東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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Search Results for: 衛気

「翳す」意味 ①

2017.09.10

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今年、学会で発表する2症例は、いずれも「翳す鍼」でやった症例です。

 

 

皮膚に刺していません。

 

 

反応のある経穴に、翳すだけです。

 

 

見る人が見たら、極めて「怪しい」治療でしょう。(苦笑)

 

 

しかし、刺すよりも「翳す」方が効く場合がある。

 

 

・・・これ、何でか。

 

 

「翳す」方が効く場合というのは、どんなものなのか。

 

 

以前、「翳す鍼」が動かしているのは、東洋医学的に説明すると「衛気」であり、人体の「衛気」を動かした方が効くということは、こういうことではないだろうか、という愚考を述べた。

 

「衛気」って何ですか? その18 参照

 

(因みに、翳す鍼が動かしているのは衛気ではない、という考え方の先生もいらっしゃるようです。)

 

 

今回、先輩からのアドバイスもあり、この「翳す」ということの意味をちょっと掘り下げてみたい。

 

 

 

続く

 

 

 

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今週は新月

2017.03.29

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昨日は新月でした。

 

 

以前も書いていますが、こういう時の「迂闊な」瀉法は注意です。

 

内外合邪と新月と

「衛気」って何ですか? その10

月齢と補瀉             参照

 

 

もちろん、瀉法自体がダメ、という意味ではないです。

 

 

こないだ藤本漢祥院研修の時に、何人かの先生と、ふとカレンダーに目が行き、

 

「あー、今週は新月か。気を付けないとですね。」

 

というやり取りをしたところです。

 

 

普段はこういうやり取りをすることは少ないですが、何気なくこういうやり取りをした時には、気を付けなくてはなりません。

 

 

何か大きな意味があることが少なくありません。

 

 

・・・で、今週見えた患者さんと、臨床中に「ん?」と思った末の選穴、補瀉を振り返るに、実に恐ろしい気持ちになりますね。

 

補瀉 目次 参照

 

 

月齢、大事です。

 

 

 

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2017(一社)北辰会一泊研修会「順雪会」に参加してきました!!

2017.02.14

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2.11~12の二日間、熱海で行われた(一社)北辰会の一泊研修会「順雪会」に参加してきました!!

 

 

去年までは群馬でしたが、今年から初の熱海開催です。

 

 

節目の年になりました。

 

 

今回は私も初日の午前中、

 

「衛気について」

 

というテーマで喋らせていただきました。

 

 

今回、二日間を通じてのテーマは「衛気」です。

 

 

北辰会では体表観察をするにしても、刺鍼をするにしても、東洋医学では、人体の体表面を保護すると言われる「衛気」というものを非常に重視しております。

 

カテゴリ 「衛気」参照 

 

 

でもそれはなかなか高度で繊細な部分で、受講生の皆様にとっては難しい内容でもあったかもしれません。

 

 

難しいからこそ、宿泊型の研修会で徹底的に学ぶ必要がある、ということです。

 

 

今回、藤本蓮風先生による講義

 

「難病に挑む!!」

 

では、年末に私も講義させていただいた「総合と総体」の内容を非常に強調してくださいました。

 

総合と総体 目次  参照

 

 

 

蓮風先生は、哲学、宗教、科学、霊性、こういったものに対して、20代の頃から、非常に真面目に考えておられます。

 

 

かなり若い時分に、蓮風先生はそういうことを徹底的にやっている。

 

 

それが、対患者さん、対弟子、対業界への発言、行動、北辰会での医学理論構築、そういうところに表出してくるんだと思います。

 

 

先生の鋭い感覚、直感も、そういった思考に基づく膨大な経験から研ぎ澄まされてくるのではないかと思います。

 

 

そして、藤本新風先生、油谷真空先生の実技指導。

 

 

この両先生は、それぞれ、超絶テクニックを持っています。(笑)

 

 

でもそれをただ、スゴイスゴイと崇め奉っていても仕方ない。

 

 

 

どうやってそれを、皆で一定程度共有できるように持っていくか。

 

 

僕ら後輩も、よーく、頭と体を使わなくてはいけません。

 

 

そんなことを考えた、節目の順雪会でした。

 

 

 

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明日から北辰会の研修会「順雪会」!

