東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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患者さまの声(20代女性:4年間続く肩こり、頭痛、全身倦怠感)

2011.07.30

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さらにさらに、「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します。


20代 女性 

症状:4年間続く肩こり、頭痛、全身倦怠感


 

会社の先輩のおススメの鍼灸院、ということで清明院をご紹介いただきました。

慢性的なひどい肩こりと頭痛でこの数年悩まされてきましたが、清明院に通い始めて数回経つと、頭痛が出なくなりました。

また、いつも何となく体がだるかったのが、軽く感じるようになりました。

鍼灸院にかかるのはまったくの初めてだったため、鍼は痛そうだなと不安に思っていましたが、全然痛みはありません。

鍼を打たれているひと時は、眠りにつく直前のような感覚がずっと続き、かなり心地の良い時間です。


そして、治療のあとは毎回体がポカポカになっていて、いつも驚きます。

今後の目標としては・・・、何かと体の不調を鍼頼みにせず、生活習慣も積極的に見直していければ、と思っています。

【清明院からのコメント】


この方は、清明院の患者さんの紹介でいらっしゃいました。

初診時は、今の仕事に就いて以来、4年間以上続く肩こり、頭痛であり、現在も毎日パソコンに向かっている状況なので、

いくらか楽になることはあっても、治りはしないんじゃないか、といった感じの不安顔、半信半疑顔をしておられました。

ところが、「肝欝気逆(かんうつきぎゃく)」と証を立て、治療を開始すると、初診直後から効果あり、3回目には肩こり消失。

しかも初診以来、頭痛は出ておりません。

・・・最近では、

「清明院の鍼の先には魔法の薬が塗ってありますんで~。」

とか、くだらない冗談を言いながら、体調管理目的で治療しております。(笑)

・・・さておき、この方の場合、非常に良かったのは、実に素直に、こちらの言うことをよく守っていただき、きちっと養生した上で、

こちらに治療を委ねてくれたことが、これだけの即効性を表現出来たことの大きな要因ではないかと思います。

なかなか養生を守って下さらなかったり、こちらの言うことを素直に聞けないタイプの患者さんでは、たとえ単純な肩こりでも、

治療な余計な時間がかかったり、場合によってはうまくいかなかったりすることもあります。

誤解を恐れず言うと、どんな病気であれ、「治療」というものは患者さんと治療者との二人三脚であり、患者さんと我々の信頼関係が、

そのまま治療効果に反映されるものなのです。

こういった鮮やかな経過をたどる症例のようには、うまくいかない肩こりというものも存在するのが事実です。

したがって、東洋医学では、病名や症状のみで、治る治らないは判断できません。

こういう症例を経験したからといって慢心せずに、どういうケースであっても快方に導けるように、精進しなくてはいけないと思います。

まあとりあえず、この方に関しては、よかったなー、と思っておりますが。(笑)

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患者さまの声(30代男性:突発性難聴、花粉症)

2011.04.05

「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します!!


30代 男性 

症状:突発性難聴による聴覚障害、花粉症


ある朝目が覚めると、耳がくぐもった感じでした。

何の前触れもなく、突然です。

中耳炎にでもなったかな?と、軽い気持ちで耳鼻科に行ってみました。

ところが検査してみると、鼓膜に異常はなく、いわゆる「突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)」ではないかとのお話。

