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2012.05.05
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これまでのお話・・・
「血(けつ)」って何ですか?
「血」って何ですか?(その2)
「血」って何ですか?(その3)
続きいきます!
◆血が不足すると問題発生
これまでの話で、東洋医学における「血」というものは、基本的には「飲食物」が主な原料となり、足らなくなると「腎精」が「血」に変化してくれることによって不足がフォローされ、
主として「血脈」の中を流れて、全身を隅々まで循環し、必要に応じてカラダを栄養するもの、でした。
また、睡眠時など、あまり使われない時は「肝の臓」に蓄えられている、というお話もしました。
そして、「血」が循環する際の原動力や律動性には「心の臓」や「肺の臓」が、飲食物を消化吸収するためには「脾の臓」や「胃の腑」が、
「腎精」から「血」に変化するには「腎の臓」の働きが大きく関わり、「血」の生成、作用は、実に様々な臓腑の働きに支えられているよ、
というお話でした。
・・・で、今日は、”「血」が不足する”とはどういうことか、を考えてみたいと思います。
上記のようなメカニズムで生成される訳ですから、当然、「脾の臓」や「胃の腑」に異常があって、飲食物をうまく消化吸収出来なければ、
「血」が生成されにくくなり、不足が起こってきます。
それでも、「腎の臓」がしっかりしていて、「腎精」をガッチリ蓄えてくれていれば、不足をフォローできます。
また、「肝の臓」に「血」がたっぷりと貯蔵されていれば、ここからも不足をフォローすることが出来ます。
ですので、”脾胃が弱い=必ず血が不足する”という短絡的な考え方はNGなのです。
しかし、脾の臓や胃の腑が弱く、飲食物から「血のもと」を取り込めない、しかも腎の臓も弱っていて、「腎精」による血のフォローが出来ない、
なおかつ肝の臓にもあまり貯蔵出来ていない、ということになると、これは”全身的な血の不足”が起こります。
まずコレが一つ重要。
こうなると、カラダを潤すことが出来なくなるワケですから、いたるところがパサパサになってきます。
具体的には皮膚、髪、爪がパサパサ、弱く脆くなり、全身的に血色が悪くなり、唇や舌の色も褪せて白くなってきます。
(コワイネ~)
もう一つのパターンとして、「血」の全体量としてはあるんだけど、巡る力が弱い、あるいは何かによって邪魔されてるために、停滞してしまって、
必要な部分に届かず、”部分的に”足らなくなるパターンです。
皮膚に足らなければ痒みを起こしたり、目に足らなければ眼精疲労を、筋肉に足らなければこむら返りやけいれんなどなど、実に様々な症状を引き起こします。
これが、”部分的な血の不足”です。
二つ目にはコレが重要です。
・・・ちなみにこの、「部分的な血の不足」の原因の一つである、”停滞してしまって、使い物にならん血”のことを東洋医学では「瘀血(おけつ)」と呼んでおります。
「瘀血」については、素人の方でも、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
以前、このブログでも紹介しました。
要はこの瘀血が、正常な血の運行を物理的に邪魔して、必要な部分に届かないと、様々な症状が起こす場合があるのです。
それ以外にも、肝や心や肺の異常により、「気の停滞」が起こると、血の正常な循環が保てなくなる、というケースもあります。
・・・このように、「血の不足」と一口に行っても、東洋医学的にはまずそれが「全身的なのか、部分的なのか」を考え、それらのメカニズムまで考え、対処、治療しております。
ちなみにちなみに、言うまでもないですが、東洋医学の言う「血の不足(血虚)」と、西洋医学の言う「貧血」とは別物ですので、あしからず。(苦笑)
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2012.05.03
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これまでのお話・・・
「血(けつ)」って何ですか?
「血」って何ですか?(その2)
続きいきます!
