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2011.03.13
残念なことに、まだまだ被害は拡大していますが、僕が住んでいる東京は、最初の混乱と比べたらだいぶ落ち着いてきた感があります。
・・・今回の地震でよくよく分かった、というか再認識したのは何と言っても、
移動手段としてのバイクの重要性、利便性
です。
東京都内では、こういうことがあると、あっという間に交通網はストップします。
そして、今回はなかったけど、もっと大きい地震が来たら、電気、ガス、水道が止まる、という最悪の事態も容易に想定できます。
今回のように、そうならなくても、コンビニで簡単に食べれるような食料はすべて売り切れ状態、地震が起こった夜にはすでにお菓子類ぐらいしか売っていませんでした。
こうなると、もし移動手段がなければ、救援物資が届くまでは、食料もない、水もない、電気も暖房もない、という状態で不安なまま、ただ待つしかない、
という最悪の状況に陥る可能性があります。
土曜日に見えた患者さんの中にも、金曜日の夜に5時間歩いて家に帰ったとか、学校や職場に泊まったとか、そういう患者さんが多くおられました。
こういう時、極めて強力なのが「バイク」です。
渋滞も、車ほどの影響は受けません。
まさにタイムマシンです。
仙人じゃない僕らでも、時間と空間を超えることが「ある一定」可能です。(笑)
今回も、電車、バスで往診に出ていたスタッフが出先で地震に遭い、立ち往生し、副院長にバイクで迎えに出てもらって事なきを得る、ということがありました。
副院長はそのあと、奥さんを職場まで迎えに行って、ちゃんと家に帰っていきました。
僕も16歳からバイクに乗っていますが、その便利さに、何度も助けられた経験があります。
・・・しかもバイクは、脳によい。
スタッフブログ バイクで脳トレ 参照
今回の地震で、やっぱりバイクは手放せないナー、と思いました。
危険だ危険だと言われて敬遠されがちなバイクですが、その便利さ、風を切る爽快感は何物にも代えがたい。
免許を取ること、バイクオーナーになっておくこと、皆さんに是非おススメしたいです。
ただまあこれは、道路そのものがバイクで動ける状態であれば、の話ですがネ・・・。
被害の現場はまだまだ大変ですが、みんな頑張りましょう!!
我々も、まずは節電です!!
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2011.03.10
最近、患者さんから、
「暑くなったり寒くなったり、雨が降ったり、ついていけないわ~・・・(+_+)」
という話をよく聞きます。
今は、24節気では「啓蟄(けいちつ)」に入り、季節がまさに冬から春に移り変わろうとしている時です。
こういう時、気候は不安定になりがちで、それについていけず、様々な異常を起こす人が少なくありません。
・・・これ、なんででしょ?
人間は、外気温や湿度の変化に合わせて、発汗したり、尿や便を排出したりして、一定の状態を保っています。
だからあまりにも極端な変化が起こると、調整しきれずに、体内環境の恒常性が崩れることがあります。
・・・では、どうすればそれを回避することが出来るんでしょ?
それは、結局のところ、暴飲暴食や、睡眠不足や、ストレスをためたり運動不足したりしないこと、という、ごくごく当たり前の話に帰着します。
また、東洋医学では、さらにもう少し細かく、四季折々に合わせた養生の仕方も定義しています。
(そのうち紹介しましょう。)
・・・では実際に、変化についていけなくて、体に異常が起こってしまったらどうすればよいのでしょうか??
