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2013.01.27
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清明院では、初診の際に、尿の状況について、詳しくうかがう。
尿の色、臭い、泡立ち具合、残尿感、夜間尿の有無、回数などなど、出来るだけ詳しくうかがう。
尿というのは、その時の、その人の体の状態を示すバロメーターの、最たるものの一つ。
東洋医学以外では、チベットの伝統医学なんかでも、診断に使うそうだ。
診かたや考え方は違うが、西洋医学でも、尿の状態は極めて重要視する。
体に不調が起こっている時、この尿が何らかの異常を起こしていることが多い。
東洋医学では特に、「寒熱」「邪気の種類」などをよく示す。
全身の状態が冷えに傾いたら、小便の色は透明に近づき、薄くなる。
長時間寒いところにいて、体が冷えて来ると、尿意を感じ、小便を出すと、色の薄い尿が出て、少し体が温まるのを経験したことがある人はいるだろう。
外的環境に対応するため、体内の水を排出して、少しでも体を温める方向に傾けようとするのだ。
また、尿が出ることにより、これとは逆に、体に籠った余分な熱が排泄される場合がある。
アトピーや糖尿病など、キツイ熱がこもった、ある種の病の時、小便の出がよくなると、症状が好転することがある。
小便自体は水(水分)なのに、コレが出ることによって「熱」が排出される。
「汗」もそう。
詰まっている治療が、現状打破できるチャンス。
排尿の状況の意味ついて、よくよく考えるべきだ。
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2012.12.07
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清明院には、消化管に病気をお持ちの患者さんが多く見えます。
胃炎、腸炎、食道炎、ひどいものでは食道がん、胃癌、大腸癌、クローン病、安倍元総理で有名になった潰瘍性大腸炎など、実に様々な病気の方が見えております。
消化管と言えば、口から肛門までの長い道のりであり、食道、胃、小腸、大腸という、長い長い道のりです。
消化管の内側の粘膜は、いつも外界の刺激と接しているワケではありませんが、外界から取り込んだ飲食物は、消火液とごちゃごちゃに混ざっているとはいえ、
ある意味、そのままの形で粘膜に触れます。
そしてそこから、栄養分を吸収し、代謝し、血肉にする訳ですネ。
外界のものと触れる、という意味では、消化管粘膜は「体の外」であり、「皮膚」と似ています。
消化管の異常は皮膚との関連が深く、その逆もしかりです。
アトピーの方の胃腸が整ってくると、皮膚の症状がよくなる、便秘の人がよくなってくると、皮膚がキレイになってくる、これは日常よく見かける現象です。
まあ、「中から美容鍼灸」です。(笑)
〇
鍼灸治療は、鍼や灸での「皮膚」を介した刺激で、身体の各部に影響を与え、全身を調整する治療、とも言えます。
漢方薬での治療は、「消化管粘膜」を介した刺激で、全身各所に影響を与え、調整する治療、とも言えます。
皮膚も、消化管も、深浅でいうと「浅」なんです。
東洋思想には「表を以て裏をうかがう」という大切な考え方があります。
表(浅)から、裏(深)を動かす。
裏を無理に触ろうとしないことの追求の究極が、もっとも裏を動かすのでしょう。
一番手前は、一番奥。
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2012.11.29
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「冷えは万病のもと」ということを言う人がいる。
別にこれには反対しない。
一面、当たっている部分もあるだろう。
ただ、
「それってどういう冷え?」
と聞きたい。
こういう、単純な見出しに反応し、妙に熱狂的に同調しやすいのは、世の常。
「冷えは万病のもと」と言ってしまうと、さも、温めることこそが全ての治療の根幹であり、もっと言えば、特定の手段で温めることにより、
万病が予防できる、という荒唐無稽な論理に繋がる。
(恐れがある。)
だから、温める性質のある食物をたくさん摂ろうとか、あの手この手で温めまくって、とか、そういう短絡的な発想の健康法が後を絶たない。
以前、現代の難病である”アトピー性皮膚炎”の患者さんに対して、あれを飲めば治る、これを食べれば治る、というような、
”アトピービジネス”
と揶揄されるような問題が起こったことがあります。
(今でも少なからずあるか。)
こういった、困っている人の弱みに付け込んで、興味を引くこと自体が目標になったような、誤ったシンプル化は、大変危険だと思います。
(手段の目的化なのか、そもそもの目的が患者さんの健康ではなく、お金なのか。。。)
もちろんそれでも、一定の成果を生む可能性もあるでしょうが、被害を生む可能性も高いと思います。
「温める」って、ナニで?どこを??どうやって??どういう人に???
