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2016.11.12
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前回のお話
不動明王マイラー 4 参照
◆「縁日」とは。
岩波の『仏教辞典 第2版』によれば、「縁日」とは、神仏と衆生とが縁を結ぶ日、とあります。
それぞれ決まった日に特定の寺社に参詣して、神仏と縁を結ぶことによって、その功徳が生ずる、と言います。
不動明王の縁日は一般に28日と言われます。
(27日と言っているお寺もあるようです。)
不動明王以外に28日が縁日なのは大日如来と鬼子母神なんだとか。
・・・で、なぜ28日なのか、という話なんですが、何と答えは「不明」だそうです!!!(笑)
こういうのは、東洋医学の世界にもけっこうあるので、僕なんかは慣れっこなんだけど(苦笑)、最初に言いだした人に聞かないと分からない、
でもそれって一体、何千年前の人なんだ、って話なのです。(゚∀゚)
不動明王以外にも縁日はあり、5日は水天宮、8日は釈迦と薬師如来、18日は観世音、という感じなんですが、釈迦は誕生日、観世音(観音様)は前世で涅槃に入った日、
とか、色々言われがあるようなので、不動明王の場合も、何かしらの意味があるのではないかと思いますが、とりあえず「不明」なようです。
まあただ、8日、18日が縁日になっていることと、末広がりの「八」の神秘性から考えても、28日も何らかの縁日にしたくなる気持ちは分かります。
「八」は東洋医学でも非常に特別な数字です。
そして「二十八宿」と言えば、古代中国の天文学で28の星座を示す言葉です。
『黄帝内経素問』気府論(59)には、奇経八脈の任脈と督脈の穴数がそれぞれ28あると書いてあります。
(因みに現代の鍼灸学校では督脈が28穴、任脈は24穴です。個人的には督脈に天周の28、任脈に暦法の24節気の24を当ててる方がシックリきますね。)
また、『黄帝内経霊枢』五十営(15)や玉版篇(60)では経脈を28(左右の十二経+任督+蹻脈)と定義し、現代中医学でも、脈状診の分類を28種類としています。
また個人的には、『難経』28難に奇経八脈の流注(設計図)が記されていることも、とても意味があるように思えます。
(因みに24難には三陰三陽の脈絶の論があり、ここも意味が深いと思え、『ハイブリッド難経』では24難の解説部分に、陰経の開・合・枢理論に対する割石先生の理解が書かれているので、鍼灸師は必ずチェックしましょう。)
不動明王というのは、「五大明王」の中心であり、大日如来の化身である、と言われます。
「五」も、これまた特別な数字。
イヒヒ・・・(*‘∀‘)
言ってったらキリがないね。
何やらいろいろ、妄想族の俺の頭の中で繋がってきやがったぜ・・・☆
続く
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2016.10.25
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先日告知したように、11.27に、北辰会で喋ります!!
