東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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記憶力の重要性は今や低い?

2016.09.24

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今や、手もとのスマホで調べれば、即時的に何でも分かる。

 

 

詳しく分かる。

 

 

これは、患者さんも同様。

 

 

自分が「〇〇病である」と病院で言われたら、それについて、あっという間にネットで調べる。

 

 

自分の症状を、ネットで調べる。

 

 

止めたってムダです。

 

 

いまや、ほぼ全ての患者さんがやっています。(苦笑)

 

 

で、一週間もすれば、その病気、症状に関しては、即席で専門医並みの知識量となる。

 

 

でも、その病気に詳しくなったところで、治らない場合がある。

 

 

そして鍼灸院に、

 

「〇〇病なんですけど・・・。」

 

と、治療に見える。

 

(これもスマホで調べて、鍼灸に期待を持った結果だったりする)

 

 

さてここで、予約が入ってから、鍼灸師が〇〇病やその症状に関して一生懸命調べたって、そしてそれを患者の前で一生懸命知識を披歴、

 

プレゼンしたって、残念ながら何の役にも立たない。

 

 

「釈迦に説法」みたいになる。

 

 

患者は、単に治して欲しくて来ている。

 

 

これから重要なのは、知りたいことを効率よく「調べる力」、そしてそれを、効率よく咀嚼して、そこから「新しい何か」を生み出す力。

 

 

最大限の最良の方策をはじき出す力。

 

 

つまり、「考える力」

 

 

暗記専門の脳なんてものは、相対的に役に立たなくなってきた。

 

 

ただ、もちろん最低限の記銘力は必要。(笑)

 

 

ただ、せっかくの記憶力も、次々と流れる会話の中で、それを取捨選択しながら適材適所でパッと吐き出す能力が低いと、

 

僕らの仕事の役には立ちにくい。

 

 

膨大な知識の引き出しに埋もれているようなのは、むしろ臨床は下手くそだ。

 

 

 

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忙しくて来れない患者さんをどうやって治すのか。

2016.09.23

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外来患者さんというのは、仕事をされている患者さんが多いです。

 

 

東京のど真ん中の清明院。

 

 

大都会東京、都会人はみんな、あくせくあくせく、命を削って、働いております。

 

 

だから、この症状、病気であれば、最初は週に2,3回治療したい、と思っても、現実問題として、なかなかそれだけの時間を作れる患者さんは少ない。

 

 

経済的な問題も出てくる。

 

 

じゃあ、

 

「それだったら治療出来ませんわ。」

 

と言って断るのか。

 

 

それは違います。

 

 

当然ですが、理想は理想として示した上で、出来る範囲で、最大限の対応をします。

 

 

場合によっては、懇意にしている漢方薬局の先生を紹介しています。

 

 

養生指導も、細かく行います。

 

 

それによって、少しでも治癒に向かうように、患者さんと一緒に考えます。

 

 

場合によっては、仕事量を減らすこととか、転職することとか、そこまで提案する場合だってあります。

 

 

この嫌な症状を治すために、何が必要か。

 

 

時にはその患者さんの日々の生活まで踏み込んで考える。

 

 

この姿勢(治療に対する術者側の積極性)が大事だと、昔から思っています。

 

 

清明院は、何のためにこの世に存在しているのか。

 

 

僕は何がしたくて、鍼を持ったのか。

 

 

それを全ての基本に置くべきです。

 

 

 

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最近観た映画

2016.09.22

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最近も、ヒマさえありゃあ映画観てます!!!(#^.^#)

 

 

◆『ゴーストバスターズ』

 

 

これねえ、前作は僕が小学校の時だったでしょうか。

 

 

当時、クラスにマシュマロマンとそっくりな奴が居たのを覚えています。

 

(笑・・・マジで激似でした。)

 

 

まあ、ターミネーターとかゴジラみたいなもんで、あのテーマ曲がかかった瞬間、一気に小学校時代のノスタルジックな気持ちにはなりますが、

 

それ以上のものは、特に何もない作品でした。(苦笑)

