東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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(一社)北辰会エキスパートコースに参加してきました!!

2018.05.15

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5.13の日曜日は、大阪で行われた、(一社)北辰会エキスパートコースに参加してきました!!

 

 

今回、午前中は実技訓練。

 

 

尊敬する、傷寒論のマエストロ、愛媛の水本淳先生に治療していただきました。

 

 

水本先生の話は非常にサクサクしていて分かりやすい。

 

 

並みの漢方家では太刀打ちできないレベルの、『傷寒論』に関する深い御見識をお持ちです。

 

 

そして鍼もよく効きます。

 

(水本先生の鍼を受けたのは初めてかな・・・?)

 

 

北辰会に脈々と続く『実践から理論』の精神を感じました。

 

 

そして午後は藤本新風先生による刺鍼実技デモ。

 

 

新風先生の鍼は、先生のキャラの通り、カミソリのように繊細です。

 

 

師匠であり御尊父でもある蓮風先生の鍼を十分に踏まえて、その上で独自の鍼の世界を表現しておられるなあ、という感じがしました。

 

 

最後は関東支部の若手期待のホープである坂井祐太先生による症例報告「頚痛、腰痛」

 

 

まあ、主訴としてはありふれた症状ではありますが、既往歴を見るとなかなか興味深い。

 

 

しかもそれを、打鍼で治療したという、珍しい症例です。

 

 

患者さんからしたら、頚と腰が痛いのに、お腹に刺さない鍼をして、しかもなんか知らないけどコンコンと木槌で叩いて、腰や首が治っていくというのは、

 

摩訶不思議な世界だったんじゃないでしょうか。(笑)

 

 

今年は11月に大阪で行われる日本伝統鍼灸学会でも、日本独自の技術である打鍼や腹診に、大いに焦点を当てた発表がたくさんなされることと思います。

 

 

昭和中期以降の日本で、打鍼を世に大きく広めたのは、北辰会の影響は非常に大きいと思います。

 

 

こうやって東京の若手にも、脈々と北辰会方式打鍼術は受け継がれていきます。

 

 

また今回の症例発表は、大変多くの質問が出たのが良かったと思いました。

 

 

色々な質問がありましたが、皆さんいよいよ本気になってきている、ということでしょうかね。

 

 

 

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2018 中国研修 ④ 病院研修初日

2018.05.13

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↑↑天津中医薬大学附属病院。デカいです。「脳病 骨傷中心」とあります。

 

 

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これまでのお話

 

2018 中国研修 ① 第一印象

2018 中国研修 ② 観光地を回ってみて    参照

 

 

5.7はいよいよ今回のメイン、病院研修でした。

 

 

朝から天津中医薬大学附属病院に行き、手続きをして、診察室へ。

 

 

この病院は近々移転するらしく、現状は建て増し建て増しを繰り返したのか、やや訳の分からない作りになっており、中でかなり迷いました。

 

 

移転後はドーンと綺麗になるんでしょうねえ。。。

 

(最後の様子が見れて良かったです。)

 

 

1日目の担当先生は、女医さんである孫玲(そんれい)先生

 

 

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↑↑優しい雰囲気の孫先生。でも鍼はイカツイです。(笑)

 

 

これまでの旅で、本国にいる中国人には、押しの強い、態度の悪い人しかいないのかと思っていましたが(苦笑)、実に丁寧でにこやかな、華奢で小柄で、おとなしい雰囲気の先生でした。

 

 

朝の8時半には、もう孫先生の治療室は、患者さんとその家族で、ごった返していました。

 

 

お世辞にも広いとは言えない縦長の部屋に、ベッドは6台、そのベッドの頭側と足側には椅子が置いてあり、そこには座って鍼を置鍼する患者さんもおり、

 

合計で10人以上くらいを、朝から昼まで、常に同時に治療している感じでした。

 

 