今、その内容の細かい部分を詰めている作業中です。
3時間ももらって、対外的に喋るんだから、せっかくなんで、永久保存版の講義にしようと思っています。
(数年前から、北辰会の講義は年に数回しかないので、毎回そういう気持ちでやっています。)
〇
ところで北辰会では、中医学の言う「病因病機」のことを「病因病理」と呼んでいます。
(これらは、いわば疾病のメカニズムみたいなもんです)
これに関して、「機」と「理」の、字義の違いに触れつつ、こないだ述べました。
「理」の意味 5 参照
要約すると、結局、なぜ北辰会方式では「病因病理」と呼ぶのか、明確な回答は先輩に聞いてもなかなか得られず、
「どっちでもエエんちゃう??」
とか言われて、
「だったら中医学の教科書に合わせて、病因病機と言った方が良いんじゃないすか!?」
と思ったりして、ハッキリしないイライラ感みたいなものがありましたが、色々とまとめていると、やっぱり「病因病機」という呼称よりも、
北辰会方式では「病因病理」という呼称の方がいい気がしている、という話をしました。
「病機」というのは読んで字のごとく「病の機序」であり、病のメカニズムのことです。
(肝鬱気滞→脹痛、みたいなね。)
それに対して「病理」というのは、先日書いたように「ある病機の、生理面も含めた、理論的根拠」という意味に解します。
(肝鬱気滞を緩めんがための生理的欲求として、甘いものや酒を過食過飲したら、結果として胃熱が生じた、みたいなね。)
こういう風に、ある症状の背景にある「生理的な欲求」についてまで考えることで、各病機の標本主従が明確になり、病の全体像の「本質中の本質」が把握しやすいのではないか、と考えています。
具体的に言うと、精神的なストレスの過剰から気機が鬱滞し、肝の臓の病変を起こし(病因→病機)、それを緩めんがために甘いものを過食(病機→生理)した結果、
二次的に脾の臓や胃の腑の病変を起こした(病因→病機)という患者がいた場合、肝の病機と脾胃の病機の標本を考えると、本は肝、となります。
ここで、病因病機のみしか意識しなければ、この症例における時系列的、理論的な標本の判断が難しくなります。
そして、それが分析出来た上で、四診によって現時点、治療時点における各病機の標本主従を明確にして「証」を弁出して、養生指導も欠かさずに、治療を進めていくのです。
そうすると、治療の結果、何が動いて、何が動いてないかが分かります。
因みに、例えば上記のケースで、病因病理の上では「本は肝」であっても、初診時の状況(主訴その他の状況)によっては、「急則治標」で胃の熱から叩く、
とかいうケースもあり得るワケです。
やれ弁証論治派、といっても、ここまで理路整然とやっているところもなかなかないと思いますけどね。
11.27は、イヤというほどこういう話をしてやるうー!!(=゚ω゚)ノ
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2016.10.17
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、求人募集しております。
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昨日、11.27、三時間喋ります!!という記事を書きました。
今から年末にかけて、暴れたいですね~~。(゚∀゚)
衝動が来るなー。。。
さてそこで、来週は私の母校である東京衛生学園の教員養成科にて、2週にわたって講義致します。
この講義は数年前から、北辰会の藤本新風副代表とともにやらせていただいております。
新風先生が1日目の2コマを、で、私が2日目3日目の合計4コマを担当し、「鍼灸治療学」ということで、北辰会方式の内容を紹介しようという企画であります。
まあ、日本の鍼灸学校の『東洋医学概論』の教科書も、先日ついに改訂されました。
近々、『東洋医学臨床論』の教科書も改訂されるそうです。
その内容は、基本的には「中医学」の内容に準ずるものであります。
1970年代から始まった、東アジアの伝統医学をまとめて、統一化する動き。
先日、ニュースにもなっていましたが、いよいよWHOが国際疾病分類に東洋医学、伝統医学の用語を入れる動きになってきました。
その中で、日本は単に、中医学の模倣でいいのか。
日本独特の、中国伝統医学の昇華はないのか。
あるとすれば、それを世界にどうやって説明するのか。
この問題に対する、一つの回答が、北辰会方式だと思います。
これから教員になる学生さん達にとって、知っておいて損はないでしょう。
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2016.10.13
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東洋鍼灸専門学校での後期講義、始まっております。
昨日は「脈診」に関して講義してきました。
東洋医学的な診断治療を行う上で、欠かせない診察法である「脈診」。
このブログでも、何度も触れています。
脈診と言えば、現代日本では一番大きな、伝統鍼灸の学派である「経絡治療学会」が提唱する「六部定位脈診」という脈診法が、
経絡治療学会の講師の先生方などによって、全国の多くの学校で教えられています。
国家試験にも出題されます。
これは、昭和初期に「古典に帰れ」と提唱したといわれる柳谷素霊先生の高弟の先生方が提唱した脈診法であり、その後、
現代まで、ずーっとメジャーな脈診法として扱われています。
墓マイラー 15 参照
学生さんに聞いても、脈診と言ったら「六部定位脈診」しか知らない、東洋医学的な治療方式と言ったら「経絡治療学会のやり方」しか知らない、
という学生さんも多いです。
しかし、脈診の歴史を紐解くと、中国でも日本でも、必ずしも「六部定位脈診」のみが行われてきたわけではない。
・・・というか、「六部定位脈診」が、こんなに偏って、広く教育されているのって、近現代の日本のみなんじゃないだろうか。(苦笑)
そこで僕は毎年、「脈診」そのものの、客観的に見た、極力偏りのない「脈診の歴史」から講義しています。
その上で、今やグローバルスタンダードと言っていい、現代中医学が採用している脈診(28脈状診と言います。)の基本的理論と実際を説いてから、
我々北辰会の脈診法(胃の気の脈診と言います。)について、理論と実際を紹介するようにしている。