 

 

小学生ぐらいの子供さんのいるような、僕と同年代とかが家族で行ったら楽しめるのかもしれないね。

 

 

まあでも、こないだ宗教、魂についてチラッと書きましたけど、西洋の霊魂観が東洋、特に日本とはずいぶん違うなあ、

 

というのが分かります。

 

東洋医学は宗教か。 7  参照

 

 

やっぱ貞子や呪怨のような不気味さではなく、ディズニーのホーンテッドマンションのような世界観になるんですね。(笑)

 

 

それを機械で捕まえて閉じ込めると。

 

 

唯物論だー(笑)

 

 

現代物理化学の勝利というプロパガンダだー(笑笑)

 

 

◆『スーサイドスクワッド』

 

 

まあこれはねー、DCというアメコミシリーズの映画化で、MARVELシリーズと似た雰囲気で、まあ、いんじゃないすか、って感じの作品です。

 

 

アメリカ的なグイグイ感がややウザい。(苦笑)

 

 

でも、ハーレイ・クイン役のマーゴットロビーは素晴らしいですね。

 

(笑・・・色々な意味で。)

 

 

ジョーカーやバットマンが出てくるのもうれしい。

 

 

個人的には、カタナ役の女優さんが納得いかなかったです。

 

(苦笑・・・なんじゃあの日本人観は!)

 

 

あとは、ああいう魔女の見せ方も、カッコよくて好きですね。

 

(特に一発目の、手がひっくり返るシーン。)

 

 

◆『君の名は。』

 

 

『シン・ゴジラ』と並んで超話題の作品。

 

 

アニメ映画はジブリぐらいしか観ないのですが、まあ絵はほぼジブリ(安藤雅司)だし、一応観ときました。

 

 

・・・で、うん、まあ、普通、って感じ。(*‘∀‘)

 

 

正直、あそこまで騒ぐほどかなー・・・???って感じです。

 

(笑・・・熱狂的ファンが怒ってきそうですが。。。)

 

 

そう思ってしまう僕の魂は、汚れているのだろうか。(苦笑)

 

 

この作品は妙に熱狂的なファンが多く、主題歌のRADWIMPS人気と相まっているのでしょうね。

 

 

男女が入れ替わる、時間、空間がずれている、夢の記憶が消えてしまう、なぜか涙が出る、偶然出会ってハッとする、

 

神道的な儀式の描写、天災(自然)など、まあー、ウケる要素満載の映画です。

 

 

日本的な「魂」「神」に興味のある人にとっても、楽しめるのではないでしょうかネ。(‘Д’)

 

 

◆『怒り』

 

 

今回観た中ではこれがナンバーワンですかね。

 

 

広瀬すず、宮崎あおいが素晴らしい。

 

(特に宮崎あおい)

 

 

俳優陣も凄いんですけど、それを上回っているように思います。

 

 

綾野剛は、別の作品の不良役と比べると、その演技力の幅がスゴイですね。

 

(『新宿スワン』も続編やるらしいので楽しみですね。)

 

 

まあ、自分ではどうにもならないモノ(生来の環境)とか、後悔してもしきれないこととか、生きてたら、あるよねー、って感じです。。。

 

(人生に”たられば”がない残酷さですね。)

 

 

まあ総じて、演技ってスゴイ、俳優、女優ってスゴイなあ、という作品でしたが、ストーリーそのものはそうでもなく、

 

最近の重い内容の邦画である『ヒメアノ~ル』とか『ディストラクションベイビーズ』と比べると、僕の中では超えなかったですね。

 

 

森田剛と、柳楽優弥がスゴイというのもあるけど、映像や音楽やテンポその他での、見せ方なんでしょうね。

 

 

こういう部分は監督とか、映画屋さん達のウデなんでしょうね。

 

 

受け手側にどう思われるか、ソフトとハード、両面大事。

 

 

受け手に阿り過ぎて、やりたいことが出来ないのもいけないし、自分勝手な主張ばっかりでも、世に受け入れられない。

 

 

清明院も、見習います。

 

 

映画最高!!!

