東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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「血」って何ですか(その7)

2012.06.11

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これまでのお話・・・

「血(けつ)」って何ですか?
「血」って何ですか?(その2)
「血」って何ですか?(その3)
「血」って何ですか?(その4)
「血」って何ですか?(その5)
「血」って何ですか?(その6)

 

 

続きいきます!

 

一般的な中医学の教科書をみますと、瘀血のある人というのは、


1.皮膚がサメ肌で、

2.あざやしみ等の色素沈着が多く、

3.舌の色が紫がかっていて、

4.毛細血管の怒張ができやすく、

5.同じ場所が刺すように痛み、

6.痛みが夜間に出やすく、

7.じっとしていると余計に痛みが増す


などなど、色んなことが書いてあります・・・。


たまに、こういった基礎的な内容のことを指して、やれ「臨床的でない」だの、やれ「机上の空論だ」などと騒ぐ人がいますが、こういう基礎が頭に入ってないと、

 

コレが臨床的かどうかの判断すらつかないワケで、各臨床家間での認識、パフォーマンスのバラツキを減らすためにも、最低レベルの底上げのためにも、

 

こういったガイドラインの策定というのは意味があると思うし、策定した側だって、

”さすがにコンぐらいは意味分かるでしょ?”

ってことで作ったのでしょう。

体系だった、基本的な理論と論理性、コレは医学には必要不可欠です。

 

その上で、各人のセンスに基づいた”名人芸(各人芸か?)”を大いに表現すればいいんだと思います。

 


 

この「瘀血」というものが患体の中に多くなればなるほど、正常な「血」の運行は妨げられ、あらゆる異常が出て来ます。

 

その中のメインは「痛み」です。

 


「痛み」については、以前書きました。

カテゴリ 「痛み」について 参照

 

色々な痛みがありますが、この「瘀血」によっておこる、頑固で刺すような痛み、どの姿勢でも痛い、夜間特に痛い、というのは厄介です。

 

治療しても、劇的に治まると言うよりも、徐々に痛みが薄らいでくる、という効き方の方が多いという印象を持っています。

 

次回は具体例を挙げます。

 

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2012年度 東鍼校講義スタート!!

2012.06.05

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本日、新大久保にある、東洋鍼灸専門学校にて、講義「北辰会方式概論」を講義してきました!!

まずは本日、治療をお断りした多くの患者さん達、申し訳ありませんでした。m(__)m

これも鍼灸医学の普及啓蒙ためと思って、微力ながらやっております。

何卒ご了承ください。

まー、あっという間に1年たってしまいましたが、今年の学生さんもなかなか熱心な方が多く、

「あー、こういう感じならイイね~♪」

と思いながら講義しておりました。(^o^)丿

礼儀礼節を守った、ヤル気のある後輩の前でなら、僕はナンボでも喋ります☆

(笑・・・基本的に褒めたら伸びるタイプです。)

この講義の眼目は、「北辰会方式」という方法論に対する概略的な理解を通じて、現在東洋医学の世界基準になりつつある、「中医学(TCM)」というものに対する理解をしていただくことと、

 

また両者の違いを踏まえて、見聞を広め、学生さん達の、今後の鍼灸臨床人生におおいに役立ててもらおう、というのが、この講義の目的です。

それをするために、患者さんの治療依頼を断ってまで、講義しにいくのです。

ですのでまあ、単純な”流派の宣伝”とかではございませんので、学生さん達には是非この目的を分かって頂きたいのですが、それでも単なる宣伝だと思う、

 

感じる、という人もいるんでしょうな・・・。(苦笑)

そういう学生さんといくら議論したって平行線でしょうが、ここに再度、目的を明確にしておこうと思います。

僕の力で、どれだけのことが出来るか分かりませんが、やるからには本気でやろうと思っています。

さあここから5週間、「誰かの」「何かに」響くことを期待して、いってきます!