「正しい」鍼にいけばよいのです。(笑)
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2011.02.26
今日、鍼灸学校の学生さん(3年生)が治療に見えて、
「先生、明日鍼灸の国家試験なんです。」
とのこと。(苦笑)
治療してる場合じゃないといえばないけど、緊張でのぼせちゃってしょうがないと。(笑)
「そうかー・・・。でも緊張するんだよナー。分からんでもないわー。」
と思いながらいつも通り治療。
今日があん摩マッサージ指圧師の国家試験、明日の日曜日が鍼師、灸師の国家試験だそうです。
よく、「鍼灸マッサージ師」と、3つセットで呼ばれることが多いこの資格ですが、実は”鍼師”と”灸師”と”あん摩マッサージ指圧師”という3つの資格に分かれています。
試験直前というのは、試験を受ける当人としては、なんかコレで人生が大きく動いてしまうような、ミスしたら取り返しがつかないような、
そんな不安な気持ちになるもんです。
・・・まあ結論から言うと、
「心配ないさ~。大丈夫さ~。」
です。
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2011.01.25
東洋医学の聖典とされる、代表的な書(大古典)に、
『黄帝内経(こうていだいけい)』
という書物がある。
この『黄帝内経』は
『素問(そもん)81篇』
と
『霊枢(れいすう)81篇』
から成る本で、あわせて162篇もある、世界最古の医学書だ。
その『霊枢』の中の80番目に、
『大惑論(たいわくろん)』
という篇がある。
『黄帝内経』の中には多くの興味深い篇があるが、この篇もなかなか興味深い。
この篇は”黄帝(こうてい)”という王様と、”岐伯(きはく)”という名医の対話なのだが、その中で黄帝が、
「とある場所に行ったら急激に不安になってめまいがしたんだけど、どうして??」
と岐伯に聞く。
すると岐伯は、
「こうでこうでこうだからです。」
と、冷静に、考えられるそのメカニズムを述べた。
しかしそれでも黄帝は納得いかず、
「ホントにそうかなあ??その場所に、僕を不安にさせる特別な何かがあるんじゃないの??」
と聞いた。
すると岐伯はさらに、
「違います。”全然”違います。それはこうでこうでこうだからです。」
と、またもや冷静にメカニズムを説明した。
すると黄帝は、
「ふ~ん・・・じゃあこれは?じゃあこれは??」
と、不安になったり、物忘れしたり、眠れなくなったり、逆に眠かったりといった、精神的なものの影響が大きいとされる、不可解な症状について、
矢継ぎ早に岐伯に聞いていった。
それでも岐伯は、
「それはこうで、それはこうで、その場合はこうで・・・。」
と、冷静にそれらのメカニズムを粛々と、淡々と説明した。
・・・しまいには、黄帝も納得した、というお話である。
安易に神秘に寄り添い、感情的になる黄帝と、医者として、冷静、理知的に返す岐伯・・・。
これは、現代でも、よくある光景ではなかろうか。
「”大”きなと”惑(まど)”いを”論”じる」
患者さんの心理というのは、2500年前から変わっていないのでしょうかネ・・・。
(ちなみに上記の大惑論の翻訳は僕なりのものですので、若干偏ってますがあしからず。(笑))
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2011.01.21
毎日患者さんを診ていると、
「人はどうしてこんなにもストレスを抱えて生きるようになってしまうのか・・・。」
と思うことがある。
・・・なにもハナから悪気があったワケでなし。
どちらかといえば楽な方、楽な方と選んできたつもり。
それなりに人生を楽しもうと、やってきたつもり。
それなのに毎日毎日、許せないことばかり、イライラすることばかり。
あるいは、それを隠そう隠そう、抑えよう抑えよう、とか、
そんなことはない、自分の判断は間違ってなかったと、自分に言い聞かせるようにして我慢我慢・・・。
ごまかしごまかし・・・。
そしてその裏では今にもはち切れそうな、ブチ切れそうな思いを常に抱いていたり・・・。
そういう精神状態が、あらゆる病の原因になることは明らか。
そこで、周りや自分を許そうとか、ありのままを受け止めるとか、ありきたりな理想論に、すぐに限界を感じるのも明らか。
どこでどう失敗したのかが分からず、打開策も見出せず、苦しみもがく。
・・・残念ながら、この問題には、決定版の解決方法というのはないと思う。
これさえやれば間違いナシ!という方策はないのだ。
ケースバイケース過ぎる。
したがっていかなる方法論の提示も、無数にある中の一つにすぎない。
ここら辺のこととか、あるいはその方法論のことを説いた書物が、最近よくコンビニなんかにおいてある。
まあ、「売れる」ということだろう。
大手出版社からも、どんどん本が出る。
テレビや雑誌で、盛んに特集が組まれる。
ネット上でも、そういう内容のブログやHPが人気なようだ。
カリスマ占い師が、下手な芸能人よりテレビに引っ張りダコ。
・・・まあ、要はみんな不安なワケだ。
漠然と。
そしてみんな「より建設的な方法で」、どうにかそれを解消したいワケだ。
・・・ということは、東洋医学に熱い視線が注がれ始めているのも、なるほど納得だ。
・・・ということは、僕らとしては、これからホントに、楽しみだ。
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2010.12.27
昨日、12月26日(日)は、代々木オリンピックセンターにて行われた、(社)北辰会関東支部定例会に行ってきました!!
