東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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7.9(土)18時から「Dr’s Prime Academia」で喋ります!

2022.07.07

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清明院では現在、求人募集しております。

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7.9(土)の夜18時から、ドクターズプライムさんの企画で、

 

「東洋医学へのいざない 診察編②-舌診―」

 

という内容でオンライン講義致します!

 

(因みに無料です。)

 

 

お申込みはこちらから!!

 

(見逃し配信はありますが、オンデマンドではなく、後日決まった日時に再配信、という形になるそうです。)

 

 

前回までは「医師の勉強会」というタイトルの講座だったのですが、今回からは「Dr’s Prime Academia」という、カッチョイイ横文字の講座名に変わったそうです。

 

 

これにより、これまでは一回一回申し込みする必要があったのが、アカウントを作成すれば毎回ログインして視聴することできるようになったようです。

 

 

 

 

西洋医学では、舌癌の有無などを中心に、口内炎や歯周病など、口腔内の病変を察知し、あるいはそれを通じて全身性の疾患を疑う目的でなされる、口腔内の視診の一環としての舌診。

 

 

それに対して東洋医学では、舌の観察を通じて、なんと「全身の状態」を把握します。

 

 

しかもここでいう「全身の状態」というのは、

 

「八綱弁証レベルにおける陰陽の偏差(とりわけ寒熱を中心に)、また、全身における気血津液の偏在状況、流動状況、五臓六腑の病理状況、病邪の判別、また、それを通じて生命力(胃の気)の盛衰など」

 

という意味です。笑

 

 

まあ要は東洋医学における舌診というのは、舌を診ただけで、全身の生理状況、病理状況その他を、一括して診んが為になされるものであります。

 

 

先日書いたように、脈診もそうでしたね。

 

 

今回はそんな深遠な「東洋医学的舌診の世界」のエッセンスを、医師の先生方向けに、極力要約して噛み砕いてお伝えしようと思います。

 

 

内容は東洋医学ビギナーの医師の先生方にアジャストします。

 

(今回からは、リアルタイム参加は医師、医学生の方のみで、それ以外の方は後日アーカイブ配信、という形に、今のところはするようです。)

 

 

 

お楽しみに!!!

 

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会、第8回古典ライブを視聴しました!!

2021.12.24

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12.22(水)の夜は、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴してきました!!

 

 

12.22からの二週間は、二十四節気では「冬至」ですね。

 

 

1年で最も昼が短いと、よく言われます。

 

 

1年で最も、自然界の陽気が弱く、相対的に陰気が強いともいえる時期。

 

 

そのバックボーンから、色々なことを想定しながら治療にあたるべき時期ですね。

 

 

・・・二十四節気・七十二候はどれも大事で興味深いけど、やはり特に重要で、陰陽の動きを大きく感じるのは二至二分四立の八節でしょうな。

 

 

今回のテーマは「口舌」です。

 

 

最近で、「口舌の病」に関するホットな話題といえば、コロナ後遺症の「味覚障害」ですかね。

 

 

私も最近、コロナ後遺症の味覚障害に関しては、数例ですが治療にあたらせて頂きましたが、私が診ている限りにおいてはそこまで深刻なものは少ないようで、

 

普通に治療すれば順調に回復するものが多いようです。

 

 

・・・これからオミクロン株の第6波がどうなるか。

 

 

すでに市中感染が報告されていますので、クリスマスと年末年始の人流増加によって、またPCR陽性者数が増加することは目に見えていますね。苦笑

 

 

これも、どこまで重症化するのか、感染力はどうか、後遺症はどうか、まだまだ不明ですね。

 

 

まあ我々としては、粛々と感染対策+東洋医学的な冷静な対応、に尽きます。

 

 

あとは「口舌の病」と言えば口内炎や舌炎、舌痛症などが、日常的によく診る訴えではないでしょうかね。

 

(あと清明院ではけっこう多い、”口腔扁平苔癬”とかね。)

 

 

今回印象的だったのは、新風先生から、

 

『黄帝内経霊枢』脈度萹(17)の「心氣通于舌.心和則舌能知五味矣.」、

 

口問篇(28)の「人之自齧舌者.何氣使然.此厥逆走上.脉氣輩至也.少陰氣至.則齧舌.少陽氣至.則齧頬.陽明氣至.則齧脣矣.視主病者.則補之.」、

 

五閲五使篇(37)の「口脣者脾之官也.舌者心之官也.」

 

