東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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Search Results for: 小児

ついに抱きついてきた

2018.06.04

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相変わらず、小児、乳幼児が「意外と」多い清明院。(笑)

 

 

時間帯によっては清明小児科状態になります。

 

 

最初はギャン泣きだったあの子やこの子も、徐々に笑顔に。

 

 

徐々に、体表観察の際には、自分から手や足や舌を出してくるようになります。

 

 

実に素晴らしい。(*‘∀‘)

 

 

そしてこないだはついに、抱きついてきた。

 

(予告なしで)

 

 

・・・最初はあんなにもギャン泣きしていたのに。

 

 

感動的瞬間。

 

 

鍼の力は偉大だ。

 

 

 

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泣いてた子が笑った

2018.04.30

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久々に治療に来た、小児の患者さん。

 

 

もともとは、お母さんが不妊治療で見えていた。

 

 

清明院で不妊症を治療し、無事妊娠し、出産なさった。

 

 

出産してすぐの頃、不調を訴えて、赤ちゃんを一度連れてきた。

 

 

その時はキョトンとしていて、おとなしい子だった。

 

 

つい最近、それから何年か経って、「カゼが治らない」と訴えてやってきた。

 

 

近医の薬を飲んだが、治らない。

 

 

熱が出て、咳が出て、下痢が出て、食欲もない。

 

 

今回は、体表観察に入ると、即座にギャン泣き。

 

 

「こわい!いやだ!かえる~~!!」

 

と、ギャン泣き。(苦笑)

 

 

う~ん、小児科で、何があったんだ。。。( ;∀;)

 

 

・・・で、二診目に連れてきた。

 

 

前回の治療後、諸症状、劇的に改善。

 

 

またギャン泣きかと思いきや、今回はまったく泣かなかった。

 

 

僕と目が合うと、ニコニコしている。

 

 

痛くないこと、怖くないことを理解したのだ。

 

 

僕が

 

「もうこわくないか?」

 

と聞くと、

 

「こわくない。」

 

と恥ずかしそうに笑う。

 

 

・・・鍼はこわくなく、よくきくのだ。(゚∀゚)

 

 

 

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今日も

2018.04.21

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本日も満員御礼、大変勉強になりました。

 

 

ありがとうございます。

 

 

来週からまた、もっといい鍼が出来るように精進します。

 

 

今週は小児も乳児も成人も、発熱、喉痛が多かったですね。

 

 

いずれも温病、伏気温病の考え方で対応しました。

 

 

清明院も、最近は刺絡を多用しています。

 

 

刺絡というのも、非常に奥の深い世界ですね。

 

 

開業以前(10年以上前)はほぼ全患者に刺絡をやっていた時期もある私ですが、最近は院内助手も充実してきたので、チョイチョイ解禁しています。

 

 

また、今年の伝統鍼灸学会は刺絡学会との共催です。

 

2018 日本伝統鍼灸学会 学術大会 大阪大会HP

 

 

しかも今回、副実行委員長は清明院元初代副院長、松木宣嘉先生です。(笑)

 

 

なかなか面白い大会になると思いますので、関西の人はもちろん、関東、東北、北海道の人も、是非参加しましょう!!

 

 

北辰会の先生方ももちろん出ますよ~~

 

 

また近くなったら告知します!!

 

 

 

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やたら多いナー・・・(^^;)

2018.04.16

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ここんとこ、同じような症状の患者さんが多かったですな。

 

 

まあ別に、西洋医学的に診て何ウイルスが流行っているとか、そういうことにはそこまで興味ナシです。(゜レ゜)

 

 

東洋医学には「同病異治」「異病同治」という考えがあります。

 

 

同じ病でも違った治療、違う病でも同じ治療、というやつです。

 

 

ウイルスや細菌に注目するのでなく、その個体をどう変化させられるかに心を砕きます。

 

 

要はその個体にキチッと合わせて、治療後に「治る力」を最大化することが出来るかどうか、です。

 

 

因みに、大人ではノド痛、小児、乳幼児の発熱疾患が多かったですな。

 

 

小児の発熱は、全体的にちょっと下がりにくい印象ですね。

 

 

また、ちょっと前では、大人が腹痛下利で来るパターンが多かったです。

 

 

大いに勉強させていただきました。

 

 

ありがとうございます。

 

 

 

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七死の脈⑩ 附録 形気の不和について

2018.02.09

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これまでのお話

 