・・・で、それがその人の体にとって、どういう作用をもたらすの??
それはどうやって検証、評価するの??
そもそも、そこでいう「冷え」の原因てナニ??
疑問が無数に頭に浮かんできます。
東洋医学では、自覚的、他覚的にどこかが冷える、ということは、その部位における
1.気の停滞
2.気の不足
です。
・・・で、1.2.ともに、患者さんによって、病気によって、無数に原因がありますし、それに対する適切な東洋医学的な鑑別法もあります。
こういうことを考えずに、ただやみくもに物理的に温めたり、温める食材を摂ってても、かえって弊害を起こす可能性は高いのです。
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2012.11.28
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先日、北辰会の先生で、日ごろお世話になっている、大阪の橋本実千代先生が、先生の治療院である「実千代鍼灸院」の公式HPにて、
新たな連載コーナーを作ったとうかがいました!
2012.07.08
はじめまして。
東京都、新宿駅の近くで「清明院(せいめいいん)」という鍼灸院を営んでおります、竹下有(たけしたゆう)と申します。
このブログは、清明院を開業した2009年の10月から「ほぼ毎日」更新し続けているものです。
東洋医学、鍼灸医学のお話を中心に、日々感じる、様々なことを書いております。
〇
現在、日本の国民の医療といえば「西洋医学」の独壇場です。
西洋医学が素晴らしい面はもちろんありますが、患者さんのことを考えた時、この現状は、偏っているように思えます。
一方、多くの日本国民の、東洋医学、鍼灸に対する認識はどうかというと、単なる慰安的行為の延長であったり、せいぜい雑多な健康法の一種として、認知されている程度ではないでしょうか。
そうではないのです。
私は、このことを、声を大にして世に訴えたいと、常々思っています。
東洋医学、鍼灸医学は、中国、韓国、日本を中心に、数千年もの間、病に苦しむ多くの人々に支持され続け、現在でも、現実の病に対して効果を上げ続けているものであります。
東アジアから、全世界に誇るべき、また守り、発展させるべき、れっきとした伝統医学、伝統医術であると、私は認識し、理解しています。
ですので、上記のような、現代の多くの日本国民の認識があるとすれば、それは間違っていると思います。
〇
日本では、江戸時代の後期に蘭学が伝来する前までは、医療の主役は東洋医学、すなわち鍼灸と漢方薬でした。
蘭学が伝来する以前の医者には、なにも治せていなかったかというと、そんな筈はありません。
明治時代に入り、当時の政府の富国強兵政策のもと、日本は何でもかんでも、近代化という名の西洋化に舵を切りました。
この時に、国民の健康を守る、医師に関する法制度をも変えてしまい、なんと、
「西洋医学”のみ”を修めたものを医師とする。」
と定めてしまいました。
(明治7年(1874年)の政令通達)
これは、事実上の東洋医学廃止政策です。
これにより、それまで代々東洋医学をやっていた医師の家も、ほとんどが西洋医学に看板を掛け替え、以来、日本では西洋医学が主役となりました。
東洋医学は過去の遺物扱いとなってしまいました。
その、約150年前の日本国家が定めた基軸の延長線上にあるのが、現代日本の医療です。
明治初期の国内事情と、現代の国内事情はまったく違いますから、国民の生活状況も、かかる病気も、西洋医学に対する認識も、当時とはまったく違います。
