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清明院のコロナウイルス対策に関して(2020.4.28更新)

2020.04.28

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清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、求人募集しております!

 

 

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前回のコロナ対策記事から三週間、不本意ながら、またしてもこの記事を更新しなくてはならないようです。。。(~_~;)

 

 

政府の緊急事態宣言が出てから三週間、またしても有名人の感染、死亡のニュースがあり、テレビ番組もリモート出演だらけになって、街からも人が消えました。

 

 

 

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↑↑これが先週のある日の午後の原宿、竹下通り。あり得ない。。。

 

(因みにこれが平時。)

 

 

僕は運動不足解消に、人の少ない竹下通りや歌舞伎町を、ほぼ毎日、往診用ママチャリで爆走しています。

 

(四頭筋筋肉痛です。)

 

 

緊急事態宣言以降、感染者数の変化はここ数日でやや減少、という感じで、専門家会議が言うように、抑制出来てはいるけど、予想ほどではない、と評価するか、

 

いやいや、PCRや抗体検査の絶対数をそもそも抑制してるんだから、こんな数字意味ない、ホントは無症状感染者だらけで医療崩壊は目前、と評価するか、

 

また微妙なところですね。。。

 

 

GW明けも、もし緊急事態宣言が延長されるなりして、このまま自粛自粛でいくと、今度は倒産する会社や、失業する人が日々増えていく、

 

という可能性も高いでしょう。

 

 

一体どこら辺が、経済面から見た活動自粛の限界点なんでしょうかね。

 

(その議論はあんまり聞かないね。)

 

 

また最近では、肺炎だけでなく、血栓病変が出るだの、水泡が出るだの、コロナの病態に関する情報もさらに錯綜し、カオス化してきている感じもあります。

 

 

まあどうであれ、一般人としては、防護服を着て無菌室に籠っている、ということは出来ないし、仕事を完全に止めたら生活していけないし、

 

補償制度がまだ不透明、不安定、不十分であり、しかも終わりが全く見えない状況である以上、各企業、各個人が、引き続き、出来る範囲で、

 

冷静に、最大限の感染対策をするしかないのでしょう。

 

 

こういう、不安で混乱状態の時、悲観論で不安を煽るのも違うし、楽観論で対策意識を下げるのも違う。

 

 

自分の考えと違う人を貶めるのも違う。

 

 

現時点で、清明院としてとっている対策を以下に示します。

 

(今後、感染拡大の動向に応じて、さらに強化、変更する可能性があります。)

 

 

1.スタッフ全員、マスク着用

 

 (報道でよく言われているように、ウイルスに対するマスクの効果の程については熟知しておりますが、念のため、ということです。)

 

2.1日3回(朝昼晩)、窓を全開にして院内を換気。トイレは常に換気。診療中も換気扇は常時稼働。

 

 (清明院はビルの6階フロアに1部屋のみであり、隣接した障害物は無く、風通しは最強です。(苦笑))

 

3.来院時、院の玄関にて全患者さんにエタノールで手指消毒していただく

 

 (付き添いの方も含めて)

 

4.咳が出ている患者さんには、マスクを着用していただく

 

 (出ていなくても、なるべく着用していただく)

 

5.院内のものをなるべく触らないようにご配慮いただく

 

6.往診事業部は、上着を患者さん宅の玄関前で脱ぎ、患者さん宅に着て入らない。

 

 (それでも念のためにと、往診を一時中断している患者さんも多いですし、ほとんどの高齢者施設は現状、外部業者出入り禁止になっています。)

 

7.患者さんが出た後、治療室に次亜塩素酸水をスプレーで噴霧して、空間除菌。

 

 (これも、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いや、それぞれの効果のほどは熟知した上で、念のためにと、行っております。)

 

8.次亜塩素酸ナトリウム希釈液、エタノールにて、トイレ、患者さんの動線、手に触れるものをこまめに拭いて消毒

 

 (もちろんながら、次亜塩素酸ナトリウムの取り扱いに関しては、重々注意しております。素手で触ったら皮膚溶けますし、空間に噴霧なんてしたら、逆に喉や目の粘膜を傷めます。)

 

9.受付に、万が一の飛沫感染対策の衝立を設置

 

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↑↑前回よりもだいぶスタイリッシュになりました☆

 

10.気温も上がってきたので、診療中も共用スペースは窓を開けて換気

 

11.スタッフ間の距離を2mほど空ける(ソーシャルディスタンス)

 

12.キャッシュレス決済を導入

 

 (↑↑まあこれは、ウイルス対策ってほどでもないんですが、現金を触るのが不安、という患者さんは多いです。)

 

13.治療時、フェイスガード着用

 

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↑↑こんなことになりました。

 

14.院長以外の院内スタッフは全員衛生手袋を着用し、郵便物の梱包材は院内に持ち込ず、外で開梱する。

 

 (院長も手指消毒を徹底)

 

15.ビルの入り口からエレベーターの中も、朝昼晩消毒、除菌。

 

16.院内三密を避けるため、スタッフの時短勤務。

 

 

今のところ、ここまでです。

 

(13.以降が今回の追加変更点)

 

 

 

・・・ま、今後も感染拡大の動向に応じて、柔軟に最適化、でいきます。

 

 

しかしどこまでやっても、感染リスクを完全にゼロにすることは難しいと思いますので、どうしても怖い、という患者さんは是非お電話ください。

 

 

出来る範囲でサポートいたします。

 

 

東洋医学では、こういう感染力の強い、体質素因に関係なく、罹患すると同じような病理変化を起こすウイルスや細菌のことを「疫癘(えきれい)の邪気」と言います。

 

 

有史以来、東洋医学でも、これとの闘いは、あらゆる書物に記されています。

 

 

韓国ドラマ 『チャングム』 『ホジュン』 でも、疫病の恐ろしさが描かれていましたね。

 

(↑↑Amazonプライムにリンク貼っときました。見てない人は今こそ見ましょう!!!ついでに『馬医』も!!)