カーテンでの仕切り等も非常に甘く、野戦病院的な雰囲気です。

 

 

私の叔父の鍼灸院である、城西治療院を思い出しましたね。(笑)

 

 

あんな感じで、毎日30~40人ほど診るそうです。

 

 

孫先生は麻痺が専門らしく、脳卒中後の片麻痺や、顔面神経麻痺の患者さんがほとんどでした。

 

 

このように、この病院では、部屋ごとに専門の先生が待ち構えており、それぞれ専門が分かれているようでした。

 

(治療の部屋自体は、全部で10部屋以上くらいあったかな。)

 

 

孫先生の治療は、太めの中国鍼をブスブス、ザクザクと、麻痺している部分を中心に、重要な経穴にも、全身に刺していきます。

 

 

毎日あれだけの人数(それも重症ばかり)を見ている先生ですから、取穴にしろ鍼の深さにしろ、非常にシビアな、鋭い当て勘を持っているのは、

 

見ていてよく分かりましたし、何より患者さんが非常に先生のことを信頼して尊敬している様子がよく分かりました。

 

 

また、鍼は事前に患者さんが購入し、先生に渡して、その鍼で治療する、という感じで、使い捨てでしたね。

 

 

ウワサでは中国の鍼は使い回しで、煮沸消毒するのみ、と聞いていましたが、その辺はサスガに改善されてきているようです。

 

 

驚いたのは、刺鍼は先生が行うのですが、抜鍼は患者さん自身や、患者さん同士で行っていたこと。(笑)

 

 

ナンボ忙しいって言っても、あれは良くないでしょ。

 

(苦笑・・・そこは反面教師ですね。助手をつけるべきです。)

 

 

午後は患者さんが途切れたので、孫先生にたくさん質問させていただきましたが、サスガの知識の深さと、『黄帝内経』『傷寒論』『金匱要略』に、

 

重要で本質的なことは全部書いてある!だからしっかり勉強しなさい!!基本が大事!!と仰っていたのが印象的でした。

 

 

一見おとなしそうですが、鍼のことを喋りだすと、とってもアツい先生でしたね。

 

 

鍼灸医学、伝統医学の実践者としての自信と誇りを感じました。

 

 

今回、過去に中国の医大に留学した経験のあるメンバーも同行していましたが、あそこでああやってガンガン治療にあたれる人というのは、相当厳しい競争を勝ち抜いた、

 

選ばれしエリートなんだそうで、それなりのプライドがあるのでしょうね。

 

 

 

続く

 

 

 

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七死の脈⑩ 附録 形気の不和について

2018.02.09

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これまでのお話

 

七死の脈① 雀涿脈

七死の脈② 屋漏脈

七死の脈③ 弾石脈

七死の脈④ 解索脈 

七死の脈⑤ 魚翔脈

七死の脈⑥ 蝦游脈

七死の脈⑦ 釜沸脈

七死の脈⑧ 附録 数脈について

七死の脈⑨ 附録 結代脈について   参照

 

 

◆形気のアンバランス

 

 

蓮風先生がかつて『鍼灸医学における実践から理論へ パート2』の中で、逆証(予後不良の疾患)の鑑別診断について書いてくださっています。

 

 

ここにチラッと、

 

「脈に形気のアンバランスがあるものは良くない。体格の割に脈が妙に弱いものは、何かのきっかけで頓死することがある。」

 

と書いて下さっております。

 

 

体格もよく、基本的に丈夫であるが、脈を診てみるといかにも頼りない。

 

 

まるで、虚弱で病弱な小児のような脈をしている、なんてのは注意が必要です。

 

 

逆に言うと、その反対に体格的には頼りなくても、脈がしっかりしているものは治しやすい、とも言えます。

 

 

このことは、このブログにも何回か登場している石原保秀先生『診療夜話 死生要訣』の中にも出てきます。

 

石原保秀を含む記事 参照

 

