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医師向けの鍼灸勉強会に同行させていただきました!

2017.07.25

20170417_220648.JPG

 

 

 

 

清明院では現在、求人募集しております。

 

本物の鍼灸医学の世界を、我々と追求してみませんか?

 

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昨日、ちょこっと書きましたが、7.23の日曜日は、麹町で行われた、医師を対象とした鍼灸の勉強会に参加して来ました!!

 

鍼灸に興味のある医師たち。   参照

 

 

この勉強会は少人数制で、医師に対して鍼灸を教える勉強会です。

 

 

今回はその勉強会にて、(一社)北辰会村井和先生がご講演なさるということで、普通は医師しか入れないのですが、特別にカバン持ちとして同行させていただきました。

 

 

医師の中に鍼灸医学に興味を持つ人が増えてきている、これはいいことだと思います。

 

 

鍼灸師が、その興味に大いに応えるべきでしょう。

 

 

今回、村井先生は

 

「日々の実践から、鍼灸の驚くべき臨床効果」

 

と題して、4つの症例(小児のアトピー、小児の感冒、末期癌の胸腹水、難治性てんかん(ドラベ症候群))を提示し、

 

鍼灸の素晴らしさを訴えておられました。

 

 

 

医師の先生方からすると、やはり西洋医学的な病名を使って発表すると、興味を引くようです。

 

 

また、腰を据えて鍼灸を勉強したい、という感じの医師と、自分の診療の中にちょっと鍼灸を組み込んでみたい、という感じの医師と、教わりに来る目的が様々であるように思いました。

 

 

村井先生の症例は、タイトルどおり「驚くべき」効果の出ている症例であり、そういうところも、医師からするとにわかには信じがたいようで、そこも興味を引いたようでした。

 

 

このように、西洋医学的な病名を使って、驚くべき効果の挙がった症例を、コツコツと発表し続けることには、やはり意義があるなあと、再確認できました。

 

 

講演終了後に、主催者の方と少しお話をさせて頂いたのですが、

 

「鍼灸は素晴らしいのに、現代の鍼灸師には確固たる哲学、思想がない。それが非常に残念だ。」

 

というご意見に、蓮風先生も頷いておられました。

 

 

これは以前から蓮風先生が叫び続けている事のひとつです。

 

 

東洋医学をやるものの哲学、思想、矜持。

 

 

昔の学会誌なんかを見ると、昭和初期くらいまでは、業界全体にそういう雰囲気があったような感じがしますが、現代はどうでしょうね。。。

 

 

・・・まあ、嘆いていても始まらないので、まずは自分から、頑張っていきたいと思います☆

 

 

 

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「浮く」の意味 まとめ

2015.12.12

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これまでのお話

 

「浮く」の意味

「浮く」の意味 2

「浮く」の意味 3

「浮く」の意味 4

 「浮く」の意味 5

「浮く」の意味 6     参照

 

 

 

では続きいきまーす!!!

 

 

 

 というか最後です。

 

 

 

ここまで、東洋医学の中で重要な「浮」という文字に関して諸文献からの字解きを進めてきました。

 

 

 

基本的には、字源から見ても、

 

”水面に浮く”

 

という意味合いが強いようですが、雲の様に、

 

”空間に浮き上がる、漂い動く”

 

という意味も含まれるようであることが分かりました。

 

 

 

東洋医学の原典である『黄帝内経』”霊枢 衛気萹(52)”、”素問 気府論(59)”というところに、”浮気(ふき)”という表現が出てきます。

 

 

気府論の方では頭の方に浮き上がる気、という意味合いで使われていますが、問題は衛気篇の方です。

 

 

 

衛気篇における”浮気”という表現は、我々の治療にとって非常に関係の深い”衛気”のことを指しています。

 

 

 

東洋医学における”衛気”というのは「衛気」って何ですか? その9 でも示したように、経脈の外を巡って、体を防衛する気のことです。

 

 

 

さて、ここでいう”浮気”なるものが、「体の”外”の、空間部分をも巡る存在である。」と言ってしまっていいのか、ここは実はけっこう慎重に検討するべき問題のようです。

 