 

 

 

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日本中医学会に参加してきました!!

2016.09.19

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9.18の日曜日は、船堀で開催された、日本中医学会、学術総会に参加してきました!

 

日本中医学会HP

 

 

1950年代後半に、新中国(中華人民共和国)政府によって、いわゆる「現代中医学」というものが誕生して、約60年。

 

 

このブログでも、「中医学」については何度も何度も触れています。

 

カテゴリ「中医学」 参照

 

 

これが日本に本格的に入ってきたのが、1972年の田中角栄日中国交正常化以降だとすると、約40年あまり。

 

 

現状はどうで、今後はどうなのか。

 

 

以前から興味のあった学会です。

 

(一応会員です。(笑))

 

 

今回、諸事情があって午後からの参加となりましたが、有名な金子朝彦先生の実技が見れたこと、『中医臨床』編集長の井ノ上匠さんの講演が聴けて、勉強になりました。

 

 

中医学は現在、さらに理論を細分化する方向に進んでいるようで、それはそれで結構なんですが、日本はやっぱり技術論を強調するべきだ、と、思いましたね。

 

 

今や世界中の東洋医学教育を席巻している中医学の詳細な理論をベースに、日本独特の繊細な手技や手法、考え方を乗せる。

 

 

そしたら、日本独自の鍼灸治療方式として、世界に分かりやすくアピールすることが出来る。

 

 

それ、北辰会方式じゃん。(笑)

 

 

まあ蓮風先生は、今から40年前に、それを思い描いて、北辰会方式を作って来られたのでしょう。

 

 

今年の11月のWFAS(世界鍼灸学会)での蓮風先生に、注目したいと思います。

 

 

 

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「治るか治らないか」の判断 3

2016.09.18

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これまでのお話

 

「治るか治らないか」の判断   参照

 

 

では続きいきましょう!

 

 

◆人体に対する診方考え方が違うから、結果も違う、というだけの話し。

 

 

こないだ述べたように、東洋医学の、人体への認識は生気論

 

 

西洋医学は機械論

 

 

そもそもの認識の仕方、認識哲学が違う訳です。

 

東洋医学は宗教か。 13 参照

 

 

したがって、同じ患者さんを診ても、診立てが異なり、結果も異なる、というだけの話しなんです。

 

(簡単に言えば。)

 

 

また、西洋医学は、ある疾患名や、ある検査数値などの、

 

「西洋医学(機械論)の物差しで斬った、その時の患者さんの状態」

 

が、今後どうなっていくか、ということに関する、統計学的に整理整頓された膨大なデータを持っており、それに基づいて、

 

治るとか治らないとか言っている訳です。

 

 

医師が、自分の感情は抜きに、データに基づいて、粛々と告知するため、患者さんから見たら

 

「事務的で冷たい感じで”治らない”と言われた!」

 

とか、憤慨される場合がよくあるのだろうと思います。(苦笑)

 

 

ですが、もちろんここには、一理も二理もあります。

 

 

それに対して、東洋医学における治療成果の確度(治るか治らないか)は、数千年の歴史と、その術者の経験則、技術力に基づいているところが大きいです。

 

 

東洋医学の歴史上、その患者さんの病態が鍼で治った事実がある、とか、その先生の経験上、その患者さんのような症状が鍼で治ったことがある、

 

とか、その先生のお師匠さんが、その患者さんの病態のようなモノを治していた、とかいうことをもとに、治るとか治らないとか、

 

言っている訳です。

 

 

ここにちょっと欺瞞があるかな、と思うのは、鍼灸治療そのものについては、医者からも患者からも、東アジアを中心に、数千年もの長きにわたって支持されてきたことに疑いはないですが、

 

別に現代日本のそこらへんの鍼灸院の先生の鍼灸治療が、数千年支持されてきた訳ではないので(笑)、

 

「鍼灸治療は数千年もの間、支持されているものだから、いいものに決まっている!」

 

という論理展開については、まあいいと思うけど、

 

