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これまでのお話・・・
さて、ここまでで、森道伯先生を創始者とする「一貫堂医学」が提唱する「三大体質・五大処方」なるものの基本を説明してきました。
一応断っておきますが、私は鍼灸家であって漢方家ではないので、漢方薬の処方解説はあくまでも理論面しか出来ませんし、鍼灸臨床に置き換えて説明することしかできません。
これまでに出てきた漢方薬それぞれ、実際の実践面、臨床面でどうか、というのは、漢方家の先生方にお任せ致します。<m(__)m>
僕のすべての言説は、あくまでも市井の一鍼灸臨床家の視点からのものであります。
・・・しかしまあ、いつものことなんですが、こうやって東洋医学の真面目な内容を書いていると、アクセス数が減りますなあ~~。(~_~;)
(苦笑・・・みんな、勉強嫌いなのね。)
・・・でもいいです、めげずに書きます!!<(`^´)>
書きたいから書く、言いたいこと言う!!(゚∀゚)
五大処方のうち、前回述べた「解毒証体質」に使われる3つの方剤(柴胡清肝散、荊芥連翹湯、竜胆瀉肝湯)は全て、「温清飲」という薬をベースにしています。
この温清飲は、現代では「アトピー性皮膚炎」の患者さんに使用されていることが多いようです。
・・・ところが、最初から単純に効いていなかったり、ある程度までは効いていても、途中で効かなくなったり、あるいは途中から悪化していったり、
と仰って、清明院にみえる患者さんがチラホラいます。
これについて、どういうことか考えてみましょう。
まず温清飲の中身は、当帰・地黄・芍薬・川芎各3.0g、黄連・黄芩・梔子・黄柏各1.5g、だそうです。
上記の当帰~川芎の部分が四物湯の内容、黄連~黄柏の部分が黄連解毒湯の内容です。
配合の分量の比率を単純に見れば、「四物湯>黄連解毒湯」と読めます。
四物湯とは、補血剤(血を補う薬)の代表格で、主に肝の臓の血(肝血)を補う薬だそうです。
黄連解毒湯は清熱剤(熱を冷ます薬)の代表格で、上焦~下焦まで、三焦に瀰漫した邪熱(実熱)を取り去る薬だそうです。
ということは、温清飲は「肝血虚>邪熱」の虚実挟雑証の場合に使える薬、と考えていいのでしょう。
(・・・まあ、そう一概に言えない面もあるかもしれないが)
だとすると、経過中に「肝血虚<邪熱」のように、主従が入れ替わった時、あるいは「血虚」や「邪熱」が解決して、どちらか一方のみの問題になった時、
あるいは「陰虚」や「気虚」「陽虚」「湿熱」「湿痰」などの、肝血虚や邪熱とは別の病理が主になった時には、サッと方剤をチェンジ(変方)しないと、
効かない、あるいは悪化する、という流れになるのは自明です。
(または、そもそも最初からこういう診立て自体が出来ておらず、病名や症状のみからテキトーに処方したのであれば、最初からいきなり悪化することもありえます。)
まあ、臨床上よく見かけるのは、四物湯の成分が中焦を余計に重たくしたり、黄連解毒湯の成分が脾気や腎気を奪ったり、裏の水滞がきつくなって、
肌膚に津液が行き渡らなくなり、そのせいで見かけ上は余計に皮膚が乾燥して悪化したり、というようなケースが多いように思います。
(熱が取れるはずが、余計に皮膚が乾燥して「なんで??」ってやつね。)
病気、それも慢性で難治性の病気となれば、こういう、その時々での変化流転は当たり前なので、鍼灸でも、このような失敗をしないために、初診時にキッチリと問診を取っておき、
治療に来た現時点での「証」のみでなく、現症に至った「病因病理」をキチンと意識しておくことが大事なのです。
とりわけ、皮膚科疾患の場合、中医学でよくいう「皮損弁証」というような、皮膚の状態(乾燥、熱感、発赤、腫脹等々の有無)を意識した診察ももちろん大事ですが、
かといって皮膚の状態「のみ」から診たてただけの、場当たり的な処方、処置は実に危険です。
要は皮膚が「何で」そんな状態になったのか、というメカニズムを考え、時々刻々と変化する患者さんの状態に合わせて、臨機応変に処方、処置を変えていかないと、
とてもついていけません。
アトピーや喘息なんかの場合、そうやって常に先手先手が打てなかったら、普通に負けます。。。(苦笑)
患者さんから、ヤブ医者!ヘタクソ!アホ!ボケ!カス!!です。。。(苦笑)
また、この辺の詳しい話は、山口の村田先生のブログが非常に参考になります。
(膨大な内容ですが、単語で検索ができるので、漢方薬名や病名で色々検索してみて下さい。あっという間に朝になりますよ。(笑))
ドラッグストアで簡単に漢方薬が手に入る昨今、ネットで得た情報から、素人考えでサプリメント感覚で服用して大失敗をしていたり、知ったかぶりの西洋医学のドクターから、
いい加減な処方を繰り返されて、かえって悪化している患者さんを診ると、実に残念な気持ちになります。
東洋医学(鍼灸漢方)は医学ですので、それ専門に何年も、何十年も学び、経験を積んだ先生にしか、本当の意味では使いこなせません。
まずは、せめてそこんところをよくよく理解しましょう。
続く
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2018.09.12
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これまでのお話・・・
一貫堂医学について 3 参照
さて、今日は三大体質の3つ目、解毒証(げどくしょう)体質について掘り下げます。
(矢数先生・・・、このネーミング、”臓毒証”と紛らわしいんすけど。。。(苦笑))
一貫堂の言う解毒証体質とは、四物黄連解毒剤がフィットする体質のことを言うそうです。
(黄連解毒湯の”解毒”という言葉をとって”解毒証体質”と呼ぶことにしたんだそうです。)
「四物黄連解毒剤」とは、「四物湯」と「黄連解毒湯」を合わせた薬のことで、現代日本の薬局等でも簡単に手に入る「温清飲」というお薬のことです。
簡単に言えば、黄連解毒湯は火熱を取る清熱材、四物湯は血を補う補血剤、この二つを組み合わせた薬が「温清飲」です。
・・・で、一貫堂医学の言う「解毒証体質」の”毒”とは、第一に「結核性毒」のことを言うんだそうです。
ここで、普通の中医学を学んできた者にとっては
「へ?黄連解毒湯の毒が結核毒??なんのこっちゃ??」
となるのが普通だと思いますが、この時代の結核は、予防も治療も、非常に重要な病でした。
国民皆保険もなかった時代、歴代の有名な鍼灸家、漢方家の先生の中には、当時西洋医学が治せなかった結核を、鍼灸漢方で治してもらったのをきっかけに、
鍼灸医、漢方医になったという先生がたくさんおられるようです。
大正、昭和初期の時代の医師にとって、結核を如何に予防するか、なってしまったら如何に治すか、これが非常に大事なポイントだったんでしょうね。
そしてこの「解毒証体質」は、年齢によって3つの方剤を使い分けるようです。
すなわち、小児期は柴胡清肝散、青年期は荊芥連翹湯か竜胆瀉肝湯を使い分ける、といった感じです。
まず柴胡清肝散ですが、これは各時代の書物によって微妙に生薬の配合が違うようですが、一貫堂では上記の温清飲に桔梗、薄荷葉、牛蒡子、天花粉を加えたものだそうで、
要するに「肝経、胆経、三焦経の3つの経絡の風熱邪を叩く薬」なんだそうです。
これらの経絡が喉頭、頚部、耳周辺を流注することから、ここに熱を籠らせないようにし、扁桃炎、中耳炎を起こさせないようにすることが、
幼児期の結核を予防、治療する上で非常に重要と考えたのでしょう。
次に荊芥連翹湯ですが、これも柴胡清肝散の変法であります。
(構成生薬の詳細は、ちょっと複雑なのでここでは省略します。)
これは何を狙っているというと、解毒証体質の場合、小児期は扁桃炎や中耳炎を起こしやすいが、青年期になると蓄膿症を起こすようになると考え、
柴胡清肝散が肝経、胆経、三焦経を狙っているのに対して、より「陽明経(顔面部)の風熱邪にターゲットを寄せている」のだそうです。
(要は上の横か、上の前か、です。)
最後に竜胆瀉肝湯ですが、これも歴代の医家によってそれぞれ生薬の配合が異なるようですが、一貫堂処方では、
「肝を瀉して水邪を捌き、肝を瀉す力を四物湯で少し緩めている方剤」
と、言うことが出来るようです。
解毒証体質者の場合、淋病や睾丸炎、外陰部の炎症など、下焦を病むことも多く、一貫堂処方の竜胆瀉肝湯は、その治療、予防のために長期服用も可能な体質改善薬であるそうです。
まあここまでを簡単にまとめれば、柴胡清肝散であれ、荊芥連翹湯であれ、竜胆瀉肝湯であれ、一貫堂が解毒証体質に用いる薬の大本は「温清飲」なわけです。
・・・で、「温清飲」は清熱解毒の「黄連解毒湯」+補血の「四物湯」です。
「黄連解毒湯」の初出は752年、王燾(おうとう 670?-755)が著した『外台秘要』、「四物湯」の初出は1110年頃、北宋の国定処方集である『和剤局方』だそうです。
で、「温清飲」の初出は一貫堂医学について 2で紹介した『万病回春』(1587)です。
ということは、瘀血証体質の通導散も、解毒証体質の諸薬の大本である温清飲も、出典は『万病回春』ということになります。
また、臓毒証体質の防風通聖散も、『万病回春』の中には何カ所も出てきます。
森道伯先生も、江戸期の和田東郭や原南陽と同じように、中国明代、龔廷賢の書物である『万病回春』をかなり読みこんでいたことが分かりますね。
多くの名医が読んだ『万病回春』、現代で東洋医学を行う者として、避けて通れないでしょう。
長くなったんで続く
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2018.08.27
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これまでのお話
「肺胃不和」という証 4 参照
◆「不和」には五種類ある。
ここまで、僕が臨床上けっこう目にする「肺胃不和」について語ってきました。
ま、「肺胃不和」という熟語は、『中医弁証学』という本なんかでは「病証」としては紹介されていないのですが、清明院の臨床では「肺胃不和」と証を立てて治療し、
うまくいくことは全然普通にあります。
(以前チョロッと紹介したね。)
まあしかし、仮に「肺胃不和」という証が立ったとしても、それで安心はできません。
今日は最後にまとめとして、それを喋って終わります。
「〇〇不和」という証は、他にも有名な「肝脾不和」「肝肺不和」「脾胃不和」「肝胃不和」なんかがありますし、似た言い方では「心腎不交」「脾虚胃実」「肝火犯肺」などなど、
二つの臓腑にまたがる病(臓腑兼証)、というのはよくあります。
それどころか、3臓腑、4臓腑にまたがった病というのもあります。
この時に考えなくてはならないのは、どっちの臓腑がどれくらい悪いか、先に処置するべきはどっちか、という「ウエイト」「優先順位」の問題です。
肺の臓と胃の腑が同時に病んでいて、「肺胃不和」という状況であれば、当然ながら、肺と胃、どっちがどの程度病んでいるか、という考え方は必須です。
で、これ、大きく分けると5パターンあります。
つまり不等号を入れて比較すれば「肺>胃」「肺≧胃」「肺≒胃」「肺≦胃」「肺<胃」の5つです。
この考え方を頭の中で行うことにより、「主従」が明確になり、これにさらに「標本」を考えてタクティカルに治療を進めていくことが出来ます。
「主従」を含む記事 参照
しかもこのウエイトは固定的でなく、治療効果や患者の養生の状況によって、経過の中で変動してきます。
それに上手に合わせることが出来ると、治療がスッスッスッといきます。(^^)
・・・でもこれ、まさに「家庭内不和」と同じで、理論的には簡単でも、実際はなかなか難しかったりします。(笑)
それを冷静に冷静に、根気よく根気よく、調整するのが我々の仕事だと思います。
言わば別れそうになっているカップル、夫婦の「仲直らせ屋」みたいなもんですな。(゚∀゚)
おわり
◆参考文献
『中医弁証学』東洋学術出版社
『中医病因病機学』同上
『基礎中医学』燎原
『全訳中医基礎理論』たにぐち書店
『基礎中医学』谷口書店
『蔵象学説の理論と運用』創医会
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2018.08.24
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これまでのお話
「肺胃不和」という証 3 参照
◆「宣発・粛降」の根拠は??
今から約8年前、このブログ上で、東洋医学の言う、固有の意味としての「肺の臓」とかいかなるものか、という内容を、一般人や学生さんに向けて、
極力専門用語を使わないようにと配慮しながら、12回に渡って書きました。
今読むと、内容の稚拙さに赤面しますが、それも歴史の真実、あえて残します。(笑)
ここで重要なのものの一つとして、東洋医学の言う「肺の臓」というのは
1.気を全身に巡らせる働き
2.気を下げ、降ろす働き
を持っている、というお話をしました。
中医学の成書を読むと、1.の働きを「宣発(せんぱつ)」、2.の働きを「粛降(しゅくこう)」と書いてあります。
今日は、ここから少し突っ込んで、
「肺の臓には宣発・粛降作用がある・・・ほうほう、で、その根拠は??」
という話をします。
別に『黄帝内経』などの古典の中に「宣発・粛降」という言葉がある訳ではないようです。
(まあ『素問』五運行大論(67)に”宣発”という熟語は出てきますが、これは肺の作用のことを言っている訳ではないです。)
中医学の成書では、歴代の諸種の古典を総合して、肺の臓の生理作用を示す言葉として「宣発・粛降」という見出しをつけている、ということでしょう。
で、まず宣発については、
1.気化によって体内の脱気を排出する
2.水穀の精微を全身に巡らせる
3.衛気を巡らせることで汗を排出する
という3つの作用のことを言っています。
これは、『黄帝内経霊枢』決気篇(30)にみえる、
「上焦開發.宣五穀味.熏膚充身澤毛.若霧露之漑.是謂氣.」
という文章から持ってきているのかな、と連想させます。
決気篇での内容は、「気」という概念をさらに細分化して「精・気・津・液・血・脈」の6つに分けた場合、それぞれの定義ってどうなの??
っていう文脈の中での、「気」の話をしている部分に出てくる話なんですが、「肺の臓」の「気」への関わり(肺主気)を考えると、ここに書かれている「気」の働きを、
もっとも直接的にバックアップしているのが「肺の臓」である、というふうに理解した、ということでいいと思います。
続いて「粛降」ですが、単に「降」ではなく「粛清(しゅくせい)」の「粛」を入れて「粛降」と名付けているのはポイントかな、と思っています。
(粛清、怖いですねー)
続く
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2018.07.18
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16日の月曜日は、新風先生も交えて、毎年恒例の、朝から清明院に集まって、講師候補以上の会員の先生方で、内輪の勉強会。
座学、実技指導などの、東洋医学の講義をするのには、臨床とはまた違った技術を求められます。
講師となれば、多くの人の前に立って、講義をし、実技指導をしなければなりません。
また、歴史ある研究会の看板を背負って教壇に立つわけですから、学術に対する理解も、よりシビアなものを要求されます。
基本的なことをまずは徹底的に踏まえ、一定の試験をクリアし、講師候補以上になったら、さらに、講義デビューするためのための訓練を行います。
(そこでまた更に実技試験、筆記試験が待っています。)
言わばこの日は、清明院が秘密特訓基地な訳です。
(ここに書いたら全然秘密じゃねえけど(゚∀゚))
そして、16時に勉強会を終わり、この日は清明院のすぐ近くで行われた積聚会の新会長披露式の二次会に出席してきました!!
積聚会というのは、北辰会と同じくらいの歴史を持つ、日本を代表する伝統鍼灸の流派の一つで、海外でも有名です。
この度、会長を長らく務めた小林詔司先生が退任され、原オサム先生が新会長になりました。
最近、北辰会といい、どこの流派も代替わりが進んでいます。
昭和初期に、明治維新以来、絶滅しかかっていた日本伝統鍼灸の復興を叫んで立ち上がった第一世代が、柳谷素霊先生たちの世代で、北辰会の藤本蓮風先生や積聚会の小林詔司先生たちは第二世代にあたります。
そして今、ついに日本伝統鍼灸の第三世代の時代となりました。
僕もまあ、この伝統医学第三世代の端くれ、ということになるんでしょうか。
・・・さあ、先日書いたように、国際的には伝統医学を振興していく流れがあり、世界的には中国伝統医学の共通概念として「中医学(TCM)」というものが浸透してきている時代。
日本の伝統医学界は、どう変わるか。
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2018.07.09
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去年、諸先輩方にご指導いただきながら、私が書いた二本の症例報告の論文。
一つ目の再生不良性貧血の妊婦さんの症例は、少し前に日本中医学会の学会誌『日本中医学会雑誌』に掲載されました。
そしてもう一つのアトピー性皮膚炎の乳児の症例が、ついに伝統鍼灸学会の学会誌『伝統鍼灸』に掲載されることになりました。
・・・ふいー、長かったわい。
去年の春ぐらいに二例出すことが決まり、夏ぐらいにはあらかた仕上がって、両学会と北辰会の本部で口演発表させていただき、年末には論文化して提出し、
最終的に学会誌に掲載されるまでに、約1年かかっています。
なるほどなー。
このように労力がかかるわけか―。
・・・でもまあ、これで勝手がよく分かりました。
僕は、実験だの文献調査だのアンケートだのをやった結果に関する研究論文とか、それの統計処理とかに関しては、自分でやる仕事としてはほとんど興味がないです。(゚∀゚)
(そりゃ面白そうなのあったら読むけど、読む専門。)
僕が好きなのは、実際の臨床と、そこで得た事実を極力論理的に説明することのみです。
やっぱ現場でしょ☆
・・・まあ、恐らくまた出します。(*‘∀‘)
ヒヒヒ―
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2018.06.14
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去年、金沢で行われた日本伝統鍼灸学会で発表した、アトピー性皮膚炎の乳児の症例と、熊本で行われた日本中医学会で発表した、再生不良性貧血の妊婦さんの症例とが、
論文化も済み、学会側に受理され、学会誌に掲載される手続きも完了しました。
(中医学会の方はもう載っていますね。)
同時期に二症例まとめるのって、なかなか大変でしたが、ようやく全て終わって、ホッとしていました。
ここまでの道のり、ご協力いただいた先生方には、本当に感謝感激であります。<m(__)m><m(__)m>
・・・で、少し休んだので、また新たなる症例報告計画を立てています。(笑)
もちろんながら、今回の反省点を十分に踏まえていきます。
まだ、どこの学会に出すか、どういった形で纏めるか等、水面下で少しづつ進めているような状態ですが。。。
またこの症例を通じて、色々勉強出来る。
その病気で困っている患者さんの福音になる。
同士たちにとって有益な情報になる。
楽しみですな☆(゚∀゚)
・・・まあでも実は、そういった高尚な使命感とかでやっているんじゃなくて、出したいから出す、ただそれだけ。
人が出来ねえことやる、ただそれだけ。
鍼灸の症例が綺麗だから好きなだけ。
そーゆー自己満足が、結果的に他人の満足を生む、最高じゃんねえ。
イヒヒー(=゚ω゚)ノ
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2018.06.07
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これまでのお話
では続きいきます!!
全日、ラストは鍼灸実技セッション「女性鍼灸」を聴きに。
清明院も、ま~多いです、女性特有の疾患でのご来院。
PMS、PMDD、生理痛、生理不順、無月経などの月経に伴う諸症状はもちろん、つわり、妊娠中毒症、妊娠糖尿病、逆子などなど、妊娠時のトラブル、
不妊症、不育症、子宮筋腫、卵巣嚢腫、乳癌、子宮癌などなど、清明院には、西洋医学で解決しない女性疾患でお困りの患者さんが、毎日たくさん見えます。
もちろん、上記のような新患一つ一つについて、鍼灸で全て完璧に治せるなんて主張はしませんが、鍼灸治療が介入してから、顕著に良性の変化が起こって、
患者さんに喜んでいただける、なんてことは、日常茶飯事として経験します。
まあ、女性特有の疾患についても、清明院では、いつも通り、四診合参の上、弁証論治するのみなんですが、他の先生方がどうやっているか、気にならないでもないです。
・・・というわけで今回、覗いてみました。(゜レ゜)
一人目は大阪の「まり鍼灸院」院長の中村真理先生。
中村先生には、去年の日本東洋医学会で初めてお目にかかったのですが、とてもパワフルな先生、という印象です。
この先生の発表は、たくさんの症例をまず集積して、それを統計学的な手法でもってキチッと分類、分析して、何が言えるかを述べる、という手法であり、
EBMを踏まえた発表が当たり前となっている昨今、非常に参考になる発表姿勢だと思います。
また、病態把握の方法として中医学の理論と用語を採用しており、そういう意味でも分かりやすいご発表でした。
発表後、フロアの婦人科医の先生から、少々厳しい突っ込みもありましたが、それも含めて大変勉強になりました。
会場にいた人は分かると思いますが、あの突っ込み、
「もし僕ならどう答えるかなー・・・。」
と思いましたね。。。(゚∀゚)
二人目の先生は近畿大学東洋医学研究所の附属診療所の鍼灸師である井本蓉子先生。
このように、医学部を持つすべての大学に当たり前に東洋医学研究所があり、そこには当然、付属の鍼灸院、付属の漢方クリニックがあり、
そこに多くの鍼灸師が勤務し、毎日患者さんの治療にあたる、というのが日本の標準的な姿になるといいと思います。
(しかも出来れば附属病院の西洋医学とも緊密に連携しながら治療にあたったら、と思います。)
井本先生は、とても優しそうな先生でした。
あの落ち着いた雰囲気は、多くの患者さんを安心させていることでしょう。
また、治療に対する一生懸命な姿勢もよく伝わりました。
女性疾患については、女性の鍼灸師の先生の方が、患者さんも相談しやすいでしょうし、鍼灸師の先生自身も、月経や妊娠出産に関しては、
自分の実体験を通じて、アドバイスしやすいだろうと思います。
20年前と比べたら、「女性・小児専門」と掲げた、女性院長の鍼灸院が全国にずいぶんと増えましたが、これは大変良いことだと思いますねえ。
続く
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2018.06.06
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前回のお話
では続きいきます!!
立命館の齊藤先生のNBMの講演を11時半には中座し、サブ会場である森之宮医療大学へ。
今回、メイン会場であるハイアットリージェンシー大阪と、サブ会場である森之宮医療大学とは、徒歩15分くらいの距離。。。
シャトルバスも出ていましたが、ちょうど都合のいい時間にバスがなかったので、何人かの先生方とタクシーで移動しました。
こういう大きな学会は、メイン会場とサブ会場が離れていて、移動が大変なことが多いんですよね。
よくアンケートなんかで苦情が出やすいところだと思います。
・・・まあでも仕方ないですよねこれは、学会あるあるだと思います。(苦笑)
運営サイドの先生方、大変お疲れ様でございます。<m(__)m>
12時からは藤本新風先生による日本伝統鍼灸セミナー
「健康・長寿を支える鍼灸学 伝統鍼灸のあり方―北辰会からの提言―」
の講義と実技を聴きに行きました。
新風先生の講演における提言の要点は、
1.日本伝統鍼灸の歴史を正確に踏まえよう
2.その上で、世界と日本の鍼灸の現状を踏まえよう
3.世界に向けて日本伝統鍼灸をアピールするならば、対話のための共通言語、用語が必要であり、TCM(現代中医学)はそれに相応しい。
4.1.~3.を踏まえて、北辰会方式の紹介と、症例の紹介と実演。
という、40分というごく限られた時間の中で、非常に盛りだくさんの内容でした。
実技では、毫鍼の実演と、打鍼の実演を見せて下さいました。
全日に来ている鍼灸師の先生方は、現代医学的な考え方で治療を行う先生方も多いことでしょうから、聴衆にとって、中医学や伝統鍼灸というものに、
あまり馴染みのない先生方も多かったのではないかと思いますが、北辰会方式ではあのように一本鍼に持っていくまでに、様々な理論と、診察法を駆使して、
「もちろん主訴を鑑みつつ、より本質的な全身の大いなるアンバランス、気の歪みを調整しうる究極の一穴」
を選んでいる、ということが、少しは伝わったんじゃないかと思います。
その後、新風先生自ら、鍼灸の業者さんの販売ブースに移って、北辰会方式で用いるメインの鍼である
「撓入鍼(とうにゅうしん)」「打鍼」「古代鍼」
の販売メーカーであるいっしん社さんのブースにて、実技デモンストレーションを行いました。
(因みに、僕もちゃっかり鍼してもらっちゃいました☆)
新風先生の実技を間近で見れることはそうそうないので、聴講者にとっては、いい機会になったんじゃないでしょうか。
もちろん実技の内容は素晴らしかったんですが、広いガヤガヤした会場なのにマイクがなかったので、声が聴き取りにくく、そこは大変残念でした。。。
そして最後は実技セッションの教室に戻り、「女性鍼灸」を聴きに。
続く
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2018.04.24
清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、
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4.22の日曜日は浅草で行われた(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!
今回、諸事情により午後からの参加となりましたが、年度初めということもあっていつもより人数が多かったですね。
まあ、北辰会方式の道のりは長いですが、頑張って欲しいと思います。
午後は実技訓練。
久々の顔もいましたな。(笑)
しかし、なんか今回、前日に飲んだ酒が鼻から出てくるという奇病にかかりまして、僕のコンディションがイマイチでした。(苦笑)
酒+睡眠不足+冷え、この3つが重なるとこの奇病が発生しますね。(-_-;)
もうそんなに若くないね、気をつけます。
最後は国立の蒼天堂治療院院長、尾崎支部長の「北辰会方式とは」。
尾崎先生のアツい思いの詰まった講義でした。
北辰会の成り立ち、関東支部の成り立ち、中医学の成り立ち、北辰会と他流派との違い・・・、聴講された方は、何度も反芻してもらいたいと思います。
ちなみに私は今回、奇病治療のため、聴き終わったらそそくさと帰りました。。。
(笑・・・翌日にはキチッと治りました。)
・・・さて来月は、私も「胃の気の脈診」を喋ります!!
聴き逃がせませんぞ~~(*‘∀‘)
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2014.04.26
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2025年3月の活動記録2025.04.01
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2025年2月の活動記録2025.03.01
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2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール