東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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立春前のカゼ

2014.01.28

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24節気では大寒を過ぎ、一週間以上経ちました。

こうなるともう、大寒と言うよりは、”立春前”という感じ。

日差しに、風に、確実に春木の気が入っております。

春は、五行では「木(もく)」。

木は、人体では「肝の臓」と「胆の腑」。

邪気では「風(ふう)」。

「五行」って何ですか?(その8)
「胆」って何ですか?(その12)
「肝」って何ですか?(その13)
「風」「火」について         参照

ここらあたりが、ざわついてきますネ、この時期は。

・・・まあ、かと言って、木にばっかり注目してても治せないんですが。

こういう時期的な問題と、その患者さんそれぞれの素因とを考慮して進めないと、この時期のカゼはうまく治せない。

インフルエンザも来てますね。


ヤル気満々☆

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もう春が。

2013.01.23

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今日は、24節気でいうと「大寒」に入って3日目です。


大寒は、「一年のうちで最も寒い時期」、とされております。


しかし、ということは”もうピークですよ”ということです。

逆に言えば、”コレ以上寒くならないですよ”ということです。

てことは、さらに言えば、”徐々に暖かくなってくるよ”ということでもあります。

大自然に対する古代中国人の考え方では、春は五行でいうと「木(もく)の気」が盛んになる、と考えます。


人間では、「肝の臓」「胆の腑」が、「木」に分類されます。


この時期(春)、肝や胆が影響を受け、もともとこれらの臓腑に不調を抱えている患者さんでは、症状の悪化を診ることがあります。


清明院でも、この「肝や胆」に問題を抱えておられる患者さんは多いです。

まだ、患者さんが症状として自覚はしていなくても、特に何があったわけでもないのに、肝や胆の反応を示すツボの異常が、いつもよりきつくなっているパターンの患者さんが、チラホラおりました。

自然界では陰が極まり、すでに「木気」「陽気」が、芽生え始めており、それにつられて、人体にも同じことが起こっているようです。

もう春が、そこまで来ています。。。

微妙な変化を意識していれば、気付くことと思います。

・・・な~んて、カン違いだったりしてネ。(爆)

 

とりあえず、鍼最高。

 

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春に崩れないために

2012.04.14

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昨日からあいにくの雨が続いておりますが、春は本来、さわやかな季節です。

 

二十四節気も、「清明」に入って、早1週間がたちました。

 

もう、さすがにダウンやコートの時期ではないようです。

(苦笑・・・こないだダウン着て出たら暑かった~)

 

この冬お世話になった強力なアウターたちを、一気にクリーニングに出してしまおうと思います。

 

東洋医学の聖典『黄帝内経(こうていだいけい)』にも、

「・・・春は”生じる”季節・・・」

とあります。

 

『素問 陰陽離合論(6)』など)

 

草木が芽吹き、新緑が生き生きとして、風が吹き、自然の勢いを感じる時期です。

 

 

しかし、せっかくの美しい春も、花粉症アレルギー体質の人にとっては、必ずしもいい時期ではないようです。

 


以前述べたように、アレルギー症状というのは、現代医学的には「人体の免疫機能のイタズラ」なんて言われますが、このいわゆる「免疫」の働きと、

 

東洋医学の言う「肝の臓」の働きは、だいぶクロスオーバーする部分があります。


春のカラダ 参照

 

 


たまに、患者さんによっては、

「小さい頃から春は具合が悪く、今でも春が近づくたびに憂鬱で・・・。」

なんていう声を聞くこともありますが、実は春の養生法としては、これが余計よくないのです。

 

痛い痛いと思っていると本当に痛くなる、なんてことがあるように、イヤだイヤだと、対象をマイナス感情ばっかりでとらえていると、

本当に気の停滞を起こして、実際に「肝の臓」の働きを余計低下させ、症状が重くなってしまう面があるのです。

 

結果的に余計に春が嫌いになる、症状も改善しない、という悪循環です。

 

これを断ち切るために、平素から(理想的には冬からの)の正しい鍼治療と、体調管理、発想の転換が重要なのです。

 


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春のカラダ

2012.02.10

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今日も多くの患者さんを診させていただきました。(感謝)

 


皆さん、すでに春のカラダになっているなあ、という印象です。

 

・・・ここで、「春のカラダ」ってなんじゃ?という疑問がわくことでしょう。

 

