東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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患者さまの声(20代女性:4年間続く肩こり、頭痛、全身倦怠感)

2011.07.30

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さらにさらに、「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します。


20代 女性 

症状:4年間続く肩こり、頭痛、全身倦怠感


 

会社の先輩のおススメの鍼灸院、ということで清明院をご紹介いただきました。

慢性的なひどい肩こりと頭痛でこの数年悩まされてきましたが、清明院に通い始めて数回経つと、頭痛が出なくなりました。

また、いつも何となく体がだるかったのが、軽く感じるようになりました。

鍼灸院にかかるのはまったくの初めてだったため、鍼は痛そうだなと不安に思っていましたが、全然痛みはありません。

鍼を打たれているひと時は、眠りにつく直前のような感覚がずっと続き、かなり心地の良い時間です。


そして、治療のあとは毎回体がポカポカになっていて、いつも驚きます。

今後の目標としては・・・、何かと体の不調を鍼頼みにせず、生活習慣も積極的に見直していければ、と思っています。

【清明院からのコメント】


この方は、清明院の患者さんの紹介でいらっしゃいました。

初診時は、今の仕事に就いて以来、4年間以上続く肩こり、頭痛であり、現在も毎日パソコンに向かっている状況なので、

いくらか楽になることはあっても、治りはしないんじゃないか、といった感じの不安顔、半信半疑顔をしておられました。

ところが、「肝欝気逆(かんうつきぎゃく)」と証を立て、治療を開始すると、初診直後から効果あり、3回目には肩こり消失。

しかも初診以来、頭痛は出ておりません。

・・・最近では、

「清明院の鍼の先には魔法の薬が塗ってありますんで~。」

とか、くだらない冗談を言いながら、体調管理目的で治療しております。(笑)

・・・さておき、この方の場合、非常に良かったのは、実に素直に、こちらの言うことをよく守っていただき、きちっと養生した上で、

こちらに治療を委ねてくれたことが、これだけの即効性を表現出来たことの大きな要因ではないかと思います。

なかなか養生を守って下さらなかったり、こちらの言うことを素直に聞けないタイプの患者さんでは、たとえ単純な肩こりでも、

治療な余計な時間がかかったり、場合によってはうまくいかなかったりすることもあります。

誤解を恐れず言うと、どんな病気であれ、「治療」というものは患者さんと治療者との二人三脚であり、患者さんと我々の信頼関係が、

そのまま治療効果に反映されるものなのです。

こういった鮮やかな経過をたどる症例のようには、うまくいかない肩こりというものも存在するのが事実です。

したがって、東洋医学では、病名や症状のみで、治る治らないは判断できません。

こういう症例を経験したからといって慢心せずに、どういうケースであっても快方に導けるように、精進しなくてはいけないと思います。

まあとりあえず、この方に関しては、よかったなー、と思っておりますが。(笑)

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東洋鍼灸専門学校での講義終了!!

2011.07.13

1か月前に、東洋鍼灸専門学校での講義スタート!という記事を書きました。

あれからもう、一か月も経つんですね・・・。

早い・・・。

早過ぎる・・・。

という訳で、東洋鍼灸専門学校での講義「北辰会方式概論」が、昨日をもって、どうにか無事終了しました!!

火曜日の患者さんには、大変ご迷惑をおかけしました。<m(__)m>

来週からは火曜日、平常通り診療いたしますので、宜しくお願い致します。

・・・ま~僕自身、北辰会の方では講義させていただく機会をいただいておりますが、鍼灸学校で、学生さん相手に講義するのは、教員養成科の学生時代の「教育実習」以来だったもんで、

 

正直内心ドキドキで、手探り状態でのスタートとなりました。


膨大な内容を持つ「北辰会方式」が、果たして伝わるのか、伝わらないのか、伝わるとしてもどの程度伝わるのか、曲解や誤解は生まないか、

色々不安もありましたが、最後の授業の終わりにとったアンケートの内容から言うと、まずまず成功と言っていいんじゃないかとは思います。

概して好評を得ることが出来たように思います。

・・・でも当然、反省点、改善せねばならない点もあります。

当然のことながら、「アンケート」というのは、こちらに都合いいように高評価を誘導して、自己満足に浸る目的のものではなく、なるべくご批判、

 

