東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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東京衛生学園 教員養成科で喋ってきました!!

2013.09.19

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今日は、母校である東京衛生学園、教員養成科で喋ってきました!!

教員養成科ということは、鍼灸学校の教員の卵の集まりです。

すなわち、数年後には、一人一人が、数十人の鍼灸師の卵の前で講義する人たちです。

だから、先先を考えると、影響力が大きいです。

喋った内容は、清明院の治療理論である

「北辰会方式に関して」

です。

今週、来週と、2回にわたって、4コマほど講義します。

先週木曜日、(一社)北辰会本部育成部長の藤本彰宣先生が、北辰会方式の概論的な内容と、実技を披露して下さいまして、多くの学生の評判がよかったようで、

 

今日も非常にやりやすかったですね。

北辰会方式というのは、本部を関西に置いていることもあって、関東の人にとってはなかなか接することの少ない流派、考え方だと思います。

中には妙な誤解や偏見を持っている人がいたりします。(苦笑)

そんな関東に、竹下爆弾投下です。(爆)

・・・まあ、学生たちからすると、

「たくさん問診を取って、たくさん体表観察して、それをどうやって一穴に絞り込むのか。」

であったり、

「刺さない鍼をする時に、いったい何を感じているのか。」

であったりと、こちらからすると当たり前になっている部分が、けっこう謎めいて見えるんだなあ、と思いました。

今日はそこらへんの、学生から見た疑問を、一つ一つ、徹底的に噛み砕いて解説させてもらいました。

そして、北辰会独特の刺鍼法、撓入鍼法(とうにゅうしんぽう)の実技をやりました。

・・・さて、今後、大いに跳ねてもらいたいところです。

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東京都委託施術者講習会

2013.09.16

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台風18号による猛威が、日本全国を襲っております。

今晩も、東北、北海道で被害が拡大する模様です。

またまた、人間はどこまでいっても大自然の子供であり、どんなに文明が発達しようとも、所詮大自然には勝てない、

制御しきれない、ということを見せつけられました。

これから台風の影響を受ける地域の方は、重々注意してください。

わたしは昨日、東京都委託施術者講習会に参加してきました!!

今週末は無料講演会!! 参照

油谷真空先生による、熱のこもった講義と実技。

よく、北辰会方式を学んでいる初心者から、

「問診と体表観察からたくさん情報をとって、それをどうやって一穴に絞り込んでいいのか分からない。」

という質問を受けます。

今回の油谷先生の講義は、そういう「北辰会方式の思考の過程」の説明に重点を置いたものでした。

会場も、集中して聴いておられました。

・・・今年度から、東京衛生学園、教員養成科でも、北辰会本部育成部長である藤本彰宣先生と、私から、わずか6コマですが、

北辰会方式に関する講義が行われます。

また、東洋鍼灸専門学校でも、私が東洋医学臨床論の通年講義を開始しております。

約20年前から、関東支部という存在はあったものの、北辰会にとって、まだまだ「カッチカチ」であった”関東”という土壌を耕し、

次世代に繋ぐという、やりがいある仕事をやらせてもらっております。

アリの一穴。(笑)

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新規スタッフ急募!

2013.09.05

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このたび、清明院、院内、往診ともに多忙であるため、スタッフ大大大募集します!

(さらに…)

とある末期がんの患者さん

2013.08.31

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最近、依頼を受けてうかがっている、とある末期がんの患者さん。

とあるところに出来たガンが、全身いたるところに転移して、痛みがひどい。

特に肺への転移が非常に大きい。

1度は抗がん剤治療をするも、副作用でかえって全身症状がつらくなり、2度目は辞退。

すでに緩和ケアの段階。

現在の症状は胸の痛み、呼吸苦、手足の痺れ。

ご家族にも協力してもらい、一通り問診を終え、慎重に体表観察に入る。

当然、体表情報もかなり重篤な状態であるが、まだ「神」がある。

とあるところに一本。

即座に、劇的に呼吸が楽になる。

ご家族も仰天。

以来、3日間、麻薬系鎮痛剤を飲むのを忘れる。

鍼、ホントにスゴイ。

俺じゃなくて鍼が。

こういう事実、全世界の全人類の老若男女に知ってほしい。

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清明院HPリニューアル計画!

