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これまでのお話
奇恒之腑について 3 参照
では続きいきます!!
◆東洋医学における「脈」とは。
本日は「脈」というものについて解説します。
奇恒之腑における「脈」というのは、西洋医学で言う”血管”と似ているものであります。
(厳密に考えていくと違うので、混同しないでほしいですが、血が通る道、管腔状の組織、という意味では同じです。)
まあ要は、臓腑の定義から言えば、「脈」は管腔状でありますが、便や尿や汗と違って、血は体外にどんどん漏らして捨てていくわけではなく、
キッチリ一定量を体内に蔵しつつ、全身を循環してくれないといけないので、「脈」は腑の様でありつつ、血を蔵する臓でもある、というところから、
奇恒之腑に数えられているんだと思います。
東洋医学の言う「血」というものについては以前書きました。
因みに、ちょっと話はずれますが、東洋医学ではこの「脈」のことを「脉」と書く場合があります。
これ(漢字)の意味の違いについても、以前書いています。
「脈」か「脉」か。 参照
この「脈」についても、『黄帝内経』に当然記載があります。
『黄帝内経霊枢』決気篇(30)には、
「営気が漏れないようにしてるのが脈でっせ~。」
とあり、また『黄帝内経素問』脈要精微論(17)には、
「脈の別名は、血之府(けつのふ)と言いまっせ~。」
とあり、『黄帝内経素問』痿論(44)には、
「心の臓は全身の血脈を統括してまっせ~」
とあり、『黄帝内経霊枢』九鍼論(78)には、
「人の生命が成立するのは血脈があるからでっせ~」
とあり、『黄帝内経霊枢』論疾診尺(74)には、
「血脈を診ると、赤が多ければ熱、青が多ければ痛みあり、黒が多ければ痺れとなるよーん。」
とあります。(意訳by竹下)
歴代医家や、現代中医学も、基本的にこの理解に沿っているようです。
ここから分かるのは、
「血脈は、血による濡養を全身に行うために必要不可欠であり、心の臓を肺の臓がフォローしながら、全身に血を律動的に推動している道である!!」
「全身を循環する”気”を、軽清な衛気と、相対的に重濁な営気とに分けた時、営気が正常に循環するためには血脈の状態がよくないといけない。」
「血脈の状態がよくないと、心の臓に負担がかかり、また、心の臓の状態がよくないと、血脈に負担がかかる。」
と、いうことであります。
続く
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2015.12.12
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これまでのお話
「浮く」の意味 6 参照
では続きいきまーす!!!
というか最後です。
ここまで、東洋医学の中で重要な「浮」という文字に関して諸文献からの字解きを進めてきました。
基本的には、字源から見ても、
”水面に浮く”
という意味合いが強いようですが、雲の様に、
”空間に浮き上がる、漂い動く”
という意味も含まれるようであることが分かりました。
東洋医学の原典である『黄帝内経』の”霊枢 衛気萹(52)”、”素問 気府論(59)”というところに、”浮気(ふき)”という表現が出てきます。
気府論の方では頭の方に浮き上がる気、という意味合いで使われていますが、問題は衛気篇の方です。
衛気篇における”浮気”という表現は、我々の治療にとって非常に関係の深い”衛気”のことを指しています。
東洋医学における”衛気”というのは、「衛気」って何ですか? その9 でも示したように、経脈の外を巡って、体を防衛する気のことです。
さて、ここでいう”浮気”なるものが、「体の”外”の、空間部分をも巡る存在である。」と言ってしまっていいのか、ここは実はけっこう慎重に検討するべき問題のようです。
これに関して、歴代医家の注釈や解釈等を調べたりしましたが、体表から離れた部分をも気が巡っており、それを刺さない鍼(翳す鍼や接触鍼)で調整できる、
ということを述べた医家はいないようです。
(研究家の先生方、もしおられましたら是非ご教示ください。)
また一方で、気功家の方では「内気」「外気」という考え方があり、患者さんの体に手を翳したりして「外気」を動かす、調整する、という考え方は存在するようです。