「鍼灸には数千年の実績があるし、歴史上、あなたのような病気が治った事実もあるのだから、”俺の治療でも”治るよ!」

 

という論理展開はおかしいと思います。

 

 

また、

 

「東洋医学の論理で、あなたの病気は分析可能だから、治るのだ!」

 

というのもおかしい。

 

 

病の原因やメカニズムが東洋医学の論理で分析できたからって、治らないものはあります。

 

 

鍼灸治療というのは、その先生の学問(論理力)に加えて、技術力(ウデ)によって結果が大きく異なるものですので、

 

「この病気(病名や症状)の場合、どこそこの経穴に何ミリ、どの角度で刺したら、何%の確率で効く。」

 

というようなデータを取ることは不可能なんです。

 

 

だから、結果的に、経験則に頼らざるを得ない部分がある。

 

 

しかし、経験豊富で技術力の高い先生の、経験則に基づく予測、職人技というのはバカになりません。

 

 

時に「奇跡的効果」を表現できるのです。

 

 

ですから、まずその患者さんの病態を東洋医学的に論理的に分析出来て、なおかつその患者さんの病態が過去に鍼灸で治ったという事実もあって、

 

なおかつその患者さんのそういう病態を、かかろうとしているその先生が過去に扱ったことがあって、しかもその先生の診たてた通りに患者さんが変化していった時、

 

「これは治る可能性がかなり高い。」

 

と判断でき、いわゆる奇跡のようなことが起こる可能性が非常に高くなるのだと思います。

 

 

この喜ばしい流れの中に、術者のウソや欺瞞、術者自身の思い込みや勘違いに基づいた言動行動なんかが重なってくると、最初にエラソーに言った割には結果が出ず、

 

やれ詐欺だ、インチキ宗教だ、オカルトだと、批判にさらされるという憂き目に遭うのでしょう。

 

 

治療というのは、お金もかかることだし、体のことだし、今や情報も簡単に手に入る時代ですから、患者さんは賢いし真剣です。

 

 

だからこそ、こちらサイドがちゃんとこの医学の特性を認識し、説明し、納得と合意の上で治療を進めたら、何の問題も起こらないどころか、

 

けっこうな確率で「奇跡」を起こせるんじゃないかと、僕は思っています。(笑)

 

 

 

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「治るか治らないか」の判断 2

2016.09.17

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前回のお話

 

「治るか治らないか」の判断   参照

 

 

では続きいきましょう!!

 

 

◆病院で「治らない」と言われたものが鍼灸で治るのか。

 

 

西洋医学の病院で「治らない。」とか、「これ以上は無理です。」と言われた、と仰る患者さんはけっこういます。

 

 

Drの冷たい言い方、ショックに打ちひしがれる患者さん。。。

 

 

そこで、いつまでも沈んでもいられないので、あらゆる情報を集めだして、徐々に”藁をもすがる思い”みたいなものが形成されます。

 

 

・・・で、そういう患者さんが、治ることを期待して、縁あって鍼灸院に来ると。

 

 

で、そういうものが鍼灸院で治るケースが全く無いかと言えば、あります。

 

 

いわゆる「奇跡」とか評価されるやつです。

 

 

でも、毎回毎回、必ずそうなるワケないです。

 

 

治るには治るなりの、東洋医学サイドとしての理屈があります。

 

 

だから、患者さんに希望を持ってもらうことは大事だけど、そこで、その時点における自分の学術レベルを棚上げして、軽々に

 

「治ります!」

 

とか、

 

「治るかもしれませんよ!」

 

とか、嘘八百、ハッタリ言ったらダメです。

 

 

これ、場合によっては詐欺師となります。

 

 

訴えられたら負けます。(苦笑)

 

 

タイーホです。(笑)

 

 

だから、そういう患者さんへの声かけは、非常に慎重になされるべきです。

 

 

清明院では、そのように考えています。

 

 

ではなぜ、病院で治らないと言われたようなものが、鍼灸でなら治る、というような奇跡が起こりうるのか、次回ちょっと説明しておきます。

 

