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これまでのお話
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 2
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 3
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 4
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 5
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 6
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 7
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 8
精神の中枢は「脳」か「心の臓」か 9 参照
では続きいきます!
ややあっちこっちに話がそれた感じがありますが、ここらで、このシリーズもいったん終わりましょう。
◆脳の鍼灸治療はどうやる??
ここまで、西洋医学、東洋医学における「脳」と「心の臓」のお話をツラツラとしてきました。
では実際に、東洋医学では脳の病気をどのようにとらえ、治療しているのでしょう。
1998年に出版された、
『中医脳病学』中国医薬科技出版
という本があります。
ここには、中医学における脳に対する考え方が総論で述べられ、脳病の各種の症状、治療法が各論で述べられています。
因みに治療法では、主に漢方薬が記載され、鍼灸での治療はほとんど書かれていませんが、ここはまあ、処方名を鍼灸での治療に読み替えて、そこから鍼灸での治療を考えることが出来ます。
因みに脳の異常として代表的な「脳卒中」については、以前少しだけ書きました。
脳卒中と鍼灸 その7 参照
まあ東洋医学では、脳の異常で起こった様々な症状に対しても、ほかの病と同じように、その病の表裏寒熱虚実の傾き、五臓六腑のアンバランスの程度、
気血津液の状況、正気と邪気の状況、邪気の種類などに注意を払って、総合的に陰陽バランスを調整していく、というのが常套手段です。
別に脳の病気だからと言って、なにか魔法の杖や、特別な方法論がある訳ではありません。
ただ、その患者さんに起こっている現象が「脳の異常」によるものなのかどうかの判断と、そのメカニズムに対する理解は重要だと思います。
それを明確にした上で、治療を進め、治療の可否を厳密に判断せねばなりません。
それをするのに、道教の考え方は参考になる面があります。
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2014.12.10
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本日、東洋鍼灸専門学校にて、「顔面診」のお話をしてきました。
『黄帝内経素問』刺熱篇(32)というところには、顔面の左側で肝の臓を、右側で肺の臓の異常を見る、という考え方が載っています。
「肝熱病者、左頬先赤。心熱病者、顏先赤。脾熱病者、鼻先赤。肺熱病者、右頬先赤。腎熱病者、頤先赤。」
(『黄帝内経素問』刺熱篇(32)より)
よくこれのことを、
「左肝右肺(さかんうはい)の論」
なんて言いまして、これが何でなのか、という疑問は、けっこう東洋医学によく出てくる議題の一つだったりします。
ネットで見ると、色々な中医学の先生が、色々なことを言っているようですね。
(中国語サイトです。)
顔面の他に、腹診でも同じように、左肝右肺の考え方で診たりもします。
これは鍼灸の聖典として有名な『難経』16難に書いてあります。
学生さんから、
「何で左で肝を、右で肺を見るんですか?」
という質問が来ました。
ド直球の、いい質問だと思います。
(学生さんからしてみれば、解剖学的に肝臓は右上腹部にあるのに何で?というぐらいのつもりだったのかもしれませんが。。。)
そういう素朴な疑問を常に持ち続け、曖昧にしないことが、東洋医学を深く理解していく上で、たいへん重要なことだと思います。
素朴な疑問、略して「素問(そもん)」です。
(・・・冗談です。(微笑))
まあともかく、こういう風に、東洋医学の古典の中に当たり前のように書いていることというのは、本当の本当のところは、一番初めに言い出した、
書いた人に聞いてみるしかありません。
しかし、書いた人は数千年前の外国人ですから、聞けるはずもありません。(笑)
だから、自分達で考えるしかありません。
優秀な先輩方の見解を参考にしながら。
長くなったんで、続く。
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2014.11.05
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これまでのお話・・・
肩こりと東洋医学
肩こりと東洋医学 2
肩こりと東洋医学 3
肩こりと東洋医学 4
では、続きいきます!!
