東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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諸々、提出が済んできたワイ☆(゚∀゚)

2017.06.15

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↑↑秘密のダンジョン。

 

 

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いやー、毎日毎日、命に関わるような、超重症の患者さんを診させていただき、感謝します。

 

 

いやしくも白衣を着ている以上、僕のことを信じ、期待を寄せて下さる患者さんが大勢居るということが、どれだけありがたいか。

 

 

全く期待もされず、全く信じてももらえない、悔しい時期の長かった僕にとっては、骨身に沁みます。

 

 

そりゃあ緊張もしますし、疲れもしますが、こういう臨床現場こそ、僕が作りたかった現場です。

 

(もちろんまだまだな部分はあり、理想には程遠いですが)

 

 

最先端の西洋医学が手に負えないようなものを、数千年前からある論理と手法で、一本の鍼で何とかして見せる。

 

 

この難事業への挑戦です。

 

 

・・・まあ、そう言うほどカッコよくもなく、拙い鍼ですが、最大限のことをやらせていただきますので、よろしくお願い致します!<m(__)m>

 

 

 

 

そんな緊張感の合間を縫って、今週は二つの原稿を提出できました。

 

 

一つは『あはきワールド』

 

http://www.human-world.co.jp/index.php

 

 

先日お伝えしましたが、ようやく原稿が完成し、提出いたしました!!

 

あはきワールドの記事がほぼ完成☆  参照

 

 

先方の編集部で、最終校正の後、7月の第1、第2水曜号に掲載される予定なんだそうです。

 

 

そして、7.2、久々に(一社)北辰会本部で3時間喋る、講義のスライド原稿も完成しました!!

 

北辰会本部での講義迫る☆  参照

 

 

今回は、今後有料配信される予定の

 

「北辰会方式eラーニング」

 

の素材用に録画されるとのことなので、わざと、1回聴いただけでは理解できない(ついていけない)ように、超スピードで喋ってしまおうと思って、

 

内容を、支部で喋った2時間バージョンのものより、かなり分厚くしました。

 

 

・・・まあ、大事なことしか言わないので、何回も何回も繰り返し、聴いてほしいですね。

 

 

誰かの鍼灸人生を変えるきっかけになる3時間になれば、と思っています。

 

 

さて、後は、9月に熊本で行われる「日本中医学会」に発表する予定の症例抄録原稿に取り掛かります!

 

 

今年は10月に金沢で行われる「日本伝統鍼灸学会」にも症例出しますし、「あはきワールド」にも2例ほど症例出しましたので、

 

全部で4例、今年は症例出したい放題です。

 

 

そのどれもが、病院で難病、あるいは難治と判断された症例であり、専門病院での治療で効果がなかった、あるいは悪化傾向であった病が、

 

鍼で劇的に改善している症例です。

 

 

こういうことが出来る人、どんどん発表しましょうよ。

 

 

日本にはそういう実力者が、まだまだ沢山いるはずだ。

 

 

出てこようよ。(*‘∀‘)

 

 

一緒にやろうよ。(*‘∀‘)

 

 

俺は今年もどんどんいくよ~~~☆(*‘∀‘)

 

 

 

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胃の気の脈診⑤ 一定の恒常性の有無を診る脈

2017.05.15

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前回のお話

 

胃の気の脈診① 胃の気の脈診とは

胃の気の脈診② 四時陰陽に従う脈    参照

 

 

 

◆一定の恒常性の有無を診る脈とは

 

 

脈というのは、当然ながら、一定の律動性がないといけません。

 

 

これが途中で飛んだり、急に早くなったり遅くなったりするようでは、基本的にはいけません。

 

 

前回紹介した原南陽先生は、著書『叢桂亭医事小言』の中の脈論という項の中で、

 

「代脈(たいみゃく)という脈がある。これは”交代”の代であり、強いものが急に弱くなったり、早いものが急に遅くなったりするものを言う。

 

大病人にこれが出たら、胃の気が無く、死期が近いと考えてよい。」

 

と言います。

 

 

単純に律動性がおかしい、現代のいわゆる「不整脈」とは違って、大きさそのもの、早さそのものが急激に真逆のものに変化するもののことを、

 

「代脈」と呼んで、非常に重篤な脈である、という風に述べております。

 

 

一般的な中医学の教科書などでは、「結脈(けつみゃく)」と「代脈(たいみゃく)」の解説として、

 

結脈・・・緩慢で不規則な不整脈(遅脈の部類)