2017.02.10

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さて、明日から日曜の夜まで、北辰会の1泊2日の宿泊型研修会、「順雪会(じゅんせつえ)」に参加してきます!!

 

 

土曜日しか診せに来れない患者さん達には、大変ご迷惑をおかけしますが、必ず臨床成果に還元して参りますので、何卒ご理解ください。<m(__)m>

 

 

もともと、北辰会関東支部を立ち上げた、初代支部長である中村順一先生(故人)を弔う意味で、追悼勉強会的な意味で、

 

群馬県の温泉宿で始まった順雪会ですが、もう今年で19回目にもなり、徐々に徐々に、中村先生を知らない世代の先生方も増え、

 

本部の先生方の参加も増えてきましたので、今年度からは関西からも来やすい、熱海での初開催になりました。

 

 

本部からは藤本蓮風先生はもちろん、藤本新風先生、油谷真空先生もお見えになります。

 

 

蓮風先生の講演テーマは「難病に挑む!」、新風先生、真空先生からは直々の「刺鍼実技指導」です。

 

 

蓮風先生は今回、私が去年の年末に喋った、「総合と総体」の内容を語ってくれるようです。

 

 

総合と総体 目次 参照

 

 

 

蓮風先生がこの内容を北辰会で語ってくれるのは、25年以上ぶりでしょう。

 

 

 

これは個人的に、実に楽しみですねー☆(=゚ω゚)ノ

 

 

 

参加者数は19回目にして新記録の、100名近い申し込みがあったようです。

 

 

 

これは年を重ねるごとに、まだまだ増えるでしょうね。

 

 

 

北辰会本部と支部合同の、デカい研修会として、これからさらに発展していくことと思います。

 

 

 

今回、私も初日の1コマ目を喋らせていただきます。

 

 

 

テーマは「衛気について」であります。

 

 

 

・・・これがなかなか、深いテーマなんですね実は。

 

 

 

永久保存版で、喋らせてもらいますよ~~☆

 

 

 

 

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「三焦」マイブーム再燃。

2017.01.30

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今から5年前、2012年の段階で、いったん一般向けにはまとめ終わっていた三焦論。

 

「三焦」って何ですか?(その12) 参照

 

 

東洋医学者にとって、永遠のテーマと言ってもいい三焦論。

 

 

あれから5年の月日が流れ、臨床を通じて、色々な人の意見も参考にしながら、縦横斜めから、三焦というものを自分なりに日々、見つめ直しています。

 

 

去年の年末、縁があって「総合と総体」というテーマを講義させていただきました。

 

総合と総体 目次  参照

 

 

東西両医学の分析手法、その背景にある思想の違いを論じた「総合と総体」ですが、ここでもやはり、キモになる存在は「三焦」でした。

 

 

そして今回、順雪会にあたって「衛気」について講義させていただく機会を得ました。

 

 

「衛気」について、突っ込んで勉強していくと、「営気と衛気(営衛論)」、そして「三焦論」、そして「体表観察との関わり」、

 

「気血循環の生理と古代天文学」、「奇経(時に任督、蹻脉)との関わり」などなど、手強いテーマが見えてきます。

 

 

 

僕ももう35歳、ここらで、自分なりのビシッとした三焦論を打てるようになりたいものです。(苦笑)

 

 

 

これは僕らの医学の重要な哲学だからね。

 

 

 

 

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2月の順雪会(じゅんせつえ)、喋ります!!

2017.01.28

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2月の11、12の土日は、熱海温泉「和風館」で行われる、北辰会の宿泊型研修会「順雪会」に参加してきます!!

