お電話
03-6300-0763
10:00~21:00(完全予約制)
2016.08.01
患者様各位
2016年、8月の診療日時です。
臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。
御予約の際は、予めご参照下さい。
◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。
◆8.15(月)、8.16(火)は夏季臨時休診日のため、終日休診とします。
◆8.29(月)は関西にて研修のため、終日休診とします。
◆8.31(水)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は午後14時から午後19時までの診療となります。
以上、診療時間外の活動で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
清明院 院長 竹下有
2016.07.19
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7.17の日曜日は、五反田で行われた(一社)北辰会スタンダードコース東京会場に行ってきました!!
今回も、午前中は実技訓練です。
今回のテーマは「原穴診・井穴診」。
『体表観察学』の中でも、重要かつ、意外と出来てない人の多い診察法だと思います。
今回は臨床クラスの先生方の指導を一班、担当させていただきました。
開業されている先生方もおり、皆さんタッチが御上手で、非常にやりやすかったですね。
細かいニュアンスに関しても、実に話が早い。
途中から藤本新風先生も参加して下さり、非常に盛り上がったと思います。
午後は先日本部で発表した坂井祐太先生の症例
「手足の冷え、月経異常」
を使って、藤本新風先生による非常にキメの細かいカルテ解説を行っていただきました。
本部に比べて、関東支部の方は相対的に初心者、初学者が多いです。
ですので、北辰会がなぜ問診でこういったことを聴くのか、問診と体表観察で得られた情報を、どのように位置付けているのか、
自分の知識の足りていない部分はどこなのか、よく理解出来たんじゃないかと思います。
そして終わった後は酒。。。
今回は随分遅くまで飲んでましたが、自汗は一瞬にして過ぎ去りましたね。
とても良い週末。
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2016.07.01
患者様各位
2016年、7月の診療日時です。
臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。
御予約の際は、予めご参照下さい。
◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。
◆7.4(月)、7.9(土)、7.18(月)は研修のため終日休診とします。
◆毎週水曜日は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は午後14時から午後19時までの診療となります。
以上、診療時間外の活動で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
清明院 院長 竹下有
2016.06.01
患者様各位
2016年、6月の診療日時です。
臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。
御予約の際は、予めご参照下さい。
◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。
◆6.20(月)は研修のため終日休診とします。
◆毎週水曜日は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は午後14時から午後19時までの診療となります。
以上、診療時間外の活動で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
清明院 院長 竹下有
2016.05.09
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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。
30代 男性
【症状】花粉症(目痒、鼻閉、鼻汁)、排尿障害(残尿感、尿切れの悪さ)
【既往歴】腹膜炎、上腕骨骨折、うつ病
花粉症の症状が出はじめて5年ほど。
年々ひどくなっていく症状に、薬をあれやこれやと試すものの、治るわけでもなく、毎年
「またこの時期か。。。」
と憂鬱な気分になっていました。
友人から
「鍼がいいよ。」
と教えてもらい、清明院を紹介してもらいました。
当初、
「体中に鍼を刺して治療する」
というものを想像していましたが、清明院は全く違いました。
初診時は1時間半にわたっての問診。
その後、治療。
「ここまで問診があるんだから、さぞいっぱい刺すんだろう」
と思っていましたが、はじまってみると、たったの1本。
「えっ!?」
と思いましたが、その神の手とも思えるピンポイント治療が、ジワジワと効いてきました。
初回の治療後はボ~っとする感じで効いてるのかどうかわかりませんでしたが、そこから毎週通うことで効果が出てきました。
2回目からは、花粉症の薬をあえて止めてみました。
するとビックリ。
鼻のつまりと目の痒みが治まってきたのです。
花粉症のシーズン中ということもあり、
「もっと早く行けばよかった」
とも思いましたが、そんなことは関係なく、すぐに効果が出ました。
治療費は1回6,000円と高めですが、薬を飲むこと、すぐに効くことを考えると、費用対効果は抜群だと思います。
今後は月に1回程度、「体のメンテナンス」と来年の花粉症の対策として、通い続けたいと思います。
薬は飲み続けると効きにくくなるとも聞きます。
体に合う合わないもあります。
現に僕は強い薬を処方されて胃痛に悩まされたこともありました。
でも鍼はそんなことは一切なく、痛みも、危険なこともないと感じました。
すぐに効果が出るのも良いですね!