 

代脈・・・緩慢で規則的な不整脈(虚脈の部類)

 

と書かれており、『胃の気の脈診』の中で蓮風先生は、このうちの結脈について、張景岳の説を参考に、胃の気の観点から、

 

「結脈は胃の気の衰亡と停滞」

 

と、簡潔に言い切っています。

 

 

ただ、結脈が停滞なのか、衰亡なのかの判断は慎重を要する、とも書いており、この脈の難しさも指摘しています。

 

 

 

西洋医学では、不整脈を3つの型に分け、まあ簡単に言えば「怖い不整脈」「怖くない不整脈」とに分けており、場合によっては、

 

抗不整脈薬カテーテルアブレーション、ペースメーカーの使用を勧めているようですが、現在では不整脈の治療は非常に進歩したようで、

 

ほとんどのものは治せる、という認識のようですし、ほとんどのものは怖くない不整脈である、としています。

 

 

診断には、ホルター心電図(24時間心拍をモニターする検査)を用います。

 

(電極が少々煩わしいけど、全く痛み等は伴わない検査です。)

 

 

まあ、心臓の病というのは、全く健康に見える人が突然倒れて、そのままあの世行き、なんてこともあり得ますから、

 

心配であれば、一度精密検査を受けてもいいんじゃないでしょうかね?

 

 

・・・まあともかく、我々の立場からは、脈に一定の恒常性がないものは、胃の気の異常の一つであり、重症患者に出ていたら非常に危ないし、

 

一般の慢性雑病の患者に出ていても、ちょっと注意を要する、と考えます☆

 

 

 

続く

 

 

 

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「伝統」とは何か。 3

2017.03.23

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これまでのお話

 

「伝統」とは何か。

「伝統」とは何か。 2   参照

 

 

では続きいきます。

 

 

◆伝統と伝承

 

 

ここまで、「伝統」の一般的な意味を説きました。

 

 

似た言葉で、「伝承」というものがあります。

 

 

これは何でしょうか。

 

 

辞書によれば

 

① 受けついで伝えて行くこと。また、その事柄。

② 伝えきくこと。

 

だそうです。

 

(三省堂『大辞林 第三版』)

 

 

辞書の意味だけで言えば、「伝統」とどう違うの??となりますね。

 

 

では、「伝統」「伝承」の違いは何なんでしょうか。

 

 

調べていると、興味深いサイト様がありました。

 

伝統と伝承の違い  参照

 

 

英語だと、伝統はTradition、伝承はFolklore、どちらも、受け継いでいく、という意味では一緒だが、

 

伝統はやや政治的な意味を含み、革新の連続

 

とあり、それに対して

 

伝承はそのままの形で受け継いでいくことを言う

 

とあります。

 

 

伝統の一つの具体例は、鍼で言えば、機械で加工したディスポ鍼、刺さない打鍼術とかで、漢方薬で言えばエキス剤とか、

 

医学理論で言えば中医学とか韓医学のことか。

 

 

厳密に言えば、東洋医学の「伝承」と言ったら、手で、砥石で加工した鍼で、消毒しないで使わないと伝承じゃないとか、

 

生薬を古典の記載通りに修治して使わないと伝承じゃない、となりゃしませんかね。(^^;)

 

 

それを、「本質は変えずに」「現代に合う形に」昇華する、これが伝統の一つの在り方、ということになります。

 

 

せっかくFBの方で金澤先生からコメントいただいたので、これを「易の三義」と絡めて考えてみましょう。

 

 

 

続く

 

 

 

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三旗塾、中医オープン講座に行ってきました!!

2017.03.21

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3.19の日曜日は、三旗塾、中医オープンセミナーに行ってきました!!

 

 

このセミナーは、金子朝彦先生の主催する「三旗塾」が開催する、年に一回のイベントだそうで、普段やっている中医学の勉強ではなく、

 

他の流派の先生をゲストに呼んで講演してもらうという、斬新な試みです。

 

(まあ、随分過去にはこういうのは、他の流派間でもあったらしいんですが、いつの間にか行われなくなった、言わば対外試合、

 

対外交流みたいな感じですかね。)

 

 

去年の日本中医学会で、以前から気になっていた金子先生とお会いして、FBで繋がって以来、この日がちょうどオフの日だったんで、

 

行ってみることにしました。(*‘∀‘)

 

 

会場に行ってみると、かなり知っている顔が。。。(笑)

 

 