 

これに関して、歴代医家の注釈や解釈等を調べたりしましたが、体表から離れた部分をも気が巡っており、それを刺さない鍼(翳す鍼や接触鍼)で調整できる、

 

ということを述べた医家はいないようです。

 

(研究家の先生方、もしおられましたら是非ご教示ください。)

 

 

また一方で、気功家の方では「内気」「外気」という考え方があり、患者さんの体に手を翳したりして「外気」を動かす、調整する、という考え方は存在するようです。

 

(また、治療者の内気をコントロールして、外気として放出し、病気を治したりするのが気功家のやり方ですね。)

 

 

私もかつて、とある気功家(鍼灸家でもある)の先生に、この”外気”を操作されて、実際に体が大きく動かされる、という不思議な経験をしたことがあります。

 

 

ここまで書き進めてきたように、”浮”の字解き、”気”の字解きからすれば、「衛気」「浮気」とも考えられ、体表面から離れたところにも流れており、

 

それを刺さない鍼で補瀉(調整)出来る、と言ってしまってもいいように思います。

 

「気」の字解き 9 参照

 

 

これまで、従来からの一般的な東洋医学、鍼灸医学の歴史からすれば、この「衛気」というものは、あくまでも「体内の」「皮膚表面付近の」浅い部分を流れる気、

 

という風に定義されてきたようです。

 

 

多くの臨床事実や、字義解釈、また気功家の考えも参考にしながら、「衛気」「浮気」として解釈し、診察や治療に運用することに、どのような問題があるのか。

 

 

これから、私なりにこの問題をもうちょっと専門的に考究してみたいと思いますが、一般人からすればどうでも良すぎるし、難しすぎる問題ですので、

 

ブログに書くのはここまでにしますね。(笑)

 

 

専門家の先生方は、日本伝統鍼灸学会の学会誌『伝統鍼灸』第45巻第1号(通巻92号)に、拙著の症例報告「乳児のアトピー性皮膚炎の一症例」が掲載されており、

 

その症例報告論文の末尾の考察部分に、この問題についてまとめてありますので、宜しかったらご参照ください。

 

 

 

このシリーズ、おわり。

 

 

 

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症状そのものが心神に与える影響を考慮する

2015.03.09

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最近、いわゆる「極論本」がチョイチョイ話題になる。

「癌と闘うな」

「病院にかかると死ぬ」

「健康診断は受けない方がいい」

「薬は百害あって一利なし」

といった類の論調。


・・・まあ、あまりにも、患者さんや、そのご家族の意向を無視したような、どう考えても不必要と思われるような治療を重ねた結果、

どうにもならなくなってしまい、病院から見離された患者さんを目の当たりにすると、こういう考え方になびかないでもないが、

しょせん、極論は極論。


「中庸」を忘れてもらっちゃ困る。

『中庸』の名言
『中庸(ちゅうよう)』の定義づけ
中庸の学  参照



少し話が違うかもしれないが、時には、キツイ西洋薬でもって強引にその場の症状を抑えるという方法が、局面を打開する場合がある。

「その場しのぎ」、「その場だけじゃないしのぎ」になる場合がある。


僕は、アトピーなどの皮膚疾患が、ある時期、何かをきっかけに激烈に悪化したときなんかは、皮膚科受診(ステロイドの使用)を勧める場合もあるし、

疼痛疾患などで夜も眠れないとか、七転八倒して叫びだすほどの疼痛であれば、強力な鎮痛剤の使用もやむを得ないケースがある、と考えている。


どういう場合に、対症療法を優先すべきか。


そして、どういう場合に、西洋医学による処置を優先すべきか。


こういう診断学が、もっと発展すればいいのに、と、思わなくもない。


もちろん、我々東洋医学にも、入院施設があって、24時間体制で3食管理しながらあらゆる治療をやらせてくれるのであれば、

上記のような症状にも東洋医学で十分に対応できるのかもしれないが、現状、我々に提供出来る医療体制の、

現実における限界点の問題がある。

激烈な症状そのものが、患者の不安感に繋がり、その不安感が二次的、三次的な症状を生み出してしまうとともに、

もともとの症状をも、多分に悪化させるというケースがある。

不安と焦りと病 参照

 


