東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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『素問』脉要精微論(17)における「脈の内外上下」 5

2018.07.30

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これまでのお話

 

『素問』脉要精微論(17)における「脈の内外上下」 1

『素問』脉要精微論(17)における「脈の内外上下」 2 

『素問』脉要精微論(17)における「脈の内外上下」 3  参照

 

 

 

◆『黄帝内経素問』脉要精微論(17)のポイント 続き

 

 

ここには脈診に関して、まだまだ重要なことが書いてあります。

 

 

① 知内者按而紀之.知外者終而始之.此六者.持脉之大法.

 

→体内の状況を知ろうと思えば脈を診ればいいし、外(経気の流れ)を知ろうと思えば始終を定めればいいよん。

 

春夏秋冬と内外の6つは、脈を診る上で意識しなければならない大原則でっせー☆

 

 

② 尺内兩傍.則季脇也.尺外以候腎.尺裏以候腹.

中附上.左外以候肝.内以候鬲.右外以候胃.内以候脾.

上附上.右外以候肺.内以候胸中.左外以候心.内以候膻中.

前以候前.後以候後.上竟上者.胸喉中事也.下竟下者.少腹腰股膝脛足中事也.

 

→脈の尺位の外側で腎の状態を窺い、内側で季脇の状態を、真ん中で腹部の状態を窺う。

 

左の関位の外側で肝を、内側で膈を窺い、右の関位の外側で胃を、内側で脾を窺う。

 

左の寸位の外側で心を、内側で膻中を、右の寸位の外側で肺を、内側で胸中を窺う。

 

脈診部位の前(掌側)で体の前半分を、後ろ(肘側)で後ろ半分を窺う。

 

寸位の掌側で胸から上の状態を窺い、尺位の肘側で下半身の状態を窺う。

 

 

 

 

ここでは、②の理解が有名かつ重要だと思います。

 

 

東洋医学の脈診では、手首の橈骨動脈の拍動部を三部位に分けます。

 

 

それを掌側から「寸口(すんこう)・関上(かんじょう)・尺中(しゃくちゅう)」と呼び分けています。

 

(よく”寸・関・尺”と略されて呼ばれます。)

 

 

因みにこの「寸関尺」に関しては、遠藤先生のこの論文が参考になります。

 

 

②の文章に書かれているのは、この「寸関尺」の部位を、さらに細かく、内側から診たり、外側から診たり、真上から診たり、掌側から診たり、肘側から診たりする診方を紹介してくれているもの、

 

というのが一般的な解釈なんですが、日本の江戸時代、多紀元簡(1754?-1810)先生は違った解釈をします。

 

多紀元簡という人物   参照

 

 

彼は、代表著作である『素問識(そもんし)』の中で、これは「尺膚診(しゃくふしん)」のことであると、『内経』および王冰の中を列挙して解釈しています。

 

 

「尺膚診」については、ずいぶん前に書きました。

 

「尺膚診」について 14   参照

 

 

・・・まあ要するに、ここは手首の橈骨動脈の拍動部の事を論じているのではなく、前腕全体の診方のことを論じているんじゃないか、という解釈です。

 

 

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↑↑このような図を使って、説明してくれています。

 

『素問識』より)

 

 

多紀元簡先生の解釈(尺膚診)ももちろん参考にはなりますが、このように、橈骨動脈の脈診部分を内外上下からみる診方考え方が『黄帝内経』の時代にすでにあり、

 

そこに全身の各部位や五藏六府が投影されていることが、非常に興味深いところです。

 

 

東洋医学お得意の、

 

「局所は全体の情報を含んでおり、全体の縮図である」

 

というフラクタル的な考え方が炸裂しているわけであります。

 

 

 

続く

 

 

 

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『素問』脉要精微論(17)における「脈の内外上下」 4

2018.07.28

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これまでのお話

 

『素問』脉要精微論(17)における「脈の内外上下」 1

『素問』脉要精微論(17)における「脈の内外上下」 2 

『素問』脉要精微論(17)における「脈の内外上下」 3  参照

 

 

◆『黄帝内経素問』脉要精微論(17)における脈診に関する記載部分

 

 

長々と、勿体付けるかのように語ってきましたが、ここで『黄帝内経素問』脉要精微論(17)における脈診に関するポイント部分を抜き出しますと、

 

 

①診法常以平旦.

 

→脈は色々な外的条件の影響を受けにくい、夜明けに診ましょうね。

 

②夫脉者.血之府也.

