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2016.06.24
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蒸し暑い日々が続いています。
皆さん、汗がベタベタして、イヤでしょ!?(笑)
東洋医学では、汗の出方と性質と、出た後の変化を問題にします。
患者さんから聞いていると、全身、色々な部位から汗をかく人がおります。
患者さんの中で、
「頭だけから妙に汗が出るー( ゚Д゚)」
と仰る人がいます。
さてこれは、東洋医学的に考えると、どういう現象か。
まずは弁証論治の父、張仲景(150?-219)先生の『傷寒論』に聞いてみましょう。
1.辨痓濕暍脉證第四.に、
「濕家之爲病.一身盡疼.發熱.身色如似熏黄.濕家.其人但頭汗出.背強.欲得被覆向火.若下之早則噦.
胸滿.小便不利.舌上如胎者.以丹田有熱.胸中有寒.渇欲得水.而不能飮.口燥煩也.
濕家下之.額上汗出.微喘.小便利者死.若下利不止者.亦死.」
と、出てきます。
まあ要するに、「湿邪」を体にため込んでいる人は、頭に汗かくよ、って話です。
(笑・・・端折り過ぎか。)
こういう人は、胃腸を弱らせると、体の状態が余計に悪化し、頭の汗が止まりません。
続く。
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2016.03.29
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3.27の日曜日は、大阪で行われた(一社)北辰会役員講師研修会に参加してきました!!
今回は北辰会の役員、講師限定の、”内輪の”勉強会。
とは言っても、もはや北辰会は役員講師だけでももはや50人くらいいます。
規模的にはほとんど普通の勉強会です。(笑)
以前は、この勉強会は、非常にマニアックな知識と技術の塊のような先生方が、全国から一堂に集まって、それぞれの最新の考え方、
診方などをぶつけ合って、情報交換するような場だったのですが、近年は
「標準的な北辰会方式の指導法の統一」
ということで、北辰会方式というものを教わりに来た人が、迷わずに上達できるように、講師間での教え方にバラつきがあまり出ないように、
極力、指導法を標準化しよう、で、それを皆ですり合わせよう、という動きになっています。
・・・まあ、とは言っても、あれだけのメンバーが揃いますから、やっぱり話はマニアック、高度な話になります。(笑)
技術ごとですから、すり合わせとか、マニュアル化という枠組みになじまないことも当然出てくるのです。
M先生との、数学的な情報処理、物理学的な情報処理、弁証論治家によって、情報処理のシステムが違う、という話、
なかなか面白かったですね。
今回、土曜日の時点でカゼ引いていて、非常に心配でしたが、日曜日の研修会、月曜の漢祥院研修、すべて無事終えることができ、
ホッとしています。(*‘∀‘)
さて、今日も情報処理。(笑)
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2016.02.02
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これまでのお話
奇恒之腑について 4 参照
では続きいきます!!
本日は奇恒之腑のラスト、「女子胞」についてです。
女子胞というのは、西洋医学で言う”女性生殖器”のような存在です。
(これも厳密に考えていくと違うのですが、イメージとしてはそんな感じです。)
要は、女性独特の臓器でり、妊娠し、胎児を育てる場所のことです。
(いわゆる”子宮”のイメージが一番近いでしょうね。)
形としては袋状でありながら、胎児を蔵する働きがあり、妊娠していない時でも、毎月、妊娠できるように十分な気血を蔵する、
というわけで、風変わりな存在である「奇恒之腑」にノミネートされとる訳です。
ちなみに、男性の場合の陰嚢、睾丸、精巣を”男子胞”という言い方はしませんし、奇恒之腑にも数えられていません。
(男性だって精を蔵するのにねー)
これは男性生殖器には胎児を妊養する能力がないからでしょう。
女子胞については当然、『黄帝内経』に出てきます。
『黄帝内経素問』奇病論(47)には、
「女子胞は腎に繋がっているのだー!!」
とあり、『黄帝内経素問』上古天真論(1)には、
「14歳になると、女子胞に関わる気血が盛んになって、妊娠できるようになるのだー!!」
と、書いてあります。
因みに、現代日本では初潮年齢の平均は12歳ぐらいだそうです。
2500年前と比較して、二歳も違うのは、栄養状態や、セクシャルな情報の氾濫など、様々な原因が考えられるでしょう。
ともあれ、上記から分かるのは、女子胞は腎の臓と非常に関わりが深く、女子が正常に発育すると、一定の年齢で、女子胞において妊娠できるようになる、ということですね。
ただ実際は、女子胞には経絡で言うと腎の臓の経絡である足少陰腎経の他にも、足厥陰肝経、足太陰脾経、足陽明胃経、奇経八脈の任脈、督脈、衝脈が入りますし、
機能の上では心の臓も深く関わりますので、一概に女子胞の病だからと言って、腎の臓が悪いとは即断できません。
清明院にも婦人科疾患の患者さんは非常に多いのですが、一例一例、的確な弁証論治が要求されます。
まだまだ細かいことを語りだしたらキリがないですが、「奇恒之腑」シリーズ、一先ずここまでにします。
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2015.12.08
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6日の日曜日は大阪で行われた(一社)北辰会スタンダードコース大阪会場に参加してきました!!
