東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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年末12.17(日)東京衛生学園にて北辰会特別講演!

2017.09.24

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二十四節気では秋分に入り、早いもので、もう秋ですな。(*’ω’*)

 

 

今年の年末は、例年通り東京衛生学園にて、毎年恒例の特別講演が行われます。

 

 

今年は藤本新風副代表による講演と実技

 

「体表の声を聴く~体表観察上達のコツ~」

 

です。

 

 

他は尾崎支部長から

 

「北辰会方式の舌診学」

 

と、私から

 

「北辰会方式と中医学の違い」

 

の三本立てで講義させていただきます!!

 

(因みに蓮風先生のサプライズ参加もあるかもしれません。。。)

 

 

いずれにせよ、ゴリゴリの弁証論治派で、理論的で細かい人たち、と思われがちな北辰会ですが、それは片輪の話。

 

 

もう片輪は「妥協なき体表観察」です。

 

 

それで両輪の輪です☆

 

 

聞き逃せませんよ~~(゚∀゚)

 

 

申し込みが始まったら、再び告知します!!

 

 

 

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「検査しなければよかった」

2017.08.04

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たまに、患者さんがおっしゃる。

 

「検査したら〇〇が見つかりました。すごくショックです。検査しなければよかった。。orz」

 

と。

 

 

・・・さてこんな時、どうしますか?

 

 

そもそも、その検査自体、こちらが勧めた検査だったら、どうしますか?

 

 

例えば、出血でも痛みでも痺れでも、ある症状がなかなか治らない患者さんがいたとする。

 

 

でも、東洋医学的な所見(脈診、舌診、腹診、背候診など)に大きな問題がなく、鍼灸治療後の反応からしても、問題ない。

 

 

そこで、

 

「大丈夫だと思いますので、もう少し治療しながら養生して、様子を見ましょう。」

 

と声をかける、こんなことは、鍼灸院では日常茶飯事でしょう。

 

 

しかし、それでもその症状が取れてこなければ、患者さんの不安は募るばかりです。

 

 

現代は、手に持っているスマホで、インターネットで自分の症状を打ち込んで調べたら、なんでも出てきます。

 

 

ちょっとした症状でも、ガンの可能性、難病の可能性などなど。。。(苦笑)

 

 

鍼灸治療や、鍼灸院に対するマイナス情報だって、溢れかえっています。(苦笑)

 

 

そこで、

 

「先生は大丈夫と仰るけど、本当ですか?ガンじゃないんですか??難病じゃないんですか???」

 

と始まる。(笑)

 

 

不安が、術者への信頼感を上回ってくるわけです。

 

 

こうなると、その症状を、こちらの治療によって、治療直後に明らかにスパッと取らないことには、患者さんの不安は払しょくされません。

 

(因みに、取ったとしても、払しょくされなかったりします。(苦笑))

 

 

そういう場合、デッドロックを回避するために、清明院ではほとんど、

 

「では病院で、精密検査してみたら?」

 

と勧めてしまいます。

 

(もちろん言いっぱなしではなく、良さそうな病院を探してあげて、紹介状を書くことがほとんどですが。)

 

「紹介状」を含む記事 参照

 

 

そして、検査をした。

 

 

ガンや難病ではなかったが、思いがけない病気が判明した。

 

 

それがショックで、また不安が募る。

 

 

これが患者さんです。(笑)

 

「不安」の原因

不安と焦りと病

「不安」と「症状」(その2)   参照

 

 

そこで、最終的には、心身一如や、ポジティブシンキングを説くのが吉。

 

(説くならね。)

 

 

常に治療者は患者さんより先回り出来ていないと、仕事にならない。

 

(特に東洋医学の場合は。)

 

 

現代は、触れたくない情報には触れない方が幸せとか、見ない方がいい気がするから見ないとか、見るなとか、そういう考え方を患者さんに説いても、非常に弱い。

 

 

ほぼ無理でしょう。

 

 

インターネットは、すげえ力です。

 

 

また、適正な検査も、重要です。

 

 

ただ、検査だけで、何かが治るわけではない。

 

 

要は使い方です。

 

 

僕はそう考えています。

 

 

デッドロックを避けながら、上手に話を進めて、適正に治療を進めていけば、ほとんどのものは何とかなります。

 

 

 

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千葉大学附属病院 和漢診療科にお邪魔してきました!!