耳の奥の「うずまき」が機能不全とのことで、症例は多いが原因がわかっていない病気だそうです。

とりあえず、有効とされているステロイド剤や、血行を良くするビタミン剤、むくみをとる利尿剤などを処方され、様子をみることになりました。

薬は多少は効くようでしたが、完治するまでには至らず、このままステロイドを飲み続けるのもどうかと思い、妻の勧めで清明院を訪ねました。

まずは問診。

今回の症状についてだけでなく、生活や体質なども詳しく聞かれました。

そして鍼。

驚いたのは、耳とは程遠い、手の脇に1本だけ打ったことです。

感触は、ほとんど分からない程度でした。

「耳の近くや、全身にある『耳のつぼ』に何本も打つ(そして痛い)」という先入観を、見事に覆されました。

施術が終わってみると、症状は変わらないものの、肩や背中が明らかに柔らかくなっています。

症状に直接対処するのではなく、全身の総合的な流れ(と、いうのかな?)を整えることで、結果として改善されるということなのかなぁ、と感じました。

そして、週1~2回ペースで通うこと約1ヶ月。

症状は徐々に改善され、いつのまにか普通に聞こえるようになっていました。

突発性難聴は、定着してしまうと戻らない可能性が高く、とにかく早い対処が必要といわれています。

ギリギリのタイミングで清明院に出会い、無事完治することができ、本当に良かったと思います。


なお余談ですが、毎年悩まされている花粉症が今年は出ないことと、妙に食欲が出てやや太ってしまったこと(苦笑)がオマケとしてありました。


【清明院からのコメント】

本患者さんは、実は大変頭脳明晰な方でして、さすがにシンプルに要約して、この医学の特色、経過を述べて下さいました。(笑)

非常によくまとまった文章を書いて下さり、Sさん、ありがとうございます!!<m(__)m>

本患者さんが述べて下さったように、「突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)」という病気は、近年特に多い割に、

西洋医学の耳鼻科の先生方も手を焼いておられる病気の一つではないかと思います。

しかもそれが東洋医学、鍼灸でよくなることがある、という事実が、あまり知られてはいません。

つまり、耳が聞こえない、聞こえにくいという不安、不具合を抱えて、耳鼻科の薬で治療してもよくならずにさまよっている患者さんが多い疾患だ、ということです。

中には完全に聞こえなくなってしまう方もおられますし、鍼灸サイドから考えても、発症してから時間が経ってしまったものほど治りが悪いように思います。

この患者さんの場合も、もともと奥様が清明院の患者さんであり、早い段階で奥様の方からご相談いただいたため、

早期に着手することが出来た、ラッキーな症例だったと言えます。

「肝欝気滞(かんうつきたい)>腎虚(じんきょ)」と証を立て、治療を始めると、1回目から効果が表れ、約1カ月後、7回の治療で、ほぼ症状は消失しております。

今回このように「患者さんの声」を書いていただいたことで、同じ病に苦しむ一人でも多くの患者さんが救われるきっかけになれば、と思います。

また、もともとお持ちであった花粉症も改善されているという事実も、注目に値すると思います。

これは我々東洋医学の立場からすれば、この方の生活習慣、体質的な弱点を意識し、全体のアンバランスを是正しながら、

今回の依頼内容である「耳の聞こえにくさ」を治療する、という我々にとって「普通の」方法を取った結果であります。

こういうことが出来るのが、東洋医学なのではないかと思います。

 

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「腎」って何ですか?(その3)

2010.12.17

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これまでのお話・・・


「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

「腎」って何ですか?(その2)

 

さあさあ、どんどんいきましょう!!

 



☆「腎の臓」の形と位置(その2)

「腎」の形と位置については、もう少し書きたいことがありますので、書きます。(笑)

 


・・・前回、「腎」は腰椎(ようつい)の2番に付着している、と東洋医学では説く、というお話をしました。

 


この位置というのは、人体を上、中、下の3つに区切った場合、「下」にあたる部分です。

 


東洋医学ではこのように、人体を上中下の3つに区分する考え方を、よく用います。

 


その、”上”の部分のことを「上焦(じょうしょう)」と呼び、みぞおちよりも上の部分を指し、ここには「心の臓」と「肺の臓」が存在している、と説き、

”中”の部分はみぞおちからおへその高さで、ここを「中焦(ちゅうしょう)」と呼び、ここには「脾の臓」と「胃の腑」、それから「肝の臓」の一部分と、

 

「胆の腑」が存在すると説き、”下”の部分はおへそから下の部分で、ここを「下焦(げしょう)」と呼び、ここには「腎の臓」「肝の臓」、

それから「大腸の腑」「小腸の腑」「膀胱の腑」などが存在する、と説きます。

 


そしてこの「腎の臓」というのは、この”下焦”における中心的な存在、言わば主役、と考えられています。

 


なぜ主役なのかは、また後ほど解説していこうと思います。

 

・・・東洋医学に、理想的な体の状況を示す言葉で「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という言葉があります。

 


これは、頭は涼やか、足は温かい、という、体の”上下”のバランスがキチッと取れた状態を指す言葉です。

 


病的な状態になると、これが逆転してしまいます。

 


これを、

「上熱下寒(じょうねつげかん)」

あるいは

「上実下虚(じょうじつかきょ)」

と呼びます。

 