(かの昭和初期の東洋医学の7人の侍の一人です。カッチョイー(゚∀゚))

 

 

そこに、

 

「経に曰く、形脈と病と相反するものは死す。」

 

と出てきます。

 

 

また、『難経』21難にも、

 

「經言.人形病脉不病.曰生.脉病形不病.曰死.・・・」

 

と、出てきます。

 

 

簡単に訳しますと、

 

「経典に、病気だけど脈が普通の人は生きれる、脈が病的で体が普通の人は死ぬ、・・・と記載がある。」

 

となります。

 

 

このような記載は、『黄帝内経素問』方盛衰論(80)、『傷寒論』平脉法篇などにも似た話が出てきます。

 

☞『黄帝内経素問』方盛衰論(80)

 

「形氣有餘.脉氣不足.死.脉氣有餘.形氣不足.生.」

 

☞『傷寒論』平脉法萹

 

「師曰.脉病人不病.名曰行尸.以無王氣.卒眩仆不識人者.短命則死.人病脉不病.名曰内虚.以無穀神.雖困無苦.」

 

 

このように、脈だけが妙に他の情報と食い違う、これが怖いんです。

 

 

これもよく覚えておくといいと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

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「紅汗」について考えてみましょう。16

2018.01.22

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これまでのお話

 

「紅汗」について考えてみましょう。目次   参照

 

 

 

◆『金匱要略』驚悸吐衄下血胸滿瘀血病脉證治第十六.の記載

 

 

ここでは主に吐血、衄血、下血、瘀血などの「血」の病変について細かい説明がされているのですが、

 

 

「・・・尺脉浮.目睛暈黄.未止.暈黄去.目睛慧了.知今止.又曰.從春至夏者太陽.從秋至冬者陽明.衄家不可汗.汗出必額上陷.脉緊急.直視不能眴.不得眠.

 

病人面無血色.無寒熱.脉沈弦者.浮弱手按之絶者下血.煩欬者必吐血.・・・」

 

 

と、出てきます。

 

 

簡単に訳しますと、

 

 

鼻血の患者で、脈が浮いてて、目がぼんやりしてる者はまだ止まらないけど、目がハッキリ見える人は止まる、また、春から夏に鼻血を出す人は太陽経が悪い、

 

秋から冬に出す人は陽明経が悪い。鼻血のよく出る患者は発汗させてはいけない。発汗させると、額の上が陥凹し、脈が堅くなり、眼球は直視し、

 

眠れなくなるなどの重篤な症状が出ることがある。

 

顔の血色の悪い病人で、外邪の侵入がなくて、脈が沈んで弦のものは鼻血が出やすい。脈が浮いていて弱く、按じると無力のものは下血しやすい。

 

もし、咳や心煩などの胸部の症状が現れたものは、吐血するかもしれない。」

 

 

となります。

 

 

まあ、鼻血の患者の簡単なパターンを教えてくれております。

 

(発汗させてはいけないパターンの話は『傷寒論』にも出てきますね。)

 

 

実際には、上記のような断片的な情報のみで判断するのではなく、あくまでも多面的に観察して総合判断します。

 

 

その際の、一定の参考になる記載、と考えていいと思います。

 

 

時期と経絡の問題は以前、「開・合・枢」に関して簡単に述べたことがあります。

 

「三陰三陽」という考え方 8 参照

 

 

 

続く

 

 

 

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「紅汗」について考えてみましょう。14

2017.12.25

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これまでのお話

 

「紅汗」について考えてみましょう。

「紅汗」について考えてみましょう。2

「紅汗」について考えてみましょう。3

「紅汗」について考えてみましょう。4

「紅汗」について考えてみましょう。5

「紅汗」について考えてみましょう。6  参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆『金匱要略』の「血痺虚勞病脉證并治第六.」の条文

 

 

さて今日からは、せっかくなんで『金匱要略』も見ていきましょう。

 

 