コレは要するに、「肝の臓」や「胆の腑」の働きが亢進した状態(カラダ)のことです。

 


「胆の腑」に関してはまだ解説してないけれど、「肝の臓」に関しては
こちら

 

なぜ、春先に「肝の臓」や「胆の腑」の働きが亢進するんでしょうか。

 

「肝の臓」は、その働き、性質の上から五行で分けると「木(もく)」に属します。


「五行」に関しては
こちら

 

東洋医学ではこうやって、「気」というものが凝集することによって出来たカラダ、そしてその中の色々なものを、「陰陽」とか、「五行」に分けるんでしたネ。

「気」についてはこちら

「陰陽」についてはこちら

 

こういう思想が背景にあるから、二十四節気でいう立春が過ぎた、いわゆる春先には、自然界の「木(もく)」の気が高ぶり、当然自然現象の一部である人間の「木」の気も高ぶる、

 

だから「肝の臓」「胆の腑」の働きも高ぶる、という発想になっていくんです。

 


こんなの、ホントかな??

 

 

・・・ウソ臭いな!!

 

 

当然、こう思いますが、この考え方に則ってカラダを診てみた結果、ホントにそのようになっているから、仕方ないんです。(笑)

 

・・・まあ、今の人の知恵もスゴイけど、昔の人の知恵もスゴイ、つまり人間てスゴイよね、でも、最近の地球環境問題に目をやると、大自然に対して不遜になったら、

 

天に向かって唾を吐く結果になるよね、って話です。

 

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「春」と「木」と「風」と「肝」

2011.02.08

立春を過ぎれば、

「暑さ寒さも彼岸まで」

なんて言葉が、患者さんとの会話の中に混ざるようになってきて、ぼつぼつ春到来の予感でございます。

立春!!
三寒四温
ちょっとした養生法 参照

 

今日はえらく寒いし、夜には関東でも雪が降るなんて言ってるけど、昨日やおとといなんかは、意外と寒くなかったですよね。

 


また、昨日はけっこう風が吹いていましたが、その風の冷たさ、吹き方が真冬のそれとは随分違ってきたなあ、ということに、敏感な人は気付いたことでしょう。



春→夏→秋→冬→・・・
という季節の循環は、昔からある程度一定であります。

 


東洋哲学では、この「四季」の循環に応じて、人体にどういう影響が起こるかを、非常に理論的に考察しています。

 


なぜならこれは日本人、中国人が農耕民族であったからではないか、というのは、多くの学者さんが指摘するところです。

 


・・・という話を、このブログでも何度か書いています。

雨はなぜ降る?
「東洋医学」と「数学」
「清明」について    参照

 


・・・農耕民族にとって、その年の気候の変化をなるべく正確にうかがい知る、予測する、ということは、その年の収穫の多い少ないを決定づける事項であるため、

 

まさに死活問題であったワケです。

 


まーそれはともかく、1年のうちで「春」という時期は、五行で言うと「木(もく)」に分類され、自然界は樹木が青々と、伸び伸びと繁茂し、

 

また新芽が芽吹く時期でもあります。

 

 


人体も同じように、伸び伸びと繁茂するように気が伸び伸びと動いてくれればなにも問題は起こらないんですが、そうもいかない人にとっては「肝の臓」の働きが必要以上に高ぶりやすく、

 

肝の臓の不調を起こしたり、木の性質を持つ邪気である「風邪(ふうじゃ)」という邪気に侵されやすい時期となる、と考えます。(苦笑)

カテゴリ 「五行」
小麦アレルギー
「花粉症」について(その2) 参照

 


・・・ですのでもともと運動不足や仕事のストレスから「肝の臓」の働きが昂っていることが多い現代人は、この時期、

「肝の臓の働き高ぶり過ぎ病」

とか、

「風邪(ふうじゃ)に侵された病」

になってしまうことが多いのです。


(長くなっちゃいそうなんで今日はこの辺にしときます・・・。)

 

 


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立春!!節分!!

2011.02.05

いや~、ついこないだ、「大寒」の話をしたと思ったら、もう「立春」です。

 


早い早い・・・。

 


コワいコワい・・・。(苦笑)

「大寒」とお餅 参照

 


・・・立春過ぎると、徐々に何となく春めいてきます。

 


そこで、

 

さあこれから新緑の気持ちイイ季節だ!

