東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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治療が楽しい

2012.01.28


清明院では現在、スタッフを急募しております!!

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本日も、多くの患者さんを診させていただきました。(感謝合掌)

(さらに…)

「疲労」によって籠った熱

2011.09.28

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半年ほど診ているアトピーの患者さん。

皮膚の方は、パッと見、まったくアトピーとは分からないぐらいに改善しています。

随伴症状としてあった、喘息の方も、薬を飲まなくてもいられるほどに改善。

今では、2週間に1回くらいのペースで、健康管理目的で来院されております。

そんな訳で、バリバリと仕事しておられるのはいいのですが、ここ最近、ちょっと気になる所見が・・・。

仕事で、睡眠時間や趣味の時間を削って働いて、へとへとになって来るわけですが、いつも、お腹の「とあるところ」に熱が籠っております。

ここに直接鍼をしますと、脈や舌の状態、本人の疲労感そのものなどが、非常によくなります。

人間には、主に発汗、排便、排尿という、強力な「余分な熱排出機構」が整っております。

それらの細かい仕組みは、これまでに五臓六腑シリーズに書いてきた通りです。

興味のある方は、右のカテゴリ一覧から、ぜひお読みください。(笑)

ハードな仕事で肉体的、精神的に「疲労」した結果、体内の「余分な熱」を排出する機構が徐々に徐々に機能不全に陥り、

結局は気の動きの「弱い部分」や「停滞している部分」に余分な熱が鬱積してくるのです。

これ、マメに取っとかないと、コワいんです。

東洋医学では、癌などの非常に頑固な病気を、このメカニズムで考えます。

何年、何十年もかけて鬱積した余分な熱が、他の「余分なもの(血とか水とか)」と結びついて、非常に頑固な塊になったモノ、

それがおおよそ西洋医学の言う「癌」というものだ、という考え方があります。

(もちろんこれが全てではありませんが。)

この患者さんは、そのことをよく分かって下さっていて、定期的に「疲労によって籠った熱」を取りに来ております。

上記の話は、東洋医学的な考え方で、毎回毎回患者さんの生活状況を聞いて、お腹を診ているから分かることだし、患者さん自身も実感できることなのです。

病院の診療体制への批判としてよく言われるように、電子カルテのPC画面ばかり見て、患者さんの顔すら見ない、検査数値ばかり気にして、

 

実際の患者さんの訴えには耳を貸さない、こういう医療の現実がまだまだまかり通っている日本の世の中で、こういう診方、考え方には非常に

 

「重い価値を置くべき」だと”僕は”思っています。

 

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患者さんの声(40代男性:腰の激痛、膝痛、五十肩)

2011.08.08

 

 

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

 

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「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します!!

 


40代 男性 タクシードライバー

症状:腰の激痛、左膝痛、右五十肩

 

私は28歳の時に初めてギックリ腰を患って以降、常時痛いわけではないですが、何年かに1回の周期で、ひどい腰痛に悩まされてきました。 

いつもは、近所の整形外科で腰の牽引と電気治療をすると1週間程度で痛みは解消されていました。

しかし、今年の6月末に腰痛がひどくなった時に感じた痛みは、いつもと違う、神経に響くような激痛でした。

それでも痛みをおして、いつものように仕事をしながら整形外科に通いましたが、なかなか痛みが解消されませんでした。

慌てて漢方をのんだり、マッサージをしたり、いろいろなことを今回は試しましたが、全然よくなりませんでした。

残る治療は「鍼」しかありません。

しかし「鍼」はちょっと怖かったので躊躇していました。

そんなときに「清明院」を知人の医者から紹介されて、人生初の「鍼治療」を試してみることにしました。

初めて試した「鍼」の効果はというと、想像以上に効きました。 

最初に受けた治療で、あんなに痛かった腰が、ほぼ9割がた解消されました。


しかも、患部にたくさんの鍼を刺すのかと思っていたら、なんと1箇所に鍼を刺すだけでした。

そして、その1箇所で、このところ痛かった肩や膝の痛みまで同時に和らいでしまいました。

不思議なんですが、先生が触診してくださるときに

「ここの痛みは?」

とか、

「これは痛い?」

などと質問しながら触られているうちに、その最中から腰の痛みが和らいでいくのにはとても驚きました。

竹下先生には本当に感謝しています。

今後もよろしくお願いします。

 