2017.05.19

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昨日は、臨時に休診をいただいて、千葉大学附属病院の和漢診療科にお邪魔してきました!!

 

 

千葉大学には以前から「和漢診療科」という診療科があり、ここで医師と鍼灸師が協調しながら、患者さんの治療に当たっております。

 

千葉大学 和漢診療科 紹介ページ 参照

 

 

以前から気になっていたのですが、今回御縁があったので見学研修させていただくことになりました!!

 

 

朝の8時から30分勉強会。

 

 

大塚敬節先生のエピソードをまとめた『西荻医談』という著書を参加者で輪読していき、それをドクターが解説していきます。

 

 

この解説に、以前墓マイラーでも紹介したことのある名古屋玄医中神琴渓が出てきていたのが嬉しかったです。

 

大塚敬節を含む記事

中神琴渓を含む記事

名古屋玄医を含む記事     参照

 

 

ドクターと鍼灸師、薬剤師が一緒になってこういうことをやっているというのは、非常に良いことだと思いました。

 

 

10時からは診療開始。

 

 

ドクターの診療と、鍼灸師の先生の診療の両方を見学させていただきました。

 

 

印象的だったのは、両方とも、実によく患者さんの話を聞いているということと、電子カルテのオペレーションが非常に整っているということ。

 

 

やはり、ああいう大きな病院では必須なんでしょうが、電子カルテで、瞬時にリアルタイムで自分の担当患者がその日に何を訴え、

 

どういう処置をしたかが、その患者さんに関わる全員で共有できるようなシステムが整っており、そのインフラが機能するようなマンパワーも揃っている。

 

 

その電子データを基に、カンファレンスを行うのも非常にスムーズ。

 

 

これは正直、非常に羨ましかったですね。

 

 

また、かつては

 

「3時間待ちの3分診療」

 

とも揶揄された大学病院の診療体制の中で、非常に丁寧に患者さんの話をうかがう体制を整えているな、と思いました。

 

 

昼食は大学内の職員用の食堂で頂きましたが、どこに行っても、ロン毛に白衣は奇異な目で見られまくりますね。(笑)

 

 

昼食後、14時から教授の先生の回診とカンファレンスに参加。

 

 

やはり入院患者さんは重症が多いです。

 

 

でもまあ、私も長年往診をやってきたので、重症の患者さんは診慣れていますので、そういう意味での驚きや興奮はなかったですが、

 

教授の先生の診察を横で見ていて、あー自分も触りたい、この症例を一から診立てて鍼してみたい、という欲求がハンパじゃなかったです。(苦笑)

 

 

回診の後のカンファレンスも、電子データがあるために非常に分かりやすい。

 

 

会議室の壁をスクリーン代わりにして、プロジェクターで映写しながら、全員でそれを見ながら意見交換ができる。

 

 

病院ならではだな、と思ったのは、レントゲンなどの画像データも映写して、共有することが出来る点。

 

 

でもこれは、僕らも舌診なり顔面診では出来るはず。

 

 

東洋医学も、あれは出来るはずなんで、もっと電子化を進めるべきだと思いましたね。

 

 

その後、千葉大学の医学の6年生の学生さん達が鍼を体験する授業に参加。

 

 

医学部の学生さんが、

 

「スゲエ!」

 

とか、

 

「マジすか!」

 

とか、キャッキャ言いながら鍼を受ける姿に、

 

「あー、こういうの大事だナー。。。」

 

と思いました。

 

 

医師になる前の、まだ頭が柔らかい状態の時に、鍼灸や漢方などの東洋医学に触れてもらおう、という試みなんだそうです。

 

(素晴らしい!!)