 

過去の順雪会に関してはこちら

 

 

今回、初の熱海温泉での開催ですが、僕は喋る予定がなかったので、気楽なもんだーい(*‘∀‘)、と思っていたら、何故か急遽、

 

喋ることになりました。( ゚Д゚)

 

 

今回、2日間かけた順雪会のテーマは「刺鍼」です。

 

 

2日間に渡って、藤本蓮風先生、藤本新風先生、油谷真空先生の豪華共演です。

 

 

しかも実技指導中心!!!

 

 

北辰会の刺鍼術は「撓入鍼法(とうにゅうしんぽう)」と呼ばれ、DVDも出ています。

 

撓入鍼法DVD購入はこちら

 

 

これは読んで字のごとく、鍼を撓(しな)らせて刺入する、独特の刺鍼術なんですが、これをするにあたって重要なこととして、

 

体表を流れる「衛気」というものについて意識することを、北辰会では口を酸っぱくして教えています。

 

カテゴリ「衛気」 参照

 

 

で、初日の朝イチ、私の方から

 

「衛気について」

 

という基礎講義を急遽行うこととなりました。( ゚Д゚)

 

 

でもまあ、やるからにはマジです。

 

 

奥が深いテーマなんですが、100人くらい来るらしいし、まあ今回も、永久保存版でやってやろうと思います。

 

 

来ねえと損しますぜ。

 

 

 

ひっひっひ。(゚∀゚)

 

 

 

 

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補瀉 23

2016.03.05

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これまでのお話・・・

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉

補瀉 19 『難経』76難における補瀉の続き

補瀉 20 『難経』78難における補瀉

補瀉 21 『難経』79難における補瀉

補瀉 22 『難経』における補瀉まとめ     参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

さてここまでで、我々東洋医学、鍼灸医学の聖典と言ってもいい、『黄帝内経』『難経』における補瀉に関して、ツラツラ述べてきました。

 

 

これ以降、この情報をもとに、歴代の有名な医家達が、この「補瀉」というものについて、あれやこれやと語ってくれています。

 

 

まあ、中国で2500年、日本でも1500年、すべての情報を完全網羅することなんて到底できませんので、僕的に重要かな、

 

と思うことを拾っていき、最後に僕なりの、現時点での結論を述べてみたいと思います。

 

 

◆孫思邈(そんしばく 541~682)の『備急千金要方』『千金翼方』の補瀉

 

 

この本は、中国の唐代を代表する医学書で、全30巻にも及ぶ大著です。

 

(遣唐使の唐ですよ☆)

 

 

その29巻、30巻に、鍼に関する記載があります。

 

(最後の方なんだね。。)

 

 

そこ に、

 

「鍼する時はちゃんとツボをとって、虚を補して、実を瀉して、堅いものを柔らかく、引き攣れているものを緩め、

 

営気と衛気の流れを調えましょう。」

 

と出てきます。

 

(これは、虚実いずれの場合も、堅くなる、引き攣るものがよくないと考えていたのかな、と想像できますね。)

 

 

また、

 

「鍼の深さに応じて、それぞれにちゃんと感覚を感じ取りましょうね。」

 

とか、

 

「目的とする深さ、部位以外の部分は傷つけないようにしましょう。」

 

と出てきます。

 

(これは内経にも難経にもありましたね。過去を踏まえているわけです。)

 

 

また、

 

「鍼する時の呼吸やタイミングを重視しましょうね。」

 

とか、

 

「脈をよく診て、それに合わせた鍼をしましょうね。」

 

 と、出てきます。

 

 

なお、『備急千金要方』は略称で『千金方』とも呼ばれますが、これを補う目的で著された『千金翼方』という30巻本があります。

 

 

ここの28巻に、

 

「病気というのは、みんな気の停滞が原因です。鍼でそれを通じさせること出来ます!!」

 

と、我々にとっては非常に嬉しい(というか納得できる)ことも書いてあります。

 

 

 

また、面白い記載として、

 

「補法は強刺激、瀉法は弱刺激」

 

という記載もありますが、これに関しては後代、諸説あるようです。

 