七死の脈① 雀涿脈

七死の脈② 屋漏脈

七死の脈③ 弾石脈

七死の脈④ 解索脈 

七死の脈⑤ 魚翔脈

七死の脈⑥ 蝦游脈

七死の脈⑦ 釜沸脈

七死の脈⑧ 附録 数脈について

七死の脈⑨ 附録 結代脈について   参照

 

 

◆形気のアンバランス

 

 

蓮風先生がかつて『鍼灸医学における実践から理論へ パート2』の中で、逆証(予後不良の疾患)の鑑別診断について書いてくださっています。

 

 

ここにチラッと、

 

「脈に形気のアンバランスがあるものは良くない。体格の割に脈が妙に弱いものは、何かのきっかけで頓死することがある。」

 

と書いて下さっております。

 

 

体格もよく、基本的に丈夫であるが、脈を診てみるといかにも頼りない。

 

 

まるで、虚弱で病弱な小児のような脈をしている、なんてのは注意が必要です。

 

 

逆に言うと、その反対に体格的には頼りなくても、脈がしっかりしているものは治しやすい、とも言えます。

 

 

このことは、このブログにも何回か登場している石原保秀先生『診療夜話 死生要訣』の中にも出てきます。

 

石原保秀を含む記事 参照

 

(かの昭和初期の東洋医学の7人の侍の一人です。カッチョイー(゚∀゚))

 

 

そこに、

 

「経に曰く、形脈と病と相反するものは死す。」

 

と出てきます。

 

 

また、『難経』21難にも、

 

「經言.人形病脉不病.曰生.脉病形不病.曰死.・・・」

 

と、出てきます。

 

 

簡単に訳しますと、

 

「経典に、病気だけど脈が普通の人は生きれる、脈が病的で体が普通の人は死ぬ、・・・と記載がある。」

 

となります。

 

 

このような記載は、『黄帝内経素問』方盛衰論(80)、『傷寒論』平脉法篇などにも似た話が出てきます。

 

☞『黄帝内経素問』方盛衰論(80)

 

「形氣有餘.脉氣不足.死.脉氣有餘.形氣不足.生.」

 

☞『傷寒論』平脉法萹

 

「師曰.脉病人不病.名曰行尸.以無王氣.卒眩仆不識人者.短命則死.人病脉不病.名曰内虚.以無穀神.雖困無苦.」

 

 

このように、脈だけが妙に他の情報と食い違う、これが怖いんです。

 

 

これもよく覚えておくといいと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

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治療後に発熱!これ如何に。

2017.07.30

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鍼治療後に急に発熱した!

 

 

この事実を、どうとらえるか。

 

 

どう、患者さんに説明するか。

 

 

今日はそのお話しをしましょう。

 

 

患者さんから、

 

「こないだ治療した後に高熱が出て寝込んだ!!鍼で何か体が悪化したんじゃないですか??」

 

とか、

 

「鍼して、ばい菌が入ったんじゃないですか??」

 

とか、

 

「感染症を見逃してたんじゃないですか??」

 

とか言われたら、どうするか。(苦笑)

 

 

患者さんは素人さんですから、そういう不安を持ったとしても、まったく不思議はないです。

 

 

発熱する前の鍼治療の後、

 

「もしかするとこの後、発熱するかもしれないよ。」

 

と、伝えていなかった、こちらの手落ちとも言えるでしょう。

 

 

でも、鍼してばい菌が入ったとか、鍼して抵抗力、免疫力が下がってしまって感染症になったとか、その不安をぶつけられた場合に関しては、

 

冷静に、適正に対処、フォローするべきだと思います。

 

 

患者さんが術者に訴えているのは、不安であって、悪意や敵意ではないのです。

 

(そもそも悪意や敵意がある人が治療に来ません。万が一そういう輩が来たら、それは普通にお引き取り願うか、上手にスルーしましょう。(*‘∀‘))

 

 

まず、

 

「体温計上の発熱温度」

 

というものについては、もちろん参考にはしますが、それでもって東洋医学的に診断を考えたりすることはないです。

 

 

それはそれとして、発熱しながら、その患者さんが悪寒を感じているのか、悪風を感じているのか、悪熱を感じているのか、大小便はどうで、

 

食欲はどうで、発汗はどうで、体痛はどうで・・・、という詳細な情報が重要になります。

 

 

ですので、

 

