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2019.01.14
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年始から、色々な病気を診させてもらってます。
年末年始の叔母の少陰病、厥陰病から始まり、癌の患者さん達、重症のアレルギーの患者さん達、軽症でも意外と取れにくい頚痛や咳などなど。。。
(因みに叔母はどうにか落ち着きました。<m(__)m> まあ、次ああなったら戻せるかどうか。。。)
最近、印象的だったのは、長いこと通院して下さっている患者さんと、何気にその患者さんのお父さん(清明院にかかったことあり)について会話したら、
急に電話がかかって来て、お父さんが危篤との連絡。。。
そういうことは、これまで何度もあります。
何かが僕に、口走らせたのか。
不思議だね、清明院。
ワンダーランド。
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2018.11.24
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最近、長いこと詰まってた難治性の症例の患者さん達に、良い変化が出てきた。
何度も頭を打って、工夫して工夫して、ようやっと光が見える。
喜ばしいことです。
・・・でも、今後まだまだ、何があるか分かりません。
注視していきます。
若い女性の半年以上の無月経、慢性で難治性の喘息、全身の脱毛症、シェーグレン、リウマチ、ヘルペス、アトピー、変形性の関節症、脊椎の圧迫骨折、
重度の眼瞼痙攣、ヘルニア、痛風、摂食障害、逆流性食道炎、咳喘息、発達障害、眩暈、原因不明の疼痛、起立性調整障害、円形脱毛、ベーチェット病、
子宮筋腫、突発性難聴、パニック障害、糖尿病、疼痛性障害、重症筋無力症、乳癌、皮膚がん、喉頭がんなどなど、ある日のカルテをざっと見ると、こんな感じです。
皆さん、命、人生に大きく関わる疾病をお持ちの方ばかりです。
もちろん、上記疾患そのものだったり、それに直接起因する主訴をやっています。
今後も、気合い入れていきます!!
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2018.11.21
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毎日毎日、風邪ひきさん多しですね。
1例として同じ症例はなく、実に勉強になります。
まあ、あまり定型的なパターン認識は、僕はあまりしないようにしているけど、ここ最近はノドから来て、ガッと発熱するパターンが多いように思いますね。
温病型と言ってもいいように思います。
寒気やだるさから始まるものももちろんあります。
(まあ、傷寒型ですかね。)
その後、激しい邪正相争が終わると、咳痰が残ったり鼻水が残ったりね。
また、女性であればそれと生理不順が重なったりして、なかなか複雑なのがある。
実に勉強になりますね。<m(__)m>
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2018.09.22
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そろそろ二十四節気では「秋分」ですね。
いよいよ、本格的に秋になります。
東京も、21日の雨の日に明らかにガクッと気温が下がりました。
その3日4日前あたりから、それまでになかったような症状が出る患者さんがチラホラいます。
今多いのは咳、ノド痛、たまに便秘や下痢などの消化器症状ですね。
肺の臓、脾の臓との関りがあることがほとんどです。
北辰会方式では、心の臓や肝の臓を非常に重視しますが、何でもかんでもそれでやるわけではないです。
三因制宜を考えて、時宜を得た治療を行います。
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2018.08.27
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これまでのお話
「肺胃不和」という証 4 参照
◆「不和」には五種類ある。
ここまで、僕が臨床上けっこう目にする「肺胃不和」について語ってきました。
ま、「肺胃不和」という熟語は、『中医弁証学』という本なんかでは「病証」としては紹介されていないのですが、清明院の臨床では「肺胃不和」と証を立てて治療し、
うまくいくことは全然普通にあります。
(以前チョロッと紹介したね。)
まあしかし、仮に「肺胃不和」という証が立ったとしても、それで安心はできません。
今日は最後にまとめとして、それを喋って終わります。
「〇〇不和」という証は、他にも有名な「肝脾不和」「肝肺不和」「脾胃不和」「肝胃不和」なんかがありますし、似た言い方では「心腎不交」「脾虚胃実」「肝火犯肺」などなど、
二つの臓腑にまたがる病(臓腑兼証)、というのはよくあります。
それどころか、3臓腑、4臓腑にまたがった病というのもあります。
この時に考えなくてはならないのは、どっちの臓腑がどれくらい悪いか、先に処置するべきはどっちか、という「ウエイト」「優先順位」の問題です。
肺の臓と胃の腑が同時に病んでいて、「肺胃不和」という状況であれば、当然ながら、肺と胃、どっちがどの程度病んでいるか、という考え方は必須です。
で、これ、大きく分けると5パターンあります。
つまり不等号を入れて比較すれば「肺>胃」「肺≧胃」「肺≒胃」「肺≦胃」「肺<胃」の5つです。
この考え方を頭の中で行うことにより、「主従」が明確になり、これにさらに「標本」を考えてタクティカルに治療を進めていくことが出来ます。
「主従」を含む記事 参照
しかもこのウエイトは固定的でなく、治療効果や患者の養生の状況によって、経過の中で変動してきます。
それに上手に合わせることが出来ると、治療がスッスッスッといきます。(^^)
・・・でもこれ、まさに「家庭内不和」と同じで、理論的には簡単でも、実際はなかなか難しかったりします。(笑)
それを冷静に冷静に、根気よく根気よく、調整するのが我々の仕事だと思います。
言わば別れそうになっているカップル、夫婦の「仲直らせ屋」みたいなもんですな。(゚∀゚)
おわり
◆参考文献
『中医弁証学』東洋学術出版社
『中医病因病機学』同上
『基礎中医学』燎原
『全訳中医基礎理論』たにぐち書店
『基礎中医学』谷口書店
『蔵象学説の理論と運用』創医会
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2018.08.20
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前回のお話
「肺胃不和」という証 参照
◆肺胃の活力のもとは?