 

→脈っつうのは「血が集まるとこ」だよん。で、その血を動かしているのは「気」だよん。

 

③四變之動.脉與之上下.以春應中規.夏應中矩.秋應中衡.冬應中權.

 

→四季の移ろいは、脈に反映されるよん。春はコンパス(規)のように丸く、夏はさしがね(矩)のように端正で盛んで、秋ははかり(衡)の様につり合いが取れており、

 

冬はおもり(権)のように安定しているよん。

 

④四時爲宜.補寫勿失.與天地如一.得一之情.以知死生.

 

→脈が四季の移ろいとマッチしている状態がいい状態なのよん。そのアンバランスを的確に見分けて、補瀉を間違わなければ、人の生き死にを仕切ることが出来まっせ―。

 

 

・・・④、スゴイっしょ。(゚∀゚)

 

 

(竹下が勝手に意訳☆)

 

 

 

続く

 

 

 

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ようやっと症例報告論文が載ることに。。。

2018.07.09

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去年、諸先輩方にご指導いただきながら、私が書いた二本の症例報告の論文。

 

 

一つ目の再生不良性貧血の妊婦さんの症例は、少し前に日本中医学会の学会誌『日本中医学会雑誌』に掲載されました。

 

 

そしてもう一つのアトピー性皮膚炎の乳児の症例が、ついに伝統鍼灸学会の学会誌『伝統鍼灸』に掲載されることになりました。

 

 

・・・ふいー、長かったわい。

 

 

去年の春ぐらいに二例出すことが決まり、夏ぐらいにはあらかた仕上がって、両学会と北辰会の本部で口演発表させていただき、年末には論文化して提出し、

 

最終的に学会誌に掲載されるまでに、約1年かかっています。

 

 

なるほどなー。

 

 

このように労力がかかるわけか―。

 

 

・・・でもまあ、これで勝手がよく分かりました。

 

 

僕は、実験だの文献調査だのアンケートだのをやった結果に関する研究論文とか、それの統計処理とかに関しては、自分でやる仕事としてはほとんど興味がないです。(゚∀゚)

 

(そりゃ面白そうなのあったら読むけど、読む専門。)

 

 

僕が好きなのは、実際の臨床と、そこで得た事実を極力論理的に説明することのみです。

 

 

やっぱ現場でしょ☆

 

 

・・・まあ、恐らくまた出します。(*‘∀‘)

 

 

ヒヒヒ―

 

 

 

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求人再開!!

2018.07.04

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いやはや、前回求人を出してから半年経って、もうすでに、人手が足りなくなってきました。。。

 

 

春に入ってくれた、たいへん優秀な女性スタッフは、清明院スタッフによる、熱心で温かい指導により、スクスクと成長しておりまして、もう少しで研修が終わりそうです。(^^)

 

 

清明院の子たちは、みんなで協力しながら、色んなことをせっせとやってくれています。

 

 

たいへん微笑ましいですね。

 

 

ありがたい。<m(__)m>

 

 

でも、この新スタッフが完全稼働したとしても、すぐにスケジュールがパンパンになり、新患を断るような事態になりかねません。

 

 

一人でも多くの患者さんを東洋医学で救いたいのが清明院。

 

 

新患さんを断るような事態は避けたい。

 

 

・・・まあ、仕事をしている以上、忙しいのは嬉しい悲鳴。

 

 

清明院、外来、往診ともに、患者さんがドンドンと増えております。

 

 

難病、重症の相談も増えています。

 

 

ただ、上り調子の時ほど、躓く可能性もある。

 

 

だからいつも点検して、律して、ビシッと気を引き締めながら、決して質を下げずに、まだまだ増やす気です。

 

 

僕が19歳で鍼を持った時から一貫して変わらない、限界突破精神です。

 

 

因みに今年は、年末に一人、スタッフが家庭の事情で帰郷する予定です。

 

 

いいタイミングでの開業を控えているスタッフもおります。

 

 

・・ですので、ここらで再び、何人か採ろうと思います。

 

 

さあ、ヤル気のある者よ、この指とまれ!!!

