性質」が冷えか熱か、
・「趨勢」が虚か実か、
・「位置」が表か裏か、
スッキリと分けられない、ハッキリしないものがある、そういう病気を東洋医学では「錯雑証(さくざつしょう)」などと呼び、非常に注意を払っている、というお話をさせていただきました。
まあ、あまり難しく考えないでほしいけど、これはつまり、
1.表裏、
2.寒熱、
3.虚実
の病変が、一つの体に「両方同時に」存在している場合のことをいいます。
具体的に言うと、
1.「表裏が同時に存在」というのは、一つには病が、浅い位置と深い位置のちょうど中間ぐらいの、中途半端な深さにあることを言い、これを専門用語では「半表半裏証(はんぴょうはんりしょう)」なんて言ったりします。
(これを初めて聞いた時、なんちゅ~そのまんまなネーミングなんだ!と思いました・・・。(笑))
もう一つは、浅い部分である表の部位と、深い部分である裏の部位が同時に病んでいて、甲乙つけがたい状態にある場合も、臨床的にはあります。
2.「寒熱が同時に存在」というのは、一つの体に、”冷えによる病”と”余分な熱による病”とが同居している状態を言います。
いつかこのブログにも書いた、頭がカッカのぼせて、足が冷える、「上熱下寒(じょうねつげかん:いわゆる冷えのぼせ)」なんていうのは、コレの典型例です。
「上熱下寒」を含む記事 参照
3.「虚実が同時に存在」というのは、「虚(きょ)・・・つまり治る力の衰え」と、「実(じつ)・・・つまり発病因子の侵襲」が、”同程度”存在するものを言います。
この”同程度”の中にも、
A.「虚」が主体のもの、
B.「実」が主体のもの、
C.「虚実」ともに明明白白のもの、
と、3パターンあるのですが、この「虚」「実」ともに明明白白なパターンは、陰陽のバランスが大きく崩れているものと考え、中医学ではかなり重症、と位置付けています。
これをうまく調整できるのは相当な腕達者、ということです。
・・・では、これら錯雑証に出会ってしまった場合の、治療はどうしたらよいのでしょうか。
次回に続く
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2011.06.05
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前回、東洋医学的に診断、治療するのには、「弁証(べんしょう)」という過程が欠かせないヨ、というお話をしました。
そして、たくさんある弁証のやり方の中から、「八綱弁証(はっこうべんしょう)」というものを紹介しました。
この、八綱弁証では、病気の何を明らかにするかというと・・・、
・表裏(病気の位置が、浅いところにあるか深いところにあるか)
・寒熱(病気の性質が、冷えによるものか熱によるものか)
・虚実(病気の趨勢がどうか、いわば勝ち戦か負け戦か)
を、明らかにします。
・・・なんだかムズいように聞こえるかもしれないけど、ここはそんなに難しいことは言っていません。
単純に、素直に、そのまま理解して下されば、と思います。
・・・例えば病の「寒熱(かんねつ)」を考えた場合、この病は冷えのものだ!ということが明らかならば、治療方針を考えるのは簡単です。
温めりゃよいのです。
つまり、鍼灸治療ではお灸や、気を集めて温めるような鍼が中心になるし、漢方薬であれば温める作用のある生薬を使った処方になってきます。
また、病の「虚実(きょじつ)」を考えた場合も、この病は勝ち戦だ!押せ押せムードだ!ということが明らかならば、治療方針としては、
バンバン悪いものを体外に排出するように持っていけばよい、ということになります。
積極的に汗をかかせたり、便を下したり、尿を排出させたり、吐かせたりすればよいのです。
(・・・単純でしょ?簡単な話です。)
しかし、問題は、これら(表裏・寒熱・虚実)が明確に割り切れず、偏りが中途半端な場合です。
東洋医学ではそれのことを、「錯雑証(さくざつしょう)」と呼んで、大変重要視します。
次回に続く
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2010.11.22
昨日、11月21日の日曜日は、大阪にて行われた、(社)北辰会本部基礎コースに参加してきました!
今回は、午前中は油谷真空先生による「舌診講義とその実技デモンストレーション」、
午後は藤本彰宣先生による講義「八綱(はっこう)弁証・正邪(せいじゃ)弁証」、
その後、森洋平先生による講義「気血津液(きけつしんえき)弁証」と、
充実のラインナップでございました!
「八綱」については、以前このブログでも紹介しました。
カテゴリ 「八綱について」 参照
この「八綱」のうち、
”どこに病が存在するのか(表裏)”
”どんな性質の病か(寒熱)”
”病の勢いはどうか(虚実)”
を明確にするのが「八綱弁証」であります。
また、「正邪」というのは、人体の「正気」と、それを阻害する「邪気」のことを示し、その趨勢を明らかにするのが「正邪弁証」であります。
カテゴリ 「邪気」について 参照
これにより、さらに現時点での病の状態がクリアになっていく訳です。
「舌診」、「気血津液」については、まだ詳細はこのブログでも書いていませんが、これらも非常に大事な考え方であり、東洋医学的な治療(鍼灸、漢方薬など)をやる上では欠かせない概念です。
そして、終わった後は例によってお酒・・・。
今僕がつづっている「五行」について、何人かの先輩たちの考え方をうかがい、とてもためになりました。
あまり難解にならないように、ブログの内容に反映させたいと思います。
そして、終電にて東京に・・・。
久々の遠征で疲れていたのか、新幹線に乗った瞬間寝てしまいまして、新大阪―品川間の体感時間は5分程度でした。(笑)
・・・しかしやっぱ、
「基礎ほど重要なものはない」
と、あらためて実感しましたネ。
よく、ベテランの先生や、”名人”と言われる先生なんかがやる、
「応用的でカッコイイ技術」
というのは、
「徹底的な基礎の理解」
なくしては、あり得ないのであります。
このことは、片時も忘れてはいけません。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!