そうであれば、とにもかくにも、まずは症状そのものを何とかしないと話にならない場面があるのだ。

もちろん中庸を弁えた上でだが、ある意味「極論」を取った方がいい場面というのが、臨床現場には厳然とあるのだ。

しかし、だからと言って極論そのものを声高に叫ぶのは、僕的にはあまりいい感じがしない。

 

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歯を治療したら掌蹠膿疱症が治っちゃった

2014.11.29

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こないだ、知り合いの歯医者さんと話していて、面白いことを聞いた。

「歯の治療をしたら、掌蹠膿疱症が治っちゃった、という症例がある。」

という。

(ただまあ、その事実のみをもって、掌蹠膿疱症の原病巣が歯だった、というのはいきすぎだけどね、と仰っていたが。)

 

こういう話は、他にも聞いたことがある。

歯を治療したら花粉症が治った、とか、アトピーが治った、とか。


我々、「東洋医学の考え方に基づいて治療を行なう鍼灸師」は、金属である鍼によって、経穴に微妙な刺激を与えて、それに対する生体の反応を利用して、

 

「治る力」を引き出し、病気を治すのが仕事。


日々、金属製の鍼による、ごくわずかな刺激で、患者さんの体が劇的に変化するを見ていると、「歯」という、口腔粘膜に24時間、常に触れ、

しかも唾液にも触れている部分(間接的に胃腸にも刺激が伝わる)に、銀歯や金歯、その他の詰め物などの金属があるというのは、如何なものか、

と、考えさせられる。

 

何らかの影響を、全身に及ぼしているはずだ。

 

あらゆる病気の原因になっていたって、おかしくないと思う。

 

慢性病の方は、噛み合わせや、口腔内の金属の除去、やってみる価値があると思う。

 

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「ステロイド」使用の是非

2014.10.17

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こないだ、

「痛み止め」服用の是非
「ピル」服用の是非

という記事を書かせていただきました。

  どうもこのシリーズは反響が大きいようなので、今日はよく話題になる、ステロイドについて書きます。

やっぱこういうのが、一般の患者さんや、同業者から見ても、関心事なんでしょうな。

(気や経絡や五臓六腑の話よりも。。。(苦笑))

まあでも僕も、これまで随分、こういうこと(患者さんが常用してる西洋薬)については、色々と考えましたしねえ。。。



ともかく、非常に話題になりやすい、この「ステロイド」なるお薬。。。

飲み薬や塗り薬や吸入などがあります。

アトピー性皮膚炎や、喘息、その他のアレルギーなどの、なかなか治まらない、全身、あるいは部分的に「炎症」が起こる疾患に、よく使われます。

これがどういうものなのか、については、使ったことのない人からするとよく分からないでしょうから、以下に参考サイトを紹介いたします。

 

東京女子医大 腎臓内科「ステロイド治療」

 

・・・とまあこのように、上記サイトを読んでいただければ分かるように、非常に効果が高いのだけれども、間違えた使い方や、誤った認識などに基づく、

 

副作用を含むトラブルや、悪い噂が絶えない薬でもあります。

僕は、場合によっては、「痛み止め」などと同じように、タイミングやケースによって、使用は仕方ない場合もあると思っています。

ただ、ステロイドにしても、痛み止めにしても、あくまでも症状に対する対症療法な訳ですから、これを続けていった結果、

「いーやどうせ、ステロイドで症状止めちゃえばー。」

という考え方になっていって、全く生活養生も、体質改善のための治療もせずに、薬に頼りっきりになってしまい、どんどん薬の強度を高めていってしまうと、

 

最後はろくなことになりません。


色々な良識あるサイトを見ても、ステロイドの使用については

”正しい認識を持って”

”正しい使い方で”

