東洋医学 伝統鍼灸 清明院

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Search Results for: 中医学

日本中医学会に参加してきました!!

2017.09.19

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9.16、17の土日は、熊本にて行われた日本中医学会学術大会に参加してきました!!

 

 

今回、台風18号がちょうど接近しており、そもそも飛行機が飛ぶかどうか、という感じでしたが(苦笑)、無事飛びまして、どうにか行って帰ってくることが出来ました。

 

(苦笑・・・日曜日の日中は直撃でした☆)

 

 

今回、土曜の診療を午前中で切り上げて、初日の夜の懇親会からの参加になりましたが、懇親会では、東京衛生学園の臨床教育専攻科時代の同級生でもある渡邉大祐先生とも再会でき、

 

色々と近況を聞くことが出来ました。

 

 

翌日は朝から症例発表。

 

 

やはりこの学会は参加者に医師が多いので、医師からの西洋医学的な質問が多いですね。

 

(座長の先生も医師でした。)

 

 

・・・でもまあ、どんな症例をどこに出すにせよ、今や西洋医学的な病態把握をキチッと押さえていないと、伝統医学がなかなか信用されない、

 

ということなんでしょう。

 

 

うん、西洋医学的病態把握ねー、東洋医学のそれと比べたら、正直、相対的に苦手ではありますが、今後のために、精進します。(苦笑)

 

 

私以外の一般口演をされた先生方も素晴らしく、特に成田響太先生の、九州の大学の医学部を中心とした学生さんの、韓国やその他の国とも組んだ東洋医学のネットワークの取り組みは素晴らしいと思いました。

 

 

今後、確実に活きてくる活動だと思います。

 

 

また、昼前のシンポジウム

 

「中医と漢方、対話と展開」

 

が素晴らしかったです。

 

 

中医学、日本漢方、それぞれの歴史と認識論を踏まえた今後の展望のお話。

 

 

これも今後必ずいい流れに行きそうな感じがしました。

 

 

加島先生、木村先生、平馬先生ともに、ドクター同士の話、討論は論理的でサクサクしてて非常に分かりやすいですね。

 

 

鍼灸界も、今は古典派、中医派、現代派なんて言って、勉強会も学会も杓子定規に分けられていますが、哲学を異にする他流派と、あんな感じでシンポジウム出来たら、

 

非常に建設的なのにな、と思ってしまいました。。。(苦笑)

 

 

午後は北辰会学術部長の奥村裕一先生と、私が衛生学園時代にお世話になった河原保裕先生もシンポジストとして参加されたシンポジウム

 

「日本における中医鍼灸の受容とその役割」

 

 

奥村先生のお話は非常に丁寧でしたが、内容が多く、深かったので、北辰会を知らない聴衆にとっては、ちょっと難解だったかもしれません。(苦笑)

 

 

奥村先生や蓮風先生が近年よく仰る

 

「大極を踏まえての」

 

という言葉が、何を語る上でも念頭に置く必要があり、非常に重要だと思いました。

 

 

最後は穴位効能に関するシンポジウム

 

「穴位効能の意義と標準化」

 

 

私の衛生学園の同級生でもある渡邉大祐先生が座長兼シンポジストとして、業界の大物相手に大奮闘している様子が、非常に刺激になりました。

 

 

あとやっぱり、私の衛生学園時代の恩師である兵頭明先生のプレゼンや、質問に対する切り返し、声のトーンなんかは絶妙で、

 

「やっぱこの先生は説得力と感化力があるなー( ゚Д゚)」

 

と、改めて感心してしまいました。

 

 

他学会と比べると、出来たばかりの学会で、まだまだ参加者が少ないですが、内容は非常に濃く、常に日本全体とか世界を意識した話が多く出て来るし、

 

医師が多いため、交わされる会話が高度で分かりやすいと思います。

 

 

いずれにせよ、全体的に、行って良かった、発表して良かった、非常に素晴らしい学会でした!!

 

 

日本の東洋医学、変わっていくとイーナー(*‘∀‘)

 

 

 

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日本中医学会症例提出完了!!

2017.07.16

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いやー、数ヶ月前に突然持ち上がった症例発表の話。

 

 

10月に金沢で行われる日本伝統鍼灸学会に1例出します。

 

 

そしてこないだの『あはきワールド』にも2例出しました。

 

 

そしてラスト、9月に行われる日本中医学会に提出する症例を提出いたしました!!!

 

 

ふいー、全4症例、なかなかの手間でしたが、大変勉強になりました。

 

 

この仕事をやる以上、当然ながら一生勉強なんですが、こういう機会をいただくことで、嫌でも勉強せざるを得なくなるので、

 

怠け者の私にはちょうどいいです。(笑)

 

 

今回も北辰会学術部の先生方、北辰会の最強ドクターの先生方には、大変お世話になりました!

 

 

百戦錬磨の先輩方、ホント素晴らしいです。

 

 

「鍼が効いた」

 

とか、

 

「鍼が効いた可能性が高い」

 

こんな簡単で、僕らの日常では当たり前なことを言うのに、膨大な情報と、膨大な勉強量、そして上手な伝え方が必要になります。

 

 

 

 

毎年毎年、日本全国では様々な学会の学術大会というものがあります。

 

 

そこには、全国からヤル気のある先生方が集まって、自身の症例や研究内容を発表するわけです。

 

 

そういうところに、北辰会が出て行って何も言わないのは寂しい。

 

 

毎年、東洋医学に関する、規模の大きい全学会に全員で出て行ってもいいくらいだと、個人的には思っています。(笑)

 

 

・・・ということで、まずは自分、有言実行、言ったら即行動です。

 

 

人をあーだこーだ言うんじゃなくて、まず自分が動く。

 

 

・・・で、むしろ人に自分のことをあーだこーだ言わせる。

 

 

それの方がいい。

 

 

最高に良いヒマつぶしだ~~~☆

 

 

 

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文化大革命と中医学 まとめ

2017.04.17

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これまでのお話

 

文化大革命と中医学

文化大革命と中医学 2

文化大革命と中医学 3

文化大革命と中医学 4  参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆今までとこれから

 

 

まあここまで、ザックリとではありますが、1960年代~1980年代の、文化大革命期の中医学の状況を見てきました。

 

 

毛沢東も、1949年に中国建国後、1950年代には、中医学を振興すると発言をしていたのに、自分が失脚したら、古いものとして弾圧するとは、ヒドイもんですな。

 

(というか、この辺の感覚がよく分からんね。。(∩´∀`)∩)

 

 

老中医の先生方が「妖怪変化」とか言われて排撃対象になっている時、止めろや!かばえや!・・って感じがします。(‘ω’)ノ

 

 

政治と医療の関係ね。。。

 

 

日本もそうだけど、結局、医学医療というのは、常に国民から必要とされますから、そこにものすごい利権が生じてきてしまうのですね。

 

 

国としてどういう方向性で行くか、みたいなことを、いつも政治家が考えないといかんし、その時その時の、国の内部事情の影響を常に受ける訳です。

 

 

実際の現場の状況とは関係なく。

 

 

1840年のアヘン戦争以降、欧米の列強がアジアに本格的に進出し、その大きな流れが、中国や朝鮮半島や日本を、大きく変容させました。

 

(黒船来航は1953年、アヘン戦争の僅か13年後です。)

 

 

中国や日本の伝統医学は、その大きな政治的な流れの影響を、モロに受けたといってもいいと思います。

 

 

ただ、明治維新の時に東洋医学をあっさりと捨ててしまった日本と違い、中医学はアヘン戦争以来150年以上もの間、どうにか命脈を保ち、

 

常に西洋医学と比較検討されることで、「現代中医学」として生まれ変わり、強くなってきた面があると思います。

 

(これにも、日本も中国も、色々な背景があったようです。)