これをすると、毎年学生から、
「初めてちゃんと脈診を教わりました!」
と言われて、驚きます。
(3年生ですよ。。)
まあ要はその講師が、自分のやり方考え方について「だけ」しか語っていない、なんてことは、真面目な学生さんは御見通しなんですね。
(真面目だったわけではない僕ですら、学生時代そう思っていました。)
その先生の見解はどうでもよくて、そうでない、永遠に使える東洋医学のスタンダード、基礎基本を、学生さんは求めているんだと思います。
まずそれを理解し、その上で、色々と取捨選択していきたいんだと思います。
当然ですよね。
日本で唯一、東洋医学を勉強できる公的教育機関である鍼灸学校がそうなっていないというのは、大いに問題だと思っているのは、私だけでしょうか。。。
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2016.08.02
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これまでのお話・・・
「理」の意味 3 参照
◆「理」の意味から見る”病因病理”
ここまで、「理」という言葉の意味をあれやこれやと考えてきました。
多義的で、古代中国のあらゆる思想哲学において重視されてきた言葉であることが分かったと思います。
〇
話しを最初に戻すと、東洋医学的な病のメカニズムのことを、北辰会では「病因病理」といい、症例を内外で発表する際には、その「病因病理」を、
わざわざチャート図にして添付し、発表するようにしています。
これは、文字でゴチャゴチャ書くよりも、チャート図にすればスッキリと一目瞭然だからです。
症例によっては、非常に複雑怪奇になる東洋医学的な病理パターンを、ペライチの紙に見取り図的に図示して、スッキリとまとめることが出来るかどうか、
これは非常に「論理的思考」や「その症例に対する理解度」が問われるところです。
まさに、「病の東洋医学的な設計図」として、「病因病理チャート図」を使っているわけです。
これが、一症例一症例、頭の中に的確に描ける人ほど、論理的でシャープな弁証論治が出来る人、ということになります。
(まあ忘れちゃいけないこととして、それプラス「技術力」「人間性」ということになる訳ですが。)
ホンモノの臨床は、理論偏重でもイケない、技術偏重でもイケない、まさに「学・術」両面のバランスの取れたものであることが理想です。
(それでも、現実は術者の個性によって、理論偏重になったり、技術偏重になったりするものですがネ。。。)
さて前回まで、東洋哲学における「理」の意味をツラツラ書いて来ましたが、この意味からすれば、”病因病理”という言い方は、
「病の原因と、病の普遍的な筋道、法則、道理」
となります。
では、現代中医学の言う、”病因病機”という言い方の場合はどうなんでしょう。
違いは何なんでしょう。
次回からは「機」の意味を考えて、「理」と比較してみたいと思います。
続く
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2016.07.29
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(一社)北辰会では、東洋医学的な病のメカニズムのことを「病因病機」と言わずに「病因病理」と呼びます。
(一般的な現代中医学の教科書では”病因病機”と書いてあります。)
これについて、ずいぶん昔に北辰会の先輩に質問したことがあります。
普通に
「なぜですか?」
と。(笑)
答えは、
「病因病理も、病因病機も、意味は一緒です。」
と。(笑)
この時、
「意味が一緒なんであれば、なんでわざわざ中医学の言い方と変えてるんだろうか。」
「同じ言い方だとパクったみたいでヤだから、あえてちょっと違う言い方をしているだけなのか?」
「もしそうであれば、単なる混乱のもとじゃないか!!」
と思ったことがある。(笑)
(一社)北辰会には、約40年以上の歴史があります。
もしかしたら、初期の頃の学術部の先生が、この言い方に何か意味を込めたのかもしれません。
・・・というワケで、「理」と「機」の字解きをしつつ、「病因病理」、「病因病機」、どちらの表記の方が意味を正確に示しているか、ちょっと考えてみたいと思います。
(ヒマ人のなせる業☆(*‘∀‘))
続く
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2016.07.22
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来週、東洋鍼灸専門学校にて、「北辰会方式打鍼術~実技編~」を講義します。
実はこれはなかなか画期的な話でして、これまで、鍼灸学校で「打鍼」のことが紹介程度に講義されたことはあっても、
平常授業の中で、打鍼を日本で一番、臨床で応用しているといっていい、「北辰会方式の打鍼術」が、
”鍼灸学校の授業の中で”
”実際の打鍼の道具を手に取って”
北辰会の講師によってハッキリとした形で講義されるのは、有史以来初めてなんじゃないかと思います。
(笑・・・大げさか。)
まあ、気合い入れていこうと思います。
こういう機会を下さった東鍼校の校長先生、学科長に感謝します。
〇
ところで「打鍼」というのは、もともとは先の尖った太い鍼を、木槌でコンコンと叩いて皮下に打ち込み、治療する方法と言われてきました。
(いたそーですねー)
古文献に書いてあるように、先の鋭く尖った鍼を使って、実際に木槌でその鍼の頭を叩いて、皮膚に打ち込む先生もいらっしゃるようですが、
これは痛みなく行うのが非常に難しく、北辰会ではそれを現代人の繊細な感覚に合うようにアレンジし、太くて先の丸い鍼を使って、
その鍼を腹部のツボに当てて、その上から木槌で叩打し、独特の圧加減と振動と音の響きで刺激する、非常にソフトな治療法として、
さらにそれを現代中医学の弁証論治の考え方ともクロスオーバーさせて、「北辰会方式打鍼術」として昇華しております。
(因みに、最近の長野仁先生や大浦慈観先生たちの研究によれば、江戸期から”刺さない打鍼術”は存在していたようです。)
ですので、現代の鍼灸臨床の現場ではむしろ普通の人よりも過敏な、小児や女性などによく用います。
〇
ところでところで、江戸時代に打鍼を世に広めたのは、先日ご一族の墓所に墓参してきました、江戸初期の京都の鍼医、御薗意斎先生です。