 

まあ総じて、『黄帝内経』『難経』から見て、さほど目新しいことは書いていないのですが、『千金翼方』の上記の一文が気に入ったので、

 

拾っておきました。(笑)

 

 

著者である孫思邈という医者については、そのうち書こうと思います。

 

 

 

続く

 

 

 

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補瀉 19

2016.02.29

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉

補瀉 18 『難経』76難における補瀉       参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆『難経』76難における補瀉の続き

 

 

続いて76難に、

 

「陽氣不足.陰氣有餘.當先補其陽.而後瀉其陰.陰氣不足.陽氣有餘.當先補其陰.而後瀉其陽.榮衞通行.此其要也.」

 

と、出てきます。

 

 

訳しますと、

 

「陽気不足して陰気盛んなら、先に陽気を補ってから陰気を瀉します。その逆もしかりです。そうやって営気と衛気を通行させます。これが大事なんです。」

 

となります。

 

 

ここも、これまでにも述べてきた、「深浅の補瀉」にも通じる考え方ですが、ここでも、深く打ったから瀉法だとか、

 

浅く打ったから補法だとか、そういうことは述べられていません。

 

 

深い部分を流れる営気と、浅い部分を流れる衛気の通行をスムーズにするため、先に補法、後に瀉法、という原則論を述べています。

 

 

言わば「補瀉の先後」、「先補後瀉」ですね。

 

 

先に補い、あとに瀉すのが原則だと。

 

 

これも実は、『黄帝内経霊枢』終始萹(9)に、かなり同じような内容が述べられています。

 

 

何故、先に補うのかと言えば、瀉すと言っても、綺麗に邪気のみを瀉す(散らす)ことの方が、正気のみを集めるよりも難しく、正気が虚して邪気が実の場合に、

 

先に下手に瀉法をして、正気を散らしてしまうと、取返しがつかないことがあり得るからだと思います。

 

 

北辰会でも、正気の虚と邪気の実、両方あった場合に、どっちが主か、明確に判断が付かない場合は、補法から行きなさい、と教えています。

 

 

まさにこれは原則論なんです。

 

 

 

続く

 

 

 

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補瀉 18

2016.02.28

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ

補瀉 17 『難経』71難における補瀉          参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆『難経』76難における補瀉

 

 

この76難にさらっと書かれていることは非常に重要なので、何回かに分けて書きます。

 

 

まず、76難に、

 

「當補之時.從衞取氣.當瀉之時.從榮置氣.」

 

と、出てきます。

 

 

これを訳しますと、

 

「補法をする時は、浅い部分の衛気を集める。瀉法する時は、深い部分の営気を散らす。」

 

となります。

 

 

ここも、これまでにも述べてきた、「深浅の補瀉」にも通じる考え方です。

 

 

浅い部分を流れる衛気というのは、水蒸気のようなもの、深い部分を流れる営気というのは、水(お湯)のようなもの、と考えたら分かりやすいと思います。

 

 

 浅い部分にフワーッと流れている衛気を、鍼で誘導して集め、結果的にお湯と化して、流すのが補法、水の様に沈殿、沈滞した邪気を動かして、

 

水蒸気の様に散ってもらう、それによって動きを与える、これが瀉法です。

 

 

 

続く

 

 

 

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補瀉 17

2016.02.27

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これまでのお話・・・

 

 

補瀉 1 補瀉の定義と『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の補法 

補瀉 2 『黄帝内経素問』調経論(62)の補法

補瀉 3 『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の補法

補瀉 4 『黄帝内経霊枢』官能萹(7)の補法

補瀉 5 『黄帝内経霊枢』邪客萹(71)の補法

補瀉 6 『黄帝内経霊枢』小鍼解篇(3)の補法

補瀉 7 『黄帝内経霊枢』邪気蔵府病形篇(4)の補法

補瀉 8  『黄帝内経素問』刺志論(53)の補法

補瀉 9  『黄帝内経霊枢』終始萹(9)の瀉法

補瀉 10 『黄帝内経霊枢』小鍼解萹(3)の瀉法

補瀉 11 『黄帝内経素問』八正神明論(26)の瀉法

補瀉 12 『黄帝内経素問』調経論(62)の瀉法

補瀉 13 『黄帝内経素問』刺志論(53)の瀉法

補瀉 14 『黄帝内経素問』離合真邪論(27)の瀉法

補瀉 15 『黄帝内経』の補法まとめ

補瀉 16 『黄帝内経』の瀉法まとめ           参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