 

 

そして、何度も存続の危機を迎えても、「臨床現場」でその有用性を示すことで、そこから復興します。

 

(これは日本も同様ですね。)

 

 

だからまあ、患者さんが居る限り、東洋医学は永遠に不滅なわけです。

 

 

時代や政治状況がどうなろうが、鍼灸や漢方が、確かに効くからです。

 

 

 

おわり

 

 

 

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文化大革命と中医学 4

2017.04.16

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これまでのお話

 

文化大革命と中医学

文化大革命と中医学 2

文化大革命と中医学 3          参照

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆文革後の中医学復興

 

 

1976年、毛沢東の死とともに、文化大革命は収束します。

 

 

その後、難を逃れた老中医たちが息を吹き返し、徐々に中医学復興の動きが始まりました。

 

 

1982年には、湖南省で会議がもたれ、

 

「中医・西医・中西医結合」

 

の3つの勢力をともに尊重し、並存するという政治方針が確定し、中国の憲法にも

 

「中医学の発展」

 

という文言が入ります。

 

 

この方針が、現在まで「曲がりなりにも」続いている、と言っていいでしょう。

 

 

実は、ここでは詳しくは語りませんが、80年代にも、90年代にも、またつい最近も、中医学にはピンチがありました。(苦笑)

 

 

でもその度に、乗り越えて来れるのは、要するに中医学が「いいもの」だからだと思います。

 

 

因みにこの1982年は、東京衛生学園、教員養成科時代の恩師である兵頭明先生が、中国に留学して中医学士を取った年です。

 

(僕はその時、1歳です☆( ゚Д゚))

 

 

因みに因みに、藤本蓮風先生が関西で北辰会を設立したのが、その3年前の1979年。

 

(僕は生まれていません☆( ゚Д゚))

 

 

実は、僕が今、東洋鍼灸専門学校で教鞭をとっているのは、兵頭先生から、教員養成科の卒業の少し前に、当時東洋鍼灸専門学校の学科長であった、

 

島田力先生を紹介していただき、その御縁で、東鍼校に講師として呼んでいただいたのが始まり、という経緯があります。

 

 

そして、兵頭先生とも、島田力先生の御尊父である島田隆司先生(故人、元内経医学会会長)とも、北辰会の藤本蓮風先生は大変古い付き合いがあります。

 

 

何というか、不思議な御縁のようなものを、感じざるを得ません☆( ゚Д゚)

 

 

80年代には、焦樹徳(北京)・張鏡人(上海)・鄧鉄濤(広州)・陸完甫(成都)・柯雪帆(上海)らの老中医が訪日し、講演と臨床指導を行いました。

 

 

彼らが、日本の中医学の恩人、と言っていいのかもしれません。

 

平間直樹先生は、そのように仰っておられます。)

 

 

この中でも、広州の鄧鉄濤(とうてっとう)先生は、以前このブログでも紹介しました。

 

東西医学によるSARSバトル 参照

 

 

この先生は、とんでもない人物です。

 

 

また、鄧鉄濤先生は、2000年代後半から、蓮風先生、北辰会とも交流があります。

 

 

それについては、また機会があったら書きましょう。

 

 

 

 

まあそんなわけで、文革後の1980年代以降、中医学の復興が、不死鳥のように起こって来たわけですね。

 

 

まあでも、1980年代くらいは、実際に中国に留学された先生の話を聞くと、まだ中医師が妙にビクついているような空気があったらしいですがね。(苦笑)

 

 

 

続く

 

 

 

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文化大革命と中医学 3

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これまでのお話

 

文化大革命と中医学

文化大革命と中医学 2  参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

◆鍼麻酔やはだしの医者

 

 

1966年から1976年という、文化大革命の騒乱の時期に、近代世界史、アジア史を考える上でも大きな出来事がありました。

 

 

一つは1971年の、アメリカのニクソン大統領の訪中

 

 