そしてなにより、気さくな竹下先生のおかげで、毎回安心して治療に入ることができます。
花粉症でお悩みの方、薬を飲みたくない方に、鍼はとってもオススメです。
どうもありがとうございました。
そして、引き続きよろしくお願いします。
【清明院からのコメント】
本症例は、初診がH28年の3月、この業界の関係者さんからの紹介でした。
これまでにも、花粉症の患者さんには「患者さんの声」を何人かに書いていただいていますし、花粉症に対する東洋医学の考え方については、
このブログにも以前簡単にですが、書きました。
「患者さんの声」を書いていただいた方以外にも、春秋は毎日のように、清明院では非常によく診る疾患であり、非常に臨床成績のいい病だと思います
東洋医学的な考え方に基づく花粉症治療のいいところは、症状に対する対症療法ではなく、
「根本的な体質改善」
が見込める、ということだと思います。
平たく言えば、花粉そのものに毒性はない訳ですから、本来なんでもないはずの花粉に、過剰に反応してしまっている人体側を、
正常な範疇に戻せばいい、という考え方です。
(今や、大気汚染で、花粉に付着しているモノに、いくらかの毒性があるかもしれませんが。。。)
まあ、東洋医学、鍼灸治療の考え方で心身のバランスを整えた結果、不快な過剰反応が起こらなくなる、あるいは起こっても軽く済む、
そういう体質に改善される場合がある、ということです。
花粉の飛散量がどんなにあっても、薬も飲まずに、症状も出なければ、生活上、何の問題もないです。
それでもどうしても気になるというならば、田舎の空気の綺麗なところに移住するしかないです。
東洋医学は根本治療ですので、この症例もそうだったんですが、花粉症の治療なのに、花粉症以外の症状(排尿障害)も経過中にとれてしまいました。
こういうところが、東洋医学の真骨頂でしょうね。
西洋医学の考え方ではなかなか真似できない部分だと思います。
(もちろん、西洋薬による、こういったアレルギー疾患に対する、症状抑制における効果についても、それなりに理解はした上で発言しております。)
初診時、「肝火上炎」と証を立て、治療を開始すると、患者さん自身が書いて下さったように、2診目からは明らかな効果を得ることが出来ました。
5年間悩み、あちこちにかかって治らなかった症状が、あっけないものですね。
今後、社会的に責任あるポジションに就かれる方ですので、外部環境がいかに変化しても、様々な症状が出ないような体質になるよう、
治療を進めさせていただこうと思います。
アレルギーなど、西洋医学が対症療法に終始してしまうような疾患に、伝統鍼灸、試してみては如何でしょうか。
試す価値「大」だと思います。
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2016.05.01
患者様各位
2016年、5月の診療日時です。
臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。
御予約の際は、予めご参照下さい。
◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。
◆5.30(月)は、奈良、藤本漢祥院にて研修のため終日休診とします。
◆5.11(水)、5.18(水)、5.25(水)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は午後14時から午後19時までの診療となります。
◆GW、5.3(火)~5.5(木)は臨時休診とします。
以上、診療時間外の活動で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
清明院 院長 竹下有
2016.04.23
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これまでのお話・・・
補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法
補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法
補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法
補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法
補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法
補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法
補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法
補瀉 8 『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法
補瀉 9 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法
補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法
補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法
補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法
補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法
補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法
補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ
補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ
補瀉 17 『難経』71難における補瀉
補瀉 18 『難経』76難における補瀉
補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き
補瀉 20 『難経』78難における補瀉
補瀉 21 『難経』79難における補瀉
補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ
補瀉 23 孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉
補瀉 24 金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉
補瀉 25 金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉
補瀉 26 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉
補瀉 27 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2
補瀉 28 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3
補瀉 29 明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉
補瀉 30 明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉
補瀉 31 現代中医学における補瀉
補瀉 32 日本における補瀉の受容
補瀉 33 『針道秘訣集』における補瀉
補瀉 34 『杉山真伝流』における補瀉 1
補瀉 35 『杉山真伝流』における補瀉 2
補瀉 36 永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉
補瀉 37 『杉山流三部書』における補瀉
補瀉 38 岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉
補瀉 39 岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉
補瀉 40 本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉
補瀉 41 菅沼周桂(1706-1764)『鍼灸則』における補瀉
補瀉 42 石坂宗哲(1770-1841)『鍼灸茗話』における補瀉
補瀉 43 坂井豊作(1815-1878)『鍼術秘要』における補瀉
補瀉 44 澤田流における補瀉
補瀉 45 柳谷素霊先生、経絡治療学会における補瀉
補瀉 46 北辰会における補瀉
補瀉 47 北辰会における補瀉 2
補瀉 48 北辰会における補瀉 3
補瀉 49 北辰会における補瀉 4 参照
では続きいきます!!