 

と考えるか、

 

はあー、花粉症の辛い季節だー・・・、

 

と考えるか、ここですでに大きく分かれますね。

 


人生が。

 

 

人生そのものが。(苦笑)

 

ところでこの「立春」、その前日の2月3日が「節分」と言われ、これまた奇妙な風習がありますね。


1.豆まき

2.イワシの頭を柊(ひいらぎ)の枝に刺し軒下に飾り魔よけ

3.恵方巻きを恵方を向いてまるかぶり



・・・まあ他にもあるようですが、とりあえずこれ、皆さん知ってましたでしょうか。

 

 

1.は僕自身が小さい頃に実家でやっていましたし、2.は往診の高齢の患者さんがやっていて、初めて知りましたし、3.は最近妙にコンビニが流行らせている感じがありますね・・・。(笑)

 


客観的に冷静にみると、奇妙極まりない風習ですよね・・・。(笑)

 


今日はこれについてサクッと調べた内容を、コンパクトに纏めてみました。

 


Wikipediaによれば、もともと、立春、立夏、立秋、立冬(四立)の前日はすべて「節分」と呼んでいたようですが、
現在では立春の前日のみを「節分」と呼ぶようになっているそうです。

 


これは、旧暦では春の始まりの立春は新年の始まりであり、他の節分と比べて特別だったから、ということらしいです。

 

・・・それぞれの意味づけについては、


1.の豆まきについては、もともと一年の始めに無病息災を祈念する風習は、奈良時代に中国から伝わったとも言われるそうで、また古来から日本では豆や米には霊力が宿るとされ、

 

これを鬼に投げつけることで鬼を祓い、福を呼び込み、終わった後は自分の年齢と同じか一つ多くの豆を食べることにより、無病息災となる、と言われているらしいです。

 

 

・・・ここで、

「いやいや、じゃあ80過ぎの人とかどーすんの・・・? 80個も豆食べたら、かえって胃腸に堪えそうなんですけど・・・。」

という疑問がわきますが、ここはなかなか都合がよくて、その場合は、「福茶(ふくちゃ)」といって、年の数の豆にお茶を注いで飲めばよい、
とのことです。(笑)

 


そして2.のイワシの頭と柊の枝については、柊の葉の棘と、イワシの頭の臭いで鬼がいやがって逃げ出すから、とのことです。(笑)

(・・・おいおい、オニ、やたら弱くないか?という気もしますが。)

 


さらにこの1.と2.はセットになっており、2.の風習で逃げ出した鬼に対して、追い打ちで豆をぶつける、という考え方もあるらしいです。

 


鬼としては、新年早々、棘を刺され、くさい臭いを嗅がされ、たまらず逃げたところに、豆をぶつけられる訳です。(笑)

 


・・・オニの気持ちを考えると、極めていたたまれない風習です。

 


そして3.の恵方巻きについては、発祥の地は大阪とも愛知とも言われ、節分の日の夜に、その年の恵方(えほう・・・おめでたい方角)を向いて、

 

太巻きをまるかぶりすると、いい年になる、という風習だそうです。

 


”巻きずし”は、福を巻き込み、切らずに”まるかぶり”するのは、縁を切らない、そして寿司の具は”七福神”にちなんで7種類、とのことです。

 


これの歴史については、関西の商人が広めたという説を知っていましたが、何やら他にも、諸説あるようですね。

 

(Wikiに詳しいです。)

 


・・・ところでこの、「恵方」ってどうやって決まるんでしょうか。

 


「恵方」とは、陰陽道のいう歳徳神(としとくじん)のいる、縁起のいい方向、という意味で、
これはその年の十干(じっかん)で決まるようです。

 


今年(2011年)は辛(しん:かのと)の年なので、恵方は丙(へい)の方角となります。

 

 

今年の恵方はテレビなどでは簡単に16方位で南南東、と言われていましたが、正確に言うと「丙(へい)」の方角、となり、正確には南南東、

 

というより32方位で南”微”東、つまり16方位で言う南南東より7.5°南寄りが、正確な恵方なんだそうです。

だから多くの人は、間違えて少し(7.5°)東を向いて”まるかぶり”してしまっている恐れがあります。

 


やるからには、気を付けたいものです。(苦笑)