アトピー性皮膚炎や、喘息、花粉症などのアレルギー疾患、また、三大成人病、あるいはうつ病に代表される精神疾患などなど、西洋医学の医療機関の治療で治らずに、さまよう病人は、むしろ増えている現状があります。
現代日本の医療は、今や明らかな制度疲労を起こしているようにみえます。
〇
時代がどう変遷しようとも、いくら西洋医学が発展しようとも、「病気」「病人」に対する「東洋医学」そのものの価値は、本質的には全く失われません。
だから、基本からしっかりと東洋医学を学び、しっかりと経験を積んだ東洋医学の医者は、当然ながら、太古の昔からやってきたように、多くの病が治せるようになります。
中には、西洋医学が苦手とするような病気さえも、です。
そこにこそ、現代における、我々鍼灸師の、大きな存在意義があるのではないか、と思っております。
ブログ記事は、テーマごとにカテゴリーで分類してありますので、興味のあるものからお読みいただければ幸いです。
読者の方の、このブログとの出会いが、数千年の歴史を持つ、東洋医学の無限の可能性に気付かれるきっかけになることを、願ってやみません。
2012.7.8 大安吉日 清明院 院長 竹下有
※2020年1月、読者の方から有難いご指摘を頂き、一度更新をお休みし、本ブログの内容を点検し、見直すことといたしました。
再開までお時間を頂きますが、何卒宜しくお願い致します。
2012.03.06
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こないだの北辰会の講義でも、少しお話させていただいた、「急則治標(きゅうそくちひょう)」のお話です。
この考え方は臨床上、大変重要です。
これは要するに、
「急(きゅう)なれば則(すなわ)ちその標(ひょう:現象)を治せ!」
といって、
「急性の重い症状があったら、まず根本治療よりも先に、その症状(現象)を治めなさい。」
という、当然といえば当然の教えです。
急性の症状というのは、患者さんにとって辛い事この上ないものです。
喘息の発作時、アトピー等で痒みがひどい時、急性の腹痛、痛風や癌等による激痛・・・。
あまりに激しい症状に、夜も眠れません。
これ(症状)を無視して、根本治療のみやってたら、確かに悪くはないけど、まわりくどすぎる場合があるのです。
そういう場合は、とにもかくにも、その症状を落ち着かせないことには、二の手も打てません。
こういう時の迅速、正確な判断力で、その臨床家の腕が試されるといっていいでしょう。
自分のこだわりや固定観念を捨てる必要がある場合もあります。
もしその症状が自分の技量を超えていて、お手上げだったら、すぐに救急車を呼ぶ、病院に行かせる、のは当然ですが、鍼灸を上手にやれば、劇的に症状を落ち着かせることが出来る場合があります。
むしろ、そういった急性期の時ほど、鍼灸の真価が分かる、とおっしゃる先生もいらっしゃるほどです。
日本で堂々とそれを主張しておられる先生は、僕が知る限り蓮風先生くらいしかいないのが現状ですが・・・。(苦笑)
最近、そういう症例にいくつか出会いました。
運良く、勝つことが出来ましたが、大変、いい汗かかせてもらいました。
夢中にやる中で、
「臨床は待ったナシだ!」
と、いつか先輩からいわれた言葉が、頭に浮かんでいました。
ありがたい、と思いました。
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2012.01.28
清明院では現在、スタッフを急募しております!!