と、必ず強調してあります。


・・・とまあ、こんな現状なんです。

ここで、僕ら伝統鍼灸サイドから言いたいのは、数年、数十年ステロイドを使用して、症状をコントロールしてきた患者さんが、鍼灸治療で根気よく体調を整え、

 

医師と相談しながら徐々に徐々にステロイドを減薬し、強度のレベルを落としていき、ついには廃薬にまで至ったケースがあるという事実。

 

(もちろん、全ケースそうなる訳では無いし、非常に根気が要るということは付言しておきます。)

脱ステロイドを目標に、伝統鍼灸、試してみる価値、大いにありですよ。

知ってる人のみが、得をする。

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「発疹」について喋ってきました!!

2014.07.23

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今日は学校で「発疹」について喋ってきました!!

清明院に見える皮膚科疾患と言えば、圧倒的大多数は

”アトピー性皮膚炎”

てやつなんですが、学校で使用する教科書

『東洋医学臨床論 鍼灸編』

的には、鍼灸臨床で問題になる皮膚科疾患とは

”蕁麻疹”

あるいは

”ヘルペス”

なんだそうです。

(苦笑・・・ヘルペスはともかく、蕁麻疹はそんなには診ないけどなあ。。。)

ですので本日は”蕁麻疹”の話を中心に喋ってきました。

この蕁麻疹も、たまに出てすぐ治まるようなやつならたいして問題ないんだけど、慢性にずーっと出続けるようなものは、重篤な内科疾患や、

 

自己免疫疾患が隠れていることもあり、注意が必要なんです。

(教科書的には。)

ただ、重篤な疾患による蕁麻疹であっても、ウデがあれば、対応できてしまうのが鍼灸医学です。

僕は、そういう鍼灸医学を提供できる鍼師を目指しています。

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直後効果がある病とない病

2014.07.13

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学生さんからチョコチョコ出る質問。

「先生はそれだけ長い時間問診して、体表観察して、証と病因病理を立てて、結果的に初診で全然効果がなかったときって、どうしているんですか?」

とか、

「こないだモデル患者さんを治療したら、全然患部の痛みに変化がなかったんですが、治療に失敗したんでしょうか。」

とか。

これらの質問は、治療後に患者さんが実感できる治療効果が出ないといけない、それが無かったらイコール鍼が効いていない、という前提に基づいた質問ですね。

確かに、初診時の直後効果は、患者さんに希望を持ってもらう上で重要です。

しかし、初診時に患者さんが希望を持つ要素というのは、患部の状態、症状の変化、それだけではない。

清明院には、癌の患者さん、糖尿病の患者さん、リウマチの患者さん、アトピーの患者さんなどなど、多くの重傷、難病、奇病の患者さんが、

”その病気そのものを東洋医学的に診立てて、鍼灸で治してほしい”

と訴えて、治療に見えます。

こういったすべての病気に対して、直後で明確な変化を出すのは困難です。

直後効果、直後効果と拘る前に、まずはその病気がどういう病気なのか、自分なりに診断する習慣をつけることが先です。

その場で痛みや症状が取れてないと嘘だ、という考え方に基づくと、そのうちとんでもない失敗をします。

かつての僕のように。(苦笑)

例えば、治療直後は良かったけど、翌日劇的に悪化したとか言われたりね。

 

(それも、悪化の原因がよく分からないとかね)

その場で症状を変化させるということは、患者さんに希望を感じてもらう上では重要ですので、

「そういう病気の場合は」

そうしてあげた方がいいのですが、当然ながら世の中、そういう病気ばかりではないのです。

 

 

例えば癌の患者さんの治療直後に、

 

「どう?癌、小さくなった??」

 

とか、あり得ないでしょ??