今回は1日通じて1枚のカルテを使った講義。
こういうのは初めてかもしれませんね。
でも今後はそういう風に、1日通じて共通のテーマがあった方がいいのかもしれませんね。。。
午前中は足立尚哉先生による
「カルテ記入 問診」。
足立先生は、教員養成科を出ているわけではないのですが、教員養成科で「教育技法」という講義、訓練を受けた私から見てみも、
非常に講義がうまいです。
というか、回を重ねるごとにグングン上達しています。
今後、北辰会の名講師の一人になっていくでしょうね。
午後一は山本克仁先生による
「カルテ記入 体表観察」。
これも、山本先生のキャラが炸裂した、いい講義でした。
聴衆も山本先生のパワーに圧倒されたんじゃないでしょうか。(笑)
そして最後は藤本新風副代表による
「カルテ記入 病因病理図作図~弁証」。
これが非常に大事です。
北辰会方式の詳細で長い問診や、緻密な体表観察は、正確に病因病理を構築し、弁証論治するためにやっているのです。
(もちろん人間理解、患者さんへの共感を大事にしつつ、ですが。)
ですから新風先生が強調されていたように、本気で北辰会方式をやろうと思うのであれば、必ず北辰会カルテを1枚、
最後まで自分の力で仕上げてみるべきだと思います。
これを自主的にやるかどうか。
その人のその後の鍼灸師人生が決まってきますね。
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2015.10.12
清明院では現在、スタッフを急募しております!!
ぜひ我々とともに、切磋琢磨しましょう!!詳細はこちら!
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昨日、10.11の日曜日は、お茶の水女子大学で開催された(一社)北辰会スタンダードコースで講義してきました!!
今回、朝一から講義する予定でしたが、前日から珍しくカゼを引いていまして、日曜の朝にも少しばかり症状が残っていましたので、
大事をとって午前中は休ませていただきました。
(順番を変わってくれた先生方、ありがとうございます!!<m(__)m>)
そして、朝8時台に一回自分で治療してちょっと寝て、10時台にもう一回治療してまたちょっと寝て、
症状は全て取れて、体調完璧になった状態で、悠然と会場入り。
いい感じで2時間喋ることが出来ました。(笑)
今回の講義は
「カルテ記載 問診」
ということで、今年度のカリキュラムから試験的に導入されている、”カルテ記載”というシリーズもの講義の一発目です。
北辰会では、独自に開発した、弁証論治専用のカルテを使って、患者さんの情報を詳細に問診し、体表観察し、
病因病理と証を明確にした上で、治療に入ります。
そこまでやるから、たった一本の鍼で、驚くような効果を上げることが出来ます。
しかし、この「北辰会専用カルテ」をキチッと臨床で使いこなせている先生は、嘆かわしいことに、会員でも少ないのが現状です。
昨日も、実際に北辰会カルテを使って、証と病因病理を明確にして治療している先生がどの程度いるか、
挙手を求めましたが、なんと会場の1割程度。。。
ということは、残念なことに、ほとんどの人は北辰会が教える手法や配穴を断片的にマネして、
効いたとか効かないとかやってるだけな訳です。
これではいけません。
せっかく北辰会がやっている基礎基本からの教育が、意味薄です。
昨日はその辺を、しつこくしつこく、主張させていただきました。
・・・まあ、誰にどう響いたか。
アンケートの結果を待ちます。
終了後の飲みはアツかったネ。(笑)
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2015.10.03
◆必要資格
鍼師、灸師、按摩マッサージ指圧師の国家資格を「必ず3つ全て」持っており、東洋医学的な鍼灸治療や、在宅医療に興味のある、優しく、真面目で、健康な方。
(学生であっても、3年生で、成績優秀でやる気があれば、特別に見習いとして雇用する場合があります。)
◆年齢
ヤル気のある、20代~30代までの方を希望します。(男女不問です。)
◆条件
アルバイトでも、常勤でも、相談に応じます。
(なるべく常勤を希望します。未経験や、経験が浅い場合は、アルバイトは不可とさせていただきます。)
(なお、体験入社として、就職することを前提に、往診事業部スタッフの往診に同行して頂くことも可能です。)
◆給料
・常勤の場合、最低月給25万円。アルバイトの場合、最低時給1200円。あとは経験、能力に応じます。
(臨床未経験者の場合、最低でも最初の3か月間は研修、試用期間とし、月給20万円とします。)
(経験者であっても、学術のレベルに応じて、着任後3か月~6か月程度は研修期間とする場合があります。)
・通勤交通費は基本的に全額支給しますが、月の通勤交通費の合計が2万円を超える場合は要相談となります。