2013.08.20

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本日も、何人か初診予約のお問い合わせをいただきました。

(さらに…)

「いい脈になりましたよ。」という声掛け

2013.07.30

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先日、とある同業の患者さんが見えました。

 

同業といっても、手技療法を中心に、西洋医学的な治療をやっておられる先生。

 

学生時代から、東洋医学的な治療や、東洋医学的な治療理論に対して、興味はあったが、学生時代、学校のとある先生の治療を受けて、

その先生が鍼した後に、その患者さんの脈を診て、

「すごくいい脈になったよ!」

と言ってくれたものの、全く自覚症状に変化がなく、ガッカリと失望したことから、勉強に手が付かずにいたそうだ。

 

それからしばらくして、卒業後、熱心に東洋医学を勉強していた、職場の同僚に、再び東洋医学的な鍼治療をしてもらったところ、治療後、その同僚も、

「すごくいい脈になりましたよ!」

と言ってくれたものの、全く、体の変化については分からず。。。

 

ここでまたガッカリと失望し、

「な~んだ、東洋医学ってのは、手首の脈を”いい脈”に変化させるためのものであって、病気を治すものではないんじゃなかろうか。」

「実際に”治せる”東洋医学が体現できるのは、ごく一部の名人みたいな先生だけなんだろう。」

「・・てか、ある種の宗教?」

ぐらい思っていたそうだ。(苦笑)

 


・・・で、初回の問診の時にそういう話を聞かされ、ハードルが上がりきったところでの治療。(笑)

 


こういう治療は燃えますな。

 


なぜならば、こういう患者さんというのは、なんやかんや言って、東洋医学の可能性に期待しているし、本当は信じたいのだろう、と思うからです。

 

たまにいる、変な、冷やかし半分で来るような、無礼千万な同業の輩とは、態度、顔つきからして違っていました。

プロとして、そういう真っ直ぐな期待には応えたい。


・・・で、結果は、どうにかうまくいったようです。


一本で、患部と全然離れた場所に、浅ーく刺して、なんでこんなに症状が変化するのかと、驚かれておりました。

”いい脈にする”のは、症状の緩和や、根本治療という、患者さん、医療者共通の目的達成のための、東洋医学的な”目安”に過ぎません。

「脈診」というのは、あくまでも治療のための「手段」

「脈」で何が分かるの?
「脈診」の可能性
脈々と続く脈診  参照

 

東洋医学に対して全くの無知、あるいは懐疑的な患者さんに対しては、たとえ治療直後で顕著な変化が得られにくいような症例であったとしても、

説明をもっと丁寧かつ的確にしなくてはいけません。

 

「脈がよくなりましたよ。」

ではワケ分かりませんな。(笑)

 

あとまあ、「手段」「目的」になってはいけませんなあ。。。

 

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「望診」について喋ってきました!!

2013.07.17

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今日も、東洋鍼灸専門学校で「望診」、特に顔面の望診について、喋ってきました!!

なぜ「望診」に関する講義をやったかというと、学生さんからリクエストがあったからです。(笑)

明るい民主主義です☆

東洋医学の診察法と言えば、

「望診(ぼうしん)」
「聞診(ぶんしん)」
「問診(もんしん)」
「切診(せっしん)」

の4つです。

この4つのことを「四診(ししん)」といい、東洋医学の診察、診断には欠かせないものです。

この中でも、「望診」は四診の筆頭とされ、これは医者の視覚を用いた診察法なんですが、

”望んで知るを神となす”(『難経 61難』より)

という言葉があるように、大変難しいけれども、名人ほど、これをたくみに使いこなす、という診察法です。

また、”望む”という字を当てているように、西洋医学の言う”視診”とは、オーバーラップする部分はあるけど、基本的な概念からして違うものであり、

 

東洋医学「固有の」診察法です。

この「望診」には、全身をまるっと診る望診から、体の各所、色々な部位(主に舌が有名)を診る望診まで、実に色々な種類があるのですが、

今日は「顔面」に特化して喋ってきました!

これは、北辰会でも大変重視するのですが、なかなか難しい。。。(苦笑)

ただ単に顔面の「色」を診るだけではなく、その”発色の度合い”から、言わば”色なき色”を診る、というのが、この診断法の重大な部分であり、

 

不可欠な要素です。

あくまでも東洋医学の診察法というのは、脈であれ舌であれ腹であれ、生命体が発する「気」の状態を観察するのが目的ですから、単純に「色」を診てるだけではダメなのです。

これがうまくなると、特に重症の患者さんの予後の判定に、大きな力を発揮します。

まあ今日は、そのエッセンスだけでも、と思い、紹介しておきました。

学生さんにとっては、あまりない経験だったと思います。

東洋医学ではこのように、あらゆる観察法を縦横無尽に使いこなして、日々やっております。

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(一社)北辰会関東支部6月定例会

2013.07.01

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昨日、6月30日の日曜日は、お茶の水女子大学で行われた、(一社)北辰会関東支部6月定例会に参加してきました!!