その病の陰陽の傾き(表裏寒熱虚実)はどうか、五臓六腑で言うとどれが中心に病んでいるか、邪気の種類はどうか、

正気と邪気のバランスは、などなど、ということが明らかにできて、初めて東洋医学的な治療が成立します。

そういう事を考えずに、どこかに鍼すると、どこかの筋肉がゆるむとか、どこかに鍼すると、どこかの痛みが取れるとか、

そういう反応で無邪気に遊んでいるうちは、その程度の

”治療らしきこと(というか鍼に対する人体の反応遊び)”

しかできません。


残念ながら。

それを治療だなんて、思ってたらヤバいです。

 

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(一社)北辰会本部臨床コース

2013.12.03

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一昨日、大阪にて行われた(一社)北辰会本部臨床コースに行ってきました!!

そして、症例を一発、発表してきました!!

この日は午前中から症例解説

「皮膚瘙痒」

でした。

アトピー性皮膚炎を含め、皮膚の痒みを訴えて鍼灸院を訪れる患者さんは少なくありません。

この症状に対して、東洋医学的にどのように考え、どのように治療を進めていくか、というのは、非常に重要な問題です。

発表者の小下雄大先生も非常に落ち着いておりましたし、本部のベテラン講師である堀宏之先生の解説も素晴らしかったです。

そして午後は私から症例発表

「子宮癌末期」

です。

座長の堀内斉毉龍(さいりゅう)先生に、若干「持っていかれた」感じはありましたが(笑)、症例検討自体は非常にエンジョイ出来ました。

まだまだ検討材料はあったので、ホントはもっともっと時間が欲しかったですね。。。

・・・あー楽しかった。

でも、けっこうくたびれたから、もう数年は発表はいいです。

そして最後は橋下浩一先生による毎年恒例講義

「内経気象学」

橋本先生の研究は、日々、どんどん進んでおります。

スライドの作成技術も、動画や書き込み機能など、どんどん進んでおりました。

また、自分自身の研究を、非常に批判的に評価しながら進めておられるところに、感銘を受けました。

あれだけスゴイことをやっているのに、自分に厳しくやっており、偉い人だなあ、と思いながら聞いておりました。

そして終わった後は酒。。。

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「真寒仮熱」というケース

2013.10.01

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臨床をやっていると、時たま出会う、「真寒仮熱(しんかんかねつ)」という病態。。。

こないだ、北辰会の先生と話している中で、話題に出てきました。


患部を診ると、いかにも熱を持って、赤くて、腫れてて、どう見ても「熱」って感じ。

東洋医学的には、そういうものには「清熱法(せいねつほう)」という、言わば”冷やす”治療をするのがセオリーです。


しかし、そうすると非常に悪化するものがある。


あるいは、治らないものがある。

患部の状態が「熱」を示している、という判断に間違いはない。


しかし、その「熱」を起こさしめた本質は他にあり、それが、場合によってはある臓腑の冷え(陽虚)だったりする。


その場合、その臓腑が特定できれば、その臓腑の陽気をフォローするように治療する。


鍼でもいいけど、例えばお灸や温灸を使って。


そうすると患部の熱、炎症がグングンひいてくる。


そういう症例が、たまにある。


アトピーなどの皮膚炎や、リウマチなどの関節炎、慢性の頭痛とか、色々な病態で、見受けられる。


言うまでもなく、大事なのは消去法ではなく、正確な弁証。

 

主訴が明らかな熱証であっても、それと矛盾する、寒証を示す情報から目を逸らさないよう、厳に、気を付けるべき。

 

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「熱」を籠らせないこと

2013.05.13

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生きてれば「熱」を生じる。

死ねば冷たくなる。

だから「熱」を生じるのは生きてる証拠。

大いに熱を発し、それを大いに発散する。

これが生命の輝きに繋がる。

・・・でも、これが籠ると、問題が起こる。

籠る場所によって症状は千差万別。

現代の様々な病、癌、リウマチ、アトピー、各種の精神病、東洋医学的にはいずれもこの「熱がこもる」というメカニズムが関与していることが多い。

熱が身を焦がし、気血水を凝滞させ、病をなす。

そこで、籠らせないための工夫が必要。

運動のやり方、食生活、睡眠状況・・・。

改善しないと、色々と問題が起こる。

治療的には、「熱の発散経路」に目を向けることも重要。


生体を、オーバーヒートさせてはいけない。

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