御薗意斎という人物 参照
御園意斎先生以前にも、打鍼術自体はあったそうですが、御薗意斎先生の師匠とも言われる、臨済禅の僧医である夢分斎という先生が、
打鍼をするにあたっての診察、治療部位を腹部に限局し、さらに禅の考え方と組み合わせて理論的に展開し、
「夢分流打鍼術」
として一つの流儀としてまとめ、それを当時のカリスマドクターであった御薗意斎先生に伝え、世に広まり、さらにその後、奥田意伯という人物が、
夢分斎先生の伝書として刊行したのが
『針道秘訣集』
という有名な本であると言われています。
その後、打鍼術は全国色々なところで行われていたようですが、現代でも続く、鍼管を使って刺入する管鍼術に押されたのか、江戸後期から大正時代あたりまでは、
衰退していた時期もありましたが、昭和の初期になって、私が今教鞭を取っている、東洋鍼灸専門学校を作った柳谷素霊先生によって紹介され、
その弟子筋である橋本素岳先生、小野文恵先生、福岡の馬場伯光先生たちが、臨床で応用していたあたりから、復興が始まったようです。
柳谷素霊という人物 参照
・・・で、1970年代(昭和40年代)に至って、打鍼術の伝書である『針道秘訣集』を解説した本である『弁釈針道秘訣集』を刊行し、
自分たちなりにアレンジし、再び大きく世に広めたのが、北辰会代表、藤本蓮風先生です。
・・・で、僕はその影響を受けて、普段の臨床に北辰会方式の、”刺さない”打鍼を使っているわけなんですね。
これは江戸時代初期から現代までの数百年、連綿と続く一筋の流れなのです。
打鍼をやるならば、こういうことをキチッと踏まえないと。
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2016.04.24
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長々と50回まで続いた補瀉シリーズも、一応完結致しましたので、下記に目次を記します。
これまで一話一話読んで下さった人は、もう一度、第一回からザーッと読み直していただけると、理解が深まるんじゃないかな、と思います。
補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法
補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法
補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法
補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法
補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法
補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法
補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法
補瀉 8 『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法
補瀉 9 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法
補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法
補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法
補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法
補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法
補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法
補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ
補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ
補瀉 17 『難経』71難における補瀉
補瀉 18 『難経』76難における補瀉
補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き
補瀉 20 『難経』78難における補瀉
補瀉 21 『難経』79難における補瀉
補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ
補瀉 23 孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉
補瀉 24 金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉
補瀉 25 金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉
補瀉 26 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉
補瀉 27 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2
補瀉 28 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3
補瀉 29 明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉
補瀉 30 明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉
補瀉 31 現代中医学における補瀉
補瀉 32 日本における補瀉の受容
補瀉 33 『針道秘訣集』における補瀉
補瀉 34 『杉山真伝流』における補瀉 1
補瀉 35 『杉山真伝流』における補瀉 2
補瀉 36 永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉
補瀉 37 『杉山流三部書』における補瀉
補瀉 38 岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉
補瀉 39 岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉
補瀉 40 本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉
補瀉 41 菅沼周桂(1706-1764)『鍼灸則』における補瀉
補瀉 42 石坂宗哲(1770-1841)『鍼灸茗話』における補瀉
補瀉 43 坂井豊作(1815-1878)『鍼術秘要』における補瀉
補瀉 44 澤田流における補瀉
補瀉 45 柳谷素霊先生、経絡治療学会における補瀉
補瀉 46 北辰会における補瀉
補瀉 47 北辰会における補瀉 2
補瀉 48 北辰会における補瀉 3
補瀉 49 北辰会における補瀉 4
補瀉 50 「補瀉」総まとめ
以上です。
いやー、よく書いたわー(*‘∀‘)
なんでこんなに書いているんだろうか。
・・・もはや、よく分からん。
何が何だか、分からん。(笑)
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2016.04.23
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これまでのお話・・・
補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法
補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法
補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法
補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法
補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法
補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法
補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法
補瀉 8 『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法
補瀉 9 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法
補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法
補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法
補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法
補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法
補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法
補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ
補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ
補瀉 17 『難経』71難における補瀉
補瀉 18 『難経』76難における補瀉
補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き
補瀉 20 『難経』78難における補瀉
補瀉 21 『難経』79難における補瀉
補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ
補瀉 23 孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉
補瀉 24 金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉
補瀉 25 金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉
補瀉 26 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉
補瀉 27 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2
補瀉 28 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3
補瀉 29 明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉
補瀉 30 明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉
補瀉 31 現代中医学における補瀉
補瀉 32 日本における補瀉の受容
補瀉 33 『針道秘訣集』における補瀉
補瀉 34 『杉山真伝流』における補瀉 1
補瀉 35 『杉山真伝流』における補瀉 2
補瀉 36 永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉
補瀉 37 『杉山流三部書』における補瀉
補瀉 38 岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉
補瀉 39 岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉
補瀉 40 本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉
補瀉 41 菅沼周桂(1706-1764)『鍼灸則』における補瀉
補瀉 42 石坂宗哲(1770-1841)『鍼灸茗話』における補瀉
補瀉 43 坂井豊作(1815-1878)『鍼術秘要』における補瀉
補瀉 44 澤田流における補瀉
補瀉 45 柳谷素霊先生、経絡治療学会における補瀉
補瀉 46 北辰会における補瀉
補瀉 47 北辰会における補瀉 2
補瀉 48 北辰会における補瀉 3
補瀉 49 北辰会における補瀉 4 参照
では続きいきます!!