「治療後に発熱した!!」

 

ときたら、上記のような全身状態その他の方は、治療後どのように変化したかを確認し、それを的確に、可能な範囲で分析し、その上で発言する必要があります。

 

 

治療後に発熱した=いい反応

 

治療後に発熱した=悪い反応

 

どちらも上記のように即断したら間違いです。

 

 

まず、発熱する前に自分がやった治療処置に関して、

 

「東洋医学的にどう診たてて、どのような処置をしたのか。」

 

を、キチッと理解できていること。

 

 

治療直後の変化の評価に対して、自信が持てていること。

 

(これが大前提です。これが出来ない人はそもそも外感病の治療とか、まだやっちゃダメです。)

 

 

また、治療直後に、患者さん自身が何か変わったことをしていないかを確認する、これも重要です。

 

(治療とは関係なく、治療後に新たに外邪を受けている場合もあるからです。)

 

 

また、高熱が出たため、慌てて近所の病院に行った、などという場合、どのような診断をされ、どのような処方が為されたかも必ず確認しましょう。

 

 

こういうことを総合的に判断し、この術後の発熱が心配することのないものなのか、自分の手に余るものなのか、ここを判断しないといけません。

 

 

特に小児の場合は、変化が速いので注意が必要です。

 

 

小児の外感病を治療するときには、一見軽症に見えても、必ずその日の診療時間終了時点、翌朝時点まで、経時的な変化を追いましょう。

 

 

毎回、東洋医学的にきちんと診たてて、適正な治療をしていれば、治療後の発熱は、悪化の可能性は低いことがほとんどだと思います。

 

 

東洋医学的には、体温計上の発熱は、邪気と正気の争いの結果、と考えることが多く、治療によって、外邪と激しく闘争できるだけ、正気が盛り返してきた結果、

 

起こった現象である、と考えることがほとんどです。

 

 

ただ、高熱が出れば、体感としてめちゃくちゃしんどいし、40度超えてきたら意識が朦朧としてきますので、その時点ですぐに診れないのであれば、

 

西洋薬で下げれるなら下げてしまった方が患者さんとしては楽な場合もあります。

 

 

また、検査で明らかに種類が同定できるような細菌感染等であれば、抗生剤等の処置の方が早い場合もあるかもしれません。

 

 

ここら辺は、現実問題を踏まえて、柔軟に対応するべきだと思います。

 

 

 

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「麦飯」ってどうでしょう?? 7

2017.07.09

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これまでのお話

 

「麦飯」ってどうでしょう??

「麦飯」ってどうでしょう?? 2

「麦飯」ってどうでしょう?? 3 

「麦飯」ってどうでしょう?? 4

「麦飯」ってどうでしょう?? 5   参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆もち米、東洋医学的にはどうか。

 

 

これまで書いてきたように、もち米のことを東洋医学では「糯米(だべい)」と呼びます。

 

 

糯米は、古くは単に「稲(イネ)」と呼ばれ、春秋戦国時代には、かの孔子が食養生に薦めたことで有名なようです。

 

「孔子」を含む記事 参照

 

 

そして、糯米の根とぎ汁、ぬか、発芽した糯米にもそれぞれ薬効があると考えられており、重視されてきました。

 

 

ただ、前回述べたように、糯米は粘りが強く、消化に負荷がかかるため、小児や老人等、消化機能の低下した人には常食はあまりお勧めできません。

 

 

常食すると動悸、皮膚炎、眠気、酒とともに摂ると酔いが抜けにくくなるなどと、僕の好きな李時珍先生『本草綱目』に書いてあります。

 

「李時珍」を含む記事 参照

 

(上記の症状への解釈はまあ、熱化する、脾胃をいためる、というほどでいいんじゃないでしょうか。)

 

性味は温で甘、苦、臓腑では脾肺を養うといわれ、効能としては補中益気、温中止痢、止消渇、止汗とあります。

 

カテゴリ「脾胃」 参照

カテゴリ「肺大腸」 参照

 

(肺を養うのが意外な気がしますが、経絡や東洋医学的な肺の生理を知っていると、なるほど、と分かります。)

 

 

脾虚による慢性の下利や脱肛、軽い貧血なんかには、お粥にして摂るといいようです。

 

(ただし、陰虚内熱型にはダメですよ☆)

 

 

温性であるため、内熱や陰虚のきつい人が食べてしまうと、状態を悪化させる恐れがありますね。

 