 

 

そして最後は和漢診療科の鍼灸師同士での勉強会。

 

 

鍼灸師の先生がドイツの東洋医学の学会に参加したエピソードをお話しいただきました。

 

 

ヨーロッパでも、徐々に東洋医学は盛んになってきているようです。

 

 

今後、日本の東洋医学のレベルはどこまで上がるか。

 

 

今後、日本で、東洋医学が第一選択肢になる日は来るか。

 

 

色々考えさせられ、非常に有意義な1日でした。

 

 

 

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突然焦黄苔。

2017.04.22

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数年診ている患者さん。

 

 

ある日、あまり普段訴えない症状を訴える。

 

 

脈診、特段の異常を感じない。

 

 

気色診、特段の異常を感じない。

 

 

舌診

 

「ん?」

 

となる。

 

 

この患者さんでは、診たことのない焦黄苔

 

 

これは、何かが起こっているはず。

 

 

でも患者さんは、変わったことは特に何もないと言う。

 

 

鍼もいつものように効いた。

 

 

一先ず、カルテに書いておく。

 

 

焦黄苔、黒苔は、イヤな所見だ。

 

 

 

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「衛気」って何ですか? その14

2017.02.16

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これまでのお話

 

カテゴリ 「衛気」参照

 

 

 

◆「衛気」はどこに流れる??

 

 

「衛気」は、体表面のみでなく、体表面から離れたところにも流れている、と、北辰会では考えています。

 

 

なぜならば、「翳す鍼」が効くからです。

 

 

北辰会では、時に経穴に対して「翳すのみ」の鍼で治療する場合があります。

 

 

小児や乳幼児や、皮膚感覚の敏感な患者さんには、非常によく効く、実に使える治療法です。

 

 

しかし、歴代の医家の説を見ても、この体表面に触れすらしない「翳す鍼」というやり方を強調した医家はいないようです。

 

(誰かご存知でしたら、ぜひご教示下さい。<m(__)m>)

 

 

衛気がなぜ、体表面から離れたところにも流れている、と言えるかは、以前このブログにも、『黄帝内経』の文章を引きながら仮説を書きました。

 

「浮く」の意味 まとめ 参照

 

 

 

まあ、歴代の鍼師はこれまで”翳す”手法を言わなかったですが、気功家やヒーラーといわれるようなグループの人達は、当たり前に「手翳し」という手法を使いますね。

 

 

「手翳し」「鍼翳し」・・・。

 

 

歴史的、学術的に見れば、これはどちらかというと気功術に近いのかもしれませんが、まあ、臨床家としては、効けばいい、治ればいい。

 

 

病的な反応の出ている経穴に鍼を翳すと、独特の感覚があることは事実。

 

 

一定時間、あるいは一瞬、鍼を翳すことで、脈診、舌診等の東洋医学的な所見が変化することは事実。

 

 

きちんと効いてくれて、その事実に対して、東洋医学による理論的分析がきちんとかけられればいい、ということになります。

 

 

・・・ところで、この「翳す鍼」をやるには、注意が必要です。

 

 

 

続く

 

 

 

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(一社)北辰会関東支部20周年記念代表講演!!

2016.12.20

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12.18の日曜日は、東京衛生学園で行われた、(一社)北辰会関東支部20周年記念講演に行ってきました!!

 

 

今回も同時中継教室まで満員御礼、150名を超える受講者が集まりました。

 

 

また今回は『鍼灸の挑戦』『日本鍼灸へのまなざし』『あはきワールド』等で有名な鍼灸ジャーナリスト、松田博公先生もお見えになって、

 

支部20周年にふさわしい、非常に盛り上がったイベントになったと思います。

 

 

 

 

午前中は不肖私から、このブログでも煽っていた「総合と総体」について2時間弱、喋らせていただきました。

 

 

聴講生や学生さん、北辰会方式の初学者も多い、記念講演に、なぜ、このような哲学的なテーマを選んだのか。

 

 

もっとキャッチーな内容の方が良かったのではないか。

 

 

・・・まあやっぱりねー、北辰会の関東支部のルーツを考えると、今から33年前(昭和58年)、初代支部長の中村順一先生が、

 

蓮風先生の著書『舌診アトラス』の内容に感動し、蓮風先生に手紙を書いたことがきっかけとなり、以来、関東の鍼灸師の先生方と、

 

関西の北辰会の先生方の交流が始まり、それから13年の月日を経て、今から20年前(平成8年)に、北辰会関東支部として、

 

正式に発足しました。

 

 