・・・僕は意外とこういう細かい話もキライじゃないです。

 

 


十干、十二支についても、そのうちこのブログで解説してみたいものです。

 


まあこのように、日常のちょっとした風習から、思わぬ東洋的な学問にぶち当たることはよくあります。

 


北辰会の橋本浩一先生が研究されている内経気象学にも、こうやって

日常の風習~暦(こよみ)~その年の運気~気象学~人体との関わり、

という流れで入っていくのも、意外と面白いかもしれませんネ。

 

 

◆参考・引用サイト

 

ライフスタイルニュース 

Wikipedia「節分」 

Wikipedia「柊鰯」 

Wikipedia「恵方巻」 

Wikipedia「歳徳神」 

暮らしの歳時記 

ジャパノート 

 

 

 

 


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2023年、9月~年末の活動一覧

2024.01.11

 

 

 

 

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・・・いやー、去年の9月から、講演だのなんだののスケジュールがこの上なくギチギチになっていて、しかも水面下でも、失敗できない色々な仕事を抱えていて、さらに車も壊れたりとかしてて、

 

流石にブログで逐一報告する余裕もなかったし、言えないことも多いし、年末年始は泥のように、通算40時間ほど寝ていました(これはいつもだけど)ので、

 

「まあしかし、そうはいっても、備忘録的に、活動報告でもしときますか!!」

 

という気持ちになったのが、年をまたいで、今日ようやく、でした。笑

 

 

そこで、過去ブログを確認したら、2023.9.22の拙ブログで、8.31(木)順天堂東医研に参加した、という内容の記事を最後に、特に何も報告出来てなかったようです。。。笑

 

 

流石にこんなんは初めてなんだけど、まあ、厄年(後厄)ながらも充実していた、諸々、慎重を期すために、全集中していた、ということで、良しとしまして(笑)、

 

2023年9月以降の私の対外活動を、スケジュール表見ながら、以下にまとめてみました。

 

 

① まず、9.10(日)には大阪にて北辰会本部会に参加。

 

 

② 9.11(月)は日本東方医学会の分科会(オンライン)であるDAPA(医鍼薬地域連携研究会)カンファレンスに参加

 

 

・・・因みに、次回のDAPAカンファレンス2024.1.15(月)です!!

 

 

発表者は清明院スタッフの樫部であります。

 

 

お申込みは上記の文字リンクから、ぜひ!!

 

 

今回、大きな鍼灸師の団体の先生方や、外部の先生方も参加なさるようです。

 

 

2023年度からは、不肖私がDAPA(ダパ)の代表を拝命しておりますので、2024年はDAPAをさらに良い方向に改革して、活性化していこうと思っております。

 

 

DAPAに参加している鍼灸師、医師の先生方は、非常に真面目に、地域における医鍼連携に取り組んでおられる先生方ばかりです。

 

 

皆様、何卒ご協力の程、宜しくお願い致します。

 

 

③ 9.24(日)北辰会関東支部定例会にて実技指導。

 

 

④ 9.25(月)日本東方医学会の分科会、中医臨床カンファレンスを聴講。

 

 

・・・この講座についても、以前このブログで紹介しました。

 

 

この講座では、最前線の漢方医、鍼灸医の思考過程が分かる、非常に重要なカンファレンスだと思います。

 

 

⑤ 9.28(木)は、第56回、順天堂東医研にて「気血津液弁証・臓腑経絡弁証」を講義。

 

 

⑥ 10.1(日)は大阪にて北辰会本部会に出席。

 

 

⑦ 10.14(土)は医師のためのオンライン勉強会、ドクターズプライムアカデミアにて「臓腑経絡学 胆・肝」を講義。

 

 

⑧ 10.15(日)は東京にて行われた、第13回、日本中医薬学会学術総会「日本の中医学と世界の中医学」に出席。

 

 

⑨ 10.16(月)DAPAカンファレンス(オンライン)に出席。

 

 

⑩ 10.21(土)は三代目研修医の先生の受け入れを開始。

 

 

・・・清明院での医師の研修受け入れは、すでに春から4代目の先生も決定しました。

 

 

清明院の研修医の先生方は全員、とんでもないポテンシャルを秘めた、若い先生方ですので、今後、長きに渡って、非常に面白い活動が出来ることと思います。

 

 

⑪ 10.22(日)北辰会関東支部にて指導。

 