 

 

チャングム、ホジュン、馬医を見た人には『第三病院』『以心伝心』『太陽人 イジェマ』もおすすめ!!

 

 

中国漢代の『傷寒論』、明代の『温病学』を見れば分かるように、「疫癘」はある意味、伝統医学が発展する呼び水でもあります。

 

 

今回の新型コロナウイルスも、中国では、鍼灸漢方と、気功や太極拳などの運動法と、西洋医学を組み合わせて、非常に高い効果を得た、という報告もあります。

 

(今回の騒動が結果的に中国伝統医学の発展に繋がるかはまだ分かりませんし、この情報の信憑性自体を疑う声もありますが)

 

 

私も、武漢で実際に新型コロナの治療にあたった中国の先生方や、海外の論文、今現在日本で治療にあたっておられる先生方から、出来る範囲で常に最新情報を仕入れています。

 

 

いずれにせよ、感染しないこと、万が一感染しても、無症状、軽症で経過し、抗体を得る、これが大事であり、そのためには東洋医学による「治る力」の最大化は重要、有用でしょう。

 

(とはいえ、やみくもに何か漢方を飲むとか、どっかのツボにお灸するとか、そんなんはダメですよ。)

 

 

こういう時こそ、言うまでもなく平生からの「養生力」が大事であり、手洗いうがいや手指消毒、三密を避けるなどの基本的なことに加えて、

 

時間と量と内容の適切な飲食

 +

十分な睡眠

 +

精神的ストレスを遠ざけること

 +

適度な運動

 

これらが何より重要です☆

 

 

「治る力」を高めるには、心身の安定と、柔軟性の確保が何より大事なのであり、そのための方法論は人によって微妙に違いますから、特定の食品やサプリや飲料水を摂ったから大丈夫、ということはないです。

 

(騙されないように、冷静に。)

 

 

・・・ま、こないだも書きましたが、何しろ現状で確定している情報をもとに、冷静に、出来ることを、ですね。

 

 

終息しない疫病はありません。

 

 

(以下参考サイト)

 

 

【一般の方向け】

 

 

内閣官房 「新型コロナウイルス感染症対策」特設ページ

 

厚生労働省 「新型コロナウイルスに関するQ&A」(随時更新)

 

新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター(各都道府県)

 

新型コロナウイルス関連、経済産業省支援政策一覧(随時更新)

 

 

【専門家の方向け】

 

 

(公社)日本医師会特設サイト

 

市中病院で経験した、 人工呼吸器装着が必要であった重症 COVID-19 肺炎の感染対策、治療について(症例報告)

 

自衛隊中央病院 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」から搬送された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)104症例のまとめ

 

COVID-19 感染症に対する漢方治療の考え方 改訂第二版(金沢大学 小川恵子先生)

 

【緊急寄稿】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する漢方の役割(渡辺賢治ほか)

 

新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン第7版(中華人民共和国国家衛生健康委員会弁公庁)日本語訳版

 

新型コロナウイルス感染症の舌診について(医道の日本社 随時更新)

 

中国鍼灸学会「COVID-19のための鍼灸介入ガイドライン(第2版)」日本語訳版

 

広東省「肺炎1号方」に関して(広東省薬品監督管理局:中国語サイト)

 

 

 

 

 

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清明院のコロナウイルス対策に関して(2020.4.7更新)

2020.04.07

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前回のコロナ対策記事から二週間、不本意ながら、またこの記事を更新しなくてはならない情勢となってしまいました。。。(~_~;)

 

 

この二週間、有名人の感染、死亡のニュースや、首都圏ロックダウンの噂(チェーンメールも含む)などで、東京はもちろん、日本全国、ますます不安感が強まっています。

 

 

本日はついに政府から緊急事態宣言が出て、さらに緊迫感が高まっています。

 

 

ますます人の流れは鈍化するでしょう。

 

 

今にもオーバーシュート(感染爆発)、医療崩壊と、欧米のような状況になるのではないか、と強く懸念する声がある一方で、なぜか日本は感染者数の増え方が少ない、

 

要因は何なんだ、BCGか?衛生観念の高さか??とか、いやいや、たまたまだろう、まだこれからなだけだろう、という議論もあったりします。

 

 

また一方で、中国では終息した、韓国、台湾、シンガポールでは抑え込んだ、欧米ではピークアウトの兆しが見えている、なんていう報道もあったりで、

 

ちょっと今後の展開が微妙な時期でもあります。

 

 

だからこそ、強制封鎖や外出や営業の罰則化が出来ない以上、人流の更なる鈍化が、政治的経済的には現状における最適解なんでしょう。

 

(一部の医療者、特に感染症の専門家からの反発は必至ですけどね)