ここまでで、『黄帝内経』における補法と瀉法のお作法は大体まとめました。

 

 

続いて、我々鍼灸師にとっては『黄帝内経』と並ぶ聖典と言っていい、『難経』における補瀉を見てみたいと思います。

 

 

◆『難経』71難における補瀉

 

 

『難経』、『黄帝内経』と同じく、81篇からなる書物です。

 

 

『黄帝内経』よりも後の時代(漢の時代)に成立した書物だそうです。

 

 

この本が『黄帝内経』と違うのは、論旨が一貫しているところです。

 

 

言わば『黄帝内経』の方は複数の、違う考え方を持った先生方が、それぞれ書いたものを寄り集めた、論文集のようなものであるのに対して、

 

『難経』は一人の人物、あるいは一つの流派、学派が書いたかのように、理論に統一性があるところが特長です。

 

 

『難経』は81篇のそれぞれに、”1難、2難、・・・”という風に、数字に”難”が付いています。

 

(だから『難経』なのか?タイトリングに関しては諸説あるみたいです。ま、俺からすりゃあどーでもよろしー(*‘∀‘))

 

 

その難経の、69難から、最後の81難までが、鍼の技術、つまり”補瀉”に関することを記載した部分になります。

 

 

その71難に、

 

「鍼陽者.臥鍼而刺之.刺陰者.先以左手.攝按所鍼滎兪之處.氣散乃内鍼.是謂刺榮無傷衞.刺衞無傷榮也.」

 

と、出てきます。

 

 

訳しますと、

 

「衛気を狙って刺すには、鍼を寝せて浅く打ち、営気を狙って刺すには左手でしっかりと押さえて、衛気を散らした上で、深く打て。」

 

となります。

 

 

これまでにも述べてきた、「深浅の補瀉」にも通じる考え方ですが、ここでは、深く打ったから瀉法だとか、浅く打ったから補法だとか、

 

そういうことは述べられていません。

 

 

衛気を動かしたいなら、営気の動きを邪魔するべきでない、営気を動かしたいなら、衛気の動きを邪魔するべきでない、という考え方です。

 

 

気の流れは、浅い部分と深い部分で関連しあっている、ということを示唆しています。

 

 

海の潮流みたいな感じでしょうか。

 

 

因みにここでも、補瀉 8補瀉 13で述べたように「左手」が強調されています。

 

 

自分が今、何を狙っているのか、鍼を打つ前の段階では、「左の押手で」噛み分けろ、という話です。

 

 

因みに『黄帝内経素問』の中の、刺斉論(51)に、

 

「刺骨者無傷筋。刺筋者無傷肉。刺肉者無傷脈。刺脈者無傷皮。刺皮者無傷肉。刺肉者無傷筋。刺筋者無傷骨。」

 

とあり、訳しますと、

 

「皮毛、肌肉、筋、骨、脈、それぞれに刺す時は、そこ”だけ”を上手に狙って、他の部分を傷つけないようにしましょうね。」

 

とあります。

 

 

この両者を総合して考えると、結局、目的の部分の正気と邪気をキチッと噛み分けて、他の部分を傷つけないように、

 

スマートかつエレガントに補瀉するべきである、ということです。

 

 

ということは、補瀉する前の診立ての正確性と、実際に補瀉する際の技術力、両面が、常に問われるワケです。

 

 

東洋医学的な鍼灸治療というのは。

 

 

意外と重要な教えです。

 

 

 

続く

 

 

 

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