 

 

続く

 

 

 

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患者さんの声(20代女性 悪心、胃の痞え、食欲不振、疲れやすい、緊張しやすい、呼吸しにくいなど)

2016.09.16

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。

 

 

20代 女性 

 

【症状】悪心、食欲不振、胃の痞え、疲れやすい、緊張しやすい、呼吸しにくい、生理痛(激痛)

 

【既往歴】栄養失調、自律神経失調症、逆流性食道炎、機能性胃腸症、不安神経症、パニック障害

 

 

2年半程前に、仕事のストレスと過労から、パニック・胃腸障害・自律神経失調など、とにかく日常生活がままならない程、身体を壊しました。

仕事を辞め、漢方薬で治療をし、2年かけて少しづつ少しづつ良くなってきたのですが、あと一歩というところでなかなか全快せず。

体力勝負の仕事の為、なかなか復帰出来ずにいたところ、ネットで清明院を見つけました。

病気と闘うのにも疲れ果て、金銭的にも悩みましたが

 

「これでダメなら諦めよう」

 

という気持ちでお願いしたのが始まりです。

初めての鍼の最中、感じた事のない頭のモヤモヤした痛み?が起きたので驚いたのですが、たった鍼1本刺しただけなのに身体にこんな反応が出るなんて・・・と、

 

逆に期待が膨らんだのを覚えています。

私の場合、翌日くらいまで少し症状が強くなるけど、そのあとスッと軽くなる、という変化を繰り返し、

 

「あれ?いつもより食べられる」

 

「そういえば疲れにくくなった」

 

と、小さい変化の積み重ねで、気づけば身体はみるみる回復。

鍼灸治療開始以前から服用していた漢方も併用してはいましたが、あれだけ手こずっていた症状が、あっという間に回復したのは間違いなく先生の鍼のお陰です。

そしてたった2カ月でついに念願の仕事復帰が出来ました!

その後、高血圧に悩む母を紹介しました。

 

母もみるみる元気になり、母娘共に長く病気に振り回されて来たので、もっと早く先生に出逢えていれば・・・、と思うばかりです。

そして、あるのが当たり前だった、のたうち回る程の生理痛までなくなり、根本治療の意味を実感しています。

4か月たった今、仕事がハードだと少し体調を崩す事もあるのですが、少し休めば自分で回復出来るようになりましたし、

 

何かあっても清明院があるから大丈夫!と前向きな気持ちで取り組めています。

一回6000円。

 

初めは迷いましたが、元気になった今は、健康で好きな仕事を続けられる為なら惜しいとは思いません。

今後も仕事との向き合い方を改めつつ、身体のバランスをしっかり整える為通い続けたいと思っています。

 

どうぞ宜しくお願い致します!

 

【清明院からのコメント】

 

この方の初診は2016年5月でした。

 

初診時、これまで様々な治療を繰り返してきたけど、どれもなかなか決め手にはならず、苦労しておられる様子がよく分かりました。

 

こういう患者さんが、実は非常に多いのです。

 

西洋医学の専門病院の網の目からこぼれた患者さんです。

 

そして、こういった症状、状態に、鍼灸治療が効く、ということを知っている患者さんが、これまた非常に少ない。

 

そして、それに応えられる鍼灸院も、非常に少ない。

 

嘆かわしいことですね。

 

この患者さんは、初診時、「肝鬱気滞≧脾腎気虚」と弁証し、慎重に治療を開始しました。

 

発症以来の経過が2年と、やや長いことに加えて、これまでに西洋医学、漢方薬など、様々な処置を入れているために、

 

かえって病を複雑化した側面もあったものと思います。

 

治療後は多少の瞑眩現象が起こりますが、体表所見の変化を冷静に追っていくと、確実に改善しています。

 

極力、瞑眩現象が激しく出ないように配慮しつつ、週1、2回ペースで治療を進めること15回ほど、期間にして2カ月弱ほどで、

 

仕事に復帰できるほどに回復しました。

 

この患者さんが診断を受けたような病名の数々は、実は西洋医学は苦手なんじゃないでしょうか?