いやー、何気に、清明院ブログの最長シリーズとなりました。
(まあでも、それに相応しいテーマだったと思います。)
ここまで長かったですが、書いている方としては、メチャクチャ楽しかったんで、体感時間としては一瞬でした。(笑)
(一般の読者の方々には難しくてしんどかったでしょうけども。。。(苦笑))
このシリーズを書く中で、色々知らなかったことを知りました。
鍼を打つときの考えが少し変わりました。
それがたいへん大きな収穫でした。
ちょうど50回で終わるというのも、キリが良過ぎてコワい。(笑)
〇
まあ何度も言うように、僕にとって、治療において、鍼というのは「気」を動かすのにたいへん有利な道具です。
もう少しかみ砕いて言えば、経穴に正気を集めたり、邪気を散らしたりして、結果的に経絡の流れを正常化し、結果的に五臓六腑の機能を賦活化し、
結果的に患者さんの「治る力」を最大化する、つまり正気の働きを高める、便利な道具です。
で、それをする時の実際の手法が「補瀉」なのであります。
つまり、歴代の多くの医家が言うように、「補瀉」を突き詰めて考えることは、鍼灸という道具を使いこなす、技術論の究極を考えることです。
そして、「補瀉」するにあたっての条件となる「虚実」を突き詰めて考えることは、鍼灸の病理論の究極を考えることでもあります。
こうやって突き詰めて突き詰めて、鍼するにあたっての自分自身の考え(根本思想)をキッチリ作って、鍛えて鍛えて、
十分に鍛えて、あとはそれに基づいて、ひたすら毎日工夫しながら、臨床実践をやっていくだけです。
死ぬまで、ネ。
◆「補瀉」総まとめ
私は北辰会の講師をさせていただいておりますし、清明院での治療方式は、かなり忠実な北辰会方式(のつもり)ですので、
「補瀉」に関しても、当然北辰会の考え方でやっております。
ただ、今回補瀉に関して、日本と中国の歴代重要文献をツラーッと通覧させていただいて、思うこと(というか気付いたこと)がいくつかあります。
一つは、「迎隨」という言葉に対する理解についてです。
「迎随の補瀉」というと、経絡の流注に逆らって刺すのが”迎”であり瀉法、経絡の流注に沿って刺すのが”随”であり補法、
という『難経』72難の、解釈本に出てくる考え方が、現代の日本では非常に多いのですが、その解釈はあまりにも形式的で、
僕はそうではないように思います。
「迎随の補瀉」は、あくまでも患者さんの気の動きをしっかりと感じながら、その正気と邪気の動きを、変に力ずくで押さえ込まないように、
補瀉を成功させるのを「迎隨」というのだと思います。
そしてこれは、鍼灸治療であれ手技療法であれ、問診であれ体表観察であれ、人間関係であれ、すべてに共通する
「”気の動かし方”の究極的な話し」
だと思うし、それが”迎隨”の、本来の意味なのだと思います。
つまり、”迎隨”の感覚が分からない、あるいは下手な人は、どんな治療であれ下手、ということです。
残念ながら。
鍼の聖典『黄帝内経霊枢』の筆頭である九鍼十二原(1)に、
「迎而奪之、悪得無虚。追而済之、悪得無実。迎之随之、以意和之、鍼道畢矣。」
(補瀉迎隨が意のままに分かれば、鍼の道は終わるよ~~!)