しかしその翌年に、中村先生は御病気で亡くなられた。

 

 

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↑↑約30年前の、中村先生と蓮風先生の貴重なツーショット写真。

 

 

関東支部の旗揚げ記念講演をやったのも東京衛生学園

 

 

そういう縁のようなものを考えると、何か特別なテーマで、何か特別な内容を喋らないと、という気になりましたね。

 

 

それも僕らの考え方の根本、根幹にかかわるような。

 

 

まあ、僕は直接お会いしたことないけど、この日ばかりは中村先生も天国から聴きに来てるでしょうから、中村先生への弔意も込めて、

 

北辰会の鍼灸医学の、根本哲学に関わる部分のお話をさせていただきました。

 

 

どう伝わったか分かりませんが、アンケートの結果を待ちたいと思います。

 

 

そして午後は北辰会代表の蓮風先生と、副代表の新風先生が、ガッチリと圧倒的実技を見せてくれました。

 

 

今回の蓮風先生の実技は、蓮風先生の鍼の凄さはもちろんですが、成増の「松田蓮絲堂」院長、松田蓮山先生の司会も素晴らしかったですね。

 

 

サスガ元内弟子(しかも”蓮”の字をもらってる!(笑))、蓮風先生との阿吽の呼吸がバッチリでした。

 

 

皆さん褒めてましたね。(笑)

 

 

そんなワケで笑いあり、感心ありの、素晴らしい公開臨床でしたね。

 

 

そして最後は、新風先生の刺鍼実技の講義と実技。

 

 

蓮風先生が圧倒的な速さでサクサクと見せていった実技の一つ一つを、実に丁寧に解説しておられました。

 

 

まあ我々が日々、実際に行っている北辰会方式の鍼灸治療というのは、本来は予診カルテをきちんと記入してもらって、

 

それを基に1時間以上かけて細かく問診をとって、体表観察も細かくとって、緻密な病因病理と証を構築してから治療を行うのが本来なんですが、

 

こういうイベントの場では、デモンストレーション的に刺鍼実技をお見せしています。

 

 

ですので、1回の講演会でその全てを披歴することはなかなか出来ないのですが、北辰会の根本哲学部分、そして実際の刺鍼実技部分と、

 

何と言っても、最終的で究極的な北辰会方式の臨床家の姿が、何となくご理解いただけたんじゃないかと思います。

 

 

さてこれで、個人的には年内の大仕事は終わりました。

 

 

来年も色々なことがありそうですが、まずまずイイ感じで新年が迎えられそうです。

 

 

感謝。

 

 

 

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「六部定位脈診」の根拠

2016.10.22

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僕ら東洋医学、特に鍼灸医学の世界では、手首の脈を診る「脈診」という診察法を非常に重要視します。

 

「脈」で何が分かるの?

脈々と続く脈診

「脈診」の可能性

舌診か脈診か。。。

「舌診・脈診」についてしゃべって来ました!

「いい脈になりましたよ。」という声掛け

「初めて脈診をちゃんと教わりました。」   参照

 

 

僕も、臨床では必ず脈を診てから治療に入り、治療後も脈を診て、治療効果のほどを確認します。

 

 

この「脈診」には、2500年前の『黄帝内経』の時代から、実に多くの診方、考え方、方法論が存在します。

 

 

先人の知恵の結晶と言っていいでしょう。

 

 

日本の鍼灸学校では、数ある脈診の方法の中から、「六部定位脈診(ろくぶじょういみゃくしん)」という脈診法が中心になって教育されています。

 

 

というか、それしか教育されてないような、嘆かわしい現実があったりします。。。

 

(場合によってはそれすらも。。。(苦笑))

 

 

「六部定位脈診」は、近代日本における、伝統鍼灸の一番大きな流派(研究会)である経絡治療学会が提唱している脈診法です。

 

 

この脈診法は、経絡治療学会の先生方の全くの独創というワケではなく、中国の元の時代に居た、滑伯仁(かつはくじん)という名医の、

 

『診家枢要』という本の中で説かれている脈診法です。

 

 

ですので、六部定位脈診の根拠は、滑伯仁の『診家枢要』という風に、私は理解しています。

 