もう一つは翌年の1972年の田中角栄、周恩来会談による日中国交正常化

 

 

僕は個人的に、近代東アジア史をよーく踏まえることは、鍼灸師にとって大変重要だと思っております。

 

 

 

 

まあともかく、文化大革命の騒乱によって、多くの中医大学は休校を余儀なくされ、医学部も6年制から3年制に短縮されたり、教育制度も混乱していたようです。

 

 

田舎の農村部では、中学卒業後に半年間の研修を行っただけの

 

「即席医者」

 

とも揶揄される

 

「はだしの医者(赤脚医生)」

 

の呼び名で有名な

 

「半医半農(半分医者、半分農民)」

 

が、(よく言えば)プライマリケア医として活躍しており、増加していました。

 

 

また、この時期には鍼麻酔や耳鍼や頭皮鍼など、ある意味、マニュアル的でお手軽とも言える「微鍼療法」も開発された時期でもありました。

 

 

特に鍼麻酔は、1971年にニクソン訪中に同行した、ニューヨークタイムズのレストン記者が鍼麻酔で盲腸の手術を受けたという報道(実はこれは誤報で、実際は手術後の疼痛や違和感のコントロールだったとか)

 

が全世界にセンセーショナルに紹介され、アメリカや日本でもこれが大々的に紹介され、アメリカではこれをきっかけに鍼灸医学の教育整備が進み、日本では鍼ブームが起こったようです。

 

 

当時は、開腹手術中の患者が鍼麻酔下で、医者と談笑しながら手術を受けている映像が、世界に衝撃を与えたそうです。

 

 

まあ今見ても鍼麻酔での手術中の映像は、インパクトあります。

 

(これは鍼灸学校時代に見ましたね。こないだのWFASでも、鍼麻酔下の帝王切開かなんか、流してた先生がいたかな。)

 

 

因みに鍼麻酔はその後、

 

「特定の経穴に鍼をして、一定時間通電刺激をすると、特定の部位に麻酔効果が現れる」

 

という事実はあるものの、外科手術などの臨床現場での麻酔効果の安定性などが疑問視され、実際には多くの事故を起こしたようで、現代ではほとんど使われていません。

 

 

耳鍼や頭皮鍼などのいわゆる「微鍼療法」の方が、現代では普及しているんじゃないでしょうかね。

 

「肥満」と東洋医学 4 参照

 

 

 

続く

 

 

 

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文化大革命と中医学 2

2017.04.14

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前回のお話

 

文化大革命と中医学  参照

 

 

 

では続きいきます!!

 

 

まず、「文化大革命」というものがどういうものかについて、ある程度知らないといけませんね。

 

 

文化大革命というのは、中国で1966年から1976年まで続いた、社会的騒乱です。

 

参考 コトバンク「文化大革命」

 

 

この騒乱は、1976年に、毛沢東の死とともに収束しました。

 

 

まあ、この騒乱の表向きの名目は、

 

「封建的文化、資本主義文化を批判し、新しく社会主義文化を創生しよう!!という政治・社会・思想・文化の改革運動」

 

ということなんですが、実際は、毛沢東が1958年から1961年に行った

 

「大躍進政策」

 

という超強引な政策(英米に勝つための農業、鉄鋼業の大増産改革)に大失敗して失脚し、それでも再び権力に返り咲くために、政敵を倒すために大衆を扇動して起こした、

 

中国共産党内の権力闘争が、この騒乱の本質と言われます。

 

 

この時、

 

「四旧(旧思想・旧文化・旧風俗・旧習慣)」

 

を破壊する!といって、医学に関しては

 

「中西医結合(中医学と西洋医学の結合)」

 

が中国の新しい国家的医学に位置づけられ、それまでの、自国の伝統を残し、伝え、世界に、という意味の「中医学」は、古い文化の残渣 として、排斥されました。

 

 

可哀想なことに、この時代にベテランの中医師の先生たち(老中医)は「妖怪変化」とみなされて、労働改造を強いられたそうです。

 