今年は積聚会の西岡由記先生、長野式の伊藤弘隆先生による特別講義でした。

 

 

西岡先生は、そのご著書である『易経と難経』を数年前に読まさせていただいて以来、ずうっと講義を聴いてみたいと思っていた先生ですし、

 

長野式は、実は僕は15年以上前に、毎月足しげく勉強しに行っていた時があります。

 

 

ですが、この講座では面白いことに、積聚の先生が積聚治療の話をしない、長野式の先生が、長野式の話をしないのです。

 

 

一人の鍼灸臨床家として、自分の研究や、普段の治療を語る、といった、これまた斬新な企画でした。

 

 

金子先生のアイデアが、イー感じで炸裂してると思います。

 

 

西岡先生は傷寒論と難経と易経を絡めて、脈診に関する話しを非常に分かりやすく講義されていましたし、伊藤先生は非常に難しい、

 

患者さんのトラウマに対する独自のアプローチを紹介して下さいました。

 

 

久々にガンガンメモって、ガンガン質問しまくっちゃいました。(笑)

 

 

大変、いい刺激をいただきました☆

 

 

今はIT情報化社会、他流派の勉強会の様子なんかも、ネットで即時的に、かつ写真入りでリアルに覗くことが出来ます。

 

 

しかも何か情報発信したら、一瞬で地球の裏側まで届く時代。

 

 

これから、各流派が健全に刺激し合って、みんなで過去よりももっといいものが構築出来たら、素晴らしいですね。

 

 

 

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「伝統」とは何か。 2

2017.03.20

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前回のお話

 

参照

 

 

◆「伝統」辞書的には

 

 

「伝統」を簡易な辞書でひくと

 

前の時代から受け継いだ風俗、制度、思想など。また、受け継ぐこと。

 

『三省堂 国語辞典 第四版』

 

と、出て来ます。

 

 

また、桑原武夫著『伝統と近代化』(『岩波講座 現代思想11』所収・1957・岩波書店)によれば、

 

文字どおりの意味では、歴史的に伝承された物質文化、思考や行為の様式、人やできごとなどについてのイメージ、

 

さまざまな象徴群などを意味する。

 

とあり、

 

広義に解すれば、過去から伝えられた文化遺産である。

 

とあります。

 

 

・・・で、これをどうとらえるかが、人によって違う、と、書いてあります。

 

 

伝統を重んじる立場の人と、軽んじる立場の人。

 

 

むしろ伝統の方が、社会秩序を守る上で重要であり、新しい文化や価値観を、伝統的な社会をかき乱す因子、ととらえるか、

 

あるいはその逆に、伝統なんてものは新しいもの、より良いものを構築する際に阻害因子となるものだ、ととらえるか。

 

 

桑原氏は、

 

進歩や発展が望ましいとされる時代においては、伝統は過去の無知の産物、進歩の障害物とみなされる傾向が強い。

 

といいます。

 

 

まさにこのような考えに基づいて、今から150年前、明治維新の時代に、日本の東洋医学は排斥されたんですね。

 

 

ただ、桑原氏はそう書きつつも、

 

伝統の担い手に、伝統をよりよきものに精練したいという願いがあれば、外発的な衝撃を契機として、古い遺産の中からより真なるもの、

 

より良きものが抽出され、新しい状況に適応するように再構成、再解釈された形で伝統はしばしば強調された。

 

とも書いています。

 

 

これは蓮風先生もよく仰るところで、夢分流の打鍼術を現代風にアレンジした経緯の説明の時に、よくこの話をなさいますね。

 

 

「現代中医学」「ディスポ鍼」「市販の温灸」というものだって、ある意味そうだと、僕なんかは思いますしね。

 

 

そして桑原氏は、

 

この意味で、伝統はかならずしも停滞的ではなく、創造の要素でもある。

 

と説き、

 

社会成員の共属の感情を継続させるためにも、成員の共感を呼び起こす伝統は、ある程度保持される必要がある。

 

と結んでいます。

 

 

まあ、新しい何かを発展的に構築していくにしても、伝統は無視、排斥するべきではない、という考えに、僕も一票です。

 

 

また、いつまでも伝統に固執して、発展や異文化を嫌うのは、極端すぎてどうかと思っています。

 

 

後はその背反する二つの考え方のバランスの問題でしょう。

 

 

 

続く

 

 

 

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『黄帝内経 素問 霊枢』を読むにあたって

2017.02.06

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この医学を本格的にやろうと思ったら、避けて通れない『黄帝内経』