 

清明院はむしろ得意ですね。

 

また、主訴である諸症状の改善とともに、生理痛(激痛)が改善していることは括目するべき事実であり、西洋医学ではこういう効かせ方は難しいのではないでしょうか。

 

その患者さん自身が持つ「治る力」の最大化という、体質改善、根本治療を目標とする東洋医学の真骨頂だと思います。

 

因みにこの患者さんのお母様は先日紹介した

 

患者さんの声(60代女性 ふらつき、のぼせ、悪心、食欲不振、肩こり、全身倦怠感)

 

の患者さんです。

 

清明院ではこのように、一人をきっかけに、おじいちゃんおばあちゃんから赤ちゃんまで、全家族が患者さんになるケースがよくあります。(笑)

 

 

 

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「治るか治らないか」の判断

2016.09.14

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前にも書いたように思うけど、これは大事なことなんで、しかも、僕のその時点における経験と思索によって変わっていく問題でもあるので、

 

何度でも書きます。

 

 

初診時や、問い合わせの電話の時に、患者さんから、

 

「この病気(症状)、治りますか?」

 

と、直球で問われることがあります。(苦笑)

 

 

治るなら治療に行くけど、治らないなら行かない、という、分かりやすい話ですよね。

 

 

誰だって無駄足踏みたくないし、ムダ金払いたくないです。

 

 

昔は僕も、患者さんに来てほしいという思いと、過剰な自信から、電話の段階で、

 

「それなら治ると思いますよ!!」

 

とか、言っていたような気がします。

 

 

・・・これ、正直言って「ハッタリ」ですよね。

 

(お恥ずかしい。)

 

 

現在では、

 

「治るかどうかは、実際に診てみないと何とも言えませんし、症状の程度や、その患者さんが置かれている状況や、どの程度通院できるのか、

 

そういうこと等々から、多面的、総合的に、しかも最大限の慎重性を持って判断しないといけない問題ですので、無責任にお答えできません。」

 

と返すようにし、ここはある意味で一番神経を使っています。

 

(まあ今は電話対応はスタッフがするので、このように返答させています。)

 

 

患者さんによっては、

 

「あそお、じゃあハッキリしないならいいや、行かない。」

 

ってなる人もいますが、それはもう、御縁ですから仕方ないと思っています。

 

 

そういう患者さんは、電話や、病名だけ聞いた段階で、

 

「それなら治る!」

 

と断言してくれる先生のところにいけばいいんじゃないかな、と思っています。

 

(清明院では、この対応は大変危険である、と、今では考えています。)

 

 

・・・で、実際に患者さんが清明院に来院しました、で、問診して、体表観察しました、鍼もしました、反応がいいです、

 

ここで、なんて伝えるか。

 

 

清明院では正直に、

 

「この反応であれば、キチッと通院してくれて”、”養生指導も守ってくれれば”、今よりは確実に楽になるだろうと思います。」

 

と、お伝えすることが多いです。

 

(慎重でしょ??)

 

 

鍼をしても反応が薄いようなら、

 

「効果や変化が感じられなくても、三回は診せに来て下さいね。」

 

と、お伝えする場合なんかもあります。

 

 

また、明らかに正しいと思われる処置をしたのに、所見や症状が悪化したり、変化が拾えないような場合には、僕の学術レベルでコントロールできる範疇を超えていると判断し、

 

先輩の治療院や、専門病院での精密検査等々を勧めたりする場合もあります。

 

 

このように、患者さんへの声かけは慎重かつ千変万化なんですが、患者さんにとって、医者からの

 

「治るぞ!」

 

という言葉がどれほど重いか、このことを、僕は、これまでの経験で、痛いほどよく知っています。

 

 

だから、その言葉をかけるには、最大限の注意を払っています。

 

 

だから、僕から

 

「治るぞ!」

 

と言われた場合は、相当高い確率で治ると思います。(笑)

 