 

⑫ 10.26(木)第57回、順天堂東医研に出席し、長瀬眞彦先生の講義「生薬の話ー不眠に絡めてー」を聴講。

 

 

⑬ 10.29(日)は広島にて行われた第51回、日本伝統鍼灸学会学術大会に出席。

 

 

・・・今大会は第31回、日本刺絡学会学術大会との併催であり、今大会の実行委員長は清明院初代副院長の松木宣嘉です。

 

 

会場で見た彼は、いつになく生き生きとしており、20年以上前から知っている私としては、嬉しい気持ちになりましたね。(^^)

 

 

⑭ 10.30(月)日本東方医学会、中医臨床カンファレンス(オンライン)を聴講。

 

 

⑮ 11.4(土)は医師のためのオンライン講義、ドクターズプライムアカデミアにて「奇経八脈・奇恒之腑」を講義。

 

 

⑯ 11.5(日)北辰会本部会に出席。

 

 

⑰ 11.13(月)DAPAカンファレンス(オンライン)に出席。

 

 

⑱ 11.19(日)北辰会関東支部にて指導。

 

 

⑲ 11.26(日)第41回、日本東方医学会学術大会に会頭として出席、「原点を見つめなおす―医師のための鍼灸セミナーから始まった東方医学会―」という演題で講演。

 

 

・・・2023年という年は、この大会のために、ずーっと全集中していた、と言っても過言ではないです。

 

 

この大会は、2018年の末に、順天堂東医研の立ち上げから始めた、私の

 

「若い医師、医学生に、東洋医学を伝える」

 

活動の、この5年の集大成でもありますし、そこまで僕を導いてくれた藤本蓮風先生、北辰会はもちろん、日本東方医学会の創設者である間中喜雄先生(1911-1989)

 

間中先生亡き後、2015年まで本学会を牽引してこられた谷美智士先生(1937-2015)にもリスペクトの気持ちを込めて、万事うまくいくようにと、

 

何の組織力も持たない私が、先輩方のアドバイスを聴きつつ、初めてやる、学会の会頭という仕事を、どうにか一から段取りしました。

 

 

もちろん、至らない部分も多々ありましたが、順天堂の学生さんたち、清明院の研修医の先生たち、北辰会の先生方、大先輩の先生方、皆さん総出演で協力して下さり、結果は概ね最高でした。

 

 

なかなか大変だったので、暫くは良いけど(苦笑)、

 

「またいつかやりたい!」

 

と思えるような会になったと思います。

 

 

⑳ 11.30(木)は、第58回、順天堂東医研にて「病邪弁証・六経弁証」を講義。

 

 

㉑ 12.2(土)は、医師のためのオンライン勉強会、ドクターズプライムアカデミアにて「臓腑経絡学の最重要点ー総合と総体ー」を講義。

 

 

㉒ 12.3(日)日本東方医学会主催、市民公開講座にて「鍼灸の底力」を講演。

 

 

・・・この講演会も、かつて谷美智士先生がおやりになっていた講演会でありますが、清明院の患者さんが多く聴講に来て下さり、

 

「多くの患者さんの前で、東洋医学の話をする」

 

という経験は初めてだったので、非常に有意義な経験が出来ました。

 

 

患者さんの熱が凄くて嬉しかったのと、ああいう、一般人に向けた活動も、大事ですね。

 

 

㉓ 12.10(日)は、実に4年ぶりとなる、東京衛生学園専門学校での北辰会関東支部代表特別講演にて「近現代の日本の鍼術」を講演。

 

 

・・・これも久々に出来て、実に良かったです。

 

 

同時に、戦後の日本鍼灸の、多士済々の歴史と、その中における蓮風先生の主張がよく分かりました。

 

 

㉔ 12.14(木)は、第59回、順天堂東医研に出席、長瀬眞彦先生の講義「かぜのパターン分類」を聴講。

 

 

㉕ 12.17(日)は、静岡にて行われた第27回、日本統合医療学会学術大会にてワークショップ「医師向けの鍼治療講座」を講演。

 

 

・・・この学会にも、今回初めてお邪魔しまして、座長を関隆志先生にやって頂くことが出来まして、大変光栄でありました。

 

 

 

 

以上、2023年の9月以降は、上記の25講演を、やったり聴いたりしつつ、毎週の東洋鍼灸専門学校での講義は、普通にやっておりました。笑

 