◆「肩」という部位と日本人
ここまで、
1.中国も含む外国には、「肩こり」を示す適切な訳語がない。
2.よって、中医学にも、「肩こり」の治療に絶妙な考え方がない。
3.そこで、「肩こり」という現象は日本人独特なのか、という疑問が生じるが、そうではなく、日本人が「肩こり」を過剰に意識し過ぎるから、
よく問題になるのではなかろうか。
4.日本人が「肩こり」を過剰に意識するものだとすれば、そこには色々な原因が想定できるが、文献調査や論文から、一つの仮説として、
江戸期の日本人の社会状況や、「滞り」という病因への意識、按摩の流行などが考えられる。
という流れで話を進めてきました。
さて今日は、
”では日本人の「肩」への特別な意識とは、具体的にどういうところに現れているか”
というお話です。
肩こりと東洋医学 3に書いたように、夏目漱石、樋口一葉あたりが「肩がこる」「肩がはる」という表現を使っていますが、この時点では、
まだ「こる」「はる」というように、”動詞”でした。
これが「肩こり」という名詞として、あたかも”病名”のようになりだしたのはいつごろか、という観点があります。
名詞化されることによって、一つの病名のようになっていくんですね。
「頭が痛い」は「頭痛」に、「熱っぽい」は「発熱」にと、名詞化されることによって、認識が明確化する側面があるのです。
それによって、医者にも患者にも、さらに意識されるようになる。
この辺の話は、立川昭二氏の『からだことば』が参考になります。
「肩こり」という名詞的な使われ方は、志賀直哉(1883年(明治16年)― 1971年(昭和46年))の『暗夜行路』あたりには出て来るようです。
(直子と要の不貞の名シーンですね。)
〇
日本語には他にも、
「肩の荷が重い」
「肩書き」
「肩たたきに遭う」
「肩で風を切って歩く」
「肩をいからせて」
「肩のこる話」
「肩の力を抜いて」
「肩ひじ張らずに」
などなど、”肩”は、緊張や責任、権威や男性らしさの象徴としての、様々な言葉があります。
このように、名詞化されたり、日常生活で使われる言葉になったりすると、暗示効果があるのか、ますます”そういうもの”として意識されだす面があるのです。
そして、意識したところに、気血は集まる。
したがって、そこに気血が滞りやすくなる、という訳です。
江戸時代に(・・まあそれ以前からあったのかもしれないが)、肩こりというものが多くの国民に意識され、様々な過程を経て、現代にいたります。
その流れの中で、「肩」という部位と、日本人のメンタリティーが大きく関わり、医者からも患者からも盛んに「部位的に」意識され、結果的に、
ごくありふれた不快な症状として、全国民に広まっていったんじゃないでしょうか。
続く
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2014.11.03
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これまでのお話・・・
では、続きいきます!!
◆肩こりは日本人のみ!?
前回、英語では肩こりに相当する訳語はなく、中医学の分類においても、イマイチ的確な概念がない感じがする、というお話をしました。
実はフランス語や、ドイツ語にも、なかなかいい訳語、概念はないようです。
ではいよいよ、この「肩こり」という、実にありふれた症状は、日本人のみのものなのか!?という思いがよぎります。
これに関して、栗山茂久という先生が、『歴史の中の病と医学』という書籍の中で、「肩こり考」という論考を述べており、非常に参考になるので紹介します。
もともと、「肩がこる」という言葉(動詞)は、夏目漱石の『門』が初出だったそうで、他には5000円札の樋口一葉の作品の中にも
「肩がはる」
と出て来るそうですが、明治以前の文献にはこの表現はみられないそうです。
しかし、「肩がこる」ということを示しているのであろうと思われる言葉であれば、江戸時代の諸文献にもみられるようです。
江戸時代の文献では、「肩凝り」のことを「痃癖(けんぺき)」と呼んでいたようですが、この「痃癖」という病名は、もともと中国では、
「脇腹が弓の弦のように突っ張って痛むもの」
という意味だったようで、我々が言う”肩こり”とは、全く異質のものでした。
これに関して、なぜこのような誤用がなされていったのか、というところで、栗山氏は、当時の社会状況を挙げています。
徳川幕府は100年以上戦乱のない平和が続き、安逸な状態が続いていたこと、また、士農工商という身分制度がキッチリと分類され、経済的にも
”スムーズな循環”
が重要視される社会構造だったことから、
”そのスムーズな循環が滞る”
ことを非常に「悪」と意識する土壌があったのではないか、と考えておられます。
安逸も、結局は気の滞りを助長しますしね。
江戸時代に『養生訓』というたいへん有名な本を書いた貝原益軒(1630-1714)も、病の主たる原因として、
「虚」と「滞り」
を挙げております。
また、江戸時代のたいへん有名な医師である後藤艮山(1659-1733)も、「一気留滞説」を掲げ、その門人である香川修庵(1683-1755)も、
その主著である『一本堂行余医言(いっぽんどうこうよいげん)』の中で、一巻で総論を述べた後に、二巻では滞りの病である「癥(ちょう)」について述べています。
(貝原益軒、後藤艮山、香川修庵についても、そのうち紹介しましょう。)
当時の医者たちが、いかにこの「滞り」に注目していたかがよく分かりますね。
人体における万病の元としての「気の滞り」に着眼すると、その身体表現としての「肩こり」に自ずと注目するのは、イメージとしてよく分かります。
(まるで現代ですよね)
当時の日本人にとっては、そういう社会的な状況が背景にあり、「痃癖」の、”弓の弦のように張った”という表現が、身体感覚としてしっくりくるのは、
いわゆる日常的な「肩こり」だったのかもしれませんね。
続く
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2014.10.26
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前回のお話・・・
では、続きいきます!!
では今日は、我々北辰会が用語と理論の基本に据える、「現代中医学」ではこの「肩こり」をどう考えるか、という問題です。
中医学については 「中医学」とは何なのか。 参照
我々が普段よく参考にする『症状による中医診断と治療 上巻』には、おおよそ現代日本人の言う「肩こり」に近いものとして、
「項強(こうきょう・・・項背部の強張り)」
とか、
「頸項痛(けいこうつう)」
という症状について、解説がなされています。
それによれば、「項強」の方は、分類として、
1.外感風寒の項強
2.外感風湿の項強
3.熱盛傷津の項強
4.金瘡風毒の項強
とあり、「頸項痛」の方は、
1.外感風湿の頸項痛
2.風熱挟痰の頸項痛
3.扭傷(ちゅうしょう)の頸項痛
4.落枕の頸項痛
と出てきます。
・・・まあ、細かい説明は避けますが、「項強」の方は首がガチッと堅くなっちゃって動きの悪くなったようなものを指しますし、
「頸項痛」の方は首や肩の”痛み”を指します。
となると、我々日本人が日常的に感じる「肩こり」とは、やっぱりどうもニュアンスが違う気がします。。。
我々はあの、妙に突っ張ったような、重いような、だるいような、何とも言えないイヤな感じを称して、「肩こり」というのです。
「強張る」というほどではないし、「痛み」というほどでもない。
あのニュアンスを説明してほしいんだよねー。。。
何でないのかなー。。
さてこれ、何故でしょうか。
続く。
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2014.05.23
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前回のお話し・・・
では続きいきます!!
前回、肥満は現代病として、問題視されているが、中国古代では、さほど問題視されていなかった、というお話をしました。
◆肥満のメカニズム
・・・なぜ、肥満になるのか。
これは、西洋医学的に言えば、摂取カロリーと消費カロリーのアンバランス(摂取過剰)から、体内に余ったエネルギーを脂肪組織に蓄えてしまうため、
それが徐々に徐々に体内に蓄積するためです。
何故脂肪なのかというと、糖質やたんぱく質よりも、圧倒的に脂肪の方が貯蔵効率が高いからですよね。
これが、単純な運動不足や飲食の不摂生に起因する、単純性肥満の西洋医学的なメカニズムだそうです。
(詳しくは(一社)日本肥満症予防協会様のサイト 参照)
・・・では、東洋医学ではどうか。
中医学では、肥満のことを”肥胖(ひはん)”と呼び、
主に脾の臓を中心とした臓腑及び全身の代謝機能の低下(気虚)+痰湿、脂膏を中心とした病理産物の増加
と説明されます。
(『症状による中医診断と治療 上巻』参照)
因みに中医学、脾の臓、気、湿痰については過去記事
カテゴリ「中医学」
「脾」って何ですか?(その9)
「気」ってなんですか?
「痰(たん)」「瘀血(おけつ)」について
「湿熱」について 参照
まぁ要は、東洋も西洋も、似たようなこと言ってるわけですが、これは中医学の方が、西洋医学の考え方に寄せてまとめたような感じがします。
なぜなら、前回言うように、東洋医学では、太っていること自体はあまり問題ではなく、太っている人が何らかの陰陽バランスの不調和を起こしていないかどうか、
を問題にするので、肥満そのものについては「イコール病気」とはとらえてこなかったからではないかと思います。
ここにも、個体差(各々における陰陽バランスの調和度合い)を重視する東洋医学と、やれBMIだの理想体重だのと、集団における平均値や理想値を重視する西洋医学の違いがハッキリと見て取れますね。
また、一般国民が理想とするような体格も、男性は背が高く、手足が長く、スリムであり、女性では胸があり、腰はくびれがあり、お尻は大きく、足は長く、
という、もともとの日本人らしからぬ体型なのも、明治維新以降の、西洋化の流れの一つかもしれませんね。
そういう視点で見ても、興味深いと思います。
因みに、あまり聞きなれない「脂膏」という表現ですが、『黄帝内経霊枢 衞氣失常(59)』に出てきますし、『黄帝内経素問 異法方宜論(12)』には「脂肥」という表現が出てきます。
専門家の方はご参照あれ。
続く
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2014.04.26
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これまでのお話・・・
では続きいきます!
ここまでで、疲労に対する、西洋医学の現状、中医学の考え方、蓮風先生の考え方を紹介しました。
・・・では、僕はどう考えているのかを述べて、まとめにします。
こうやって、中医学の教科書や、西洋医学の認識、先輩の認識を通じて、その上で自分はどう考え、それを患者さんの前でどう実践するのか、
それをまとめ、実践で運用できるようになること、これが我々鍼灸臨床家にとっては一番重要です。
単なる受け売りヤローになってはいけない。
言行不一致もダメ。
〇
まあ、僕としては、「疲労」ときたら何でもかんでも弱り(正気の虚)が中心、という考え方には懐疑的です。
ただ、中医学では”疲乏”とか、”虚労”と言われるように、疲労については「正気の虚」が中心であるという考え方も大変重要です。
要は、その「正気の虚」を回復させる手段として、肝の臓を上手に調整することが近道になる場合がある、ということなんだと思っています。
だから場合によっては疲労を
「気の不通、つまり実」
ととらえた方がやりやすい場合がある、という考えです。
とはいってもまずは、疲労する疲労する、と患者さんが訴えてきても、本当にそうかどうか、よくよくその患者さんの生活ぶりや、
その患者さんの考え方や性格にまで目をやる必要があると思います。
その上で、一人一人個別に、”その人の言う”疲労を東洋医学的に弁別することが一番重要だと考えています。
この時に、精神疲労なのか肉体疲労なのか、あるいはそのバックボーンとなる、その人のものの考え方や、良かれと思って実践していることの間違いにまで、意識を置く必要があると思います。
(これはなかなか難しいんですが。。。)
そのように考えると、鍼灸院の外来レベルで出会う「疲労」を訴える患者さんに対する臨床としては、肝の臓や心の臓を意識した治療が、
即効で、あるいは徐々にでも、効を奏することが多いようには思います。
外来の鍼灸院限定で、しかも肉体労働をしている方の極端に少ない、「現代の東京」という土地柄かもしれませんが。
中には大変難しいケースもありますけどね。
エネルギーの無駄遣いを如何にやめさせるか、とかね。
どうやって気付かせるか、とかね。
タイミング、とかね。
・・・まあ、もっと勉強します。(笑)
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2014.04.25
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これまでのお話・・・
では続きいきます。
前回、中医学による疲労に対する考え方を簡単に示しました。
そして、この中医学の見解に、100%は納得しかねる、とも書きました。
この「疲労」については、以前蓮風先生もブログに19回に渡って記事を書いて下さっています。
かなり突っ込んだ内容まで書いて下さっていて、我々としてはありがたい限りなんですが、先生が書かれたポイントをまとめると、
◆現代人の言う疲労の本質は緊張と弛緩のバランスの崩れである
◆疲労そのものも問題だが、これが大病のバックボーンになることが大きな問題
◆臓腑では肝の臓が大きく関わる
◆養生法は散歩や武道がよい
ということだと思います。
(治療穴や治療方法まで書いてくれていますが、それは専門家向けになるので割愛します。)
蓮風先生ほどの先生が、こういう各論について、細かく突っ込んで意見を述べて下さることは、我々後輩としては非常にありがたい。
上記を読んでも分かるように、疲労は「気血の弱りや脾の臓の弱り」だけではなく、軽いものでは「肝の臓」の変調を中心にした、
「気の停滞」が大きく関わり、とくに現代人の訴える”疲労”に関しては、むしろこっちの方が多いのではないか、と、私も思います。
(ちなみに肝の臓に関しては「肝」って何ですか?(その13)参照。)
そして、これには鍼灸治療も重要だけど、日頃の養生、予防も重要である、ということだと思います。
こうやって、臨床家というのは、たとえ中医学の教科書に書いてないことでも、実際の現実に即してものごとを考え、古典に根拠を見出し、
慎重に検討していくのですね。
基本として重視はしつつも、教科書の内容にこだわり過ぎてはいけない。
まさに 孟子の言葉 ですな。
続く
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2014.04.24
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前回のお話・・・
では続きいきます。
前回、疲労の定義は西洋医学的には難しいが、東洋医学では古くから認識され、定義づけられ、治療されてきた、というお話をしました。
東洋医学的な疲労の原因は、
1.暑熱傷気(しょねつしょうき)
2.脾虚湿困(ひきょしっこん)
3.気血両虚(きけつりょうきょ)
この3つだそうです。
(『症状による中医診断と治療 上巻』P101より)
まあこれも難しく考える必要はなく、要は疲労というのは、「気」とか、「血」の不足だったり、「脾の臓」の弱りから起こるのだよ、という考え方です。
これらについては
カテゴリ 気・血・水
カテゴリ 脾・胃
「湿熱」について 参照
あとは、脳の異常から来るものがあるとかいう考え方もあります。
(『霊枢 海論篇(33)』)
これが中医学の基本的考えなんですが、さてこれに、僕的には若干の異論があります。
続く
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2014.04.02
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