 

 

ともかく、今般の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染により亡くなられた方々、ご遺族に謹んで哀悼の意を捧げますと共に、現在も闘病中の患者さん、

 

ご対応にあたっていらっしゃる全ての皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

 

 

一般人としては、防護服を着て無菌室に籠っている、ということは出来ないし、仕事を完全に止めたら生活していけないし、補償制度がまだ不透明、不安定であり、

 

しかも終わりが全く見えない状況である以上、各企業、各個人が、引き続き、出来る範囲で、冷静に、最大限の感染対策をするしかないのでしょう。

 

 

こういう、不安で混乱状態の時、悲観論で不安を煽るのも違うし、楽観論で対策意識を下げるのも違う。

 

 

自分の考えと違う人を貶めるのも違う。

 

 

インターネットの存在、SNSの存在で、1億総コメンテーター化していますが、緊急時というのは、その方の本質が露見しますね。

 

 

・・・結果、人の振り見て我が振り直せばいいこと。

 

 

清明院の患者さんも、大半の方は非常に冷静ですが、一部、不安を募らせておられる患者さんもいらっしゃいます。

 

 

そういう患者さんのほとんどは、家から出ないようにされているようですし、それが可能ならば、それがいいと思いますが、せっかく家に籠っていても、

 

テレビやネットのネガティブ情報でストレス、不安を溜め込む

  +

運動不足

  +

DVDやYoutube見過ぎで寝不足

  +

コンビニ食やUber Eatsばっかりとって偏食、食事時間不規則

 

では、結果的に他の病気にかかったり、持病の悪化に繋がって本末転倒になりかねないので、気を付けたいですね。

 

 

こういう時は感染対策を十分にしたうえで、お笑いDVDでも見て、大いに笑いましょう。

 

 

出来る範囲で、運動もしましょう。

 

 

なお、現時点で、清明院としてとっている対策を以下に示します。

 

(今後、感染拡大の動向に応じて、さらに強化、変更する可能性があります。)

 

 

1.スタッフ全員、マスク着用

 

 (報道でよく言われているように、ウイルスに対するマスクの効果の程については熟知しておりますが、念のため、ということです。)

 

2.1日3回(朝昼晩)、窓を全開にして院内を換気。トイレは常に換気。診療中も換気扇は常時稼働。

 

 (清明院はビルの6階フロアに1部屋のみであり、隣接した障害物は無く、風通しは最強です。(苦笑))

 

3.来院時、院の玄関にて全患者さんに手指消毒していただく

 

 (付き添いの方も含めて)

 

4.咳が出ている患者さんには、マスクを着用していただく

 

 (出ていなくても、なるべく着用していただく)

 

5.院内のものをなるべく触らないようにご配慮いただく

 

6.往診事業部は、上着を患者さん宅の玄関前で脱ぎ、患者さん宅に着て入らない。

 

 (それでも念のためにと、往診を一時中断している患者さんも多いです。)

 

7.患者さんが出た後、治療室に次亜塩素酸水をスプレーで噴霧して、空間除菌。

 

 (これも、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いや、それぞれの効果のほどは熟知した上で、念のためにと、行っております。)

 

8.次亜塩素酸ナトリウム溶液、エタノールにて、トイレ、患者さんの動線、手に触れるものをこまめに拭いて消毒

 

 (もちろんながら、次亜塩素酸ナトリウムの取り扱いに関しては、重々注意しております。素手で触ったら皮膚溶けますし、空間に噴霧なんてしたら、逆に喉や目の粘膜を傷めます。)

 

9.受付に、万が一の飛沫感染対策の衝立を設置

 

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 (↑↑今後、もうちょっとスタイリッシュにする予定ですが。。。(苦笑))

 

10.気温も上がってきたので、診療中も共用スペースは窓を開けて換気

 

11.スタッフ間の距離を2mほど空ける(ソーシャルディスタンス)

 

12.キャッシュレス決済を導入

 

 (↑↑まあこれは、ウイルス対策ってほどでもないんですが、現金を触るのが不安、という患者さんは多いです。)

 

今のところ、ここまでです。

 

(前回から、7.8.9.10.11.12.が今回の追加変更点です)

 

 

・・・ま、今後も感染拡大の動向に応じて、柔軟に最適化、でいきます。

 

 

東洋医学では、こういう感染力の強い、体質素因に関係なく、罹患すると同じような病理変化を起こすウイルスや細菌のことを「疫癘(えきれい)の邪気」と言います。

 

 

有史以来、東洋医学でも、これとの闘いは、あらゆる書物に記されています。

 

 

韓国ドラマ 『チャングム』 『ホジュン』 でも、疫病の恐ろしさが描かれていましたね。

 

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かつて日本が統治する前の台湾が「風土病の島」と恐れられていたことも有名です。

 

 

中国漢代の『傷寒論』、明代の『温病学』を見れば分かるように、「疫癘」はある意味、伝統医学が発展する呼び水でもあります。

 

 

今回の新型コロナウイルスも、中国では、鍼灸漢方と、気功や太極拳などの運動法と、西洋医学を組み合わせて、非常に高い効果を得た、という報告もあります。

 

(今回の騒動が結果的に中国伝統医学の発展に繋がるかはまだ分かりませんし、この情報の信憑性自体を疑う声もありますが)