もともと後漢の時代に張仲景が書いたと言われる『傷寒雑病論』はその後、急性病の治療を中心に書いた『傷寒論』と、慢性病を中心に書いた『金匱要略』に分かれた、なーんて言われます。

 

(そんなん大嘘!という意見もあるようですが、個人的にどーでもいいです正直。『傷寒論』も『金匱要略』も、臨床的に利用価値の高い本、ただそれだけです。)

 

 

今日はその『金匱要略』の「血痺虚勞病脉證并治」の中にある条文を紹介します。

 

 

そこに、

 

「男子脉虚沈弦.無寒熱.短氣裏急.小便不利.面色白.時目瞑.兼衄.少腹滿.此爲勞使之然.」

 

とあります。

 

 

簡単に訳しますと、

 

「脈が虚で沈弦であり、寒熱はなく、息切れし腹部が引きつり、小便は出にくく、顔面蒼白、時にメマイし、鼻血が出て、下腹部が張る。これは虚労の病だよ。」

 

となります。

 

 

これまでと違って、「寒熱はなく」とあります。

 

 

これまで、『傷寒論』に書かれていた傷寒病においては、熱が籠って鼻血が出ているのか、熱を発散させようとして鼻血が出ているのか、が主な問題でした。

 

 

今回は正気が弱って起こる鼻血です。

 

 

一番最初に書いたように、血が血脈にしっかりと収まっているのが正常な状態な訳ですが、これが上手くできなくなると血が脈外に出てきてしまいます。

 

 

これが出血な訳です。

 

 

主に脾が弱って起こることが多いですが、必ずそうとも限りません。

 

 

この条文では、腹部にもけっこう症状が出ていますね。

 

 

 

続く

 

 

 

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「紅汗」について考えてみましょう。13

2017.12.24

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これまでのお話

 

「紅汗」について考えてみましょう。

「紅汗」について考えてみましょう。2

「紅汗」について考えてみましょう。3

「紅汗」について考えてみましょう。4

「紅汗」について考えてみましょう。5

「紅汗」について考えてみましょう。6  参照

 

 

 

世間はクリスマスで何やら浮かれていますが、清明院では粛々と『傷寒論』、続きいきます!!

 

 

苦理済ます。(by 『うしおととら』笑)

 

 

◆『宋本傷寒論』の「辨不可下病脉證并治第二十.」の条文

 

 

前回と同じところに、

 

「傷寒發熱.口中勃勃氣出.頭痛目黄.不可制.貪水者必嘔.惡水者厥.若下之.咽中生瘡.假令手足温者.必下重便膿血.・・・」

 

と、出てきます。

 

 

簡単に訳しますと、

 

「傷寒の病にかかって発熱し、口から熱い息を吐き、頭痛し白目が黄ばみ、鼻血が止まらない場合、しきりに水を飲みたがるようなら、呑んだ後嘔吐が起こる。

 

飲みたがらないようなら、手足は冷える。これを誤って下せば、喉がただれる。もし患者の手足が温かければ、必ず裏急後重して膿血便が出る。・・・」

 

となります。

 

 

まあここでは、熱が籠って血絡、陽絡を傷っている場合は、発汗や下法は使ってはいけない、もし使うと、どんな症状が出てくるかまで解説してくれております。

 

 

まあ臨床上、鼻血を診たときは、熱が籠って起こっているものなのか、熱を発散せんがために起こっているものなのかの見分けがキモだということです。

 

 

普段よりもその患者さんの白目が黄色いかどうか、見逃さないようにしたいですね。

 

 

 

続く

 

 

 

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「紅汗」について考えてみましょう。12

2017.12.23

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これまでのお話

 