 

・・・いやあー、流石にちょっとこれ、やり過ぎでしょ。苦笑

 

 

まあいずれ、どっかのタイミングで、ガッツリと充電期間に入ろうと思っています。

 

 

そしてまた、激しく放電しましょう。笑

 

 

しかし、今年もすでに色々と、外部での仕事が決まってきています。苦笑

 

 

2024年も、まあほどほどには講演活動もやろうと思っていますが、何よりコロナが明けたことで、2019年で止まっていた、海外研修を再開する流れになりそうです。

 

 

 

そういった全てを、日々の臨床、一鍼一鍼に還元して参りますので、皆様、お楽しみに!!

 

 

 

 

 

 

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患者さんの声(60代女性 背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿)

2023.11.26

 

 

 

 

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「患者さんの声」を頂きましたので紹介します。

 

 

下記以外の「患者さんの声」についてはHP内およびGoogleのクチコミページ 参照

 

 

 

 

 

 

60代女性 会社員

 

 

【症状】

 

背部、頚部の痒み、首肩凝り、高血圧、夜間尿

 

【既往歴】

 

20代 乾癬

40代 網膜裂孔

50代 網膜剥離 大腸ポリープ 頚椎症 高血圧

 

 

(以下本文↓↓)

 

 

私は今年の春先から、突然のアレルギーに悩んでいました。

 

首から背中にかけて、見た目は何ともないのですが強い痒みがあり、洋服が擦れてイガイガムズムズの違和感がなんとも言えず、不快な毎日を2ヶ月ほど過ごしておりました。

 

 

皮膚科を受診しまして、抗アレルギー薬を服用すれば少し落ち着くのですが、止めるとまたぶり返す、の繰り返しでした。

 

 

ご縁があり、清明院様での初診の翌朝のことです。

 

 

まるで魔法にかかったように痒みと不快感がほぼ消えていることに心底驚きました。

 

 

信じ難いかもしれませんが何の誇張もない事実です。

 

 

また、洗顔をしますと何だか手触りがツルツルしていることにも気づきました。

 

 

先日美容室に伺った際、長く担当していただいている方より「最近、お肌の調子が良さそうですね。」と美容のプロフェッショナルからもお墨付きをいただき、こちらも大きな副産物でした。

 

 

今後も健康+美容のためお世話になりたいと思っております。

 

 

もし私のように謎の皮膚アレルギーで悩んでいる方がいらっしゃいましたら、何かのお役に立つかと思いクチコミさせていただきます。

 

 

 

 

【清明院からのコメント】

 

 

この方は6月に治療に見えましたが、4月から特にキッカケもなく、急に痒みを発症し、痒みとともに易怒、イライラといった症状を発症していました。

 

 

皮膚科ではアレルギー性皮膚炎と言われ、こうアレルギー剤の処方を受けたものの、薬を切るとまたかゆみが再発するので、一生飲むことに不安を覚えて、清明院に来院されました。

 

 

初診時、「心肝気鬱」と弁証し、治療を開始すると、劇的に痒みが改善しました。

 

 

また、よくよく話を聞くと、発症の1か月ほど前から何となくキムチを多く食べており、こういった極端な食生活も、是正するように伝えました。

 

 

その後、浮腫や夜間尿に関しても効果を実感され、基本的な肌の調子が良くなっていることを非常に喜んで下さいました。

 

 

このように、「西洋薬は効いているけど、飲み続けるのが不安」という患者さん、意外と「東洋医学的な鍼灸治療」が突破口になるかもしれませんよ。

 

 

 

清明院の経験上、思いがけず、いい結果が得られることが、割とあるように思います。笑

 

 

 

因みに、アトピーや花粉症などの、アレルギーに関する我々の基本的な考え方は、師である藤本蓮風先生のご著書『アレルギーは鍼で治す』に、

 

一般の方向けに分かり易く書かれていますので、ご興味のある方はぜひお読みください。(^^)

 

 

 

 

 

 

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第55回、順天堂東医研に参加してきました!

2023.09.22

 

 

 

 

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8.31(木)は、第55回、順天堂東医研に参加してきました!!