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刺激

2012.05.30

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こないだの飲み会から、たまに普段と違う刺激に身をさらすことは、非常にいいものである、ということを再確認しました。(笑)

(さらに…)

悪阻(つわり)と結婚指輪

2012.05.17

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最近、以前から通院されている不妊症の患者さんが妊娠されたり、妊娠初期で、つわりの治療でお見えになっている患者さんがたくさんおられます。

とある、なかなか治らないつわりの患者さん・・・。


こちらの指示もちゃんと聞いてくれるし、キチッと時間通り、決めた頻度で治療に見えておられますが、治療すると楽にはなるものの、

1、2日経つと症状が戻ってしまいます。


非常に苦しそうであり、何とかしてあげたい。

・・・ちょっと専門的になるけど、つわりの中医学的な基本病理メカニズムは、衝脈気逆が関与して起こる、胃失和降が基本です。

「生理と病理の連続性」というものの感じられる症状の最たるもので、妊娠すれば、奇経八脈の任衝2脈が盛んになるワケだから、

気機が上逆傾向になるのは、生理的現象とも考えられる。


なので、患者さんに説明する際には、つわりは正常な人でもある程度は出ることがあるから、最小限度に抑えましょうネ、

という風にお話しさせていただくことが多い。


ただこの「最小限」が、食事が取れない、嘔吐が続いて全身虚脱、栄養不良状態になる、とまでなってくると、うまくない。

当然、胃気の上逆が心神を擾乱すれば不眠や精神不安定も呈してきます。

もともと、肺の病変を持っている人であれば、喘息様の発作や気逆咳なんかが出てくることもあります。


そこで、八綱弁証、臓腑弁証、空間弁証などを弁別、駆使し、胃気を中心とした気機の降逆から、止嘔に努めるワケだが、なかなか止まらないことがある・・・。


で、なぜだろう、なぜだろうと考えていたところ、手の少陽三焦経の左右差が目に付いた。

肝鬱気逆から手少陽の左右差が生じることはあっても、手少陽の左右差が肝鬱気逆を助長する、という観点が希薄だった。


・・・で、左手薬指、手の少陽三焦経上に光る愛の証、結婚指輪を容赦なく外させた。

そしたらすぐ治った。(爆)

指輪、ピアス、ネックレス、具合悪い時は外しましょうネ。(笑)

正常な気の流れを邪魔することがありまっせ。

 

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「血(けつ)」って何ですか?

2012.04.30

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今さらな感じもしますが、よく出てくる「気血(きけつ)」という言葉・・・。

 

このブログでも、何度となく「気血(きけつ)」という表現は出てきていますが、「気」については書いたものの、「血(けつ)」というものについて、

いまだにしっかりと解説していなかったので、今「経絡(けいらく)」について解説している関係もあり、ここらで簡単に解説しときましょーかネ。(笑)

 


「血(けつ)」・・・、まあ、これも、五臓六腑なんかと一緒で、西洋医学の言う「血液=blood」とは違います。

”全然違う”、と思っていただいた方がいいと思います。

ヘタに西洋医学の考え方、常識で東洋医学を理解しようとすると、いずれ迷宮に入っていきます。

勝手に、ひとりでに、ネ。(笑)

まず、まっさらに、素直になった状態から、勉強し始めていただいた方が、数倍分かりやすいと思います。

 


中医学の教科書の「血」の項をを見ますと、

「血(けつ)とは、体の大事な構成成分で、”血脈(けつみゃく)”の中を巡って、全身を栄養する赤い物質だよ~ん。」

と、書いてあります。

 

(竹下意訳)

ちなみにこの”血脈”というものも、西洋医学の言う“血管=blood vessel”とは全くの別物と考えて下さい。

そしてコレ(血)の生成過程としては、

「もともとは飲食物が原料であり、飲食物が中焦(腹部)の脾の臓と胃の腑の協調作用で消化された結果として得られた栄養分が、主に脾の臓の働きによって上焦(胸より上)に持ちあげられ、

上焦において肺の臓が天空から取り込んだ清らかな気と合わさり、さらに心の臓の強力な陽気を受けて、赤く変化したものだよん。」

などという説明がなされており、さらに、

「また、腎精(じんせい)が血に化(か)すことから、精血同源(せいけつどうげん)という言葉がある。」

などという、難しいことまで書いてあります。

・・・これまで、東洋医学における「血(けつ)」「水(すい)」、「津液(しんえき)」といったものを説明してこなかったのは、東洋医学における、

 

こういう基本概念を理解するためには、東洋医学における、五臓六腑というものの、一つ一つの独特の働きが分かってないと、理解不能になるだろうなあ、

 