今回、午前中は僕が
『神主学説(しんしゅがくせつ)』
というテーマで2時間講義をさせていただくということで、朝からミョ~なテンションでございました。(笑)
・・・『神主学説』というテーマは非常にマトが広いテーマなので、何がどの程度伝わったか、やや不安でありますが、アンケートの集計を待って、
今後の参考にさせていただきたいと思います。
そして午後は藤本蓮風先生による代表特別講演
『日本鍼灸を訪ねて+公開臨床』
と、医師である、和歌山の村井和先生による最新の症例報告(5例)でございました。
蓮風先生の講義も、公開臨床も、村井先生の症例も、相変わらずハンパじゃなかったです。
蓮風先生の魂の叫び、また村井先生による、医師が実際に病院で鍼灸外来を立ち上げ、
「病気の治療」
に東洋医学的な考え方で、鍼灸師に教わった”鍼灸”を用いて、しかも好成績をおさめているという現実、多くの参加者の心に響いたんじゃないかと思います。
関東支部では、年に2回、奈良から蓮風先生を東京にお招きし、ご講演いただいております。
(宿泊型研修会「順雪会(じゅんせつえ)」を入れると年3回ですが、順雪会は群馬での開催となります。)
・・・まあとにかく、大変貴重な機会のうちの1回です。
今回は会場のキャパの問題もあり、100名限定ということで、申し込み受け付けのパンフレットを出したんですが、
実際は120名を超える参加者が訪れ、なかなか、というかかなりの大盛況、といったところでした。
これはおそらく、関東支部としては過去最高の参加人数であろうと思います。
・・・でも、その参加人数を聞いた蓮風先生が、
「まだまだや、もっともっと来るはずや!!」
とおっしゃっていたのが、個人的には印象的でしたネ。
蓮風先生は、あれだけの実績を残し、あれだけの評価を得ながらも、あぐらをかかず、まだまだ攻めています。
チャレンジスピリットを捨てていません。
・・・これは、大いに見習わなくてはならないと思います。
いや~しかし、僕としてはとりあえず年末の大仕事が終わって、ホッとしております。(笑)
来年もガンバろっと。
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2010.12.09
これまでのお話・・・
スピリチュアルペイン(その4)
東洋医学と「痛み」(その1)
東洋医学と「痛み」(その2)
東洋医学と「痛み」(その3)
東洋医学と「痛み」(その4)
・・・まあ、つらつらと書いてきましたが、この辺でいったん区切りましょう。
僕が年末にしゃべるネタが尽きてしまっても困りますんで・・・。(笑)
西洋医学では、人間の感情や感覚、思考については「脳=brain」を中心に考えます。
それに対し、東洋医学ではこれらのものについても「五臓六腑」、とりわけ「心の臓」を中心に考えます。
・・・と言っても、当然「脳」というものを無視した訳ではなく、もちろん「脳」や「頭部」は重要視はするけれども、人間の正常な生命活動維持には、
あくまでも五臓六腑だぜ!頭部や脳の機能がいくら重要でも、その根本には五臓六腑の正常な働きがあってこそだぜ!!という立場で、生理学、
医学が説明されています。
徹頭徹尾その立場で、このシリーズの最初の方に述べた、緩和ケアにおける「スピリチュアルペイン」のようなものについても考えていきます。
ですから当然、東洋医学では、そういったものに対する対応も、
「気」を正しく動かし、五臓六腑の陰陽、虚実のバランスを整える、
という方法に、結局は帰結します。
(もちろん、傾聴、ともにいる、といった、緩和ケア医療に出てくる方法論も、上記に含まれます。)
・・・話を戻すと、「痛み」をはじめ、あらゆる不快な感覚(症状)というものを取れにくくさせる大きな要因に「不安感」というものがあります。
この「不安感」というものと、「心の臓」は、大変関わりが深いです。
「不安」と症状の関係については、以前も書きました。
この「不安感」というものが現れる東洋医学的な原因として、「心の臓」の異常を考える場合が多いです。
