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2019.12.11
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清明院では最近、非常に難しい病の相談や紹介が増えています。
原因不明の重篤な症状、原因は分かっていても手の出しようのない疾患、あるいは西洋医学的な治療を患者さん自身が拒否しているようなものもあります。
気合いが入るとともに、本当に慎重にならないといけません。
こういった疾患を毎日多数扱わせていただけるのは、もちろん鍼灸師冥利に尽きるけど、よーく集中しないと。
ぼやぼやしてたら、バサッと斬られるでしょう。
鍼は凄いけど、僕はまだまだ全然凄くない。
僕に出来ることを考えて、よく弁えた上で、一つ一つ確実に。
2019.12.10
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12.8の日曜日は、大阪で行われた(一社)北辰会定例会に参加してきました!!
今日の目玉は愛媛の「鍼灸専門 東洋医学院」院長、水本淳先生による公開臨床「顎関節症」。
水本先生がいかに恐ろしい勉強量、臨床量の先生かは、一度でも水本先生の講義を聴いたことのある人ならお分かりでしょう。(笑)
そんな水本先生が、今回初めて公開臨床(問診からのノーカット版)をなさるということで、今回は年内最後ということもあってか、会場が超満員でした。
問診から始まり、素早い体表観察、精緻な病態説明、優しく丁寧な刺鍼。
会場の全員が、1から10までのすべてが、勉強になったと思います。
やはり公開臨床はいいですね。
(公開という性質上、なかなかモデル探しに苦労するんですが。。。(~_~;))
次は関東支部では尾崎真哉支部長、本部では橋本浩一先生だとか。
これは見逃せませんぞ!!!
最後は実技。
ベテラン班で、鍼を持ってしまったので、久々に少しスパークしました☆
2019.12.08
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これまでのお話し
さてさて、今年の4月から、学術部の一員としてお世話になっている日本伝統鍼灸学会の学術大会、生まれて初めて、開会式から閉会式まで、
参加してみました!!(゚∀゚)
・・・まあ、全体的にみますと、動員数は過去最大の850名来たし、元日本東洋医学会の会長である寺澤先生もご講演に見えたし、一般発表では若い先生が多かったし、
これまでの歴史の総括、見直し再構築の話や、現代医療業界の中で伝統鍼灸医学がどうあるか、みたいなことも話題になっているし、良いことだらけで大成功、
といった感じじゃないでしょうか。
しかし、この業界をさらに大きく俯瞰で見ると、鍼灸界の最大の学会(学術団体)は(公社)全日本鍼灸学会です。
ここは伝統鍼灸学会と違って、公益社団法人格を持っていますので、国から公益性を認可された団体、という位置づけになります。
(因みに伝統鍼灸学会は任意団体であり、法人格はないです。)
またそれ以外にも、(公社)日本鍼灸師会とか、(公社)全日本鍼灸マッサージ師会とか、学会ではなくいわゆる「業団」が乱立しているのが、この業界の現状です。
さらに、漢方薬の方まで含めて考えれば、医師、薬剤師も含めて、東洋医学最大の学会と言えば(一社)日本東洋医学会です。
このように、簡単に言うとまとまりがなく、それぞれが孤軍奮闘しているし、中にはとんでもなくレベルの高い先生や研究もあるが、全体としては医療行政の中でいいポジションが取れていない、
というのが現状でしょう。
これでは、学生からしても、どこで勉強したらいいのか分からないし、他の業界から見たって、
「いったいこの業界の窓口、代表的な見解はどこに求めたらいいのだ。。。」
ってなると思います。
少し前、巨人の澤村選手の鍼治療による医療事故疑惑報道があった時も、この業界は声明文を出すのに「主要9団体」と名乗って声明文を出していました。。。
(主要っていうなら、せめて三団体くらいでしょ。。。)
現在、鍼灸マッサージ師の国家資格を有する人のうち、実際に鍼灸マッサージ師として就業しているのは10万人強、というデータもあるようです。
しかもいつも言うように、ある調査によれば国民の鍼灸の受療率は5%程度と。(*´Д`)
そのように、公的には非常に小さな団体、職種が、しかも内部で9つにも分裂しているとは。。。
そういう現状にあって、僕は以前から、東洋医学の学会も業団も、一個でよくね??と思っている派です。
二日間、色々な発表や講義を聴きながら、せっかくみんな、一生懸命、いい研究や臨床をしているんだから、もっと大きく、鍼灸師も医師も薬剤師も学者さんも一塊になって、
東洋医学、伝統鍼灸の素晴らしさを世に訴えることが出来るような装置、団体は出来ないのかね・・・、と、思ってしまいました。
現在、漢方薬を保険から除外しようという動きがあるとか言われているようですが、こういうのも、結局一丸となって意見が言えないから、行政に声が届かない部分もあるように思います。
鍼灸マッサージの、医師から同意書をもらっての保険治療も、風前の灯火でしょう。
この業界も、まずはもうちょっとまとまる、力を合わせる必要があるように思います。
もちろんその中に、いわゆる私塾的な「学派」や「流派」「専門分野」なんてのは、1000でも2000でも、あっていいと思います。
今後もし、そういう大同団結の流れが来たら、大いに尽力したいと思っています。
2019.12.07
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これまで何度か告知してきた、来たる12.22(日)に東京衛生学園で行われる(一社)北辰会年末代表講演。
講演会ポスター(PDF)はこちら!!