 

【清明院からのコメント】

この患者さんは、私が以前から懇意にさせていただいている整形外科医の先生からのご紹介でお見えになりました。

この患者さんのように、タクシードライバーやトラックの運転手さんが病む定番の病は「腰痛」です。

多くは慢性的な運動不足がある上、車内のエアコンによる冷えや、車の振動という物理的な負荷がかかり続けることによって発症する、と説明されます。

本患者さんも、一見すると、そういう単純なメカニズムで発症しているようにもみえます。

しかし、よくよくお話をうかがうと、幼少の頃からアトピーがあり、喘息もあり、過去にはうつ状態になった経験もあり、と、

生来、体に弱い面がある上、過去から現在にかけて、常に精神的なストレスの影響を体が受けやすい状態であることが分かりました。

また、実際にお体を診させていただくと、空手の師範をなさっていた経験もあるせいか、筋肉質なんですが、筋肉の付き方にアンバランスがあることがよく分かりました。

患者さんが現在や過去にスポーツをやっていた場合、その競技によって筋肉の付き方に特徴が出るし、それによって病や症状に違いが出てくることがあります。

こういった患者さん個別の特長を勘案したうえで、さらに「今回の場合の」バランスの崩れを分析し、治療しないと、なかなかうまくいきません。

初回、「心肝気鬱(しんかんきうつ)」と証を立て、治療すると、1回目から著効し、2回目にはほとんど痛みがなくなりました。

しかし、常に腰に負担をかけるハードな生活です。

多少のぶり返しはありましたが、こちらとしてはまったく動揺せずに、同じ証に基づいた治療を続け、今では上記のような文章を書いていただけるぐらいになりました。(笑)

今後も再発予防、もともとの弱い部分も視野に入れて、治療していく考えであります。

 

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患者さんの声(40代女性 円形脱毛症、湿疹、頭痛、関節痛、五十肩など)

2011.08.07

 

 

 

 

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「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します!!

 

40代 女性 

症状:円形脱毛症、アトピー性皮膚炎、四十肩など

 

私が初めて円形脱毛症を発症したのは7年前のことでした。

とにかく見た目が変わることのショックが大きくて専門外来のある病院に行ってみたりもしましたが、診察室に入って座るなり、

「はじめに言っておきますが、これは治りません。」

とはっきり言われて更にショック・・・。

 

その後、一度は良くなったのですが、
昨年再発し、広がる一方だったので、私よりも一足先に夫がお世話になっていた、清明院さんで治療を受けさせて頂くことにしました
 

・・・が、微妙な年頃?のせいもあってか、実は他にも、
五十肩、湿疹、頭痛、風邪、関節痛など色々な不調に悩まされていたので、

治療では円形脱毛症そっちのけで、ついつい違う症状を訴えてしまっていました。

そのうち自分でもだんだん何の治療に通っているのか分からなくなりつつ(汗)、毎度毎度、あっちが痛いだのこっちが痒いだのと言い続けていた私に、

根気よく治療してくださった院長先生には本当に感謝しております。

 
 
 

おかげさまで、治療が始まって約半年が過ぎた頃には、
体調が全体的にとても良くなったと実感することができました。

気持ちも安定してきて前向きになり、ストレスにもちょっと強くなったかも?という気がしています。

円形脱毛の方はもう少し時間がかかりそうですが、

体調も整ってきたので、きっと良くなると思っております。

 