 

 

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薬によるコントロールから外れる決心

2018.05.25

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先日、こんな症例を経験した。

 

 

ある難治性疾患の患者さん。

 

 

ステロイド剤で炎症をコントロールしているが、減薬すると再発するため、ステロイドから離脱できない。

 

 

これまでに、何度も何度も再発を繰り返している。

 

 

病院からは、これ以上再発を繰り返すようであれば、免疫抑制剤での管理を勧められるも、それには非常に抵抗を感じている。

 

 

そこで、去年の秋から清明院での鍼灸治療、加えて漢方専門薬局での漢方治療を開始し、それ以降、体調もすこぶるよく、再発もしていなかったが、今春、残念なことに再発した。

 

(因みに、前回の再発よりも、大幅に時間的には空いたが。)

 

 

ここで、思い切ってそのままステロイドを減らし続け、免疫抑制剤も使用しない、という判断を、患者さん自身がなさった。

 

 

案の定、一時的に炎症は激化し、体調としてはどん底に落ち込んだが、そこから徐々に徐々に復活し、現在、ステロイドなしで、炎症は起こっていない状態で安定している。

 

 

もちろん、清明院では、減薬や廃薬については、一切口出ししていない。

 

 

病院の方針に背いた判断が、吉と出るか凶と出るかで、吉と出たパターンだろうと思う。

 

(もちろん、凶と出るパターンになったとしても受け入れる、という覚悟の上でのご判断だったそうです。)

 

 

アトピーしかり膠原病しかり、高血圧しかり、こういう症例、実は鍼灸院では意外と経験する。

 

 

しかし、こういう患者さんの判断が凶と出るパターンもある訳だから、迂闊なアドバイスは出来ないし、お勧めもしない。

 

(そもそも鍼灸師に、投薬に関して助言できる権限はないのは百も承知。)

 

 

ただ、西洋薬(化学物質)の大量投与や継続投与で、症状やバイタルサインをコントロール下に置いた、ということと、治る、ということはまったく違う。

 

 

もちろんデータは大事、コントロールも大事であるが、医療界、というか世の中全体が、「治る力」をもう少し信じてもいいように思う。

 

 

そう願いながら、日々やっている。

 

 

 

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3.18(日)香川で朝から晩まで喋ります!!

2018.03.09

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ずいぶん前に告知しましたが、来たる3.18(日)、香川にある四国医療専門学校で喋ります!!

 

来春、四国で喋ります!!   参照

 

 

それも、朝から丸1日、飲み会まで、恐らくずーっと喋ります!!

 

 

・・・いやー、告知してから、あっという間に時間が経ってしまいました。。。

 

 

しかも今回は、経絡治療学会うたづ部会さんから御呼ばれしての講演です。

 

 

実は、ここの運営スタッフの一人は、清明院初代副院長の松木宣嘉先生なんです。

 

 

その御縁もあって、経絡治療学会主催の勉強会で北辰会が喋るという、興味深い講演となりました。

 

 

まあ以前も、福岡だったかどこだったか、ちょっとうろ覚えですが、経絡治療学会副会長の馬場道敬先生が主催に関わった講演会で蓮風先生が喋ったことがありますし、

 

去年の伝統鍼灸学会では新風先生の実技に他流派の先生方が参加して下さいました。

 

日本伝統鍼灸学会に参加してきました!!(1日目編)  参照

 

 

たまにあるんですよ、こういうのは。

 

 

どこの流派が見たって、良いものは良いんです。

 

 

しかもこの講演を最後に、うたづ部会は休会するようです。

 

うたづ部会休会のご案内  参照

 

 

まあ最後なんで、気合い入れて喋らせていただきます!!(゚∀゚)

 

 

今回、朝から

 

「北辰会方式概論」

 

午後一は

 

「胃の気の脈診 理論編」

 

最後は

 

「質疑応答・公開臨床」

 

をやらせていただきます!!

 

 

講演は朝10時から、午後16時まで、その後の飲み会まで、ずーっと喋り倒しになると思います!!

 

 

西日本の皆様、ぜひお越し下さい!!

 

 

お申し込みはこちら!!!

 

 

 

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咳の患者さんがやたら多かった

2018.03.06

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いやー、今日は気逆咳の患者さんが多かったわ。。。(^^;)

 

 

こないだ、スタッフが書いていましたが、二十四節気では啓蟄初日。

 

啓蟄 参照

 

 

体の中でも、虫さんが動き出すわけですね。

 

 

特に熱の虫さんが。。。

 

 

伏気学説も、柔軟に運用しないと、あらゆるケースに太刀打ちできませんね。

 

 

・・・まあ、人によってもちろん病理は様々、治療も様々ですが、今日も春を感じましたわー。(゚∀゚)

 

 

去年の年末に書き終えた二本の論文も、一つはようやっと掲載されそうです。

 

 

残りはもう一つ。

 

 

しかも他にも何やら仕事が舞い込んできました。

 

 

忙しくなるなー、2018!!