あたりを引用して、舌と心の関わり、口内炎の発生メカを説明しておられたことです。

 

 

よく中医学で、「舌は心に開竅する」といって、舌のことを耳や鼻と同じ「竅(きょう、つまり穴)」として語ることがあるのですが、普通に考えて、

 

「舌って穴じゃねえじゃん。。。(^^;)」

 

と思うでしょう。

 

 

しかし、岡本一抱(1655-1716)『万病回春病因指南』のなかで、

 

「舌は穴じゃないけど、皮膚と同じように湊理(そうり)があって、そこに飲食物が入って、五味を感じるんだよ」

 

と、説明しています。

 

(うーん、なんかじゃっかん苦しいような。。。( ;∀;))

 

 

また、ずいぶん前にFBに書いたけど、この「開竅」するところに関しては、『黄帝内経素問』金匱真言論(4)では、

 

「南方赤色.入通於心.開竅於耳.藏精於心.故病在五藏.」

 

と書かれているということも見逃せません。

 

(因みに金匱真言論で腎が開竅するのは二陰です。)

 

 

で、陰陽応象大論(5)においては、よく言われる

 

肝:目

心:舌

脾:口

肺:鼻

腎:耳

 

という話が出てきます。

 

 

「心は耳、腎は二陰」という説があったということは、踏まえておく必要があると思いますし、こういう諸概念については、あまり機械的に用いない方が良いということも重要ですね。

 

 

また今回は、あらゆる医家の配穴論についても触れて下さり、個人的には最近よく使っている「陽陵泉」をフィーチャーしてくれたのが嬉しかったですね。

 

 

まあこのように、基本から臨床まで、縦横無尽に聴くことが出来る古典ライブ。

 

 

 

会員の方は勿論、これを機に入会の方はぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

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患者さんの声(50代女性 口腔扁平苔癬、肩こり、疲労倦怠感など)

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「患者さんの声」をいただきましたので紹介します。

50代女性 会社員

【症状】 

 

口腔扁平苔癬 肩こり、疲労倦怠感など

 

 

 

一昨年から、歯磨きが出来ないほどの口内の痛みが続いたかと思うと治まる、といった日々の繰り返しでした。

 

口の中が熱いというか、モノが当たると痛いんです。

 

それでも何日かすると治まるので、あまり深く考えていませんでした。

 

その痛みが治まっている間に歯医者へ行ったところ、

 

「あっ、おそらく口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)です。大きな病院で調べてもらってください。」

 

とのこと。

 

その頃、下の歯茎に白いレース状のものができていました。

 

大きな病院の口腔科で生検した結果、「前がん状態」とのことでした。

 

しかも

 

「治療法は特にありません」

 

と大きな病院の先生は仰います。

 

「えっ?では私はどうすればいいんでしょう」

 

「定期的に経過観察をしていきます。もしガンになったらその部分を切除します。ならないように気をつけてください」

 

「切除したら顔変わります?」

 

「…変わります」

 

む、難しいですよね、ガンにならないように気をつけるなんて……。

 

わたくし、顔が変わるのはイヤだ、との思いから、なんとか治療法を探ろうとネット検索致しました。

 

で、

 

“鍼で扁平苔癬が治った!”

 

という患者さんの声に辿り着き、こちらの清明院にすぐさま予約を入れた次第です。

 

そこからは真面目に通いました。

 

竹下先生の技術は素晴らしいのひと言。

 

通い始めてからは一度も痛みの症状は出ませんでした。

 

先日、3か月後の定期検診で大きな病院へ行ったところ

 

「扁平苔癬が消えてる! なぜ? 奇跡!?」

 

と、先生が驚く驚く。

 

ドヤ顔で、清明院の鍼治療を話したところ、他の患者さんにも教えてあげていいか?と逆に聞かれました。

 

口腔扁平苔癬で悩んでいる方々にお伝えします。

 

その痛みは改善する可能性があります。

 

どうぞ、竹下先生の鍼治療を受けてみてください。

 

泣きたいくらいの毎日から解放され、新しい自分になれるかもしれません。

 

私は現在50代半ばですが、60代も明るく楽しく生活できそうな気がしております。

 

 

 

【清明院からのコメント】 

 

 

 

感動が伝わってくる文章をいただき、こちらも嬉しいです。(^^) 

 

最近、チョイチョイ診ます、口腔扁平苔癬

 

以前にも、他の患者さんの声を紹介致しました。

 