【清明院からコメント】

この方は、もともと清明院の患者さんである、御主人の紹介でお見えになりました。

「円形脱毛症」という病気は、西洋医学的にはなかなか原因の特定が難しい疾患であり、なかなか根治がしにくい疾患の一つであります。

とはいえ、患者さんには極力希望を持ってもらいたいものであります。

東洋医学では、「髪は血(けつ)の余り」という言葉があり、何らかの原因で、頭部に部分的に血が巡らなくなったことで、円形脱毛が起こる、と考えます。

単純に、頭部で気や血が停滞しているだけなら、その停滞だけとればすぐに髪が生えてくることもあります。

しかしこの症例の場合は、なかなかそう単純なものではない、ということは、初診の問診でよく分かりました。円形脱毛以外にも悪い部分がたくさんあったのです。

ですので、

「他にも色々な症状があるので、まずはとりやすい症状からとっていって、徐々に体調を整えていきながら、様子を見てみたらいかがですか?」

とお伝えしての、治療開始となりました。

「肝胆湿熱(かんたんしつねつ)>腎陰虚(じんいんきょ)」と証を立て、治療すると、皮膚の状態や関節痛など、この方がお持ちの症状が徐々に軽減していきました。

それとともに、精神的に安定し、笑顔が増えてきたのが印象的です。

この方が書いておられるように、あれやこれやと日替わりで様々な症状を訴えるのは、精神的に不安定な状態を示すことがあります。

要は不安から抜け出せない状態にあることが多い、ということです。

しかしこれも最近では、随分訴え方が変化してきた、という印象です。以前ほど訴え方も激しくないし、何より表情、顔つきが全然違います。

また現在、治療を開始して半年以上たちますが、正直、脱毛に関しては、あまり変化しておりません。

この事実に対し、鍼で進行を食い止めているのだ、と、こちらの都合のいいように考えてもいいのかもしれません。

しかし重要なのは、この方が述べてくれたように、「確かに体調がよくなった」と実感されたこと、「きっと良くなる」と考えられるようになったことです。

「希望を持たせて、不安顔を笑顔に変える」これは非常に重要なことであると考えております。

今後も、脱毛症の治癒を目指して、治療を継続させていただきたいと思っております。

 
 

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(社)北辰会関東支部5月定例会

2011.05.23

昨日、5月22日の日曜日は、代々木オリンピックセンターで行われた、(社)北辰会関東支部定例会に参加してきました!!

今回はワタクシ、朝から2時間、講義させていただきました。

内容は、「奇経八脈総論」です。

本当は今年の3月にやる予定だった講義が、例の大震災で流れ、一時はお蔵入りになりかけたものの、ついにこのたび、日の目を見たワケであります!

前日の土曜日は、清明院自体が忙しかった上に、夜は関東支部の役員講師の先生方、役員講師候補の先生方で集まって、前日勉強会・・・。

そのあとちょこっと呑んで寝てからの、朝一講義だったので、朝から妙なハイテンション・・・。(笑)

2時間、ほとんど”テンション高め”に喋り通しでございました。

なんか、会場は節電対策中だからなのか、メチャクチャ暑く、窓を開けても風も入らず、ミストサウナの中で講義している感じで、

それがかえって僕のテンションを高める結果となりました。(笑)

悪条件は、かえって闘争本能を高めます。

好条件なら好条件で、それはそれで普通にテンション高いんです。

つまり、僕の場合、いずれにしてもテンションが高い、ということになります。(笑)

・・・まあ、この講義のテーマである「奇経八脈」というのは、大変内容が深く、まだまだしゃべり足りない感じもあるので、

どれぐらい皆様に伝わったか分かりませんが、まずはアンケートを楽しみにしたいと思います。

(・・・とか言って、まったく反響なかったりしてネ!(爆))

午後は実技指導、「胃の気の脈診(いのきのみゃくしん)」

ここでも、臨床コースをひと班担当させていただきました。

大変真面目な受講生の先生方で、私も指導しやすかったです。

最後は村上佳絵先生による症例レポート「アトピー性皮膚炎」でした。

言わずと知れた難しい病に、色々苦心しながらも、非常に真面目に、一生懸命治療している様子がよく分かる症例で、

最終的にはキッチリ結果も出しておられて、素晴らしかったと思います。

そして終了後はやっぱり酒・・・。

先輩方や後輩に、午前中の講義の感想を聞けて、非常にためになりました。

そんなワケで放電&アルコール充電で、有意義な週末。(笑)