そして、”下焦”の主役である「腎の臓」が何らかの原因で弱った時、こういう状態になりやすい、という考え方があります。

(もちろんそれが全てではありませんが。)

 


よく話題になる、更年期障害の代表的な症状に、”ホットフラッシュ(急激な顔面のほてり感、胸から上での発汗、動悸etc..)”というものがありますが、

コレなんかはまさに東洋医学の言う、「上熱下寒」の状態になっていることが多く、その根本原因に、「腎の臓の弱り」が見られることが少なくありません。

 

 


そして「腎の臓」の働きを助け、機能が最大限発揮できるように治療していくと、症状が改善することが多いです。

 


・・・また、話がそれましたネ。(笑)

 

続きは次回。

 

 

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「腎」って何ですか?(その2)

2010.12.16

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前回のお話・・・

「腎(じん)」ってなんですか?(その1)

 

ではでは、続きいきます!!

 



☆腎の形と位置

 


まずは東洋医学的な「腎の臓」の”形”と”位置”を見ていきましょう。

腎(類経図翼)

↑これが、東洋医学の言う「腎の臓」の図です。

 

(中国明代、張景岳『類経図翼』より)

 


「相変わらず、テキトーな・・・。」

と思う方もいらっしゃるでしょうが、このように、ザックリとした図にしていることに、むしろ大きな意味があると思っています。

 


東洋医学の言う「五臓六腑」というのは、そのほとんど全てが、背骨にくっ付いてぶら下がっている、と説きます。

(だから位置が大きくズレない、と考えていたのかどうかは分かりませんが。)

 


しかし、実際にその臓腑の図を見てみると、背骨との関連性をえらい強調した図になっているのは「腎」のみです。

(上の図でも、背骨と直接連結していますネ。)

 


ちなみに、「腎の臓」は、腰の部分の背骨(腰椎:ようついの2番)に付着している、と説かれています。

 


これは、「腎の臓」に異常が起きると、特に腰骨に変形などの異常を起こしやすい、ということを示しているのだと思います。

 


これについてはまたあとで解説します。

 

・・・まー、以前にも書きましたが、麻酔もない、精巧な手術器具もない時代に、東洋医学の医者達の興味はもっぱら、

「いかに人体の”機能”を整え、病を治す、あるいは予防するか。」

だったはずです。

 

 

また、

”人は自然の子供”

あるいは

”人は小宇宙(ミクロコスモス)”

であり、

”人と自然は一体不可分(天人合一思想)”

という思想的背景から、医療者側の観点からは、あまり病人をばらしていじくりまわすべきでない、あまり傷つけることなく、病人の「治る力」を最大限フル活用して治すべきだ~!

 

・・という考え方もあったのかもしれません。


・・・誤解されたくないので付け加えておくと、西洋医学の、外科手術の技術は言うまでもなく素晴らしいです。

 


東洋医学には出来ないことが、外科手術なら出来る、早い、という場面も大いにあるでしょう。

 


しかし、だからと言って全ての面での優劣を語ることは出来ません。

 


東洋医学にしか出来ないことも大いにある、と僕は思います。

 


これまでにも、腰椎椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症など、腰の骨が異常を起こし、腰痛、坐骨神経痛を引き起こす病気で、整形外科医から、

「もう手術をするしかない。」

と言われた患者さんが、手術という選択肢を拒否して鍼治療を開始し、結果的に手術を回避することが出来た症例を、何例も経験しています。

 

次回に続く

 

 

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患者さまの声(20代男性:アトピー性皮膚炎、皮膚の色素沈着、冷え症、慢性疲労)

2010.11.04

再び、「患者さまの声」をいただきましたので、掲載させていただきます。

20代 男性  

症状:アトピー性皮膚炎による皮膚の痒み、皮膚の色素沈着、冷え症、慢性疲労

 

 

2年ほど前、仕事の疲労や生活環境の変化などの影響からか、生まれて初めて、アトピー性皮膚炎を発症してしまいました。

その後、皮膚科に通院し、ステロイド剤の服用により症状は落ち着いたものの、このままステロイドを服用し続けて大丈夫なのかという不安と、

元々の酷い冷え性や肩凝りなどを改善しなければという思いから、妻の勧めもあって、清明院で鍼の治療を受けてみることにしました。

 