「紅汗」について考えてみましょう。

「紅汗」について考えてみましょう。2

「紅汗」について考えてみましょう。3

「紅汗」について考えてみましょう。4

「紅汗」について考えてみましょう。5

「紅汗」について考えてみましょう。6

「紅汗」について考えてみましょう。7

「紅汗」について考えてみましょう。8

「紅汗」について考えてみましょう。9

「紅汗」について考えてみましょう。10

「紅汗」について考えてみましょう。11     参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

『宋本傷寒論』の「辨不可下病脉證并治第二十.」の条文

 

 

前回に引き続き、今回は下しちゃいけない場合のお話です。

 

 

このように傷寒論を読むと、今その患者さんに発汗させる処置をすべきなのか、させないべきなのか、あるいは発汗した後の状況から、何がどうなっているのか、

 

下すべき時はどういう時か、下した後の変化から何が言えるか、などという、臨床上欠かせない知識を得ることが出来ます。

 

 

ここに、このような条文が出てきます。

 

 

「傷寒發熱頭痛.微汗出.發汗則不識人.熏之則喘.不得小便.心腹滿.下之則短氣.小便難.頭痛背強.加温鍼則.」

 

 

簡単に訳しますと、

 

「傷寒病にかかって発熱頭痛し、汗が少し出ているような状況の時、間違ってさらに汗をかかすと意識が朦朧となる。またこの時に温める治療を行うと、

 

喘息様の症状が出て、小便は出にくくなり、頭痛して背部がこわばる。また誤って温める目的の鍼をすると、鼻血が出る。」

 

となります。

 

 

これは、陽明病の位置に邪気が入っている段階では、温める治療や発汗させる方法はダメですよ、という教えです。

 

 

熱が籠っているものに、さらに熱を籠らすなよ、という簡単な教えです。

 

 

しかし、明らかにカゼをひいており、しかも最初に寒気もあった、なんて話を患者から聞いていると、やらかしがちなミスではないでしょうか。

 

 

実際に体表観察をして、発汗があるかどうか、必ずキチッと確認しましょう。

 

 

個人的にはこの場合って、舌なんかけっこう淡白気味だったりして、赤くなってなかったりするんで、騙されがちだなー、と思っています。

 

 

陽明の、浅い部分の熱をサッと駆らないといけないパターンです。

 

 

この条文みたいに、鼻血が出てくれりゃあまだマシなパターンだと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

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「紅汗」について考えてみましょう。11

2017.12.18

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これまでのお話

 

「紅汗」について考えてみましょう。

「紅汗」について考えてみましょう。2

「紅汗」について考えてみましょう。3

「紅汗」について考えてみましょう。4

「紅汗」について考えてみましょう。5

「紅汗」について考えてみましょう。6  参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆『宋本傷寒論』の「辨可發汗病脉證并治第十六.」の条文

 

 

前回と同じところですが、

 

「傷寒不大便六七日.頭痛有熱者.與承氣湯.其小便清者.知不在裏.續在表也.當須發汗.若頭痛者.必衄.屬桂枝湯證.」

 

と、出てきます。

 

 

簡単に訳しますと、

 

「カゼひいてから1週間くらい大便が出てなくて、頭痛して熱っぽいものは、少し深いところに病が入っているので、承気湯で下すといい。

 

でも、小便をよく調べて、透明な小便が出ているようであれば、下してはダメで、まだ浅いところに病があるので、発汗させるべきで、発汗しても頭痛が出るものは、

 

桂枝湯で治療するべき。」

 

という感じになります。

 

 

ここで気になるのは、ちょっと専門的になりますが、

 

「何で麻黄湯じゃなくて桂枝湯なの??」

 

ってところなんですが、まあ簡単に言えば、カゼひいてから1週間近くたっていることから、すでに正気が弱ってきていることを暗示しているんですね。

 

 

なので麻黄湯よりも相対的に補う生薬の入っている桂枝湯をチョイスすると。

 

 

鍼でやる場合でも、こういうことは常に考えないといけません。

 

 

「発症してからどれくらい経っているか」

 

「その間の経過はどうか」

 