ザックリ意訳 by 竹下
と書いてあることの意味は、極めて深いと思います。
もう一つは、「気の内外の移動」についてです。
補法と言うと、”補う”と書くため、人体の外から何か術者のパワーを入れ込むようなイメージを持つ場合がありますが、
そうではなく、あくまでも「人体の中における気の移動、正気の集中」というイメージでもって、正気を集めることが重要だと思います。
瀉法もしかりで、人体から邪気を引きずり出すのではなく、あくまで人体の”中で”散っていってもらう、そういう意識が重要だと思います。
しかしその一方で、人間は自然界に充満する「気」が凝集した存在である、という理解に立つと、人体の浅い部分から深い部分に気を誘導すると、
気が集まりやすくなり(補法)、反対に深い部分から浅い部分に気を誘導すると、気が散りやすくなる(瀉法)という側面も、あると思います。
提挿の補瀉や、杉山流の雀啄術などは、この現象を利用して、結果的に周囲の気を集めたり散らしたりしているのだと思います。
ただ、ここ(内外の気の移動)を変にカン違いして、
「俺の正気を患者に分け与えよう!(患者の体に入れ込む、注入する)」
とか、
「この患者から邪気を吸い取ってあげよう!(術者が吸収する)」
とか、そういう考えでやると、大体治療者が病気になります。(笑)
毎日毎日、重い病気の患者さんばっかり来るのに、そんなことやってたら、命がいくつあっても足りません。(笑)
ここは北辰会でも、非常に厳しく戒めているところです。
まあしかし、実はそういう考え方もないではないのです。
それについても、機会があったら書きましょう。
(怪しいヤツね。(゜レ゜))
そうやって変に作為的にやるのではなく、鍼灸という道具を「上手に」使って、「無理なく」気を操作し、結果的に「治る力」を「無駄なく」活かしきる、
これが本来の鍼灸治療だと思っています。
(まあこの考え方が、「治る力を活かす」という、清明院のキャッチコピーになる訳です。(笑))
今回、認識を深めたのは上記の二点。
(細かいこと言えばまだまだあるけど、ちょっと複雑なんで省きます☆)
あとはこれを、徹底的に臨床で追試していくのみです。
さーて、補瀉シリーズは以上です。
いかがでしたでしょうか。(笑)
あまりにも長くなったし、しかも専門的になってしまったので、あとで目次と参考文献を載せておきます。
続く
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2016.04.20
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これまでのお話・・・
補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法
補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法
補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法
補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法
補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法
補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法
補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法
補瀉 8 『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法
補瀉 9 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法
補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法
補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法
補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法
補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法
補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法
補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ
補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ
補瀉 17 『難経』71難における補瀉
補瀉 18 『難経』76難における補瀉
補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き
補瀉 20 『難経』78難における補瀉
補瀉 21 『難経』79難における補瀉
補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ
補瀉 23 孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉
補瀉 24 金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉
補瀉 25 金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉
補瀉 26 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉
補瀉 27 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2
補瀉 28 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3
補瀉 29 明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉
補瀉 30 明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉
補瀉 31 現代中医学における補瀉
補瀉 32 日本における補瀉の受容
補瀉 33 『針道秘訣集』における補瀉
補瀉 34 『杉山真伝流』における補瀉 1
補瀉 35 『杉山真伝流』における補瀉 2
補瀉 36 永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉
補瀉 37 『杉山流三部書』における補瀉
補瀉 38 岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉
補瀉 39 岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉
補瀉 40 本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉
補瀉 41 菅沼周桂(1706-1764)『鍼灸則』における補瀉
補瀉 42 石坂宗哲(1770-1841)『鍼灸茗話』における補瀉
補瀉 43 坂井豊作(1815-1878)『鍼術秘要』における補瀉
補瀉 44 澤田流における補瀉
補瀉 45 柳谷素霊先生、経絡治療学会における補瀉
補瀉 46 北辰会における補瀉 参照
では続きいきます!!