 

・・・ところでこの「治る」の定義の問題もあるので、今回、もう少し語りましょう。

 

 

続く

 

 

 

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患者さんの声(60代女性 ふらつき、のぼせ、悪心、食欲不振、肩こり、全身倦怠感)

2016.09.09

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。

 

(ついつい書いてもらうのを怠けてしまうね。イカンイカン。)

 

 

60代 女性 

 

【症状】眩暈、のぼせ、悪心、食欲不振、肩こり、全身倦怠感

 

【既往歴】高血圧

 

 

「清明院」に通い始めて約2ヶ月になります。

 

数年来、高血圧の諸症状に悩まされ続けてきました。

 

降圧剤は飲みながらも、家系だから、体質だから仕方がないのか・・・と、半ば諦め気味で、サプリメントや漢方薬も色々試してきました。

 

ある日、軽い眩暈に襲われ、中々回復せず、ほぼ一日中ソファーに横になっている日が続き、とうとう義母の四十九日法要にも行くことが出来せんでした。

 

悶々としていた時に、縁あって娘の通う「清明院」にお世話になることになり、初日は這う様にして出かけて行きました。

 

初診は問診、診察、治療合わせて3時間。

 

体力がもつかどうか不安でしたが、治療後、かなり身体が楽になり、付き添ってくれた娘と久しぶりにお茶をして帰れる程になりました。

 

毎回、確実に元気になっていくのを実感していたので、私に“キャンセル”という選択肢はありませんでした。

 

猛暑日も台風の日も何より優先して通い続けました。

 

お陰様でかなり元気になりましたので、来週には義母のお墓参りに熊本まで帰ります。

 

病院通いは、私にはストレスでしかありませんが、「清明院」に通うことは楽しみで、予約日が待ち遠しくて仕方ありません。

 

東洋医学は以前から信頼しておりましたが、とりわけ「清明院」の鍼一本の治療には驚いてしまいます。

 

竹下先生、スタッフの皆様、本当に有難うございます。

 

今後とも宜しくお願い致します。

 

最後に紹介してくれた娘に“有難う!”。

 

 

【清明院からのコメント】

 

 

本症例の初診は2016年の7月、当該患者さんの娘さん(清明院の患者さん)からの紹介でした。

 

最初に来られたのは娘さんで、娘さんが短期間でずいぶんよくなったので、お母様を紹介して下さいました。

 

主訴は高血圧に伴う、眩暈を中心とした諸症状です。

 

清明院では日常的によく診る症状です。

 

原因不明(本態性)の高血圧症の患者さんというのは、症状の原因がよく分からず、対処方法がよく分からない不安感、

 

また今後、高血圧によって脳卒中や心筋梗塞を起こす不安感、またさらに、一生降圧剤を飲む憂鬱さを抱えている方が少なくなく、

 

その不安感や憂鬱さから、諸症状をより増悪させているケースが多いです。

 

こういうものに、鍼灸がとてもいいです。

 

降圧剤から離脱できたケースもあります。

 

初診時、「肝胃不和」と弁証し、治療すると、直後に症状が劇的に楽になりました。

 

そのまま週2回ペースの治療を継続し、8診目には非常に良好な状態となりました。

 

現在ではメンテナンスのため、治療を継続しております。

 

「通院が楽しみになる。」

 

これが本来の医療でしょうね。

 

 

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2016年 9月の診療日時

2016.09.01

患者様各位

2016年、9月の診療日時です。

臨時休診日、休診時間等も、全てこちらに告知してあります。

御予約の際は、予めご参照下さい。

 

◆毎週日曜日は、外来診療、訪問診療とも、終日休診となります。

 

◆9.5(月)、9.6(火)、9.12(月)は研修のため、外来診療は終日休診とします。


◆9.7、9.14、9.21、9.28(いずれも水曜)は、院長が東洋鍼灸専門学校にて講義のため、外来診療は午後14時から午後19時までの診療となります。

 

 

 

以上、診療時間外の活動で、ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

清明院 院長 竹下有

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