理屈では分かっていても不安である、何をしていても何となく不安である、考え過ぎてしまう、
それにより、症状がなかなかとれない、そして余計に不安になる、という悪循環を何とか断ち切る方法として、「心の臓」へのアプローチを考える場合が、東洋医学にはあります。
これがうまくいくと、
非常に強力な鎮痛効果+何とも言えない安心感、安堵感
を、鍼で表現することが出来ます。
(言葉で言うほど簡単ではありませんがネ。)
しかしこれまで、この考え方、方法論に、何度僕自身が救われたことか・・・。
末期癌の患者さん、重度の精神病の患者さん、あらゆる「心に残る」「忘れられない」症例が、頭を駆け巡ります・・・。
以上で一旦、このシリーズを完結したいと思います。
詳しい話は、年末にしようと思っております。
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2010.11.27
皆さん、「病識(びょうしき)」という言葉、ご存知でしょうか。
参考にwiki
要するに、
「自分が”病的な状態”であるということを自覚していること」
と考えていいと思います。
これはよく、現代医学の、精神科、あるいは内科領域でしばしば問題になる用語だそうです。
とりわけ、アルコール依存や統合失調症などの病気の際に、よくこの用語が問題になります。
自分がアルコール依存や統合失調症に該当する状態になっていても、その自覚が患者さん自身にない。
患者さん本人としては、自分のことをいたって健康だと思っている。
そういう時、
”病識がない”
と考え、問題視し、治療の第一歩は、
”病識を持つこと”
と考えたりすることがあるようです。
・・・まずは、自分が健康でない、ということを理解するところが治療の始まり、と考えると、コレは何も西洋医学に限ったことではなく、
我々が普段診ている患者さん達でも、当てはまるケースは大いにあるように思います。
例えば、ある患者さんは、仕事に追われ、あくせくあくせく働いているうちに、それが当たり前になってしまった。
当然食生活、睡眠時間はメチャクチャ、運動は全くしてない、ストレスは常に感じている。
そういう人が、たまたま腰が痛くなったので、紹介されて鍼灸院に来た。
診てみると、とても1回や2回の治療で立て直せるような体の状態ではない。
しかし本人としては「病識」がないため、すぐ簡単に治ると思っている。
・・・こういうケース、実際に、たまにあります。
こういう場合に、患者さんを極力ビックリ(動揺)させないように、何がどうよくないか、そしてそれはどうすればよくなるか、という話を、
患者さんの納得を得ながら進めるのは、なかなか難しいことです。
こういうケースは、特に、20代、30代の若い患者さんに多いように思います。
確かに、あまりにも自分の体のことを気にし過ぎて、いつも不安がってばっかりいるのも問題です。
しかし、自分の健康を過信し過ぎて、突っ走った結果、手遅れ状態になってしまった。
それから慌てても、最悪、
”時すでに遅し”
になってしまっている場合さえあります。
・・・忙しく働くのも結構だけれども、たまには自分の体を冷静に見つめなおし、確かな「病識」を持つことは、
”未病を治す”
ことに直結します。
「病識」、軽んじてはいけないと思います。
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2010.11.07
前回、「スピリチュアルペイン」という言葉を理解するにあたって、まず「スピリチュアル」という言葉の概念について説明しました。
・・・で、今回は「スピリチュアルペイン」についてです。
近代ホスピス運動の草分け的存在で、緩和医療の重要性を説いた、イギリスの女医、シシリー・ソンダース(1918-2005)は、「痛み」というものを、
4つの概念に分類しました。
すなわち・・・
1.身体的な痛み
(痛み、ダルさ、息苦しさによる、日常生活への支障)
2.精神的な痛み
(怒り、恐れ、不安、イライラ、孤独感etc..)