◆「血」の居場所
最初に述べたように、「血」は「血脈」をその通路として全身を巡回し、全身の各部位を栄養します。
ドックンドックンと、律動的に、全身を巡っております。
ドックンドックンと押しこくられるパワーは「心の臓」が関与し(主血作用)、その律動性は「肺の臓」が、主に関与(治節を主る)しています。
「血」の通路であるこの「血脈」は、「心の臓」と関係が深いです。
・・・というよりも、「心の臓」自体が、ある意味「血脈」の一部、とも考えられます。
胎児が育っていく過程で、「血脈」のある部分が膨らんで、特別な働きを持ったモノ、これが「心の臓」であるとも考えることが出来ます。
〇
話がそれたので戻しますが、「血」というのは、例えば運動して筋肉を使えば筋肉に、パソコン作業で目を使えば目に、すぐにサッと集まって、その部分の働きを支えてくれます。
(まあ、燃料みたいなもんですナ。無尽蔵ではないけど。)
人間が、ある部分を使う時は、その部分には「気と血」が必要なのです。
だからやり過ぎ(使い過ぎ)たら休ませて、その間に「気血」を生成して、また使う、これの繰り返し以外あり得ないのです。
これは自然の摂理です。
また、あまり体を使っていない時、つまり寝ている時なんかは、「血」はどこにいるかというと、全身を巡ってないわけではないですが、
日中ほどは必要とされないので、主に「肝の臓」に貯蔵されています。
このように、東洋医学の言う「血」というものは、肝、心、脾、胃、肺、腎など、五臓六腑と密接に関わりながら、「気」や「精」というものとも深く関わりつつ、
全身を栄養し、潤してくれているのです。
だからこの「血」が不足すると、体が栄養不足を起こし、パサパサになります。(苦笑)
次回はその具体例のお話。
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2012.04.30
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今さらな感じもしますが、よく出てくる「気血(きけつ)」という言葉・・・。
このブログでも、何度となく「気血(きけつ)」という表現は出てきていますが、「気」については書いたものの、「血(けつ)」というものについて、
いまだにしっかりと解説していなかったので、今「経絡(けいらく)」について解説している関係もあり、ここらで簡単に解説しときましょーかネ。(笑)
〇
「血(けつ)」・・・、まあ、これも、五臓六腑なんかと一緒で、西洋医学の言う「血液=blood」とは違います。
”全然違う”、と思っていただいた方がいいと思います。
ヘタに西洋医学の考え方、常識で東洋医学を理解しようとすると、いずれ迷宮に入っていきます。
勝手に、ひとりでに、ネ。(笑)
まず、まっさらに、素直になった状態から、勉強し始めていただいた方が、数倍分かりやすいと思います。
中医学の教科書の「血」の項をを見ますと、
「血(けつ)とは、体の大事な構成成分で、”血脈(けつみゃく)”の中を巡って、全身を栄養する赤い物質だよ~ん。」
と、書いてあります。
(竹下意訳)
ちなみにこの”血脈”というものも、西洋医学の言う“血管=blood vessel”とは全くの別物と考えて下さい。
そしてコレ(血)の生成過程としては、
「もともとは飲食物が原料であり、飲食物が中焦(腹部)の脾の臓と胃の腑の協調作用で消化された結果として得られた栄養分が、主に脾の臓の働きによって上焦(胸より上)に持ちあげられ、
上焦において肺の臓が天空から取り込んだ清らかな気と合わさり、さらに心の臓の強力な陽気を受けて、赤く変化したものだよん。」
などという説明がなされており、さらに、
「また、腎精(じんせい)が血に化(か)すことから、精血同源(せいけつどうげん)という言葉がある。」
などという、難しいことまで書いてあります。
・・・これまで、東洋医学における「血(けつ)」や「水(すい)」、「津液(しんえき)」といったものを説明してこなかったのは、東洋医学における、
こういう基本概念を理解するためには、東洋医学における、五臓六腑というものの、一つ一つの独特の働きが分かってないと、理解不能になるだろうなあ、
という思いから、書けずにいた面もあるのです。(苦笑)
内臓の名前から、西洋医学のそれを想起してしまうと、東洋医学の生理学はなかなか理解できません。
上記の「血」の説明にも、ズラズラと心、脾、胃、肺、腎、が出て来ました。
これらの意味については、下記をご参照ください。
カテゴリ 五臓六腑
「心」って何ですか?(その7)
「脾」って何ですか?(その9)
「胃」って何ですか?(その10)
「肺」って何ですか?(その12)
「腎」って何ですか?(その11)
(笑・・・ゆっくりと、楽しんで読んでいただければ、と思います。GWだし~。)
まあ、今ではこうやって、各臓腑について、「平易な言葉で」説明し終わりましたので、上記を読んでいただければ何となく分かるんじゃないかな、と思います。
次回に続く。
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2012.04.19
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これまでのお話・・・
続きいきます!!