(また、治療者の内気をコントロールして、外気として放出し、病気を治したりするのが気功家のやり方ですね。)
私もかつて、とある気功家(鍼灸家でもある)の先生に、この”外気”を操作されて、実際に体が大きく動かされる、という不思議な経験をしたことがあります。
ここまで書き進めてきたように、”浮”の字解き、”気”の字解きからすれば、「衛気」は「浮気」とも考えられ、体表面から離れたところにも流れており、
それを刺さない鍼で補瀉(調整)出来る、と言ってしまってもいいように思います。
「気」の字解き 9 参照
これまで、従来からの一般的な東洋医学、鍼灸医学の歴史からすれば、この「衛気」というものは、あくまでも「体内の」「皮膚表面付近の」浅い部分を流れる気、
という風に定義されてきたようです。
多くの臨床事実や、字義解釈、また気功家の考えも参考にしながら、「衛気」を「浮気」として解釈し、診察や治療に運用することに、どのような問題があるのか。
これから、私なりにこの問題をもうちょっと専門的に考究してみたいと思いますが、一般人からすればどうでも良すぎるし、難しすぎる問題ですので、
ブログに書くのはここまでにしますね。(笑)
専門家の先生方は、日本伝統鍼灸学会の学会誌『伝統鍼灸』第45巻第1号(通巻92号)に、拙著の症例報告「乳児のアトピー性皮膚炎の一症例」が掲載されており、
その症例報告論文の末尾の考察部分に、この問題についてまとめてありますので、宜しかったらご参照ください。
このシリーズ、おわり。
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2015.12.04
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我々東洋医学、特に鍼灸医学の言い方に、「浮く」とか「浮かす」という言い方がある。
また、脈を示す用語で「浮脈」なんてものがあったり、経絡を示す用語で「浮絡」とか、衛気のことを「浮氣」と言ってみたり。
(ウワキじゃないよ、フキね。(笑))
治療した時に、「浮いた」という場合、これは、人体の奥深くに沈んでしまった邪気が、全身の状態が緩解した結果、皮膚表面や粘膜表面に、まさに”浮いて”来る現象のことを言う。
例えば皮膚病の患者さんをやっている時、邪気が浮いたならば、患者さんとしては、症状が悪化した、ととらえて、不安になる人も少なくない。
しかしそうではなく、あくまでも冷静に四診した結果、間違いなく全身状態が好転していると判断できれば、邪気が排出しやすい部位に浮いた、
というふうに解釈をする場合がある。
この判断、解釈、対応の正確性が、そのままその先生のウデでしょうね。
ところで最近、この「浮」という字を考える機会があったんで、これから字解きしてみたいと思います。
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2015.09.30
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これまでのお話(分かり易いように、タイトルを付けました)
「尺膚診(しゃくふしん)」について(イントロ)
「尺膚診」について 2(『史記 扁鵲倉公列伝』における尺膚診)
「尺膚診」について 3(『黄帝内経素問』平人気象論(18)における尺膚診)
「尺膚診」について 4(『黄帝内経素問』通評虚実論(28)における尺膚診)
「尺膚診」について 5(『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形萹(4)における尺膚診)
「尺膚診」について 6(『黄帝内経霊枢』論疾診尺(74)における尺膚診)
「尺膚診」について 7(『黄帝内経霊枢』邪客篇(71)における尺膚診)
「尺膚診」について 8(「表をもって裏を知る」の重要性)
「尺膚診」について 9(「表をもって裏を知る」の重要性その2)
「尺膚診」について 10(『黄帝内経素問』脈要精微論(17)における尺膚診)
「尺膚診」について 11(『難経』13難における尺膚診)
「尺膚診」について 12(『傷寒論』における尺膚診)
「尺膚診」について 13(『腹証奇覧翼』における尺膚診) 参照
では続きいきます!
◆多紀元簡(たきげんかん)の『素問識(そもんし)』における尺膚診の記載
「尺膚診」について 4と、「尺膚診」について 10に、日本の多紀元簡という人物の言説をチラリと紹介しました。
この人物の紹介は、また後ほど詳しくするとして、彼の代表作である『素問識』の中でチョイチョイ、この尺膚診について述べてくれております。
一つは、『素問』の17篇目、”脉要精微論”を解説した部分です。
↑↑このような図とともに、細かく解説してくれております。(『素問識』より)
ここで彼が述べているのは、
「”尺”というのは前腕のことでアール!」
という説です。
それを言うだけでなく、前腕のどこで何を診るのかまで、わざわざ図にしてくれています。
専門家の方々は参考にするべきでしょう。
この前腕に書いてある文字を見て、あ!と、ピンとくるべきです。(笑)
もう一つは『素問』の28篇目、”通評虚実論”の解説部分です。
ここには、
「脈診で経を診て、尺膚診で絡を診る」
という論が提出されております。
経絡、経絡、と言うが、経が相対的に深く、絡は相対的に浅い、という論から始まり、さらに、経には営気が満ち、絡には衛気が満ちる、
という論から、脈が熱なのに尺膚が寒であるものについて、考察してくれております。
・・・とまあこのように、日本にもスゴイ先生がいた訳です。
(今でもいるけど)
この『素問識』なんかを読んでますと、『黄帝内経』のみならず、その周辺の有名な古典も、すべて頭に入った上で、平易に分かりやすく配慮しながら、慎重に解説しているのがよく分かります。
恐るべし、多紀元簡・・・。(苦笑)
尺膚診に関してはここらでいったん切って、また折に触れて解説してみたいと思います。
続く
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2015.09.18
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これまでのお話
「尺膚診(しゃくふしん)」について
「尺膚診」について 2
「尺膚診」について 3
「尺膚診」について 4
「尺膚診」について 5
「尺膚診」について 6
「尺膚診」について 7 参照
では続きいきます!
◆『黄帝内経』に繰り返し出てくる、皮膚観察の重要性
東洋医学には、「表をもって裏を知る」という考え方があります。
表面をよく観察することで、中の状態をうかがう。
これは『管子』の地數篇なんかにも出て来ますし、『黄帝内経素問』の5篇目、”陰陽応象大論”にも明記してありますし、
『黄帝内経 霊枢』の中の75篇目、”刺節真邪篇”なんかにも、例え話を用いて示してあります。
(管子について、まだ書いていなかったようなので、後ほど書きましょう。てっきり書いたと思っていた。。。(*’ω’*))
「表を以て裏を知る」 参照
・・・まあ、この考え方からすれば、皮膚表面の異常をうかがえば、身体の中の状態が分かる、ということになるわけです。
そして、その具体例は、黄帝内経の中の諸篇にもチョイチョイ記載してあります。
例えば素問の23篇目、”宣明五気篇(せんめいごきへん)”と、霊枢の78篇目、”九鍼論(きゅうしんろん)”なんかには、
五臓の主(つかさど)る所として、心は脈、肺は皮、肝は筋、脾は肉、腎は骨、これを五主という。
と述べてあり、ここでは肺の臓と皮膚の関与を明記しています。
「肺」って何ですか?(その12)
「衛気」って何ですか? その9 参照
因みにこの宣明五気篇というタイトルは、
”五臓の気について明らかにする篇”
という意味なんだそうです。
(そのまんまだねー)
九鍼論の意味は、
”九鍼について論じる篇”
という意味です。
(こっちもそのまんまー)
もちろん、皮膚の状態から、肺の臓「以外の」臓腑の状態をうかがうことも可能なんですが、肺の臓と皮膚とが密接にかかわる、
ということについて、どういう意味なのか理解しておくことは、非常に重要なことだと思います。
続く
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2014.12.06
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清明院では時折、「刺さない鍼」を使用します。
この「刺さない鍼」を使う対象となる患者さんは、
1.鍼刺激に非常に敏感な、過敏体質の人
2.小児や乳幼児(清明院では小学校低学年ぐらいまでが対象です。)
3.非常に体力の低下した、重篤な状態の患者さん
などです。
もちろん、上記に該当しない患者さんでも、「刺さない鍼」は有効です。
患者さんに、
「今日は”刺さない鍼”をしますね~。」
というと、
「刺さない鍼?何ですかそれ??」
と言われます。(笑)
場合によっては、
「そんなんで効くんですか?」
と言われることもあります。
(苦笑・・・失礼しちゃいますね。)
もちろん効きます。
だからやってるんです。
清明院のすべての行動は、”鍼を最大限効かすため”にやっていることなのです。
・・・まあともかく、興味深いのは、刺さない鍼の方が、刺す鍼よりも効く場合があることです。
これは以前、
にも書きました。
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2014.09.28
清明院では現在、スタッフを急募しております!!