患者さんの声(50代女性 口腔扁平苔癬 イボ、ホクロの急激な増加、疲労倦怠感など) 参照

 

まあ、たとえ西洋医学の病名が付いていても、それで東洋医学的な診察診断に大きな影響が出るというものでもないのですが、

 

臨床的には肝が悪かったり、脾が悪かったり、正気の虚が関与したりと、色々な病理があるようです。

 

(もちろん西洋医学の診断名や予後予測も参考にはしますが。)

 

この方の場合は初診時「脾虚肝乗」と証を立て、治療を進めると、3診目には明らかな変化を実感されたようです。

 

そのまま治療を継続し、約3か月後、最近の検査にて、専門病院にて、奇跡的に苔癬が消失している、という結果を得ました。

 

その間、治療回数は15回です。

 

僕も以前、禁煙後の口内炎に苦しんだ経験があるので、口腔内の痛みという症状の不快さはよく分かります。(苦笑)

 

タバコと東洋医学(その6) 参照

 

この患者さんのように、大きな病院から

 

「前癌病変です。現時点ではやりようがないです。」

 

なんて言われたら、その先の人生、暗くなっちゃいます。

 

でも、鍼灸ではちゃんとやりようがアリアリです。

 

 

お困りの方は、清明院に相談してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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タバコと東洋医学(その7)

2012.09.06

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これまでのお話・・・

タバコと東洋医学
タバコと東洋医学(その2)

タバコと東洋医学(その3)
タバコと東洋医学(その4)
タバコと東洋医学(その5)
タバコと東洋医学(その6)

 


では、続きいきます!!

 


前回、禁煙した時に僕自身の身に起こった、様々な症状について書きました。


・・・で、なぜ、それらの症状が起こったのか、というお話です。

1.イライラ感

これについては、「肝の臓」のところでよく出てきましたが、伸び伸びとした自由な状態を好む「肝の臓」が、タバコという嗜好品を奪われたことにより、

欲求不満がたまって、機能失調を起こしたことが、一番大きいと思います。

肝の臓が機能失調を起こすと「易怒(いど)」といって、些細なことで怒りっぽくなったり、イライラしたりするようになります。

「肝」って何ですか?(その13) 参照


2.のぼせ感、頭に汗が出る、鼻血

コレは、タバコによって、深い呼吸をすることで、無理やり下げていた気が、下げられなくなったことによって、上半身に気が鬱滞して、

熱をこもらせ、これらの症状が出たものだと思います。

3.口内炎の多発

これも、2.と同じように、上半身(上焦)に気が鬱滞し、熱がこもった結果であろうと思います。


現代医学的には、唾液に含まれる抗菌物質の濃度が、喫煙者は煙の毒で刺激されるせいか、非喫煙者よりも高いようで、

このせいで口内炎が出来にくいという説もあるようです。

この論から言えば、煙を肺まで入れないのであれば、タバコはむしろ健康にいい、とも取れますが、この論には異論もあるようです。


4.痰が絡む

タバコをやめて、余計に痰が絡むなんて、信じられないようですが、ホントの話です。

実際に経験した人が言うんだから間違いない。苦笑

コレはタバコと東洋医学(その2)で述べた内容そのものです。


5.体重の増加

これについては、スススーッと、これまでにないペースで一気に増えてきたので、このまま80㎏、90㎏の、

メタボ中年のだらしない体になっていくんではないかと、正直焦りました。

人からは、タバコを吸えないストレスから、暴飲暴食になっているんじゃない?とか、よく言われましたが、僕はかつては、これを暴飲暴食と言わなかったら、

 

何を暴飲暴食というのか、という食生活でしたから、食生活自体は、以前よりも全然マシになっていると思います。

・・・にも関わらず、なぜ太るのか。

コレは、上記のように「肝の臓」の機能失調や、「痰」という邪気が助長されたことで、結果的に消化吸収機能が煙草をやめる前よりも、

 

うまく働かなくなった結果だと思います。


ですので、鍼灸と養生で、「肝の臓」を調整しつつ、「痰」「のぼせ」を根気よく除去していくことで、徐々に徐々に普通の状態に戻ってきた、という印象です。

(これ正直、2年近くかかりました・・・。)


・・・まあこのように、長く続けてきたことを急にやめたら、色んなことが起こるというのは、タバコに限らず、よくある話です。


よく、痛み止めやステロイドで、何年も症状をごまかし続けていた患者さんが、一念発起して、急に廃薬しようとすると、一気に色んな症状が噴出することがありますが、

 

それと似たような現象なのかもしれません。


でも、その辛いリバウンドを乗り越えることが出来れば、次に進めるワケですから、やってみた方がいいとは思います。

タバコと東洋医学、ひとまず終わり。

これについてはまだ色々あるので、また気が向いたら、書き足すかもしれません♪

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タバコと東洋医学(その6)

2012.09.05

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これまでのお話・・・

タバコと東洋医学
タバコと東洋医学(その2)

タバコと東洋医学(その3)
タバコと東洋医学(その4)
タバコと東洋医学(その5)

では、続きいきます!!