鍼そのものが初めてだったこともあり、最初は正直、あまり効果は期待できないと考えていました。

というのも、アトピーが出た時期に、

漢方薬で有名な皮膚科に通院し、治療を試みたものの、全く効果が感じられなかったという経験があり、東洋医学そのものに半信半疑だったからです

しかし、竹下先生の治療を受けてみると、ほんの何本か鍼を打っただけなのに、身体全体が温かく楽になって、

溜まっていた疲れがスッと抜けていくような感じがしました。

そして、何より驚いたのは、諦めていた背中などの色素沈着が、少しずつですが、明らかに薄くなっていったことです

その後、治療を重ねるたびに、アトピーや冷え性が徐々に改善していき、自分の身体が着実に良い方向に向かっていくのを感じました。

そして2、3ヶ月もすると、ステロイド剤もほとんど使わなくて済むようにまでなりました。

 


今では、定期的に清明院に通いながら、特に仕事が忙しい時には、アトピーが悪化しないよう、身体の疲れを取るようにしています。

治療を受けた後は、眼や腰の疲れが取れるほか、精神的にも気分が楽になったような気がして、毎回効果を実感しています。

私自身、もともと食生活には気を遣い、週数回ランニングをするなど、普段から健康面にはそれなりに注意している自信があったのですが、

それでも鍼が持つ万能薬のような効果には大変驚かされました。

同じような悩みを持つ多くの方にお勧めしたいです。

【清明院からのコメント】

上記の文章には、「鍼灸治療」というものの特性を示す、いくつもの示唆的な内容が含まれております。

彼自身がとても的確に、この医学の素晴らしさを「体から」理解して下さった、とてもありがたい文章だと思います。

この方は、発症してから約2年経ってから来院されたアトピー性皮膚炎の患者さんです。

清明院にはアトピーの患者さんが多くいらしていますが、中にはこういった、比較的病歴の浅い症例もあります。

清明院の鍼灸治療はアトピー性皮膚炎に対して、総じて高い確率で有効だと思いますが、

こういった、病歴が浅く、なおかつ患者さんの年齢が若い症例の場合は、特に効果がいいように思います。

初診時、不安そうな表情でみえた彼は、この1年半ぐらいで仕事、プライベートともに生活状況が大きく変化したこと、

これまでに有名な漢方薬局で漢方薬を処方してもらったにも関わらず無効であったこと、

ステロイド剤を今後も長期に使用していくことへの不安などを正直に訴えてくれました。

体表観察してみると、体中いたるところにに赤紫色の色素沈着があり、皮膚はガサガサで、潤いがほとんど感じられない、という状況でした。

職場の移動、結婚など、生活状況の急激な変化によって、精神、肉体ともに疲労が重なったために起こった病と考え、

証は「肝欝気滞(かんうつきたい)≒腎虚(じんきょ)」とし、虚実夾雑証として治療を開始しました。

経過はわずか数回の治療により、こちらも驚くほど良好であり、今では、

「初診の時の皮膚の状態を写真にとっときゃよかったネー!(苦笑)」

なんて言いながら治療しているぐらい、皮膚の状態は見違えるように、ほぼ正常に変化しています。

(写真がないのが本当に残念!)

上記に患者さん自身が述べて下さったように、どこかで漢方薬を服用して治らなかったら、

「もう東洋医学ではダメなんじゃないか・・・。」

と考えてしまったり、このままステロイド剤を対症的に使い続けることに、強い不安を感じている方は少なくないと思います。

もちろん、アトピーという病気は、この症例のように、比較的短期間で劇的な改善が得られる症例ばかりではないことは事実ですが、

「あきらめることはない!」

と強く思います。

 


投げ出してしまう前に是非1度、ご相談いただければ、と思います。

 

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(社)北辰会関東支部7月定例会

2010.07.26

いや~、しかし毎日毎日暑いですね~!!

溶けかけながらも、精一杯やっております!(笑)

そんな暑いさなかの昨日、25日の日曜日は、代々木オリンピックセンターで行われた、(社)北辰会関東支部定例会に行ってきました!