(僕は経絡治療家ではないので、これを読んでくれている経絡治療学会の先生方、ここ、もし間違っていたらご指摘くださいネ。)

 

 

因みに経絡治療学会というのは、このブログでも紹介した柳谷素霊先生の高弟の先生方が、昭和初期に立ち上げた団体です。

 

柳谷素霊という人物

墓マイラー 15      参照

 

 

この脈診の考え方が、今や国家試験にも出てきます。

 

 

こないだ、東京衛生学園の教員養成科で講義してきましたが、あそこには全国の鍼灸学校から鍼灸マッサージの資格を取った、

 

鍼灸学校の教員を目指す優秀な人が集まってくるのですが、そこでも、

 

「脈診と言えば、六部定位脈診しか知らない。」

 

という人がほとんどでした。

 

 

しかしですねー、「脈診」ていうのは、歴史的に見ますと、「六部定位脈診」以外にも、もっともっと、実に色々な診方考え方がありますので、

 

それを歴史的に、平易に、客観的に説いた方がいいと思うんですけどね。

 

(特に学校教育、国家試験レベルでは。)

 

 

で、学生さんが卒業して現場に出てから、自分に合った方法を学べばよいと。

 

 

そう思うんですけどねー。。。(~_~;)

 

 

 

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「初めて脈診をちゃんと教わりました。」

2016.10.13

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東洋鍼灸専門学校での後期講義、始まっております。

 

 

昨日は「脈診」に関して講義してきました。

 

 

東洋医学的な診断治療を行う上で、欠かせない診察法である「脈診」

 

 

このブログでも、何度も触れています。

 

「脈」で何が分かるの?

「脈診」の可能性

脈々と続く脈診

舌診か脈診か。。。

「舌診・脈診」についてしゃべって来ました!   参照

 

 

脈診と言えば、現代日本では一番大きな、伝統鍼灸の学派である「経絡治療学会」が提唱する「六部定位脈診」という脈診法が、

 

経絡治療学会の講師の先生方などによって、全国の多くの学校で教えられています。

 

 

国家試験にも出題されます。

 

 

これは、昭和初期に「古典に帰れ」と提唱したといわれる柳谷素霊先生の高弟の先生方が提唱した脈診法であり、その後、

 

現代まで、ずーっとメジャーな脈診法として扱われています。

 

柳谷素霊という人物

墓マイラー 15      参照

 

 

学生さんに聞いても、脈診と言ったら「六部定位脈診」しか知らない、東洋医学的な治療方式と言ったら「経絡治療学会のやり方」しか知らない、

 

という学生さんも多いです。

 

 

しかし、脈診の歴史を紐解くと、中国でも日本でも、必ずしも「六部定位脈診」のみが行われてきたわけではない。

 

 

・・・というか、「六部定位脈診」が、こんなに偏って、広く教育されているのって、近現代の日本のみなんじゃないだろうか。(苦笑)

 

 

そこで僕は毎年、「脈診」そのものの、客観的に見た、極力偏りのない「脈診の歴史」から講義しています。

 

 

その上で、今やグローバルスタンダードと言っていい、現代中医学が採用している脈診(28脈状診と言います。)の基本的理論と実際を説いてから、

 

我々北辰会の脈診法(胃の気の脈診と言います。)について、理論と実際を紹介するようにしている。

 

 

これをすると、毎年学生から、

 

「初めてちゃんと脈診を教わりました!」

 

と言われて、驚きます。

 

(3年生ですよ。。)

 

 

まあ要はその講師が、自分のやり方考え方について「だけ」しか語っていない、なんてことは、真面目な学生さんは御見通しなんですね。

 

(真面目だったわけではない僕ですら、学生時代そう思っていました。)

 

 

その先生の見解はどうでもよくて、そうでない、永遠に使える東洋医学のスタンダード、基礎基本を、学生さんは求めているんだと思います。

 

 

まずそれを理解し、その上で、色々と取捨選択していきたいんだと思います。

 

 

当然ですよね。

 

 

日本で唯一、東洋医学を勉強できる公的教育機関である鍼灸学校がそうなっていないというのは、大いに問題だと思っているのは、私だけでしょうか。。。

 

 

 

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9月(一社)北辰会スタンダードコース東京会場

2016.09.26

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清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

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日曜日は(一社)北辰会スタンダードコース東京会場に参加してきました!!