これの事前申し込みが、いよいよ明日で締め切りだそうです!!
もうすでにほぼ満員らしいですが(笑)、まだ迷っているそこのあなた!!!
東京で藤本新風先生の鍼が見れる、この貴重な機会を見逃がしてはいけませんぞ!!!
喋る側も、すし詰め状態でやる方が気合入ります!!!
お申し込みはこちらから!!!
2019.12.06
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これまでのお話し
2019年、第47回の日本伝統鍼灸学会学術大会のラストは、業界の重鎮の先生方による「映像実技講演」。
これは、この業界の重鎮の先生方の実際の診療の様子や、実技の様子を動画で流し、それを、その会の講師の先生がその場で解説するという、
今回の学術大会で初の試みだとか。
こうやって、キチッとした形で残しておきたいという実行委員の先生方の意図からだそうです。
大変興味深く拝聴させていただきました。
一人目は東方会会長、丸山治先生の実技「腰痛治療の実際」を、副会長である津田昌樹先生が解説。
丸山先生の師匠にあたる東方会前会長、小野太朗先生は、蓮風先生とも親交があり、このブログでも以前紹介しました。
小野太朗先生の言葉 6 参照
東方会と北辰会、あと今回の学術大会の会頭である小林詔司先生率いる積聚会は、実は縁が深いのです。
今回の映像では、丸山先生の物腰や顔つき、手つきの優しさ、鮮やかさがよく分かる映像でした。
雰囲気からしても、きっと多くの患者さんを癒すだろうなー、と感じました。
二人目は古典鍼灸研究会の天満博先生の「井上式脈状診による風熱の治療」の映像を、中村至行先生が解説。
古典鍼灸研究会は、約80年の歴史を持ち、初代会長はあの柳谷素霊先生です。
墓マイラー 15 参照
また前会長の井上雅文先生と言えば、この業界で知らない人はいません。
その井上先生の脈の診方でもって、治療を進める様子を公開して下さいました。
印象的だったのは、始めから終わりまでスーッとシームレスに、ポーカーフェイスで、淀みなく、手を止めることなく、淡々と治療していたところです。
あの流れる感じは、患者さんにとっては心地よいだろうな、と思いました。
そして最後は(一社)北辰会会長、藤本蓮風先生の初診の流れと実技指導の様子「藤本蓮風の鍼術~発想と継承~」を、講師である油谷真空先生が解説。
北辰会らしい、蓮風先生らしい、インパクト満点の動画だったと思います。(笑)
僕は今回の映像実技講演、全員分見れていないんですが、後ほどDVDでキチッとチェックしようと思います。
まあ皆さん、それぞれに「気の動かし方」の各先生方固有のパターンがあるなあと感じましたね。
そして最後にちょこっとだけ、シンポジウム「日本伝統鍼灸における腰痛治療の標準化を目指してⅢ」を拝聴し、会場を後に。
この腰痛シンポジウムは全5回計画の第三弾。
伝統鍼灸医学って、一番難しいのが標準化でしょうね。
皆、中国伝統鍼灸医学に特有の、経絡経穴学説や、臓腑(蔵象)学説を共有はしてるけど、実際の治療のやり方はてんでバラバラなのがこの業界です。
(もしや、有史以来そうなんじゃないでしょうか。。。)
だから、EBM全盛の現代の医療界全体からは評価されない、国民からは信用されにくい、従って医療行政の中でもいいポジションが取れない、
国民の受療率も上がらない、という構造的な現実問題があります。
ここに斬り込もうとしているのがこの企画であると、僕は理解しています。
あと二回でどういう結論に達するのか、楽しみですね☆
続く
2019.12.05
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これまでのお話し
二日目の午後一は、千葉中央メディカルセンター、和漢診療科部長である、寺澤捷年先生による「和田啓十郎の医療観と鍼灸の新たな挑戦」。
これも今回、個人的に楽しみにしていた講演でした。
寺澤先生は、かつて日本東洋医学会の会長も務めた、日本の東洋医学の世界では知らない人のいない先生でしょう。
・・・でも、鍼灸の学会で講演して下さるのは今回がほぼ初めてだとか?