ぜひ我々とともに、切磋琢磨しましょう!!詳細はこちら。
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本日も、多くの患者さんを診させていただきました。(感謝合掌)
2011.09.28
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半年ほど診ているアトピーの患者さん。
皮膚の方は、パッと見、まったくアトピーとは分からないぐらいに改善しています。
随伴症状としてあった、喘息の方も、薬を飲まなくてもいられるほどに改善。
今では、2週間に1回くらいのペースで、健康管理目的で来院されております。
そんな訳で、バリバリと仕事しておられるのはいいのですが、ここ最近、ちょっと気になる所見が・・・。
仕事で、睡眠時間や趣味の時間を削って働いて、へとへとになって来るわけですが、いつも、お腹の「とあるところ」に熱が籠っております。
ここに直接鍼をしますと、脈や舌の状態、本人の疲労感そのものなどが、非常によくなります。
人間には、主に発汗、排便、排尿という、強力な「余分な熱排出機構」が整っております。
それらの細かい仕組みは、これまでに五臓六腑シリーズに書いてきた通りです。
興味のある方は、右のカテゴリ一覧から、ぜひお読みください。(笑)
ハードな仕事で肉体的、精神的に「疲労」した結果、体内の「余分な熱」を排出する機構が徐々に徐々に機能不全に陥り、
結局は気の動きの「弱い部分」や「停滞している部分」に余分な熱が鬱積してくるのです。
これ、マメに取っとかないと、コワいんです。
東洋医学では、癌などの非常に頑固な病気を、このメカニズムで考えます。
何年、何十年もかけて鬱積した余分な熱が、他の「余分なもの(血とか水とか)」と結びついて、非常に頑固な塊になったモノ、
それがおおよそ西洋医学の言う「癌」というものだ、という考え方があります。
(もちろんこれが全てではありませんが。)
この患者さんは、そのことをよく分かって下さっていて、定期的に「疲労によって籠った熱」を取りに来ております。
上記の話は、東洋医学的な考え方で、毎回毎回患者さんの生活状況を聞いて、お腹を診ているから分かることだし、患者さん自身も実感できることなのです。
病院の診療体制への批判としてよく言われるように、電子カルテのPC画面ばかり見て、患者さんの顔すら見ない、検査数値ばかり気にして、
実際の患者さんの訴えには耳を貸さない、こういう医療の現実がまだまだまかり通っている日本の世の中で、こういう診方、考え方には非常に
「重い価値を置くべき」だと”僕は”思っています。
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2011.05.23
昨日、5月22日の日曜日は、代々木オリンピックセンターで行われた、(社)北辰会関東支部定例会に参加してきました!!
今回はワタクシ、朝から2時間、講義させていただきました。
内容は、「奇経八脈総論」です。
本当は今年の3月にやる予定だった講義が、例の大震災で流れ、一時はお蔵入りになりかけたものの、ついにこのたび、日の目を見たワケであります!
前日の土曜日は、清明院自体が忙しかった上に、夜は関東支部の役員講師の先生方、役員講師候補の先生方で集まって、前日勉強会・・・。
そのあとちょこっと呑んで寝てからの、朝一講義だったので、朝から妙なハイテンション・・・。(笑)
2時間、ほとんど”テンション高め”に喋り通しでございました。
なんか、会場は節電対策中だからなのか、メチャクチャ暑く、窓を開けても風も入らず、ミストサウナの中で講義している感じで、
それがかえって僕のテンションを高める結果となりました。(笑)
悪条件は、かえって闘争本能を高めます。
好条件なら好条件で、それはそれで普通にテンション高いんです。
つまり、僕の場合、いずれにしてもテンションが高い、ということになります。(笑)
・・・まあ、この講義のテーマである「奇経八脈」というのは、大変内容が深く、まだまだしゃべり足りない感じもあるので、
どれぐらい皆様に伝わったか分かりませんが、まずはアンケートを楽しみにしたいと思います。
(・・・とか言って、まったく反響なかったりしてネ!(爆))
午後は実技指導、「胃の気の脈診(いのきのみゃくしん)」。
ここでも、臨床コースをひと班担当させていただきました。
大変真面目な受講生の先生方で、私も指導しやすかったです。
最後は村上佳絵先生による症例レポート「アトピー性皮膚炎」でした。
言わずと知れた難しい病に、色々苦心しながらも、非常に真面目に、一生懸命治療している様子がよく分かる症例で、
最終的にはキッチリ結果も出しておられて、素晴らしかったと思います。
そして終了後はやっぱり酒・・・。
先輩方や後輩に、午前中の講義の感想を聞けて、非常にためになりました。
そんなワケで放電&アルコール充電で、有意義な週末。(笑)