今回の定例会は、午前中の臨床コースは金子太先生による「鬱証(うつしょう)について」、基礎コースは尾崎真哉支部長による「病因病理学」という内容。

午後は実技指導「腹診」の後、本部学術副部長である藤本彰宣(あきのり)先生による、基礎、臨床合同の特別講義「実用標本学」、という、

 

充実、盛りだくさんの内容でした。

・・・今や「現代」を、「〇〇病の時代」と名付けるのに最も適した病が「うつ」ではないでしょうか。

 

(なんてこった・・・。)

清明院にも、様々な心の病を抱えた患者さんがみえます。

東洋医学では、「心身一如(しんしんいちにょ)」と言って、心と体を別々に分けて考えることはしませんので、体のアンバランスを整えることによって、

 

心を安定させる、という方法をとります。

(簡単に言うとネ。)

実際、心を病んでおられる患者さんのお体を拝見させていただくと、いたるところにアンバランスを起こしています。

これを是正し、体が楽になると、心も楽になる、という変化を、よく見かけます。

「腹診」の実技指導では、僕もひと班担当させていただき、指導させていただきましたが、なんか回を増すごとに、参加者の先生方のヤル気が上がってきているように感じます。

指導しながらも、大変いい刺激になります。

藤本先生の「実用標本学」は、前回このブログに書いた続・再分析(標本について)の内容の、”もっともっと専門家向きの高度な内容”の講義を、

 

非常に分かりやすく、綺麗なスライドを使って、説明しておられました。

 

サスガでしたネ。

こないだこのブログ上で述べたように、午前中の尾崎支部長による「病因病理学」も、この「標」と「本」を明確にする上では、欠かせない考え方です。

かなり細かい部分まで説明しておられたので、参加された先生方はついていくのが大変だったかも知れませんが、ココをきっちり抑えてしまえば、

 

後が楽なんです。

是非時間をかけて、何度も何度も復習して、モノにしていってほしいと思います。

 

「基本」なんだから。

「基本に対する徹底的把握力=応用力」であります!!

・・・最近の北辰会は、本部も支部も、どんどん参加者、入会希望者が増えているようです。

それを受けて、もっともっと内容、構成のいい、レベルの高い(難解って意味じゃないよ)講義をしようと、講義に関しても、高いプロ意識を持った講師の先生方が増えてきているように思います。

ちゃんとした東洋医学を、本気で世にアピールしようと思ったら、ちゃんとした「臨床」をやって、ちゃんとした「教育」もしないといけません。

これはすごく大変なことなんだけど、志を高く、僕もいっちょ頑張ろうと思っております!

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「肝」って何ですか?(その9)

2010.05.20

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これまでのお話・・・


「肝(かん)」って何ですか?(その1)

「肝」って何ですか?(その2)
「肝」って何ですか?(その3)
「肝」って何ですか?(その4)
「肝」って何ですか?(その5)
「肝」って何ですか?(その6)
「肝」って何ですか?(その7)
「肝」って何ですか?(その8)

 

・・・ではでは、楽しい楽しい「肝」のお話を続いてまいりましょう。

 

◆肝は将軍

 


東洋医学の古典では、

「肝は臓腑の中では”将軍”のような役目を果たすよ。」

と言っています。

 

『黄帝内経素問』霊蘭秘典論(8) 参照)

 


コレ、面白い例えだと思います。

 

将軍の役目と言えば、戦いの時に作戦を考え、自らも動き、自分の軍を勝利に導く、言わば、

”勝敗を分ける、戦のかなめ”

ですよね。

 

・・・これを人間の日常生活で考えると、「戦(いくさ)」というのは、要するに”外界からの刺激に対する対応”です。

(物理的、精神的、両面含めた、です。)

 


人間は”オギャー”と生まれたその日から、最後亡くなるその日まで、実に様々な刺激にさらされ続けます。

(まあ、生まれる前からもだけどネ。)

 


その刺激に対して、上手に、適切に対応できれば、精神的にも肉体的にも、理論上は何も異常を起こさず、快適な日々を送ることが出来ます。

 

「肝」の働きが異常を起こすと、本来耐えられるはずの些細な刺激でも、体が異常を起こしたり、緊張とリラックスのアンバランスが生じたりします。

 


清明院の患者さんでも、別に仕事で緊張し過ぎている、という自覚はないけれど、家に帰ってホッとする、あるいは休日でホッとする、そうすると、

 

急に色々な症状が出る、とおっしゃる患者さんがおられます。

(皆さんこういうこと、ないですか?)