 

現代の研究では白濁尿の原因であるフィラリア象皮病の原因であるマレー糸状虫(いずれも寄生虫の一種)に効くとか。

 

 

ちなみに、有名な漢方薬である「小建中湯」に含まれる重要な生薬である「膠飴(こうい)」、つまり水あめの原料は糯米粉(あるいは粳米粉や小麦粉)であり、

 

糯米から作った膠飴が一番いい、といわれているようです。

 

(温性、粘り気の観点で、他をリードしているのでしょう。)

 

 

桂枝湯の中の芍薬を倍にしたら桂枝加芍薬湯、それに膠飴(水あめ)を加えたら小建中湯、という、『傷寒論』を勉強していると良く出てくる言い回しがありますが、

 

膠飴は中焦と肺を温め潤しつつ、症状を緩和し、一部の毒を解毒してくれるわけですね。

 

 

 

続く

 

 

 

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「麦飯」ってどうでしょう?? 3

2017.07.03

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前回のお話

 

「麦飯」ってどうでしょう??

   参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆麦飯と東洋医学

 

 

東洋医学的に考えていく場合、麦飯は大麦を炊いたものですので、大麦について知らなければなりません。

 

 

大麦とは、人類最古の作物の一つと言われ、原産地は西アジアですが、9000年前のイラクの遺跡からも発見されたとか。

 

 

日本では飼料やビール、麦茶、麦芽糖、みそ、しょうゆ、焼酎の原料として利用されています。

 

 

まさに我々の生活になくてはならない作物ですね。(゜o゜)

 

スタッフブログ 「麦茶」 参照

 

 

東洋医学的には、五味は甘、鹹、性は微温(涼性という説もある)であり、気を下げ、潤す性質をもち、脾の臓、胃の腑、膀胱の腑を養うと言われます。

 

 

発芽した大麦(外皮が付いたモミ)は「麦芽」という生薬として、漢方薬に使われます。

 

 

効能としては清熱消渇、益気調中、凉血利水、強心養血、寛腸消積とあり、主に中焦(脾胃)を調整する効果があります。

 

 

現代の研究では、前回述べた血糖値降下に作用する以外にも、消化促進、有機リン解毒作用、潰瘍抑制作用も期待出来ると言われ、

 

こういうものを日常的に摂っていた日本人、サスガ、って感じです。(笑)

 

 

ただ、注意点としては消化にやや負荷がかかるため、胃腸の虚弱な人や下痢しやすい老人や小児は、控えめに摂った方が良いでしょう、という感じです。

 

 

因みに、「大麦の苗」は一部の青汁の原料にもなっており、熱証、湿熱証の人は積極的にとるべきものですが、これも、

 

冷えのキツイ「陽虚」型の人は気を付けるべきでしょう。

 

 

このように、体にいいからと言って摂りすぎるのは問題ですが、西洋医学的に血糖値の問題といい、東洋医学的に内熱の問題といい、

 

胃腸虚弱やキツイ冷え体質でもない限り、現代人は白米に麦を混ぜた方が良い気がしてなりません。

 

 

 

続く

 

 

 

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6月(一社)北辰会エキスパートコース

2017.06.13

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6.11の日曜日は、(一社)北辰会エキスパートコースに参加してきました!!

 

 

午前中は座学講義とは別教室で講師で集まって

 

「刺鍼指導について」

 

新風先生から講義と実技。

 

 

北辰会の刺鍼術は非常に繊細で特徴的なんですが、比較的すぐできる人もいれば、なかなか出来ない人もいます。

 

 

中には、いつまでたっても出来ない人も。。。(苦笑)

 

 

ここで、誰でもが、一定レベルまで出来るようになる指導法とはどういったものか。

 

 

北辰会講師陣、日夜、試行錯誤しております☆

 

 

午後は藤本蓮風先生による症例発表。

 

「ドラベ症候群」

 

でした。

 

 

これは、名古屋の小児科医である鈴村水鳥先生と蓮風先生が共同でおやりになった症例で、先日名古屋で行われた日本東洋医学会で発表された症例でもあります。

 

 

ドラベ症候群とは、難病であり、乳児がてんかん、痙攣を繰り返す疾患です。

 

 

参考サイト

http://www.nanbyou.or.jp/entry/4744

 

 

こういうものに鍼が効くという事実を知っている人が、どれくらいいるでしょうか。

 