これも、歴史の一つの変化かもしれません。
なぜか、長らく隔たりのあった鍼灸と漢方の業界が、また少し近づきつつある。。。
昭和初期、あの7人の写真が示すように、医師と鍼灸師と薬剤師と医史学者が、流派や垣根を越えて協力して、この素晴らしき東洋医学を世に問う。
そういう時代が再来する日も、近いのかもしれません。
しかも今回の講演テーマは、私の人生を変えた本と言ってもいい、昭和初期の漢方復興運動のきっかけの大きな一つになった名著『医界之鉄椎』の著者、和田啓十郎の話です。
非常に楽しみに、拝聴させていただきました。
寺澤先生の話は何度か拝聴したことがありますが、非常に話が上手いし、声がいいので聴きやすいです。
和田啓十郎のルーツである佐久間象山、吉田松陰の名前が出てきたのも、嬉しかったですね。
和田啓十郎が東洋医学に開眼した後、弟子入りしたという多田民之助という人物についても、今後何か新事実が出てくるのが楽しみですね。
そしてまさかの、最後のスライドに(一社)北辰会、藤本蓮風会長の名前が出てきたのには驚きました。
講演後、ご挨拶に伺いましたが、四診合参の末、絞りに絞り込んで一穴での鍼灸治療に落とし込むという北辰会方式が、寺澤先生には非常に卓見に感じたそうです。
・・・まあ、この辺が、
「一穴なんかで患者が満足する訳ない!」
だの、
「問診があんなに長かったら、患者が嫌がるでしょうよ。」
だの、
「北辰会は難しいのが売りだから、どーのこーの・・・」
だの、
「医療人でロン毛とか、ないよね。。。」
だのと言ってくる人たちとは、まったくレベルの違いを感じ、単純に嬉しかったです。(笑)
やはり、分かってくれる人は分かってくれる。
伝わる人には、ちゃんと伝わる。
続く
2019.12.04
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これまでのお話し
学生セミナーの後は森のくすり塾主催である小川康 先生による市民公開講座「チベット医学から見る日本の漢方と鍼灸」を少しだけ拝聴。
小川先生は、実はこの業界の人にとってはかなり有名人です。
1992年に東北大学の薬学部を出た7年後の1999年、インドに渡ってチベット語を学び、2009年にはチベット医(アムチ)として認められたという、
かなり個性的な経歴を持った先生です。
主な著作は以下の通り。
・・・まあ、経歴だけ見ても、相当優秀で個性的な先生であることが分かります。
私も以前からこの先生のスピーチをTEDで視て注目しており、今回ちょこっとだけ聴いてみようと思っていました。
小川先生の喋りは抜群です。(笑)
喋りのテンポや活舌の良さ、随所にユーモアを入れて笑いをとる話し方は、もはや芸人さんのようでした。(゚∀゚)
チベットでの動画を解説するというのも、今風(TED風)でよかったと思います。
最後まで聴けなかったのが残念ですが、DVDでじっくりチェックしようと思います。
この先生のように、昔は東洋医学の医者も、厳しい山に入り、自分で植物を観察し、採取し、修治して、患者さんに使って、薬効を調べ、古典を検証し、
新薬を創方し、弟子や子や孫の代に伝える、ということを当たり前にやっていたかと思うと、貴重な伝統が途絶えてしまっているような気がして、
実に残念な気持ちになりますね。。。
数千年、そういう活動の隣にあったのが鍼灸な訳ですからね。。。
続く
2019.12.03
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こないだの日本伝統鍼灸学会学術大会の参加レポートを書いている途中ですが、今日はちょっと一休みして、12.22(日)に東京衛生学園で行われる、
毎年年末恒例の(一社)北辰会代表特別講演の申し込み期限が迫ってきましたので、ここに再度告知しときます!!