いやー、何気に、清明院ブログの最長シリーズとなりました。
(まあでも、それに相応しいテーマだったと思います。)
ここまで長かったですが、書いている方としては、メチャクチャ楽しかったんで、体感時間としては一瞬でした。(笑)
(一般の読者の方々には難しくてしんどかったでしょうけども。。。(苦笑))
このシリーズを書く中で、色々知らなかったことを知りました。
鍼を打つときの考えが少し変わりました。
それがたいへん大きな収穫でした。
ちょうど50回で終わるというのも、キリが良過ぎてコワい。(笑)
〇
まあ何度も言うように、僕にとって、治療において、鍼というのは「気」を動かすのにたいへん有利な道具です。
もう少しかみ砕いて言えば、経穴に正気を集めたり、邪気を散らしたりして、結果的に経絡の流れを正常化し、結果的に五臓六腑の機能を賦活化し、
結果的に患者さんの「治る力」を最大化する、つまり正気の働きを高める、便利な道具です。
で、それをする時の実際の手法が「補瀉」なのであります。
つまり、歴代の多くの医家が言うように、「補瀉」を突き詰めて考えることは、鍼灸という道具を使いこなす、技術論の究極を考えることです。
そして、「補瀉」するにあたっての条件となる「虚実」を突き詰めて考えることは、鍼灸の病理論の究極を考えることでもあります。
こうやって突き詰めて突き詰めて、鍼するにあたっての自分自身の考え(根本思想)をキッチリ作って、鍛えて鍛えて、
十分に鍛えて、あとはそれに基づいて、ひたすら毎日工夫しながら、臨床実践をやっていくだけです。
死ぬまで、ネ。
◆「補瀉」総まとめ
私は北辰会の講師をさせていただいておりますし、清明院での治療方式は、かなり忠実な北辰会方式(のつもり)ですので、
「補瀉」に関しても、当然北辰会の考え方でやっております。
ただ、今回補瀉に関して、日本と中国の歴代重要文献をツラーッと通覧させていただいて、思うこと(というか気付いたこと)がいくつかあります。
一つは、「迎隨」という言葉に対する理解についてです。
「迎随の補瀉」というと、経絡の流注に逆らって刺すのが”迎”であり瀉法、経絡の流注に沿って刺すのが”随”であり補法、
という『難経』72難の、解釈本に出てくる考え方が、現代の日本では非常に多いのですが、その解釈はあまりにも形式的で、
僕はそうではないように思います。
「迎随の補瀉」は、あくまでも患者さんの気の動きをしっかりと感じながら、その正気と邪気の動きを、変に力ずくで押さえ込まないように、
補瀉を成功させるのを「迎隨」というのだと思います。
そしてこれは、鍼灸治療であれ手技療法であれ、問診であれ体表観察であれ、人間関係であれ、すべてに共通する
「”気の動かし方”の究極的な話し」
だと思うし、それが”迎隨”の、本来の意味なのだと思います。
つまり、”迎隨”の感覚が分からない、あるいは下手な人は、どんな治療であれ下手、ということです。
残念ながら。
鍼の聖典『黄帝内経霊枢』の筆頭である九鍼十二原(1)に、
「迎而奪之、悪得無虚。追而済之、悪得無実。迎之随之、以意和之、鍼道畢矣。」
(補瀉迎隨が意のままに分かれば、鍼の道は終わるよ~~!)