肺胃の活力のもとは主に陰液(津液)と言っていいでしょう。
まあ平たく言えば、生理的に必要なお水です。
これが枯れると、問題が起こります。
それを「津傷(しんしょう)」とか、「液虧(えきき)」と呼んだり、さらに水液の不足から熱を持った状態になると「陰虚(いんきょ)」と呼んだりします。
また、さまざまな原因によって、肺胃に熱が籠った場合でも、相対的に津液が虚損して、病変を起こします。
これを「肺胃鬱熱(はいいうつねつ)」と呼んだりします。
・・・で、これらの病理状態にならないために、肺と胃の間には、肺の津液が胃を潤し、胃の津液は肺を潤す、という互助関係があります。
この互助関係が、様々な原因で破綻し(不和を起こし)、肺胃の重要な生理作用である「粛降、和降」が果たせなくなった時に、一つには咳が出たり痰が出たりします。
食欲不振や酸っぱいものが上がってきたりといった、現代医学的には「逆流性食道炎」のような症状が出ている患者さんも多いです。
本来下らなくてはならないものが、上がってきてしまうわけですね。
こういったものを「上逆症状」と呼んだりします。
こないだ、「逆流性食道炎+咳喘息」と病院で言われた、と仰る患者さんがいました。
逆流性食道炎の炎症を抑える薬をもらったら、咳が楽になったとおっしゃっていました。
こういうことを書くとすぐ、
「西洋医学の考えと東洋医学の考えが一致してる!統合可能だ!!わーい!(゚∀゚)」
とか騒ぐ人がいますが、実はそんなもんじゃないです。
こうやって、西洋医学と東洋医学が部分的にクロスオーバーすることはあります。
・・・ありますが、だからと言って同じ物差しで語ることは出来ません。
(方便としてはいいけどね)
残念ですが。(笑)
続く
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2018.08.16
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さて連休明け、さっそくガンガンやっております!!
清明院には、1年中、「咳」を訴えて来院される患者さんが見えます。
春先はのぼせて咳が出る、夏はクーラーで咳が出る、秋は乾燥で咳が出る、冬は風邪ひいて咳が出る。
・・・ってな感じ。
咳と言えば当然、東洋医学的にも最終的には
の病変なのですが、
「なぜ、肺の臓の病変が起こっているのか」
という「病因」と、そのメカニズム(機序)である「病理(病機)」を明確にしないと、上手に治療できません。
「病因病理」を含む記事 参照
(まあこういうこと言うと、アタマ固い人からあいつは疾医だ!対症療法ヤローだ!!って言って突っ込まれたらヤなんですが。。。)
患者は咳を止めてくれって言ってきてんだから、普通に考えて、まずは咳を止めることを全力でやるべきでしょ。
(もちろん体質と病因病理を踏まえてね。)
でもそこで、肺の臓に関する経穴ばっかり触っててもダメ、ということです。
・・・まあともかく、肺の臓の病変と言っても、色々あります。
「肝の臓」からくるもの、「腎の臓」からくるもの、「心の臓」からくるものなどなど。。。
その中で、意外と多いのが「胃の腑」の異常と関係しているものです。
かつてこのブログで述べたように、東洋医学の言う「胃の腑」というのは、「五藏六府」の中の「六腑」の一つであり、人体の中央(中焦)のど真ん中にあり、
「脾の臓」と一体化したような形で、飲食物(水穀の精微)の消化吸収とともに、気血の上下の昇降を調節しているという重要な働きを持ちます。
久々に言うけど、「肺の臓」はLungじゃないし、「胃の腑」はStomachではないことに大大大大前提として注意を払ってもらいたいです。
肺の臓と胃の腑は、気の生成に深く関わりますが、気の昇降運動のうちの「降」に大きく関わります。
その働きのことを、肺では粛降(しゅくこう)、胃では和降(わこう)なんて言われます。
この二つの臓腑の協調性が悪くなったものを「肺胃不和」なんて言います。
(夫婦関係の不和の”不和”です。)
この、気の昇降出入のうちの「降」に異常をきたした、というのが、「咳」という病変に対する、一つの東洋医学的な考え方です。
続く。
