東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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小児喘息と霊台 4

2014.04.12

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これまでのお話・・・

小児喘息と霊台 
小児喘息と霊台 2 
小児喘息と霊台 3    参照

 


続きいきます。

 

前回、”霊台”という経穴の「霊」という文字に着眼して、精神的なもの、それも根が深いものに作用する経穴なのではないか、と述べました。

で、そういうものがバックボーンにあるような小児喘息には効果を示すであろう、とも述べました。

で、今日は、それ以外にはどんな効果があるか、というお話。

我々がバイブルとする『黄帝内経素問』の中の「刺熱論(32)」という篇には、この「霊台」の使い方が書いてあります。

そこには、

 

六椎下間.主脾熱.

 

とあり、要は

”霊台は脾の臓の熱を取る”

と書かれております。

(脾の臓については 「脾」って何ですか?(その9) 参照)

 


これも大変重要な記載だと思います。

 


小児喘息の主な症状と言えば、咳、痰、呼吸困難です。

 


この大きな原因となる”痰”の生成には、脾の臓の異常が大きくかかわります。

 

”痰”については


「怪病多痰(かいびょうたたん)」という言葉
「痰(たん)」「瘀血(おけつ)」について     参照

 


つまり、脾の臓が熱をもって、結果的に痰が生じ、呼吸を阻害しているパターンの小児喘息であれば、「霊台」の使用価値が高い、となります。

 

これも極めて重要。

 

続く

 

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「柴胡桂枝湯証」という状態 その4

2014.02.09

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これまでのお話・・・

 


「柴胡桂枝湯証(さいこけいしとうしょう)」という状態
 
「柴胡桂枝湯証」という状態 その2
            
「柴胡桂枝湯証」という状態 その3
                      参照

 

 


では続きです。

 

 

ここまでで、柴胡桂枝湯という薬は、小柴胡湯と桂枝湯を合体させた薬であり、東洋医学的なカゼひきのパターン分類である、

「”太陽病”と、”少陽病”が同時に存在する場合」

に治療する薬である、というお話をしてきました。

 


今日はこの、

1.東洋医学的なカゼ引きのパターン

と、

2.そのパターン分類が、同時に存在する場合

について簡単に触れておきます。

 

1.については、張仲景が書いた、東洋医学の大古典である『傷寒論』の中に、詳しく述べられております。

「張仲景(ちょうちゅうけい)」という人物
『傷寒論(しょうかんろん)』という本    参照

 


カゼを引いた経験なんてのは、ない人はいないだろうと思います。

 


軽いものでは、寒気が中心だったり、ノド痛が中心だったり、鼻水や咳、くしゃみや痰が中心だったり、熱が出たり、頭痛や節々の痛みがしたりします。

 


中等度のものでは、場合によっては下痢になったり便秘になったり、食欲不振になったり吐き気がしたり、めまいがしたります。

 


重症例では肺炎を起こしたり、内臓の機能不全が起こって、命を落とす場合もあります。

 

『傷寒論』にはこういう、いわゆるカゼ引きの各レベルの状況とその治療法が、詳細に述べられております。

 

これが約1800年前の話です。

 

1800年前も、人間はもちろんカゼをひいていたし、医者はそれに真剣に対峙していたんです。

 

『傷寒論』は、著されて以降、約1800年もの間、中国、朝鮮半島、日本で歴代の有名な医師達によって踏襲されつつ批判され、現代でもその価値を失っていないという、怪物のような書物です。

 

 

因みに、単純なカゼにとどまらず、西洋医学的には「腸チフス」や「インフルエンザ」、「マラリヤ」など、重篤な感染症の治療法も含む書物、という解釈もあります。

 

『傷寒論』では、浅いレベルのものから、深いレベルのものまで、

 


太陽病(たいようびょう)     浅い
  ↓               ↓
陽明病(ようめいびょう)    
  ↓               ↓
少陽病(しょうようびょう)
  ↓               ↓
太陰病(たいいんびょう)
  ↓               ↓
厥陰病(けついんびょう)
  ↓               ↓
少陰病(しょういんびょう)    深い

 


という名称を付けて分類し、論じています。

 

(この順番については、諸説ありますがネ。)

 


それぞれのレベルにおいて、

”どういう症状を呈し”、

”どういう所見を呈し”、

”どういう治療をすればよくなり”、

”それはどうしてか”

までが、キッチリと、理路整然と、説いてあります。

 