ザックリ意訳 by 竹下
と書いてあることの意味は、極めて深いと思います。
もう一つは、「気の内外の移動」についてです。
補法と言うと、”補う”と書くため、人体の外から何か術者のパワーを入れ込むようなイメージを持つ場合がありますが、
そうではなく、あくまでも「人体の中における気の移動、正気の集中」というイメージでもって、正気を集めることが重要だと思います。
瀉法もしかりで、人体から邪気を引きずり出すのではなく、あくまで人体の”中で”散っていってもらう、そういう意識が重要だと思います。
しかしその一方で、人間は自然界に充満する「気」が凝集した存在である、という理解に立つと、人体の浅い部分から深い部分に気を誘導すると、
気が集まりやすくなり(補法)、反対に深い部分から浅い部分に気を誘導すると、気が散りやすくなる(瀉法)という側面も、あると思います。
提挿の補瀉や、杉山流の雀啄術などは、この現象を利用して、結果的に周囲の気を集めたり散らしたりしているのだと思います。
ただ、ここ(内外の気の移動)を変にカン違いして、
「俺の正気を患者に分け与えよう!(患者の体に入れ込む、注入する)」
とか、
「この患者から邪気を吸い取ってあげよう!(術者が吸収する)」
とか、そういう考えでやると、大体治療者が病気になります。(笑)
毎日毎日、重い病気の患者さんばっかり来るのに、そんなことやってたら、命がいくつあっても足りません。(笑)
ここは北辰会でも、非常に厳しく戒めているところです。
まあしかし、実はそういう考え方もないではないのです。
それについても、機会があったら書きましょう。
(怪しいヤツね。(゜レ゜))
そうやって変に作為的にやるのではなく、鍼灸という道具を「上手に」使って、「無理なく」気を操作し、結果的に「治る力」を「無駄なく」活かしきる、
これが本来の鍼灸治療だと思っています。
(まあこの考え方が、「治る力を活かす」という、清明院のキャッチコピーになる訳です。(笑))
今回、認識を深めたのは上記の二点。
(細かいこと言えばまだまだあるけど、ちょっと複雑なんで省きます☆)
あとはこれを、徹底的に臨床で追試していくのみです。
さーて、補瀉シリーズは以上です。
いかがでしたでしょうか。(笑)
あまりにも長くなったし、しかも専門的になってしまったので、あとで目次と参考文献を載せておきます。
続く
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2016.04.22
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これまでのお話・・・
補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法
補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法
補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法
補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法
補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法
補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法
補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法
補瀉 8 『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法
補瀉 9 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法
補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法
補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法
補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法
補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法
補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法
補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ
補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ
補瀉 17 『難経』71難における補瀉
補瀉 18 『難経』76難における補瀉
補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き
補瀉 20 『難経』78難における補瀉
補瀉 21 『難経』79難における補瀉
補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ
補瀉 23 孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉
補瀉 24 金代、何若愚 撰『子午流注鍼経』における補瀉
補瀉 25 金代、竇漢卿『針経指南』における補瀉
補瀉 26 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉
補瀉 27 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その2
補瀉 28 明代、楊継洲(1522-1620)『鍼灸大成』における補瀉 その3
補瀉 29 明代、李梃『医学入門(1575)』における補瀉
補瀉 30 明代、高武『鍼灸聚英(1529)』における補瀉
補瀉 31 現代中医学における補瀉
補瀉 32 日本における補瀉の受容
補瀉 33 『針道秘訣集』における補瀉
補瀉 34 『杉山真伝流』における補瀉 1
補瀉 35 『杉山真伝流』における補瀉 2
補瀉 36 永田徳本(1513?-1630?)『鍼灸極秘伝』『徳本多賀流針穴秘伝』の補瀉
補瀉 37 『杉山流三部書』における補瀉
補瀉 38 岩田利斉『鍼灸要法』における補瀉
補瀉 39 岡本一抱『鍼灸抜萃大成』における補瀉
補瀉 40 本郷正豊『鍼灸重宝記』における補瀉
補瀉 41 菅沼周桂(1706-1764)『鍼灸則』における補瀉
補瀉 42 石坂宗哲(1770-1841)『鍼灸茗話』における補瀉
補瀉 43 坂井豊作(1815-1878)『鍼術秘要』における補瀉
補瀉 44 澤田流における補瀉
補瀉 45 柳谷素霊先生、経絡治療学会における補瀉
補瀉 46 北辰会における補瀉
補瀉 47 北辰会における補瀉 2
補瀉 48 北辰会における補瀉 3 参照
では続きいきます!!