という思いから、書けずにいた面もあるのです。(苦笑)

 

 

内臓の名前から、西洋医学のそれを想起してしまうと、東洋医学の生理学はなかなか理解できません。

 

上記の「血」の説明にも、ズラズラと心、脾、胃、肺、腎、が出て来ました。

 


これらの意味については、下記をご参照ください。

カテゴリ 五臓六腑
「心」って何ですか?(その7)

「脾」って何ですか?(その9)
「胃」って何ですか?(その10)
「肺」って何ですか?(その12)
「腎」って何ですか?(その11)

(笑・・・ゆっくりと、楽しんで読んでいただければ、と思います。GWだし~。)

 



まあ、今ではこうやって、各臓腑について、「平易な言葉で」説明し終わりましたので、上記を読んでいただければ何となく分かるんじゃないかな、と思います。

 

 


次回に続く。

 

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「怪病多痰(かいびょうたたん)」という言葉

2012.03.20

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中医学に、「怪病多痰(かいびょうたたん)」という言葉があります。

 

(東洋学術出版『風火痰瘀論』P136)

 


 この「怪病」という言葉の訳し方は、

「原因不明の病」

だったり、

「複雑怪奇な病」

だったり、

「精神の異常や、異常行動を示す病」

だったりと、まちまちなようですが、およそ重症の病で、主要な病理産物(発病因子)が特定しにくい場合に、この考え方を使うことが多いようです。


ちなみに発病因子については 
カテゴリ 邪気(発病因子) 参照

「痰」というのは、体内にある余分な水、言わば泥水のような濁ったもので、やまいだれに「炎」と書く字からも分かるように、汚いお水に「熱」が加わって、

 

カレーのようにドロドロに煮詰まった、熱くてばっちいお水、と考えてもらったらいいかと思います。


これが、体中のいたるところに停滞して、東洋医学が最も重要視する「気・血・水の正常な循環」を邪魔するのです。


僕らとしては、患者さんの体のどこに、どの程度、この痰が停滞してるかを考えて、一番効くであろうツボを選ぶわけです。


そしてこの「痰」は、臨床上

「有形(ゆうけい)の痰」と、「無形(むけい)の痰」

に分けて捉えられています。


「有形」の方は目で見れて、手で触れる「痰」のことで、主にノドに絡み、吐き出すことのできるあの「痰」のことを指し、

「無形」の方は目に見えず、触れないけども確かにある、体内に停滞した「痰」のことを言います。


臨床的にも、「痰」というのは頑固でとれにくく、なかなか厄介だったりします。

この邪気は、患者さん自身の食生活と直接関与します。

脂っこい物、甘いもののとり過ぎ、過剰な水分摂取、過度の飲酒などなど、すべて「痰」の原料になっていきます。

水をたくさん飲んだら健康になるとか言ってガブガブ飲んでたり、高いお金を払って謎の健康ドリンクをガンガン飲んでたりとか、そういう人は非常に多いですが、

 

それが体内をスムーズに循環しなければみ~んな結果的には「痰のもと」です。(笑)

 

 

そして「怪病」を形成する場合があります。

 

よくよく、考えていただききたいと思います。

 

 

因みに中国明代の名医、張景岳先生『質疑録』の中で、張景岳先生は”怪病”を何でもかんでも痰の仕業と考えることを厳しく戒め、痰が形成される前に治すことが肝心だと提案して下さっています。

 

「張景岳(ちょうけいがく)」という人物   参照

 

 

痰はあらゆる病の原因になりうるけども、何でもかんでもというのは行き過ぎだ、という訳ですね。

 

 

さすが張景岳、まことに正論ですが・・・、現実にはそれがなかなか難しい訳ですね。

 

 

 

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不良講師

2012.02.18

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清明院では現在、スタッフを急募しております!!