◆待遇、昇給、福利厚生等
・常勤社員は社会保険、厚生年金、雇用保険、労災保険完備。
・院内勉強会(東洋医学、在宅医療)、実技指導、研修教育制度有り。
(当院のスタッフは、院長をはじめ、鍼灸学校で教鞭をとっている鍼灸師もおります。)
・年に一回、社員旅行有り。(過去に沖縄、奄美大島など。入社二年目より参加可能。)
・年末年始、夏季、GWに連休有り。
・協会提携の保険会社にて所得補償保険(任意)、賠償責任保険(弊社負担)加入。
・慶弔休暇・有給休暇・産休・育休制度あり。
◆業務内容
1.往診(患者宅、あるいは介護施設)による鍼灸マッサージ治療、リハビリ訓練、運動療法等。
(当院の往診患者の多くは鍼灸治療のみか鍼灸治療併用です。治療に関して、学・術両面からサポートします。)
2.院内診療助手(弁証問診、体表観察カルテ記入、施灸、刺絡の助手、受付業務、電話対応、ベッドメイク等)。
現在に至る。
◆臨床経験者、普通自動2輪の免許を持っている方を優遇します。
興味のある方、質問のある方は、
お電話 03(6300)0763
あるいは
メール seimeiinn.advertising@gmail.com
まで、お気軽にお問い合わせください。
事前に履歴書にて書類選考の上、面接させていただきます。
清明院は、外来診療部門では、徹頭徹尾東洋医学的、伝統的な鍼灸治療をメインにしながら、医師(西洋医学の各科および漢方医)と連携し、健康保険を活用した在宅診療部門も併設しているという、全国的にみても、ほとんどないスタイルの治療院です。
本格的な東洋医学を日々勉強しながら、自分自身も毎日患者さんが診ることが出来て、給与面でも一般企業並みの待遇も受けられるという、本気で確かな技術、知識、経験を磨くには最高の環境だと思います。
当院で数年間勤めて、その後に開業した先輩の先生達は、全国各地で、伝統鍼灸の鍼灸院を盛業しております。
2015.04.06
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今日書くような問題は、根本的な哲学的問題として非常に重要なので、思いだしたら何度でも書きます。(笑)
清明院の鍼灸治療理論である北辰会方式が、医学理論と医学用語のベースにおいている「現代中医学」は、唯物論医学です。
「中医学」とは何なのか。 参照
そして現在、世界の一般的な標準となっている西洋医学も、唯物論医学です。
まあ要は「物質を基本にした」医学です。
因みに、「東洋医学」とか、「伝統中医学」とか言われるものと、「現代中医学」というものは違う、という話は以前しました。
各時代の、医学を纏める人も、それを実践する現場の医師も、大天才みたいな人や大秀才みたいな人はたまにいたとしても、神様ではないので、病気をこの世からまったくナシにするような、
生命を完全に差配するような、完全無欠な、完璧な医学なんてのはもちろん存在しない訳だけれど、この唯物論医学というものに、改善すべき問題点はあるでしょうか。
あるとすれば、それはどんなものでしょうか。
〇
よく聞く悪口として、
「西洋医学は、病気を診て病人を診ない。」
というのがあります。
血液検査、尿検査、検便、画像診断等々、徹底的で詳細な西洋医学の検査(物理的異常の発見)をして、異常ナシと言われたけども、明らかに具合が悪い、症状がある、という人は意外といる。
そしてそれを、西洋医学の医師に一生懸命訴えても、医師はPCの画面を見ながら、
「検査上は異常ないので、様子見てください。」
と冷たく返される。
それに対する不満から来るディスですね。
・・・まあ、よくある話かと思います。
じゃあ中医学の方には、そういう問題はないのか。
東洋医学的に考えて、一生懸命「弁証問診」して、「体表観察(四診)」して、「証」をたてて、その「証」に基づいて治療して、結果的に、脈が調い、舌の色が調い、
腹診や背侯診や経穴の病的な反応もゆるんだが、患者さんの症状は全然楽になってない、治っていかない、という状況がもしあったらば、これは西洋医学と同じではないのか。
中医学だって「証」を診て、病人を診てないじゃないか、と言われかねないのではないか。
・・・まあ、言われるかもしれないが、実はこれは違う。
東洋医学的に、もし本当に正確に「証」を立てて、正確に論理的に治療したならば、早いとか遅いとかの時間的な問題や、状況的な得手不得手の問題、
患者さんが治療者からの養生指導をきちんと守ってくれるかの問題とか、術者と患者が人間的、性格的に合う合わないという問題はあれども、
「誤診」や「逆証」でない限り、必ず病は治癒する方向には傾けられる筈です。
(僕はそう思っています。)
東洋医学的な診察の結果、治療時点における「証」や、その症状が出るに至った「病因病機」を捉まえることが出来れば、少なくとも患者さんに起こっている異常はキャッチ出来ています。