 

残念ながら、ごく少数なんではないでしょうか。

 

 

しかも、鍼の先生が、弟子である医師の先生と一緒に扱った症例、というのも貴重。

 

 

ですから、これは実に貴重な事実の発表なんだと思います。

 

 

小児の反復するてんかんというのは、僕もこれまで何度か扱ったことがありますが、非常に難しい病気であり、継続して長期間の治療を要することが多く、

 

また、経過中にいい変化や悪い変化を繰り返すことも多く、親御さんがしっかりと腰を据えて治療に連れて来ないと、なかなか治療が続かない疾患であります。

 

 

僕もこれからもこうやって、一例報告でいいから、命ある限りし続けようと思っています。

 

 

「貴重な事実の発表」をね。

 

 

次は藤本新風先生による刺鍼実技。

 

 

新風先生の手技は、いつもながら鮮やかです。

 

 

特に今回披露して下さった、腹部への鍼は、神技といってもいいものを見せて下さいました。(゚∀゚)

 

 

最後は実技練習。

 

 

今回は鍼を受け、人の鍼を見せていただきました。

 

 

いつも僕は見せる、やるのが専門なんで、人の鍼を見る、受けるのは実に勉強になりますね。

 

 

いやー、色々と、刺激になるねー。

 

 

 

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「衛気」って何ですか? その18

2017.02.24

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これまでのお話

 

 

カテゴリ 「衛気」参照

 

 

 

長くなってきましたが、ここらでいったん締めましょう。

 

 

 

◆我々が動かしているのは、本当に衛気か?

 

 

伝統的な東洋医学の理論に基づき、精密に四診合参して弁証論治を行う、北辰会方式の枠組みの中に、

 

「手を翳して」

 

行う体表観察(東洋医学的診察術)のことを

 

「衛気診」

 

と位置付けて採り入れ、その観察結果に基づいて、

 

「鍼を翳して」

 

補瀉(※)を行い、東洋医学的に

 

「治る力を最大化する」

 

治療を行う、という診察術、治療術は今後、北辰会を超えて、鍼灸界のメジャーになるか。

 

(※)補瀉については 補瀉 目次 参照

 

 

 

・・・正直、微妙かも。(苦笑)

 

 

でもまあ、キチッと理解、習得し、方法論の一つとして持っておくと、臨床レベルで武器になることは間違いないと思います。

 

 

あと、もっと位置付けを明確にするなら、実際に

 

「どういう場合に」

 

衛気診と、衛気に対する治療を選択するべきか、という問題において、単純に

 

「小児などの敏感、過敏な患者」

 

という以外の、明確な診断学的な位置付けも必要ですね。

 

 

・・・ということで、まだまだ解決するべき問題は多くあると思います。

 

 

 

 

ところで、我々が動かしているのは、本当に衛気なんでしょうか?

 

 

実際にやってみると、時になぜ、あそこまで大きな変化が起こるのか、という問題については、

 

「衛気」って何ですか? その8

 

にいくつか仮説を挙げましたが、それ以外には何か考えられないか。

 

 

一つには、

 

「人体内外の世界の境界」

 

なんですよね、衛気の層は。

 

 

北辰会方式では、

 

「枢(すう、とぼそ)(※)」

 

つまり腹部や奇経、少陽枢機、少陰枢機を巧みに動かすことによって、一本の鍼で気を大きく動かす、という理論、手法をよく使います。

 

(もちろん、中途半端に配穴のみ真似すれば非常に危険です。)

 

(※)「枢」については 「三陰三陽」という考え方 8 参照

 

 

この考え方からすれば、衛気の層というのは、内外の気の境界線であり、一種の「枢」とも考えられます。

 

 

空気も飲食物も、人体の「外」、気一元論からすれば、外界にある「気」です。

 

 

人間は外界にある「気」を体内(ここでは外界に対して”内界”とでも言いましょう。)に採り込むことでしか生命を維持できません。

 

 

その、外界の外気と、内界の内気のバランスの調整を行うのが衛気の操作なのかもしれない、と考えると、色々と面白いことが妄想できます。(笑)

 

 

・・・まあ、僕ごとき青二才が、ここであまり迷言妄説を吐いても仕方ないので、この妄想は今後、臨床しながら、古典にも照らし合わせつつ、よーく検討していきたいと思います。

 

 

 

気が向いたら続く

 

 

 

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