 

 

ちょっと空いたけども、やるっつったらやります!!(゜レ゜)

今日は、10年以上、1日1~3箱、タバコを吸い続けた人間が、急にやめるとどんなことが起こるか、という一例を紹介します。

(苦笑・・・僕自身の、実例です。)

急にタバコをやめて何が起こるかは、その人の体質によって違うと思いますので、以下はあくまでも一例です。

全員がこうなるとは限りませんので、ご注意ください。

このケースの当人(竹下)はある日、啓示があり、コンビニで「電子タバコ」なるものを買ってみました。

すると、割と普通のタバコを吸わなくても大丈夫でいられることに気付き、最初は普通のタバコと電子タバコと、交互に吸うような感じで始めて、

1カ月ぐらいかけて、電子タバコのみに変更しました。

そして、電子タバコを吸う頻度を徐々に減らしながら、2、3カ月吸った結果、人生初の完全禁煙に成功しました。

ちなみにその2,3か月の間、インターネットを使って、10ぐらいのメーカーの電子タバコを取り寄せて吸い比べましたが、味、たばこ自体の重量、吸い応え、煙(水蒸気)の量など、

 

自分の好みに合うものと合わないものがあるようです。

・・・で、禁煙した結果、どんなことが体に起こったかというと、最初は吸いたさもあって、イライラ感が強くなりました。

それでも徐々に禁煙生活に慣れてきたら、逆上せ感が以前よりも出てきて、頭に汗を多くかくようになりました。

そして、口内炎が多発しました。

口内炎に関しては、以前から比較的出来やすい体質ではあったんですが、せいぜい2,3カ月に1回ぐらいで、出来てもそれほど痛くなく、

飲食や喋りに影響が出るほどのヒドイ口内炎は滅多に出来ませんでしたが、タバコをやめてからできたやつは、生まれて初めて、

 

舌に出来ました。

 

(これは焦った・・・(^^;))

舌の表や裏に口内炎が出来ると、猛烈に痛くて、食べたり、喋ったりすることすらキツくなります。

しかも以前よりも、一度に出来る数が多く、一度に5つ出来た時は、さすがにキツかったです。(苦笑)

また、「鼻血」が出やすくなりました。

コレも以前からあったんですが、頻度、程度ともに悪化しました。

診療中に出てくることもあって、かなり難儀しました。

そして、禁煙してからたった半年ほどで、体重が5kg以上増えました。

明らかに禁煙と関係のありそうな、禁煙してから急に出始めた症状としては、こんなもんです。

・・・キツイでしょ?

禁煙したくなくなりますか??(笑)

でも長い目で見た場合、やはり禁煙した方がイイのです。

 

続く。

 

 

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タバコと東洋医学

2012.08.20

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以前、乳製品は体にいい?(その5)に、読者の方からご質問をいただきましたので、近年急速に忌み嫌われるようになった、

「タバコ」というものについて書いておこうと思います。

 

 

コレ実は、現代医学的に考えても、諸説様々あって、なかなかつかみどころがないようです。

タバコといえば、肺ガンや肺気腫、心筋梗塞などのリスクを高め、百害あって一理ナシ、という考え方が大勢を占める一方で、

「大してリスクにならない、やめたストレスの方が有害だ。」

とか、

「むしろタバコは有益だ!」

という論もないことはないです。

事実、タバコをやめてから急速に体調が悪化した事例などもあるようで、本当のところはどうなんだろう、と思ってしまう部分も、ないではないです。

(ちなみに僕としてはどちらかというと有害に一票であります。)


ただ、それより何より、今や、どこに行っても、あの臭いと煙を嫌う人が非常に多いことは事実。


愛煙家としては、非常に肩身が狭い時代です。

僕も以前はチェーンスモーカーでして、ある時そば屋に入って、一服つけたら、つけた瞬間に、少し離れた席のオバサマに、まるで殺人犯でも見るような、

嫌悪と憎悪に満ち満ちた目で執拗に睨まれたことがあります。(苦笑)


