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2012.08.08
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これまでのお話・・・
乳製品は体にいい?
乳製品は体にいい?(その2)
乳製品は体にいい?(その3)
乳製品は体にいい?(その4)
乳製品は体にいい?(その5)
では、どんどんいきます!
今日はいよいよ、ムスタファさんからご質問の、コーヒーについてです。
ご質問の内容は、
1.コーヒーの寒熱がよく分からない。
2.ロースト(焙煎)すると寒熱が変化するのか。
とのことでした。
これについて考えてみました。
1.については、コーヒーは四気五味説で言うと四気は「温」、五味は「甘・苦」です。(メディカルユーコン『東方栄養新書』参照)
すなわち、コーヒーそのものについては、
「熱」というほどではないけど、どちらかというと温める方向に作用する
と、東洋医学では考えております。
2.については、乳製品の「酸化」の話の中でも述べましたが、変化すると思います。
コーヒーに限らず、「食品」というのは、熱を加えたり、冷やしたり、発酵させてみたり、味付けや食べ合わせによって、複雑で微妙に寒熱温涼などの陰陽バランスが変化するものだと思いますし、
しかも最終的にはそれ単品ではなく、様々な食材を実に複雑に組み合わせた「料理」という形で、しかも固形物やりゅう動物なども相まって体に入るワケですし、しかも料理も単品ではないですし、朝昼晩でも品目が違います。
超複雑系であり、ある一品について考察しても、それだけを摂って生きているわけではないので、極端に大量摂取でもしていないのであれば、いきおい、考察する意味自体あるのか??という気すらしてきます。苦笑
さらに現代においては、恐ろしいことに加工食品や添加物まみれの形で体内に入ってきますから、それぞれの食品(原材料)が持っている四気五味が、必ずしも絶対的な指標になるとも限らないと思います。
毎日、実に色々なものを口に入れてる中で、ある食材一品のみ捕まえて、
「東洋医学的には四気五味説で〇〇だ」
といっても、実際はその組み合わせのパターンは無限にある訳です。
ですので、まずはその人のもともとの体質を的確に分析し、さらに、その食生活や嗜好品を摂るようになってから具体的に何が起こったのか、
という結果から、慎重に帰納してみないと何とも言えない面もある、なかなか難しい問題です。
コーヒーについても、もともとは豆なわけですが、その豆を乾燥させ、さらに熱を加えて、煎った状態から、さらに煮出す、という飲み物なので、ある意味、もともとの豆をかなり陽性に傾けたものを使っていると考えられるので、
四気では結果的に「温」と解釈するんだと思いますが、コレがキンキンに冷えたアイスコーヒーなのか、砂糖を入れるのかミルクを入れるのかで、当然変わってきますし、豆そのものの焙煎の程度によっても変わってくるでしょう。
(いわゆる、”深煎り”か”浅煎り”かの問題ね。)
清明院の問診でも、「嗜好品がコーヒーです。」と患者さんがおっしゃった場合でも、1日何杯くらい飲むかはもちろん、それは夏冬問わずにアイスなのかホットなのか、
ブラックなのか加糖なのか、ミルク入れるのか、飲むとどのような反応が得られるのか(ホッとするのか、シャキッとするのか、症状に変化はあるのか)等々、
細かく絞り込んだ上で臨機応変に考えます。
ここに、ただ単に、”嗜好品がコーヒー”とか、”コーヒーは飲めない”というだけの問診情報では、東洋医学的な診断意義はあまり持たない、ということを付け加えておきます。
〇
まあ、もともとはアフリカやブラジルを中心とした暑い国で出来た「豆」ですから、コーヒー豆をもし生で食べれば、冷やす方向に働いても全然おかしくないと思います。
まあ、生のコーヒー豆は食べたことないし、流通も一般人にはほとんどしていないと思いますがネ。(苦笑)
「焙煎」という方法を使って陽性に傾けることで、世界中を魅了する、あの独特の苦みと香り、渋みが得られるのです。
(因みに中国ではお茶と比較するとあまり人気がないそうです。)
当然ながら、嗜好品として成立するには、栄養価や性質だけでなく、「味」や「香り」も、重要な要素なのです。
だからコーヒーは基本的には「温」性ですが、苦みの程度、渋みの程度によって、影響を与える臓腑も変わってくるでしょうから、繰り返しますが、通り一遍にこうと言えない部分がかなりあります。
それを踏まえた上で、知っとくといいかな、と思うのは、基本的には「豆類」というのは腎の臓を強くし、利尿作用があるものが多いので、
豆を食べた人の体の状態によって、結果として温めたり、冷やしたり、寒熱を調整してくれる効果が出る、ということです。
「腎」って何ですか?(その11)
「形象薬理」という考え方 参照
コーヒーについてはまだ色々あるんで、次回もう少し、補足します。
ムスタファさん、ご質問への回答としては、こんなところですが、いかがでしょうか??