講演会ポスター(PDF)はこちら!!
この講演会は、かれこれ10年くらい前から、東京衛生学園の同窓会(掌友会)と共催という形でやらせていただいております。
今年も(一社)北辰会代表理事、藤本新風先生をお迎えして、1日通じて、東洋医学の診察法にとって欠かせない「脈診」に特化した講演内容となっております。
私も北辰会の勉強会に参加するようになって20年ほど経っていますが、ここまで「脈診」に特化した講演会というのは、これまでになかったと思います。
また、あまり知られていませんが、藤本新風先生は、20代の頃から脈診には非常に強い興味を持ち、30年近く、臨床や文献において、研究を重ねて来られました。
今回、その一端が見れることと思います。
超貴重なこの機会、「一言も」聴き逃がしなく!!
午前中は筒井まりか先生の基礎中医学講義「津液の病症について」から始まり、
尾崎真哉支部長による「脈診の歴史」、
私から「様々な脈診と胃の気の脈診」、
最後は藤本新風先生から「切脈指南ー鍼と共鳴する脈診ー」と題して、脈診と鍼の実技、指導の様子も見せて下さいます。
丸1日かけて、脈診のことが全部わかる!!という内容になっています。(笑)
新風先生より、
「実技公開時、数名の方と一緒に脈を取り、脈診のアドバイスも行います。少しの工夫で脈がはっきり取れるようになること、また、北辰会の1本の鍼がどれだけ効果があるのか、を実感して頂けると思います。」
とのことです。
私の方も、学生さんからすると恐らくよく分からないであろう「脈診」の世界を最大限に分かり易く、また、臨床家の先生方にも、生意気申せば、
歴史的経緯や、段階論と現状論を踏まえて、俯瞰で脈診のことが理解できていて、実臨床で運用出来ている先生は少ないように思います。
今回、ここら辺を、ズバーッと、いつもの感じで語ろうと思っています。(゚∀゚)
気合い入れていくんで、どうぞ宜しく!!!
お申し込みは12.8(日)までで、期限が迫っています!!!
すでに申し込みは100名を大きく超えていますが、まだ若干入れるようですので、お申し込みはこちらから!!!
2019.12.02
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これまでのお話し
二日目の午前中は小ホールでの学生特別セミナー「治療家の手の作り方・身体の作り方」。
登壇者の先生方は、出版社である六然社(りくぜんしゃ)主宰である寄金丈嗣先生、森ノ宮医療大学大学院教授である長野仁先生、日本伝統鍼灸学会会長の形井 秀一先生です。
私も何年か前に、学生セミナーの講師をやったことがありますが、学生限定セミナーは熱気がありますね。
受講者が全体的に若いし、アツい感じ。
今回、学生限定ということだったんですが、学術部員権限でシレッと聴講させていただきました。(笑)
会場はものすごい人で、開始するまでに15分押すという、どよめきまじりの、イイ感じの始まり方でしたね。
(何かが起こる!という感じがしました。)
最初は、形井先生が基礎的なお話をして下さいました。
形井先生は以前『治療家の手の作り方-反応論・触診学試論-』という著書を六然社から出版されています。
今回の学生セミナーはそれが大テーマ、ということなんでしょうね。
学会側の主張のよく分かる、これは極めて重要なことと思います。
頭でっかちダメ!鍼灸師になるならまずは手を作れ!!というやつです。
よく言われることなんですが、正直、あまり守られていない感じがします。。。
二人目の長野先生も、色々な情報を散りばめつつも、「唯掌論」という、治療家として重要な「手」の作り方のお話しをして下さいました。
長野仁先生と言えば、鍼灸医学史研究ではもはや知らない人のいない先生です。
長野先生が鍼灸医学史研究に開眼したのは、若い時分に、藤本蓮風先生の学会での発言に影響を受けたことを公言しておられ、一時期は北辰会におられたこともあるという、私から見たら大先輩です。
長野先生の話は、いつもながら毒舌で面白いです。
まあ毒舌というのは、もちろん聞いていて気持ちいいものではないから、賛否両論あるでしょうけども、ほどほどであれば笑いも起こるし、印象に残り、内容が記憶に定着します。
僕も講義では毒舌な方なんで、そういう意味でも大変興味深かったです。
今回、新情報として公開して下さった明智光秀の話や、初めて、なかなか見ることの出来ない長野先生の刺鍼実技も見せて頂き、大変興味深かったです。