ご意見を仰いで、さらなる「質の改善」を目指すためにとるものだ、と認識しております。

また、今回はわざとそういう意見が出やすいように、アンケートを作成しました。

そして狙い通り、キツめの、かつ的を射たご批判も、いただく事が出来ました。(苦笑)

是非、今後に活かさせていただきたいと思います。

いや~、まあ総じて、勉強になったけど、忙しかった・・・。

来年あるか分からんけど(笑)、とりあえずいい経験させてもらいました!!

ご協力くださった先生方、学生さん、皆々様に感謝したいです。(合掌)

そして息つく暇もなく、今朝からガンガン鍼鍼鍼・・・。

「あー、やっぱ俺にはこれだよな~・・。」

みたいなネ・・・。(笑)

 

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「熱中症」について(その6)

2011.07.06

前回までのお話・・・

35℃超え!!
「熱中症」について 
「熱中症」について(その2)

「熱中症」について(その3)
「熱中症」について(その4)
「熱中症」について(その5)

 

サーサー、どんどんいきましょう!!


本日も、「熱中症」に関する不安なニュースがやっておりましたね・・・。


なんでも、6月中に病院に運ばれた人の数が去年の3倍なんだとか・・・。

そしてすでに全国で20人以上の人が亡くなっているんだとか・・・。

にもかかわらず、震災以降、今全国で共通の話題は「節電」です。


関東、東北は特にです。

・・・ということは、エアコンを使うことを過度に控えた結果、今年は例年よりもうまく体温調節、水分調節できずに、熱中症で運ばれる人、命を落とす人が増えるのかもしれませんね。


清明院の患者さんでも、吐き気がするとか、足がつったとか、軽~い熱中症と言っていいような症状を起こした患者さんが何人かいらっしゃいました。

そういう患者さんの生活や、その時の状況を聞いてみると、やっぱり体調管理のやり方が何かしら間違っています。

大量発汗していながら、真水のみを一生懸命飲んでいる。

それで、一過性の電解質異常、塩分不足から、足や、その他の場所の筋肉がつってしまった。


暑くて大汗かきながら、ガブガブ水を飲んで、そうめんとか冷たいうどんとか、入りやすい麺類ばっか食いながら睡眠を削って、

クーラーガンガンのオフィス、自宅で仕事仕事・・・。


やがて下痢が出始め、のぼせ感と気持ち悪さとメマイが出てきたとか・・・、パターンは違えども、みんなある種の熱中症です。

病の本体は体に籠らせた「余分な熱」と「気・津液不足」です。


このバランスを考えて治療し、養生指導を行って、患者さんがそれをちゃんと守ってくれれば、バッチリなんですが・・・。(苦笑)

 

 

ともかく、前回の続きですが、熱中症にならないために、クーラーの効いたところでじっとしてたら健康的かというと、さにあらずです。

東洋医学の聖典である『黄帝内経(こうていだいけい)』の中では盛んに、自然にあらがうな、ということを述べています。

あらがうのではなく、合わせる、そういう過ごし方を説いています。

夏は花がキレイに満開になるように、気分を開放して、外に向かって発散させてOK!寝る時間も、他の季節に比べて相対的に少なくてもOKだぜ!

と述べています。ここは、夏は大いに遊べや、騒げや、ともとれます。また、

頭イイ人はちゃんと養生するから未然に病を防げるけどさー、愚か者はかえってこれに背くんだよねー。だから病気になってから慌てる破目になんのよ。

ノドが乾いてから井戸を掘るの?戦争が起こってから武器を作るの?そんなんじゃ、遅くねぇ??