ぜひ我々とともに、切磋琢磨しましょう!!詳細はこちら。
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最近、とある先輩からいただいた、ステンレスの古代鍼をよく使っております。
古代鍼についてはこちら↓↓
http://seimei-in.com/information/index.html#no_6
これがなかなか、使いやすい。
この数か月、使ってきましたが、優秀優秀。
すっかり大活躍です。
以前、藤本漢祥院に研修に伺った際も、蓮風先生が
「この金属は素晴らしいなー。特別な金属やなー!」
と仰っておられたのが、ずっと気になっていました。
(もちろん、どのように素晴らしいのか、すでに確認済みですが、それはあえて書きません☆)
〇
思えば、現代の鍼灸治療に使う鍼のほとんどはステンレス製です。
昔のように金や銀、鉄はほとんど使いません。
もちろん、金や銀や銅や鉄や真鍮にも、独特の感覚があって、これはこれで重宝しますが、ステンレスこそが、
我々の手に最もなじんでいる金属、と言えるのかもしれませんね。
ステンレスがいかなる金属なのか、という疑問については、ウィキが参考になります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%82%B9%E9%8B%BC
・・・う~ん、これを衛気と絡めて考えると、興味深い。。。
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2014.08.21
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これまでのお話
「気」の字解き
「気」の字解き 2
「気」の字解き 3
「気」の字解き 4
「気」の字解き 5
「気」の字解き 6 参照
今シリーズで書いている「衛気」に対する理解を深めようということで、「気」という文字を漢字学の観点から掘り下げてみましたが、そろそろまとめに入ろうと思います!
東洋医学を語る上で、どんなに知識を深めても邪魔にならない、この「気」というものを巡る様々な考え方。
まあそもそもこの「気」という文字は、ちょっと前までは「氣」と表記され、そっちがもともとの字でした。
・・・で、「氣」という字のもとは雲や気体(水蒸気)を示す「气」に「米」をドッキングさせたものでした。
そして、「气」という文字は、下図のように
雲気が空に流れ、その一方が垂れている形で、”水蒸気をふくむ空気”の意味を表わし、「気」「汽」の原字、ともいわれます。
(「白川フォント」を参考に、竹下が描画。)
因みに、昭和の東洋医学の先哲である丸山昌朗先生は『鍼灸医学と古典の研究』の「「気」について」という論考の中で「气」の原字と、十干の一つである「乙」の字の関係に着眼され、
「乙」の字が原義的に持つ”屈めて伸びる”際の”行動を起こすエネルギー”という意味を強調しており、これも面白い解釈だと思います。
・・・ともかく、そうやって出来てきた「気」という文字には、これまで書いてきたような様々な意味があります。
〇
ところで、「気」は”キ”とも読むし”ケ”とも読みます。
また、これまで解説してきた中に、一つだけ毛色の違う「炁」という文字がありました。
「気」の字解き 2 参照
次回は、これらについて考えてみます。
続く。
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2014.08.03
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今書いている、「衛気」の解釈を進めていく上で、これが外せないので、スピンオフ企画ですが、「気」という文字について、ここらで詳しく解釈しておきます。
この医学を考える上で、「気」というものをどう解釈するか、という問題は、根本的な問題として重要です。
以前にも、チョイチョイ書いてます。
根本的な部分であり、ここがよく分からないまま、東洋医学の話を進めていくわけにはいきませんよね。
「気」というものについて理解を深めることが、そのまま、
”人間、及び天地自然は全て「気」で出来ている”
という立場(気一元論)から展開される、東洋医学への理解を深めることに繋がります。
そのための一助として、この「気」という漢字の意味を深く理解することも重要でしょう。
・・・で、まずは意味調べとして、諸橋轍次先生の『廣漢和辞典』からいきますと、
1.雲気、水蒸気
2.空気、大気
3.天地間の自然現象
4.いき
5.元気(万物生成の根源力)
6.身体の根源となる活動力
7.ちから、いきおい
8.きだて、気性
9.こころもち
10.うまれつき、持ち前、質性
11.宇宙の万物を生成する質料(朱子学の考え方)
12.におい、かおり
13.においをかぐ
14.いきを吹きかける
15.いかる
16.おもむき、ようす
17.時候、季節
18.客に贈るまぐさと米
・・・とのことです。
(なげえ~)
たった一文字の漢字に、ここまで色々な意味があるとはねえ。。。