今回、私用により午後からの出席になりましたが、午後は土田丈先生による症例レポート

「腹部に限局した皮膚の痛み」

という症状の、小学生の患者さんの症例でした。

子供というのは、大人のようにはっきりと明確に、症状や周囲の環境を口で説明することができません。

ですから問診がとりにくく、症状の原因を特定するのがなかなか難しかったりします。

そういう不利な状況の中でも、一本の鍼でしっかりと治している、なかなか興味深い症例でした。

最後は実技訓練

「背候診」

でした。

今回は久しぶりに初級の先生方を指導させていただきした。

うまく伝わったかわかりませんが、一昔前よりも、皆さん触り方が上手になっているなあ、という印象を受けましたね。。。

何年も何年も、繰り返し根気よく教えていると、徐々に底上げになってくるのかな、という気がしました。

そして終わった後は酒。。。

久々の激論が楽しかったです。(笑)

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「頭痛」について喋ってきました!!

2013.05.29

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今日は東洋鍼灸専門学校で、「頭痛」について喋ってきました!!

臨床でよく見かける、この「頭痛」という症状。。。

色々なものがあります。

鍼灸で治癒するもの、緩解するもの、また、慢性で長年の頭痛であっても、鎮痛剤に頼らなくてもよくなるケースなどなど、色々あります。

総じて、鍼灸治療を試す価値は非常に大きい症状であると考えています。

でも中には、コワいものが隠れてる場合もあります。

具体的には、主に脳の異常、眼球(周囲も含む)の異常です。

これらを治療者がナメてかかると、脳卒中を見逃したり、緑内障で失明しかかっているものを見逃したり、顔面の内部に出来る悪性腫瘍を見逃したり、という、恐ろしいことになります。

 

キチッとした問診、正確無比な体表観察、場合によっては西洋医学の知識も、非常に「シビアに」要求されるところです。

 

これは、脳障害や緑内障に対して、鍼灸がまったく無力であると言っているワケではなく、発見次第、早く、正しい処置をしないと、取り返しのつかなくなる(重大な後遺症を残す)シビアな疾患なので、

 

自信がないなら触ってはいけない、という意味です。

 

・・・まあこの辺、学校の講義では特にキッチリと、強調しとかなくてはいけませんね。。。

 

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鼻血の色々

2013.03.08

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漫画『ドラゴンボール』に、”亀仙人”というキャラが出てきます。

 

彼は、セクシーなお姉さんをみると、Hな想像をして、興奮して、鼻血が数十センチも噴き出します。

この鼻血は、東洋医学的に考えた場合、病気でしょうか。

 


生理現象でしょうか。

 

今日はそんなお話です。(笑)

 


鼻血は、東洋医学では「鼻衄(びじく)」、「鼻出血(びしゅっけつ)」と呼んでいます。

 


これは実は、病的なものと、生理的なものがあります。

 


「生理的なもの」とはどういうものかというと、カゼが治る時に出る鼻血です。

 

ある種のカゼを引いて、治る時には、汗が出て治ります。

 

カゼが治る時、バアーッと発汗して、熱が下がり、楽になった経験は、多くの人があるでしょう。

 

しかし、治る方向には向かっているけど、何らかの原因で汗が出せない場合に、汗の代わりに鼻血が出て、カゼが治るというケースがあります。

 


これが、生理的な鼻血です。

 

これを、東洋医学では「紅(あか)い汗」と書いて「紅汗(こうかん)」と言います。

 


それ以外の場合は、基本的には鼻血は病理現象なのでありますが、一概に全ての鼻血が悪とは言えません。

 

鼻の粘膜よりももっと深い部分、つまり体内、とりわけ脳内で出血するよりは、鼻からの出血で体外に出てくれた方がマシ、という側面があるからです。

 

鼻血と脳出血とを同列に語るナ、と怒られそうですけれども、東洋医学的な考え方では、実際そうなんだから仕方ない。

 


冒頭の亀仙人の例なんかは、興奮して気血が上焦に突き上げた結果、体外に向かって余分な血が吹き出し、しかもそのあとにフラフラになったり、

 

倒れたりしないワケですから、まあそれほど心配ない鼻血であるワケです。

 


急に鼻血が出ると、患者さんは驚きます。

 

同じように、尿に血が混じる、便に血が混じる、月経血がやたらに多い、こういうことがあると、患者さんはビックリして、不安になります。

 

当然です。

 

しかし、これらの現象は、生体の自浄作用によって、出やすい場所から、滞った血を出血させることで、生体の動的平衡を保ってくれている場合があるのです。

 


だから、「出血=悪」という発想で、出血したら即止めろ、無理にでも止めろ、という発想は、危険な場合があるのです。

 

場合によっては、出血を無理に止めた結果、東洋医学的には病が「悪化」「深化」してしまう場合もあるのです。

 


また一方で、なかなか止まらない出血というのは、東洋医学的に言っても、西洋医学的に言っても、非常に難治な、命に関わるような病気のサインの場合もあります。

 

患者さんがおっしゃる、「出血」という症状に出会ったら、よくよく注意して、問診しなければなりません。

 

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