(ムチャクチャ言いますね。。。)

 

 

具体的には、田舎に追いやられて豚の世話係にさせられたりとか、キツイ農業に従事させられたりとか、医療とは全然関係ない強制労働を強いられたようです。

 

(それどころじゃない、ここに書けないようなケースもあるとかないとか。。。)

 

 

毛沢東も、最初は中医学を奨励する立場であったのに、自分が権力の座から失脚しちまったら、そんなん関係ないんかい!!って感じがします。

 

 

 

続く

 

 

 

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文化大革命と中医学

2017.04.13

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昨日、学校で、

 

「中医学ってなぁに??」

 

というテーマで、再び喋ってきました。

 

 

1970年代から、日中韓、それから欧米諸国、WHOも介入して、東洋医学教育の世界基準(グローバルスタンダード)を構築しよう、という動きが起こってきました。

 

 

それから約40年以上経って、東洋医学教育のベースに置く理論と用語は、いわゆる「現代中医学」を基本にしていこう、という流れになってきました。

 

カテゴリ 中医学 参照

 

 

近年(2015年)、日本の鍼灸学校で使っている『東洋医学概論』の教科書も、現代中医学の理論をベースとしたものに変わりました。

 

 

今後、『東洋医学臨床論』の教科書も、現代中医学の理論をベースとしたものに変わることがすでに決まっています。

 

(なかなか難航しているとも聞きますが。。)

 

 

・・・とまあこのように、現代中医学は現在、今やスゴイ勢いで世界に広まっていっております。

 

 

これは、そもそもは現在の中国(中華人民共和国)が1949年に建国された時、当時の毛沢東国家主席が、

 

「中医学は中国の貴重な財産である!」

 

という方向に舵を切ったことが大きいと思います。

 

毛沢東 参照

 

 

しかしその後、1966年から1976年くらいまで続いた、有名な「文化大革命」では、随分中医学の医者たちが迫害された事実があるようです。

 

 

これはいったい、どうしたことでしょうか?

 

 

自国の、守るべき、世界に広めるべき伝統医学である「中医学」の実践者である中医師(特に大ベテランである老中医)を排撃するとは。

 

 

 

続く

 

 

 

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中医学の成立した歴史的背景

2016.10.06

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昨日、学校で「中医学の成り立ち」について講義した。

 

 

毎年、このテーマで講義している。

 

 

中医学、中医学とよく言われるが、正確に理解している学生の、何と少ないことか。

 

 

毎年毎年、講義内容をアップデートするたびに、周辺知識が増えてきて、要点をまとめて話すのが大変になる。(苦笑)

 

 

アヘン戦争以降の、清国(当時の中国)の悲惨な運命。

 

 

その国内情勢の変化に合わせて、変容していかざるをえなかった伝統医学。

 

 

初代ドイツ帝国宰相、ビスマルク(1815-1898)の、

 

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

 

という言葉はあまりにも有名ですが、何故、現代で我々は東洋医学をやっているのか、何故、現代の東洋医学の現状はこのようになっているのか。

 

 

東洋医学の価値は?

 

 

本当に現代において、国民の医療として必要なのか??

 

 

必要なのであれば、それはどうしてか?

 

 

必要なのに、なぜ今、こういう位置づけなのか?

 

 

この問題を詰めて考えていくと、近現代の日本史に対する理解が必要になり、さらにはその日本史を取り巻く、近現代の世界史への理解が必要になり、

 

ひいては、この500年くらいの世界の歴史と、医学史まで、キッチリと踏まえる必要がある。

 

 

本質としては変わらなくても、医学医療は、政治経済の変動変化の影響を、確かに受ける。

 

 

日本国の医療が、現在の様に圧倒的西洋医学偏重路線に変容したのには、それなりの理由がある。

 

 

新中国(中華人民共和国)が”現代中医学”をまとめ上げたのにも、現在、世界的な復権、復興運動をやっているのにも、それなりの歴史的背景がある。

 