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「肺」って何ですか?(その7)

2010.09.03

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これまでのお話・・・


「肺」って何ですか?(その1)

「肺」って何ですか?(その2)
「肺」って何ですか?(その3)
「肺」って何ですか?(その4)
「肺」って何ですか?(その5)
「肺」って何ですか?(その6)

 

☆「肺」と皮膚


今日はコレです。

コレもまあ、

「え!?なんで??肺と皮膚なんて、なんか関係あんの?」

と思う方もいらっしゃるんじゃないかと思います。

これは、東洋医学をちょっと知っているような人の間では、ポピュラーな話です。

東洋医学では、人体の皮膚表面(皮膚、汗腺、産毛、粘膜等まで含む)のことを「皮毛(ひもう)」と呼び、

”肺は皮毛をつかさどる”

という有名な言葉があります。

 

『黄帝内経素問』痿論(44)です。)

つまり、何らかの原因で「肺の臓」に異常を起こすと、この「皮毛」に異常が起こることを教えてくれています。

 

今日はこのことについて考えてみたいと思います。

 

まずこれには、「皮毛」の意味をサッと理解する必要があります。

 


・・・東洋医学のいう「皮毛」は、

1.外気温や、湿度などの複雑な陰陽変化に常にさらされ、それに対する防衛の最前線であり、

2.汗や分泌物を体外に出すことによって体温調節や解毒に一役買い、

3.粘膜においては、常に様々なばい菌や機械的刺激にさらされながらも、それに侵されないように体を守り(ここでも最前線)、

4.体の全ての器官(内臓、骨、筋肉etc…)を大外から「まるっ」と包みこみ、外界との境界線となる

部分のことです。

現代では、アトピー性皮膚炎など、この「皮毛」に慢性的に異常を起こす患者さんが非常に増加しています。

 

(2018年版日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 参照)


コレの原因は当然、様々な原因が複合的に絡み合った結果だとは思いますが、東洋医学的に考えると、一つには、

”大気汚染による「肺の臓」の機能の低下”

も、大きく関与しているであろう、と思います。

 


新宿なんかに住んでますと、まったく、中国の古典にあるような「天空の清らかな気」を吸っている感覚がしません。(苦笑)

 

海の匂いのする伊東に生まれ、土の匂いのする群馬で育った僕には、それがよく分かります。

 


そもそも空気の悪いところで生まれ育った人に、皮膚の異常が増えるなんてのは、東洋医学的に考えたら”当たり前”ですね。

 

・・・ところで、最近はあまり言われなくなりましたが、

「皮膚呼吸」

なる言葉がありましたねえ?

 


現在でも、一部のサイトなんかでは、当たり前のようにこの言葉が登場し、それに基づいた施術の効能なんかが説明されています。(苦笑)

 

皮膚でガス交換(酸素と二酸化炭素の交換)を行うのは両生類(カエルさんたち!)とかです。

 


つまり、

「人間は皮膚で呼吸しているからうんぬん・・・。」

と主張することは、

「人間は卵を産むからうんぬん・・・。」

と言っているのと、ある意味同じことです。(苦笑)

 

・・・東洋医学の言う、「肺と皮毛」の関係というのは、こういうことを言っているんじゃありません。

 


コレを正しく理解するためには、「衛気(えき)」というものについて、「サッと」考える必要があります。


・・・これはちょっと長くなりそうなので、次回に続く。(笑)

 

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再分析(具体例)

2010.07.27

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早速ですが、通りすがりさんから、質問コメントをいただきましたので、忘れないうちに(笑)、「再分析」の重要性について、具体例を示してちょっと説明しましょう。

 


・・・まあ、専門用語は使わず、なるべく簡単にいきましょう。

 

 

「よく分からん」と言われたらイヤなので。

 


あとちなみに、この話題に関するこれまでのお話は以下の3つです。


再分析(病因病理について)
再分析(標本について)
続・再分析(標本について)