・・・まあ、

「公共の場ではほとんど吸えず、吸えたとしても、人様に迷惑をかける、嫌がられる可能性が極めて高い。」

という意味では、もう時代にそぐわない嗜好なんだろうな、と思います。

僕自身、以前はウルトラヘビースモーカー、かつチェーンスモーカーで、やめる前は1日に2、3箱吸っていました。(苦笑)


やめてもう2年近くなりますが、よく言う、

「メシがうまくなる」

だの、

「空気がうまいと感じる」

だの、

「体力が上がって、疲れにくくなった」

なんてのは、悪いけど1ミクロンも感じません。(爆)


アレは全部ウソです。

(少なくとも僕の場合は。)


むしろ、やめてから最初のうちは、後で説明しますが、一気に5kgくらい太った上に、キツイ痛みを伴う口内炎が、それまでになかった頻度と程度で次々に多発しまして、

なんと同時に5つぐらい出来たこともありまして、食事はおろか、講義や問診の際に喋りにくくなったりして、非常に苦しみました。

・・・この、実に謎めいたタバコというものを、東洋医学ではどのように考えるか。

 


長くなったからそれは次回。(笑)

 

 


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「脾」って何ですか?(その6)

2010.07.01

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これまでのお話・・・

 

「脾」って何ですか?(その1)
「脾」って何ですか?(その2)
「脾」って何ですか?(その3)
「脾」って何ですか?(その4)
「脾」って何ですか?(その5)

 

 

続きいきます!!

 

☆脾と口とくちびる

 


脾の働きは口の機能と関係が深いです。

 

(「喋り」という意味よりも、この場合は唇も含めた、口腔粘膜全般の機能、と考えて下さい。)

 


例えば卑近な例を挙げれば「口角炎」や「口内炎」、これらは経験したことがある人も多いんじゃないでしょうか。

 


僕も普段患者さんに聞かれることがあります。

「口内炎や口角炎がよく出来るんだけど、どうして??」

僕は大体、

「胃腸の働きが弱っているからだよ。」

と答えます。

 


・・・これは実は、

「それはねー、内外の複雑な原因があいまって、五臓六腑の中の、消化機能をつかさどる”脾”という臓が機能低下をきたした結果、流注の面、

 

生理機能の面から関わりの深い口唇に異常が出たんだよ。」

という難し~い言い方の回答を(笑)、省略して簡潔に述べている訳です。

 


こんなことを実際の患者さんに言ってたら、途中で寝られちゃいます。(笑)

 


ここでもし西洋医学の医師であれば、

「それはビタミンの不足です。」

な~んて言って、ビタミン剤を処方するかもしれませんよね。

 


ここにも、東西の視点の違いが見て取れます。

 


要するにビタミンを吸収する人間側の消化機能を問題視するか、摂取ビタミンの絶対量を強引に増やすことによって強制的に治そうとするか、という違いです。

 


どちらが人体に優しいか、また、長い目で見た場合に、どちらが問題が起こらなそうか、普通に考えりゃ誰だって分かります。

 


僕なんかはそもそもこんな飽食の時代に、「ビタミンの絶対的な不足」という状況なんて、果たして起こるんかしらー?と思っちゃいます。

 


もし仮にそれが起こってたとしたって、それ以外に過剰なものがあってそれが消化管粘膜に負担をかけてる場合、それを控えるだけで済む場合もありうると思います。

 


・・・ま、いいけど。(苦笑)

 


またこの他にも、「味覚」にも脾の働きが関与します。

 


風邪をひいて鼻がつまって味が分からなくなる、という経験は、誰もがしたことがあると思いますが、あれなんかは脾の弱りが関わってることが多いです。

 


脾は、口腔内を津液(生理的な水分)で潤し、舌や歯など、口腔内に存在する重要なものが十分に機能を発揮できるようにサポートする役目も持っているのです。

 


つまり、脾がしっかりしていると、口の中や口周辺は適度に潤い、その機能を十分に果たすことが出来るんです。

 


以前、舌には心の臓が深く関わる、というお話をしましたが、人間のあらゆる機能というのは、このように様々な臓腑がうまく協調することによって初めて成り立っている、と東洋医学では考えます。

 


これらの「どこがどう」アンバランスを起こしたかを見抜き、治療するのが東洋医学的な治療なんです。

 

 


次回に続く

 

 

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