 

 

いずれにせよ、東洋医学による「治る力」の最大化は重要、有用でしょう。

 

 

また、こういう時こそ、言うまでもなく平生からの「養生力」が大事であり、手洗いうがいや手指消毒などに加えて、

 

時間と量と内容の適切な飲食

 +

十分な睡眠

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精神的ストレスを遠ざけること

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適度な運動

 

これらが何より重要です☆

 

 

「治る力」を高めるには、心身の安定と、柔軟性の確保が大事なのであり、そのための方法論は人によって微妙に違いますから、特定の食品やサプリや飲料水を摂ったから大丈夫、ということはないです。

 

(これは特定の漢方薬を飲んだら、とか、特定のツボに鍼灸をしたら・・・という発想も同様です。)

 

 

・・・ま、こないだも書きましたが、現状で確定している情報をもとに、冷静に、出来ることを、ですね。

 

 

終息しない疫病はありません。

 

 

(以下参考サイト)

 

 

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厚生労働省 「新型コロナウイルスに関するQ&A」(随時更新)

 

新型コロナウイルスに関する帰国者・接触者相談センター(各都道府県)

 

新型コロナウイルス関連、経済産業省支援政策一覧(随時更新)

 

 

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市中病院で経験した、 人工呼吸器装着が必要であった重症 COVID-19 肺炎の感染対策、治療について(症例報告)

 

自衛隊中央病院 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」から搬送された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)104症例のまとめ

 

COVID-19 感染症に対する漢方治療の考え方 改訂第二版(金沢大学 小川恵子先生)

 

【緊急寄稿】新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する漢方の役割(渡辺賢治ほか)

 

新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン第7版(中華人民共和国国家衛生健康委員会弁公庁)日本語訳版

 

新型コロナウイルス感染症の舌診について(医道の日本社 随時更新)

 

中国鍼灸学会「COVID-19のための鍼灸介入ガイドライン(第2版)」日本語訳版

 

広東省「肺炎1号方」に関して(広東省薬品監督管理局:中国語サイト)

 

 

 

 

 

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清明院のコロナウイルス対策に関して(2020.3.24更新)

2020.03.13

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いやーしかし、テレビもネットも、コロナコロナと、毎日毎日、スゴイもんですな。。。(~_~;)

 

 

日本国内でも、感染者は全国で1100人を超え、死者数も40人を超える一方で、回復者数も235人を超えた、というのが3.24(火)の10時半現在の状況です。

 

(まあこの、感染者数ばっかりを速報するのには、色々と問題があるようですが)

 

 

ともかく、亡くなられた方とその周辺の方々、今まさに闘病中の方には、心よりお見舞い申し上げます。

 

 

また、感染していない皆様も、さぞかし不安なことと思います。

 

 

我々一般人としては、防護服を着て無菌室に籠っている、ということは出来ないし、仕事を完全に止めたら生きていけない以上、各企業、各個人が、

 

引き続き、出来る範囲で、冷静に、最大限の感染対策をするしかないでしょう。

 

 

悲観論で不安を煽るのも違うし、楽観論で対策意識を下げるのも違う。

 

 

清明院の患者さんも、大半の方は非常に冷静ですが、一部、不安を募らせておられる患者さんもいらっしゃいます。

 

 

そういう患者さんのほとんどは、家から出ないようにされているようですし、それが可能ならば、それがいいと思いますが、せっかく家に籠っていても、

 

テレビやネットの情報でストレス、不安を溜める

  +

運動不足

  +

DVDやYoutube見過ぎで寝不足

  +

コンビニ食やUber Eatsばっかりとって偏食、食事時間不規則

 

では、他の病気にかかったり、持病の悪化になって本末転倒になりかねないので、気を付けたいですね。

 

 

また、

 

「清明院さんでは、どのような感染対策をしていますか??」

 

という、新規の患者さんからの問い合わせの電話も、かかってくるようになりました。

 

 

・・・という訳で、現時点で、清明院としてとっている対策を以下に示します。

 

(今後、感染拡大の動向に応じて、強化、変更する可能性があります。)

 

 

1.スタッフ全員、マスク着用

 

 (報道でよく言われているように、ウイルスに対するマスクの効果の程については熟知しておりますが、念のため、ということです。)

 

2.1日3回(朝昼晩)、窓を全開にして院内を換気。トイレは常に換気。診療中も換気扇は常時稼働。

 

 (清明院はビルの6階フロアに1部屋のみであり、隣接した障害物は無く、風通しは最強です。(苦笑))

 

3.来院時、院の玄関にて全患者さんに手指消毒していただく

 

 (付き添いの方も含めて)

 

4.咳が出ている患者さんには、マスクを着用していただく

 

 (出ていなくても、なるべく着用していただく)

 

5.院内のものをなるべく触らないようにご配慮いただく

 

6.往診事業部は、上着を患者さん宅の玄関前で脱ぎ、家に着て入らない。

 

 (それでも念のためにと、往診を一時中断している患者さんも多いです。)

 

 

今のところ、ここまでです。

 

 

・・・ま、パニクってもしゃーないので、これは今後も感染拡大の動向に応じて、柔軟に最適化、でいきます。

 

 

東洋医学では、こういう感染力の強いウイルスのことを「疫癘(えきれい)の邪気」と言います。

 

 