ぜひ我々とともに、切磋琢磨しましょう!!詳細は
こちら。

 


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ワタクシ、来週の日曜日、(一社)北辰会関東支部定例会において、朝一から2時間、講義させていただきます。

講義タイトルは「北辰会方式 治則・治法・選穴(ちそく・ちほう・せんけつ)」という講義です。

このテーマは、以前から北辰会がベースにおいている「中医学(ちゅういがく)」の内容です。

東洋医学と中医学 参照

これは要するに、

東洋医学的な診断(証)が決まれば、治療方針、治療方法(治則、治法)が決まります、だからおのずと、どのツボを選ぶか(選穴)がある程度決まってきますよ、

 

・・・で、その細かい内容はネ・・・、

という感じの講義です。

このテーマは、やもすると非常に淡々とした、教科書的な、低調な講義になりがちです。

ただ単に、いくつかの決まりごとを専門用語混じりにツラツラと羅列的に述べて2時間が終わり・・・、という講義になる可能性があります。

・・・しかし、個人的に、それは絶対にイヤです。(笑)

僕の場合、そんなことやったら、僕自身が教壇上で寝てしまいそうです。

おそらく本当に寝ます。(笑)

大体、日曜日の朝一から、普段よりも早起きして、浅草までわざわざ行って、そんな退屈な思いをするぐらいなら、家で寝てた方が千倍マシです。(笑)

・・・という訳で、極力面白おかしく、それでいて緊張感に満ちた展開でいこうと思っています。

講義資料はもう提出したので、あとはなに喋ろうか、考え中です!

フフフ・・・。

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「表裏同治」とは(その4)

2012.02.03

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これまでのお話・・・。

「表裏同治(ひょうりどうち)」とは
「表裏同治」とは(その2)
「表裏同治」とは(その3)

 


前回、漢方薬に「表裏双解剤(ひょうりそうかいざい)」というグループが存在する、というお話をしました。

 

これはまさに読んで字のごとく、「表証」と「裏証」を同時に解く(治療する)お薬のグループです。

 

そしてそれは、さらに3パターンに分けられております。すなわち・・・、

1.解表温裏(げひょうおんり)・・・表証を治しながら、裏を温める。

2.解表清裏(げひょうせいり)・・・表証を治しながら、裏の熱を冷ます。

3.解表攻裏(げひょうこうり)・・・表証を治しながら、裏を攻め下す。

『中医臨床のための方剤学』神戸中医学研究会 編著 医歯薬出版株式会社から引用)

 

 


・・・まあ、コレ以上いくとどんどん難しくなっていくので深入りはしませんが、要は、表裏両方を治そうとする場合、

「表の状態」「裏の状態」にそれぞれ適切に合わせた処置をしないと治せませんよ、ということなんです。

ここで、こぼれ話になりますが、3.の”解表攻裏剤”の中に、有名な「防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)」という薬があります。

”メタボリックシンドローム”というものが騒がれるようになった近年、「やせ薬」なんつって大々的にうたわれ、話題になった薬です。

・・・やせ薬?? 

 

 

・・・漢方に??

 

 

いやいや、ちょっと待ってよ、そーゆーの、と思いませんか??

 


そういう、太ってるから、太鼓腹だから、イコールこの漢方、とかっていう考え方、また、そう誤解されるような宣伝方法に、僕はまったく賛成しない立場です。

この薬はもともと、1172年、元の時代に、「金元の四大医家」の一人といわれ、火熱論という学説を唱え、寒涼派といわれる劉完素(りゅうかんそ 1120-1200)によって書かれた、

 

『黄帝素問宣明論方(こうていそもんせんめいろんほう)』、通称『宣明論(せんめいろん)』という本に登場するお薬であり、この薬の目的は、

 

表裏、三焦(つまり全身)ともに実(邪気が旺盛)のものに使うことです。

 

・・・まあ確かにそう言われると、慢性的な食べ過ぎ飲み過ぎで、肥満から糖尿病が大流行りの現代人にとっては、とてもいい薬な気がします。

 


でも、コレ飲んで痩せようなんてのは、虫がイイ話です。

 


場合によっては(証が合っていなかったら)具合が悪くなることもあるかもしれません。

 

たまたま証があっていれば、スッキリと汗や便や尿が出て、痩せるケースもあるでしょうが、もしそうなったとしても、僕はあまり感心しません。

 


やっぱり薬に頼る前に、適切な運動、食事、睡眠です。(笑)

 

足すことよりも引くことを考えないと。

 

 


それでもダメな場合に、もし漢方薬でやりたいなら、漢方薬の専門家の診断に基づいた、適切な処方を選ぶことをお勧めしますねえ・・・。

 


忙しくて時間がないのは分かりますし、お手軽を求め、それに飛びついてしまう気持ちも分かります。

 

しかしながら・・・、です。

 

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(社)北辰会役員講師研修会

2011.08.01

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昨日、7月31日の日曜日は、大阪、天満橋で行われた、(社)北辰会、役員講師研修会に参加してきました!!