 

 

今回の講師は長瀬眞彦先生

 

 

講義テーマは

 

「⻘春のシンボル︖〜にきびについて〜⽪膚疾患の東洋医学的捉え⽅」

 

ということで、いくつかの症例とともに、よく使われる漢方薬である

 

 ◆⼗味敗毒湯
 ◆清上防⾵湯
 ◆荊芥連翹湯
 ◆桂枝茯苓丸加薏苡仁

 

について、解説して頂きました。

 

 

医学生でも鍼灸学生でも、たまに言われることに、

 

「学生のうちは経験が積めないから云々・・・」

 

というのがありますが、僕はそんなことないと思います。

 

 

僕が学生の頃、今から23年前は、もう毎日、職場の先輩や友人、紹介してもらった友人の友人を、全て仮想患者にして、あらゆる鍼や市販の漢方、手技療法などなどを、夜中まで実験させてもらっていました。

 

 

そこでした数々の経験は、甘いものも苦いものも含めて、現在でも覚えていますし、私の現在の臨床の血肉になっています。

 

 

そりゃ確かに、手術だの、骨折や脱臼の整復だのということになると、実地練習することは出来ませんが、健康人がちょっと具合を悪くしたようなレベルのものに対して、

 

自分なりに診たてて、市販の漢方薬を飲ませてみるとか、リスクの少ない手法であれば鍼をしてみるってのは、個人的には悪いことじゃないと思います。

 

 

そこでした小さな成功体験は自信になるし、小さな失敗体験は成功体験の元になります。

 

 

今回長瀬先生が採り上げて下さったニキビなんてのは、それの最たるものではないでしょうか。

 

 

そこまで酷くないものであれば、学生さんであっても、市販の漢方なんかで、一定期間チャレンジしても良いと思います。(^^)

 

 

 

 

 

 

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(一社)北辰会、第17回古典ライブを視聴しました。

2023.04.26

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4.23(日)の朝に行われた、(一社)北辰会会員限定企画である古典ライブ講義を視聴しました!!

 

 

今回も藤本新風代表と、奥村裕一学術部長という、北辰会最強コンビによる、岡本一抱(1655-1716)『万病回春病因指南』を題材とした、「中風を学ぶ」というテーマでの講義でした。

 

 

 

 

中風(脳卒中)が起こった際の医療体制、厳しい予後へのフォローは、16世紀に中国で『万病回春』が書かれた時代と、現代日本とでは、まったく違います。

 

 

もちろん日本でも、岡本一抱が生きた17世紀の江戸時代と現代とでは、まったく違います。

 

 

現在では、脳卒中と思しき症状が起こってしまったら、すぐに救急車、一分一秒を争う処置が大事、というのが常識でしょう。

 

 

現代日本において、万が一自分の鍼灸院なり、目の前で患者さんが脳卒中を起こしたら、救急車を呼ぶのも仕方ないことだとは思いますが、もし自分の学術に自信があり、

 

患者さんとの強固な信頼関係があるのであれば、救急車が来るまでの間に鍼灸で救急に処置を行い、効果を出すことも、不可能ではないでしょう。

 

(もちろん、自信がなかったら触っちゃダメですが。)

 

 

鍼医を題材とした韓国ドラマなどでも出てきたように記憶していますが、日本においても、近代以前の医者は、脳卒中の急性期にも鍼灸で対応しており、効果を上げた事実は記録としても残っています。

 

 

東洋医学が数千年培ってきた、伝統的な中風に対する考え方を学ぶ必要はないかというと、まったくそんなことはありません。

 

 

以前にもこのブログで取り上げています。

 

カテゴリ「中風」に関して。

 

 

まあー、あれほど予防が重要な疾患もないでしょうね。

 

 

まさに「治未病」ですね。

 

 

 

・・・で、もし起こしてしまったら、その日から鍼灸で介入し、後遺症を最小限にするよう努める、ということも重要でしょう。

 

 

ずいぶん前(10年以上?)のことですが、北辰会の勉強会中に聴講者が急にバターンと倒れたことがありました。

 

 

結局、単に一過性の脳貧血だったようで、事なきを得たのですが、ああいう時はなかなか冷静な判断が難しいものですね。

 

 

常に緊張感をもって、いざというときに慌てないように、精進していないといけない部分だと思います。

 

 

なお、本ライブ配信は北辰会会員限定企画です。

 

 

 

これを機に入会の方はこちらからぜひ!!

 

 

 

 

 

 

 

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