有史以来、東洋医学でも、これとの闘いは、あらゆる書物に記されています。

 

 

韓国ドラマ『チャングム』『ホジュン』でも、疫病の恐ろしさが描かれていましたね。

 

 

しかし「疫癘」はある意味、伝統医学が発展する呼び水でもあります。

 

 

中国では、鍼灸漢方と、気功や太極拳などの運動法と、西洋医学を組み合わせて、非常に高い効果を得ている、という報告もあります。

 

(今回の騒動が中国伝統医学の発展に繋がるかはまだ分かりませんし、この情報の信憑性自体を疑う声もありますが)

 

 

いずれにせよ「治る力」の最大化は、予防の意味でも治療の意味でも、重要でしょう。

 

 

また、こういう時こそ、言うまでもなく平生からの「養生力」が大事であり、手洗いうがいなどに加えて、

 

適切な飲食、十分な睡眠、精神的ストレスを遠ざけること、適度な運動

 

これらが何より重要ですよ☆

 

 

「治る力」を高めるには心身のバランス、安定と柔軟性の確保が大事なのであり、特定の食品や飲料水を摂ったから大丈夫、ということはないです。

 

(これは特定の漢方薬、特定のツボに鍼灸をしたら・・・という発想も同様です。)

 

 

・・・ま、こないだも書きましたが、確定している情報をもとに、冷静に、出来ることを、ですね。

 

 

終息しない疫病はありません。

 

 

(以下参考サイト)

 

 

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【専門家の方向け】

 

 

(公社)日本医師会特設サイト

 

市中病院で経験した、 人工呼吸器装着が必要であった重症 COVID-19 肺炎の感染対策、治療について(症例報告)

 

自衛隊中央病院 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」から搬送された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)104症例のまとめ

 

COVID-19 感染症に対する漢方治療の考え方(金沢大学 小川恵子先生)

 

新型コロナウイルス肺炎診療ガイドライン第7版(中華人民共和国国家衛生健康委員会弁公庁)日本語訳版

 

広東省「肺炎1号方」に関して(広東省薬品監督管理局:中国語サイト)

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会冬季研修会「順雪会」中止のお知らせ

2020.02.19

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すでに北辰会HP、および北辰会公式ブログにて告知がありましたが、今週末に予定されていた(一社)北辰会冬季研修会「順雪会(じゅんせつえ)」ですが、

 

コロナウイルス問題を受けて、大変残念ではありますが、今回中止となりました。

 

 

主催者側の一人として、参加を楽しみにしていた先生方には申し訳なく思います。

 

 

ああいった感染症は、展開が早く、日に日に情報が変わるため、先が読めませんし、万が一のリスクを考えると、仕方ないことと思います。

 

 

飛行機など、今や、あっという間に地球の裏側までいける移動手段を得た現代人にとっては、疫病というものが「古くて新しい」脅威であることを再確認しましたね。

 

 

 

 

今から22年前に、北辰会関東支部初代支部長、中村順一先生の追悼イベントして始まった「順雪会」

 

 

今回、初の主催者判断での中止となってしまいました。

 

 

このイベントは、もともとは中村先生の地元である群馬の温泉地で、中村先生の没後、毎年20名程度で集まって行っていた勉強会だったのが、

 

20年の歳月をかけて徐々に発展、成長し、数年前からは本部(関西)の会員の先生方も来やすいようにと、場所を熱海に移して、

 

今や全国から100名以上が参加する一大イベントになりました。

 

 

現在では、北辰会の大イベントとして、夏に行われる夏季研修会と並んで、唯一の宿泊型の研修会として、毎回特別な内容でやっていただけに、

 

運営サイドとしては断腸の思いでしたが、万が一があった場合の影響を考えると、仕方のないことかと思います。

 

 

コロナウイルスに関しては、テレビでもネットでも、これでもかと色々な情報が飛び交っているので、あえて何も申しませんが、予防の一言につきますね。

 

 

メディアで言われているような手洗いうがい、マスクももちろん良いと思いますし、何より鍼灸、漢方、食養生、運動、睡眠、ストレスと出来るだけ距離を置くなど、

 

出来ることはフル活用して、心身を安定した状態に持っていきましょう。

 

 

ただ単に不安がってオロオロしているだけでは、病邪につけ込まれます。

 

 

 

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脊髄損傷と鍼灸

2019.10.14

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「脊髄損傷」という病気があります。

 

 

これは病気というか、ケガ(外傷)からくるものがほとんどです。

 

 

最近ではプロレスラーの高山善廣さんが試合中の事故で起こしました。

 

 

背骨の中には「脊髄」という、中枢神経の束が入っている訳ですが、これが何らかの外傷によって障害されると、主にその障害部位から下のレベルの筋運動や感覚が機能しなくなってしまうという、大変気の毒な病気です。

 

 

この病気は、以前にもプロレスラーのハヤブサさんなど、有名人に何人か患った方がおられますので、知っている人も多いことと思います。

 

 

・・・で、これに対して、清明院の鍼灸はどうか、というお話。

 

 

僕は20代の前半から、今日に至るまで、ずーっと往診(在宅医療)をやらせていただいておりますので、脊髄損傷の患者さんを診させていただく機会は、これまでにも多々ありました。

 

 

仕事が出来ない、あるいは出来ても大変なハンデの中でおやりになっている方がほとんどですので、自費で継続して治療するのは大変なことですし、

 