 

 

清明院には、アトピー性皮膚炎の患者さんが多いのですが、とあるアトピーの患者さんを例に挙げて説明してみようと思います。

 

 

僕は初診時の情報から、東洋医学的に、その患者さんの皮膚のかゆみの原因を、

A.仕事による過度のストレスによる血行不良

B.甘いものや脂っこい物の食べ過ぎによる消化機能の弱り

と考えました。

 


そしてこれの優先順位は「A>B」でした。

 

 


この場合、AもBも同時に治療してしまうと、本当の中心がどっちなのかはっきりしませんし、この方の場合は明らかにAの方が中心でした。

 


というわけで、よりシャープな効果を狙って、まずは「Aのみ」から治療し始めました。

 


要するに血行をどんどん良くする治療です。

 


治療が進むにつれて、皮膚の状態が改善してきました。

 


しかし、最初の症状の強さを数字の10だとすると、4ぐらいまで改善してきたところで、症状の改善が止まってしまいました。

 


そこで「再分析」してみると、体の状態が、「A>B」から、「B>A」に変化しています。

 


そこで今度は「Bのみ」に対する治療に切り替えました。

 

 

要するに胃腸の機能を活性化する治療です。

 

すると、再び皮膚の状態が快方に向かい始め、最終的にかゆみのレベルとしては、最初を10だとしたら1か2ぐらいで安定しています。

 


現在もAとBとの優先順位に注意しながら、完治を目指して治療続行中です。

 

 


・・・とまあこのように、

「皮膚のかゆみの原因はAとBで、中心はAである」

ということも、途中で症状の改善が停滞してきた時に

「原因の中心がAからBに移ってきた」

ということも、結局は初診時にキッチリ情報が取れているか、それをキッチリ分析、治療できているか、ということにかかって来るんです。

 


また、病理の中心のなかの中心を明確にして、そこにシャープにアプローチできた治療の方が、効果もシャープに出ます。

 


ちなみに、通りすがりさんがおっしゃったような、アトピーの経過中に肩こりが出てきた、というような場合であれば、

・何かきっかけはなかったのか

・そもそもこの場合、皮膚と肩こりには関係があるのか

・どういう時に肩がこり、どういう時は楽なのか

・その時皮膚の状況はどうなのか

などという観点から、再分析します。

 


そして、肩こりも考慮に入れながらの治療をやる場合や、肩こりは皮膚とはまた別の病、という認識で治療をやる場合など、対策を考えます。

 


このように我々は、患者さんが日々訴える様々な症状に「振り回される」のではなく、それらがどうして起こっているのか、

「冷静に東洋医学的に分析」

しながら治療にあたっているのです。

 

 

少しでもお分かりいただけましたら幸甚です。

 

 

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症例発表の準備・・

2010.04.15

今、わたくしは今年度の6月に(社)北辰会本部臨床コースで発表させていただく症例を、せっせとまとめています。

 

個人的には、かつて関東支部において、

2008年度(HIV、右手の運動麻痺の症例)、

2009年度(アトピー、鬱病、首の痛みの症例)

と、2年続けて発表させていただいたので、3回目の発表となりますが、今回は初の本部での発表になりますので、今から緊張しています。。。

 

支部よりも本部の方が聴きに来る人数も多いし、すぐ横に蓮風先生いるし・・・。(苦笑)

 


しかも今年度からは、関東支部での発表症例の事前添削役(発表の前に、発表者の先生から症例原稿を見させていただいて、問題点を絞り込む役目)を仰せつかりまして、

そちらとも重なっていて、なかなかてんてこ舞いであります。

 

正直、けっこう大変・・・。(苦笑)

 


まあともかく、今回の発表症例は「リウマチ性多発筋痛症」という病気の症例です。

 


あんまり言うとネタばらしになりますし、患者さんのプライバシーもありますので、詳しい内容は本番まで言いませんが、一つの症例を発表用にまとめる作業って、何回やっても大変ですねえ。。

 