「本当に悪化していっているのか」

 

「中途半端なところで病が停滞しているだけじゃないのか」

 

「症状は変わっていなくても、改善傾向にあるんじゃないのか」

 

 

患者さんの言うことのみを鵜呑みにせず、常に冷静にこういう判断をします。

 

 

これをミスったり怠ると、上手く治せないんですね。

 

 

 

続く

 

 

 

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「紅汗」について考えてみましょう。10

2017.12.17

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「紅汗」について考えてみましょう。2

「紅汗」について考えてみましょう。3

「紅汗」について考えてみましょう。4

「紅汗」について考えてみましょう。5

「紅汗」について考えてみましょう。6  参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆『宋本傷寒論』の「辨可發汗病脉證并治第十六.」の条文

 

 

前回と同じところなんですが、ここに、ちょっと長いですが、

 

「太陽病.脉浮緊.無汗發熱.身疼痛.八九日不解.表證仍在.當復發汗.服湯已.微除.其人發煩目瞑.劇者必乃解.所以然者.陽氣重故也.屬麻黄湯證.」

 

と、出てきます。

 

 

簡単に訳しますと、

 

「体の痛みなどのカゼの初期症状がなかなか治らずにこじれて、まだカゼの初期の症状や所見が残っているものはもう一回汗をかかせなければいけない。

 

でも、汗をかいて少しマシになるけど、まだイライラや視力低下があり、ヒドイものは鼻血が出て治る。こういうのは、普段から極度に熱が籠っているものである。

 

麻黄湯の類がよく効くよ。」

 

となります。

 

 

平生から熱を籠らせている人というのは、いざカゼをひいたときにこじれやすいことを示しています。

 

 

早い段階でスパッと発散させることが出来ればいいのですが、長引いてしまうとロクなことがありません。

 

 

そして、長引くにはそれなりの理由があります。

 

 

 

続く

 

 

 

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「紅汗」について考えてみましょう。9

2017.12.16

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「紅汗」について考えてみましょう。2

「紅汗」について考えてみましょう。3

「紅汗」について考えてみましょう。4

「紅汗」について考えてみましょう。5

「紅汗」について考えてみましょう。6

「紅汗」について考えてみましょう。7

「紅汗」について考えてみましょう。8    参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆『宋本傷寒論』の「辨可發汗病脉證并治第十六.」の条文

 

 

前回までは、「辨不可發汗病脉證并治」といって、発汗させちゃダメなものをまとめてあるところから引っ張ってきましたが、今回は「辨可發汗病脉證并治」ですから、

 

汗かかせてもいいやつを集めた篇です。

 

 

そこに、

 

「傷寒脉浮緊.不發汗.因致者.屬麻黄湯證.」

 

と、出てきます。

 

 

簡単に訳しますと、

 

「寒邪に侵入されて、脈が浮いて堅くて、汗かかないで、鼻血が出てるものには、麻黄湯の類が効くよ。」

 

てなもんです。

 

 

寒邪が入ったことで汗が出せなくなって、熱が籠って、結果的に逃げ場がなくて鼻血として出る。

 

 

こういうものは麻黄湯で寒邪を払えばよしと。

 

 

最近、「インフルエンザに有効な漢方薬」なんつって話題になった麻黄湯。。。

 

 

キ〇タクがカゼ予防に飲んでるとか言って話題になった麻黄湯。。。

 

 

東洋医学では、インフルエンザだからこの処方、というような「病名診断」はしません。

 

 

それでやってたら、絶対に間違いのもとです。

 

 

・・・が、メディアではそういう言われ方をしてしまい、それだから漢方はバカに出来ないとか、漢方も捨てたもんじゃないとか、そんな評価のされ方をする。

 

 

実に嘆かわしい世界です。

 

 

・・・でもまあ、この条文は非常に分かりやすいですね。

 

 

 

続く

 

 

 

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