◆北辰会の補瀉は、何故ほとんど手技を使わないのか その3(練達自然と無為自然)
前回、北辰会がほとんど補瀉手技を使わないのは、老子の「無為自然」という考え方に基づいている面がある、というお話をしました。
しかし、鍼灸治療においての「無為自然」というのは、素人が、ただ何も考えず、ワケも分からずする、という意味ではありません。
徹底的で的確な診察診断(四診)と、徹底的な学術の鍛錬、修行を踏まえた上で、「無為」を志向しよう、ということなのです。
ですから老子ではなく荘子の言う「練達自然」を踏まえての、「無為自然」です。
修行、練習を十分にやった上での自然、これを「練達自然」と言います。
(因みに練達自然については、『荘子』養生主篇 第三の庖丁のお話を参照してください。)
荘子についてはこのブログでも以前紹介しました。
『荘子』の渾沌のお話 参照
ここを変にカン違いして、
「北辰会の鍼は手技を使わないから、手指の不器用な俺に向いてるわーー(*‘∀‘)」
とか、浅薄かつ短絡的に考えた人は、まあドボンです。(笑)
失敗のマザーです。(笑)
結末は見えていると言ってもいい。(゜レ゜)
蓮風先生は常々、
「鍼をするには指の力が重要なんだ!」
と仰り、弟子と指での押し合いをよくやっています。
また過去には、 ”硬物通し”と言って、堅いものを捻鍼で貫く練習を重ね、ついには鹿の頭蓋骨を刺し抜いたという逸話もあります。
このように、十二分に修行したうえでの「無為自然」なのであって、ただ適当にやるのとはワケが違います。
ですので、鍼を練習し始めたら、まずは今生体に気が集まっているのか散っているのか、そういう「鍼先の感覚」というものをしっかりと認識できるようになることがまず第一歩で、
次に、捻鍼や雀啄を加えるとそれがどうなるか、とか、そういう練習を重ねることが重要で、そこで身に付いたものは、決して無意味ではありません。
むしろ非常に大事なことです。
今年の関東支部の実力強化合宿「順雪会」でも、硬物通しの練習をしました。
こういうことを大事にする姿勢を忘れないことは、非常に大事です。
蓮風先生や、北辰会のそれ以外の幹部の先生方の臨床を見ていても、刺鍼後に微妙に手技を加えている場合は、実際にあります。
もちろん理想は「無為自然」であるけれども、臨床ではどんな場合であっても、そうやって気の動きを絶妙に調整(補瀉)することが出来るかどうか、
これが重要なのです。
ただその手技を加える際(瞬間)に、作為的にやるのではなく「体が勝手にそう動いた」、その結果として、気が正しく動いた、
そういう世界に至ることが重要なんだと思います。
鍼に限らず、多くの、その道のプロ、一流の仕事というのは、そういうものだと思います。
簡単ですが、北辰会の補瀉は以上です。
(医易学的な補瀉に関しては、長くなるんで、そのうち気が向いたら書きましょう。)
・・・まあ、臨床家は結果責任、どんな美辞麗句、理想論を述べたとしても、治せなかったらそれは単に「ヘタ」だっちゅうことです。
蓮風先生のお父様である和風先生が、よく仰っていたそうです。
「治せる者が医者なんだ、治せない者は医者ではない。治せないなら、医者を辞めた方が人助けだ。」
と。
(キビシー( ゚Д゚))
〇
さて、いよいよこの補瀉に関して、私なりの、今現在における考え、結論を述べて終わりたいと思います。
続く
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