 

 

終わりなき戦いの日々。

 

 

 

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求人募集、再開!!

2018.02.01

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いやー、前回の求人募集から、約1年以上が過ぎました。

 

 

日々色々ありますが、どうにかこうにか、不死身の清明院、元気にやっております!!

 

 

去年はスタッフが3人増えて、法人化の手続きやら、スタッフの待遇面でのインフラ構築やらに追われ、個人的には症例を4例(学会で2例、有料サイトで2例)発表、

 

論文執筆、毎週毎週の鍼灸学校での講義、北辰会や地方の鍼灸学校での大舞台での講義などなど・・・、どうにかこうにか、死なずにここまで来ました。(苦笑)

 

 

そして、お陰様で外来患者さん、往診患者さんともに、少しづつではありますが増えまして、このままでいくと、春には人が足らなくなることは明らか。

 

 

・・・ということで今回、また新たに1名、募集します!!

 

 

来たれ!

 

 

新たなる仲間よ!!(笑)

 

 

今回も、決まり次第バサッと締め切りますので、急がないとですよ~~~

 

 

善は急げですよ~~~(笑)

 

 

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今年は脈診の年か?

2018.01.25

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来年度の北辰会のカリキュラムスケジュールが発表されました。

 

 

今年は私の担当科目に「胃の気の脈診」が当たっています。

 

 

北辰会の脈診法である「胃の気の脈診」については、以前このブログでも簡単に紹介しました。

 

胃の気の脈診⑧ 衝和と弦急の脈   参照

 

 

しかもこのテーマは毎年、学生さん用に少しレベルを落として、東洋鍼灸専門学校では喋っています。

 

 

北辰会で喋るのは5年ぶりくらいですかね。

 

 

しかも今年は偶然にも、四国医療専門学校で三月に喋る内容も「胃の気の脈診」です。

 

来春、四国で喋ります!! 参照

 

 

まあ鍼の神からの、

 

「今年は脈診をやれい!」

 

という啓示でしょう。

 

 

謹んで、慎んで、やらせていただきます。<m(__)m>

 

 

山延年『脈法手引草』にある「七死の脈」の話を書こうと思ったら、全然違う文章になってしまった。。。

 

 

まあこれはこれで、また書きます。(笑)

 

 

 

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「紅汗」について考えてみましょう。16

2018.01.22

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これまでのお話

 

「紅汗」について考えてみましょう。目次   参照

 

 

 

◆『金匱要略』驚悸吐衄下血胸滿瘀血病脉證治第十六.の記載

 

 

ここでは主に吐血、衄血、下血、瘀血などの「血」の病変について細かい説明がされているのですが、

 

 

「・・・尺脉浮.目睛暈黄.未止.暈黄去.目睛慧了.知今止.又曰.從春至夏者太陽.從秋至冬者陽明.衄家不可汗.汗出必額上陷.脉緊急.直視不能眴.不得眠.

 

病人面無血色.無寒熱.脉沈弦者.浮弱手按之絶者下血.煩欬者必吐血.・・・」

 

 

と、出てきます。

 

 

簡単に訳しますと、

 

 

鼻血の患者で、脈が浮いてて、目がぼんやりしてる者はまだ止まらないけど、目がハッキリ見える人は止まる、また、春から夏に鼻血を出す人は太陽経が悪い、

 

秋から冬に出す人は陽明経が悪い。鼻血のよく出る患者は発汗させてはいけない。発汗させると、額の上が陥凹し、脈が堅くなり、眼球は直視し、

 

眠れなくなるなどの重篤な症状が出ることがある。

 

顔の血色の悪い病人で、外邪の侵入がなくて、脈が沈んで弦のものは鼻血が出やすい。脈が浮いていて弱く、按じると無力のものは下血しやすい。

 

もし、咳や心煩などの胸部の症状が現れたものは、吐血するかもしれない。」

 

 

となります。

 

 

まあ、鼻血の患者の簡単なパターンを教えてくれております。

 

(発汗させてはいけないパターンの話は『傷寒論』にも出てきますね。)

 

 

実際には、上記のような断片的な情報のみで判断するのではなく、あくまでも多面的に観察して総合判断します。

 

 

その際の、一定の参考になる記載、と考えていいと思います。

 

 

時期と経絡の問題は以前、「開・合・枢」に関して簡単に述べたことがあります。

 

「三陰三陽」という考え方 8 参照

 

 

 

続く

 

 

 

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