何か分からないことがありましたら、またどうぞ。
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2012.08.04
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前回までのお話・・・
では、続きいきます!!
前回、牛乳というものの、東洋医学的なとらえ方について簡単にお話ししました。
今日は、それを発酵させた、チーズやヨーグルトについて、いきます。
ここで、「発酵」させることによって、食品に何が起こるのか、ということの東洋医学的な意義を考えなくてはなりません。
「発酵」とは、微生物がエネルギーを得るため、主に嫌気条件下、あるいは好気条件下において、有機化合物を酸化する過程のことです。
では、「酸化」とは何かというと、 物質が電子を失う化学反応のことで、物質に酸素が化合するか、水素が奪われる反応のことです。
では「電子」とはなにかというと・・・、なんてやってるとキリがないので、この辺にしときます。
(ムズカシーネー)
これを東洋医学的に考察するのって、東洋医学(古代中国)には「微生物」とか「電子」という概念がないので、なかなか考察しにくいのですが、
ヨーグルトに関して言えば、牛乳を加熱殺菌後に乳酸菌を入れて凝固させたものですから、もともとの状態よりは、やや陽の性質に傾けた牛乳、
と言えるのかもしれません。
四気五味説でも、牛乳は四気で言うと平ですが、ヨーグルトは温に分類されております。
ではチーズはどうかというと、コレも牛乳等、動物の乳汁から水分を差っ引いたものですから、コレもヨーグルトと同じように、
牛乳よりもやや陽性に傾けた食品、と言っていいと思います。
乳製品以外で、他に発酵食品というと、酒、茶、しょうゆ、みそ、くさや、納豆、キムチ、ピクルスなどがありますが、
食品によってバラツキや例外はあると思いますが、みんな総じて、もともとの状態から陽性に傾けた、と言っていいと思います。
これは、いずれの食品も、独特の「臭香(しゅうこう・・・におい)」を放つようになることからも、想像がつきます。
「臭い」と「陽性」の関係についてはスタッフブログ 動物治療から考察する「臭い」と「熱」 参照
また、「陽」というのは「陰」に対して相対的に動的であることですから、微生物を使ってある物質を「積極的に変化させる」ということ自体が”陽的”であります。
これに対し、”陰的な変化”というのは、変化していることはしていても、それを停滞させる、あるいは緩慢にさせる変化のことを言うのだと思います。
つまり、「発酵」は東洋医学的にはもともとのその食品を陽性に傾ける過程であり、牛乳を過飲するよりも、チーズやヨーグルトとして摂取した方が、
脾の臓の陽気に与える影響、つまり、体を冷やしてしまうという悪影響はまだマシ、ということなのだと思います。
次回、乳製品に対する、東洋人の特殊性について触れておきます。
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2012.08.03
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昨日の記事に、ムスタファさんからご質問いただきましたので、僕なりの回答含め、何回かに分けて、ちょっと補足しようと思います。
乳製品は体にいい? 参照
ちょっと専門用語が出てきたりしてややこしいので、つまんない人は斜め読みして下さい。(笑)
・・・まず、乳製品は冷やす冷やす、と、なぜ東洋医学では言われるのか、という問題からいきます。