自分の中では理論的に整合性のある治療をやっているつもりでも、後から一つ一つ点検していくと、必ず「詰めの甘い部分」が出てきます。

 


それを、コワ~いコワ~い諸先輩方の前で発表するなんて、もう足がガクガクです。

(笑・・・冗談です。北辰会の先生方はみんな優しい先輩達です。)


まあ冗談はさておき、症例発表というのは、実は発表者自身が非常に勉強になります。

 


パワーアップするチャンスなんです。

 

まず、自分の治療そのものや、患者さんの病気の状態を、聞き手が分かるように説明する、コレだけでも十分勉強になります。

 


しかもそれに対して先輩たちからその場で直接アドバイスがもらえて、質疑応答という形でコミュニケーションが取れる、大変貴重な機会であります。

 

今年もこの機会を存分に、貪欲に、生かそうと思います。

 


僕と縁のあるすべての患者さんのために・・です。

 

 

 

 

「花粉症」について

2010.03.07

この時期、よく問題になるのが「花粉症」です。

 


コレ、実は僕自身も以前、なったことがあります。

 


ですので、患者さんの気持ちがとてもよく分かる疾患の一つであります。

 


・・・しかし、ここ何年かは、症状がまったく出ていません。

 


コレに関しては、西洋医学の耳鼻咽喉科の先生方も手を焼いていらっしゃるようで、なかなか決め手となるようなイイ手段がない、

 

というのが現状ではないでしょうか。

 


僕自身の時がそうでした。

 


僕はいつも、自分が体調を崩した時には自分で自分に鍼をし、それで解決がつかなければ先輩に鍼してもらったりするんですが、

 

たまに”あえて”病院”(西洋医学)にかかってみて、西洋医学ではどんなことをするのか、参考にしたりします。

 


花粉症になった時も、行ってみました。

 

 

・・・もちろん、ここで「お手並み拝見」みたいな顔して、冷やかしのような態度でいくのではなく、素性も全て明らかにしたうえで、礼儀やマナーには最大限注意して、しっかりとかかります。

 

(自分が逆の立場だったら嫌ですからね。)

 


清明院にも、先週ぐらいからチラホラ花粉症の症状を訴えて来られる患者さんがいますが、

「薬をもらったけど、あんまり楽にならない!」

とか、

「楽にはなるけど、また来年も同じかと思うと意味がない(治っていかない)気がする。」

とか、

 

「薬は効くけど、眠くなるから仕事にならない!!」

 

といった言葉を、患者さんからよく聞きます。

 


この病気って、昔はほぼなかったですよね。

 

wikipediaによれば、日本では1960年代からだとか、戦後の杉の大量植林が原因だとか。)

 

 

ご高齢の患者さんに聞くと、皆さん

 

「花粉症なんて、昔は聞いたことなかった。」

 

と仰る。(苦笑)

 


最近、花粉症以外にも、アトピーやらリウマチやら、「慢性のアレルギー疾患」というものが大変増加して、人々の健康を害し、大問題になっています。

 


これらをなぜ撲滅できないんでしょうか。

 


昔にはもう戻れないんでしょうか。

 


もし撲滅できないとするならば、これらに対する最高の治療とは何なんでしょうか?

 


現代は、報道を見ていても、やれ花粉だの、ハウスダストだの、乳製品だのと、要するに「体の外のもの」にばっかり目を向けて(向けさせて?)、

肝心の「体の中のバランス」に対する視点がおろそかになっているような気がしてなりません。

 


「体の中」の話になると突然「ストレスによる免疫の低下、異常」という、あいまいで漠然とした、多くは除去しようのない「原因」が提示されます。

 


・・・花粉も、ハウスダストも、乳製品も、ストレスも、大昔からありますよ?

 


戦争をやってた時代のストレスって、現代よりも軽いのか?

 


何で現代人だけ、こんなことになるの?