 

 

この医学のバイブルと言ってもいい本です。

 

 

この本に書いてあることが全くの迷信で、信じるに足りないインチキ本である、という立場に立つならば、それはもう東洋医学の否定です。

 

 

東洋医学の道ではない道、東洋医学と接点を持たない人生をどうぞ、ということになります。(゚∀゚)

 

 

約2500年前に書かれたと言われる、この本に書いてある内容を、現代の患者さんの前でも十分に使える考え方であり、一面の真実だ、

 

というのが、東洋医学を実践する者の、普通の立場です。

 

 

ただ、『黄帝内経』に書いてあることと言えど、盲信する訳ではなく、現代の現実に照らし合わせて理解し、運用していくのが、

 

一番理性的で常識的な立場だと思います。

 

 

いかに聖典であり、優れた本であると言っても、所詮は2500年も前の外国の本です。

 

 

現代日本の現実と完全に一致するはずはないです。

 

 

そこで、この本を研究していくのに重要な書籍は、何があるか。

 

 

まずは東洋学術出版社の『現代語訳 黄帝内経素問 上中下巻』『現代語訳 黄帝内経霊枢 上下巻』でしょうね。

 

 

僕はまず、この5冊から入りました。

 

 

値段的にも手に入りやすいし、凄く丁寧な本だと思います。

 

 

原文、読み下し文、現代語訳、解説文と、全て付いていて、参考文献も豊富です。

 

 

次に築地書館の『意釈黄帝内経』シリーズ。

 

 

これは素問と霊枢の他に、運気と難経と神農本草経もあります。

 

 

これも平易な現代文で読みやすい。

 

 

次に雄渾社の柴崎保三著、『黄帝内経』25巻セット。

 

 

これはなかなかお高いし、揃いで手に入れるのは難しいのかもしれませんが、持っといて損はないでしょう。

 

 

まずは上記をキチーッとやること。

 

 

・・・で、いよいよ漢文も読めるようになってきて、本格的になって来たら、森立之の『素問攷注』渋江抽斎の『霊枢講義』を入手しましょう。

 

森立之という人物

渋江抽斎という人物 参照

 

 

この二冊は、日本の考証学派が世界に誇る二冊です。

 

 

『黄帝内経』が出てから2500年、ここまで詳細に読み込んだ本はなかなかない、とまで評価される、日本人が書いた、

 

世界最高峰と言われる『黄帝内経』解説書の金字塔です。

 

 

幕末~明治初期、日本人の東洋医学研究の水準は、本家中国を凌ぐほどだったんですよ。

 

 

今でこそ、中国共産党が国家主導でまとめ上げたと言っても過言ではない「現代中医学」が東洋医学教育のグローバルスタンダードになっていますが、

 

中医学が成立していく際にも、日本人の多くの書籍が影響を与えているんです。

 

カテゴリ 「中医学」 参照

 

 

ここらへんをよーく踏まえて、日本人の誇りを持って学ぶべしです。

 

 

 

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『臨床というもの2 生物学的人間』

2017.01.18

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蓮風先生の新刊本が出ました!

 

(Amazonの商品ページはこちら

 

 

因みに、まだまだ出るそうです。(笑)

 

 

これ、昨日Facebookでは軽く紹介したんですが、Facebookをやってない人のために、Blogでも感想を述べておきます。

 

 

北辰会は、今や東洋医学教育のグローバルスタンダードである「現代中医学」の理論の優れた部分と、日本伝統鍼灸医学独特の理論と実技を組み合わせ、

 

しかもそれを現代風にピューリファイし、非常に精緻で、確度の高い弁証論治を行う流派である、という、正当な認識、評価があります。

 

 

一方で、蓮風先生というカリスマ鍼灸師を頂点とする、カルト集団的な雰囲気がある、という心外な評価があります。

 

(まあ、北辰会はそういう輩を相手にしていませんが。。。(笑))

 

 

なぜ、こういう妙な評価が出るのかと考えると、蓮風先生のカリスマ性、圧倒的存在感をさておいても、北辰会はその医学の理念の中に

 

「患者さんの心と体と”魂を”救う。」

 

という言葉を理念に掲げていることが、一つにはあるのだろうと思います。

 

 

とりわけ、

 

”魂を救う、救済する”

 

という表現は、かつてのオウム真理教や、他のカルト教団も用いている(いた)表現であり、この一文を読んだだけで、

 