どうしても治療直後に症状が少しでも楽になっていないとイヤだとか、お金の問題で治療にたまにしか来れないとか、そういう場合は別の問題です。
主訴が治っていかないのであれば原因は必ずあるので、それを冷静に考えて、修正すべきを修正していくことになります。
しかしそこで、四診上の異常所見と、それが改善したかばかりに目をやって、患者さんの心理状態を無視してしまえば、けっきょくは同じような批判を受けることになるでしょう。
これでは、東洋医学の良さを活かしきれているとは言えないのではないかと思います。
〇
では、両医学の本質的な違いは何か。
そもそも、西洋医学や中医学のベースになっている、この「唯物論」というもの、そのものが抱える問題はないのか。
こないだ書いた、マルクス主義の歴史の流れを学ぶと、唯物論そのものに、なにか大きな問題があるような気がしてなりません。(苦笑)
マルクスの弁証法 5 参照
現在、私が教鞭をとらせて頂いている、東洋鍼灸専門学校の二代目校長である医師、丸山昌朗先生の遺稿集『鍼灸医学と古典の研究』の序文に、
御令息である丸山太郎氏がこう書いています。
「・・・人間不在の現代医学に対し、人間性を基盤とした東洋医学こそ医学の正統であるとの信念をもって父はその生涯を貫きました・・・」
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2015.04.05
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我々がやっている治療を、東洋医学の専門用語でいうと、「弁証論治」と言います。
「”証(しょう)”を”弁(わきま)”えて”論”理的に”治”療する」
でしたよね。
ここで、北辰会方式では、まず治療時点の「証」を弁えるときに、それが「順証」 なのか、「逆証」なのか、という判断をしています。
これは、その患者さんの病が、その術者にとって治せるものであるか、治せないものであるかの、極めて重要な判断です。
簡単に言うと、
順証・・・治せる、治っていく病
逆証・・・治せない、治っていかない病
のことです。
因みに中医学の成書では「順証」「逆証」という言い方は、外科の分野以外ではあまりしないようですが、
「一般に、表から裏へ伝入するのは、悪化する”逆”であり、裏から表へ出るのは軽快する”順”である」
とあります。
(燎原『基礎中医学』P144 参照)
因みに因みに、「順逆」や「逆順」、「順」や「逆」という熟語、単語は、古典では『黄帝内経』『難経』『傷寒論』『金匱要略』にも多数散見されます。
また、日本では江戸期や幕末の川越衡山(1758-1828)や浅田宗伯(1815-1894)が、『傷寒論』を解釈する中で、「順逆」という考え方を使って解説しています。
まあ、もともとの意味としては
順・・・ノーマルな、セオリー通りの病の進み方や組み合わせや、病が快方に向かう時の表現
逆・・・アブノーマルな、イレギュラーな病の進み方や組み合わせや、病が悪化する時の表現
というほどの意味であり、病の予後(転帰)に関していう際は、『黄帝内経素問』平人気象論(18)の
「人無胃氣曰逆.逆者死.(患者さんに胃の気がないものを”逆”といって、逆の人は死んでしまうよ)」
を、基本として理解していいと思います。
そして、順逆は当然、医者のウデによって変わってきます。
ある先生にとっては逆証であっても、ある先生にとっては順証、ということは十分にあり得ます。
これが初診時に正確に判断できれば一番いいのですが、場合によっては少し経過を追ってみないと分からない場合もあります。
仮に、治せない病を、いつまでも診ていた場合、患者さんと術者に、精神的、肉体的、経済的にかかる負担はハンパじゃないです。
また、ここの判断のユルさは、患者さんからの評価を大きく二分します。
ヤブ医者と言われるか、名医と言われるか、です。
前者であれば、辛い鍼灸師人生です。
後者であれば、幸せな鍼灸師人生です。
非常にシビアな判断が要求されます。
そして、全病気、全患者さんの中の、自分が診た場合の「順逆」の割合のうち、順証の割合を極限まで高めるのが、我々鍼灸を天職とする者の使命でしょう。
◆参考文献
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 理論編』緑書房
『鍼灸臨床能力 北辰会方式 実践編』緑書房
『中医基本用語辞典』東洋学術出版社
『基礎中医学』燎原
論説『『傷寒論』で少陽病篇が陽明病篇のあとに位置する理由』藤平健
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2014.07.30
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今日は学校で、「脱毛症」について喋ってきました!!