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2010.09.03
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これまでのお話・・・
「肺」って何ですか?(その1)
「肺」って何ですか?(その2)
「肺」って何ですか?(その3)
「肺」って何ですか?(その4)
「肺」って何ですか?(その5)
「肺」って何ですか?(その6)
☆「肺」と皮膚
今日はコレです。
コレもまあ、
「え!?なんで??肺と皮膚なんて、なんか関係あんの?」
と思う方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
これは、東洋医学をちょっと知っているような人の間では、ポピュラーな話です。
東洋医学では、人体の皮膚表面(皮膚、汗腺、産毛、粘膜等まで含む)のことを「皮毛(ひもう)」と呼び、
”肺は皮毛をつかさどる”
という有名な言葉があります。
(『黄帝内経素問』痿論(44)です。)
つまり、何らかの原因で「肺の臓」に異常を起こすと、この「皮毛」に異常が起こることを教えてくれています。
今日はこのことについて考えてみたいと思います。
まずこれには、「皮毛」の意味をサッと理解する必要があります。
・・・東洋医学のいう「皮毛」は、
1.外気温や、湿度などの複雑な陰陽変化に常にさらされ、それに対する防衛の最前線であり、
2.汗や分泌物を体外に出すことによって体温調節や解毒に一役買い、
3.粘膜においては、常に様々なばい菌や機械的刺激にさらされながらも、それに侵されないように体を守り(ここでも最前線)、
4.体の全ての器官(内臓、骨、筋肉etc…)を大外から「まるっ」と包みこみ、外界との境界線となる
部分のことです。
現代では、アトピー性皮膚炎など、この「皮毛」に慢性的に異常を起こす患者さんが非常に増加しています。
(2018年版日本皮膚科学会 アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 参照)
コレの原因は当然、様々な原因が複合的に絡み合った結果だとは思いますが、東洋医学的に考えると、一つには、
”大気汚染による「肺の臓」の機能の低下”
も、大きく関与しているであろう、と思います。
新宿なんかに住んでますと、まったく、中国の古典にあるような「天空の清らかな気」を吸っている感覚がしません。(苦笑)
海の匂いのする伊東に生まれ、土の匂いのする群馬で育った僕には、それがよく分かります。
そもそも空気の悪いところで生まれ育った人に、皮膚の異常が増えるなんてのは、東洋医学的に考えたら”当たり前”ですね。
・・・ところで、最近はあまり言われなくなりましたが、
「皮膚呼吸」
なる言葉がありましたねえ?
現在でも、一部のサイトなんかでは、当たり前のようにこの言葉が登場し、それに基づいた施術の効能なんかが説明されています。(苦笑)
皮膚でガス交換(酸素と二酸化炭素の交換)を行うのは両生類(カエルさんたち!)とかです。
つまり、
「人間は皮膚で呼吸しているからうんぬん・・・。」
と主張することは、
「人間は卵を産むからうんぬん・・・。」
と言っているのと、ある意味同じことです。(苦笑)
・・・東洋医学の言う、「肺と皮毛」の関係というのは、こういうことを言っているんじゃありません。
コレを正しく理解するためには、「衛気(えき)」というものについて、「サッと」考える必要があります。
・・・これはちょっと長くなりそうなので、次回に続く。(笑)
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
2023年 12月の診療日時2023.11.26
患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
患者さんの声(70代女性 耳鳴、頭鳴、頭重感、腰下肢痛、倦怠感)2023.11.22
12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!2023.11.01
2023年 11月の診療日時2023.10.10
清明院14周年!!2023.10.04
12.3(日)市民公開講座やります!!2023.10.01
2023年 10月の診療日時2023.09.23
第41回、日本東方医学会学術大会のお知らせ2023.09.22
第55回、順天堂東医研に参加してきました!2023.09.21
第27回、日本病院総合診療医学会で発表してきました!!2023.09.20
Dr’s Prime Academiaで喋ってきました!2023.09.01
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第54回、順天堂東医研で喋ってきました!2023.08.17
順天堂東医研の学生さんと、「森のくすり塾」へ。2023.08.16
診療再開!!