と、不養生の人や、間違った養生をする人を痛烈に皮肉っています。

『素問:四気調神大論(2)』から抜粋意訳 by竹下)


このように、季節の特性に合わせながら、過度にならないように気を付ける、これが「普通」なのです。


現代人の生活、とりわけ都会人が、いかにこの「基本」から離れ過ぎているか、まずそれを頭で理解するだけで、全然違うのです。

 

「熱中症」について、ここまででひとまず終わり。

 


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「熱中症」について(その2)

2011.07.01

さて、前回までのお話・・・

35℃超え!!
「熱中症」について 

 

前回の終わりに、同じように暑い環境にいても、同じように水分補給をしていても、熱中症を発症する人としない人がある、と述べました。

コレは、厳然たる事実ですよね?


今日もニュースで、目黒区の小学生が6人、熱中症で病院に搬送された、とニュースでやっていました。

児童6人、熱中症の疑い 東京・目黒の不動小学校

 

・・・この病気は、早めに病院に送っちゃえば、大事に至らないケースがほとんどです。


これから、7月8月と、全国のありとあらゆる病院の救急外来が、熱中症患者だらけになることでしょう。

頭では分かっているようでも、いざ自分がなってみたり、なった人を目の前にすると、素人ではなかなか冷静な判断が出来ないものです。

・・・が、そうはいっても、出来れば病院に行かずに済ませた方がいいです。

6人の児童の親御さんも、学校から第一報を受けた時は気が気じゃなかったことでしょう。

・・・で、どうしてこの6人がなったのか、という問題です。

 

症状をみると、手のしびれ、吐き気、6人中2人は自力で歩行できない状態だった、とあります。

 


実際に詳しいことは、診ていないので何とも言えませんが、この6人の心身の状態が、運動する前から、すでにして他の子供よりも不健全であった可能性は高いです。

 

(もちろん東洋医学的に診て、です。)


・・・また、他の可能性も想定できます。

1.むしろ他の子供よりも健全であったが、子供自身が相対的に激しく運動し過ぎて発症した。

コレはよくある、非常に重要なケースだと思います。

 

 

子供にはほどほどで加減する、という考え方はなかなか出来ません。

 

(僕の幼少期なんて、まさにそうでした。)

 

 

さっきまであんなに元気だったのが突然・・・、てやつですね。適度に休憩させる、保護者の監督力が重要です。

 

2.学校側の対処法が誤っており、適切な水分補給をさせてなかったか、させ過ぎていた。

 


コレもあり得るケースでしょうね。

 

 

しかしこれはなかなか、現場の教員の先生達からしても、医療のプロではないので、児童全員を完璧にコントロールするのは難しい面があると思います。

 

 

あまり保護者側を強く断罪するのも、如何なものか、とよく思います。

 

・・・よく、テレビなどでは「水分補給、水分補給」と盛んに伝えています。

 

 

僕は昔からこれに、一抹の不安を覚えます。

平素から考えなしに真水をガブガブ飲んだら(飲ませたら)、それがかえって熱中症の原因になることだってあるんです。

こないだ、スタッフブログで樫山先生が書いておられましたが、暑くて汗をかいている時は、水分とともに塩分やミネラルも一緒に出ていっております。


こむら返り
猛暑到来  参照

 


だから水分と合わせてこれらも補給しないと、かえってミネラル不足から、けいれん等々が起こってくることがあるわけです。


汗として塩分やミネラルが体外に出てってしまうと、当然血中濃度は下がり、そこに塩分やミネラルを含まない真水を飲むと、余計に塩分、ミネラルの濃度が下がり(薄まり)、不足状態が助長される、という訳です。


・・・まあ、そのために作られたのがスポーツドリンクってやつですね。

 

 

しかし、スポーツドリンクについては以前から「糖分が過剰である!」という批判がかなりあります。

 


今のところの私の考えでは、スポーツドリンクは、運動時でしかも大量発汗時であれば、吸収スピード等々を考えた時に、摂り方を間違わなければいいのではないかと思っています。

 


それでも、

「いや、俺は現代科学なんぞには頼らん!あんな甘っとろいの呑めるか!!」


という方は、うす~い塩水(1%ぐらい)がいいと思います。

 

(また最近では「経口補水液」なんてのもありますね。)

 

 


・・・要はこうして、ミネラルと塩分を、水分と一緒に吸収することで、電解質異常を回避する訳です。

 


ここでまた、

 

ミネラルって何??塩分って何??スポーツドリンクの具体的な取り方は??