外人からしたら、日本語って難しいでしょうね。
この中で興味深いのは3.です。
天地間の自然現象そのものを”気”という訳です。
人間の存在そのものが、自然現象に他なりません。
だから人間も「気」なんです。
続く
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2014.03.26
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たまに、バカにした感じで、
「東洋医学はオカルトだ!」
と仰る人がいる。
別にそういう人は、好んで東洋医学の治療なんて受けないだろうから、別にムキになって反応する必要もないと思うけど、
今日はちょっとこの問題について考えてみたい。
(ふと、気分的に考えてみたくなった。)
ことさらに、
「東洋医学なんてものはオカルトだ!」
とか、
「東洋医学なんてものは宗教だ!」
とか、
「東洋医学なんてものは非科学だ!」
とか言いたがる人に限って、残念ながら、ろくな「オカルト観」も「宗教観」も「科学観」も持ってなかったりして、
まあ何となくそういう、どっかの有識者から聞いたような言葉を使って、要するに東洋医学のことを大したものじゃない、と言いたい、(論評したい、侮蔑したい)だけのような、
”ただ単に、何となく、人のことを上から目線で評価したい”
というだけの、とるに足らない姿勢(生き方?)が、そういう人からは往々にして見え隠れする場合があり、そういうものには、
一抹の不快感(というか小賢しさ)を、感じないでもない。(苦笑)
僕や、僕の先輩たち、後輩たちがどんなに、うまくいった症例(事実)を発表しても、研究成果を発表しても、今後も、残念ながらこの意見は後を絶たないような気がしています。
〇
そもそも、「オカルト」とは、どういう意味なんだろう。
辞書によれば、
1 超自然の現象。神秘的現象。
2 目に見えないこと。隠れて見えないこと。
とあり(『デジタル大辞泉』より引用)、wikipediaによれば、
[形容詞] 神秘的な・密教的な・魔術の・目に見えない。
[名詞] 秘学・神秘(的なこと)・超自然的なもの。
とある。
・・・ん?
あれ? 部分的には、さっきの論評、当たっているような。。。(笑)
まあ、一般にいわれる「東洋医学」というものの定義を簡単に言えば、
「鍼灸、漢方薬などを”正しく”施すことによって、人体の「気」が”正しく”動き、結果的に「治る力」が賦活化され、あらゆる病気が治るということの根拠となる、
経験的事実と、それを普遍的に、一定の再現性が担保された形で説明しうる、人体、及び疾病に対する体系的な理論の、東アジアにおける数千年分の集積」
これが東洋医学ではないでしょうか。(竹下私見)
鍼灸、漢方薬によって、気が正しく動くということは、東洋医学の立場からすれば
「ごく自然的な、人間にもともと備わった”治る力”」
をフォローしただけのことであります。
ですから”ごく自然的”な話であって、”超自然的”という表現は当たらないように思います。
ですが、「気」というものの存在が、現時点で機械的に測定したり、数値化したりできないものである以上、現代の世界は、現代物理科学が現象理解の一般的なものさしですから、”神秘的”とは言えるでしょう。
また、東洋医学には、人体を流れる気の中でも、人体の表面から、少し離れた部分にも流れると理解できる
「衛気(えき)」
なんてものが解釈できますが、これはまったく目に見えません。
ですから、目に見えないものを、あるものとして相手にしてるからオカルトだ!と言われれば、当たらずとも遠からずなんですが、
患者さんそのものや、患者さんに対する治療効果そのものは目に見えるわけなので、その意味ではオカルトじゃないでしょう。
また、何か秘密になっている内容があったり、気の神秘性そのものを探求していく学問ではないので、”密教的”とか、”秘学”という表現も当らないでしょう。
〇
・・・あとは”魔術”か。
次回に続く。(笑)
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2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
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(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
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患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
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第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
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