このパターン分けが前提となり、例えば太陽病と少陽病が同時に現れたり、太陽病と陽明病が同時に現れたりする場合についても論じられております。

 


今回のテーマである柴胡桂枝湯は、要するにこの中の太陽病と少陽病が同時に存在する場合に使う薬なんですね。

 

ちょっと話題が広がってきたので、調子に乗って「柴胡桂枝湯証」という状態 その5 に続く(笑)


(この話題、いいね少ないけど、お構いなし!(爆)・・・決して読者に阿らないアティテュード。)

 

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「柴胡桂枝湯証」という状態 その2

2014.02.04

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前回のお話・・・

 


「柴胡桂枝湯証(さいこけいしとうしょう)」という状態
   参照

 

では続きです。

 

前回、柴胡桂枝湯は、「小柴胡湯+桂枝湯」である、というお話をしました。

 


・・・ということは、柴胡桂枝湯を理解するためには、まずは小柴胡湯と桂枝湯を理解せねばなりません。

 


まず、「小柴胡湯」という薬は、

・柴胡
・半夏
・生姜
・黄芩
・人参
・大棗
・甘草

という、七味の生薬で構成されています。

 


この薬は、東洋医学的には無数にある、カゼひきの病態パターンのうち、”少陽病”という概念でとらえられるパターンの代表格です。

 


ここで、「少陽病」というのはどういうものかというと、

 


「口が苦くて、咽が乾いて、めまいがして、暑がったり寒がったりし、脇腹から肋骨の辺が詰まった感じがし、食欲不振、

胸がモヤモヤして嘔吐したり、あるいは胸がモヤモヤするだけで嘔吐しなかったり、あるいは腹痛し、あるいは動悸し、

小便の出が悪く、あるいは咽の乾きがなく、微熱があったり、咳が出るもの」

という、長ったらしい、しかもややこしい定義の、カゼの1パターンです。

 


これは非常に幅が広い概念だといえます。

 


でまあ、これを治す代表選手が小柴胡湯、ってわけです。

 

・・・で、「桂枝湯」はどうかといえば、

・桂枝
・芍薬
・生姜
・大棗
・甘草

という五味で構成されております。

(因みにこのうちの生姜、大棗、甘草の三味は、小柴胡湯とカブっていますね。)

 


桂枝湯は、”太陽病”というパターンの中の、”太陽中風証”というカゼ引きの、代表的な薬といわれます。

 

ここで「太陽病」というものの定義は、

「脈が浮いて、頭やうなじが痛くて寒気がする状態」

であり、その中の「太陽中風証」というのは、上記の状態に加えて、

 

「汗がダラダラ、ジトジトと止まらないような状態」

 

のことです。

(かなりザックリ言うと、ですが。)

 


太陽病というのは、カゼを引いた、つまり、風邪(ふうじゃ)や寒邪(かんじゃ)を中心とした外邪に侵襲された場合、最初(初期)になりやすい状態です。

 


まあ、それを治す代表選手が桂枝湯、ってわけです。

「風」「火」について
「寒燥」について   参照

 

 

この「桂枝湯」という薬は、実は漢方薬の王様みたいな薬でして、かの後漢代に著された、漢方薬の聖典とも言われる『傷寒論』の一番初めに出てくる薬も桂枝湯ですし、

 

清代の温病学の聖典とも言われる『温病条辨』の一番最初に出てくる方剤も桂枝湯なのです。

 

 

このことは重く見る必要があると思います。

 

 



 

まあまとめると、少陽病と太陽病が同時に起こっているような場合に、それを治す薬が柴胡桂枝湯である、と言えます。

 


また、小柴胡湯と桂枝湯、この2つの薬の構成生薬を見ると、小柴胡湯に、桂枝と芍薬を加えたのが柴胡桂枝湯、とも言えます。

(それぞれの分量抜きに考えれば、ですよ。)

「柴胡桂枝湯証」という状態 その3   に続く。

 

 

◆参考文献

 

神戸中医学研究会 編著『中医臨床のための方剤学』医歯薬出版株式会社

神戸中医学研究会 編著『基礎中医学』燎原

 

 

 

 

 

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腎着(じんちゃく)? その3

2014.01.25

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前回のお話


腎着(じんちゃく)? 
腎着(じんちゃく)? その2
  参照

 

ここまで、”腎着証”について説明してきました。

 


もし、患者さんの病態がこの”腎着証”そのものであるならば、「苓姜朮甘湯」という薬がよく効くよ、ということが『金匱要略』に書いてあります。

 