チラホラ外来でお見えになる、この「脱毛症」という病気。。。
最近も数例見えまして、専門医とコラボした症例もありましたが、皆さん良好な経過です。
これまでの経験上も、キチッと弁証論治すれば、非常に鍼灸治療の効果の高い疾患、という印象を持っております。
・・・で、もちろん学生さんにはそういう話もしてきたのですが、現状における鍼灸治療に対する世間の評価を踏まえないといけませんので、
日本皮膚科学会が発表している、
「円形脱毛症診療ガイドライン2010」
リンクはこちら
を参考にさせていただきましたが、ここに、興味深い記述が。。。
ここに、CQ(クリニカルクエスチョン)といって、円形脱毛症に有効といわれている治療法のうち、何が推奨出来て、何が推奨できないかを示した記述があります。
ここに、鍼灸治療も出てきます。
出てきますが、なんと、推奨度はD(最低ランク)、行うべきではない、とのことです。
そして、コメント(解説)としては、
鍼灸治療の発毛効果に関して,1 編の症例集積研究と4編の症例報告がある.
まず罹患期間,1 年未満14 名,1 年以上2 年未満18 名,2 年以上3 名の多発型および全頭型35 例に,鍼治療を行い、
50% の領域で毛髪が回復したもの9 例,10% の領域で毛髪が回復したもの16 例であったが,脱毛巣の個数や脱毛範囲,
鍼灸施行間隔や施行回数も不明である.
他にも同様の治療を実施した症例報告があるが,いずれも病状や経過の記載が不十分で,医学的な評価をする水準に達していない.
以上のように,鍼灸治療による発毛効果に関しては,未だ有益性を論じる段階ではないため現時点では推奨できない。
・・・とのことであります。
〇
さて皆さん、この評価、どう思いますか?
これが現実なのです。
これが、冷静で客観的な、円形脱毛症に対する鍼灸治療への、医学的評価です。
皮膚科学会の先生方が、鍼灸界に対して悪意がある訳ではありません。
冷静に見て、こうとしか評価できない、ということだと思います。
ちなみに、”カツラ”や”催眠療法”よりも評価は下です。(苦笑)
・・・いやー、悔しいねえ。
でもこういう現状、変えようと思ったら、「行動」しないといけませんねえ。
嘆いていても始まらない。
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2014.07.10
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昨日、学校で「問診」について講義してきました!!
「問診」については、このブログにも何度も書いています。
東洋医学の問診というのは、「証」と「病因病理(機)」を構築するための問診です。
「弁証論治」って何ですか?
カテゴリ 「再分析」の重要性 参照
西洋医学的な病名を決定するための問診ではありませんし、単なるお喋りでもありません。
また、問診の場というのは、その患者さんと、その治療院が初めて具体的に交流し始める瞬間でもあるので、極めて重要です。
(大きな気の交流は、その患者さんがその治療院を認識した瞬間から始まっていますが。)
〇
今、清明院に新しく加入したスタッフも、問診練習中です。
・・・まあ、何度も言っていますが、申し訳ないが、鍼灸学校を出ただけでは、東洋医学の初心者にすらなれません。
鍼灸学校を出て、何年か臨床経験を積んでいても、本格的に東洋医学を勉強したことがなければ、素人同然です。
だから当然、まともな東洋医学的な問診の”も”の字すら取れません。
だから、”ヤル気があるなら”毎日毎日練習することが必要です。
それでも、初対面の患者さんから、1時間から2時間かけて、ビッチリと話を聞いて、私(治療者)に、よくまとまった、
”まともな”カルテを提出できるようになるには、最低でも2、3カ月はかかると思います。
で、問診というのは、医学的知識に加えて、その問診者の人間性、コミュニケーションスキルを、モロに、思いっきり問われますので、
完璧があり得ないというか、どこまでいっても終わりのない技術でもあります。
東洋医学の始終には、至る所にそういうものがあり、その細部細部に神が宿っています。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
2023年 9月の診療日時2023.08.18
第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!