3.社会的な痛み
(仕事、経済、家庭内、人間関係の悩みetc..)
4.スピリチュアルペイン
(人生の意味、死生観、死の恐怖、苦しみの意味に対する問いかけetc..)
この4つです。
そしてこれら1.~4.は、相互に関連しあっているとし、この4つをまとめて、
トータルペイン(全人的な痛み)
として総括し、医療者はこれらの痛みを深く理解するべきだ、としました。
上記の1.~4.は、下に行くにつれて、
「エ?痛みじゃないじゃん・・・。」
と思う人も多いかと思いますが、これらは相互に関わり合っている、という”トータルペイン”の立場、考え方からすれば、「痛み」である、
ということになります。
コレは近年、たまに話題になる、「緩和ケア」という医療分野の用語であり、考え方です。
「緩和ケア」や「ホスピス」というものは、近代日本は生活と宗教の関わりが浅いせいか、まだまだ日本人にはあまり根づいておりません。
ですので聞き慣れない話というか、すぐに理解するのに戸惑う方もおられるかとは思います。
しかしこれはとても重要な考え方だと思います。
いいところですが、次回に続く。(笑)
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2010.11.04
再び、「患者さまの声」をいただきましたので、掲載させていただきます。
20代 男性
症状:アトピー性皮膚炎による皮膚の痒み、皮膚の色素沈着、冷え症、慢性疲労
2年ほど前、仕事の疲労や生活環境の変化などの影響からか、生まれて初めて、アトピー性皮膚炎を発症してしまいました。
その後、皮膚科に通院し、ステロイド剤の服用により症状は落ち着いたものの、このままステロイドを服用し続けて大丈夫なのかという不安と、
元々の酷い冷え性や肩凝りなどを改善しなければという思いから、妻の勧めもあって、清明院で鍼の治療を受けてみることにしました。
鍼そのものが初めてだったこともあり、最初は正直、あまり効果は期待できないと考えていました。
というのも、アトピーが出た時期に、
漢方薬で有名な皮膚科に通院し、治療を試みたものの、全く効果が感じられなかったという経験があり、東洋医学そのものに半信半疑だったからです。
しかし、竹下先生の治療を受けてみると、ほんの何本か鍼を打っただけなのに、身体全体が温かく楽になって、
溜まっていた疲れがスッと抜けていくような感じがしました。
そして、何より驚いたのは、諦めていた背中などの色素沈着が、少しずつですが、明らかに薄くなっていったことです。
その後、治療を重ねるたびに、アトピーや冷え性が徐々に改善していき、自分の身体が着実に良い方向に向かっていくのを感じました。
そして2、3ヶ月もすると、ステロイド剤もほとんど使わなくて済むようにまでなりました。
今では、定期的に清明院に通いながら、特に仕事が忙しい時には、アトピーが悪化しないよう、身体の疲れを取るようにしています。
治療を受けた後は、眼や腰の疲れが取れるほか、精神的にも気分が楽になったような気がして、毎回効果を実感しています。
私自身、もともと食生活には気を遣い、週数回ランニングをするなど、普段から健康面にはそれなりに注意している自信があったのですが、
それでも鍼が持つ万能薬のような効果には大変驚かされました。
同じような悩みを持つ多くの方にお勧めしたいです。
【清明院からのコメント】
上記の文章には、「鍼灸治療」というものの特性を示す、いくつもの示唆的な内容が含まれております。
彼自身がとても的確に、この医学の素晴らしさを「体から」理解して下さった、とてもありがたい文章だと思います。
この方は、発症してから約2年経ってから来院されたアトピー性皮膚炎の患者さんです。
清明院にはアトピーの患者さんが多くいらしていますが、中にはこういった、比較的病歴の浅い症例もあります。
清明院の鍼灸治療はアトピー性皮膚炎に対して、総じて高い確率で有効だと思いますが、
こういった、病歴が浅く、なおかつ患者さんの年齢が若い症例の場合は、特に効果がいいように思います。
初診時、不安そうな表情でみえた彼は、この1年半ぐらいで仕事、プライベートともに生活状況が大きく変化したこと、
これまでに有名な漢方薬局で漢方薬を処方してもらったにも関わらず無効であったこと、
ステロイド剤を今後も長期に使用していくことへの不安などを正直に訴えてくれました。
体表観察してみると、体中いたるところにに赤紫色の色素沈着があり、皮膚はガサガサで、潤いがほとんど感じられない、という状況でした。
職場の移動、結婚など、生活状況の急激な変化によって、精神、肉体ともに疲労が重なったために起こった病と考え、
証は「肝欝気滞(かんうつきたい)≒腎虚(じんきょ)」とし、虚実夾雑証として治療を開始しました。
経過はわずか数回の治療により、こちらも驚くほど良好であり、今では、
「初診の時の皮膚の状態を写真にとっときゃよかったネー!(苦笑)」
なんて言いながら治療しているぐらい、皮膚の状態は見違えるように、ほぼ正常に変化しています。
(写真がないのが本当に残念!)
上記に患者さん自身が述べて下さったように、どこかで漢方薬を服用して治らなかったら、
「もう東洋医学ではダメなんじゃないか・・・。」
と考えてしまったり、このままステロイド剤を対症的に使い続けることに、強い不安を感じている方は少なくないと思います。
もちろん、アトピーという病気は、この症例のように、比較的短期間で劇的な改善が得られる症例ばかりではないことは事実ですが、
「あきらめることはない!」
と強く思います。
投げ出してしまう前に是非1度、ご相談いただければ、と思います。
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2012.07.08
2016.05.09
2016.04.12
2016.04.28
2015.06.04
2012.12.23
2014.02.17
2014.04.26
2025.04.01
2025年 4月の診療日時2025.03.13
2025年2月の活動記録2025.03.01
2025年 3月の診療日時2025.02.06
2025年1月の活動記録2025.02.01
2025年 2月の診療日時2025.01.21
順天堂東医研、第6回公開シンポジウム「総合診療と東洋医学」2025.01.10
2024年12月の活動記録2025.01.02
2025年 1月の診療日時2025.01.01
謹賀鍼年!!2024.12.28
年内診療終了!!2024.12.14
2024年11月の活動記録2024.12.01
2024年 12月の診療日時2024.11.07
2024年10月の活動記録2024.11.01
2024年 11月の診療日時2024.10.10
清明院15周年!!!2024.10.09
2024年9月の活動記録2024.10.01
2024年 10月の診療日時2024.09.19
2024年8月の活動記録2024.09.01
2024年 9月の診療日時2024.08.03
2024年7月の活動記録2024.08.01
2024年 8月の診療日時2024.07.10
患者さんの声(70代女性 目の痛み、不安感)2024.07.05
2024年6月の活動記録2024.07.01
2024年 7月の診療日時2024.06.05
2024年5月の活動記録2024.06.01
2024年 6月の診療日時2024.05.10
2024年4月の活動記録2024.05.01
2024年 5月の診療日時2024.04.13
(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
2024年2月の活動記録2024.03.01
2024年 3月の診療日時2024.02.15
2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
2024年1月の活動記録2024.02.01
2.25(日)順天堂東医研、第5回特別公開シンポジウム「日本とインドの伝統医学」に登壇します!!2024.02.01
2024年 2月の診療日時2024.01.11
2023年、9月~年末の活動一覧2024.01.05
診療再開!!2024.01.01
2024年 1月の診療日時2023.12.30
2023年、鍼療納め!!2023.12.21
(一社)北辰会、冬季研修会のお知らせ2023.12.01
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患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)2023.11.25
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12.3(日)市民公開講座、申し込み締め切り迫る!!2023.11.21
今週からの講演スケジュール2023.11.16
日本東方医学会学術大会、申し込み締め切り迫る!!