・・・では、鍼ならどうするか。

 


それを考えるには、この苓姜朮甘湯がいかなるものか、を考えなくてはいけません。

 

この薬の中身は

・茯苓(ぶくりょう)・・・水腫・痰飲の治療および健脾に使用

・白朮(びゃくじゅつ)・・・主として補脾

・甘草(かんぞう)・・・緩和、緩解、鎮咳、鎮痛、去痰薬として

・乾姜(かんきょう)・・・陽虚あるいは寒凝による冷え、寒がり、疼痛

でございます。

 


ザーッとみて気付くのは、腎の臓に対する生薬が入っていないことです。

 

ま、ここがポイントかな、と思います。

 

あくまでも水邪を動かし、散らし、結果的に脾の臓、腎の臓を活性化し、腰に憑りついた水をどかすことで、各症状を治すのです。

 

ということは、刺鍼するポイントは、寒邪、水邪、痰飲を動かす経穴、となります。

 

(全身にたくさんあります。)

 

ちなみに腎、脾、水邪については

「腎」って何ですか?(その11)
「脾」って何ですか?(その9)
カテゴリ 邪気(発病因子)   参照

 

 

・・・とまあ、こんな感じで、漢方薬の話というのは、鍼灸に翻訳して考えることができるのです。

 

東洋医学の文献には、治療の部分が、漢方薬中心に論述されている古典が多いですが、すべて鍼灸に置き換えて考えることができます。

 

そしてそこには、鍼灸治療の様々なヒントや、新たな考え方が隠されています。

 

終わり

 

 

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うれしいお便り

2014.01.21

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以前、このブログで紹介した、間質性肺炎の患者さん。


不思議な現象が起こる 参照


その後、患者さん自身が忙しいこと等もあって、去年の10月末を最後に、なかなか治療に来れないでいた。

検査の結果はどうなったかと、気になっていた。

すると、今朝一通の手紙がポストに。

見ると、その患者さんから。

内容は、検査の結果、肺の影は不変だったが、炎症の数値が激減していた、とのこと。

症状的にも、あれだけひどかった咳は忘れて暮らしているそうです。

鍼、素晴らしい。


一安心。


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出べその病理 その2

2013.10.29

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前回のお話

出べその病理

 

では、続きいきます。

今日は、では東洋医学では、「小児臍突(しょうにさいとつ)」をどう考えるか、というお話です。

これは、女児に多く、小腸や腹腔の脂膜が飛び出すもの、と言われ、この点は西洋医学と変わりません。

東洋医学では、これが起こる原因を2種類に分けます。

1.もともと弱い体質で生まれたパターン

2.体に熱が籠ってしまっているパターン

という風に、です。

1.の場合は、泣くときに咳をし、大便をいきむときに臍が飛び出してしまう、指で戻せば戻るが、泣き出したりすると、また出てきてしまう、というものです。

2.の場合は、1.の症状プラス、夜になっても眠れず、落ち着きがない、という症状などを伴います。

1.のパターンであれば、おへそが出てこないようにガッチリ固定し、自然修復を待ち、無理なら手術も考慮する、とあります。

2.のパターンであれば、治療としては籠った熱を冷ますように、うまく発散されるように治療しなくてはいけません。

成人の場合でも、要は弱りが中心か、邪熱が中心か、あるいはその両方か、です。

例え、手術で見た目を改善したとしても、弱りや邪熱が改善されたわけではないので、再発することもあり、根本的な治療が必要でしょう。

こういうのを放っておくと、徐々に強力な病が形成されてしまうことがあります。

問診時、こういう情報が出た場合、キッチリ聞いておくことが重要です。

その人の体質、および今後どうなっていくか、を教えてくれる場合があります。

参考文献 『中医症状鑑別診断学 第2版』 人民衛生出版社

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不思議な現象が起こる(間質性肺炎と鍼)

2013.09.06

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今通院されている間質性肺炎の患者さん。

画像診断では、肺に黒い陰影があり、呼吸困難、咳といった症状が出ている。

初診時、

「病院では、多少は仕方ないって言われたんですけど、こういうのって、治るんでしょうか。。。」

と、不安顔。


「経験上、鍼灸治療をやってみる価値はあると思います。」

と冷静に返した僕。


患者さん、恐る恐る、

「じゃあ、ちょっとだけ試してみようかしら。。。」

と仰り、治療スタート。(笑)