戦後、様々な鍼灸学校が全国に設立されるとともに、様々な流派が日本国内に起こって来た中の一つが、現在私がお世話になっている、北辰会であります。
北辰会がいかなる流派であるかについては、北辰会のオフィシャルHPに簡明に書かれていますので、そちらを参照いただくとして、
北辰会も当然、これまで書いてきた「補瀉」については整理された考えを持っており、それは会内の教科書にキチッとまとめられています。
そのザックリとした概要は、前回述べました。
現代日本の様々な流派、それぞれが補瀉を論じている中で、北辰会の補瀉は、補瀉するにあたって、手技をほとんど使わない、
というのが際立って特徴的だろうと思います。
北辰会方式の治療と言えば、1時間以上に渡る、長くて詳細な問診と、全身くまなく診る、精密な体表観察。
そして、わずか一本、あるいはせいぜい2、3本での、少数鍼治療。
それで得られる、劇的な良性変化や、西洋医学も不得手とするような難病に対する、高い治療成果。
これが有名でしょう。
しかし、その一本の鍼に対して、これまで述べてきたように、捻ったり、雀啄したりということは、ほとんどしません。
・・・これ、なぜか。
これは大事な内容なので、今日から、何回かに分けて、これが何でなのか、というお話をします。
◆術者間でのバラつきの問題、定量化の問題
北辰会は医学理論と医学用語のベースを「中医学」に置いています。
東洋医学と中医学 参照
以前も紹介したように、中医学では実に複雑な補瀉手技を、たくさんたくさん、紹介しています。
補瀉 31 参照
北辰会も、過去にはこういう複雑な補瀉手技もしっかりと追試したようですし、実際にそれなりに効果があるということも確認しているそうです。
(数十年前の話ですね。)
ここで問題になるのは、手技による補瀉を、より効果的にやろうと、どんどん追求していくと、術者によって効果のバラつきが大きくなります。
指先の感覚のいい者、指先の器用な者ほど、補瀉手技がうまくなります。
そうすると徐々に、
「補瀉手技テクニック追求集団」
になっていくきらいがありますね。
北辰会の目標は、 一人の名人を作ることではなく、名人に限りなく近い鍼灸医をたくさん育てることです。
なぜならば、その方が結果的に多くの患者さんを救えるからです。
上手いやつが、超絶手技を見せつけて圧倒したところで、誰も応援してくれません。
寄り添ってくれません。
結果的にフォロアーは減り、その流儀で救える患者さんの数は減ります。
この考え方に基づき、刺鍼においては、あまり手技は使わず、その代わり、望聞問切の四診による診断を限りなく精緻にして、
会員間で出来るだけ理論的に共有できる形にし、治療穴を極限まで絞り込み、厳選した一穴に対して丁寧に刺鍼をし、
一定時間置鍼する、という、診断の精緻さを極限まで高め、刺鍼については極限までシンプルにする、という方法を採用しているのです。
こうすることにより、術者間での治療効果のバラつきを極力少なくし、診断結果と経穴の状態に合わせた「刺入深度」「置鍼時間」「目的意識」といった形で、
北辰会方式を学んだ者同士で、治療を出来るだけ定量化することが出来る、と考えています。
これがまず重要な一つ。
続く
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2016.04.12
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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。
20代 女性
【症状】1か月以上治らないカゼ症状(咳、痰、微熱、悪寒、下痢)
【既往歴】十二指腸潰瘍、生理痛、不正出血
最初、清明院に行ったきっかけは1ヶ月以上風邪をこじらせたことでした。
どこの病院に行っても、待ち時間は長いのに診察は1分程度・・・
全然治らず、不安な私に、鍼灸の勉強をしている弟が、ここしかない!と勧めてくれて、清明院に行きました。
病院嫌いで注射も大嫌いな私が、鍼なんて無理!と思いましたが、そのときは藁にもすがる思いでした。
4枚にわたる問診票
1時間以上の問診
そして1時間の治療
とにかくたっぷり聞かれて、たっぷり話しました。
正直、記憶の中で薄れている部分も多いところまで聞かれて、逆に普段の自分の生活と向き合う時間にもなったような気がします。
最初は緊張してばかりでしたが、先生がとても話しやすく、たくさん聞いてくださるので、だんだん打ち解けるようになり、
自分の体をとことん診て、治してもらえる!と信じて通うようになりました。
最初は週2回ずつ通いました。
治らなかったカゼが、1週間くらいで咳は治り、その後、すぐに痰も絡まなくなりました。
お腹はなかなか治らなかったのですが、先生を信じて通い続け、そこから1ヶ月弱くらいで良くなりました。
それからは、症状以外の体調を整えてもらい、できるだけ健康体になるように、先生に言われるがまま通っています。
体のちょっとした異常から、病気の芸能人のニュースなどで精神的にも不安になったりすることもあり、その度に先生には診ていただいて治療してもらっています。
ちょっとでも痛い、変な感じを伝えると先生は親身に診てくださり、心配なければ心配ない!と言ってくださるので、
とりあえず何かあったら相談してみようといつも思っています。
去年、移転リニューアルしてから完全個室になり、他の患者さんたちに自分の状況が聞こえなくなったので、話しやすくなりました。
今ではかなり元気になったので、通う頻度も減りましたが、ここなら安心!という病院ができただけ心強いです。
鍼灸院や東洋医学はマイナーで足を踏み出しにくいとは思いますが、病院嫌いの私でも、すすんで行く病院です!