今回の研修会の内容は・・・、といっても、この勉強会は外向けの、オープンなものではないので、内容に関しては一応念のため伏せさせていただきます。

まあ別に、怪しいこととかをやってる訳ではないんだがネ。

内容はいたって真面目、かつ素晴らしい内容です。(笑)

まあ一つだけオープンにしちゃうと、今回はなんとワタクシ、「学力テスト」を受けてきました!!

我々が基本に置いている『中医学』であったり、『臓腑経絡学』、あるいは『北辰会方式とはいかなるものか』

という、基本的かつ根本的な問題について、何年振りかに「学力テスト」を受けちゃいました・・・。

まあ、鍼灸学術研究団体の講師として、「技術面」のみならず、「理論面」というのも、当然内外から問われる資質になってきますので、

こういうことは当たり前といえば当たり前だと思います。

しかし実は問題にまんまと引っ掛かり、いくつか間違えました。

(苦笑・・・でもそれにより、自分の理論の甘い部分が分かるワケです。)

・・・とにかく、役員講師研修会というのは、日頃教えている立場の、北辰会の講師の先生方が、

「さらに学術を高める」

「さらに教育力を向上させる」

という目的で、学術両面のすり合わせや確認、さらなる上達をするための貴重な場であります。

今回も、ガッチリ終電まで色々と教わってきました。

(やや飲み過ぎた感のあるお酒とともに。)

まあ~、充実の週末。

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東洋鍼灸専門学校での講義スタート!

2011.06.14

今日から5週間、毎週火曜日は、新宿、新大久保にあります、東洋鍼灸専門学校という鍼灸学校にて、ワタクシ、昼夜それぞれ全5コマ、合計10コマほど、

 

講義させていただきます!!

東洋鍼灸専門学校といえば、全国でも有数の鍼灸教育の名門伝統校です。

東洋鍼灸専門学校HP

このような学校で、私ごとき青二才が講義させていただけるなんて、大変光栄な話です。

こうなるまでの流れに協力、尽力して下さった、全ての先生方に、本当に感謝しております。

そして、講義させていただく内容は、

「北辰会方式概論」

であります。

(なんと責任重大なタイトル!!)


・・・でもこれは、あえて私の判断で、このタイトルにさせていただきました。

学生さんにとって、単純にこの方が分かりやすいだろうし、興味を引くかな、と思ったので。

・・・もちろん、たったの5コマで、北辰会方式の全てを詳細に語る、見せることなど到底出来ませんので、さわり部分のみ紹介させていただくことと、

今やWHO(世界保健機構)も大々的に取り上げる、TCM(Traditional Chinese Medicine)、日本語訳でいうところの、「中医学」に基づく鍼灸治療、

というものについて、これまたさわりのみになりますが、学生の皆さんに、ちょっとでも御理解いただけたらな、と思います。

現在、鍼灸医学は世界中で、現実の医療の現場において、たいへん実用的で有用な医療として認められ、世界各国で法整備、学問体系の整備、教育システムの構築等々、

言わば「メジャー化」みたいな動きが起こってきております。

東洋医学、鍼灸医学がマイナーからメジャーへ変化するにあたって、世界共通の用語、認識として、WHOから選ばれているのがTCM(中医学)です。

この流れは、今後もどんどん加速し、世界中に浸透するでしょう。

その中医学をベースに、さらにいいものを構築しようとして、30年以上前から、日本で活動してきたのが北辰会です。

ですから、学生の皆様にとって「北辰会方式概論」を学ぶことは、「中医学」に基づく鍼灸治療の、一つのしっかりとした”カタチ(方法論)”を学ぶことになります。

初日を終えた印象として、東洋鍼灸専門学校は、熱心な学生さんが多いなあ、という印象です。

質問もたくさんいただきました。

嬉しい限りです。

まあ僕ごときにどこまでお伝えできるか分かりませんが、今日から5週に渡って、全力でやらせていただきたいと思います!

東洋医学の明るい未来のために・・・。

 

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