外来では正直、あまり診る機会は少ないのですが、これまで、往診の患者さんも入れると、10人以上診ています。

 

 

今現在は、外来でも数名、診させていただいています。

 

 

もちろん普段通り、北辰会方式の弁証論治で対応します。

 

 

臨機応変な少数鍼治療と、養生指導が、僕に出来るすべてです。

 

 

これによって、主に飲食、二便、睡眠の状況を変えていき、リハビリでのストレスの緩和や、QOLの向上に繋げていきます。

 

 

脊髄損傷の患者さんに対する対応として、西洋医学的、リハビリテーション医学的に考えることと言えば、

 

「障害機能の回復」

 

「残存機能の維持・増進・改善」

 

です。

 

 

また現在ではiPS細胞を使った「再生医療」がこれにどこまで出来るのか、ということに期待が高まっています。

 

 

これに対して、我々東洋医学ではあくまでも

 

「一人一人の患者さんに合わせた、陰陽バランスの調整」

 

です。

 

 

・・・まあ、それが結果的に、残存機能の維持増進改善や、障害機能の回復に繋がれば良い、繋がるかどうか、どこまでいけるか、という話であるわけです。

 

 

脊髄損傷の患者さんが日々感じておられるストレスは、我々健常者の想像を絶するものだろうと思います。

 

 

生来の麻痺でなければ、健常であった時(動かせていた時)の記憶があるからこそ、尚更でしょう。

 

 

治療後に起こる変化に関して、こちらが過度な期待をし過ぎるとか、あるいは患者さんに期待させ過ぎるのはちょっと違うと思うし、何人か実際にやってみれば分かると思いますが、

 

患者さんも、術者の側も、実際は非常に根気のいる治療です。

 

 

それでも、密にコミュニケーションをとりながら、コツコツとあきらめずに治療していくと、麻痺までは回復しなくても、色々なポジティブな変化が出ることがあります。

 

 

発汗、排尿、排便、睡眠の状況の良性変化、また、上肢が動く患者さんでは車いすを使うので、肩こりや頭痛、逆上せ感などの不快な不定愁訴の改善

 

何より日々の生活で感じるマイナスな気分の良性変化などなど、鍼灸治療の産物、副産物は枚挙にいとまがないです。

 

 

これは僕自身がこれまでに何度も経験しているところです。

 

 

 

本来は、脊髄損傷専門のリハビリ病院でも、積極的に東洋医学的な鍼灸漢方でのアプローチを採り入れるべきだと思っています。

 

 

 

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鼻たれ小僧

2018.11.17

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今週、不覚にもカゼ気味に。。。(苦笑)

 

 

寒くなってから、カゼの患者さんを、何人やったか分かりません。

 

(延べで100人以上は診ましたかね。。。)

 

 

水曜日の東鍼校講義で喋っている時に、じゃっかんだるい感じがありました。

 

 

さらに翌朝、いつもしない早起きをしての、東京衛生学園での講義の時に、うっすらと喉が痛かったです。

 

 

・・・で、木曜の夜には、ほぼ完成です。(苦笑)

 

 

怠い、軽い寒気、頭痛などなど。。。

 

 

さっそく鍼して寝て、一晩でほぼほぼ回復するも、今回は鼻が残る。

 

 

僕はもともと体調を崩すと鼻炎になりやすいタイプで、風邪が治っても、鼻だけ長引いたりしやすい。

 

 

まあこれも、さらにもう一晩の治療と睡眠で、ほぼ治りましたが、診療中に鼻が垂れてくると集中できないし、万が一患者さんに鼻が垂れたらエライことなので、

 

金曜日の午後の診療は、鼻にティッシュを詰めて、マスクをしてやりました。(苦笑)

 

 

まあ本来は、風邪シーズンになったら、医療機関のスタッフは風邪ひいてなくても、マスクをするべきなんでしょうけどもね。。。

 

(今は病院ではほとんど強制じゃないでしょうかね。。。)

 

 

昔から、あれ(マスク)がどうも嫌いでねー。。。

 

 

清明院では、鼻が垂れてくるよりは良いかなという、苦肉の策なんですが。。。

 

 

しかし今回、モロに喉から来まして、鼻に残りましたので、口鼻から感受した外感病(温病)であれば、やはりマスクは必要なのかな。。。(~_~;)

 

 

 

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お猫様お犬様

2018.06.12

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お猫様、お犬様を飼っていらっしゃる患者さんがいる。

 

 

患者さんにとっては、子や孫と同じように可愛い。

 

 

今日、体表観察をしていて、

 

「あれ?睡眠不足した?」

 

と問うと、

 

「朝、猫が起こしに来たんで・・・。」

 

と患者さん。

 

 

何でも、早朝にエサを欲しがることがあるらしい。

 

 

こういう患者さん、けっこういます。

 

 

僕が冗談めかして、

 

「うーむ、軟禁する訳にはイカンかね?(゚∀゚)」

 

と問うと、

 

「それはちょっと、可哀想で・・・。(苦笑)」

 

と仰る。

 

(脈を診ながら聞いてます。)

 

 

 

 

動物を愛する人の気持ち、よく分かります。

 

 

僕も小さい頃、犬と猫を飼っていました。

 

 

でもあれは、最後の時が辛過ぎますね。

 

(学びも多いけど)

 

 

動物は自然の中にいるのが本来の姿。

 

 

良いんだろうか、悪いんだろうか。

 

 

 

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(一社)北辰会スタンダードコース東京会場に参加してきました!!