 

 

・・・という疑問がわくでしょうが、そういうことを詳しく書いて下さっている良質なサイトはいくらでもありますので、それについてはそちらを見ていただくとして、

 

ここでは早いとこ、東洋医学の話に行きましょう!!

 

長くなっちゃったので、次回に続く・・・。(苦笑)

 

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(社)北辰会関東支部6月定例会

2011.06.27

昨日、6月26日の日曜日は、高田馬場にある日本医学柔整鍼灸専門学校(略して日本医専)にて行われた、(社)北辰会関東支部、定例勉強会に参加してきました!!

今回は、初めて使わせていただく会場で、しかも鍼灸学校です。

過去にも、北辰会関東支部が勉強会に鍼灸学校をお借りしたことはあったんですが、今回の日本医専はまったくの初めてです。

しかも今年度は、今回を皮切りに、3回ほど貸していただく予定になっている学校です。

日本医専の、何人かの先生の御好意で今回、お借り出来ることになりました。(感謝合掌)

当日は北辰会とは別に、学校説明会も開催されるということで、学校の事務の方や、教員の方々には、色々と気を使わせてしまいましたが、

結果的には大きな問題なく、勉強会を終われたんじゃないかと思います。

・・・さて、内容ですが、午前中、臨床コースは支部学術副部長、川田浩之先生による「臨床各論 眩暈(めまい)」

基礎コースは三上孝先生による「臓腑経絡学 脾・胃」でした。

僕は臨床コースの方に参加させていただきましたが、やっぱ基本てのは何よりも大事で、その基本的な知識の一つ一つの意味と、

それぞれの繋がりがなぜそうなるのか、まできっちりおさえておくことが大事だと再確認しました。

午後イチは実技「背候診(はいこうしん)」です。

僕も臨床コースでひと班担当させていただきましたが、皆さんヤル気のある、素直な先生方で、大変指導しやすかったです。

坂口憲二似の先生もおられ、ひときわ輝いていました。(笑)

・・・ところで、手相診断というものがあるぐらい、「手」というのは、一人一人個性があります。

だから、実技指導の時は、講師の先生とまったく同じ感覚をその場で受講生が持つ、ということは、土台限界がある、と思っています。

しかしながら、背中一つ触るにしても、その触り方にやはり「基本」というものが存在します。

コレ(基本)を徹底的に理解、練習、実践することで、先輩たちと「ある程度」いや、「かなりの部分」、感覚を共有することが出来るようになります。

こういった練習会で得るべきことというのは、「基本的な型」を徹底的に踏まえ直し、かつ発展への手がかりを一つでも掴むことなんじゃないかと思います。

そして最後は本部副学術部長である油谷真空先生による「弁証問診(べんしょうもんしん)」でした。

北辰会方式では、初診時、1~2時間、詳細な問診をします。

これは、単なる雑談をしている訳ではもちろんなく、西洋医学的な問診をしている訳でもなく、東洋医学的な「証(しょう)」を立てるために、

目的意識を持って、東洋医学的な診断の材料になる情報をキャッチしているのです。

それのことを「証を弁(わきま)えるための問診」だから「弁証問診」と言います。

また、「問診」というのは、初診時、まだ不安で、医者に対して半信半疑状態の患者さんとの、大切なコミュニケーションの場でもあります。

患者さんがおっしゃる情報を、東洋医学的に理論的にとらえ直す、という作業をしつつ、患者さんの緊張をほぐし、安心して鍼を受ける準備を整える、という意味もあります。

・・・まあ、最後に油谷先生が恥ずかしそうにおっしゃった、

「弁証問診にはダジャレが大事!」

という言葉に、弁証問診のすべてが集約されていると思います。(笑)

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「薬でコントロールする」ということ

2011.06.03

重度の慢性疾患の患者さんの中には、

「病院からもらった薬で症状はコントロール出来ているが、今後ずーっと飲み続けるのは嫌なので、鍼で何とかならないか。」


と言って相談に訪れる患者さんも少なくない。


病院の薬を飲めば症状は治まる、でも飲むのをやめたら元通りか、もっときつい症状が出る、それが分かってるから止められない、でも本心としては止めたい。

このまま一生飲み続けるのは嫌だし、副作用によって違う病気になってしまうことも不安・・・。

という、非常に切実な悩みです。

こういう時、確かに鍼灸、東洋医学は、非常に効果的な方法だとは思います。


・・・でも、これまで何年も飲んでいた薬を急に止めて、鍼灸のみで完璧にコントロールしようと思っても、なかなかうまくいきません。


残念だけれど、徐々に徐々に様子を見ながら減らしていく方向をお手伝いすることしか出来ません。

しかも、病院の先生に薬を減らしたいと訴えても、なかなか減らしてくれないケースも多いようです。


病院や、西洋薬を批判している訳ではありません。

医師としても、現状有効な薬をそう簡単に外すわけにはいかないという判断は、よく理解できます。

僕が西洋医でもそうすると思います。

・・・何年も薬で症状を抑えてきたような場合、完全に薬を断つにはまた何年もかかるような場合もあります。

これを本気で実現させようと思ったら、患者さんも、我々も、大変根気がいるけれど、実際にこれがうまくいくと、本当に感動的です。

僕の少ない臨床経験の中でも、何人かおられます。

これを目の当たりにすると、人間の「治る力」の偉大さにあらためて気付かされます。


・・・ただふと、

「この患者さんのファーストチョイスが東洋医学だった場合、どうなっていたんだろう・・・。」

という思いが頭をよぎります。

 

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うれしい

2011.05.08

うれしいとき。

皆さんはどんな時に感じますでしょうか。

僕は毎日感じます。

患者さんの不安顔が安心顔に変わったとき。

鍼が思ったよりも効いたとき。

なぜか発想がガッと走って、思いがけずよいアイデアが浮かんだとき。

仕事でもプライベートでも、何かがトントン拍子にいったとき。

ほめられたとき。

なんかしてもらったとき。

新しい知識、技術を得たとき。

欲しかった本が届いたとき。

うまい酒を飲んだとき。

挙げてったらキリがないけど、要は上記を素直に「うれしい」と思えるかどうか、

それを大事に出来るかどうか。

上記の逆のような出来事を、どう処理するか。

日常にある「うれしい」に大いに気付き、素直に喜び、ついには自分のまわりをもうれしがらせよう。

なんだかんだ言って、結局はそれが一番よい。

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あきらめない

2011.04.29

毎日毎日、患者さんを見ていると、たまにもうあきらめてしまっているような、投げやりな態度の患者さんを診ることがあります。

初診の時から、

「どうせやったってダメなんでしょ?」

みたいな感じの態度です。

そういう患者さんというのは、経過中も大体、少し良くなっている部分よりも、わずかの不調や不快な変化を丹念に探してきては、しきりにそれを訴えます。

「〇〇ってことはもうダメなんじゃないか、治らないんじゃないか。」

と。

(大概そこにはなんらの論理性はないです。)

そこで、

「うんうん・・・で、こないだの症状はどうなった?」

と聞くと、

「あ、あれはもう大丈夫です。」

との返事。

(苦笑・・・多少の差異はあるけれど、必ずどこかよくなっている点があります。)

・・・以前にも書いていますが、この極めて論理的でない、

「もうダメだ~・・。」

と思う気持ちというのは、病気と大変仲がいいように思います。

「不安」と「症状」
「不安」と「症状」(その2) 参照

僕はこれまでに何人も、亡くなる寸前まで診させていただいた経験がありますが、最後の時に、

「もうダメだ・・・。」

となってしまうと、とたんに弱ってしまうことがよくあります。

やっぱり生命は、「心身一如(しんしんいちにょ)」なんです。

「肝」って何ですか?(その10) 参照

・・・ただ、冒頭に述べたような患者さんが、一回で来なくなったら仕方ないけど(苦笑)、治療を受けにちゃんと通って来ている、ということは注目に値します。

つまり、ホントは「治る」と信じたいんだよね。

そして、ホントは僕のことをもっともっと信じたいんだと思います。

つまり、ぶっちゃけ、こういう患者さんになかなか信じてもらえない、そういう態度をとってもらえないというのは、僕自身の実力不足の面もあるワケです。

ここは、精進あるのみ、と考えるしかありません。

(もちろん冷静に体表観察して、何がよくなっているか、何がよくなっていないかは十二分に意識して診ますが。)

こういうのは、患者さんからしたら、どうしてもなかなか不安から解放されない、信じきるのが怖い、あるいは照れくさい(笑)、そういうケースなんだと思います。

でもこういう患者さんでも、一生懸命、最大限の誠意を持って治療していって、

「楽になる喜び」、

「治療してもらったことへの感謝」

の気持ちが芽生えてくれれば、一気によくなっていきます。

これも何度も経験があります。

こうなると、患者さんの顔つきが変わります。

まさにブレイクスルーです。

これは僕にとって「感動的」です。

なんだかんだ言って、「喜び」とか「感謝」というものは、ネガティブをポジティブに変え、人生を楽にする究極の方法だと思います。

当然、体も楽になります。

その患者さんの周囲の環境さえ、変わります。

自分が変われば相手が変わる、当たり前です。

せっかく、奇跡的な確率でこの世に生まれてきたのに、毎日不平不満ばかり、あきらめ顔で生きたら、もったいないように思います。

気の毒です。

そういう人をどうにか救えるように、僕はもっともっと精進せねばなりません。

僕らは「鍼」を持ってるんだから。

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患者さまの声(30代男性:突発性難聴、花粉症)

2011.04.05

「患者さんの声」をいただきましたので、紹介します!!


30代 男性 

症状:突発性難聴による聴覚障害、花粉症


ある朝目が覚めると、耳がくぐもった感じでした。

何の前触れもなく、突然です。

中耳炎にでもなったかな?と、軽い気持ちで耳鼻科に行ってみました。

ところが検査してみると、鼓膜に異常はなく、いわゆる「突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)」ではないかとのお話。

耳の奥の「うずまき」が機能不全とのことで、症例は多いが原因がわかっていない病気だそうです。

とりあえず、有効とされているステロイド剤や、血行を良くするビタミン剤、むくみをとる利尿剤などを処方され、様子をみることになりました。

薬は多少は効くようでしたが、完治するまでには至らず、このままステロイドを飲み続けるのもどうかと思い、妻の勧めで清明院を訪ねました。

まずは問診。

今回の症状についてだけでなく、生活や体質なども詳しく聞かれました。

そして鍼。

驚いたのは、耳とは程遠い、手の脇に1本だけ打ったことです。

感触は、ほとんど分からない程度でした。

「耳の近くや、全身にある『耳のつぼ』に何本も打つ(そして痛い)」という先入観を、見事に覆されました。

施術が終わってみると、症状は変わらないものの、肩や背中が明らかに柔らかくなっています。

症状に直接対処するのではなく、全身の総合的な流れ(と、いうのかな?)を整えることで、結果として改善されるということなのかなぁ、と感じました。

そして、週1~2回ペースで通うこと約1ヶ月。

症状は徐々に改善され、いつのまにか普通に聞こえるようになっていました。

突発性難聴は、定着してしまうと戻らない可能性が高く、とにかく早い対処が必要といわれています。

ギリギリのタイミングで清明院に出会い、無事完治することができ、本当に良かったと思います。


なお余談ですが、毎年悩まされている花粉症が今年は出ないことと、妙に食欲が出てやや太ってしまったこと(苦笑)がオマケとしてありました。


【清明院からのコメント】

本患者さんは、実は大変頭脳明晰な方でして、さすがにシンプルに要約して、この医学の特色、経過を述べて下さいました。(笑)

非常によくまとまった文章を書いて下さり、Sさん、ありがとうございます!!<m(__)m>

本患者さんが述べて下さったように、「突発性難聴(とっぱつせいなんちょう)」という病気は、近年特に多い割に、

西洋医学の耳鼻科の先生方も手を焼いておられる病気の一つではないかと思います。

しかもそれが東洋医学、鍼灸でよくなることがある、という事実が、あまり知られてはいません。

つまり、耳が聞こえない、聞こえにくいという不安、不具合を抱えて、耳鼻科の薬で治療してもよくならずにさまよっている患者さんが多い疾患だ、ということです。

中には完全に聞こえなくなってしまう方もおられますし、鍼灸サイドから考えても、発症してから時間が経ってしまったものほど治りが悪いように思います。

この患者さんの場合も、もともと奥様が清明院の患者さんであり、早い段階で奥様の方からご相談いただいたため、

早期に着手することが出来た、ラッキーな症例だったと言えます。

「肝欝気滞(かんうつきたい)>腎虚(じんきょ)」と証を立て、治療を始めると、1回目から効果が表れ、約1カ月後、7回の治療で、ほぼ症状は消失しております。

今回このように「患者さんの声」を書いていただいたことで、同じ病に苦しむ一人でも多くの患者さんが救われるきっかけになれば、と思います。

また、もともとお持ちであった花粉症も改善されているという事実も、注目に値すると思います。

これは我々東洋医学の立場からすれば、この方の生活習慣、体質的な弱点を意識し、全体のアンバランスを是正しながら、

今回の依頼内容である「耳の聞こえにくさ」を治療する、という我々にとって「普通の」方法を取った結果であります。

こういうことが出来るのが、東洋医学なのではないかと思います。

 

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原発問題に関する正しい認識

2011.03.24

こないだ清明院の、飲食店を自営業されている患者さんが、


「しばらくお店を休みにして、旅行に行ってくることにしました!」

とのこと・・・。

水や野菜がどうなるか分からないし、地震以降、一連の騒動で疲れたから、とのことです・・・。

昨日テレビで、東京都内も、水道水を乳児には飲ませないように、との宣言がありました。

かと思ったら今日になって、「やっぱり飲んでも大丈夫!」とのこと・・・。

情報が右往左往して、何を信じていいのか、大丈夫なのかと、みんなかえって不安をあおられています。

・・・ここ数日、そのように、余震からくる不安と、放射能の問題で、心身が疲弊しきっている患者さんを多く診ます。

余震はまだしばらくは仕方ないとしても、原発問題に関しては、正しい認識を持とう!

・・・ということで現在、清明院副院長である森岡先生が、原発問題のことをブログに書いております。

原発問題(その4) 参照

また、(一社)北辰会に所属されている、徳島県の堀本時久先生から、いくつか参考になるサイトを教えていただきました。

ほっと鍼灸院HP(堀本先生の鍼灸院)

以下に紹介いたします。

中部大学教授 武田邦彦先生のブログ 

(一般人用に分かりやすい文章で説明されています。)


菅谷 昭氏(松本市市長)記者会見

(菅谷市長は、チェルノブイリ原発事故後に、現場で医療支援を行った臨床医です。)

こういうのも、やっぱり餅は餅屋でね、専門家で、しかも分かりやすく説明できる人の言うことが一番頼りになると思います。

 

(まあとはいえ、100ゼロで信頼しろ、といっている訳ではありませんよ。)

・・・まあ、専門家と言うのはゴマンといる訳で、ある人の言うこと「のみ」が正しいというのはなかなかないとは思いますが、上記の2サイトの話は、

 

比較的分かりやすいんじゃないかと個人的には思いました、って話です。


結局は何度も何度もテレビで言われている通り、


「今のところ問題ない。注意しておいた方がいいのは確かだけど、今後も大きな問題が起こるとは考えにくい。」


という見解です。

こういう意見を聞いて、そう言われても不安を払拭できない、どうしても信じられない、コワい、という方は、冒頭の患者さんのように、

 

しばらく旅行にでも行ってしまうとか、思い切って関西や海外に移住してしまうとかも、一つの手じゃないかな、と思います・・・。

毎日安心できてない生活が長く続いたら、体に毒です。

その方法でしか不安を解消できないのであれば、それも仕方ないと思います。

僕としては現状、まったくの「不動心」にて、不安な患者さん達の治療にあたらせていただいております。

こういう時、鍼はよく効きますよ!

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