これまで語ってきたように、経絡とは、「人体の気の通り道」です。
じゃあ、経絡には「気」しか流れてないかというと、そうではありません。
東洋医学が考える、人体の中の流動物というのは、「気」以外にも「血(けつ)」や「水(すい)」というものがあります。
で、東洋医学においては、
・「気」の通り道は「経絡」
・「血」の通り道は「血脈(けつみゃく)」
・「水」の通り道は「三焦(さんしょう)」
な~んて言い方をする場合がよくありますが、実際はそんなに「これはここ、これはここ。」と、キレイに分かれているワケではなく、
当然ながらこれらが、ごちゃごちゃの混ぜ混ぜになって、体内を流動しているワケで、その中で、それぞれの流れている、
もっとも分かりやすい場所、中心と言える場所はどこかというと、上記のようになるよ、というお話なのです。
よく、鍼灸の学生さんや初学者の方とかで、ここら辺を非常に杓子定規に、あたかもキチッキチッと区画整理されているかのように理解しておられる方がいますが、
それではなかなか臨床で運用できません。
【関連過去記事】
・・・分かりにくい人のために、さらに説明しますが、これは、そのまま病気を考える場合に役立ちます。
例えば人体における「気・血・水」は、足らなかったり、滞ったりすると問題(病気)が起こるワケですが、じゃあこれを治そうと考えた場合、
具体的な”場所”を特定できた方が治療しやすいですよね?
つまり、相手が「気」なら「経絡」、「血」なら「血脈」、「水」なら「三焦」、といった具合で、治療法を考える場合に”マト”をある程度絞り込み、想定することが出来ます。
そして、実際はさらに「気・血・水」それぞれを正常たらしめている臓腑はどれで、この患者さんの場合、それらのバランスはどうで・・・、
ということなどなどを考えて、一人一人個別に、治療方針を立てているのです。
大事な話なんだけど、長くなっちゃったので、続きは次回。
「経絡」って何ですか?(その6) に続く
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2010.05.30
これまでのお話・・・
「心」って何ですか?(その1)
「心」って何ですか?(その2)
続いて、心の働き、いけるとこまで・・・
☆心は血脈をつかさどる
ここでいう
「血脈(けつみゃく)」
というのは、東洋医学の言う、「血(けつ)」の通り道であります。
西洋医学の「血管」と同じようなものと考えれば分かりやすいかと思いますが、まったく同一のものではないので、これまた注意が必要です。
つまり「気血」、「気血」とよく言われますが、「気」は形が無くって、どこでも縦横無尽に全身を流れるのに比較して、「血」には形があり、
「血脈」という、通り道が存在する、という訳です。
その「血脈」は全身に分布しながら、最終的には「心」の臓に繋がる、そして心の臓のポンプ作用(主血作用)によって、全身に「血」が循環する、
という意味で、「心は血脈をつかさどる」と言われます。
・・・こないだ、清明院に治療に来た鍼灸学生さんから、質問されました。
「先生のブログに、よく、西洋医学と東洋医学を一緒にするな、と出てきますが、どうしてですか??」
という質問でした。
僕はこれに対し、
「人体に対する根本的な考え方が違うからです。西洋医学の言う人体を東洋医学の言葉で説明する、ということは、言わば聖書の内容を仏教の言葉で説明するようなものじゃないでしょうか。」
と答えました。
・・・だから要は、それを強引にやろうとしていくと、厳密に言った場合、どんどんどんどんおかしな話になる、という訳です。
(部分的には一定の整合性が得られるにせよ、説明するうえでは方便として利用することがあるにせよ、です。)
これは土台、無理な話なんです。
徹頭徹尾、西洋医学で考えたカラダと、徹頭徹尾、東洋医学で考えたカラダ、そしてそこに起こる病気、という二つの考え方が、お互いに協力し合って、
一人の患者さんのために最善を尽くす、というのはあり得ると思いますが、この2つを無理に統合、結合して、一つのものにしよう、という考え方には無理がある、
少なくとも現段階では、と、僕は思います。
だから何度も言うように、「心臓」と「心の臓」は違い、「血液」と「血」は違い、「血管」と「血脈」は違う、ということになるんです。
ここらを混同すると、どこかで話が前に進まなくなるんです。(苦笑)
(次回に続く)
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(一社)北辰会、組織再編。2024.04.02
2024年3月の活動記録2024.04.01
2024年 4月の診療日時2024.03.14
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2.17(土)ドクターズプライムアカデミアで喋ります!2024.02.04
3.10(日)(公社)群馬県鍼灸師会で講演します!2024.02.03
3.3(日)「浅川ゼミ会」にて講演します!2024.02.02
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