 

そういうことを知らずして、教壇に立ち、鍼灸医学を説くわけにはいかない、と考えている。

 

 

ただまあ、「歴史観」というのは、いきおい、自分の個人的な主義主張と相まって、偏った見解を持ちやすい。

 

 

そこは気を付けていないといけない。

 

 

真の鍼灸医を目指すなら、多角的、多面的に見て、より妥当性の高い歴史観、医学史観を持った上で、より強固な鍼灸医学を、言行の根底に据えるべきだ。

 

 

 

その方が、結果的に治療効果が上がる。

 

 

 

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日本中医学会に参加してきました!!

2016.09.19

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清明院では現在、院内診療、訪問診療ともに多忙のため、求人募集しております。

募集内容の詳細はこちら

 

 

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9.18の日曜日は、船堀で開催された、日本中医学会、学術総会に参加してきました!

 

日本中医学会HP

 

 

1950年代後半に、新中国(中華人民共和国)政府によって、いわゆる「現代中医学」というものが誕生して、約60年。

 

 

このブログでも、「中医学」については何度も何度も触れています。

 

カテゴリ「中医学」 参照

 

 

これが日本に本格的に入ってきたのが、1972年の田中角栄日中国交正常化以降だとすると、約40年あまり。

 

 

現状はどうで、今後はどうなのか。

 

 

以前から興味のあった学会です。

 

(一応会員です。(笑))

 

 

今回、諸事情があって午後からの参加となりましたが、有名な金子朝彦先生の実技が見れたこと、『中医臨床』編集長の井ノ上匠さんの講演が聴けて、勉強になりました。

 

 

中医学は現在、さらに理論を細分化する方向に進んでいるようで、それはそれで結構なんですが、日本はやっぱり技術論を強調するべきだ、と、思いましたね。

 

 

今や世界中の東洋医学教育を席巻している中医学の詳細な理論をベースに、日本独特の繊細な手技や手法、考え方を乗せる。

 

 

そしたら、日本独自の鍼灸治療方式として、世界に分かりやすくアピールすることが出来る。

 

 

それ、北辰会方式じゃん。(笑)

 

 

まあ蓮風先生は、今から40年前に、それを思い描いて、北辰会方式を作って来られたのでしょう。

 

 

今年の11月のWFAS(世界鍼灸学会)での蓮風先生に、注目したいと思います。

 

 

 

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日本中医学会に行ってみようと思います

2016.07.15

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ちょっと先の話になりますが、9.17(土)、9.18(日)の二日間、東京都江戸川区にあるタワーホール船堀にて、

 

日本中医学会という学会の学術大会が行われます。

 

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中医学というのは、今や東洋医学教育のグローバルスタンダードとなっております。

 

カテゴリ 「中医学」 参照

 

 

1949年に、現、中華人民共和国が建国されました。

 

 

言うまでもなく、統治機構は共産党一党独裁体制です。

 

 

そして、1955年、北京中医薬大学任応秋教授『中医的弁証論治的体系』という論文を発表して以来、中国によって盛んに主張されるようになったのが、

 

いわゆる”現代中医学”というものです。

 

(この辺の細かい歴史的背景についても、機会があったら語りましょう。)

 

 

そして、1972年、米国のニクソン大統領が訪中し、同年、日本の田中角栄首相日中国交正常化して以来、日本にも本格的に中医学が入ってきました。

 

 

中医学の輸入に対しては、当然ながら日本の東洋医学業界にも、批判や否定、あるいは肯定などの、実に色々なリアクションがありましたが、

 

今から約50年前から、これを積極的に取り入れ、実際の鍼灸臨床レベルにおける、さらに高次元な「日本的な応用」を試みてきたのが、

 

北辰会代表、藤本蓮風先生だと思います。

 

 

・・・まあ、僕も一応、日本中医学会の会員ですので、日曜日のみですが、行ってみようと思います。

 

 

 

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