ぜひ皆さんに一度行っていただきたいです!
【清明院からのコメント】
本症例は、初診がH27年の6月、ある鍼灸学生さんからの紹介でした。
この症例は、発症当初、一般的なカゼ症状から始まり、病院で投薬治療を行い、一定の改善を見るも、それ以上の効果に関してはお手上げ状態になっていた症例です。
こういう症例も、意外と多く診ます。
西洋医学の病院が処方するかぜ薬(西洋薬)というのは、基本的にはカゼに伴って起こる諸々の症状を、表面的に緩和するものしかなく、
薬を飲んだら症状は楽になったけど、かえって経過は長引いた、という結果になってしまう患者さんが少なくありません。
また、医師を対象に取ったアンケートで、
「あなた自身がカゼを引いた時、薬を飲みますか??」
という問いに、飲むと答えた医師は極端に少なかった、という有名な話もあります。
http://biz-journal.jp/2015/09/post_11561.html
(因みに私の知り合いの、西洋医学バリバリのドクターも、そう言っていました。)
そういった理由から、近年、カゼを根本から治療しようということでなのか、「漢方薬」を処方するドクターも増えていますが、
私の知人の漢方薬専門の薬剤師の先生からは、皆さん口を揃えて、
「知ったかぶりの、全然デタラメな東洋医学の知識でもって、患者さんにまったく的外れな漢方薬を処方するドクターが多過ぎる!」
と聞きます。
これらは、現代医療の由々しき問題の一つですね。
大変嘆かわしい現実だと思います。
・・・でまあ、こういう状態になっている患者さんに、清明院の鍼は良く効きます。(笑)
この患者さんも、初診時、今回のカゼも関与した「肝脾同病(肝気逆、湿熱)」と証を立て、治療を開始すると、一回の治療で非常に大きな効果が得られました。
その後も順調に経過し、下痢症状のみ、若干ぶり返すことがありましたが、初診から1カ月弱、計7回の治療で、全症状消失しました。
まずまず、鍼がよく効いた症例と言っていいと思います。
このように、カゼなどの急性の軽症の疾患であっても、間違った治療、対応を重ねることで、治りにくくなり、ついにはもともと体質的に弱い部分を、
さらに弱めてしまう結果になってしまうことは、少なくありません。
当然それが大病、重病に繋がる可能性もあります。
こういう経験をした患者さんは、その後は自分の身に何かあると、すぐに鍼に診せに来るようになります。
(笑・・・体で覚えるワケです。)
この患者さんも、現在では清明院のすぐ近くの会社に転勤されたこともあって、1、2週に1回、健康の維持増進を目的に、
通院を継続されております。
「カゼに鍼が効く」という事実は、現代日本の国民にはほとんど知られていないと思います。
でも実際に効くのです。
東洋医学では、数千年前から当たり前に、カゼを診療してきました。
何かあったら、早い段階で清明院に鍼に来ることをお勧めします。
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2016.04.01
患者様各位
2016年、4月の診療日時です。
臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。
御予約の際は、予めご参照下さい。
◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。
◆4.18(月)は、研修のため終日休診とします。
◆4.6(水)、4.13(水)、4.20(水)、4.27(水)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は午後14時から午後19時までの診療となります。
以上、診療時間外の活動で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
清明院 院長 竹下有
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
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2024年8月の活動記録2024.09.01
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2024年 8月の診療日時2024.07.10
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2024年6月の活動記録2024.07.01
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2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
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(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
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2023年 11月の診療日時2023.10.10
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12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
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2023年 9月の診療日時2023.08.18
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順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!