 

 

今回は諸事情により、午前中のみの参加となりました。(苦笑)

 

 

午前中は中~上級班を一班、実技指導を担当させていただきました!

 

 

実技の内容は「望診・空間診」

 

 

望診の内容は舌診、顔面気色診、眼診、爪甲診、毛髮診など、多岐にわたります。

 

 

今回は中でも特に重要な顔面気色診、眼診舌診に焦点を当ててやりました。

 

 

空間診というのは、北辰会独特の診察法。

 

 

生体の「空間的な気の偏在」を捕まえる診察法です。

 

 

「空間診」の理論的根拠となる「空間的な気の偏在理論」は、かつて鍼灸業界で天才とまで言われた医師である間中善雄先生「八面体理論」をヒントに、

 

蓮風先生の独創的な発想、着想、古典への学識の深さが炸裂した、理論であり診察法です。

 

「トポロジー(位相幾何学)」について

「トポロジー(位相幾何学)」について(その2)  参照

 

 

今現在北辰会がオープンにしている空間診は、もしかすると今後、発展するかもしれません。

 

 

そんなことを考えながら、なかなか楽しむことが出来ました。

 

 

 

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2015年度、後期授業終了!!

2016.03.10

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3.9の水曜日で、東洋鍼灸専門学校、2015年度の後期授業が終了しました!!

 

 

・・・いやー、長かったー!!(@_@)

今回は「体表観察学」を昼夜3クラスに、「臓腑経絡学」を昼1クラスに、各クラス約20コマずつ、合計80コマの講義を終了しました!!

この、1日4コマ講義の話を受けたとき、どんなことが起こるか、楽しみとか言っていましたが、結果的には、「僕が」けっこう疲れました。

 

(苦笑・・・すなわち、まさかの”僕が疲れる”という結果が得られました。。。)

 

 

まあでも、ここに、カリキュラム内容を公開し、記念碑にしようと思います。

 

 

【昼専科、夜本科専科】

1.ガイダンス~北辰会方式概論
2.中医学概論 実技デモ
3.28脈状診 実技
4.胃の気の脈診 実技

5.舌診 実技
6.腹診 実技
7.背候診 実技
8.原穴診・八脈交会八穴診 実技
9.顔面気色診・眼診 実技

10.臓腑経絡学概論 実技
11.弁証問診①総論 実技
12
.弁証問診②各論 実技
13.弁証問診③女性カルテ 実技
14.弁証問診④男性カルテ 実技
15.刺鍼術・施灸術 実技
16
.難病症例解説 実技
17
.公開臨床①(問診)
18.公開臨床②(体表観察~治療~養生指導)

19.空間診 実技

20.爪甲診・井穴診 実技

 


【昼本科】

 

1.ガイダンス 実技

2.臓腑経絡学総論 実技

3.臓腑経絡学 肺 実技

4.臓腑経絡学 大腸 実技

5.臓腑経絡学 胃 実技

6.臓腑経絡学 脾 実技

7.臓腑経絡学 心 実技

8.臓腑経絡学 小腸 実技

9.臓腑経絡学 膀胱 実技

10.臓腑経絡学 腎 実技

11.臓腑経絡学 心包 実技

12.臓腑経絡学 三焦 実技

13.臓腑経絡学 胆 実技

14.臓腑経絡学 肝 実技

15.奇恒之腑 実技

16.奇経八脈① 実技

17.奇経八脈② 実技

18.気と陰陽論基礎 実技

19.神主学説基礎 実技

 

(昼本科については前期に体表観察学の一通りの講義が終わっているため、座学講義の後半は実技で体表観察の練習をしました。)

 

 

・・・専門家の皆さん、なかなかのラインナップでしょ??(笑)

上記講義、どのコマも、一切の手抜きナシです。

やるからにはマジです。

でもちょっと疲れたので(苦笑)、2016年度はコマ数を半分に減らして、臨んでみようと思います。

 

 

やっぱ僕の居場所は、患者前だ。

 

 

それをよく理解する上で、大変大きな半年でした。

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