 


そう言うと今度は大概、やれ環境ホルモンがどうしたとか、加工食品がどうしたとか、大気汚染がどうしたとか言われますが、

それって要は「治療できません」て言ってるのと同じじゃないんですか??と、思ってしまいます。

 


誤解を招くといけないので、付け加えておきますが、別に西洋医学のやり方に疑問がある訳ではなく、

単純に治りの悪い疾患であるだけに、その考え方、治療法がとても気になるのです。

 


そこで、例えば東洋医学では「花粉症」をどう考え、どう対応するかというと・・・。

 

続く(笑)

 

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「表裏」って何ですか?

2010.02.24

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・・・続いて、「表裏(ひょうり)」についてです。

 


日常会話の中でも、

「表裏一体」
とか、

「表裏(おもてうら)のない人」

とか、よく言いますよね。

 


要するに「表(ひょう)」というのは見えてる部分、「裏(り)」というのは見えない部分のことを意味します。

 


この意味から、「表の病」というのは、「見えてる病」「表面的な病」という意味を持ち、要は病気の位置が浅いですよ、ということを示します。

 


浅い、と言うと、じゃあアトピーなどの皮膚の病気は「表の病」か、ということになりますが、そうではありません。

 


症状の出ている部位のことではなく、あくまでも、主な病変部位(言わば主戦場、症状の原因となる、陰陽バランスの崩れた場所)が浅い部位にある病を「表の病」と言います。

 

 

ですので、慢性のアトピーなどでは、症状が出ているのは皮膚であっても、主な病変部位は内臓(臓腑)の機能異常、バランス異常だったりするので、

 

「裏の病」という判断になる訳です。

 


「表の病」の例を挙げると、体の外からガンガン冷やされたり、あるいは乾燥して喉が痛いなどの、かぜの初期段階なんかが相当します。

 


これに対して「裏の病」というのは、「見えない病」「深い部分の病」という意味を持ち、深い部分、すなわち、繰り返しになりますが「臓腑」に病があるものを言います。

 


これも、簡単に「深い」と言ってしまうと、西洋医学的な肝炎とか腎炎とか胃炎などの、内臓の炎症疾患とかを想像しますが、そういう意味ではありません。

 


東洋医学の言う「臓腑」の病変と、西洋医学の言う「内臓=organ」の病変とは、意味が違います。

 

 

東洋医学では、内臓の形体的な異常に注目しているのではなく、五臓六腑それぞれの機能のバランスの乱れに注目しているのです。

 

ここは混同しないようにしたいですね。

 

 


ですので、慢性の頑固な病気などは、ほとんどが「裏の病」の範疇に入ってきます。

 


たとえ、肩こりであっても、です。

 

 

このように、東洋医学では”表裏”という概念(ものさし)を使って、病変(陰陽バランスの乱れ)が起こっている部位(位置)を考えますので、この考え方を「病位」と言います。

 


我々は、前回、前々回とお伝えしてきた「虚実(病勢)」「寒熱(病性)」「表裏(病位)」という、東洋医学独特の分類概念を駆使して、

 

「病の趨勢」「病の性質」「病の部位」という観点から、まず大まかに患者さんの病気を大きく「陰陽」に分析する訳です。

 

 

この「虚実」の2つ、「寒熱」の2つ、「表裏」の2つの物差しを使って、まず病を大きく「陰陽」の2つに分けることを、

 

「8つの綱領を弁(わきま)える」という意味で「八綱弁証」と言います。

 

 

因みに個人的には「虚実」の2、「寒熱」の2、「表裏」の2をそれぞれ組み合わせると、「虚・寒・表」「虚・寒・裏」「虚・熱・表」・・・と、組み合わせが8通りできるので、

 

その8通りの組み合わせに、とりあえず全ての病を概括できるという意味で「八綱弁証」という理解の方が好きだったりします。

 

 

この分類概念(弁証法)は、実は他にもまだまだあります。

 


そのうち気が向いたら書こうかな、と思います(笑)

 


それで、「ここぞ!!」というところに鍼灸を施し、アンバランスを整え、治療させていただく訳ですね。

 

 


東洋医学は、とっても科学的で芸術的な医学なんです。

 

 

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