 

こういった場合、臓腑では「肝」を中心に病んでいて、

”緊張とリラックスのアンバランス”

が起こっていることが少なくありません。

 


つまり、将軍である肝が、平素から「余分に」力み過ぎちゃってる訳です。

 

プロスポーツの試合なんかを観ているとよく分かると思いますが、やっぱり選手が力み過ぎていると、たいがい負けますよね。

 


余分な緊張、というのは、かえってパフォーマンスを下げてしまうのです。

 

これは何もスポーツの世界だけではなく、我々の社会生活においてもしかりであります。

 

そういう患者さんを治療していくと、ある程度治療が進んだ段階で、

「今まで余分な緊張をしていたことがよく分かりました・・。」

なんて言われることが多いです。

 

 

患者さんからこの言葉が出たら僕は、

「お、肝の働きが大分立ち直ってきたな。ヨシヨシ・・・。」

と理解します。

 

「ストレス社会」、「うつ病の時代」と言われる現代、肝を中心に病んでおられる患者さんは、非常に多いと思います。

 

続く

 

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「肝(かん)」って何ですか?(その1)

2010.04.28

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最近、というかずいぶん前から、初診の患者さんで、

「病院で”ストレスでしょう”って言われて、湿布と痛み止めしかくれなかったんです・・。」

という話を聞くことがあります。


患者さんはこれを言われるときついんですよね。

・・・だってそんなん、どうしようもないからです。

で、その痛みが取れなかったら、

「心因性のものだから・・・。」

とか、

「”うつ病”が心配だから・・・。」

と、心療内科に回されて、今度は向精神薬なんかがドシドシと処方されます。

そして、それでも症状が取れないと、さらにドシドシと薬が増えて、気がつくと精神安定剤と痛み止めを10種類以上も飲んでいた、

でも症状は以前よりも悪化している、なんていう患者さんを、たまに見かけます。

いくら、会社の人間関係が辛い、家庭の問題が辛い、友人、恋人関係が辛い、会社が傾いた、毎日借金取りが来るetcetc..

な~んて言っても、なかなか自分の力でそれをどうにかすることなんて出来ませんわな。

しかし、どんなに、はたから見てきついであろう、大変だろう、と思われる環境の中にあっても、なんの症状もない人もいます。

・・・ということは、確かに環境に一因はあるかもしれないが、それが全てではなく、そのきつい環境の中にいる、

「その患者さん自身の側」

に、もともと何か問題があるのではないか、という事が考えられます。


東洋医学では、そこを是正しようとします。


そこを正すことによって、外的な精神的ストレスと、その人自身が上手に付き合えるようになればよい、と考える訳です。


外的な強いストレスにさらされても、その影響がカラダにさほどでなければ良いワケです。

 

カラダが変わればココロが変わる、で、心身が変われば周り(世界の見え方感じ方)が変わり、結果的に環境が変わり、健康に生きられるようになる、という「ポジティブな変化」を狙う訳です。

 

・・・そこでよくポイントになるのが、五臓の中の「肝(かん)」という臓です。

(何度も何度も言うけど、西洋医学の肝臓=liverのことじゃないですよ!)

「肝」については、このブログでもたびたび登場している割に、「肝」自体に関する説明が今までなかったので、ここらで説明しようと思います。


でも前置きが長くなっちゃったので、次回はこの続きから・・。(笑)

 

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頭を抱える・・

2010.04.20

まずはこの記事をご覧ください。

向精神薬、生活保護者に入手させネット転売

・・最近、多いですね。生活保護の制度を利用(悪用)した犯罪。こういうニュースの度に思いますが、コレには幾つもの問題が重層的に絡んでいますねえ。

上記のニュースを例にとって考えれば、まずは不景気。要はこれがあるから、失業者が増え、生活保護世帯が激増する訳ですね。

普段患者さんの話を聞いていて思いますが、不景気に負けない「気合い」を持って、社会生活を送る、ということは、多くの人たちにとっては、大変しんどいことのようです。

僕もしんどいのでよく分かります(笑)

次に高齢化。高齢者でも、身寄りのある人はいいけども、ない人は当然体が言うこときかないから仕事できない、年金暮らしはきついし、医療費もかかるから医療費が無料になる生活保護を申請・・・。

核家族化が進み、全国的に「寂しい」お年寄りが増えています。何とか出来ないものか・・。

 

これは大変難しい問題ですね。

大きなものとしては上記の理由から、今後も生活保護世帯は増加の一途でしょうネ・・。中には、財産があるのを「隠して」でも生活保護を受けようとする人もいるようです。

なんていう時代なんだろう・・・。

僕も仕事で、新宿や渋谷の福祉事務所に伺うことがこれまでに何度かありましたが、そこで見た混雑の凄さから見て、制度そのものを考え直さない限り、この流れは止まらんでしょう。