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2018.04.30
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久々に治療に来た、小児の患者さん。
もともとは、お母さんが不妊治療で見えていた。
清明院で不妊症を治療し、無事妊娠し、出産なさった。
出産してすぐの頃、不調を訴えて、赤ちゃんを一度連れてきた。
その時はキョトンとしていて、おとなしい子だった。
つい最近、それから何年か経って、「カゼが治らない」と訴えてやってきた。
近医の薬を飲んだが、治らない。
熱が出て、咳が出て、下痢が出て、食欲もない。
今回は、体表観察に入ると、即座にギャン泣き。
「こわい!いやだ!かえる~~!!」
と、ギャン泣き。(苦笑)
う~ん、小児科で、何があったんだ。。。( ;∀;)
・・・で、二診目に連れてきた。
前回の治療後、諸症状、劇的に改善。
またギャン泣きかと思いきや、今回はまったく泣かなかった。
僕と目が合うと、ニコニコしている。
痛くないこと、怖くないことを理解したのだ。
僕が
「もうこわくないか?」
と聞くと、
「こわくない。」
と恥ずかしそうに笑う。
・・・鍼はこわくなく、よくきくのだ。(゚∀゚)
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2018.01.22
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これまでのお話
◆『金匱要略』驚悸吐衄下血胸滿瘀血病脉證治第十六.の記載
ここでは主に吐血、衄血、下血、瘀血などの「血」の病変について細かい説明がされているのですが、
「・・・尺脉浮.目睛暈黄.衄未止.暈黄去.目睛慧了.知衄今止.又曰.從春至夏衄者太陽.從秋至冬衄者陽明.衄家不可汗.汗出必額上陷.脉緊急.直視不能眴.不得眠.
病人面無血色.無寒熱.脉沈弦者衄.浮弱手按之絶者下血.煩欬者必吐血.・・・」
と、出てきます。
簡単に訳しますと、
「鼻血の患者で、脈が浮いてて、目がぼんやりしてる者はまだ止まらないけど、目がハッキリ見える人は止まる、また、春から夏に鼻血を出す人は太陽経が悪い、
秋から冬に出す人は陽明経が悪い。鼻血のよく出る患者は発汗させてはいけない。発汗させると、額の上が陥凹し、脈が堅くなり、眼球は直視し、
眠れなくなるなどの重篤な症状が出ることがある。
顔の血色の悪い病人で、外邪の侵入がなくて、脈が沈んで弦のものは鼻血が出やすい。脈が浮いていて弱く、按じると無力のものは下血しやすい。
もし、咳や心煩などの胸部の症状が現れたものは、吐血するかもしれない。」
となります。
まあ、鼻血の患者の簡単なパターンを教えてくれております。
(発汗させてはいけないパターンの話は『傷寒論』にも出てきますね。)
実際には、上記のような断片的な情報のみで判断するのではなく、あくまでも多面的に観察して総合判断します。
その際の、一定の参考になる記載、と考えていいと思います。
時期と経絡の問題は以前、「開・合・枢」に関して簡単に述べたことがあります。
続く
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2017.10.25
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さて、いくつか紹介してきましたが、ここらで一区切りとしましょう。
こういうのやってたら、ホント果てしなく紹介できるんだがね。。。
とにかく、鍼はスゲエから!(゚∀゚)
これまでの症例
・・・ではいきましょう。
患者 40代 男性
主訴 手足の痺れ感
現病歴 初診の3カ月ほど前から手足の先に痺れ感を感じる。(チクチク、違和感、力が入らない)
既往歴 脊髄損傷、過敏性腸症候群
弁証 腎虚、血虚
配穴 明らかにしない
経過 初診後、症状が少しマシになる。3回の治療で、ほぼ改善。
5回目では、自覚症状消失。
過去に事故による脊髄損傷で1カ月ほど歩行不能になった既往歴があり、今後も注意深く診ていく予定。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!