人によっては引いてしまうだろうと思いますし、新興宗教だ、カルト集団だ、という発想が出てくるのも分かります。

 

 

僕もこのブログ上で、何度なくこの問題には触れてきました。

 

「魂」を含む記事 参照

 

 

まあ僕的には北辰会は、患者さんを診る時に、人間存在の肉体面、精神面よりさらに深い部分に、この「魂」というものの存在を仮定、想定し、

 

そこをも、「東洋医学で、伝統鍼灸で」救おうじゃないか、と、理念に掲げている鍼灸学術研究団体だ、と、理解しています。

 

 

ですので、宗教団体、カルト集団ではなく、宗教的で、スピリチュアルな生命観を持った、東洋医学、鍼灸医学の学術研究団体である、という理解です。

 

 

北辰会では、死後の世界や輪廻転生は説きませんよ。(*‘∀‘)

 

 

グルへの帰依も説きません。(笑)

 

 

むしろ蓮風先生は、

 

「俺を徹底的に批判してみろ!どっちの方が真実か、鍼一本でトコトン勝負しようじゃないか!!」

 

と仰います。

 

 

まあ、東洋医学の医者が、スピリチュアルな生命観を持つのは、東洋医学の勉強を深めていくと、ある意味当然の認識のように、今では思います。

 

 

で、これまで北辰会、蓮風先生は、この「魂」というものについて、あえて細かく語ってきませんでした。

 

 

多くの哲学者や科学者、宗教家が言及しているように、「魂」というのは非常に多義的であり、一所懸命語ってみたところで、

 

言語でサクッと明確化できる代物ではないし、仮にしたところで、どうやって運用したらいいのか困る代物だと思うのですが、

 

それでもこの本には蓮風先生なりの「魂観」が多く語られています。

 

 

この日本で、50年以上、延べ70万人以上の患者さんの鍼灸臨床をやった蓮風先生だからこそ言えるところを、言葉を選んで語ってくれたものだと思います。

 

 

鍼を持つ者はもちろん、医師、薬剤師、患者さん、これから鍼灸を受けようと思っている方、皆さんにぜひ読んでもらいたい一冊です。

 

 

「魂」というものをどう考え、感得するか、ということは、序文で、蓮風先生の長年の患者さんでもある内科医、村井和先生が語っておられるように、

 

「鍼による難病治しの核心中の核心」

 

なんだと思います。

 

 

 

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「察証弁治」と「弁証論治」 2

2016.11.30

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前回のお話

 

「察証弁治」と「弁証論治」  参照

 

 

 

◆「察証弁治」と「方証相対」

 

 

「弁証論治」と言えば、「証を弁えて、論理的に治療する」一連の過程を言い、それは、現代中医学の基本になっています。

 

 

その現代中医学は、今や世界の東洋医学教育のスタンダードになってきました。

 

(というか、なっています。)

 

 

1840年のアヘン戦争以降、1955年くらいまで、約百年かけて、それまでの長ーい歴史をよく踏まえつつ、「弁証論治」という考え方が中国国内で形成されていくときに、

 

日本の医学の影響はなかったかと言うと、僕は少なからず「あったのではないか」と思っています。

 

 

◆参考 

 

「現代中医鍼灸学の形成に与えた日本の貢献」真柳誠

「中医学から見た日本漢方」平馬直樹

「曲直瀬道三の察証弁治」熊野弘子

「曲直瀬道三の察証弁治と中国医学の受容」熊野弘子

 

 

 

中国では戦乱の度に重要な医学書が散逸するのに対し、日本には重要な医学文献がいい保存状態で多く残っており、幕末の日本の医学者たちの文献学が世界最高峰であったのは、

 

森立之しかり、渋江抽斎しかり、このブログで紹介した通りです。

 

森立之という人物

墓マイラー10

渋江抽斎という人物

墓マイラー 25 渋江抽斎先生   参照

 

 

 

もともと、「弁証論治」と似たような考え方で、日本にあったのが曲直瀬道三(1507-1594)の「察証弁治」という考え方です。

 

 

でもまあ、曲直瀬道三の師匠である田代三喜(1465-1544)の、そのさらに師匠は中国人と言われています。

 

(諸説あるようですが。。)

 

曲直瀬道三(まなせどうさん)について

NHKに曲直瀬道三が参上!!