初診の治療直後、呼吸が劇的に楽になる。

2診目、3診目と、徐々に徐々に咳が出なくなり、現在は呼吸苦を忘れていることもあるほど。

肺に黒い影があるのに、どうしてこんなに短期間で呼吸の状態が変化するのか。

鍼灸臨床の毎日には、よくこういう不思議なことが起こる。

いずれにせよ、病院、西洋医学にはできなかった仕事ができた、と思っている。

わずか一本の鍼で。

鍼はホントにスゴイ。

今度、病院の検査の結果が楽しみな症例。

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鍼灸師による「カゼひいてますか??」

2013.05.24

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東洋医学を勉強し始めると、

「こういう脈を打っている時は、カゼをひいている場合がある。」

と、教わることがある。

この教え方、僕は非常に問題があると思っています。

これを教わった人が、短絡的に考え、患者さんを触っていて、その脈を見つけた瞬間、

「カゼひいてますか??」

と、したり顔で問う。

そして、

「いえ、全然。」

と、シラケタ顔で言われて、青ざめる。

それとか、たまには、

「はい・・・。どうして分かったんですか~??スゴ~い☆☆」

とか、尊敬の眼差しで見られて、いい気になる。

これ、ダサい。

(苦笑・・・しかし、実は過去に俺もやったことアリ☆)


普通の、一般的な現代人が考える「カゼ」といったら、咳、くしゃみ、鼻水、ノド痛、頭痛、発熱、寒気、節々の痛みなんかがある状態のこと。

東洋医学的な「脈診」による脈の状態が示す、

「カゼをひいている状態の場合がある」

という言葉の意味は、大体は

「体の外から何らかの邪気が入ってきている」

 

つまり

 

「浮いている(浮脈を呈している)」


状態のことを言っている。

体の外から邪気が入ってきた場合、頭痛になるか、腰痛になるか、胃の不快感になるか、イライラ感になるか、

それとも多くの一般人が思う「カゼ」の症状を呈するか、それは、邪気に入られた人の、もともとの状態によって千差万別。

一般人による「カゼ」に対する認識と一致するとは、全然限らない。

それを分かった上で、見破って、聞くならいいけど、その脈を見つけただけで、いい気になって

「カゼひいてるでしょ??」

なんて聞いたら、大概ハズします。(笑)


よくよく考えなくてはなりません。

「浮脈=カゼ(外邪)」という「ステレオタイプ」はよくない。


教える側の責任、大きい。

 

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カゼひきさんとの闘い

2013.04.26

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本日も、迫りくる病たちと、片っぱしから闘っております。

ここんとこ、昼夜の寒暖差が激しいです。

そして、4月から新しい環境に変わった人も多い。

それが、ちょっと馴染んできた時期です。

ホッとして気が緩み、これまでの疲れが出る。

一時的に、防御力が下がる。

・・・で、カゼを引く、というパターンに、まんまとはまってしまった人を何人も診ました。

今シーズンは、咳が止まらなくなる、という症状を比較的多く診ましたね。

咳にも色々なメカニズムがありますし、人により、置かれている環境により、治りやすい、治りにくいはありますが、結局は治る。

なので、いかにエレガントに治すか。

ブリリアントに治すか。


美意識を刺激されます。


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肺と疲労

2013.01.17

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咳や痰と言ったら、「肺の臓」の異常から起こっていることが多いです。

「肺」って何ですか?(その12) 参照

カゼを引くと、咳や痰がよく出ます。


患者さんが治療中にゲホゲホ咳をしていると、院内が何とも言えない空気感になりますね。

(THE 医療機関!って感じね。)


東洋医学では、肺と皮膚は関係が深い、と言います。

 

(『黄帝内経素問』痿論(44)「肺主身之皮毛.」)

 


皮膚が急激に冷やされた結果、「肺の臓」の気の流れが悪くなり、呼吸そのものや気道に、様々な症状が出る。


なんか、分かったような、分かんないような話。(苦笑)

でも実際、こういう考え方でイケるケースも、あります。


咳が出ると、患者さんは

「カゼを引いた、冷えた。」

と訴えます。


しかし、当然ながら、それをまったく鵜呑みにすると、上手くいかない場合がある。

年末年始の胃腸の弱り、年始からの仕事の多忙さによる睡眠不足等の疲労、ストレス、こういうものの方が、大きな原因になっていることがある。


特に、ベースにキツイ疲労があって、急に咳が出だしたような場合は、治療に工夫がいる。


咳など、急性の症状というのは、色々なことを教えてくれる。

 

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