2018.04.24

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4.22の日曜日は浅草で行われた(一社)北辰会スタンダードコースに参加してきました!!

 

 

今回、諸事情により午後からの参加となりましたが、年度初めということもあっていつもより人数が多かったですね。

 

 

まあ、北辰会方式の道のりは長いですが、頑張って欲しいと思います。

 

 

午後は実技訓練。

 

 

久々の顔もいましたな。(笑)

 

 

しかし、なんか今回、前日に飲んだ酒が鼻から出てくるという奇病にかかりまして、僕のコンディションがイマイチでした。(苦笑)

 

 

酒+睡眠不足+冷え、この3つが重なるとこの奇病が発生しますね。(-_-;)

 

 

もうそんなに若くないね、気をつけます。

 

 

最後は国立の蒼天堂治療院院長、尾崎支部長の「北辰会方式とは」

 

 

尾崎先生のアツい思いの詰まった講義でした。

 

 

北辰会の成り立ち、関東支部の成り立ち、中医学の成り立ち、北辰会と他流派との違い・・・、聴講された方は、何度も反芻してもらいたいと思います。

 

 

ちなみに私は今回、奇病治療のため、聴き終わったらそそくさと帰りました。。。

 

(笑・・・翌日にはキチッと治りました。)

 

 

・・・さて来月は、私も「胃の気の脈診」を喋ります!!

 

 

聴き逃がせませんぞ~~(*‘∀‘)

 

 

 

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「アーユルヴェーダ」とは

2018.04.12

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昨日、「ユナニ医学」を紹介したので、ついでに「アーユルヴェーダ」についても紹介しておきましょう。

 

「ユナニ医学」とは   参照

 

 

「中国医学」「ユナニ医学(ギリシャ・アラビア医学)」「アーユルヴェーダ(インド医学)」、この3つのことを「世界三大伝統医学」なんて言うそうですね。

 

(因みにチベット医学を入れて「四大伝統医学」とする考え方もあるようです。)

 

 

世界中にある伝統医学の中でも、特に価値が高いもの、代表格、ということでしょう。

 

 

「アーユルヴェーダ」とは、Wikipediaによれば、寿命、生気、生命を意味するサンスクリット語の「アーユス」と、知識、学を意味する「ヴェーダ」の複合語だそうです。

 

(まあ、「生命の学問」って感じでしょうか。)

 

 

五大(5つの祖大元素:地水火風空)からなるヴァータ(風)、ピッタ(胆汁・熱)、カパ(粘液・痰)トリ・ドーシャ(3つの体液、病素)のバランスが取れていること、

 

また、食物の消化、老廃物の生成・排泄が順調で、サプタ・ダートゥ(肉体の7つの構成要素)が良い状態であることをもって健康体と考えるそうです。

 

(やはり伝統医学では、全体のバランスを説くわけですね。)

 

 

治療内容は睡眠改善や食事療法(絶食、あるいは栄養療法)、煎じ薬、瞑想、運動療法とあるようで、使用する生薬は2000~2500もあるそうです。

 

 

この中には、現代医学的に研究されて、動物実験レベルで抗がん作用が証明された、なんていう生薬もあるようです。

 

(伝統医学は、現代の研究家からしたら、研究材料の宝庫でしょうな。。。)

 

 

よく巷で知られているようなオイルマッサージのようなことも、やるのはやるのですが、薬草療法が中心だそうです。

 

 

「インド式オイルエステ=アーユルヴェーダ」みたいな認識は間違っています。

 

 

また、占星術に基づいてマントラ(呪文)を唱える、というような霊的な治療も行うようです。

 

 

また、アーユルヴェーダは医学のみならず、生活の知恵、生命科学、哲学の概念も含んでおり、病気の治療と予防だけでなく、より善い人生を目指すものだそうで、

 

健康の維持・増進や若返り、さらには幸福な人生、不幸な人生とは何かまでを追求するそうです。

 

(まあ本来、医学というのはこうあるべきではないでしょうか。)

 

 

歴史的には紀元前、数千年前から始まっているようですが、歴史上、インド国内でのイスラム勢力の台頭の時代などにユナニ医学が台頭し、

 

相対的に衰退した時期もあったようですが、1970年代に至って復興し始め、現代ではアーユルヴェーダ医師(BAMS)の資格は国家資格だそうで、

 

現代医学と並んで治療が行われているようです。

 

 

日本では大正時代以降、徐々にインド医学の研究が盛んになり、1998年には日本アーユルヴェーダ学会が設立された。

 

 

日本ではアーユルヴェーダ医師の国家資格等はないため、医師が行う施設が国内にいくつかあるのが現状とのことです。

 

(もっとガンガンやったらいいのに、と思いますがねえ。。。)

 

 

・・・とまあ、中国医学も、ユナニ医学も、インド医学も、結局は人体の流動するエネルギーに着眼し、各構成要素の機能的バランスを整えることをその眼目としています。

 

 

 

【参考文献】

 

上馬場和夫ほか『インドの生命科学 アーユルヴェーダ』農文協

同『アーユルヴェーダ入門』地球からだブックス

上馬場和夫『やさしいアーユルヴェーダ』PHP

 