コレは、乳製品の過飲が、胃腸に負担をかけるから、結果的に消化力を落とし、他の飲食物の栄養吸収力が下がり、結果的にエネルギーが産生されにくくなったり、
老廃物が停滞したりする場合があるから、ということだろうと思います。
少し専門的な話ですが、東洋医学では「四気五味説(しきごみせつ)」と言って、自然界の飲食物を
”寒・熱・温・涼”の四気、
”酸・苦・甘・辛・鹹”の五味
に分けて考える学説があります。
(この学説についても、そのうち解説しましょう。)
あらゆる漢方薬や薬膳などの生薬、食品の配合も、基本的にはこの「四気五味説」に従います。
これで言うと、牛乳は東洋医学では
「乳ナイ(女+乃)」
と言われ、
四気では平(へい・・・つまり、寒熱どちらにも偏っていない)、
五味では甘、
臓腑では脾胃に主に関わる
とされ、
潤・降の作用がある
ことから、
陰虚や血虚、通便に効果あり
とされております。
ここだけ聞くと、色々なものに効く、魔法の飲み物のように思えますが、「潤・降」の作用が強いということは、逆に言えば陽気の働き(体を温め、清らかな気を昇らせる)を抑えてしまう側面も持っている、ということです。
つまり専門的には、あくまでもその人のキャパを超えて「過飲すると」の話ですが、牛乳は主に脾の臓の陽気を傷める側面がある、だから結果的に冷えるのだ~!
という論なんだと思います。
脾の臓については「脾」って何ですか?(その9) 参照
ちなみに牛乳については、現代医学的にも、現代栄養学的にも、
ガン予防、安眠作用、血圧降下作用、骨粗鬆症予防作用など
が謳われていますが、これについて辛辣な反論もある、というのは、前回書いた通りです。
〇
・・・まあただ、「過飲」という量の定義なんて、人によって違い過ぎるので、一概にこの量飲んだらいけません、なんて話は出来ませんし、
一切飲むな、というのも行き過ぎだと、個人的には思います。
そもそも「牛乳を飲む」という食文化が日本に入ってきたのは飛鳥時代以降だそうですが、最初は天皇や皇族のみが利用していたそうです。
一般庶民が飲むようになったのは明治以降、さらに、”アメリカンライフスタイル”なんつって爆発的に普及しまくったのは、戦後の話だそうです。
給食で出るようになったのも、戦後からです。
(・・・ここら辺が、一部の人の思想を大いに刺激して、偏った、感情論的であったり、謀略論的な論調がネットに溢れている一つの要因なんじゃないでしょうか。)
まあ確かに、明治政府や、戦後の日本政府が採用した栄養学の是非論については、僕も興味のあるところで、あれが果たして正しかったのか、
相当見直す必要があるのでは?とは思っています。
『伝統食の復権』(島田彰夫 東洋経済新報社 2000年)には、
「高脂肪・高タンパクを説くドイツ栄養学を無批判に受け入れた明治日本。
戦後は、アメリカの食糧戦略に基づいた食生活改善運動により、伝統的な食文化は否定され破壊された。
高度経済成長の影響もあり、今や日本は “飽食の時代” を迎えている。」
とあり、この指摘は、参考にする価値が高いと思います。
しかしながら、最近のアレルギーベイビ―の問題であったり、三大成人病の問題を、すべてこれのせい、と短絡的に結論付ける風潮も、
いかがなもんか、と思っていますが。
一番イカンのは、最初に無批判に受け入れたことと、時代が変わっても、それに合わせて変えようとしない姿勢だと思いますが。
・・・話が逸れた、次回に続きます。(笑)
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