そして、うつ病をはじめとした、精神疾患患者の激増。これについては、様々な原因が考えられていますが、僕個人としては、意外と社会環境がどうとか言うよりも、その個人の内面にすでにして問題がある場合が多いように思えてなりませんが・・。

冒頭の記事の犯人は、この2つを利用してお金を儲けようとした、という訳です。

こんなことが、いつまでもいつまでも、繰り返し繰り返し続くようだと、日本の未来って、どうなんでしょ??

不景気で心を病んだ日本人にも、寂しい高齢者にも、それらを利用して悪だくみする輩にも、心身一如の「東洋医学」が必要に思えてなりません。

(何故か今日のブログ、太字になってしまった・・・。PC難しい・・。)

 

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「泣く」とはどういうことか(その3)

2010.04.12

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これまでのお話・・

「泣く」とはどういうことか(その1)
「泣く」とはどういうことか(その2)


今日は、「感極まる」「感情が高ぶる」ということと、「肝」という臓がどう関わるか、というお話をしようかな、と思います。

 


以前、東洋医学においては、五臓と感情は関係が深い、というお話をチラッとしました。

(カテゴリ「七情について」の8つのお話参照)

 


その中で、「肝」という臓は「怒り」という感情と関係が深い、というお話をしました。

 


しかし、「泣く」という現象は、なにも「怒り」だけで起こってくる訳ではありませんよね?

 


うれしくて泣く、悲しくて泣く、恐くて泣く等々、「泣く」という行動に移るまでの感情は、実に様々です。

 


しかも単純に、目に対する物理的な刺激でも、涙が出ることはあります。

 


それなのに、なんで「泣く」ことと「肝」の関係が深いかというと、感情の過不足、というものは、つまるところ「気の正常な流れ」を障害するからです。

 


つまり、怒れば気が上がり、喜べば気が緩み、思い患えば気が結び、悲しめば気が消え、恐れれば気が下がる訳です。

(カテゴリ七情について参照)

 


そんで、感情の過不足によって乱れた、これ(気の極端な動き)を正常な状態に戻す、主たる臓こそが「肝」なのです。

 


ですので、この感情の過不足がきつければきついほど、「肝」の仕事は多くなります。

 


頑張らなくてはいけなくなります。

 


こうしたことから、「肝」は五臓の中では、

「将軍の官(しょうぐんのかん)」

とも言われ、外的な刺激(精神的、肉体的両面)に対しての対応を担い、適切な対処を考える臓、と位置付けられています。

 


この時、この働きがスムーズに、速やかに発揮出来れば、「泣く」という現象は起こりません。

 

(いわゆる感極まった状態になることはないわけですね)

 


しかしこれが「肝」にとって許容範囲を超えた、大きな負担になるほどの感情の過不足だと、肝の働きが阻害されます。

 


この病理的状態を、東洋医学では「肝欝気滞(かんうつきたい)」と言います。

 


これが長引いたり、あるいは短期的であっても急激に起こったりすると、「気鬱化火(きうつかか)」という状況が起こります。

(なぜ、そうなるのかという細かい話は、話が逸れるので割愛します。)

 


この「気鬱化火」という病理現象が起こると、気は一気に体の「上」に向かいます。

 


つまり、体の「上」「気」が急激に渋滞する訳です。

 


これが「目」で起こると、目は充血(血も渋滞した状態)して真っ赤になり、熱(鬱熱といいます)を持ちます。

 


これだけで終わったら、すぐに「目」がカラカラに乾いて、干からびて失明しちゃいますので、何とかこれを冷やそうと、「肝」やそれ以外の臓腑が協調して、

 

体の中の正常な「水(津液と言います)」が目に「急激に」集まってきます。

 


そして余剰な分が溢れて、目からその水が流れる、これが東洋医学的な「涙(るい)」です。

 


ちなみに、目で起こらない場合でも、この病理(気鬱化火)の場合は、頭痛であったり、肩こりであったり、必ず「上」で症状が起こってきます。


(感情が極まっても、泣く人ばっかじゃないもんね)

 

では物理的な刺激で涙が出るのはどうしてか、次回はそのお話。

 

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