あれだけ勉強してて、あの鍼が打てるのは素直にスゴイと思いますね。
三人目は寄金丈嗣先生。
寄金先生の講義を聴くのは二度目くらいだったと思いますが、寄金先生もなかなかの毒舌です。(笑)
・・・でもやっぱり、毒舌は面白い。(゚∀゚)
寄金先生がもともと兵頭先生や形井先生に影響を受けているというのが、個人的には面白いと思いましたね。
長野先生も寄金先生も、講義の中でご本人たちが仰っていたように、今回のホテル代も講義代も私費で、しかもああやって事前準備をして、学生の前で喋って下さるのですから、
毒を吐きつつも、やはり業界のこれからのことを案じて、動いて下さっているのではないでしょうか。
寄金先生が「映像に残さない」「肉眼で見るしかない」散鍼の実技を見せている途中で時間切れとなり、騒然とした空気の中、強制終了という終わり方も、個人的には良かったです。
・・・なんて言うか、全体として過激さ、攻撃性、破天荒さがありつつ、でも優しさ、学術的な確かさもある、という、緊張感と盛り上がりの作り方が、
サスガだなあと、普通に思ってしまいました。
学会の主催者側は、あの感じを狙ったのかどうかは分かりませんが、ともあれ、結果としては学生に与えたインパクトは大だったんではないでしょうか。
普段、学校での教員の先生方の眠くなるようなスクエアな講義に飽き飽きしている学生にとっては、
「伝統鍼灸の業界に、こんな人たち居るんだ!!」
という、強烈な刺激になったのではないかと思います。
やはり学問は、黙って本を読むのもいいけれど、一つには談論風発、過剰なぐらいの自意識を持って、アツく自己主張し、相手の主張とぶつかり、
波風が立って、それを止揚して、自分の中に入っていく、というのも大事なやり方だと思います。
続く
2019.12.01
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これまでのお話し
2日目の朝一は東京有明医療大学 保健医療学部 鍼灸学科教授である川嶋朗先生による「日本を救うのは日本の鍼灸?!」を聴講。
(因みに有明医療大学というのは私の母校である花田学園が作った大学です。)
川嶋先生は長年東京女子医大の自然医療研究所の所長として活躍しておられた先生で、(一社)北辰会の会長である藤本蓮風先生とも古くから親しい間柄の先生です。
現在復刻されている、かつて産経関西の公式サイトで行った蓮風先生の対談集「蓮風の玉手箱」に、そろそろ登場されると思いますので、是非チェックしてみてください!!!
川嶋先生の御講演は何度か拝聴したことがあるのですが、非常に聴きやすく、スライドも見やすく、分かり易いです。
テレビにもよくお出になる先生だけあって、非常に講演に慣れておられる感じがしますね。
川嶋先生がよく問題になさるのが、高騰する日本の医療費の問題です。
多くの日本人が認識しているように、少子高齢化、医療費の増大で、このままでは日本の財政は回らなくなるのは目に見えています。
そこに、予防医学である東洋医学が力を発揮出来るのではないか、と。
検査数値には異常がなくても、患者さんの訴える症状から、あらゆる病態が類推出来て、見て触って、病体の異常が分かり、それを瞬時に正すことの出来る鍼灸は、
日本を救うのではないかと、鍼灸師にとってはこの上ない、援護射撃的な発言をして下さいました。
・・・ただ、我々鍼灸師側も、川嶋先生の激励に応えられるウデを持たないといけませんね。
川嶋先生が仰るような仕事の出来る鍼灸師が、この日本にどれだけいるでしょうか。
今後、どれだけ増えるんでしょうか。
僕は聴いていて、嬉しさよりも、むしろそっちを強く感じ、天を仰いでしまいました。
川嶋先生と蓮風先生の対談サイトは、今見ても、いわゆる「代替医療」の嫌いな人からは、スクショされて、ずいぶん悪口言われていますね。(苦笑)
それでもああやって、公に鍼灸を援護射撃して下さる、心ある医師の期待に反しない仕事ができるか。
そこが何より重要だと思います。
続く
2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.04.04
2025年3月の活動記録2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール