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オウム問題の終焉なのか。

2018.07.06

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今日、麻原彰晃こと、松本智津夫死刑囚ほか、主犯格数名の死刑執行が行われました。

 

 

そのニュースで目覚めました。

 

(あまりいい目覚めではないね。。。)

 

 

この感じだと、まだあと何人かいますが、彼らの執行の日も近いでしょう。

 

 

彼らを信じ、慕っている信者が、まだこの社会には実際にいる訳ですから、何か起こらないことを祈るばかりです。

 

(まあ恐らくは、公安警察がガッチリ監視しているでしょうが。)

 

 

宮崎勤しかり、有名な凶悪事件の死刑囚が死刑執行になった時は、いつも思いますが、なぜこのタイミングなのかな?と思ってしまいますね。

 

 

・・・まあ、どうやって、どういう根拠で決めているのか、一市民には全くの謎です。

 

 

一連のオウム事件は、今から約30年前からで、彼らの名前を聞くようになったのは、僕が小学校高学年~中学生の時の話であり、多感な年齢の時の話であったこともあるし、

 

『朝まで生テレビ』や、とんねるずやビートたけしの番組に麻原が出てきて、メディアからチヤホヤされていたこと、そしてあの異様な選挙活動、

 

その後の一連の事件の報道、よく覚えています。

 

 

中学の卒業式で、教頭先生が祝辞で「地下鉄サリン事件」のことを「地下鉄シャリン事件」と言い間違えて、失笑が起こったことも、昨日のことのように覚えています。

 

 

また、僕が19歳でこの業界に入ってからも、麻原が鍼灸師の資格を持っていたことや、彼にとって父親代わりのような存在であった、8人兄弟の長兄が、

 

熊本で有名なスピリチュアル系の治療家であったこともあり、そんな男が、なぜあんなことになっていったのかと興味を持ち、色々な書籍で調べていたことがありました。

 

(森達也監督の『A』シリーズなんかも、全部見てます。)

 

 

彼らが教本として重要視していた、『虹の階梯』『ニルヴァーナのプロセスとテクニック』を読んだこともあります。

 

 

このブログでも、これまで何度か触れていますね。

 

「オウム」を含む記事 参照

 

 

オウム事件の後も、オウム以外の団体でも色々な事件があり、

 

「カリスマ」「洗脳」「カルト」

 

などの言葉が連日報道され、大々的に報じられたことは色々あったと思います。

 

 

・・・まあ~、結論としては、彼が社会に出るきっかけの最初は鍼灸師なんだったら、あの恐ろしいまでのパワー、エネルギーを、そのまま真面目に、

 

東洋医学に使って欲しかった、なぜ使わなかったのか、東洋医学は絶対答えてくれたろうに・・・、と思うばかりです。

 

 

しかし、もうあの一連の事件から20年以上とは、時間というのはホントに早いですね。

 

 

朝から、何とも言えないニュースでした。

 

 

ああいう人物、団体を、出てきたら徹底弾圧するとか、出て来ないように監視するとかいうより、ああいう人物、団体が出て来ない社会であってほしいものです。

 

 

 

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オウム問題

2012.06.15

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今日、オウム事件の最後の容疑者である、高橋克也が逮捕されました。

(さらに…)

令和元年、幕を開ける!!

2019.05.01

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今日から「令和」元年初日です!!

 

 

ついに来ましたネ。(^^)

 

 

なんかこう、気分が変わりますな。

 

 

しかしながら、「不動心」で鍼灸臨床に邁進してまいります。

 

 

「生前退位」というのは、平成天皇らしい、色々お考えになった上での、素晴らしい伝統のリアレンジだと思いましたが、過去にもあったようですね。

 

(1817年の光格天皇以来だとか。)

 

 

昭和から平成に変わった時、僕は小学生でしたが、1月初めに昭和天皇崩御のニュースを、確かスキーに行っていた旅館で聞きました。

 

 

子供ながらに、大人たちが騒いでいたのを覚えています。

 

 

そして、朝から晩まで、テレビがすべて昭和特集になり、戦前~戦争~戦後の高度経済成長期の映像が延々と流れ、アニメやドラマやお笑い番組が全く見れなくなったことが、

 

実につまらなかったことを覚えています。(笑)

 

 

・・・令和ではどうなるんでしょうね。

 

 

平成の日本は、戦争こそなかった(一部異論もあるようですが。。)ですが、バブル崩壊からの不況、就職氷河期、宗教ブーム、オウム真理教によるテロ、

 

雲仙普賢岳や阪神大震災や東北大震災に代表される、様々な自然災害がありましたね。

 

 

世界情勢では湾岸戦争(中東問題)、米国の同時多発テロ、パレスチナ問題、北朝鮮問題、日中関係、日韓関係の緊張、EU問題、リーマンショックなどなど、

 

世界大戦にはならないものの、その火種とも取れるような紛争や経済問題が、いつまでたっても終わりません。。。

 

 

僕ら東洋医学、鍼灸医学はどうなるんでしょうか。

 

 

明治維新で「政治的法難」とも言える憂き目に遭い、大正~昭和初期に一部の先生方の奮闘で、どうにか復興しようとしたものの、敗戦で再び法難に遭い、

 

それでも形を変えながら徐々に息を吹き返し、昭和後期から平成と、「数的には」増してきたこの医学。

 

 

世界的には東洋医学(中国伝統医学)に期待の目が向いてきています。

 

 

さて、令和の時代、どこまで行けるか。

 

 

みんなで頑張り、盛り上げたいですね。(^^)

 

 

 

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鍼灸近代史

2017.09.01

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こないだ、漢祥院を研修している時、蓮風先生から言われた。

 

「もっと勉強して、鍼灸を中心に、近代史を徹底的に踏まえろ。」

 

と。

 

 

今、北辰会では、滋賀の森洋平先生が、この分野を熱心に研究しておられます。

 

 

僕の、死んだ祖母は歴史の教師でした。

 

 

中学生の頃、テスト勉強に付き合ってもらった記憶があります。

 

 

祖母は、歴史を勉強すると、昔の人の考え方が分かって面白いじゃん、といっていたけど、中学生時代の僕にとっては正直、全然楽しくなかったです。(^_^;)

 

「源氏がどうとか平氏がどうとか、どーでもいーよ。(=゚ω゚)ノ」

 

って感じでした。(苦笑)

 

 

小中高で、卑弥呼だの平安鎌倉よりも、近代史をもっとやるべきですよね。

 

 

文化史、政治史、その他、近代日本の大きな歴史の流れ。

 

 

自分の祖父母が生きた時代の話なら、もっと興味が持てると思います。

 

 

江戸時代の鎖国、元禄文化華やぐミラクルピースの時代、幕藩体制という、今とは違った統治機構。

 

 

そして明治維新、富国強兵政策、近代化、そして明治大正昭和の戦争、大東亜戦争での敗戦。

 

 

その後、GHQによる占領政策、焼け野原からの復興、朝鮮戦争による特需、高度経済成長、バブル崩壊、宗教ブーム、オウム真理教、インターネット・・・。

 

 

常にそういった、社会背景の影響を受け続けた鍼灸医学。

 

 

これについて、中国や韓国と比較してみても面白いです。

 

 

ところで、こないだの終戦の日の前のNHKスペシャル三部作、なかなか良かったですね。

 

 

樺太戦、インパール作戦、731部隊。

 

 

実は731部隊の一人が、戦後の鍼灸界でも有名な先生の一人だったりします。

 

 

目を背けるべきでないこういった現実も、見てない人はぜひ見ましょう。

 

(動画サイトで見れるでしょう。)

 

 

 

 

まあでも、これやりだすと、面白いけど、臨床やってる時間なくなっちゃうね。(苦笑)

 

 

研究者の先生方、早くいい教科書作ってクレ~~(゚∀゚)

 

 

 

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「ヨガ教室行ってもいいですか?」 2

2017.04.20

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前回のお話

 

「ヨガ教室行ってもいいですか?」 参照

 

 

では続きいきます。

 

 

◆本来のヨガは宗教的修行法

 

 

前回、本来のヨガというのは修行法であり、現在、フィットネスや体操法のようにして強調されているのは

 

「ハタ・ヨーガ」

 

という身体技法の一つであり、本来のヨガとはかけ離れている、というお話をしました。

 

 

では本来のヨガとはどんなもんなのか??というお話を、自分なりに調べてみましたので少しさせて頂きます。

 

 

実はヨガは、日本にもある「禅」の淵源の一つのようです。

 

 

山下博司先生の『ヨーガの思想』によれば、「禅」という言葉の語源は「静慮(じょうりょ):ディヤーナ」だそうです。

 

 

「禅」は、日本の伝統医学とも関連が深いですし、このブログでも何度も紹介しています。

 

「達磨(だるま)」という人物

「白隠禅師(はくいんぜんじ)」という人物

「一休さん」という人物

「沢庵和尚(たくあんおしょう)」という人物

「禅宗」って何ですか?(その2)        参照

 

 

そもそも達磨大師に手足がないのは、瞑想し過ぎて手足が腐ってしまったからだ、なんていうウワサがあるくらい、そもそもはこれは「瞑想」が基本なんです。

 

(因みに手足が腐ったというのは俗説で、実際は描かれる法衣の下に隠れた手足が省略された姿なんだそうです。)

 

 

近代、90年代になってから、フィットネスとしてのヨガは世界的に流行したそうです。

 

 

でも、たまにスポーツジムで気晴らし程度にやるくらいならいざ知らず、もともとは宗教的な修行法ですので、きちんとした指導者についてやらないと、

 

場合によっては非常に危ないケースもありえると思いますが、近年ではオウム真理教の麻原彰晃が、もともとは独学で学んだヨガ教室の指導者であったこともあり、

 

その指導者が信頼できる人物なのかどうかを見極めるというのは、実際は難しいようです。

 

(また、麻原さん自身があのような間違った方向に信者を導いたことからも、独学での修行が危ないとも考えられます。)

 

 

因みに、清明院の患者さんには、戦後すぐの頃からずーっと指導者についてヨガを学んでこられた、ご高齢の患者さんがおられますが、

 

その患者さんに言わせると、現代のヨガブームは非常に危ないと仰っておりました。

 

 

続く

 

 

 

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『臨床というもの2 生物学的人間』

2017.01.18

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蓮風先生の新刊本が出ました!

 

(Amazonの商品ページはこちら

 

 

因みに、まだまだ出るそうです。(笑)

 

 

これ、昨日Facebookでは軽く紹介したんですが、Facebookをやってない人のために、Blogでも感想を述べておきます。

 

 

北辰会は、今や東洋医学教育のグローバルスタンダードである「現代中医学」の理論の優れた部分と、日本伝統鍼灸医学独特の理論と実技を組み合わせ、

 

しかもそれを現代風にピューリファイし、非常に精緻で、確度の高い弁証論治を行う流派である、という、正当な認識、評価があります。

 

 

一方で、蓮風先生というカリスマ鍼灸師を頂点とする、カルト集団的な雰囲気がある、という心外な評価があります。

 

(まあ、北辰会はそういう輩を相手にしていませんが。。。(笑))

 

 

なぜ、こういう妙な評価が出るのかと考えると、蓮風先生のカリスマ性、圧倒的存在感をさておいても、北辰会はその医学の理念の中に

 

「患者さんの心と体と”魂を”救う。」

 

という言葉を理念に掲げていることが、一つにはあるのだろうと思います。

 

 

とりわけ、

 

”魂を救う、救済する”

 

という表現は、かつてのオウム真理教や、他のカルト教団も用いている(いた)表現であり、この一文を読んだだけで、

 

人によっては引いてしまうだろうと思いますし、新興宗教だ、カルト集団だ、という発想が出てくるのも分かります。

 

 

僕もこのブログ上で、何度なくこの問題には触れてきました。

 

「魂」を含む記事 参照

 

 

まあ僕的には北辰会は、患者さんを診る時に、人間存在の肉体面、精神面よりさらに深い部分に、この「魂」というものの存在を仮定、想定し、

 

そこをも、「東洋医学で、伝統鍼灸で」救おうじゃないか、と、理念に掲げている鍼灸学術研究団体だ、と、理解しています。

 

 

ですので、宗教団体、カルト集団ではなく、宗教的で、スピリチュアルな生命観を持った、東洋医学、鍼灸医学の学術研究団体である、という理解です。

 

 

北辰会では、死後の世界や輪廻転生は説きませんよ。(*‘∀‘)

 

 

グルへの帰依も説きません。(笑)

 

 

むしろ蓮風先生は、

 

「俺を徹底的に批判してみろ!どっちの方が真実か、鍼一本でトコトン勝負しようじゃないか!!」

 

と仰います。

 

 

まあ、東洋医学の医者が、スピリチュアルな生命観を持つのは、東洋医学の勉強を深めていくと、ある意味当然の認識のように、今では思います。

 

 

で、これまで北辰会、蓮風先生は、この「魂」というものについて、あえて細かく語ってきませんでした。

 

 

多くの哲学者や科学者、宗教家が言及しているように、「魂」というのは非常に多義的であり、一所懸命語ってみたところで、

 

言語でサクッと明確化できる代物ではないし、仮にしたところで、どうやって運用したらいいのか困る代物だと思うのですが、

 

それでもこの本には蓮風先生なりの「魂観」が多く語られています。

 

 

この日本で、50年以上、延べ70万人以上の患者さんの鍼灸臨床をやった蓮風先生だからこそ言えるところを、言葉を選んで語ってくれたものだと思います。

 

 

鍼を持つ者はもちろん、医師、薬剤師、患者さん、これから鍼灸を受けようと思っている方、皆さんにぜひ読んでもらいたい一冊です。

 

 

「魂」というものをどう考え、感得するか、ということは、序文で、蓮風先生の長年の患者さんでもある内科医、村井和先生が語っておられるように、

 

「鍼による難病治しの核心中の核心」

 

なんだと思います。

 

 

 

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『メメント・モリ』

2012.07.26

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最近、副院長から聞いて、藤原新也さんの『黄泉(よみ)の犬』という本を読みました。

(一応、文字クリックで、購入ページにいけるようにしときました。)

(さらに…)

「独善」と「排他」

2012.03.18


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人は、人を思うままにコントロールできないと分かっていながら、思うままにコントロールしようとすることがある生き物です。

(さらに…)

鍼灸(師)批判について(その3)

2010.01.16

このシリーズはアツいです。まだまだいきましょう。今日は3、についてです。

3、「鍼灸って宗教みたいなもんでしょ?なんか胡散臭い。怖い。」

というご意見です。

 


こういう意見が出ること自体、日本ぽいですよね?

(僕はそう感じました。)

 


・・・というのも、日本人は基本的に無宗教と言われ、それぞれが自由気ままに、何も信仰していないか、何かを信仰しているか、です。

 

 

よく外国の人から、

 

「日本人は宗教の素養が無さすぎる!」

 

と批判されることがあるそうです。

 

(僕の友人でアメリカに留学したやつも、そんなこと言われたとか言ってたな。。。)

 


これはもともと「八百万の神様」という、自然界の全てのものに神が宿る、という多神教の考え方の影響なんでしょうかね。

 


それはともかく、宗教というものに対して胡散臭いとか、怖いという感情が想起されるのはなぜでしょうか。

 

 

まず大前提として、知らないものに対する警戒感、みたいなものがあるでしょう。

 


さらに加えて、一部の新興宗教によるしつこい勧誘だとか、近年の一部のカルト教団による無差別テロ行為や、「修行」と称した異常な行動の報道に対する、

 

悪い印象、インパクトが大きいからでしょうね。

 


また、体の不調などを、霊だとか前世のカルマだとかの”せいにして”高額なものを売りつけたりといった、悪徳商法が後を絶たないことも理由の一つでしょう。

 


・・・困ったもんですネ(ため息)。

 


ああいったものと、東洋医学、鍼灸治療とは全くの別物です。

 


何にも胡散臭くないし、怖がる必要もありません。

 


僕らは超能力者でも何でもないです。

 


自分でやんなるほど凡人です!(笑)

 


ただ、東洋医学の言う古典的な理論と手法に則って、日々一生懸命、鍼灸や漢方薬で治療をやっているだけです。


・・・故にもちろん、限界もあります。

 


そして東洋医学には、その判断基準(その術者による治療の限界)も明確に示されています。

 


万が一、上記のような不可解な行為を、皆さんがおかかりの治療院で勧められたら、直ちに警察に知らせるべきだと思います。

 


医療人と、その皮を被った、ただの犯罪者とは違います。

・・・「医療」と「宗教」というものの違いについては、僕も以前から興味を持ちまして、本で調べてみたり、色々な先輩に質問させていただいたことがあります。

 


その中で得た、僕なりの考え方を簡単に述べてみようと思います。

 


「医療」と「宗教」というものは、もともと「人を救う」という意味では同じ発想から始まっているのではないでしょうか。

(おそらく釈迦もキリストも、それぞれに個性、特長はあれども最初はこうしたシンプルな発想から始まったのでしょう。)

 


救わんとする対象物は両者ともに「人間」ですが、医療の場合は「病んだ人間=病人」を対象としていることが、大きな違いといえば違いでしょう。

「宗教」の場合は、その字のごとく、「あまねく教え導く」ですから、「全ての人間」が対象ですし、”病気の治療”以外の内容も大いに含むでしょうね。

 

 

そしてその教えを「信じる」というのがポイントですね。

 

 

まあ「医療」においても、この「信じる」気持ちというのは、治療効果を左右する面はあります。

 


僕レベルなんかでも、普段臨床をやっていて、患者さんを心身ともに救おう、と思ったら、患者-術者間の、

この医療(鍼灸)で治る!と「信じる気持ち」

とか、患者―術者間の、

お互いに対する「感謝の気持ち」

というものがどうしても不可欠になってくる、ということをよく感じます。

(要はそういう相互関係が、治療の相乗効果を生む訳です。)

 


ここら辺が欠けていると、

「体(症状)は治ったけど気持ちが全然楽にならない」

とか、

「症状がなかなか取れないことに苛立ち、しまいには術者を批判する」

とか、

「完全には良くなっていなくても、少し症状が良くなっていることに対する感謝が出来ない、もっともっとと、過剰なまでに要求するのみ」

というようになってしまったりする訳です。

 


僕はこういう苦い経験をこれまで痛いほどしてきました。

 


当然、こうなってしまうと、お互いに救われません(苦笑)。

 


本来の宗教(正教)というのは、医療(東洋医学も西洋医学もその他の民間医療も全て)をすっぽりと包む大きなもの、教え、と理解するのが正しいと思います。

 


ですので、「医療」は「宗教」の一部と考えたら分かり易いと思うのですが、良くないケースとして、そのように理解せず、「医療」の方が「宗教」よりも大きいぜ!偉大だぜ!とかいう風に考えだすと、

 

その医療者は最悪、広義の「神」になろうとしだします。

 


そうなった末路が、怖いとか胡散臭いとか言われるゆえんである、冒頭の犯罪者集団を形成していったりする訳です。

 

(あの麻原彰晃は元鍼灸師、オウムはこの点で好例かもしれません。)

 

・・・まあ僕としては、何があろうとも、何と言われようとも、そこはまったくブレずに、僕になし得る「最高の鍼灸」を患者さんに提供し続けるのみです。

 

自分が持つ鍼と灸を信じ、患者さんに感謝しつつ、です。

 


ですので鍼灸=宗教っぽい、というのは、メチャ広い意味では、あながち外れてもいませんが、それはどの医療も同じであり、ちゃんとした東洋医学に対して胡散臭い、怖いというのは間違いだと思います。

 

 

現代日本で圧倒的マジョリティーである西洋医学とは違う世界観、人体観を持った、伝統医療であるだけです。

 


ただ、「外見(見た目)」が胡散臭いとか、怖いのは「個性」ということで勘弁して下さいネ(笑)

 

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