 

 

 

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暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学 3

2018.02.16

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前回のお話

 

暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学

暈厥(一過性の意識障害)と東洋医学 2   参照

 

 

では続きいきましょう。

 

 

◆暈厥の弁証

 

 

暈厥には、どんな証が考えられるかというと、以下の通り。

 

1.気虚

2.血虚

3.血気上逆

4.肝陽上亢

5.痰濁上擾

6.暑熱

 

『症状による中医診断と治療』には、以上の6つが挙げられています。

 

(成書によっては、多少多かったり、少なかったりする場合があります。)

 

 

1.2.は虚証、3.4.は肝の病変、5.6.は実証です。

 

 

臓腑では「肝の臓」の異常が中心であり、病態に虚実あり、ということですね。

 

 

だから、一口に暈厥とっても、治療法は、倒れたメカニズムによってそれぞれです。

 

 

もし失敗すれば悪化して、深刻な状態になることも考えられます。

 

 

ですので、やはり「的確な診断」が重要です。

 

 

・・・で、こないだの先輩のケースはどれに該当するかな~・・・、と考えていく訳ですが、ここ(成書)に挙げられているのはあくまでもひな形的なパターンの羅列であって、

 

これらが時には複合的に、あるいはここに書かれていないパターンでも、暈厥は起こってきます。

 

 

ですので、あまり上記の弁証分類に縛られ過ぎて、無理やり当てはめて考えるのも、失敗のもとだったりします。

 

(教条主義を排す、ってやつね。)

 

 

また北辰会方式としては、どういった機序(病因病理)で、上記の証による暈厥に至ったのか、の把握が重要でしょう。

 

(これは、予後にも関わるからです。)

 

 

まあ、あくまでも実際の体表所見、当日の患者像を参考に、何が起こったのかを考えるべきだと思います。

 

 

そういったことを十分に鑑みつつ、慎重に考えると、あの日、その先輩は倒れる直前に、ホテルの豪華な食事を、普段よりも多くとり、普段ほとんど飲まない酒(ビール)も多く飲んでいました。

 

(瓶ビール二本ほどかな?)

 

 

この時点で、脾胃に常ならぬ負担を強いていたことは十分に考えられます。

 

(飲食不節→湿困脾土、湿熱中阻、脾失健運、胃失和降などの”病因→病理”が考えられます。)

 

 

しかも朝から早起きし、熱海への移動疲れもあったことと思いますし、研修会ですから、精神的緊張もあったことと思います。

 

(睡眠不足→気虚や血虚、新幹線での長時間同一姿勢、精神的緊張→肝鬱気滞、気滞血瘀などが考えられますね。)

 

 

しかも倒れる直前に、露天風呂にて長湯をしている。

 

 

長風呂では、肉体的緊張は緩み(理気活血疏肝)つつも、あまりに長ければ、疲労(気虚や血虚)は助長される面があります。

 

 

また、冬場の露天風呂ですから、そこで風寒邪を感受した可能性もある。

 

(その場合は気が急激に上逆傾向になります。)

 

 

ただ、横で見ていましたが、湯舟には肩まで浸かっておりましたし、一緒に入っていて、そこまで風も強くなく、冷たい風を受けていた感じはしませんでしたね。

 

(そして、風呂から上がった瞬間、一瞬”左に”フラッとよろめいたのが少し気にはなりました。)

 

 

風呂場での会話にも特に参加しておらず、そこで何か七情が乱れるようなことはなかったのではないかと思います。

 

(これは推測ですが。)

 

 

その後、脱衣所で急に後ろにバターンと倒れた時、すぐさま駆けつけて脈を診ていた先生が、

 

「沈んで細くて堅いけど、力はあります。重按がやや弱いです。」

 

と仰っていました。

 

 

この脈は、その後すぐに意識がついた時、その瞬間に、緩みながら浮いてきたそうです。

 

 

ここで、気虚や血虚の暈厥では、顔面蒼白、脈無力が特徴で、肝の病変や暑熱では顔面紅潮が特徴ですが、顔色としては、土気色、という感じで、蒼白でも紅潮でもなかったですね。

 

 

 

また、血虚で倒れると、目が落ちくぼんで輝きがない、というのが特徴のようですが、倒れた瞬間、目は一点を見つめ、妙にギラっとしていました。

 

 

血気上逆では歯を食いしばるのが特徴ですが、口は開いて、歯は食いしばっていなかったです。

 

 

倒れた時に上腹部を触った先生は、極端に冷えていたと仰っています。

 

 

また、ご本人が意識がついてから、

 

「倒れる寸前に悪心がして、気付いたら倒れていた。」

 

と仰っています。

 

 

舌診は、意識がついてすぐの舌は舌背が紫暗、舌腹は淡白傾向、特に舌下静脈が淡白気味だったようです。

 

(血虚と瘀血の所見が両方出ていますが、血虚が本と診てとれますね)

 

 

これらの情報を総合すると、成書の分類からいけば、5.の痰濁上擾が中心でありつつも、背後に若干、2.の血虚があるのでは??となります。

 

 

さて、これを治療して、今後同じ状況にさらされても、暈厥を起こさない体にするにはどうしたらいいでしょうか。

 

 

 

続く

 

 

 

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