田代三喜(たしろさんき)という人物  

ツムラメディカルトゥデイ「漢方医人列伝 田代三喜」遠藤次郎 参照

 

 

要は、日本と中国は昔から、お互いに影響を与え合いながら、日本の医者も、中国の医者も、臨床現場、医学教育現場において、よりよいものを作ろうと工夫してきた歴史があります。

 

 

ところが、曲直瀬道三「察証弁治」は、難解であったのか、あまり日本の医家には定着せず、その後登場する医学界の革命児、吉益東洞(1702-1773)あたりから始まる、

 

「古方派」という学派の「方証相対」という考え方の方が、一般的には定着していったような歴史があります。

 

吉益東洞(よしますとうどう)について 参照

 

 

漢方家でない私が語るのは僭越なんですが、この「方証相対」という考え方は、要するに

 

「〇〇湯で〇〇という症状が治せる」

 

あるいは

 

「〇〇という症状が揃えば〇〇湯が効く」

 

という考え方だそうで、悪く言えば短絡的であり、今日よく批判の対象として問題になる

 

「症状漢方、病名漢方、症状配穴、病名配穴」

 

の根本的な原因である、という批判もある考え方ですが、一方で、分かりやすい、現場で運用しやすい、ピタッとハマれば特大ホームラン!

 

という側面もあるようで、現場の医師に好まれた歴史があるのでしょう。

 

 

この「弁証論治派」「方証相対派」の対立は、中国でも日本でも、未だに”一部では”続いていると言ってもいいと思います。

 

 

・・・うーん。

 

 

どうなんだろう。

 

 

 

仲良くやった方がいんじゃないすかね。。。(苦笑)

 

 

 

 

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「察証弁治」と「弁証論治」

2016.11.26

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明日、「弁証論治」について話します。

 

 

「弁証論治」というのは、「整体観(念)」と並んで、中医学の基本です。

 

「弁証論治」って何ですか?

全てにおいて弁証論治

やること為すこと弁証論治

「整体観」って何ですか? 参照

 

 

この「弁証」という言葉ですが、中医学ではなく、哲学用語としての「弁証」という言葉をネットなんか調べていくと、実に果てしない、難解な学問が待っています。(笑)

 

 

まあかつて、このブログ上で、哲学者であるヘーゲルやマルクスについて書きました。

 

ヘーゲルの弁証法 5

マルクスの弁証法 5   参照

 

 

東洋医学で「弁証」という言葉を使う時は、

 

「証を弁(わきま)えること」

 

というほどの意味です。

 

 

「証」とは、その時点における、病態の本質、メインとなる病理状態のことです。

 

 

つまり「弁証論治」とは、

 

「証を弁(わきま)えて、論理的に治療すること」

 

です。

 

 

これが今では、「整体観」と並んで、巨大な「中医学」という学問の基本となっています。

 

 

ところで、この考え方が生まれる全然前、日本の江戸時代に、「察証弁治(さっしょうべんち)」という考え方がありました。

 

 

この考え方を唱えたのは、以前このブログでも紹介した曲直瀬道三(1507-1594)です。

 

曲直瀬道三(まなせどうさん)について

NHKに曲直瀬道三が参上!!        参照

 

 

 

長くなったので続く

 

 

 

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無料講習会、行ってきました!!

2016.11.21

20161115_011055.jpg

 

 

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昨日、11.20は行ってきました!

 

 

(公社)東京都鍼灸マッサージ師会主催の無料講習会。

 

 

はるばる奈良から、北辰会の油谷真空先生がお見えになりました。

 

 

油谷先生は、現在奈良で「風胤堂(ふういんどう)」という鍼灸院を開業されています。

 

 

そして、藤本漢祥院の元副院長であります。

 

 

また、北辰会が基本として、数十年前から大事にしている『臓腑経絡学』の主編でもあり、森之宮医療大学の講師でもあります。

 

 

非常にカチッと、北辰会と中医学の違いや、実際の症例を、デモも含めて、丁寧に講義してくださいました。

 

 

あれで無料はスゴイと思います。( ゚Д゚)

 

 

会場は120名ほどでギッシリ、立ち見が出るほどの盛況ぶりでした。

 

 

dsc_0335.jpg

 

 

そして今回は、たまたま東京に来ていた、とある魔法使いも、急遽参加しました。(笑)

 

 

・・・さて、今週末は、私も3時間喋ります。

 

 

昨日、油谷先生がやって下さった内容を、さらに細かく、分かりやすく、かみ砕いて講義しようと思います。

 

 

来ないと、人生の半分以上は損しますぜ。(*‘∀‘)

 

 

 

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